私的良スレ書庫
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元スレキョン「なあ、古泉。お前、疲れないのか?」2
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どうでもいいが
>>597が目からバールが・・・に見えた
>>597が目からバールが・・・に見えた
古泉「……あはは。僕は、いらないんじゃ――――――」
母「そんなこと……あるわけ、ないじゃない――――」
ファサ。
何かが優しく、首をかく手の甲に掛る。
そして……後ろからそっと抱き寄せられる。
母「一樹……ごめんね?そんなこと、考えさせて、ごめんね――――」
母「あなたは、私たちの息子に、決まってるじゃない―――――――」
母「一樹………一樹…………っ!」
ヒッ、ヒッ……と、母さんのしゃくりあげる声が耳元で聞こえる。
絶望にも似た空虚な頭の中で、その声が何音も何音も重なってリピートされて……。
古泉「あはははは……」
古泉「あははは………」
笑っているはずの自分の頬に、何か熱いものが流れ始める。
母「そんなこと……あるわけ、ないじゃない――――」
ファサ。
何かが優しく、首をかく手の甲に掛る。
そして……後ろからそっと抱き寄せられる。
母「一樹……ごめんね?そんなこと、考えさせて、ごめんね――――」
母「あなたは、私たちの息子に、決まってるじゃない―――――――」
母「一樹………一樹…………っ!」
ヒッ、ヒッ……と、母さんのしゃくりあげる声が耳元で聞こえる。
絶望にも似た空虚な頭の中で、その声が何音も何音も重なってリピートされて……。
古泉「あはははは……」
古泉「あははは………」
笑っているはずの自分の頬に、何か熱いものが流れ始める。
モニターの調子が悪い…
なんかぼやけてるんだけど再起動した方がいいかな?
なんかぼやけてるんだけど再起動した方がいいかな?
>>603
つハンカチ
つハンカチ
感動してるのに>>601のせいで吹いた
>>607
俺はおまえのせいで吹いた
俺はおまえのせいで吹いた
父「一樹………。遅くなったけどな……」
父「………り―――――」
父さんがその後に何を言ったかは聞こえなかった。
言っている父さんも……小さくしゃくり上げ始めたからだ。
和洋折衷なアンバランスな今の中で、三つの涙が流れる。
ただ一人だけ、何も知らない小さな少女――――僕の妹だけはその光景を呆れて見ている…かもしれない。
あははは、あははは………
僕はただ笑って、ただ涙を流した。
―――全く、何一つ解決したわけではない。ただ、こんがらがっていた紐がほどけていっただけだ。
それなのに……僕はまるで重力を失ったように心が軽くなっていくのを今、感じている。
絶望に似た空虚が、段々とただの何もない空間へと変わっていくのを感じる。
その、白い……本当に真っ白な新しい空間の中で僕は、一緒に涙を流してくれている二人に一言。声にならない言葉を呟いた。
――父さん、母さん。ただいま―― と。
父「………り―――――」
父さんがその後に何を言ったかは聞こえなかった。
言っている父さんも……小さくしゃくり上げ始めたからだ。
和洋折衷なアンバランスな今の中で、三つの涙が流れる。
ただ一人だけ、何も知らない小さな少女――――僕の妹だけはその光景を呆れて見ている…かもしれない。
あははは、あははは………
僕はただ笑って、ただ涙を流した。
―――全く、何一つ解決したわけではない。ただ、こんがらがっていた紐がほどけていっただけだ。
それなのに……僕はまるで重力を失ったように心が軽くなっていくのを今、感じている。
絶望に似た空虚が、段々とただの何もない空間へと変わっていくのを感じる。
その、白い……本当に真っ白な新しい空間の中で僕は、一緒に涙を流してくれている二人に一言。声にならない言葉を呟いた。
――父さん、母さん。ただいま―― と。
>>601
すまないが、俺も見えた
すまないが、俺も見えた
>>597で目から犬が出てくるところ想像した
母「ほら、一樹ちゃん!遠慮しないで、もっと食べなさい?」
父「そうだぞ、一樹。今はスマートなのがはやっているみたいだが、あんまりやせ過ぎてるのもどうかと思うぞ?」
食卓の上には、本当に信じられなくらいの量の御馳走が隅々にまでごった返していた。
予測もしていなかった事態なのに、どうやったらこんなに作れる材料を用意できたのだろうか?
古泉(……買いだめしておいたの全部使ったのかな?)
母「ほら、一樹ちゃん。これもこれも!」
古泉「わかったよ、お母さん。少しずつ食べるから待ってって」
僕は苦笑いを浮かべて、まだ食べきれてもいないのに更におかずが載せられる受け皿を見やる。
父「どうだ、一樹。おいしいか?」
古泉「うん、おいしいよ。……本当に。すごく、おいしい」
本当にその通りだったから、許容量の限界を超えて僕は食べ続けた。
ご飯ももう、四杯目だ。さすがにそろそろ限界かも知れなかった。
父「そうだぞ、一樹。今はスマートなのがはやっているみたいだが、あんまりやせ過ぎてるのもどうかと思うぞ?」
食卓の上には、本当に信じられなくらいの量の御馳走が隅々にまでごった返していた。
予測もしていなかった事態なのに、どうやったらこんなに作れる材料を用意できたのだろうか?
古泉(……買いだめしておいたの全部使ったのかな?)
母「ほら、一樹ちゃん。これもこれも!」
古泉「わかったよ、お母さん。少しずつ食べるから待ってって」
僕は苦笑いを浮かべて、まだ食べきれてもいないのに更におかずが載せられる受け皿を見やる。
父「どうだ、一樹。おいしいか?」
古泉「うん、おいしいよ。……本当に。すごく、おいしい」
本当にその通りだったから、許容量の限界を超えて僕は食べ続けた。
ご飯ももう、四杯目だ。さすがにそろそろ限界かも知れなかった。
古泉(それにしても………)
古泉(どうして二人は、僕が今までどうしていたか聞かないんだろう――?)
僕は取り敢えず受け皿にある分だけでも空にしようと箸を動かしながら、ぼんやりとそれを考えた。
美樹ちゃんは普段と違うことがあって疲れたのか、今はもう寝ている。
寝ている時の目元はお父さんそっくりだった。
母「ほら、一樹ちゃん。これも―――」
古泉「ああ、お母さん!ちょっとさすがにもうお腹いっぱいかな?」
母「あら、そお?」
父「一樹ー。男ならもう少しいけるだろう?」
そう目を細める父さんに、「父さんは二杯しか食べてないでしょう」といって、苦笑いを浮かべる。
タイムスリップとはこういうものなのだろうか。なんて下らないことを思ってしまうほど、僕は昔の自分に戻っていた。
古泉(もしかした、これこそ夢かも知れない――――なんてね)
古泉(どうして二人は、僕が今までどうしていたか聞かないんだろう――?)
僕は取り敢えず受け皿にある分だけでも空にしようと箸を動かしながら、ぼんやりとそれを考えた。
美樹ちゃんは普段と違うことがあって疲れたのか、今はもう寝ている。
寝ている時の目元はお父さんそっくりだった。
母「ほら、一樹ちゃん。これも―――」
古泉「ああ、お母さん!ちょっとさすがにもうお腹いっぱいかな?」
母「あら、そお?」
父「一樹ー。男ならもう少しいけるだろう?」
そう目を細める父さんに、「父さんは二杯しか食べてないでしょう」といって、苦笑いを浮かべる。
タイムスリップとはこういうものなのだろうか。なんて下らないことを思ってしまうほど、僕は昔の自分に戻っていた。
古泉(もしかした、これこそ夢かも知れない――――なんてね)
父「まあ、じゃあそろそろ御馳走様だな」
母「……そう?じゃあ、ラップしておくから、明日の朝食べるのよ?」
古泉「うん、わかったよ」
僕が頷くとお母さんは満足そうにほほ笑んだ。
父「そうだ、一樹。お前の話を聞かせてくれよ」
一樹「え……?」
母「ああ、そうねえ。一樹ちゃんの話聞きたいわねぇ」
お父さんとお母さんはそう言うと二人とも、楽しそうにほほ笑んだ。
古泉(……とうとう来たか――――)
二人の表情の理由はよくわからないけれど、やはり予想通りの質問が来た。
古泉(さて、なんて答えるか……)
父「どんな所を回ってきたんだい?」
古泉「えーっと、あの……。って、え、何?」
父「いや、お前の一番印象に残ったところでいいんだ。あ、最近行ったところ、とかでも」
母「……そう?じゃあ、ラップしておくから、明日の朝食べるのよ?」
古泉「うん、わかったよ」
僕が頷くとお母さんは満足そうにほほ笑んだ。
父「そうだ、一樹。お前の話を聞かせてくれよ」
一樹「え……?」
母「ああ、そうねえ。一樹ちゃんの話聞きたいわねぇ」
お父さんとお母さんはそう言うと二人とも、楽しそうにほほ笑んだ。
古泉(……とうとう来たか――――)
二人の表情の理由はよくわからないけれど、やはり予想通りの質問が来た。
古泉(さて、なんて答えるか……)
父「どんな所を回ってきたんだい?」
古泉「えーっと、あの……。って、え、何?」
父「いや、お前の一番印象に残ったところでいいんだ。あ、最近行ったところ、とかでも」
鬱展開大好きだがさすがにこれは幸せな終わり方を願わざるを得ない。
>>627
キョンとかじゃね?
キョンとかじゃね?
>>627
予想が出るような言い方はやめようぜ
予想が出るような言い方はやめようぜ
作者の書きたいように書いてくれ
どんな結末であろうとも、俺はそれを受け入れる
どんな結末であろうとも、俺はそれを受け入れる
>>629
わかったぜ
わかったぜ
投下中に○○してくれ~とか今後の展開について
とやかくいうのはどうかと思うよ。
ゆとりリア充が蔓延している今のVIPじゃしかたないんだろうけど
とやかくいうのはどうかと思うよ。
ゆとりリア充が蔓延している今のVIPじゃしかたないんだろうけど
古泉(…………?)
父さんがどんな意図の質問をしているのか、さっぱりわからなかった。
古泉(一体、どういうことだ……?)
母「あ、前お手紙いただいた時はスーダンって言ってたわね。砂塵でテントが埋もれて大変だったって―――」
父「ああ、そんなのも聞いたなぁ。一樹。大変だったろう?」
古泉「……あ、あの―――」
古泉(……まったく話が読めない。何だ―――?)
古泉「あの、手紙って――――――?」
母「ああ、そうね。一樹ちゃんには内緒だっておっしゃられてたから……」
そう言って、お母さんはさっき僕の写真が入れてあった引出しから数枚の封筒を取り出した。
母「お名前は教えていただけないんだけどね、そのグループで一樹ちゃんがこんなことをやってる、頑張ってるって毎月ってわけではないけどお手紙をくれてたの」
母「……あなたが家を出て言って、そのグループに入ったってこともその方が教えてくださったの」
父さんがどんな意図の質問をしているのか、さっぱりわからなかった。
古泉(一体、どういうことだ……?)
母「あ、前お手紙いただいた時はスーダンって言ってたわね。砂塵でテントが埋もれて大変だったって―――」
父「ああ、そんなのも聞いたなぁ。一樹。大変だったろう?」
古泉「……あ、あの―――」
古泉(……まったく話が読めない。何だ―――?)
古泉「あの、手紙って――――――?」
母「ああ、そうね。一樹ちゃんには内緒だっておっしゃられてたから……」
そう言って、お母さんはさっき僕の写真が入れてあった引出しから数枚の封筒を取り出した。
母「お名前は教えていただけないんだけどね、そのグループで一樹ちゃんがこんなことをやってる、頑張ってるって毎月ってわけではないけどお手紙をくれてたの」
母「……あなたが家を出て言って、そのグループに入ったってこともその方が教えてくださったの」
その手紙には、女性の柔らかい字で「河原一樹」がその組織で何をやっているかが詳細に記されていた。
海外を回ってのボランティア活動。
そのグループは孤児院のメンバーを使って結成されたということ。
有名ではないけれど、多くの人を助ける仕事であるということ。
そして……この仕事は僕にしかできず、僕もそこでのびのびと仕事をしてるということだった。
古泉(……なんだ、これ)
古泉(……全部、真っ赤な嘘じゃないか―――――)
母「一樹ちゃん。どなたがその手紙をくださってるか、分かる?」
古泉「……うん。大体は」
古泉(この字は……確かに見覚えがある)
父「おお、本当か!それなら、その方に本当にありがとうございましたって伝えておいてくれ」
母「その方が手紙をくださっていて……私達は本当に心の底から安心していられたんだもの」
海外を回ってのボランティア活動。
そのグループは孤児院のメンバーを使って結成されたということ。
有名ではないけれど、多くの人を助ける仕事であるということ。
そして……この仕事は僕にしかできず、僕もそこでのびのびと仕事をしてるということだった。
古泉(……なんだ、これ)
古泉(……全部、真っ赤な嘘じゃないか―――――)
母「一樹ちゃん。どなたがその手紙をくださってるか、分かる?」
古泉「……うん。大体は」
古泉(この字は……確かに見覚えがある)
父「おお、本当か!それなら、その方に本当にありがとうございましたって伝えておいてくれ」
母「その方が手紙をくださっていて……私達は本当に心の底から安心していられたんだもの」
古泉(笑顔で頑張ってる……?出鱈目じゃないか)
古泉(ペラペラの笑顔だったんじゃ、なかったのか?)
古泉(自分の生まれを誇りに思ってって……そのことに僕は今日まで向き合ってこなかったじゃないか)
古泉(仲間と協力して……………だって?)
古泉(そんなの……だって、僕はこの間――――――)
あの日浮かべていた彼女の顔を思い出した。
僕はそれに対して……どんな言葉を投げた?
母「……一樹ちゃん、あのね」
古泉「……ん?」
僕は手紙に視線を落としながら、曖昧に返事をした。
母「その方が、手紙の中でねおっしゃってたの」
母「もし、あなたが自分からこの家に帰って来た時はあなたが疲れた時だからって」
母「だから、その時は受け入れてあげてくださいって」
古泉(ペラペラの笑顔だったんじゃ、なかったのか?)
古泉(自分の生まれを誇りに思ってって……そのことに僕は今日まで向き合ってこなかったじゃないか)
古泉(仲間と協力して……………だって?)
古泉(そんなの……だって、僕はこの間――――――)
あの日浮かべていた彼女の顔を思い出した。
僕はそれに対して……どんな言葉を投げた?
母「……一樹ちゃん、あのね」
古泉「……ん?」
僕は手紙に視線を落としながら、曖昧に返事をした。
母「その方が、手紙の中でねおっしゃってたの」
母「もし、あなたが自分からこの家に帰って来た時はあなたが疲れた時だからって」
母「だから、その時は受け入れてあげてくださいって」
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