元スレ【物理】「普遍的な質量の定義」 “人類が手にした最も丸い球体”の体積をひたすら測る 産総研が国際実験
物理news覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
1 = :
“人類が手にした最も丸い球体”が茨城県つくば市の産業技術総合研究所にある。
産総研では、欧米の研究所と協力してこの“玉”の体積をひたすら正確に測っている。
その測定結果によって「質量」の歴史が変わるかもしれないという。
玉はケイ素(シリコン)結晶で作られ、表面の凸凹は最大でも二万分の一ミリ。
玉は数個あり、その一つは「直径九・三六一八八五二センチぐらい」。
というのは八けた目に誤差があるからだ。誤差をさらに三分の一に抑えるのが目標という。
これほど詳しく測るのには、もちろん訳がある。
■変化する1キログラム?
パリ郊外の国際度量衡局(BIPM)にある「国際キログラム原器」。
この分銅が世界の質量の基準だ。一八八九年にメートル条約で決められた。
現在、一メートルの長さは光速を基準に定め、一秒の長さはセシウム原子核の発振から決められる。
だが一キログラムは十九世紀の分銅のままなのだ。
原器の質量を基に世界中のはかりが調整される。災害で原器が壊れたら同じものは作れない。
産総研の藤井賢一流体標準研究室長は「原器は水分や有機物が付着して重くなり、
洗うと軽くなると言われる」と説明する。
原器自体が質量の基準なので、百年余りの間にどう変化したのか正確に測る方法はない。
そんなわけで、物理定数を使った普遍的な質量の定義が提案されるようになった。
例えば「炭素原子○○個の重さを一キログラムとする」という方法だ。
炭素には重さの違う同位体がいくつかあるが、この場合は炭素12を使う。
これならいつも正確な一キログラムが決められる。ただ「○○個」を正確に決めなければならない。
それが難しい。
ソース:東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/technology/science/CK2008112502000156.html
玉の直径を世界最高精度で測る装置
産業技術総合研究所
http://www.aist.go.jp/
>>2へつづく
2 = :
>>1のつづき
■原子を数える
物質中の原子の数は「アボガドロ定数」で示される。
藤井さんたちはここ数年間、BIPMや欧州、米国、オーストラリアと協力して
「アボガドロ国際計画」を発足させ、「○○個」の値、つまりアボガドロ定数を決める実験を重ねてきた。
炭素は測定が難しいのでシリコンを使う。シリコンの結晶一キログラムの中に、
何個のシリコン原子があるかを測れば、炭素原子の数に換算するのは簡単だ。
まず大事なのは一キログラムのシリコンの体積をきっちり決めること。それには球状に磨くのが一番だ。
多角形では、わずかに角が欠けて誤差が出るからだ。そのために作られたのが世界一丸い球体だ。
次に、シリコン結晶の原子と原子の間隔を正確に測り、玉の体積を原子の間隔で割れば
原子の数が出せる。
例えば小箱を段ボール箱に詰める場合、段ボール箱の体積と小箱の寸法が分かれば、
およそ何個詰められるか分かるのと同じだ。
■独自の技術
各国には得意技術がある。玉を磨くのはオーストラリア、原子間隔を測るのはイタリアや日本。
体積の測定は日本とドイツ。各国持ち回りで測定する。
藤井さんらは、レーザー光を使って数百方向から球体の直径を測り、体積を算出する装置を開発した。
「正確な波長で自由にレーザー光を出させる装置を組み上げるのに苦労しました」と
研究員の倉本直樹さん。この球の測定は産総研とドイツの独壇場だ。
韓国や中国も追い掛けるが「一から開発すれば十年近くかかる」という。
原器の質量が変化するといっても一億分の数キログラム程度。それ以上の精度で測定できないと
新しい基準として認められない。精度を上げるため、二年がかりで高純度にシリコン同位体を濃縮。
新たに球を作り測定中だ。
「原子数が精度よく決められつつある。二〇一一年に仏で開かれる国際度量衡総会で
新しい質量の定義が議論されるだろう」と藤井さんは期待する。
5 :
>韓国や中国も追い掛けるが「一から開発すれば十年近くかかる」という。
永遠の10年ニダw
6 :
質量だけはメートル法制定時の定義だとは聞いたことあるが、
こんな回りくどい方法しかないのか?
7 :
へー、いつまでもあの原器を使い回すつもりじゃないんだ
8 :
ふーん。
暇なんだな!
9 :
今の所重さだけがこの手の絶対的な指標がないからな
ちゃんとしておかないと面倒だ
10 :
>>各国には得意技術がある。玉を磨くのはオーストラリア、原子間隔を測るのはイタリアや日本。
漏れの彼女の得意は「玉舐め」...ギャハハ。
11 :
炭素に埃が付着すればやはり重くなるじゃあないか!
12 :
高純度のシリコン結晶を作るのは産業面で技術の蓄積があるから、そのへんも
選定のポイントだったのかな。
13 :
表面が錆びて酸化珪素になるのはどうやって防いでいるのだろう。
球体に磨くとき、圧力がかかることで歪むのはどうやって防いでいるのだろう。
自重で地球の重力により真球から歪むのもどうやって…
考え出せばいろんな困難が立ちはざかる。
いろいろと大変な技術なんだろうな。
14 :
>韓国や中国も追い掛けるが「一から開発すれば十年近くかかる」という。
パクるから一年もかからないニダ
15 :
> 韓国や中国も追い掛けるが「一から開発すれば十年近くかかる」という。
こっちから奴らをみる必要はありませんし、どうせパクるから10年なんてかかりません。
パクった技術の実用化に10年かかるから追いつけないでしょうが。
16 :
原器があれば何でもできる
17 :
日本はこういう何ともいえない技術は世界一だなwww
誰も追随しようとしないのに創意工夫しまくる日本最高!www
18 :
錆びてていうかシリコンの単結晶の端ていうか表面はSP3混成軌道の電子対が半端にあまるだろ。
なにかしら他の原子が結合してるんじゃないか?普通に
19 :
瓩が変わると言うことは…
俺の体重が軽くなる可能性もあるのか
20 :
>>6
E=mc2を基本原理にして、対消滅エネルギーの分光データから
粒子質量を決めれば正確に出来る気がする。
…でも、これでマクロな質量は決められないよなぁ。w
21 :
原器デスカァァァァーーーーーーーーーーーッ!!!!!
23 :
マクロな質量をそれで規定するにはとてつもない精度が必要になるからね。
24 :
絶対の数値は作れない。どのくらいの精度が出せるか、どのくらいで手打つかだろ
25 :
体重計にでも乗せとけ
26 :
何だよだからレシピ通りでも不味いじゃん
はかって損した
27 :
トポロジカルな計測でもしてろ
28 :
>>20
エネルギーと質量の関係から質量を定義しようとする研究ももちろんある。
どんな手法であれ、どこまで精度良く決定できるかが鍵。
29 :
実は原子の質量は数十年に0.000000・・1%くらいずつランダムに変化している 未知の物理法則によって
(全てが変化すれば同じだから?電子とクォークとニュートリノとかの比が、くらいのがいいかも知れないが)
だったらどうするのか?
30 :
三年に一度、天女が舞い降りてですね…
31 :
アボガド ろ国祭計画?
なんで アボガド?
なんで 露国?
なんで 祭り計画?
訳が分かりません
32 :
>>20
対消滅するとき粒子が静止していたらいいんですが…
>>30
五劫(こう)の擦り切れ
かよ。
33 :
>>21
PCにキムチ吹いたニダ!謝罪と技術供与を要求するニダ!
34 :
「原器は水分や有機物が付着して重くなり、洗うと軽くなると言われる」
俺の原器も厳重に保護されてますがなにか?
35 :
ま、素手で原器触ったりする国だってありそうだもんな…
36 = 20 :
>>32
それぐらいは、今の技術では可能だよ。
37 = 33 :
確かに月に行ったら重さが変わるんだから意味ないよな。
38 :
この玉を同じく可能なかぎり平らな面の上を転がしたら音もしないんだろうな。
それに玉の回転も視認できないはず。
39 = 9 :
>>37
小学生か・・・
40 :
>>29
> 玉は数個あり、その一つは「直径九・三六一八八五二センチぐらい」。
> というのは八けた目に誤差があるからだ。誤差をさらに三分の一に抑えるのが目標という。
41 :
汚い玉だなぁ
42 :
>>38
その玉の中にはいれたら楽しそうだなぁ
音もなく地面が傾いて自分のからだがゴロゴロゴロゴロ
43 :
ガンツ
44 :
原子自体って丸いの?
45 :
世界にはたったひとつだけ重さを量れないものがあります。何でしょう?
46 :
これは次の原器の候補にするのかね?
47 :
みんな、オラに原器を分けてくれ!
48 :
こんなものより、まずアメリカにメートル法を使わせるのが先だろ。
あいつらいつまでヤード・ポンド法使ってるんだ?
世界中でヤード・ポンド法使ってるのはアメリカとミャンマーくらいだぞ。
いいかげんやめれ。
49 = 31 :
止めるなんて やーどヨ
また、ぽんどネ
50 :
宇宙で質量計算するのが正確な値なんじゃね
みんなの評価 : ○
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