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元スレキョン「なあ、古泉。お前、疲れないのか?」2
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ゆっくりとした足取りで駅までの道を歩いた。
そして後少しで駅という所で……駅の前にこの土地には合わないものが止まっているのを発見した。
古泉(………まさか―――――)
古泉(……いや、若干予測はしていたけれど――――)
僕はその、この土地に似合わないド派手な赤い車に近寄っていく。
窓の中を覗くと……予想通りの人がそこには座っていた。
古泉「あの………どうして、ここにいらっしゃるんですか?」
窓越しにそう訪ねると、急に扉が開く。
僕はその扉に思い切り腰をぶつけた。
古泉「あ、いたっ……」
森「気易く話しかけないでもらいたいわ。あなたはもう、機関の人間じゃないんでしょう?」
いたがっている僕に、彼女はまず第一声でそう語りかけた。
古泉「それは………」
森「そうでしょう?この間、そうなったわよね?」
森さんの視線は冷たい。
そして後少しで駅という所で……駅の前にこの土地には合わないものが止まっているのを発見した。
古泉(………まさか―――――)
古泉(……いや、若干予測はしていたけれど――――)
僕はその、この土地に似合わないド派手な赤い車に近寄っていく。
窓の中を覗くと……予想通りの人がそこには座っていた。
古泉「あの………どうして、ここにいらっしゃるんですか?」
窓越しにそう訪ねると、急に扉が開く。
僕はその扉に思い切り腰をぶつけた。
古泉「あ、いたっ……」
森「気易く話しかけないでもらいたいわ。あなたはもう、機関の人間じゃないんでしょう?」
いたがっている僕に、彼女はまず第一声でそう語りかけた。
古泉「それは………」
森「そうでしょう?この間、そうなったわよね?」
森さんの視線は冷たい。
僕はその言葉に答えず……強く、頭を下げた。
古泉「本当に、すいませんでした!」
古泉「深く猛省しています!ですので、あの日の自分の愚行を取り消していただくわけにはいかないでしょうか!?」
声の限りにそう言った。
森さんは何も言わずに突然僕の首元を掴み、ずるずると車の周りを引きずり、そして強引に助手席に詰め込んだ。
バタン。その音と同時に森さんも運転席に戻る。
森「荷物は後ろに置きなさい」
彼女はそれだけいって、車を発進させた。
車内には沈黙が満ちる。
僕は取り敢えず大量の荷物を後ろに移動させた。
まだ、沈黙。
古泉「あの……」
僕は意を決して、声を発した。
古泉「本当に、すいませんでした!」
古泉「深く猛省しています!ですので、あの日の自分の愚行を取り消していただくわけにはいかないでしょうか!?」
声の限りにそう言った。
森さんは何も言わずに突然僕の首元を掴み、ずるずると車の周りを引きずり、そして強引に助手席に詰め込んだ。
バタン。その音と同時に森さんも運転席に戻る。
森「荷物は後ろに置きなさい」
彼女はそれだけいって、車を発進させた。
車内には沈黙が満ちる。
僕は取り敢えず大量の荷物を後ろに移動させた。
まだ、沈黙。
古泉「あの……」
僕は意を決して、声を発した。
森「そんな事が大人の世界で、通用すると思ってるの?」
しかし、声はすぐに制される。
古泉「その通りで―――」
森「一度信用を失ったら、それはもう二度と取り戻せないというのが大人の世界の常識よ」
森「子供みたいに、反省すればよしなんて言うのは大人の世界では通用しないの」
古泉「はい……」
全くその通りだった。こめかみに汗が一筋流れる。
古泉(やはり簡単にはいかないか――――)
森「だからね」
古泉「……はい」
森「大人になる頃にはきちんと責任感を身につけることね。今回がいい機会じゃない?」
古泉「……はい。その通りですね……」
古泉「今回のことでいい勉強になりました…………。って、え?」
森「……子供でも、二度繰り返したらもう終わりよ?肝に銘じておきなさい」
しかし、声はすぐに制される。
古泉「その通りで―――」
森「一度信用を失ったら、それはもう二度と取り戻せないというのが大人の世界の常識よ」
森「子供みたいに、反省すればよしなんて言うのは大人の世界では通用しないの」
古泉「はい……」
全くその通りだった。こめかみに汗が一筋流れる。
古泉(やはり簡単にはいかないか――――)
森「だからね」
古泉「……はい」
森「大人になる頃にはきちんと責任感を身につけることね。今回がいい機会じゃない?」
古泉「……はい。その通りですね……」
古泉「今回のことでいい勉強になりました…………。って、え?」
森「……子供でも、二度繰り返したらもう終わりよ?肝に銘じておきなさい」
シャ――――――――。
車内に響くのは風切る音だけで、また沈黙が生まれる。
古泉(……?今のは、どういうことだ?)
古泉(つまり――――――)
古泉「……すいません、森さん。いいですか?」
森「何?」
古泉「あの……今のは――――どういうことですか?」
森「言葉のとおりよ。聞いてなかったの?」
森さんはことなさげだ。
古泉「いえ、そうではなくて……。僕が機関に復帰するのは可能なのかどうかがイマイチ……」
森「復帰?ああ、それなら問題ないわよ」
古泉「え……?」
森「あなたはただ休暇をとってただけ。ってことになってるから」
車内に響くのは風切る音だけで、また沈黙が生まれる。
古泉(……?今のは、どういうことだ?)
古泉(つまり――――――)
古泉「……すいません、森さん。いいですか?」
森「何?」
古泉「あの……今のは――――どういうことですか?」
森「言葉のとおりよ。聞いてなかったの?」
森さんはことなさげだ。
古泉「いえ、そうではなくて……。僕が機関に復帰するのは可能なのかどうかがイマイチ……」
森「復帰?ああ、それなら問題ないわよ」
古泉「え……?」
森「あなたはただ休暇をとってただけ。ってことになってるから」
古泉「え!?じゃあ………」
森「言っておくけど、しばらくは休みなんて取らせないわよ?覚悟しておきなさい」
僕は驚きを隠せないまま、彼女の表情を見る。
古泉(どうして……)
古泉(あの手紙のこともそうだ。どうしてここまで――――――)
古泉「……幾つか、質問があるんですが、いいですか?」
森「何?」
古泉「彼に情報をリークしたのは……森さんですか?」
彼女は首肯する。
古泉「僕があそこを立ち去ろうとした時に石を投げたのは……」
森「私よ」
古泉「僕の両親に手紙を送ってくれていたのも、森さんですよね?」
森「ええ」
古泉「どうして、そこまでしてくれるんですか?僕はそこまで――――」
森「言っておくけど、しばらくは休みなんて取らせないわよ?覚悟しておきなさい」
僕は驚きを隠せないまま、彼女の表情を見る。
古泉(どうして……)
古泉(あの手紙のこともそうだ。どうしてここまで――――――)
古泉「……幾つか、質問があるんですが、いいですか?」
森「何?」
古泉「彼に情報をリークしたのは……森さんですか?」
彼女は首肯する。
古泉「僕があそこを立ち去ろうとした時に石を投げたのは……」
森「私よ」
古泉「僕の両親に手紙を送ってくれていたのも、森さんですよね?」
森「ええ」
古泉「どうして、そこまでしてくれるんですか?僕はそこまで――――」
森「そんなの、決まってるじゃない」
森さんは、こちらを振り向くこともなくそう言って……
次の瞬間、こちらをむいた。
森「あなたが子供で、私が大人だからよ」
森「大人にしかできないことがたくさんあるのに対して、子供にしかできないことも実は沢山ある」
森「私にしかできないことがたくさんある反面……あなたにしかできないことも、たくさんあるの」
森「だから、手をさしのべて引き上げられる仲間は全力で引き上げる」
森「お互いの欠陥を埋め合うのが組織であり、秩序ならそうするのが当然でしょ?」
森「わかる?…子供側の古泉くん?」
そこまで、息をつく間もなく言い放って彼女はまた前を向いた。
古泉(……なるほど)
古泉(……全部、お見通しだったのか)
古泉(僕は………子供か)
森さんは、こちらを振り向くこともなくそう言って……
次の瞬間、こちらをむいた。
森「あなたが子供で、私が大人だからよ」
森「大人にしかできないことがたくさんあるのに対して、子供にしかできないことも実は沢山ある」
森「私にしかできないことがたくさんある反面……あなたにしかできないことも、たくさんあるの」
森「だから、手をさしのべて引き上げられる仲間は全力で引き上げる」
森「お互いの欠陥を埋め合うのが組織であり、秩序ならそうするのが当然でしょ?」
森「わかる?…子供側の古泉くん?」
そこまで、息をつく間もなく言い放って彼女はまた前を向いた。
古泉(……なるほど)
古泉(……全部、お見通しだったのか)
古泉(僕は………子供か)
ふつふつと、自分の中で何かが煮え立つ。
それが爆発する前に、僕はとにかく頭を下げた。
古泉「森さん……。ありがとうございま――――」
森「……?」
途中で言葉を止めてしまった僕を、森さんが怪訝な目で見る。
もう、我慢の限界だった。
古泉「はははは!…っく、あははははは!」
古泉「すいませ、……悪気はないんですけっ、なんか自分がくだらなく…あはははは!」
僕は狂ったように笑った。
森さんは憐れむかの様な視線で、壊れたおもちゃのように笑い続ける僕の事を見ている。
しかし、笑いは止まらなかった。
何を、ない頭でごちゃごちゃ考えていたんだろう。
所詮僕はまだ多くを経験していないただの、子供なのだ。
そして、彼女や、彼らも……まあ宇宙人の方は置いておいて、みんなそうだ。
それが爆発する前に、僕はとにかく頭を下げた。
古泉「森さん……。ありがとうございま――――」
森「……?」
途中で言葉を止めてしまった僕を、森さんが怪訝な目で見る。
もう、我慢の限界だった。
古泉「はははは!…っく、あははははは!」
古泉「すいませ、……悪気はないんですけっ、なんか自分がくだらなく…あはははは!」
僕は狂ったように笑った。
森さんは憐れむかの様な視線で、壊れたおもちゃのように笑い続ける僕の事を見ている。
しかし、笑いは止まらなかった。
何を、ない頭でごちゃごちゃ考えていたんだろう。
所詮僕はまだ多くを経験していないただの、子供なのだ。
そして、彼女や、彼らも……まあ宇宙人の方は置いておいて、みんなそうだ。
それならば……ごちゃごちゃ考えずに楽しめばいいのだ。
自分が楽しいか楽しくないか。考える前に感じればいいのだ。
彼は言っていた。「俺は、あいつに振り回されて楽しかった」、と。
何を誤魔化す必要があったろう。自分だって、楽しんでいたじゃないか。
それを鳥籠やら、作り笑いやらと……本当に、馬鹿だ。
作り笑いが嫌なら、本当に笑えばいいのだ。
最初は作り笑いのままかも知れなくても……笑おうとおもっていれば、つまらないことも楽しいと思えるかも知れないじゃないか。
古泉(日々を灰色にしていたのは……)
古泉(結局、自分だったんだな――――――)
僕はいまだに、最初程ではないけれど残響を楽しむようにはにかみ、笑っていた。
森さんは呆れたように溜息をついて、もうこちらを見ることはなかった。
そして、前方に広がる道路に向かって小さく呟いた。
森「あなた、ちゃんと笑えるじゃない」
と
自分が楽しいか楽しくないか。考える前に感じればいいのだ。
彼は言っていた。「俺は、あいつに振り回されて楽しかった」、と。
何を誤魔化す必要があったろう。自分だって、楽しんでいたじゃないか。
それを鳥籠やら、作り笑いやらと……本当に、馬鹿だ。
作り笑いが嫌なら、本当に笑えばいいのだ。
最初は作り笑いのままかも知れなくても……笑おうとおもっていれば、つまらないことも楽しいと思えるかも知れないじゃないか。
古泉(日々を灰色にしていたのは……)
古泉(結局、自分だったんだな――――――)
僕はいまだに、最初程ではないけれど残響を楽しむようにはにかみ、笑っていた。
森さんは呆れたように溜息をついて、もうこちらを見ることはなかった。
そして、前方に広がる道路に向かって小さく呟いた。
森「あなた、ちゃんと笑えるじゃない」
と
キョン「おう、古泉」
明くる日の放課後。
昨日は機関の施設に帰ったので、三日ぶりに彼とあった。
全ては昨日のうちに電話で話していたので、特に報告はなかったけれど、何もかも知られていると思うとなんとなく気恥ずかしかった。
古泉「きっと、生涯で一番の汚点になるでしょうね。あなたにあんなにも綺麗に騙されて、コロッと改心してしまうなんて」
キョン「ああ、そうだな。お前が自伝でも書く時は俺も一筆添えてやろう」
キョン「いや、一章くらい丸ごと受けてやってもいいかもな」
古泉「是非とも、勘弁していただきたいですね」
古泉「――――そう言えば、あなたが変わった出来事って結局なんだったんですか?」
キョン「ああそれな……」
明くる日の放課後。
昨日は機関の施設に帰ったので、三日ぶりに彼とあった。
全ては昨日のうちに電話で話していたので、特に報告はなかったけれど、何もかも知られていると思うとなんとなく気恥ずかしかった。
古泉「きっと、生涯で一番の汚点になるでしょうね。あなたにあんなにも綺麗に騙されて、コロッと改心してしまうなんて」
キョン「ああ、そうだな。お前が自伝でも書く時は俺も一筆添えてやろう」
キョン「いや、一章くらい丸ごと受けてやってもいいかもな」
古泉「是非とも、勘弁していただきたいですね」
古泉「――――そう言えば、あなたが変わった出来事って結局なんだったんですか?」
キョン「ああそれな……」
キョン「まあ、それについては凉宮ハルヒシリーズの新刊、『涼宮ハルヒの驚愕』でも読んでくれ」
キョン「この作品が果たしてきちんと驚愕に準拠してくれるのか、全く保障は出来ないけどな」
古泉「それより、その新刊ってちゃんと発売されるんですかね?」
古泉「僕はどっちかって言うとそっちの方が不安な――――」
キョン「おい、やめろ。ストップだ!それ以上は谷川さんに負担がかかる。自制しておけ!」
古泉「それもそうですね―――――」
古泉「まあ、今年中には発刊されることを心から期待して待ってますよ」
キョン「ちなみに原作シリーズは現在9巻まであるぞ。読んでない人は見て見てくれよな!」
谷川流著『涼宮ハルヒシリーズ一巻~九巻』角川書店より好評発売中!!
キョン「この作品が果たしてきちんと驚愕に準拠してくれるのか、全く保障は出来ないけどな」
古泉「それより、その新刊ってちゃんと発売されるんですかね?」
古泉「僕はどっちかって言うとそっちの方が不安な――――」
キョン「おい、やめろ。ストップだ!それ以上は谷川さんに負担がかかる。自制しておけ!」
古泉「それもそうですね―――――」
古泉「まあ、今年中には発刊されることを心から期待して待ってますよ」
キョン「ちなみに原作シリーズは現在9巻まであるぞ。読んでない人は見て見てくれよな!」
谷川流著『涼宮ハルヒシリーズ一巻~九巻』角川書店より好評発売中!!
※>>1は角川の回し者だと言う事実が発覚しました。
お前らはなんで谷川が驚愕書かないのかわからないのか
やつは驚愕を書かないのではなく書けないんだよ
つまり、谷川は死んだんだ
やつは驚愕を書かないのではなく書けないんだよ
つまり、谷川は死んだんだ
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