元スレ新ジャンル「借金取たて幼馴染」

みんなの評価 : ▲
51 :
アマガミ
52 = 13 :
「男くんの馬鹿! 最低! この×××野郎!!」
ちょ、おま、おい!?
俺の部屋の真ん前で放送禁止用語を連呼すんな! 脳味噌腐ってんのか!?
仮にも女の子がそんな言葉使うんじゃない!
「×××(ピー)!! ××(ピー)! ×××(ピー)!!」
やめろ! それ以上はやめろ!
俺の中にある女という幻想を殺さないでくれ!
女の子天使説を信じさせてくれ!
「はぁ、はぁ……。×××(ピー)!! ×××(ピー)!!」
荒い息で放送禁止用語を叫び続ける女。
疲労するまで叫ぶんじゃないよ、おい。
ハァハァ言いながらヤバい台詞を連発する女に、俺はドン引きだ。
ドアを叩いて騒ぐだけならともかく、ここまでくると完全な変質者である。
「そろそろドアを開けなさいよ、××(ピー)野郎!!」
頼む。もう、帰ってくれ……。
「×××(ピー)!! ……え? あれ、ちょっと? 何よ、あんた?」
ん? 何ごとだ? 誰か来たのか?
「え? けい……さつ? 警察の方、ですか? 不審者を通報? え? 私が? え?」
とうとう恐れていた事態が起きてしまったようだ。
53 = 45 :
>>49
ノリツッコミツンデレとか桜の木の下にはとかお嬢様「あなた(ry
55 :
さげま
56 = 39 :
>>53
お嬢様とかは綺麗に終わってた気がしたがあれ>>1じゃなかったのか
57 :
>>53
書いてた側ってことでいいんだよな?
58 = 13 :
「え? いや、違いますよ。私じゃないです。いや、本当ですって」
嘘をつくな。
「変態? やだなぁ、おまわりさん。だから違いますって」
どこが違うんだ。
さっきのお前は完全に変態そのものだったぞ。
「仮に私が変態だとしても、それは変態じゃないです。変態という名の淑女です」
どこぞのクマみたいな言い訳すんな。
「そもそもこういった行為はですね、個々人の主観によって変化を……」
ペラペラと口八丁で言い訳を並べる女。
俺はもう呆れて物が言えない。まぁ、最初からずっと喋ってないんだが。
「つまり、私の行為はあくまでも正当性に裏打ちされたものであって……」
もういいから、帰れ。言い訳すんな馬鹿女。
「分かってくれました、おまわりさん? え? どうして手錠を? 続きは署で聞く……?」
官憲は甘くなかったようだ。
「……あの、おまわりさん。せめて、署では……お水、ください。私、喉痛いんです……」
ドアの向こうから、革靴とヒールがアスファルトを鳴らす音が聞こえる。
音はどんどん小さくなり……こうして女は、ポリスメンに連行されていった。
60 :
逝っちゃった~♪
61 = 12 :
>>53
ノリツッコミツンデレは私だww
62 = 45 :
>>56
スレ内で何度も書いたのですが orz
それと綺麗に終わったように見えて、実は色々と酷い終わり方
井内さんが出てるやつ、ですよね?
>>57
書いてないのを含めたらいっぱいありすぎて把握できない
>>58
イイハナシダナー
63 = 39 :
>>62
あーごめん今思い出した
思い出したついでに聞いとくけど
女「私の屋敷の隅で何をしてるのよ?」男「……家が、無くて」
このスレはけっきょく立ったの?
64 = 13 :
俺はドアに備え付けられているレンズ越しに外を確認した後、大きく溜め息を吐いた。
ようやく、我が家に平和が訪れた。
これでしばらくは平穏な日々を過ごせるだろう。
長い戦いだった……。
元はといえば金を返さない俺が悪い気もするが、それは些細なことだ。
俺がそう言うんだから間違いない。
間違いないったらない。断言しよう。
……だから、気にしない。
そういえば、女はどうなったのだろうか?
のんびりと考え事をしていたら、結構時間が経っていたようだ。
今頃あいつは、取り調べ室でカツ丼でも食ってるのだろうか。
いっそ堀の中にぶち込まれて、臭い飯でも食ってくればいいのに。
そうすれば、女も真人間になるかもしれない。
なにはともあれ、問題は片付いたんだしのんびりしよう。
テレビでも付けてみるか。
『こちら現場からのレポートです。○○署を逃走した女の行方は、依然として……』
俺はテレビの電源を速攻で消した。
三秒前に見た映像と記憶は、なかったことにしよう。
あれはきっと悪い夢だったんだ。
そうに違いない。
「男くーん……。私逃げてきちゃったー。ここ開けてよぅ……」
ドアの向こうから、何やら幻聴が聞こえた気がしたが気のせいだろう。
「男くん、男くーん! ねぇってばー!!」
俺は横になった後耳栓をして目を閉じ、そのまま眠ることにした。
66 = 39 :
>>65
おおまだだったか!
楽しみにしてるんでがんばってください
68 = 45 :
>>67
ガッ
70 = 57 :
>>66
40KBって単純に2万文字か
それって結構な量じゃね?
71 = 13 :
目が覚めると、俺は空の上にいた。いわゆる、機上の人になっていた。
あ……ありのまま、今起こった事を話すぜ!
『俺は目を閉じた後に眠っていたと思ったら、いつの間にか空の上にいた』
な、何を言っているのか分からねーと思うが、安心してくれ。
俺もまるで分からない。誰か説明してくれ。
催眠術とか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃねぇよ。
だが、原因だけははっきりしている。
「あ、男くん、目が覚めたんだ? おはよう~」
全ては今俺の目の前でヘラヘラと笑っている、この女のせいだ。おはようじゃねぇ。
「え? ここ? ここはねぇ、高度六千メートルだよー」
なんでだよ。もう一度言う。なんでだよ。
「やだなぁ。F-15の性能なら当たり前だよー。もう、男くんったら変なの!」
変なのはお前の頭だ。どうして俺がイーグルに乗っているんだとか、そういうのを言いたい。
「男くんとの愛の逃避行だー! おー!」
突然俺の視界が反転し、真っ黒になった。
話に聞くブラックアウトというものだろうか。
「あ、音速突破~! いやっふぅー!」
機体が音の壁を越えた瞬間、俺は意識を失った。
72 = 17 :
超展開ktkr
73 = 45 :
ストーカーとか借金取りたてだとか、そんなチャチなもんじゃない
>>70
拾われて1日目で既に30KB、40KBなんてあっという間です
74 = 39 :
だー! おー!がだおー!に見えた
この瞬間俺の中で幼馴染のイメージが名雪で固定された
75 = 13 :
次に目が覚めた時、機体の中は激しいアラート音が響いていた。
起きて早々に、とても嫌な予感がした。
「あ、男くん! おはよう~」
相変わらず能天気な声で言う女。
そんな中で鳴り響く、電子的なアラート音。
なんだよこのカオス空間。
「調子に乗って色々飛んでたら、領空侵犯でロックされちゃったー」
あぁ、そうですか。
そいつは大変ですね。
もう俺は何も言うまい。
言っても無駄だ。もうどうにでもしてくれ。
「ちょっと荒っぽくなるけど、我慢してね~」
そう言うと、女は操縦桿を思い切り引き上げ、手元のスイッチを慌しく操作した。
急激なGが俺を襲い、キャノピーが外圧との摩擦に悲鳴を上げる。
コクピットの中は戦場さながらだ。
「私を捉えようなんて、百年早いわよ」
女は舌なめずりをしながら飛び続ける。
まるで、獲物を前にした狩人のように。
「レーダーの反応は、そっちね。ターゲット……そこッ!!」
──ドッグファイトは、今幕を開ける。
77 = 12 :
いきなりのドッグファイトwww 期待支援age!
78 = 57 :
>>73
てことはスレ建てはもうすぐか
79 :
放たれた二十ミリの砲弾は、無慈悲に正面の敵機を貫いていく。
強化されたチタニウムの装甲といえど、この距離では紙きれ同然だ。
ほぼ全弾が命中し、その戦闘機は鉄の棺桶へと変貌した。
被弾したエンジンは火を噴き、機体は錐揉みしながら海上へと落下する。
あれでは脱出もままならないだろう。
つまり、パイロットは下手をすれば……死ぬ。
「恨むなら、私の前に現れた不幸を呪うのね」
女がぽつりと呟いた。
それは死の宣告。
死神と化した彼女からは、何人たりとも逃れられない。
「NATOのパイロットも大したことがないわね。この程度で私の前に出るなんてね」
NATO?
俺は炎上しながら墜ちていく機体に目をやった。
あれは……クフィールか?
イスラエル製の超音速爆撃機を軽々と捻った目の前の女は、一体何者なんだろうか。
お前は腕利きの傭兵か何かか?
色々ツッコミたいが、俺は何も言わなかった。
全てがどうでも良くなっていたからだ。
「さぁ、このまま逃げ切るわよ!」
いつの間にか着替えさせられていた対Gスーツが、俺の体をきりきりと締め付けてくる。
胃の中の物全てが口から逆流してきそうな感覚。
眼球が飛び出しそうだ。
急加速によるブラックアウトが、また俺の視界を苛む。
こうして俺は再度、意識を失った。
80 :
借金取立てかんけいねぇーw
81 = 79 :
目が覚めると、相変わらず機体の中はアラート音が騒がしく鳴っていた。
「追跡機がしつこいわね……」
どうやら囲まれているようだ。
副座から辺りをぐるりと見回してみると、前後左右に機影の姿。
全部で……六機。
さすがの女も、これだけの数が相手では厳しいのだろうか。
「数さえ揃えれば勝てると思ったのかしら?」
女が、妖艶に微笑んだ。
背筋がゾッとするような笑み。
何をする気だ──と思う暇もなく、機体は急停止した。
どうやらエンジンを一時的に止めたらしい。
それも、敵に囲まれている真っ只中、雲を通り過ぎる絶妙のタイミングで。
泡を食って体制を立て直そうとする敵機達を視界に捉えた時。
F-15のレーダーは、その全ての捕捉を完了していた。
「サイト・オン。オート・シュート」
淡々と女の口から紡がれる言葉。
発射されたミサイルの群れは熱源を探知しながら、大空に複数の軌跡を描く。
「全機、撃墜。状況終了……」
彼女がそう告げると、あれだけ騒がしかったアラート音はぴたりと止まった。
どうやら、俺は無事に生き延びることができたようだ。
こうして緊張感の切れた俺は、三度気を失った。
83 = 80 :
やべぇ カッコイイwww
この手のSS読むの初めてだが カッコイイなドッグファイトw
85 = 79 :
次に俺の目が覚めた時、アラート音は……鳴っていなかった。
よかった。俺はほっとした。
だが、ここがまだ空の上であることには変わりがない。
つまり、根本的解決にはなっていない。
「あ、男くんおはよう~! もう、さっきから寝てばっかりね」
気絶してたんです。
「もうすぐ東京よ。自衛隊に見つからないように超々低高度で進入したから平気!」
何が平気なんだ。どこが平気なんだ。
「あ、でも、いっそ首相官邸にスカッドミサイルでも撃ち込んでみようか? 面白そうだし」
やめてくれ。
お前は日本を敵に回す気か。
「そしてそのまま、宣戦布告を……。うふふふ……」
怪しく笑う女。
俺の忍耐とか理性は、そろそろ限界を迎えようとしていた。
そもそも、これまで良く持った方だといえよう。
これ以上この女を好きにさせておくべきではない。
何がなんでも、俺だけは助かる道を探らねば。
そんなことを考えていると、やがて空港らしき物が目に映ってきた。
翼よ、あれが日本の灯だ。
86 = 84 :
あげ
87 = 79 :
「おぉー! 空港だよ、成田だよー!」
無駄にテンションが高い女を横目に、俺はじっと耐え続けていた。
もうすぐ到着しようかというのに、なぜこの女はシザー運動を機体に繰り返すのか。
意味もないのにコンバットフライトをするのはやめてくれ。
ここは紛争地帯の空じゃないんだ。
平和な国の上空で戦闘機のシザー運動とかするな。
頼むから大人しくしててくれ。
「ねぇ、男くん。あのジャンボ機邪魔だからミサイル撃ってもいい?」
その言葉が契機となった。
俺の中で、何かが壊れた。
有体に言えば温厚な俺が、ついにキレたのだ。
こう、ブチっと。
「男くん……? なんだか、顔が怖いよ……?」
女が何か言っているが無視。
さぁ、最終手段の開始だ。
「え? ちょ……男くぅうううううううううううん!?」
エコーを残して、女は大空へと消えていった。
いい気味だった。
俺は女の座席だけを強制射出してやった。
まぁ、パラシュートがあるから生きて着陸はできるはずだ。
たぶんな。
88 :
成田空港の近くの俺の部屋に降って来るんですね。わかります。
89 = 79 :
俺は手元の通信機を操作すると、一気にまくし立てた。
「成田コントロール! 応答せよ! エマージェンシー! 繰り返す、エマージェンシー!」
『こちら成田コントロール。何があった。状況を報告せよ』
「テロリストに誘拐されかけたが、これを撃退した。今からそちらに緊急着陸したい! 許可をくれ!」
『こちら成田コントロール! もっと詳しく話してくれ!』
「話している時間はない! このままでは墜落する!」
「……了解した、着陸を許可する! 東側に着陸してくれ!』
俺は「ラジャー」と力強く返す。さぁ、ここからが勝負だ!
「F-15! 東滑走路に有視界で進入開始!」
『こちら成田タワー。状況は了解した。グッドラック!』
「ランウェイ・インサイト! アプローチ、スタンバイ!」
操縦桿をゆっくりと動かし、俺は機体を滑走路へと着陸させる。
胴体下の車輪が軋むような音を立てて硬いコンクリートの道を抉っていく。
踏み込んだブレーキはゆっくりと、だが、確実に減速を成功させた。
「やった……成功だ……。俺、生きてる……」
こうして俺は、見事無事に日本に帰ってきた。そういえば、久しぶりに喋った気がする。
ちなみにその後、俺は全てをあの女がテロリストだということにして誤魔化した。
なお、女が脱出したパラシュートは風に乗ってどこかに流されていったらしい。
だから未だにその行方は定かではない。
かくして、俺の平凡だが平和な日常は、ようやく戻ってきたのだった。
「ねぇ、男くん! ここのドアを開けてよー! それと、金返せ!」
だから、アパートの外から聞こえてくる声は、聞こえるけど決して聞こえないのだ。
90 :
借金関係ねぇw
91 = 84 :
>>89
ヌルポ
92 = 79 :
>>7は結局帰ってこなかった
書き溜めてもないのに、完結するまで思いつきで書くのは疲れるからもう勘弁
みんなの評価 : ▲
類似してるかもしれないスレッド
- 新ジャンル「疎遠な幼馴染」 (436) - [73%] - 2009/1/9 6:01 ★
- 新ジャンル「巨大な幼馴染」 (210) - [73%] - 2008/9/17 5:15 ○
- 新ジャンル「人外幼馴染」 (118) - [67%] - 2009/7/18 19:30 ▲
- 新ジャンル「ホントにただの幼馴染」 (151) - [66%] - 2008/10/30 0:30 ▲
- 鬱ジャンル「ビッチな幼馴染」 (234) - [65%] - 2009/1/24 6:00 ☆
- 新ジャンル「日陰ごっこ姉妹」 (406) - [60%] - 2008/5/7 7:00 ☆
- 新ジャンル「つっかえ幽霊」 (84) - [59%] - 2008/10/18 8:15 △
- 新ジャンル「下品な幼女」 (103) - [58%] - 2008/10/4 22:15 ▲
- 新ジャンル「きの娘とたけの娘」 (74) - [57%] - 2010/4/1 22:00 △
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について