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    元スレハルヒ「ねえキョン、バトルロワイアルって知ってる?」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - けいおん! + - スネーク + - バトルロワイヤル + - ポケモン + - ミニハルヒ + - ヤンデレ + - レールガン + - 佐々木 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    552 :

    >>1よ、おつむが残念な俺に最後の方を説明してくれ

    553 :

    モバゲーのスレ主(笑)がモバゲーで賞賛されてるなw
    一言作者に言えば良かったのに

    >>1

    554 :

    >>1乙、よかったぜ

    よかったら最後解説してほしいw

    555 :

    終盤がカス
    他のssみて勉強してこいよ

    556 :

    エピローグ頼む!

    557 = 478 :

    うわぁ…最後ひでぇな

    558 :

    亀乙

    559 = 307 :

    今起きました。
    読み直すとラストが説明不足すぎですねw

    レスでああだこうだ説明するのは恥ずかしいんで、補足話書いてきます!

    560 = 552 :

    キマシタワー

    561 :

    >>559
    待ってた

    562 :

    モバゲーにコピペした者です。 
    以前に自分と同じような事してるユーザーがいたのでついやってしまいましだ。
    常識的に考えれば悪い事は明白なんですが… 
    作者さん本当に申し訳ありませんでした。 
    以後気をつけます

    564 = 310 :

    さぁ補足するんだ

    565 :

    VIP運用って書いとけよ

    566 = 562 :

    >>565
    把握

    567 = 307 :


    とても残念な気持ちになった。
    人殺したことについてではない。そんなことは日常茶飯事だからだ。
    優勝者がトチ狂って殺されるなんて、一年に一件程度はみられる事象だ。
    でも。
    彼女は目の前で死んでいる男を見下ろした。

    「キョン」

    青春に似た苦さが胸に突き刺さった。
    彼女は今28歳で、こんな気分になるのは数年来なかった。
    なぜ自分がこんな一介の男子生徒に心を奪われているのか理解できなかった。
    キョンと呼ばれる彼をどこかで見たような気がする。
    しかしいくら記憶を底から引っ張り出しても、彼には行きつかないのだ。
    会ったことがないのにとても懐かしいのはなぜだろう。

    彼女は彼の頬に触れた。
    そして何かを考える間もなく、全く無意識のうちに、唇を重ねていた。
    血の味を噛みしめながらしばらく呆然としてしまう。
    初対面の男に、しかも死体にこんなことをするなんて、あたしは頭がおかしくなったのか。

    「……キョン、あんた馬鹿よね。弾がない拳銃であたしを殺そうなんてさ」

    あの時の彼の表情には鬼気迫るものがあった。
    もし彼が冗談めいていたら、いくら自分でも反逆罪と見なすことはなかった。
    彼の拳銃を確認すると、やはり弾は装填されていなかった。
    彼もそれはわかっていた。なのに本気で自分を殺そうとしていた。

    この世界はおかしい、と彼は言っていた。
    いったいそれはどういう意味だろう。

    568 :

    >>562
    しねばいいとおもうよ^^

    569 = 307 :


    長門有希の盗聴記録を思い出す。
    彼女はとても大人しい人間でほとんど話すことがなかったので、声以外のものがよく聞こえた。
    荷物を漁る音、食事を摂る音、そして拳銃をいじる音。

    彼の言っていたことには矛盾があった。
    長門有希は自殺しようとして、それを止めようとした彼ともみ合いになって死んでしまった。
    彼と彼女はお互いを生かそうと、弾の入っていない拳銃を突きつけ合ったらしい。
    拳銃が無害なものになったのはこの時で、それ以降長門有希の首輪からはマガジンを装填する音は
    聞こえなかった。
    そして十二時を迎える。
    弾は長門有希の体を貫き、彼を優勝者にさせる。

    と言っても、拳銃をいじくる音なんて小さなものだ。
    首輪が受信しなかった可能性もある。

    「あんたが有希をやったんじゃないの?」

    口から出る言葉にまた驚いた。
    見ず知らずの女子生徒を名前で呼んでいた。

    彼が彼女を殺した。そう思っていた。

    でも―――本当にこの拳銃に弾が込められてなかったとしたら。

    いったい誰が彼女を殺した?

    570 = 553 :

    >>562
    人がやったからってやるなよ死ね
    今すぐ削除しろ
    作者だっていいとは一言も言ってねーぞカス

    571 = 413 :

    わくわく

    572 :

    >>562
    いまさら何を言っても何をやっても意味はない
    あんたの汚れはもう落ちないんだ
    あんたはもう立派な盗人だ
    おめでとう犯罪者さん

    573 = 307 :


    考えれば考えるほど、この世界が整合性の取れていないものに思える。
    鉛弾はどこから出てきたのか。
    深く考える必要はないかもしれない、もうすべては済んだことだ、言い聞かせても
    彼の存在が胸を引っかき回した。

    そばのテーブルから資料を取る。
    今回の参加者の個人プロフィールだ。

    なぜか今見返すと、全員見覚えがあるような気がした。

    みくるちゃん、朝倉、古泉くん、有希、鶴屋さん、アホの谷口、国木田。

    そしてキョンと涼宮ハルヒ。

    キョンは最後、あたしを涼宮ハルヒと呼んだ。
    書類にクリップで留めてある涼宮ハルヒの写真。勝ち気そうな瞳でこちらを睨んでいた。
    確かに自分に似ているかもしれない。

    彼の顔、体のラインをなぞった。
    ごつごつした指も長いまつげも少し茶色い髪も全てが好きだった。
    ……今まで会ったこともないのに。

    「キョン」

    名前を呼んだ。
    あたしには涼宮ハルヒが乗り移ってしまったのかもしれない。

    その時ドアが勢いよく開く音がして、ようやく警備にあたっていた兵士たちがやってきた。

    574 :

    夜まで残っててくれ…

    575 = 360 :

    おお!
    補足が来てた
    支援

    576 = 558 :

    支援バイト終わりまでのこれ

    577 = 307 :


    「どうされましたか!」

    兵士たちは一列に並んであたしの名前を呼んだ。
    もちろん涼宮ハルヒではない。もっと普通の名前だ。

    「あたしに拳銃を向けてきたから、反逆罪として処断したわ。最後ボディチェックをしたのは誰?」

    兵士の一人が申し訳なさそうに手を挙げた。
    自分の行動がこの事態を引き起こしたことがわかったのだろう。

    「あんた、こんな子供に言いくるめられたの? 武器を記念に持ち帰りたいって?
    弾回収すればいいってもんじゃないのよ。原則禁止って上からも言われてるでしょう」

    「申し訳ありません」

    「まあいいわ。こんなのよくある事例の一件で片づけられるでしょ。私が始末書を書いておくわ。
    あなたたちはこの死体の始末をして」

    そう言うあたしはいつものあたしだ。
    あたしの精神はどこも異常じゃないはずだ。でなかったら、こんなにキビキビと命令が出せるはずない。

    「はっ、了解です」

    部下たちが彼の死体を外に引きずり出す。
    あたしは政府の人間だと言い聞かせ、涼宮ハルヒの思いを断ち切る。
    彼が出ていくと血だまりが部屋には残った。臭いはしない。慣れてしまっているからだ。


    578 :

    アナルロワイヤル

    580 = 317 :

    >>578
    あ、あいでぃー…IQがすてき

    581 = 558 :

    まだかな支援

    582 = 307 :

    兵士の一人が血だまりに浮かぶ拳銃を拾い上げ、一礼をして部屋を出ていこうとする。

    「待って。それはあたしが預かっておくわ」

    「なぜですか?」

    「あたしが処分しておく。馬鹿正直に上に報告したら面倒じゃない。なんで銃を預からかなかったのかって
    ちょっと問題になるわよ。だから銃の存在はなかったことにする。文面もごまかして書くわ」

    兵士は、ありがたいですと事務的に笑んで拳銃を渡した。
    ドアを閉めて一人になると、さっき座っていたソファに沈み込む。

    彼のお陰で、この世界はひどくあやふやなものになってしまった。
    拳銃には弾はない。
    ひどく軽かった。

    あたしはソファの背もたれに寄りかかって、口の中に拳銃を突っ込んだ。
    ドラマや映画なんかだとこめかみに当てるのがセオリーだが死にきれないことも多々ある。

    もしこの世界が完成されたものならあたしは死なない。弾がないのだから当然だ。
    でも不完全なものならあたしはないはずの銃弾で死ぬ。
    完成していない世界に生きるのは真っ平ごめんだ。

    キョンという大好きな赤の他人の存在なんて認めたくない。
    この先こんな気持ちになることがあるんだったら、あたしはこんな世界望まない。

    「キョン」

    あたしは引き金を引く。

    583 :

    続きが気になるのう・・・

    584 = 307 :


    かちん

    口内から聞こえてきたのは間抜けな音だった。
    やっぱり―――そうだよね。
    こみ上げてくる笑いを止められない。
    なんと滑稽なことだろう。
    現実はどこまでも現実だった。

    考えすぎだ。世界がそんなに歪みきっているわけがない。
    世界はきちんと構築されている。

    いや。
    突然面白い考えがふって湧いてきた。
    世界は、今この瞬間にやっと構築されたのかもしれない。

    写真の少女があたしを睨みつける。
    涼宮ハルヒが望んだから、あたしがここに今いる、そんな可能性だってある。
    参加者の立場でなく、それを統括する担当教官として。

    あたしは涼宮ハルヒの写真をポケットに入れた。
    あたしはあたしであると同時に、また涼宮ハルヒなんじゃないか、そう思った。

    涼宮ハルヒ、あんたの好きな彼は、あたしが殺しちゃった。
    でもいいの。
    あたしはがこっちで生きていくには、たぶんキョンの存在は辛すぎるだけになっちゃうから。ごめんね。


    涼宮ハルヒは鏡を見ると、おもむろに長い髪を一つにくくり始めた。
    特に意味はなかった。

    585 = 360 :

    ポニーテール……

    586 = 473 :

    うわああああ

    長門じゃなくてハルヒがそうさせたのか

    587 = 317 :

    二人の力が混沌化しているって感じかな?

    589 = 307 :


    長門有希は木枯らしに吹かれながら公園までの道のりを歩く。
    ダッフルコートを羽織っているのは冬であるしるしのようなもので、彼女自体に寒暖の差は
    意味を持たない。

    これから起こりうる事態を彼女は全く予想できなかった。
    涼宮ハルヒの力を出来る限り制御したとは言え、何を起こすのか分からないのが涼宮ハルヒである。
    プログラムから抜け出そうとするのならば全力で阻止しなければならない。
    彼に逃げだされてしまったら、情報統合思念体を裏切った意味がなくなる。
    情報統合思念体に存在を抹消されるのは嫌だった。

    嫌だと感じることが出来る。
    今までの自分には出来なかったことだ。


    わたしは、その反対の感情を抱くことも出来た。


    わたしは彼に消される。消されなければならない。

    わたしにバグが蓄積する原因をつくったのは、あなた。

    590 = 312 :

    もっとちょうだい

    591 = 558 :

    頑張れ>>1

    594 = 307 :



    12月18日。


    わたしはあの中で永遠に存在できたらどんなにいいだろうと思っていた。
    部室にはわたしと彼しかいなかった。

    彼はわたしが改変させた世界を望まないだろうとわかっていた。
    選択権を彼に委ね、やはり彼は元の世界を選び取った。

    あの時、彼が病室で言ってくれた言葉。

    わたしは解消したはずの自らのバグがますます膨れ上がっていくことに気づいた。

    『お前の親玉に言ってくれ。お前が消えるなり居なくなるなりしたら、いいか? 俺は暴れるぞ。
    何としてでもお前を取り戻しに行く』

    彼はそう言った。
    だが彼が選び取ったのは涼宮ハルヒがより身近にいる世界。
    その力で彼の後ろに座り、彼のうなじをシャープペンシルでつつくとの出来る距離。

    わたしはわたしのバグを対処することができなかった。
    否定。
    しようとしなかったのだ。

    わたしは流れ込んでくる感情の波に疲弊していた。


    全て終わらせたかった。彼の手によって。

    595 = 360 :

    切ないのう……

    597 = 307 :


    「あっ、有希! 早くこっちにきなさーい!」

    涼宮ハルヒの声が鼓膜に響く。
    集合場所には彼を除く全員が揃っていた。

    「珍しく遅いじゃない、んま、ビリはいつもと変わらないけどね」

    わたしは当然彼を生き残らせるつもりでいる。

    わたしはわたしを彼に終わらせてほしいと望むだけで、彼に恨みなどなかった。
    別の手段もあった。が、涼宮ハルヒが読んだ本を影響させた世界の方が
    彼女が自然にその状況を受け入れ、力が故意に働かなくなるだろうと考えた。
    涼宮ハルヒの力とわたしの力のバランスがどうなるかは予測がつかなかった。

    彼がこちらに向かってくるのが見える。

    彼は恐らくわたしを頼ってくるだろう。
    脱出の手段を探そうとするだろう。
    わたしはいつでもこの空間を再構成し、歪みを元に戻せる。それを悟られてはならない。

    ―――わたしには弾を込めていない拳銃を発砲させることも出来る。

    彼がわたしを見る。
    わたしが彼を見る。


    微笑もうとしたが、今のわたしにはとても出来なかった。

                                        終わり

    599 = 458 :

    補完乙
    近年稀にみる秀作


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