元スレ男「婚約者?俺に?」

みんなの評価 : ★★★
1 :
爺「うむ。まぁ婚約者というか、昔から決まっていたというか。」
男「なんだよそれ?そんな話聞いたこと無いぞ。」
爺「いや、言う必要がないと思ってたんじゃがな…」
男「普通当事者には話すだろ!っていうかなんで今日話してくれたの?」
爺「それは、今日決まったからじゃ。」
男「いやいやいや待てよ爺ちゃん。どういうことだよそれ?」
爺「今から順を追って話すから落ち着いて聞くんじゃ。いいな?」
2 :
婆「うふふ」
3 :
終わり
4 :
お疲れ様でした
5 = 1 :
爺「家の祖先が誰だかはお前も知っとるよな?」
男「知ってるけど、今関係無いだろ。」
爺「関係あるから話とるんじゃ。誰だか言うてみい。」
男「いや、だから桃太郎だろ?吉備津なんて珍しい苗字だしさ。」
爺「じゃあお前が知っとる桃太郎とはどんな話じゃ?」
男「? 桃太郎が手下つれて鬼が島の鬼倒す話だろ?だから何の関係があるんだよ?」
爺「順を追って話すと言うとろうが!黙って聞けい!」
男「分かったよ。で桃太郎がどうしたの?」
爺「その話な…実は全部嘘じゃ。」
男「はぁあ?」
6 = 1 :
男「んなわけないだろ。日本の誰でも知ってる話だぞ。」
爺「だから初代桃太郎が嘘付いたんじゃよ。日本中にな。」
男「なんでそんなことしたんだよ?」
爺「桃太郎は確かに鬼が島には行った。そこまでは正しい。
じゃがここからがおとぎ話と180度違う。」
男「まさか鬼と恋に落ちたとかじゃないよなwwww」
爺「ほう、よく分かったな。まさしくその通りじゃ。」
男「マジ…?どんだけ変態だよご先祖様。」
爺「余計な詮索はせんでええ。」
7 = 1 :
爺「桃太郎は鬼の女王に一目ぼれされてな。それはそれは猛烈なアプローチだったそうじゃ。」
男「…で情にほだされたと?」
爺「そこまでは知らん。とにかく桃太郎と鬼は恋に落ちたわけじゃ。」
男「うわ。ご先祖やべぇ。鬼姦とかどんなジャンルだよ…」
爺「じゃが当時の鬼と言えば乱暴者で恐ろしい怪物でしかなかった。」
男「スルーかい…。まぁいいや。それで?」
爺「悲恋に苦しんだ二人はある決心をしたんじゃ。」
8 = 1 :
男「決心?」
爺「そう、共に暮らすことができない2人は別れることにした。互いに傷つけあわないために。」
男「(なんかありがちな話になってきたな)」
爺「そして別れる間際に二人は約束をした。いつか鬼と人間がともに暮せる時代がきたら百世先でも一緒になろうと。」
男「くさっ!!そしてどっかで聞いたようなセリフ!!」
爺「お前はいちいちうるさいのう!それで今日の朝我が家にこんな手紙が届いたんじゃ」
男「どれどれ?」
『待つこと行く年月 ついに我らが祖先の本願を叶える時来たり。迎えにいく故心して』
爺「どうじゃ。これで信じる気になったか?」
男「中々手の込んだ悪戯だったな。爺ちゃん。」
爺「なっ!お前これ見てもまだ信じらんのか!?」
男「現代っ子舐めんな!っていうかこんな紙切れ1枚とボケ爺の妄言なんか信じられるか!」
11 :
まだ支援すべきかわからん
12 :
こういう話好きだぜ?
13 = 1 :
爺「本当なんじゃって!信じられんのは分かるがガチじゃぞ!」
男「はいはい。もういいから。大体今の世に鬼なんかいるわけないだろ。」
『何を言うかぁぁあああああああああああああああ~~~~~~~~~!!』
ズがーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん
男・爺「うわあああああああああああああ!?」
男「ゴホッゴホッ。なんだよこれ!?砂煙で何も見えねぇ。爺ちゃん大丈夫か!?」
爺「あぁ、なんとかのう。…男よ。どうやらお迎えが来たようじゃぞ。」
男「爺ちゃん死ぬの?何言ってんだよ頑張れよ!」
爺「わしにじゅないわ!お前にじゃ!」
男「は?俺に?大丈夫だよ、俺はどこもけがなんか」
?「おい、お前。」
男「(誰の声だ?女の子の声。幻聴まで聞こえるとは実は俺結構やばい?)」
?「無視するな!男!」
男「何だようるさい幻聴だなおい!」
?「幻聴ではない!私の声だ!」
15 = 1 :
男「…え?」
?「ふふん、やっと気づいたか、男よ。初めましてだな。」
男「っていうかお前、人ん家の屋根ぶち抜いてじゃねぇよ!!」
?「な、なにぃ!それはお前が鬼などいるわけないと言うから…!」
男「言い訳すんな!まず俺と爺ちゃんに謝れ!」
?「(流石は桃太郎の祖先…亭主関白というわけだな)…すまなかった、許してくれ。」
男「あと何これ、金棒?これも早くどけてよ。」
?「あぁ、分かっておる。」
男「(しかしよく見てみるとすんげー美少女だな。妙に露出度高いコスプレ着てるし。)」
?「ふっ!!!」 ズボッ!
男「…な、なぁ。ぞの金棒持ってみてもいいか?」
?「もちろんだ!少し重いから気をつけるのだぞ。」
ズシッ!!!
男「(重ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?なんだこれ?支えるだけで精一杯だぞ!)」
16 :
爺「信じる気になったか?」
男「信じてやるから助けて…。死ぬマジで死ぬ。」
爺「心の底から信じておるな?」
男「信じるからぁあああああああああああ!!限界だってぇええええええ!」
爺「分かった分かった。どれどれ。」
ズシン!!
爺・?「あ」
爺「遅かったか。」
?「男?男ぉおおおお!」
~割愛~
男「でだ?君は誰なの?」
?「今更何を言う。お前の婚約者ではないか?」
男「いや、そういうことじゃなくて。じゃあ名前は?」
?「鬼」
男「…(信じたくはないけど、実際にあの怪力見せられたら信じない訳にいかないし。)
17 :
書き溜ないなら寝る
18 = 16 :
鬼「では行くぞ!男!」
男「どこに?」
鬼「迎えにくるといっただろう。私の実家に決まっておるではないか。」
男「ちょい待て。なに言ってんだよ。」
鬼「さぁ、皆も待っておる。早く行くぞ!」
男「待てって言ってるだろ!!!」
鬼「ど、どうしたのだ、男。いきなり…。」
男「いきなりはどっちだよ!?いきなり鬼が婚約者って発表されて挙句家に来いだぁ?」
鬼「そんな…!、私たちは許嫁なのだぞ!それに、」
男「それにくそもあるか!そもそも俺は許嫁なんて納得してない!ご先祖が勝手に決めたことだ!」
19 = 16 :
男「俺はまだ17だぞ!結婚なんて考えたことも無い!許嫁とか余計な御世話だ!」
鬼「でも、男!私は、お前と会えて…」
男「いいから出てけ。そして二度と俺の前に現れるな。」
爺「男!言いすぎじゃ!女の子じゃぞ!」
男「女の子以前にこいつは鬼だ!そんな化け物と一緒になんかなれるか!」
鬼「…分かった。」
男「あぁ。早く帰ってくれよ。」
鬼「一緒に来ないというのなら…!」
ズガンッ!!
男「うわっ!!」
鬼「無理やりにでも連れていく…!!」
男「おいっ!ちょっと待て!冷静になれって!」
鬼「うるさいっ…!!」
ゴシャッ!バキッ!ズがっ!
男「家が壊れるだろうがぁあああああああああ!!」
21 = 16 :
鬼「壊されたくないなら一緒に来い…」
男「お前言ってることめちゃくちゃだぞ!!(とりあえず家から出ないと!ここが更地になっちまう!)」
鬼「ちょこまか逃げるなぁああああああああああああ!!」
ゴシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!
爺「また派手な夫婦喧嘩じゃな…。」
男「何のんきなこと言ってんだよ!爺ちゃん!どうするよこれ!?」
爺「お前の責任じゃからな。自分でなんとかせい。」
男「家壊れてるんだよ!?責任とか今どうでもよくない!?」
爺「わしと喋ってる暇なんかあるのか?」
男「え?」
ブンッ!!!
男「うぉおおおおおおおお!?」
鬼「……」
23 = 16 :
男「畜生!こいつ本気で当てにきやがったな!」
鬼「一緒に来て…それで済む話。」
男「ぜ、ぜ、絶対嫌だぁあああああああああああああああああああ!!!」
爺「あ!?逃げよった!」
鬼「無駄よ、追いかけるだけ…。」
爺「おい、鬼ちゃん!待て!」
男「はぁはぁ…こんだけ走れば追いつけないだろ!」
鬼「遅い…。」
ドゴーーーーーーーーン
男「くっ…(こいつ、本気で当てる気かよ!?)」
男「三十六計逃げるにしかず!!」
鬼「逃がさない…。」
男「速えええええええええええええええ!!金棒持ってるのに俺より速いのかよ!!」
鬼「一緒に来て。男。」
24 :
これが本当の鬼ごっこってやつか
25 :
いいな
26 :
赤丸ジャンプの佳作を取ったやつの友達の従兄弟のクラスメイトがにやにやしながら妄想した話並におもしろいよ!
27 = 16 :
男「嫌って言ってるだろうが!いい加減諦めろ!」
ズゴーーーーーーーーーーーーーーン!!
男「うおおおおおおおお!!」
ブンッ!ブンッブンッ!ブンッ!ブンッ!
男「うおっ!っおとぉ!うお!だらぁあ!(段々目が慣れてきたな…こうなったら一発入れてオトすしかない)」
鬼「……」
ブンッ!ブンッ!
男「(まだだ…次こいつが大振りした時にっ!)」
鬼「男ぉお!!」
ブルンっ!!
男「(今だっ!悪いけど眠ってもらうよ。)ふっ!」
鬼「……っぐ…ふぐっ…。」
男「(泣いてる!?やべぇ!寸止め!)」
ピタッ
男「鬼。お前…泣いてるのか?」
28 = 16 :
鬼「うぅ…うう、確かに男にとっては…うぁ、いきなりの話かもしれない。」
鬼「でも…私はぁ、子供のころからずっと、グズッ、母上に聞かされてきたのだぁ。」
鬼「あなたには、う…素敵な、婚約者がいるって、あなたはその人のお嫁になるんだって。」
鬼「なのに、男は婚約者じゃないって言うし…ふぇ…鬼となんか結婚出来ないって、言うから。」
男「……」
鬼「やっと、男に会えたのに私は、どうすればよいのだぁ。ふぇえええええええええええ!!」
男「悪かったよ。俺も少し気が動転してた。いいから泣きやめよ。」
鬼「でも、でも婚約者ではないのだろう…?」
男「……」
鬼「うぇええええええええええええええええええ!!」
男「…分かったよぉお!お前は俺の婚約者だ!」
29 = 16 :
鬼「ほんとのほんとにか?」
男「あぁ!」
鬼「嘘ではないのだな…?」
男「しつこいっ!」
鬼「男ぉおおおおおおおお!!」
男「抱きつくなぁああ!!痛い痛い!!肋骨折れる!」
鬼「す、済まぬ!男!」
男「認めるよ。ただし条件がある。それが守れないなら俺は婚約破棄する。」
鬼「分かった!で条件とは!?」
男「まず、俺はお前の実家には行かない。俺はここから出る気はない。」
鬼「…で、でも」
男「でも?」
鬼「私たちは婚約者なのだぞ?それなのに別々に暮らすなんて。」
男「あぁ~…。それについてだが。俺ん家に住んでいいから。」
鬼「……」
32 :
かまわん、続けて下さい
33 = 16 :
男「どうした?もしかして嫌?」
鬼「そんなことはないっ!!その逆だ!嬉しすぎて涙が出そうだ…。」
男「もう出てるじゃねぇかよ。ほら、ハンカチ貸すから。涙拭けよ。」
鬼「うううう…男は…優しいな。母上から聞いた通りだ…。」
男「お前の母ちゃんは俺のこと何て言ってたんだ。」
鬼「とても強くて男らしく、それでいて優しい男の中の男と言っておった。」
男「(ハードル高ぇええ…ただのパンピーってばれたら俺殺されるかな?)」
鬼「だが男は母上が言うより、素晴らしい男だ!私の本気の一撃が一発も当たらないし、それにとても優しい!」
男「買いかぶりすぎだって。そんないい男じゃねぇよ俺は。」
鬼「その、私たちはここ、婚約者なんだ。そんな謙遜するな!」
男「(顔真っ赤にして言いやがって。こっちが恥ずかしいわ)分かったから。帰るぞ。ん。」
鬼「ん?どうした男?右手を出して?」
男「察しろよ!手だよ、手!立てないんだろ!」
鬼「…男が婚約者で良かった。」
男「おだてても何もでないぞ。」
35 = 16 :
男「どういうことだよ、こりゃ?何で家が直ってんだ?」
鬼「男。玄関に言伝があるぞ。」
『鬼ちゃんの部下という赤鬼と青鬼が家を直してくれた。若い二人が過ごすのにわしみたいな老人は邪魔だろう。
だから、わしは旅に出る。生活費はお前の口座に振り込むから安心しろ 爺より』
男「(あの糞爺ぃいいいいいいいい!なに余計な気利かしとるんじゃいい!)
鬼「男と二人っきり…初夜…。」
男「はぁ。とりあえず家入るか。」
鬼「うっうむ!分かった!」
男「? 何緊張してんだよ?」
男「ただいまー。」
鬼「お邪魔します…。」
男「ただいま だろ?」
鬼「え?いや、でも、その…」
男「今日からお前はここにすむんだ。だからただいまでいい。」
鬼「それもそうだな。うむ、ただいま…。」
男「おかえんなさい。じゃあ晩飯にするかな。」
36 = 16 :
鬼「う、うむ!台所を借りるぞ男!」
男「え?お前作れるの?」
鬼「もちろんだ!実家ではみんなうまいうまいと言って食べてくれるぞ!」
男「念のために聞いておくがメニューは?」
鬼「え?え~と、熊の丸焼きに、まぐろの開きに、あと猪の叩きなんかも作れるぞ!」
男「分かった。大人しく待ってろ。」
鬼「何をいうか!旦那に家事をさせては妻の務めというものが!」
男「今言った食材全部俺ん家にないからさ。だから今日は俺が」
鬼「ならば今から狩りに行って来る!1時間ほどで帰ってくるぞ!」
男「1時間で揃うのかよ!?って違う!もう時間も遅いからさ!とりあえず今日は俺が作るよ、な?
39 :
私怨
40 :
あれ
41 :
一時間www
42 :
これはいいな
43 = 42 :
寝る前に保守
44 :
書きためもうないのか
45 :
ダーリンうちと結婚するっちゃ!とか言う鬼じゃなくてよかった
47 :
>>45
俺もラムをイメージしてた
48 :
鬼うた。みたいな感じか
49 :
面白い
50 :
続けてもらって一向に構わない、むしろ望むところだ
みんなの評価 : ★★★
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