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    元スレキョン「なあ、古泉。お前、疲れないのか?」2

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    701 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 19:52:41.61 ID:ZWq5RVMy0 (-21,-9,-1)
    支援
    702 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 19:52:55.02 ID:KdzW12PXQ (+24,+29,-5)
    おい!再開するなら俺も呼べっていったろ!
    703 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 19:54:40.72 ID:J5m7RfPb0 (+27,+29,-18)
    今の古泉はキョンの私服借りてるのかな?
    704 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 19:56:52.16 ID:B5hBeX+jO (+24,+29,-8)
    確かに面白いが、創作SSで泣くとかさすがにひくわ
    705 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:00:02.37 ID:JKVEg6Tz0 (+45,+30,-212)
    ゆっくりとした足取りで駅までの道を歩いた。

    そして後少しで駅という所で……駅の前にこの土地には合わないものが止まっているのを発見した。

    古泉(………まさか―――――)

    古泉(……いや、若干予測はしていたけれど――――)

    僕はその、この土地に似合わないド派手な赤い車に近寄っていく。

    窓の中を覗くと……予想通りの人がそこには座っていた。

    古泉「あの………どうして、ここにいらっしゃるんですか?」

    窓越しにそう訪ねると、急に扉が開く。

    僕はその扉に思い切り腰をぶつけた。

    古泉「あ、いたっ……」

    「気易く話しかけないでもらいたいわ。あなたはもう、機関の人間じゃないんでしょう?」

    いたがっている僕に、彼女はまず第一声でそう語りかけた。

    古泉「それは………」

    「そうでしょう?この間、そうなったわよね?」

    森さんの視線は冷たい。
    706 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:00:28.37 ID:ZWq5RVMy0 (-21,-9,-1)
    支援
    707 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:05:09.12 ID:uODzuEClO (-19,-9,-1)
    支援
    708 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:05:09.35 ID:lL+ETsiK0 (-21,-9,-1)
    支援
    709 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:05:41.35 ID:HeuRlQXn0 (+22,+29,-30)
    この森さんになら掘られてもいい
    710 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:06:09.68 ID:JKVEg6Tz0 (+45,+30,-201)
    僕はその言葉に答えず……強く、頭を下げた。

    古泉「本当に、すいませんでした!」

    古泉「深く猛省しています!ですので、あの日の自分の愚行を取り消していただくわけにはいかないでしょうか!?」

    声の限りにそう言った。

    森さんは何も言わずに突然僕の首元を掴み、ずるずると車の周りを引きずり、そして強引に助手席に詰め込んだ。

    バタン。その音と同時に森さんも運転席に戻る。

    「荷物は後ろに置きなさい」

    彼女はそれだけいって、車を発進させた。

    車内には沈黙が満ちる。

    僕は取り敢えず大量の荷物を後ろに移動させた。

    まだ、沈黙。

    古泉「あの……」

    僕は意を決して、声を発した。
    711 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:06:32.13 ID:ZWq5RVMy0 (-21,-9,-1)
    支援
    712 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:06:44.10 ID:v20neqPF0 (-8,+1,-12)
    支援せざるを得ない
    713 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:07:35.43 ID:1+RUk5b4O (+19,+29,-2)
    まさか追いつくとは思わなんだ
    714 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:13:00.40 ID:JKVEg6Tz0 (+45,+30,-200)
    「そんな事が大人の世界で、通用すると思ってるの?」

    しかし、声はすぐに制される。

    古泉「その通りで―――」

    「一度信用を失ったら、それはもう二度と取り戻せないというのが大人の世界の常識よ」

    「子供みたいに、反省すればよしなんて言うのは大人の世界では通用しないの」

    古泉「はい……」

    全くその通りだった。こめかみに汗が一筋流れる。

    古泉(やはり簡単にはいかないか――――)

    「だからね」

    古泉「……はい」

    「大人になる頃にはきちんと責任感を身につけることね。今回がいい機会じゃない?」

    古泉「……はい。その通りですね……」

    古泉「今回のことでいい勉強になりました…………。って、え?」

    「……子供でも、二度繰り返したらもう終わりよ?肝に銘じておきなさい」
    715 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:13:35.75 ID:ZWq5RVMy0 (-21,-9,-1)
    支援
    716 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:14:38.14 ID:wOlb886f0 (+27,+29,-32)
    森さん、踏んでくれ…同じ名字じゃないか…
    717 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:14:52.55 ID:bNkrs+s/0 (+17,+29,-14)
    森さん惚れた
    718 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:16:15.75 ID:wDUOkUWf0 (+17,+29,-13)
    森さんに惚れた
    719 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:16:44.62 ID:iCOV9XD80 (+19,+29,-15)
    森さんは惚れた
    720 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:17:25.90 ID:B+6192ekP (+22,+29,-14)
    森さんには惚れた
    721 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:19:09.08 ID:JKVEg6Tz0 (+45,+30,-187)
    シャ――――――――。

    車内に響くのは風切る音だけで、また沈黙が生まれる。

    古泉(……?今のは、どういうことだ?)

    古泉(つまり――――――)

    古泉「……すいません、森さん。いいですか?」

    「何?」

    古泉「あの……今のは――――どういうことですか?」

    「言葉のとおりよ。聞いてなかったの?」

    森さんはことなさげだ。

    古泉「いえ、そうではなくて……。僕が機関に復帰するのは可能なのかどうかがイマイチ……」

    「復帰?ああ、それなら問題ないわよ」

    古泉「え……?」

    「あなたはただ休暇をとってただけ。ってことになってるから」
    722 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:24:05.98 ID:JKVEg6Tz0 (+45,+30,-203)
    古泉「え!?じゃあ………」

    「言っておくけど、しばらくは休みなんて取らせないわよ?覚悟しておきなさい」

    僕は驚きを隠せないまま、彼女の表情を見る。

    古泉(どうして……)

    古泉(あの手紙のこともそうだ。どうしてここまで――――――)

    古泉「……幾つか、質問があるんですが、いいですか?」

    「何?」

    古泉「彼に情報をリークしたのは……森さんですか?」

    彼女は首肯する。

    古泉「僕があそこを立ち去ろうとした時に石を投げたのは……」

    「私よ」

    古泉「僕の両親に手紙を送ってくれていたのも、森さんですよね?」

    「ええ」

    古泉「どうして、そこまでしてくれるんですか?僕はそこまで――――」
    723 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:24:26.13 ID:ZWq5RVMy0 (-21,-9,-1)
    支援
    724 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:27:15.07 ID:pcZRBlSvP (+25,+29,-5)
    ま、まさか、俺の嫁のはずなのにバカな…
    725 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:29:42.83 ID:JKVEg6Tz0 (+45,+30,-195)
    「そんなの、決まってるじゃない」

    森さんは、こちらを振り向くこともなくそう言って……

    次の瞬間、こちらをむいた。

    「あなたが子供で、私が大人だからよ」

    「大人にしかできないことがたくさんあるのに対して、子供にしかできないことも実は沢山ある」

    「私にしかできないことがたくさんある反面……あなたにしかできないことも、たくさんあるの」

    「だから、手をさしのべて引き上げられる仲間は全力で引き上げる」

    「お互いの欠陥を埋め合うのが組織であり、秩序ならそうするのが当然でしょ?」

    「わかる?…子供側の古泉くん?」

    そこまで、息をつく間もなく言い放って彼女はまた前を向いた。

    古泉(……なるほど)

    古泉(……全部、お見通しだったのか)

    古泉(僕は………子供か)
    726 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:29:57.20 ID:iCOV9XD80 (+18,+28,+0)
    よっこら支援
    727 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:30:31.05 ID:0I9DJRkq0 (+22,+29,-4)
    漢だな、森元総理!
    728 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:31:06.40 ID:ZWq5RVMy0 (-21,-9,-1)
    支援
    729 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:35:41.56 ID:JKVEg6Tz0 (+45,+30,-236)
    ふつふつと、自分の中で何かが煮え立つ。

    それが爆発する前に、僕はとにかく頭を下げた。

    古泉「森さん……。ありがとうございま――――」

    「……?」

    途中で言葉を止めてしまった僕を、森さんが怪訝な目で見る。

    もう、我慢の限界だった。

    古泉「はははは!…っく、あははははは!」

    古泉「すいませ、……悪気はないんですけっ、なんか自分がくだらなく…あはははは!」

    僕は狂ったように笑った。

    森さんは憐れむかの様な視線で、壊れたおもちゃのように笑い続ける僕の事を見ている。

    しかし、笑いは止まらなかった。

    何を、ない頭でごちゃごちゃ考えていたんだろう。

    所詮僕はまだ多くを経験していないただの、子供なのだ。

    そして、彼女や、彼らも……まあ宇宙人の方は置いておいて、みんなそうだ。
    730 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:36:47.32 ID:ZWq5RVMy0 (-21,-9,-1)
    支援
    731 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:42:33.23 ID:JKVEg6Tz0 (+43,+30,-209)
    それならば……ごちゃごちゃ考えずに楽しめばいいのだ。

    自分が楽しいか楽しくないか。考える前に感じればいいのだ。

    彼は言っていた。「俺は、あいつに振り回されて楽しかった」、と。

    何を誤魔化す必要があったろう。自分だって、楽しんでいたじゃないか。

    それを鳥籠やら、作り笑いやらと……本当に、馬鹿だ。

    作り笑いが嫌なら、本当に笑えばいいのだ。

    最初は作り笑いのままかも知れなくても……笑おうとおもっていれば、つまらないことも楽しいと思えるかも知れないじゃないか。

    古泉(日々を灰色にしていたのは……)

    古泉(結局、自分だったんだな――――――)

    僕はいまだに、最初程ではないけれど残響を楽しむようにはにかみ、笑っていた。

    森さんは呆れたように溜息をついて、もうこちらを見ることはなかった。

    そして、前方に広がる道路に向かって小さく呟いた。

    「あなた、ちゃんと笑えるじゃない」


    732 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:45:03.90 ID:ZWq5RVMy0 (-21,-9,-1)
    支援
    733 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:46:09.46 ID:ihf75PST0 (+22,+29,-7)
    半分くらいまで鳥籠をウーロンと読んでいたが支援
    734 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:47:05.50 ID:bmMSTZ9P0 (-27,-23,+0)
    >>733
    俺ハケーン
    支援
    735 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:48:35.76 ID:s90UICeiO (+1,+13,-1)
    ほす
    736 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:54:09.68 ID:JKVEg6Tz0 (+45,+30,-151)
    キョン「おう、古泉」

    明くる日の放課後。

    昨日は機関の施設に帰ったので、三日ぶりに彼とあった。

    全ては昨日のうちに電話で話していたので、特に報告はなかったけれど、何もかも知られていると思うとなんとなく気恥ずかしかった。

    古泉「きっと、生涯で一番の汚点になるでしょうね。あなたにあんなにも綺麗に騙されて、コロッと改心してしまうなんて」

    キョン「ああ、そうだな。お前が自伝でも書く時は俺も一筆添えてやろう」

    キョン「いや、一章くらい丸ごと受けてやってもいいかもな」

    古泉「是非とも、勘弁していただきたいですね」

    古泉「――――そう言えば、あなたが変わった出来事って結局なんだったんですか?」

    キョン「ああそれな……」
    737 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:56:17.61 ID:Aw0nIGg+0 (+2,+14,-12)
    しえん
    738 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:56:23.18 ID:JKVEg6Tz0 (+45,+30,-255)
    キョン「まあ、それについては凉宮ハルヒシリーズの新刊、『涼宮ハルヒの驚愕』でも読んでくれ」

    キョン「この作品が果たしてきちんと驚愕に準拠してくれるのか、全く保障は出来ないけどな」

    古泉「それより、その新刊ってちゃんと発売されるんですかね?」

    古泉「僕はどっちかって言うとそっちの方が不安な――――」

    キョン「おい、やめろ。ストップだ!それ以上は谷川さんに負担がかかる。自制しておけ!」

    古泉「それもそうですね―――――」

    古泉「まあ、今年中には発刊されることを心から期待して待ってますよ」

    キョン「ちなみに原作シリーズは現在9巻まであるぞ。読んでない人は見て見てくれよな!」


    谷川流著『涼宮ハルヒシリーズ一巻~九巻』角川書店より好評発売中!!
    739 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:56:23.19 ID:ZWq5RVMy0 (-21,-9,-1)
    支援
    740 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:57:20.74 ID:gKrfAC/t0 (+10,+22,-1)
    なんというwwwwww
    741 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:57:53.62 ID:RyfRXo1d0 (+4,+11,+0)
    谷川仕事してくれ
    742 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:58:01.14 ID:PqIpDtR80 (+10,+22,-1)
    おいおいwww
    743 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:58:19.89 ID:iCOV9XD80 (+18,+28,-3)
    ・・・ざわざわ
    744 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:58:43.94 ID:ouST0EyeO (+0,+10,-14)
    いい宣伝だなww
    745 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:58:48.10 ID:wDUOkUWf0 (-3,+8,+0)
    吹いたww
    746 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:59:02.17 ID:uODzuEClO (+0,+4,-2)
    なんwwだとwwww
    747 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 20:59:18.36 ID:foiRbCyK0 (+27,+29,-5)
    >>1は角川の回し者だと言う事実が発覚しました。
    748 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 21:00:12.42 ID:TYmpzLmd0 (+8,+23,+0)
    なんだ谷川か
    749 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 21:01:22.30 ID:B+6192ekP (+22,+29,-4)
    富樫谷川理論だな
    750 : 以下、名無しにか - 2009/02/13(金) 21:01:39.20 ID:E8+8Rpj4i (+31,+29,-36)
    お前らはなんで谷川が驚愕書かないのかわからないのか
    やつは驚愕を書かないのではなく書けないんだよ
    つまり、谷川は死んだんだ
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS スレッド一覧へ
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