私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
元スレ新ジャンル「内気な八百屋」
新ジャンル スレッド一覧へ / 新ジャンル とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ☆
レスフィルター : (試験中)
男「………ん……?」
(………さん……お父さん……!!)
男「何だ……うるさいな……サイレン?救急車……」
男(女の……声……?)
男「まさか……?」
女「お父さん!お父さん……!!」
(………さん……お父さん……!!)
男「何だ……うるさいな……サイレン?救急車……」
男(女の……声……?)
男「まさか……?」
女「お父さん!お父さん……!!」
男「……胃に穴が空いただけ、ですか…」
医者「それに疲労が重なった形ですね。……少し入院すれば、大丈夫です」
女「……よかった……」
男「いや、よかったけどさ……」
女「?」
男「その間…店、どうするんだ?」
女「あ……」
医者「それに疲労が重なった形ですね。……少し入院すれば、大丈夫です」
女「……よかった……」
男「いや、よかったけどさ……」
女「?」
男「その間…店、どうするんだ?」
女「あ……」
父「お前らでやれ」
女「………え…」
男「い、いや、それは無茶ですよ」
父「馬鹿野郎、一日休むだけで客が何人離れると思ってやがる」
女「でも」
父「…………女」
女「……」
父「ウチの店を継ぎてぇんだろ?」
女「……うん」
父「だったら、今こそ八百屋としての根性見せやがれ…!!」
女「………うん……!!!」
女「………え…」
男「い、いや、それは無茶ですよ」
父「馬鹿野郎、一日休むだけで客が何人離れると思ってやがる」
女「でも」
父「…………女」
女「……」
父「ウチの店を継ぎてぇんだろ?」
女「……うん」
父「だったら、今こそ八百屋としての根性見せやがれ…!!」
女「………うん……!!!」
女「仕入と……会計……後……」
男「何か手伝うか?」
女「ううん……店に立っててくれれば…大丈夫……」
男「……わかった」
女「…………」カタカタ
男(大丈夫かな……アイツ…)
女「……男君……休憩して」
男「え、いや、平気だよ」
女「男君、ずっと店に立ってる……私が立つから、休憩……」
男「女も疲れてるだろ」
女「私は……ちょくちょくサボってるから…平気………」
男「何か手伝うか?」
女「ううん……店に立っててくれれば…大丈夫……」
男「……わかった」
女「…………」カタカタ
男(大丈夫かな……アイツ…)
女「……男君……休憩して」
男「え、いや、平気だよ」
女「男君、ずっと店に立ってる……私が立つから、休憩……」
男「女も疲れてるだろ」
女「私は……ちょくちょくサボってるから…平気………」
女(………くらくらする……)
女(でも、私がお店を継ぐんだから……頑張らなきゃ……)
「すいませーん」
女「……は、はい……いらっしゃ…」
魚屋「何だ、随分元気の無い八百屋もあったものだな」
肉屋「そんなんじゃ野菜も萎びちゃうんじゃないのー?」
女「ふ、二人共……買い物…?」
肉屋「違う違う、今日は助っ人に来たのさ!」
魚屋「私は…その、たまたま暇だったから」
女(でも、私がお店を継ぐんだから……頑張らなきゃ……)
「すいませーん」
女「……は、はい……いらっしゃ…」
魚屋「何だ、随分元気の無い八百屋もあったものだな」
肉屋「そんなんじゃ野菜も萎びちゃうんじゃないのー?」
女「ふ、二人共……買い物…?」
肉屋「違う違う、今日は助っ人に来たのさ!」
魚屋「私は…その、たまたま暇だったから」
女「……ごめん…」
魚屋「何だ?」
女「お給料……出せない……」
肉屋「いやいや……いらないってそんなの。単にお手伝いだよ」
女「お手伝い……?」
魚屋「見たところ相当疲れているようだからな、裏で休んできたらどうだ」
女「………でも」
肉屋「いいっていいって。ただし、僕の肉屋がピンチの時はよろしくね」
女「……うん、ありがとう…」
魚屋「何だ?」
女「お給料……出せない……」
肉屋「いやいや……いらないってそんなの。単にお手伝いだよ」
女「お手伝い……?」
魚屋「見たところ相当疲れているようだからな、裏で休んできたらどうだ」
女「………でも」
肉屋「いいっていいって。ただし、僕の肉屋がピンチの時はよろしくね」
女「……うん、ありがとう…」
男「……女?店は大丈夫なのか?」
女「魚屋さんと肉屋さん…来てくれた…」
男「……そうなのか、ありがたいな……って」
(ポスッ)
男「ど、どうした?」
女「……充電……」
男「充電?」
女「ずっと離れてて……寂しかったから……充電するの…」
男「…………」
女「……ぎゅー……」
女「魚屋さんと肉屋さん…来てくれた…」
男「……そうなのか、ありがたいな……って」
(ポスッ)
男「ど、どうした?」
女「……充電……」
男「充電?」
女「ずっと離れてて……寂しかったから……充電するの…」
男「…………」
女「……ぎゅー……」
女「……充電……おしまい…」
男「…………」
女「行こう、二人が待って…………っ!?」
男「俺はまだ充電完了してないからな」
女「……もう……」
男「駄目か?」
女「ううん……じゃあ、もう少しだけ……このまま……」
男「ああ、ありがとう」
男「…………」
女「行こう、二人が待って…………っ!?」
男「俺はまだ充電完了してないからな」
女「……もう……」
男「駄目か?」
女「ううん……じゃあ、もう少しだけ……このまま……」
男「ああ、ありがとう」
女「……お待たせ…」
肉屋「早っ!!寝てていいんだよ!?」
女「もう……充分…」
男「俺ももう平気だ」
肉屋「このスイカなんだけどさ、やっぱり売れるとありがたいよね?」
女「……うん、まあ…」
肉屋「という訳で、スイカの隣に台を用意しまして」
男「ふむふむ」
肉屋「魚屋ちゃん、この台の上に胸を――」
魚屋「断る」
肉屋「早っ!!寝てていいんだよ!?」
女「もう……充分…」
男「俺ももう平気だ」
肉屋「このスイカなんだけどさ、やっぱり売れるとありがたいよね?」
女「……うん、まあ…」
肉屋「という訳で、スイカの隣に台を用意しまして」
男「ふむふむ」
肉屋「魚屋ちゃん、この台の上に胸を――」
魚屋「断る」
肉屋「じゃあ女ちゃん、この大根売る為に協力して」
女「……うん……」
肉屋「大根の隣に椅子を用意しまして…」
魚屋「オチが読めたぞ」
肉屋「やかましい。……で、女ちゃん、ちょっとスカートあげて」
女「………はい…」
肉屋「純白パンツがちょっと見えてるから、もうちょい下げて」
女「…はい……」
肉屋「これで売れるでしょ!女ちゃん綺麗な大根足だもんね」
男「アイツ……大根足の意味を間違えてるんじゃ……」
女「……うん……」
肉屋「大根の隣に椅子を用意しまして…」
魚屋「オチが読めたぞ」
肉屋「やかましい。……で、女ちゃん、ちょっとスカートあげて」
女「………はい…」
肉屋「純白パンツがちょっと見えてるから、もうちょい下げて」
女「…はい……」
肉屋「これで売れるでしょ!女ちゃん綺麗な大根足だもんね」
男「アイツ……大根足の意味を間違えてるんじゃ……」
肉屋「いらっしゃいませ!」
魚屋「800円ちょうどですね」
男「ありがとうございましたー」
女「……………」
魚屋「ん?」
肉屋「こらー、女ちゃん!ボサッとしてないで、働く、働く!!」
男「………どうしたんだ?」
女「……皆……ありがとう。本当に……」
肉屋「う、え、そ、そんなに畏まられると……な、何だか照れちゃうなぁ」
魚屋(可愛い奴だな……)
魚屋「800円ちょうどですね」
男「ありがとうございましたー」
女「……………」
魚屋「ん?」
肉屋「こらー、女ちゃん!ボサッとしてないで、働く、働く!!」
男「………どうしたんだ?」
女「……皆……ありがとう。本当に……」
肉屋「う、え、そ、そんなに畏まられると……な、何だか照れちゃうなぁ」
魚屋(可愛い奴だな……)
肉屋「じゃあ、また明日来るねー」
魚屋「わ、私は来るかわからないからな。……暇だったら、来てやる」
女「……うん、ありがとう……」
男「おやすみ、二人共」
男「さて、店じまいも終わったし……飯にしようぜ」
女「お魚とお肉貰ったから……料理する…」
男「おお、珍しい」
女「……ちょっとだけ、お料理覚えた…」
男「じゃあ、楽しみにしてるよ」
女「うん……」
魚屋「わ、私は来るかわからないからな。……暇だったら、来てやる」
女「……うん、ありがとう……」
男「おやすみ、二人共」
男「さて、店じまいも終わったし……飯にしようぜ」
女「お魚とお肉貰ったから……料理する…」
男「おお、珍しい」
女「……ちょっとだけ、お料理覚えた…」
男「じゃあ、楽しみにしてるよ」
女「うん……」
男「うん、美味い」
女「……本当……?」
男「本当だって」
女「…………」
男「ど、どうした?」
女「私……野菜も、魚屋さんも、肉屋さんも、お父さんも好き……」
男「はは。ちょっとだけ統一感が出てきた」
女「……でも、1番大好きなのは………やっぱり男君…かな……」
女「……本当……?」
男「本当だって」
女「…………」
男「ど、どうした?」
女「私……野菜も、魚屋さんも、肉屋さんも、お父さんも好き……」
男「はは。ちょっとだけ統一感が出てきた」
女「……でも、1番大好きなのは………やっぱり男君…かな……」
男「……そういや…」
女「………?」
男「お互い告白も何もしてなかったな…」
女(こくこく)
男「じゃあ……改めまして」
女「………」
男「恋人同士として、これからはよろしくな」
女「…………嫌」
男「はい!?」
女「………?」
男「お互い告白も何もしてなかったな…」
女(こくこく)
男「じゃあ……改めまして」
女「………」
男「恋人同士として、これからはよろしくな」
女「…………嫌」
男「はい!?」
内気『うちんちの野菜、買うてー……』
内気『お、美味しいんよー……』
客『泥付いてるじゃん』
内気『ど、泥付きの方が……良えんよ?』
客『いや汚いからスーパーで買う』
内気『さ、さよですか……お、美味しい野菜買わへんかー…?』
内気『お、美味しいんよー……』
客『泥付いてるじゃん』
内気『ど、泥付きの方が……良えんよ?』
客『いや汚いからスーパーで買う』
内気『さ、さよですか……お、美味しい野菜買わへんかー…?』
女「……男君、私のこと好きって言ってない……」
男「あー……」
女「私だけ言うの……恥ずかしい…」
男「……女が好きです」
女「…………」
男「…………」
女「私も、男君のこと大好きだよ」
男「……ありがとう」
女「……どういたしまして…」
男(いつもの口調に戻った……早っ…)
男「あー……」
女「私だけ言うの……恥ずかしい…」
男「……女が好きです」
女「…………」
男「…………」
女「私も、男君のこと大好きだよ」
男「……ありがとう」
女「……どういたしまして…」
男(いつもの口調に戻った……早っ…)
父「よう」
男「退院おめでとうございます」
父「ああ。俺も案外年だったのかもなあ」
女「案外じゃなくても……年…」
父「おい……ああ、いや。そうじゃなくてな」
女「……何…?」
父「この八百屋……女に継がせるぜ」
女「!」
男「……よかったな、女」
女「……うん……!!」
父「明日からな」
男「……………はい?」
男「退院おめでとうございます」
父「ああ。俺も案外年だったのかもなあ」
女「案外じゃなくても……年…」
父「おい……ああ、いや。そうじゃなくてな」
女「……何…?」
父「この八百屋……女に継がせるぜ」
女「!」
男「……よかったな、女」
女「……うん……!!」
父「明日からな」
男「……………はい?」
父「俺が居ない間、コイツは完璧に仕事をこなした。そして仕事も早くなっていった」
女「……………」
父「後は男さえいりゃ、充分この店はやっていけるさ。元は二人だったしな」
男「ちょ、ちょっと待ってくださいよ。オヤジさんはどうするんですか?」
父「……野菜をな、作りてぇんだ」
女「!」
父「今まで売る側として働いてきてな、堪え切れなくなっちまったのさ」
女「……………」
女「……………」
父「後は男さえいりゃ、充分この店はやっていけるさ。元は二人だったしな」
男「ちょ、ちょっと待ってくださいよ。オヤジさんはどうするんですか?」
父「……野菜をな、作りてぇんだ」
女「!」
父「今まで売る側として働いてきてな、堪え切れなくなっちまったのさ」
女「……………」
女「…私は応援する………お父さんの野菜、食べてみたい…!」
父「ありがとうよ」
男「まあ、これで邪魔者が居なくなると考えましょうか」
父「んだと!?その前にお前らはさっさと……」
女「……ぎゅー……」
男「ま、まあ……その、こういうことです」
父「……へっ、これでお前さんは、バイトじゃなく正社員になる訳か」
男「さしづめ、鬼上司が転勤といったところですかね」
父「口の減らない野郎だな」
父「ありがとうよ」
男「まあ、これで邪魔者が居なくなると考えましょうか」
父「んだと!?その前にお前らはさっさと……」
女「……ぎゅー……」
男「ま、まあ……その、こういうことです」
父「……へっ、これでお前さんは、バイトじゃなく正社員になる訳か」
男「さしづめ、鬼上司が転勤といったところですかね」
父「口の減らない野郎だな」
父「じゃあな」
女「うん……」
父「……女、この店は任せたぞ」
女「……任された」
父「……男、女は任せたぜ」
男「お任せくださいな」
父「んじゃ……またな」
(バタン)
男「……行っちゃったな」
父「あばよ、クソガキ共……ちっ、空は青いってのに、雨が降ってやがらあ…」
女「うん……」
父「……女、この店は任せたぞ」
女「……任された」
父「……男、女は任せたぜ」
男「お任せくださいな」
父「んじゃ……またな」
(バタン)
男「……行っちゃったな」
父「あばよ、クソガキ共……ちっ、空は青いってのに、雨が降ってやがらあ…」
女「……男君…開店準備……」
男「はいはい。……おー、今日もいい天気だな」
女「野菜も……きっと喜ぶね……」
男「そうかもな」
女「私の太陽は……男君かな……」
男「……恥ずかしい台詞をさらっと言うなよ」
女「……本当のことだから……」
男「はいはい……あ、ほら、お客さん来たぞ」
女「あ………いらっしゃいませ!」
完
男「はいはい。……おー、今日もいい天気だな」
女「野菜も……きっと喜ぶね……」
男「そうかもな」
女「私の太陽は……男君かな……」
男「……恥ずかしい台詞をさらっと言うなよ」
女「……本当のことだから……」
男「はいはい……あ、ほら、お客さん来たぞ」
女「あ………いらっしゃいませ!」
完
>>1乙
>>1 ヌルポ
読んでくれた方はどうも。機会があったらまたお会いしましょうノシ
>>235
ガッ
ガッ
お疲れ様。
良い作品だった。どこかで親父さん登場に期待してるぜ
良い作品だった。どこかで親父さん登場に期待してるぜ
類似してるかもしれないスレッド
- 新ジャンル「気になる女」 (77) - [68%] - 2009/7/1 4:01 △
- 新ジャンル「元気ダウナー」 (53) - [66%] - 2009/1/23 1:30
- 新ジャンル「巨大な幼馴染」 (210) - [66%] - 2008/9/17 5:15 ○
- 新ジャンル「干支百合」 (84) - [66%] - 2011/12/27 5:15 ▲
- 新ジャンル「完璧な許婚」 (722) - [65%] - 2009/5/6 21:15 ★
- 新ジャンル「らめぇん屋」 (65) - [65%] - 2008/12/30 5:30 ○
- 新ジャンル「下品な幼女」 (103) - [65%] - 2008/10/4 22:15 ▲
- 新ジャンル「疎遠な幼馴染」 (436) - [64%] - 2009/1/9 6:01 ★
- 新ジャンル「無駄に被虐的」 (90) - [64%] - 2009/12/3 1:03 ▲
- 新ジャンル「姉の彼女」 (100) - [63%] - 2009/11/3 0:00 ▲
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について