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    元スレ新ジャンル「桜の木の下には」

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    1 :

    「すぅ…すぅ…」

    「…ん、あぁ。もうこんな季節」

    「おはようございます、男さん」

    「……」

    2 :

    「シンゴーシンゴーシンゴー」

    4 = 1 :

    「春ですよ、男さん」

    「そちらは、温かいですか?」

    「寒くは、ありませんか?」

    「温かいのなら、いいのですけどね」

    「……」

    5 = 1 :

    「春眠暁を覚えず、っていいますけど」

    「あなたはいつも眠ってばかり」

    「飽きたり、しないんですか?」

    「……」

    「応えてくれないのも、分かってはいるんですけど」

    6 = 3 :

    梶井も喜んでるだろう

    7 = 1 :

    「春風が吹きました」

    「そちらは、どうですか?」
    「風を感じることは、できていますか?」

    「……」

    「寂しくは、ありませんか?」

    8 = 1 :

    「男さん、ほら毛虫」

    「うねうねってして、とても元気ですよ」

    「あなたにも、この毛虫が見られればいいのに」

    「……」

    「あなたには、もうどんな感慨も湧くことはないんですね」

    9 = 1 :

    「あなたがここへ来て、もう一年なんですね」


    「溶けきったあなたは、私の中を通って花びらになりました」

    「けれどもう、あなたの体は全て土へ還ってしまった」

    「……」

    「後に残ったのは、根に触れるすべらかな骨の感触だけです」

    10 = 1 :

    「見て下さい、男さん」

    「春の気に当てられたのかしら。町の人が
      うろんな目付きをして歩いています」

    「あの人たちとあなたとでは、一体どちらが空っぽなんでしょうね」

    「……」

    12 = 1 :

    「悲しいですか?」

    「それとも、ひもじい?」

    「何も、思い出せない?」

    「多分それでいいんだと思います」

    「忘れたことは、思い出さなくていいんですから」

    「……」

    13 = 1 :

    「あなたにも、恋人がいたのでしょう」

    「家族も、親しい友人も」

    「でも今は私だけ。互いに互いしかいないんです」

    「私はそれで満足です。あなたは、どうですか?」

    「……」

    14 = 1 :

    「あなたは何故、そこにいるの?」

    「何故、私と出会ってしまったの?」

    「……ごめんなさい。こんなこと、あなたが喋れても答えられないですよね」

    「……」

    15 :

    こういう感じ、好き

    支援

    16 = 1 :

    「辛いことのない世界へ行きたいんです」

    「私はも既に、見たくないものを色々見てきてしまっているから」

    「あなたのいるそちらは、辛くはないですか?」

    「……」

    「もしかしたらあなたも、見てはいけないものを見てしまったから、
      そこにいるのかもしれませんね」

    17 = 1 :

    「町の皆さんは、元気ですね」

    「子供たちは特に、汚れるのも構わず走り回っています」

    「あなたはあれを見て、羨ましいとか妬ましいとか思いませんか?」

    「私は、地に根を生やさないあの子たちが羨ましい」

    「…いっそ、取って代わりたいくらいに」

    「……」

    「もちろん、冗談ですよ?」

    18 = 1 :

    「蝶が羽ばたいています」

    「あれは、なんという名前の蝶だったでしょうか」

    「男さんも私も、あの蝶の見ている夢なのかもしれないですね」

    「…なんて、ちょっと発想が中学生みたいでしたかね」

    「……」

    「くすりともしないのも、いつものことです」

    19 = 1 :

    「私、いつも思うんですけど」

    「こうして私があなたに語りかけているのは、何か意味があるんでしょうか」

    「あなたは何も語らない。かといって私も、黙って見ているなんて嫌ですし」

    「……」

    「尤も、行為の意味なんて、誰にも分からないのかもしれません」

    20 = 1 :

    「昔、私の枝に怪我した小鳥が休んでました」

    「私は、その小鳥が治るまで、枝葉を伸ばして話し相手になってあげました」

    「桜って、来るものを拒まず、何でも受け入れるんですよ」

    「……」

    「あなたとは、長い付き合いになりそうですね」

    21 = 1 :

    「どうも哲学的な話しばかりしてしまいがちですね」

    「寡黙なあなたと、春にしか語れない私では当たり前かもしれませんが」

    「私とあなたは、以外に良いコンビなのかもしれないですね」

    「……」

    「あなたが笑ったような気がするのは、私の気のせいでしょうか」

    23 :

    終わり?

    24 = 1 :

    さる喰らうの嫌でちょっと様子見てた
    続きは書く

    25 :

    ネムキ思い出した

    26 = 1 :

    「ここからは、星があまり見えません」

    「木の梢が邪魔になって、空を遮るからです」

    「あなたの魂は、あの空で星になっているんでしょうか」

    「……」

    「空にある魂より、私は骸のあなたの方が好きです」

    28 = 1 :

    「夜になれば、ここは実に静かです」

    「虫の寝息が、聞こえてくるほど静寂に包まれます」

    「ねぇ、男さんもそう思いませんか?」

    「……」

    「…本当に、ここは静かです」

    29 = 1 :

    「話しかけても、あなたが返すのは沈黙だけ」

    「なんだか、話せば話すほど空しくなっちゃいます」

    「せっかく、孤独じゃなくなったと思ったのに」

    「……」

    「それでも結局は、話しかけてしまうんですけどね」

    31 = 1 :

    「あなたと私は、似た者同士ですね」

    「お互いに一人ぼっちで、ここから動くことすらままならない」

    「私はあなたに、シンパシーを抱いています」

    「……」

    「私の話しは、つまらないですかね」

    32 = 1 :

    「……」

    「……」

    「……」

    「……」

    「……」

    34 = 11 :

    しぇん

    35 = 1 :

    「……」

    「…悲しいです」

    「一人言のようにあなたに語りかけるのは、悲しいです」

    「何か言って下さいよ、男さん」

    「……」

    37 = 11 :

    保守がてら

    「……お腹がすきましたね」

    「……」

    「でも安心してください、あなたさえ居れば私は十分です」

    「……」

    「ずっと、一緒に居られるだけで、いいんです」

    38 = 1 :

    ぬぅ……他の書き手に書いてもらえるようなネタとは思ってなかった
    ネタ出るまで続けてみてくれ

    39 = 11 :

    取りあえず保守
    >>38
    ガンガレ

    40 = 11 :

    「こんな話、知ってますか?」

    「……」

    「桜という言葉は元々は花が咲くの「咲く」に「良し」を付けた「咲く良し/さくらし」から来てるそうです」

    「……」

    「古くは今昔物語の第8巻に既に使われているそうでして」

    「それが時代と共に「咲くらし」→「咲良」→「さくら」と変化したそうです」

    「……」

    「嘘ですけどね」


    昔の書き込みリサイクル

    41 = 1 :

    どうにも話を発展させようがないので、俺のは>>35で終わりにさせてくれ
    ID:VXlJIheY0に期待する

    42 = 11 :

    「サクラってあるじゃないですか、宣伝とかで使われるサクラです、分かります?」

    「……」

    「昔ですね、あるお坊さんが「おぉ、これは素晴らしい」と桜の枝を折っちゃったそうなんです」

    「……」

    「でもですね、桜は「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と揶揄されるほどに桜はか弱いんです」

    「……」

    「私も結構弱いんですよ?」

    「……」

    43 = 11 :

    「……それでですね、その桜は村の長者さんがとてもかわいがってた桜だそうで」

    「……」

    「「桜を折った奴をみたものはおらんか~」って怒ったんです」

    「でも、村人はみなそのお坊さんを守るため、いえ、単に長者が嫌いだっただけですが」

    「知らん振りをしたんです」

    「……」

    「そこから転じて、みんなが口裏を合わせて集団で誰かをだましたりすることを、「サクラ」というようになったそうですよ」

    「……」

    「嘘ですけどね」

    >>41
    それは困るw

    44 = 1 :

    女、いい性格してるな

    46 = 11 :

    「「桜の樹が美しいのは下に死体が埋まっているから」、実に至言だと思いませんか?」

    「……」

    「これはですね、文人梶井基次郎が「桜という字はどうしてこんな形なのか?」と思いまず漢字の形から考察したそうです」

    「……」

    「梶井基次郎が「桜という字はどうしてこんな形なのか?」と思い」

    「……」

    「桜という感じは見ての通り、木偏と右上のツ、そして右下が女から成り立っています」

    「……」

    「「して木は幹、ツは花びら、そしたら女は何なんだろう?」そう思い至ったそうです」

    「……」

    「そうして「そうだ、死体が埋まってるのか!」という発想を得たと、言われています」

    「……」

    「嘘、ですよ?本当は女は根っこなんです、桜の根を上からみたらって女って見えませんかね?」

    「……」


    「えぇ、もちろん嘘です」

    47 = 1 :

    一瞬信じた俺のいる

    48 = 11 :

    >「梶井基次郎が「桜という字はどうしてこんな形なのか?」と思い」

    >「……」

    あがががが、消し忘れた

    49 = 33 :

    信じそうになったジャマイカ

    50 = 11 :

    「本当はですね」

    「……」

    「鉄元禅師という禅僧が一切経の版木、まぁ経本ですね」

    「……」

    「分かります?仏様の教えを書き写した写本みたいなやつなんですが」

    「……」

    「それを作る際の板を探していたそうです」

    「……」

    「でも全然見つからなくて、困っていました」

    「……」

    「しかしある村の人たちが「これは枯れ木だ」と言って生木を切らせて助けたそうです」

    「……」

    「……疑ってます?」

    「……」


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