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    元スレ超王道ジャンル「図書室の少女」

    新ジャンル覧 / PC版 /
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    101 = 1 :

    「うっし!少し元気が出てきた!そうだよ、俺は気にしすぎなんだよ」

    「つーか昨夜見た悪夢のせいだな。ったく疲れてるとはいえ、夢を真に受けるとはな…さて帰ろう」

    同級生12「ねえ知ってる?『図書室の少女』の話」

    同級生13「知ってる知ってる!」

    同級生14「私も聴いた!」

    「…気にしちゃダメだ。どうせすぐに消えて―――」

    同級生15「あれだよね!?『お父さんはどこ?』っていうやつ!」

    「そ、それ…さっきもどこかで…」



    『噂はやがて絶対不変のものへと洗練されていく―――』

    105 = 1 :

    同級生12「そうそう!でね、図書室を訪れる人間が『お父さん』じゃなかったら殺していくんでしょ?」

    同級生13「やだ!もう怖くて図書室になんか行けないじゃん!」

    同級生14「まあ今は夏季補習中だから行く必要も無いけどね」

    同級生15「確かに…予備校行くって普通は。あははははっ」

    ドクン

    「…気にしすぎだ」

    ドクン

    「考えるな。噂だ、たまたま同じ噂を聴いただけで…」



    『噂が確固たるものなったあたりから信じられないことが起き始める―――』

    107 = 9 :

    「図書館に すっごく可愛くて優しくて人のいい少女の幽霊 が出て欲しい」

    108 = 1 :

    「…まさかな、大丈夫だそんなことあるわけ…」



    『図書室の少女の目撃情報が相次いだんだ―――』



    ドクンドクン

    「気に…したらダメだ。俺は…疲れているだけで…」

    男友『俺は今から図書室で勉強だ』―――

    「大丈夫、大丈夫だ。あいつは今頃静かに勉強を…」

    ドクンドクン

    同級生12『そうそう!でね、図書室を訪れる人間が『お父さん』じゃなかったら殺していくんでしょ?』―――

    「…ちくしょう!」 ダダダダダダダダッ



    『そう、ついに死人が出たんだ―――』

    110 = 1 :

    ダダダダダダダダッ

    「ハア…ハア…」

    「そこの角を曲がれば…図書室だ…!」

    「ついた!」

    「はあ…はあ…明かりが…ついてる…?」

    「特に何も変わった様子は…」

    「い、一応中を確認して…」

    「いや、ダメだ…これ以上男友に気を使わせたら…」

    「全ては俺の気にしすぎ…なんだ」

    「帰ろう…」 クルッ トボトボ…

    ―――――
    ―――

    112 = 1 :

    -同日夜 自宅-

    「………」

    「俺、本当にどうしちゃったんだろう…」

    「ありもしない嘘っぱちを作って、それに振り回されて…。
       自分で作った怪談に自分が振り回されるなんてな…」

    「…いや、大丈夫だ。もう『図書室の少女』は気にしない。すべては俺の気のせい、幻なんだよ…」

    「…寝よう。明日もまだ補習があ―――」

    トゥルルルルルルッ!! トゥルルルルルルッ!!

    「ッ!?で、電話…?」

    114 = 1 :

    「はい、もしもし…?」

    ―――あ、もしもし?夜分すみません。私、男友の母親なんですけれど…。

    「あ、いつもお世話になっています」

    ―――こちらこそ。ちょっとお聞きしてもいいかしら?

    「あ、はい何でしょう」

    ―――うちの息子、男君のところにお邪魔してない?まだね、家に帰ってないのよ。

    「な…に…?」

    ―――いつもは連絡なしに帰らないことなんてないんだけど…。

    ガチャンッ!! ツーツーツー…

    「ちくしょうッ!!」 ガタンッ ダダダダダダダッ!!

    116 = 1 :

    -同日深夜 校舎内-

    ダダダダダダダダッ

    「ハア…ハア…!!」

    「ちくしょう!どうして…どうしてあの時俺は図書室の中を確認しなかったんだッ!?
       くそったれがッ!!」

    「いたんだ…本当に…『図書室の少女』は本当に俺が作り出してしまったんだよ!ちくしょうめッ!!」

    「頼む…男友無事でいてくれよッ!?」

    119 :

    しえん

    120 = 1 :

    「…つ、ついた!」

    ガチャガチャガチャッ!!

    「あ、開かない!?昨日は開いたじゃねーか!?何で開かないんだよッ!?」

    「ちくしょう!こうなったら力づくで―――」

    ガッ

    「うおッ!?何か足に当たった!?」

    「これは…男友の携帯電話ッ!?」

    「やっぱり…アイツこの中に…」

    「…開け!開けぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!」

    ドカッ ガリッ ゴリッ ドガガガガガガガッ

    メキメキメキッ!!

    「うおおッ!?あ、開いた…」

    121 = 14 :

    私怨

    122 = 1 :

    -図書室-

    「はあ…はあ…『図書室の少女』はどこだ!?返事しろッ!?」

    「ちくしょう!おい!この部屋にいるんだろう『図書室の少女』!?
      俺だ、俺がお前を生み出した『お父さん』だ!」

    「出て来いよッ!?お前はお前を生み出した俺を探して図書室をさまよっているんだろう!?」

    「夕方に来た男友は関係ない!俺だ!俺こそがお前の生みの親だ!」

    「はあ…はあ…」

    「どうしてだ…どうして出てこないんだよッ!?お前は存在してるんじゃないのかッ!?
       お前は俺によって生みだされたんだろうッ!?」

    123 :

    清楚なメガネ図書委員を想像して開いた俺に謝れ!

    124 = 1 :

    「男友を返せよ!お前が殺したんだろうッ!?なあ『図書室の少女』!?」

    「早く出て来い!」

    ドカッ ゴトゴトッ ガシャーン

    「ここか!?ここにいるのかッ!?出て来い『図書室の少女』!!」

    ガラン ガサガサガサッ ガチャン バラバラバラッ

    「はあ…はあ…どうして…」

    「どうして現れないんだよ…」

    ピリリリリリッ!! ピリリリリリッ!!

    「け、携帯電話…?男友の…?」

    125 = 31 :

    なんか男の言動がメンヘラっぽく思えるのは俺だけ?

    126 :

    親か・・・なるほど

    127 = 14 :

    オチは読めたけど言わない

    128 = 1 :

    「…も、もしもし?」

    ―――あら、携帯電話に出る勇気があったのね?

    「…は?」

    ―――とぼけないで!どうせ女の家にいてるんでしょ?

    「…誰だお前?」

    ―――誰だですって!?私は女友に決まってるでしょッ!?二股かけといて何よその言い草ッ!
         嘘ついてもダメよ?さっき女の家に仲良く入っていくの、私見たんだから。

    「………」

    ―――二股相手のメス豚野郎と楽しく過ごしているところ申し訳ないけど、私、アナタのことは絶対許さないから。そもそも…

    ピッ ツーツーツー…

    130 :

    男友「ん?なんか気配が・・・」
    男友「ははっ 俺までどうかしてる・・気にしすぎだろwww」
    男友「図書室には今は俺一人しかいないんだし・・・」
    男友「そもそもアイツの作り話―」
    ガタン
    男友「!?だ、誰だ!?・・・って風か・・・」
    男友「ほんとどうかしてる・・・風にビビるなんて・・・」
    男友「ちょっと窓でもあけて風に当たるか―――って窓・・・?じゃあさっきのは――」ガタガタン
    男友「!??だ、誰だ!!俺を脅かそうとして悪戯してるのか!?」
    ヒタ ヒタ ヒタ
    「……」
    男友「!?と、図書室の少女…!」
    「……」
    ヒタ ヒタ ヒタ
    男友「ヒッ!ヒィィィィ!!く、来るなああああ」
    「……」
    男友「うわああああああああああああ」


    「ヮィヮカッォャ」
    男友「なんだ磯野君かー」
    カツオ「中島!野球しようぜ!」
    中島「わかったよ!磯野君!」

    131 = 1 :

    「…はは、ははははははは」

    「なんだ…男友は『図書室の少女』に殺されたわけじゃないんだ…あはっあははははははは…」

    「心配して損したじゃねーか…あいつ女の家にシケ込んでただけとか…何だよそれ…くくくっ」

    「全部俺が勘違いしてただけで…何なんだよ、俺バカみたいじゃん」

    「なあ、『図書室の少女』…お前は俺のことどう思う?」

    「結局すべて俺の妄想じゃないか…何してんだよ俺…かっこわりい」

    133 = 119 :

    これは間違いなく神スレ

    135 = 1 :

    「なあ、お前はいるよな?確かにいるんだよな?」

    シーン…

    「答えてくれよ『図書館の少女』…いるんだろう?なあ?
      お前は確かに存在しているよな?そうだよな?」

    シーン…

    「くっ…くふふふふ…そうだよ、お前は確かに俺が生み出したんだ。
       『図書室の少女』の父親は俺だ…!他の誰でもない…俺なんだよッ!!」

    139 = 20 :

    >>138
    これが呪いか

    140 :

    >>138
    そうやって自分を虐めて、何になるっていうんだよ

    141 = 1 :

    「ひゃははははははははッ!!そうだ!!『図書室の少女』は存在する!!
       存在するんだ!!いるはずだ!!この図書室のどこかに!!」

    ガシャン バリーン ガリゴリガリッ!!

    「どこだ!?どこにいる『図書室の少女』ッ!?ここか!?
       ここにいるのか!?出て来い!!俺がお前のお父さんだよ!?」

    「ほらほら!お前のお父さんだよ?早く出てきてく―――」

    ――――――…。

    「あ…」

    ―――それは、間違いなく『図書室の少女』だった。

    142 :

    神のみぞ知るセカイか

    144 = 1 :

    「ふふ…ふふふふふっ…そこにいたのか…やっぱりいたんだな…」

    ―――たぶん『図書室の少女』だ。それ以外に考えられない。

    「ほら、お前のお父さんだ。お前に会えるのをどれだけ楽しみにしていたと思う?」

    ―――ずっと待ちわびていた『図書室の少女』。

    ザリッ ザリッ ザリッ…

    「いま、そっちに行く…くふふ、そっちに行くぞ…」

    ―――ああ、俺の作り出した『図書室の少女』。ずっと…ずっと会いたかった。

    「ふ、ふふ…あと少しだ。あと少しでそっちに…」

    ガッ ガリゴリッ ドサドサドサッ

    ―――棚に上り、『図書室の少女』に近寄る。

    145 :

    女に刺されたか

    147 :

    キ、基地外じゃー

    148 = 1 :

    「やっと…やっと会えたな…『図書室の少女』…!」

    ―――ついに『図書室の少女』に会うことが出来た。

    「初めまして、『図書室の少――」

    ユラリ… グラッ





    ―――そこには足場のない、夜空が広がるばかりだった。

    150 = 20 :

    あああああああああああああああああああ


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