女(屋上高い……)

女(もし私がこっから飛び降りたとして)

女(誰かそれを悲しんだりは……)

女｢しないだろうな、うん｣

女(だからといって死なないけど。痛いし怖いし)

女(……何考えてんだ私は。思春期か？)

女(ご飯食べよ)

俺も食べよ

女(何しに学校行ってるんだろ。私)

女「日記……」

女（書くことないなぁ……）

女「……」

女（『今日もいっぱい読書ができた。明日、新しい本を買おうと思う。』っと）

女「…………寝よう」

女｢ごほっごほっ……｣

女｢あ゛～……｣

女(頭痛え……)

女｢咳をしても一人(字余り)｣

女｢げほっげほっ！｣

女(詠んでる場合じゃなかった)

ク「…あ…」

ク「………（教科書忘れた…）」

ク「…誰か……」ぼそ…

でねー？マジで？ワイワイ…

ク「………」

男「ん？クーさん、どしたの？」

ク「………」

男「あのー…」

ク「なんでもないわ」

男「そ、そう？」

ク「………」

女(今日は読書でもするか)
ｶﾞﾁｬ
司書｢あら、こんにちわ｣

女｢こんにちわ｣

女(……顔覚えられた)

女(つーか誰かにあいさつすんの何日ぶりだ？)

女(おっと消しゴムが)

女(あ～転がって……)

女(前の人に取って……)

女(もらう勇気は私には無い)

女(授業終わってからでいいや)

ク「………（体育…また私だけ余る）」

ク「先生」

先生「ん？」
・
・
・
ク「………」

男「あ、クーさん…調子でも悪いの？」

ク「生理中なの」

男「え！？ご、ごめん！」タタタ…

ク「………（来週はどんな言い訳しようかしら…）」

男「じゃあ、女さんとかは？」
男子１「女さん？」
男子２「いや、女さんは駄目でしょ」
男子３「確かに、顔立ちとか綺麗だけど」
男子２「他人と話してる姿見たことないもん」
男子１「ってことは、他校の彼氏持ち、か」
男「そうなのかー……。脚とかスラッと細長くて、俺好みなんだけどなー……」










女(下らん。せめて、私の視界の外で話してくれ)











クール＋美脚＝最強

ク「掃除…みんなサボるなんて…」

ク「………」サッサッ…

ク「………」ごそごそ…

ク「………」サッサッ…

ク「………」

ク「終わらない…」

>>61
さぼれ

女子１「でさー、マヂでーっ！」
女子２「ちょ、やばくなーいっ！」
女子３「きゃはははははははっ！」






女(やかましい金切り声だ。これ以上聞いていたら、耳がイカれそうだ……)
女(出ていこう……)
女(どこに？)
女(どこかに)

男「ねぇ、クーさん。ちょっとノート見せてくれない？」

ク「なぜ？」

男「さっきの授業寝ちゃってて…」

ク「自業自得よ。お金を払っているんだし、きちんと受けなさい…」ごそごそ…

男「そ、そうだね。ごめん」タタタ…

ク「あ…ノート…」

ク「………」

友『だから言ったろ？クーさんは貸してくれないって』

男『だけどさぁ…他の奴は金とるだろ？』

友『ばーか。ノートとらないお前が悪いんだよ』

男『ちぇ…』

ク「………」

川 'A`)「ご機嫌うるわしゅう皆様。私は愛されフワモテガール(笑)ドクコさま。この世を統べる海賊王よ」

川 'A`)「この中に腐男子、超絶イケメン、攻殻のDVDを持ってる人間がいたら私の所にきなさい。今日からお前は私の部下だ」
川 'A`)「…………………」

川 'A`)「入学初日にはせめてこれぐらい本音を入れて置けばまだマシだったか………」

ガラッ
男「あ、おはよう。ドクコさん早いね！」

川 'A`)「………………」

男(返事なし、か。まぁ自己紹介も無言だった人だからな)

ク「………」てくてく

男「あ、クーさん。いまから帰るの？」

ク「そうよ」

男「ふーん…」

ク「………」

男「歩き？」

ク「そうよ」

男「ふ、ふーん……」

ク「………」

男「………（か、会話が…）」

ク「………」てくてく

男「あ！さ、さよなら！」

ク「！…さようなら…」ぼそ…

男「うーんなかなか仲良くなれない……」

友「仲良くなれなくてもいいじゃんあんなブス」

男「そんな言い方ないだろ友！！！！」

友「うるせぇ！！あんな奴より……俺のことだけ見てろよ……」

男「友…！」
━━━━━━━━━
　　　　○
　　　Ο
　　o
川*'∀`)「という夢をみたんだ！！」

男「え、どうしたのドクコさん」

川 'A`)「あ…………なんでもない………」

男「う、うん(寝ぼけてる？でも、ドクコさんが話しかけてくれた。凄い笑顔で…………)」

川 'A`)「…………」
　　　 　(いや、そんな目で見ないで。ごめんなさい、本当にごめんなさい
　　　　 最低っすね私、死んだ方がいいね私。ｳﾂﾀﾞｼﾉｳ……)」

女子１「今日帰りにカラオケいかない？」
女子２「いいねいいねっ」
女子３「きゃはははははははっ！」



女(カラオケなんか、生まれて一度も行ったこと無いような……)
女(楽しいのかな。あんな密室で騒音撒き散らして)

川 'A`)「孤独な私にも相棒がいる……V-MAX！」

川 'A`)「私の休日はこの鉄の馬乗り孤独分を養うためにソロツーするのだ」

ブロオオオ、ブガァンブガァン
ﾍﾙﾒｯﾄ着用
　↓
川 ⊂⊃)「………………」

ヤンキー「ヘイヘーイ姉ちゃん、なかなか生意気な単車転がしてるじゃねぇか！」ブロオオオン

ヤンキー2「ヒャッハー！！ここは俺らのシマなんだよ！さっさと消えな！！」ﾌﾟｱｧｧｧﾝﾌﾟｱｧｧｧﾝ

頭「いやまて、顔は見えねぇが抜群のスタイルじゃねぇか、おらそこの草むらにとめろy」
川 ⊂⊃)「うるさい」ｶﾞﾝｯ

頭「グハアァァァ！！」ドングラガッシャァン

ヤンキー3「ヘッド！！なんという残虐非道……そしてあのスタイル…！！ほれやした！！」
ヤンキー達「ウオオォォォ新しいヘッドの誕生やぁ！！！！」
川 ⊂⊃)(独りにしてくれ…………)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

友「最近絶世の美女が頭の暴走族できたらしいよ」

イケメン「マジで！？怖いけどみてぇ」

川 'A`)「…………」

♀後輩「せんぱいせんぱーい！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

女「え…な、何？」

♀後「たまには私と一緒に帰りましょーよ、ね？」ｸﾞｲｸﾞｲ

女「ちょっと……あなたとは一緒に帰ったことはないし、第一、帰る方向も逆だったはず…」

♀後「だったら私をおウチまで送ってってください！」

女「何を図々しいこと…私は一人で帰りたいの」

♀後「それならこの私が、せんぱいをおウチまで送らせていただきます！」

女「――！だから他人の話を…」

♀後「それでは参りましょう！」ｶﾞｼｯ

女「あ…！う、腕を組まないで…」

女（苦手だこの子…）

ﾋｿﾋｿ……ﾋｿﾋｿ……

♀後「やだ…///私たち、噂されてますね」ｷﾞｭｯ

女「そうでしょうね…この高校生活、私が誰かと一緒に帰るなんて一度もなかったから」
女（おまけに悪い意味でも有名だし…）

♀後「え…じゃあ、私が初めてなんですか！」

女「えぇ、そうなるわ…ホントはその気なんてなかったけど」
女（意地でも断ってれば、もっと早く帰ることができたのに）

♀後「わ、私も…あわよくばと思ってたんですけど、まさか付き合っていただけるなんて…///」

女「あまり強引に来られると……すごく困るわ」

♀後「はい！ちゃんと優しくします！！」

女「…………？」

ヤンデレになりそうな後輩だ

女「着いたわ……ありがとう」
女（一応、礼だけは言っておこう）

♀後「これがせんぱいのおウチなんですねぇ……じゃあ、早速」
女「ま、待ちなさい！まさか、上がってくつもりじゃ…」

♀後「えっ」

女「えっ」

♀後「いいんですよね？」

女「さも当然のように聞かれても…」

女「…確かに一緒には帰ってあげたけど、それだって私がなんとか我慢し――

ガチャッ

母「あら…玄関先に誰かいると思ったら女じゃない」

女「あ」
♀後「は、初めまして！私、♀後といいます！女せんぱいと同じ部の後輩です！」

母「あらそう？礼儀正しい良い子ねぇ…」

女「ママ、この子」
母「女がお友達を連れて来るなんて初めてじゃないかしら……ほら、遠慮しないで早く上がっていきなさいな」

♀後「はい、お邪魔しまーす」

女「あ……」

女（……なんて間の悪い……）

女(文化祭シーズンは立ち回りがめんどい)

女(輪に入れないけど手伝わないと気まずいことこの上ない)

女(むぅ……)

女子1｢ミスコンさ、うちのクラスからは女さんでいいよね｣

女子2｢さんせーい。綺麗だもんね。ちょっと近寄りがたいけど｣

女(部活を理由にサボれないんだよなあ……)

女｢ただいまー｣

母｢おかえり。ご飯できてるから荷物置いてきちゃいなさい｣

女｢はーい｣

女(ついに幻聴が聞こえるようになったか自分)

♀後「せんぱいのお部屋…」

女（結局上げてしまった…）

♀後「キレイですね」

女（誰かと一緒にいるのもストレスなのに、よりによって部屋まで…）

♀後「犬のぬいぐるみ…」

女「…っ」

♀後「そういえばせんぱい…」ﾁﾗｯ

♀後「ママって呼んでるんですねー」ﾆﾀｧ

女「か、帰」

母「お菓子持ってきたわよー」

女「……」

♀後「お、怒ってます？」

女「……」

♀後「わ、私…部活でしか関われないせんぱいと、どうしても仲良くなりたくて…」

女「……」

♀後「あの…」

女「………ふぅ、もういいわ…こうして上げてしまった以上、今さらすぐ帰れなんて言わない」

女「けど私は一人でいるのが好きだから、あなたが帰るまで適当に本でも読んでる…それでいい？」

♀後「あ…はい……」

女「それなら、あなたも自由にしてていいから……そこら辺の本でも読んだり、テレビでも見たり」

女「…話がしたかったら、相づちくらいは打ってあげてもいいから…」

♀後「・・・はい…///」



孤独クールなのに友達作っちまった……

成長の証で良いんじゃないか

実は罰ゲーム
↓
裏切られる
↓
前以上の孤独クール

>>80
さすがにイジメは……

孤立クールでは無いんだから

孤独（を装いたい）クールみたいな感じか

シエンタ

男子1｢女さんていつも一人だよな｣

男子2｢な。すっげー綺麗なのに｣

男子1｢綺麗すぎて高嶺の花って感じだし｣

男子2｢連むの嫌いなんじゃね？｣

男子1｢噂だと彼氏持ちらしい……昼休みは２人っきりでどこかに消えるとか消えないとか｣

男子2｢マジかよ……へこむな｣



女(カレー食べたい)←ただのコミュ力不足

女(あっぢい……)

女(せっかく屋上来たのに風ないしさー)

女(くそー図書室行けばよかった)

女(……今こっから紙飛行機飛ばしたらめちゃくちゃ飛ぶんじゃね？)

女(あ、紙が無いや)

女(……くだんねー)

男｢あ、おはよー｣

女｢……｣ｽﾀｽﾀ

男｢あれ？聞こえなかったのかな……｣

女(今もしかして私あいさつされたのか？いやいやまさか後ろにいた誰かに決まってる)

女(……んなわけねーだろ！！)

男子1｢なんか女さん機嫌悪そうだな｣

男子2｢こえーから離れてようぜ｣

男｢女さーん｣

女｢うん？｣

男｢次の球技大会で話し合いんだけど……時間大丈夫？｣

女｢ああ、問題無い｣

男｢よかった。そしたら……｣


男｢よし、こんなもんかな……うん｣

女｢お疲れ｣

男｢で……｣

女｢……｣

男｢……｣

女｢……｣

男｢じ、じゃあまた明日｣

女｢また明日｣

男(な、何考えてるか全然分かんなかった……必要以上のこと喋んないし)

女(喋りすぎて疲れた)

先生｢じゃあ準備運動するから二人組……早いなお前｣

女｢奇数なんで｣

♀後「一人カラオケ、略してヒトカラが何気に流行ってるそーです」

女「一人…カラオケ…？」

女（なるほど、その手を使えば私もカラオケを体験できるかもしれない……）

♀後「友だちいないんですかねー？」



女（……保留にしておこう）

ヒトカラ馬鹿にすんな！
俺だって友達くらいいるわ！

ところでドクコは？

女(友達できないなー)

女(何がいけないんだ？)

女(それはね、無愛想で近寄りがたいからだよ！)

女(……笑う練習でもしよう)

女（どうしよう…喉が痛すぎて声が出せない…）

・・・・・・

女（別に何の支障もなかった…）