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    元スレ超王道ジャンル「図書室の少女」

    新ジャンル覧 / PC版 /
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    51 :

    てっきりいいんちょスレかと思ったら・・・

    53 :

    二次元を妄想すれば召喚できるわけか

    54 = 1 :

    -同日昼過ぎ 校舎内-

    「よし、昼イチは数学か…頑張るぞ!」

    「それにしても俺、なんかバカみたいだよな」

    「自分の作り話にここまで騙されるなんてさ…どうしてこんなに気にしちゃったんだろ」

    「うっし!気を取り直して昼からは集中だ―――」



    『そう、作り話を知ることによって存在が具現化されるんだ。
                   だからこの話はもう作り話じゃない―――』



    「…なんで自分で喋ったてきとーな話を思い出すんだよ…」

    「もう終わったんだよ…『図書室の少女』の話はな…」

    55 = 1 :

    -同日夕方 校舎内-

    「ふう、補習終わりっと!さて、家に帰るかな」

    同級生3「ねえ、ウチの学校の図書室にさ、少女の霊が出るらしいよ?」

    同級生4「うっそー、マジで?」

    「ッ!?」

    同級生3「なんでもね、『自殺した』少女の霊がさまよっているんだって!」

    同級生4「なんかどこでもありそうなホラーって感じよね」

    「なん…だと…?」

    57 = 1 :

    「おいっ!お前らその話どこで聞いたんだ!?」

    同級生3「どこって…さっき同級生2が話してたのが聴こえただけだけど?」

    「ちっ…昼間の会話か…!いやいや、『自殺した』って何のことだ?」

    同級生3「えっ…確かそんなことを言ってたような言ってなかったような」

    「言ってねえだろそんなこと!いいか、その話はするなよ!?」

    同級生4「と、突然なんなのよ…アンタ」

    「絶対だぞ!?もう…止めてくれその話は…」

    60 :

    追い付いた!面白い

    61 = 1 :

    「ちっ…いつまで嘘っぱちの話が横行するんだよ…しかもワケの分からん話までくっついて…」



    『噂は時としてありえない進化を遂げることがあるんだ―――』



    「…ねえよ、んなこと。絶対にねえ。あってはいけないんだよ」



    『つまり図書室の少女の存在はたとえ架空でもその存在を知る人間が増えれば真実になり得るということだ―――』



    「ならねえよ…気にしすぎだ…そんなことには絶対にならねえよ…」

    「なるはずが…ないんだ…この話は嘘っぱちだからな…」

    ―――――
    ―――

    63 = 1 :

    -図書室-

    「…ここは、図書室か?」

    「…はて、俺は何の用があって、図書室に来たんだっけな?」

    「うーん、思い出せない…確か俺は家に帰ろうと―――ッ!?」

    「………」

    「…!(お、女の子…?)」

    「………」

    「と、図書室の少女ッ…!?」

    65 = 1 :

    「………」

    ヒタッ… ヒタッ… ヒタッ…

    「く、来るなッ!こっちへ来るなよッ!くそっ!」

    ダダダダダダッ ガタン ドカッ

    「ちくしょう!なんで扉が開かねえんだよッ!?」

    ヒタッ… ヒタッ… ヒタッ…

    「来るな!来るんじゃねえッ!俺はお前の存在なんて認めない!」

    「お前なんて嘘っぱちなんだよ!存在するわけがねえッ!!」

    ヒタッ… ヒタッ…     スゥッ…

    「き、消えた…?」

    67 = 1 :

    「そ、そうだよ!お前なんて…お前なんていない!存在しないんだ!」

    「お前は存在を認められなければこの世に存在しない!ははははッ!
       だからお前は…『図書室の少女』はもう消え―――」

    「…モぅ…遅イょ…」

    「ッ!?(は、背後ッ!?)」





    「私ヲ止メる事ハ、もゥでキなィ…」

    69 = 1 :

    -同日深夜 自宅-

    ガバッ!!

    「うああああああああああッ!?」

    コチコチコチコチ…

    「はあ…はあ…ゆ、夢…?」

    「…ちくしょう、なんてリアリティのある夢だよ…」

    「どうしちゃったんだ、俺は…嘘っぱちごときに…」

    「もう止められないって…」

    「何だか…とてつもなく嫌な予感がする…」

    ―――――
    ―――

    71 = 31 :

    紫煙

    72 = 1 :

    -8月4日朝 校舎内-

    同級生5「ねえ、聞いた?図書室でね―――」

    同級生6「知ってる知ってる!あれでしょ―――」

    同級生7「『昔同級生のストーカーに殺された』少女が―――」

    同級生8「違うわよ。聞いた話だと『交通事故で』―――」

    同級生9「『夜行くと奥の本棚に血だまり』が―――」

    「………」

    「…なんでだよ」

    「どうしてたった1日でここまで噂が広がっているんだよッ!?」

    74 :

    私怨

    75 = 1 :

    「ういーす、おは―――」

    「お前かッ!?お前が噂を広めたのかッ!?」

    男友「…は?何の話だよ?」

    「『図書室の少女』だよッ!なんでたった1日でここまで噂が広がるんだッ!?
       どう考えてもおかしいだろうがッ!?」

    男友「お、落ち着けよ!俺は何もしてねえよ!つーかあの話は昨日ネタバレしたじゃねーかッ!」

    「嘘だッ!誰かが…誰かが広めているに違いないんだよッ!」 ダダダダッ

    男友「お、おいッ!」

    76 :

    スレ立てごとにだんだんパターン化してきてるな

    77 :

    面白い

    79 = 1 :

    「あー、男おはよう」

    女友「おはよう男ク―――」

    「お前らまた喋ったな!?」

    「…ほえ?何を?」

    「『図書室の少女』だよ!なんでウチのクラスのやつらがあんなに知ってるんだ!?
       誰かが喋っているとしか思えないッ!」

    女友「わ、私は何もしてないよ?てゆーかあの話は昨日したじゃん」

    「私も!ね、ねえ男はちょっと気にしすぎじゃ…」

    「ちくしょう!これ以上広まったら…本当に…!」

    82 = 1 :

    -同日昼 校舎内-

    「はあ…はあ…どいつもこいつも『図書室の少女』の話ばかり…どうなってるんだ!?
       どうして知れ渡るんだよッ!?」

    「誰かが…誰かが俺を陥れようと噂しているに違いない!絶対にそうだ!
       いるはずがないんだ!『図書室の少女』なんて…!」

    「あの話は…嘘っぱちなんだよ…!」

    同級生10「ねえ聞いた?あの話…『図書室の少女』の話…」

    同級生11「えっ?何その話っ」

    同級生10「何でもね、図書室には少女の霊がいて、ずっとさまよっているらしいの。
            『お父さんはどこ?お父さんはどこにいるの?』って言いながら、ね…」

    84 = 1 :

    「…お父さん、だと?」

    「何だその噂は…ちくしょう!これじゃまるで本当に俺が話をした通りに…」



    『噂は時としてありえない進化を遂げることがあるんだ―――』



    「…もう、無理だ。『図書室の少女』はもう…単なる俺の作り話じゃなくなってしまった…」

    「もう止められない…」



    『作り話を知ることによって存在が具現化されるんだ。だからこの話はもう作り話じゃない―――』

    87 = 1 :

    -同日夕方 校舎内-

    「………」

    男友「よう、元気か?」

    「男友か?…元気、とは言えないな」

    男友「だろうな。…なあ、単刀直入に言ってもいいか?」

    「なんだ?」

    男友「たぶん…お前は気にしすぎだと思う」

    89 :

    実におもしろい
    すぃうぇん

    91 = 1 :

    「気に…しすぎ…?」

    男友「確かにすごいスピードであの話が広まっているけれど、結局は単なる話のネタ程度だろ?
        あくまで偶然だ。誰もまともに信じちゃいない。噂でしかないと思う」

    「………」

    男友「俺らが悪かった。お前を騙したせいでお前の心に傷をつけちまったみたいだ…本当にすまん」

    「いいさ…」

    94 = 1 :

    「なあ、『図書室の少女』なんていないよな…?俺の気にしすぎで間違いないよな?」

    男友「間違いない。だって誰一人『図書室の少女』を見たやつはいないんだ。
        あくまでお前が作り出した噂話に過ぎないさ」

    「架空の話でも信じすぎると現実になるなんて…自分で言ったことだけど、嘘だよな?
       あり得ないよなっ!?そうだろッ!?」

    男友「…お前は話が上手すぎたんだ。そんなことはあり得ない。絶対にないはずだ」

    「だよ、な…その通りだ…」

    97 = 47 :

    ぽもひろい

    98 = 1 :

    男友「もう今日は帰れ。お前は疲れているんだ」

    「すまん、お前にまで気を使わしてしまって…」

    男友「なに、気にするな。噂なんてそのうち消える。それまでの辛抱だ」

    「ああ、すまんな。お前は帰らないのか?」

    男友「俺は今から図書室で勉強だ。おっと、気にするなよ?
        そこで気にするからダメなんだよ」」

    「あ、ああ…そうだな。じ、じゃあ…」

    男友「ん、またな」

    100 :

    ホラーの超王道ならそう書けよ!!!
    図書館勤務なんだぞ!!!!


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