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    元スレハルヒ「ねえキョン、バトルロワイアルって知ってる?」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - けいおん! + - スネーク + - バトルロワイヤル + - ポケモン + - ミニハルヒ + - ヤンデレ + - レールガン + - 佐々木 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 = 81 :

    俺の嫁が・・・国木田が・・・

    103 = 1 :

    「朝倉涼子は武器で彼の首輪を爆破させ、その結果彼は死んだ」

    「はは、大した武器だな」

    「わたしは止めようとしたけど間に合わなかった」

    長門がこんなに悲しそうにしているのを俺は見たことがなかった。
    俺でなくてもわかるんじゃないか、と思うほどだ。
    よく見ると、長門の手には拳銃が握られていた。

    「朝倉涼子と疎通を図ると、わたしのバックアップとして機能していることがわかった。
    彼女はわたしを傷つけなかった」

    「ついこないだの改変のときと同じ役割なのか? 朝倉はお前も守るようにプログラムされている?」

    「そうらしい。わたしには朝倉涼子の連結を解除はできなくとも、肉体を殺すことはできた。
    しかしわたしはそれが出来なかった。彼女はそのまま去っていった」

    長門が朝倉に手を出せなかった理由なんて、聞かずともわかる。
    自分を庇護してくれる存在をむやみに殺すことが出来なかったのだ。
    本当に人間らしくなったな。
    きっと本人に聞けばバグだとかエラーだとか言うだろうが。

    「わたしは申し訳ないと思っている」

    お前のせいじゃない。お前は悪くないさ。
    じゃあ誰が悪いのか? 朝倉か? プログラム自体がか?
    いや、俺がもう少し早く着いていたらこんなことにはならなかったかもしれない。
    俺は物事の判断が上手く出来なくなっているのに気付き始めた。

    104 = 1 :

    書き貯め切れたー
    その場で書いてくと文章にならなそうなんで、ちっと時間ください。
    ちゃんと完結させる気でいるんで・・・

    105 = 8 :

    >>104
    なるべく保守するんで最後まで頼むよ

    106 :

    保守は任せな

    107 = 24 :

    保守スレになるか完結するか……

    110 :

    完結したら評価に値する。

    113 :

    ほしゅーっ

    114 :

    寝たな…

    115 :

    いやいや起きてるよ! 保守ありがとうございます
    小出しにするの嫌だから、明け方になっちゃうけどキリのいいところまでまとめて投下します。
    今日の夜までに完結できたらいいなと思ってます。

    118 = 111 :

    >>115
    中途半端なハッピーエンドなら希望が全くないバッドエンドにして欲しくな
    ハッピーエンドなら超絶ハッピーエンドで

    119 = 114 :

    >>115

    今日の夜って、どんだけ引っ張るんだよ…

    121 = 117 :

    126 = 112 :

    先は長いなw

    捕手

    128 :

    わさっ

    129 :

    きなこ

    130 = 127 :

    もちっ

    131 :

    ほっしゅ

    132 = 115 :

    とりあえず書けたんで投下しまっす。
    といってもそんなに進んでないですけど…

    133 = 115 :

    くそ、ダメだ。
    こんなぐだぐだ考えていたってどうしようもない。
    もう割り切らなければやっていられない。
    俺は俺の思ったことをするまでだ。
    俺は国木田の目を閉じて、腕を組ませてやった。そうすることで一番慰められるのは
    もちろん国木田ではなく自分自身だ。
    弔うという行為自体、自己満足に過ぎないのだと思った。

    「それで、だ。長門、俺たちはこれからどうすりゃいい? まずここから脱出するんだろう」

    「この島の周りは巡視艦が包囲している。船やボートの類はすべて撤去されていた。
    一番確実なのは本部を制圧後、関係者や優勝者を輸送するための船を呼び出し
    内部を一掃したのち、この国以外のどこかへ密入国すること」

    「気の遠くなるような道のりだな。本部ってのは俺たちが最初にいた廃校だろ?
    あそこはもう禁止エリアになってて侵入できないはずだ」

    「だからこの首輪の爆発機能、探知機能、盗聴機能を解除する必要がある」

    この首輪がいかに高性能かは『必勝! バトルロワイアルマニュアル』という
    政府折り紙つきの番組で毎回語られている。
    恐らくプログラムに興味のある人間なら、この首輪の持つ三つの機能は空で言えるはずだ。
    つまり今の俺達の会話も本部に丸聞こえということになる。
    しかしこれくらいの会話で動く本部ではない。
    きっと脱出がどうこうなんて誰でも考えることで、俺たちもその大勢の中の一部であり
    結局失敗に終わるであろうと確信しているのだ。
    今俺たちの首輪が爆発しないのはそういうことだ。


    134 = 115 :

    「解除するにはコンピュータが必要。でもわたしが回った民家には備え付けられていなかった」

    長門はそこまで言うと国木田を見やって、辛そうな顔した。ように見えた。

    「あと首輪のサンプルが欲しい。彼のを使おうと思っている」

    許可を求めるように俺を見上げる。
    俺に拒否権はない。もしここから出れて世界を元に戻せたら、国木田だって生きているはずだしな。

    「わかった。長門はそれを解析しててくれよ。俺がどっかからパソコン持ってくる」

    長門はうなずくと地図を取り出し、一点を指さした。

    「わたしはここで待機している。コンピュータもしくは―――涼宮ハルヒと合流したら、ここへ戻ってきてほしい」

    「ハルヒ?」

    「涼宮ハルヒとあなたが出会った時点で、全てから抜け出せる可能性もある。
    今はどの手段を使っても情報統合思念体にアクセスができない。でも、涼宮ハルヒがいれば
    彼女を介するかたちで情報統合思念体にアクションを起こさせることができるかもしれない」

    古泉も似たようなことを言っていた。
    ハルヒはまだしも、俺に一体何の力があるってんだ。
    時計を見ると六時を回っていた。ハルヒと離れてからそんなに経っちゃないのに
    どうも寂しいような気がするのはどういうわけかね。

    「なるべく早くに戻る。気を付けてな、やばそうだったらすぐに逃げろよ」

    最後に国木田をもう一度見た。視界が歪みそうになったが、目がしらを押さえてなんとかやり過ごした。
    泣くにはまだ早かった。

    135 = 115 :

    いくら待っても鶴屋さんは来なかった。
    家に戻ってみるともう彼女は死んでいた。
    長い髪が血にたゆたって、部屋を赤く染めていた。

    今にも倒壊してしまいそうな精神を支えていたのは、他ならぬ鶴屋さんだった。
    彼女はわずかな時間と言葉でいかに生きることがシビアなのかを教えてくれた。
    そして言った、『最後くらいしたいことしなきゃ!』
    あたしのしたいことってなんだろう。
    もう未来へは帰れない。未来人としての役割はない。古泉一樹もそう言っていた。

    あたしという“人間”がしたいこと。
    それはなに?
    思いつくのにそう時間はかからなかった。
    ここ最近の様々な記憶がフラッシュバックする中、心に刺さった破片を拾い集める。

    涼宮ハルヒに強引に部室へ連れてこられたこと。
    そしてその後バニーガールに扮装させられたこと。あの人は止めてくれなかったな。
    胸をコンピ研の部長に鷲掴みにされたこと。もちろん仕掛けたのは涼宮ハルヒだ。
    映画の撮影で十月の汚れた池に投げ落とされたこともあった。
    その後涼宮ハルヒは私にお酒を飲ませて、好きでもない男とキスさせようとした。
    鶴屋さんからはあの後謝られたけれど、もちろん彼女から直接の謝罪はなかった。
    あの人に怒られて少し萎れていたけれど、すぐにあの人は彼女に何か優しいことを言ったらしく
    次の日の放課後には元気を取り戻していた。

    ―――それを見てあたしは何を思った?

    136 = 115 :

    もうわかりきっている。
    憎悪だ。

    あたしには? あたしには何も言葉をかけてくれないの?
    涼宮ハルヒにとってあたしはただの玩具でしかない。
    ただの着せ替えの出来る動く人形でしかない。
    今まで耐えてこられたのは、これは仕事であると割り切っていたからにすぎない。
    上から許可を与えられなければ何もできない、そんな仕事で。
    メイド服を着て、お茶を入れるどじっこキャラを演じ続けるのにも嫌気がさしていた。
    未来の自分のため。そう思って我慢してきたことは、もうすべて水泡に帰してしまった。

    ただ一つだけ、未来がなくなってしまったことで自由になれることがあった。
    それは彼女の中で二つ目の目標として燦然と輝いていた。

    あたしのしたいこと。
    朝比奈みくるの中ですでに結論は出ていた。

    涼宮ハルヒを殺す。

    138 = 115 :

    タイムリミットが刻々と迫る中、谷口が焦っていた理由はそれだけではなかった。
    いわば彼は首と背中に死を抱えているようなものだった。

    「うわっ!」

    刀の切っ先がブレザーの背中を裂いた。古泉の斬りつけるモーションが大きかったおかげで
    二人の差が少し開いた。
    これだけ狭い島で、どこかに隠れることもせずに堂々と歩いていれば狙われるのは当然だった。
    できれば室内で丸くなっていたかったのだが、それは朝倉が許さなかった。

    古泉はまた徐々に間隔を詰めていく。
    このままでは今度こそ殺される。谷口は覚悟を決めた。
    谷口は背負っていたディパックを投げつけ、古泉がひるんでいるスキにバットで殴りかかった。
    手加減はしない。狙うは頭だ。
    頭がい骨を砕く感覚が伝わってくる、はずだった。
    バットは地面をほんの数ミリ抉るだけで、既に古泉の姿は谷口の視界からは消えていた。

    くそっ。
    反転するとちょうど古泉が刀を振り下ろすところだった。
    駄目だ、かわせない―――。
    谷口は身を守ろうとバットで刃を受け止める姿勢をとった。
    きっと大根が切れるようにバットも真っ二つになると思い、谷口は恐怖に戦慄した。

    「困りましたねえ……」

    古泉が顔をしかめている。日本刀はバットに半分近く食い込んでいるものの断ち切ることはできなかったようだ。
    よくよく刃を見れば、血と脂でギトギトだった。これでは切れ味も落ちるだろう。
    谷口は刃を受け止めたバットを押して、古泉を突き飛ばした。
    古泉はそのまま後ろに倒れる。隙だらけだ。
    すっかり諦めモードの古泉を放置してそのまま走り去った。

    139 = 115 :

    あいつ、古泉だっけ?
    なに殺されても構わない、みたいなカオしてんだ。
    別に俺は殺したいわけじゃない。勘違いすんな。
    にしても、なんなんだあの達観したような余裕さは。
    死ぬのが怖くないのか、やめろよ、俺がアホみたいにみじめじゃないか。

    思考が別のところをさまよっていた。
    自身がどこを走っているかなんて全く意識になかった。
    足を踏み外して落ちていくとき、死にたくないとひたすら願い続けていた。
    どうしたらあんな表情ができるのか。

    「ちょっ、もー! 痛いじゃない!」

    突き抜けるような溌剌とした声。
    体を乱雑に揺すられた。

    「谷口でしょ? 早く起きなさいよ!」

    やっと会えた。
    爆弾の解除コードがやっと手に入った。
    彼女に対しての様々な思いを、谷口は『解除コード』として一括りにすることにした。
    そうでないと混乱してしまうからだ。

    顔を上げると、不機嫌そうに谷口を見る涼宮ハルヒがいた。

    140 = 128 :

    ひゃ

    142 = 115 :

    窓ガラスを割って、部屋に侵入する。
    一通り物色して役立ちそうなものを鞄に詰め込む。
    しかしどこを見渡しても目当ての物はどこにもない。俺は諦めて外に出た。
    ほんと、ただのコソ泥だなこれは。

    パソコンとハルヒを探すことが俺の目下のところの使命だ。
    探知機で誰もいないことを確認してから動き始める。
    恐らくこの探知機、最後まで持たないだろう。電池残量がじわじわ減っていくのが見て取れる。
    ただオンオフのスイッチもないからどうしようもない―――ん?

    ぱぱぱぱぱぱぱぱ

    遠くで銃声が聞こえた。気がした。
    本物なんて今までに聞いた覚えがないから判断がつかない。
    誰かが爆竹鳴らしてると言われたらそれまでだ。まあこんな状況で誰がそんなことするかって話だが。
    探知機に再び目を落として俺は驚いた。
    二つのドットが物凄い勢いでこちらに向かってきたからだ。
    あの銃声から逃げてきたのだろうか。
    俺は身を物陰に隠しつつ二人に近づくことにした。
    複数で固まっている時点で危険性は限りなく低いはずだ。


    数分後に俺が見たのは、ぎゃあぎゃあわめき合う谷口と、涼宮ハルヒの姿だった。

    144 = 115 :

    「だから逃げねーとお前死んじまうとこだったんだぞ!」

    「うっるさいわね! もしかしたら間違って撃っちゃっただけかもしれないでしょ!」

    「あんなぶっ放しといて誤射もクソもねえよ!」

    傍から見てるとなんて平和な光景なんだ、という感想を俺は持った。
    なんだかハルヒの顔を見るのが本当に久しぶりな気がする。

    「おい。お前らなにやってんだよ」

    俺が声をかけると、二人とも驚いた顔をして近づいてきた。

    「キョン! 良かったあ、もうアホの谷口とは付き合ってらんないとこだったのよ」

    ハルヒはいつも通りのハルヒだった。
    その瞬間、無性にハルヒを抱きしめたくなるという意味不明な衝動に駆られた俺は、
    馬鹿やめろ谷口がいるんだぞやめとけと五回念じてその欲望を鎮めることに成功した。

    「よぉキョン、まだ生きてたのか」

    「ああ。ところでお前ら何やってたんだよ」

    「俺達襲われたんだよ。急に撃たれそうになってさ、そんで逃げてきたわけだ」

    「違うわよ、撃った人もそんな気なかったはずよ!」

    またそこで口論が起きそうだったので、俺は別の質問をして気を逸らせようとした。

    145 = 112 :

    おかえりー

    146 :

    読みにくいな

    147 = 115 :


    「結局誰だったんだ? そいつ」

    「わからない。全然姿が見えなくって……木の隙間から弾が飛んでくる感じだったから」

    「まあいいじゃねえか、どっちにしろもう撒いたはずだ……って、いってえ」

    谷口が突然足首を抑えて痛み始めた。
    逃げている途中で捻ってしまったのだろう。
    ハルヒが情けないわね、と一蹴する。
    さすがハルヒだ。助けられた(だろう)相手に感謝の一つないどころかけなすとは。
    仕方ない、本来なら長門のところへ帰るべきなのだが、一旦近くの民家で休もう。
    谷口に肩を貸してやる。

    「いってええ」

    「すぐそこだ、頑張れ」

    俺は谷口にグーパンチして気合いを入れてやった。
    谷口は大げさに痛がるとアホみたいに笑った。
    そうしてふざけあっている様は、以前の日常となんら変わっていないように見えた。

    148 = 115 :

    谷口がハルヒの制服を無理やり脱がそうとしている。
    ハルヒは口から出る抗議の声を押し殺すように唇を噛んでいた。
    セーラー服の上はブラジャーが見えるまでにずりあげられている。
    細いくびれのラインを谷口の手が撫でまわしている。

    目が覚めて一番に飛び込んできたのはそんな光景だった。
    なんだこれは。
    反射的に飛び出そうとして何故か後ろにのけぞった。手首が柱に縛り付けられている。
    瞬きする度に視界が赤くなっていった。血が頭皮を液体が伝い額に垂れていく。
    そういえば頭が痛かった。

    「キョン!」

    ハルヒが俺を見た。縋るような目だった。いつもだったらこんな目、絶対にしない。
    谷口は俺を身動き取れない状態にしてハルヒを犯そうとしている。
    俺は叫んだ。しかし何を言っていたのかは自分でもわからなかった。

    「俺はこうするしかないんだよ、悪いな」

    谷口の言葉の意味を深く考えようとはしなかった。
    嫌がるハルヒの顔を見るだけで十分だった。

    「いや! やめてよ! もういやっ!」

    「いいのかよ、そんな態度で。こいつのこと殺したって別にいいけど」

    鋭いナイフが俺に向けられた途端、ハルヒは手足を動かすのを止めた。
    ぎゅっと目を閉じて、少しでも早く事が終わってくれないかと体を震わせている。
    谷口の汚らしい唇がハルヒの唇と重なった。
    なにかがぷちっと潰れる音がした。

    150 = 115 :

    俺はこいつを殺す。
    殺す。
    殺す。
    殺す。

    殺す。
    絶対に殺す。



    死ね。
    死ね。
    早く死ねよ。死ねって。いいから。


    谷口の顔は殴れば殴るほどその形を変えていった。
    何本か歯が抜けている。全部抜いてやろう。
    全部が真っ赤なままひたすら谷口を殴り続けていた。

    ふと腰に何か重いものがまとわりついていることに気づき、俺はそちらを見た。
    ハルヒだ。涼宮ハルヒ。

    「やめてよお……やめてよキョン……もういいから、お願い」

    ハルヒ。泣いている。
    急に体から力が抜けていった。
    そういえば、頭が痛かった。
    もう何も考えたくなかった。


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