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    元スレ古ジャンル「日本昔すけべばなし」

    新ジャンル覧 / PC版 /
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    101 = 99 :

    美しい妹の評判は村中だけでなく、隣のそのまた隣の村まで広がっておった

    妹にいいよる男も多かったが、妹は頑として男どもを寄せ付けなんだ

    兄はそんな妹をどこか寂しげなまなざしで見守っておった

    102 = 99 :

    そんなあるとき、村におかしな噂がたった

    それは
    兄が嫁もとらず、妹が男を寄せ付けないのは
    二人が契っておるからじゃというえげつない噂じゃった

    妹に相手にされなんだ村の男が悔し紛れに広げたものじゃった

    103 = 99 :

    はじめは相手にせんかった兄も、村人から変な目で見られるようになり
    なんとかせにゃいかんと思うようになった

    自分はともかく、このままでは妹が嫁に行けなくなってしまうからじゃ

    じゃが当の妹は全然気にもぜず涼しげな顔をしておった

    104 = 99 :

    兄は妹に相談してみることにしたんじゃ

    「のう、妹や」

    「なにかいの、あにさん」

    「あのな、村におかしな噂が広がっておってな」

    「知っとりますよ、おらとあにさんが夫婦の関係じゃというやつじゃろ」

    「そうじゃ、全くなにをやくたいもないたわごとを」

    「いいじゃありませんか、言わせておけば」

    105 = 99 :

    「そんなわけにはいかね、おめえが嫁に行けなくなっちまう」

    そんな兄の言葉にも妹は

    「嫁に行けのうなったら、ずうっとここにおらせてもらいますけん」

    と、まったく人ごとのようじゃった

    107 = 18 :

    イイヨイイヨ

    108 :

    妹期待

    109 = 99 :

    業を煮やした兄はそれならばと
    以前から妹に話があった
    三つ向こうの村の大庄屋の跡取り息子との縁談を進めることにした

    「あそこまではまだ噂は広がっておらんじゃろ」

    兄は妹にそのことを告げた

    110 = 99 :

    おかしな事に噂にはあれほど動じなかった妹が
    その縁談話には顔色を変えたんじゃ

    「おらいやじゃ、そんな遠い村いやじゃ」

    「あにさん、さっさと断っておくれ」

    もう血相を変えて兄の言う事をきかんかった

    111 = 99 :

    そこで兄は言ったんじゃ

    「おめえがここにおったんでは、こんな小さな家じゃおらの嫁ももらえねえだ」

    「さっさと片付いてもらわにゃあ、変な噂でええ迷惑なんじゃ」

    それを聞いた妹は泣きそうな顔になってしもうた

    「あにさん、嫁にくるようなひとおったんか?」

    「い、いまはおらんが、おめえが嫁いだ先に紹介してもらうことになっとるんじゃ」

    「あにさん、おらが邪魔だったんじゃなぁ」

    そう言って妹は一粒涙をこぼした

    112 = 99 :

    「おら、その縁談おうけしますだ」




    それから縁談はとんとん拍子に運び
    妹が家をでる日がやってきた

    113 = 99 :

    駄目だ
    なんかこれエロくならないわ

    114 = 108 :

    どうでもいいけどあにさんっていい響きだな

    115 :

    古きよき日本ですね

    116 :

    >>113ここからふくらますのがお前の仕事だろう

    117 = 99 :

    「ながながとお世話になりました」

    花嫁衣裳の妹が両手をついて頭を下げた
    それはそれは美しい姿じゃった

    「早う行け、先方さんが待っておる」

    「はい……」

    「二度と会うこともねえから」

    「はい……」

    「さあはよ行け」

    「それではあにさんもお達者で……」

    妹は名残惜しげにそうに言ったんじゃ

    118 = 99 :

    嫁ぎ先の村までは山を五つも越えにゃならんかった
    到底一日ではたどり着かんので途中であるお寺に泊まることになった

    そこには木彫りの観音様が祀られておったんじゃ

    それを見つけた妹は観音様にある願をかけた



    119 = 99 :

    その夜、妹の枕元に観音様がお立ちなすった

    「これいもうとや、お前の願いは届きました
     その信心深い行いと兄を思う気持ちをこれからも大切になあ」



    妹が目を覚ますと願いどおりに
    その姿は全く別のおなごになっておったんじゃ

    120 = 108 :

    このスレでは観音様はろくな事にならないフラグ……ッ!

    121 :

    観音様寺便利wwwwww

    122 = 99 :

    そして妹はそこから抜け出し兄のいる家へ向かったんじゃ


    兄に何と言うかはもう考えてあった
    家のたどり着いた妹はその戸を叩いた

    ドンドン

    「なんじゃ」
    兄が顔を出した
    一晩見ぬ間に何故かやつれたように見えた

    123 = 99 :

    「どなたじゃな」
    兄は妹に気づかんかった

    「妹様の嫁ぎ先より紹介されて参りました」

    妹は考えていた嘘をついた

    「どうぞ私をこの家に置いてくださいまし」

    これで妹は兄の嫁になれるはずじゃった

    125 = 99 :

    しかし兄は不思議そうな顔をして答えたんじゃ

    「はて?そんな話は聞いとらんが、何かの間違いじゃろう」

    妹はびっくりした
    たしかに兄は嫁を紹介してもらうと言っておったのじゃから
    じゃがもう後には引けんかった

    「いくところもなく困っております、どうかここにおいてくださいませ」

    そう言って強引に家の中に入った

    126 = 99 :

    そして土間に座り込んで頼んだ

    「このとおりでございます、どうかおら……わたしを嫁にもろうてくださいまし」

    「いきなりそういわれても」

    「わたしが気に入ってもらえませんか」

    妹はそう言って立ち上がり、それから着物を脱いだんじゃ

    「わたしを好きにしてくださいまし」

    127 = 99 :

    おわらねえおわらねえよねむいよ

    128 :

    「そんなことはできねえだ」

    驚いて兄は目を背けた

    「なぜでございます、わたしは醜いのでしょうか」

    「いやそんなことはない、おまえさんは美しい、妹にも負けんくらいじゃ」

    じっさい今の妹の姿も元の姿に負けんほど美しかった

    「ではなぜでございます」

    妹は思わず声を荒げた

    130 = 128 :

    「ちがうんじゃ、おらはも一生嫁は取らんのじゃ」

    「えっ!どうしてあに……」

    妹は思わずあにさんと言いかけたがそんなことにも兄は気付かず

    「おらは妹に心にも無いことをいうた、嫌がる妹を無理矢理嫁に出したんじゃ」
    「妹の他のおなごなど目に入らねえ」
    「ほんとうはずっとそばにいて欲しかったんじゃ、じゃがどうしてそんな真似ができる」

    兄は溜まったものを吐き出すように言い続けたんじゃ

    131 = 128 :

    「無理じゃ…無理なんじゃ」

    兄は泣き崩れてしもうた

    「わかりました……おまえさまは妹を愛してなさったんですね」

    妹はなんとも言えん気持ちになった

    「おらはおかしいんじゃ、畜生と一緒じゃ」

    「いえわたしにはわかります、よくわかります」

    「おらもあにさんを愛しておったでな」

    132 = 128 :

    そう妹が言った途端、その姿は元に戻ったんじゃ

    「おっ、おめえは妹!」

    「あにさん!」

    「こ、これはどうしたことじゃ」


    その時一瞬あたりが眩しく光ったんじゃ
    そしてそこに



    例の観音様が立っておった

    133 :

    かんのん便利w

    134 :

    さあ、こっからエロくなります

    135 = 128 :

    「観音様!」

    「これいもうと、うまくいかんようじゃったの」

    「はい……でもあにさんもおらのことを」

    「それは畜生道、仏の私が許すわけにはいきません」

    「結ばれぬならこのままあの世へお連れくださいまし」

    「これ命をおろそかにするでない」

    「でも……」


    136 = 128 :

    「しかし仏の教えに背いた罰は与えねばならぬ」

    「はい」



    観音様は静かに目を閉じた


    「罰として……」





    137 = 128 :

    「罰としておまえたちの縁を切る」

    「縁を……それは」

    「縁の中でも一番濃いものそれは血縁じゃ、それを切る」

    「……?」

    「わからんのか、兄妹でなくなる、というこじゃ」

    「そ……それでは」

    「うむ、兄妹でなくなれば夫婦にもなれるのう」

    138 = 133 :

    脱いで待ってる

    139 = 128 :

    「あ、あるがとうごぜえますだっ」

    「罰に礼などいらぬのう」

    「でもおらなんといっていいか」


    「ええんじゃ、ええんじゃ、深く考えるでない」
    観音様はええかげんそうにそう申された

    「それよりそこで腰を抜かしておる兄を介抱してやるがよい」

    「ええんじゃ、ええんじゃ」
    そう言って観音様はええかげんそう消えなさった

    140 :

    観音様ったらツンデレ

    141 :

    さすが観音様じゃ!

    142 = 128 :

    不思議なことに村人も嫁ぎ先も妹のことを忘れてしまっておった
    兄に妹なぞおらなんだ事になっておった

    ただ夫のことをあにさんと呼ぶ美しい嫁がいるだけじゃ



    そののちも二人はいつまでも仲良く暮らしましたとさ


                                 おしまい



    「あっあんっ……あにさん……んっ」

    「こ、これそんなに腰をつこうたら」

    「おら……うれしいだ……あひんっ」



    「うっ」

    143 = 128 :

    ごめん
    エロ書けなかったわ

    次誰か頼む

    寝る
    おやすみ

    147 :

    普通にいい話だった

    149 :

    最後の話は王道だからか良かった

    150 = 133 :

    >>143
    風呂入ってたら完結してた…乙!


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