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元スレ新ジャンル「代理母」

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1 :

「なんなんですか、先輩…屋上なんかに呼び出して」
「あー…うん」
「いま就業時間だし、俺、VIP物産に見積もり今日までに出さないと…って聞いてます?」
「うん…」
「先輩?…どうしたんですか?元気ないじゃないですか」
「…あのね」
「はい」
「………できちゃった」
「…は?」
「てへ♪」
「………」
「…あ、もちろん、赤ちゃんのことね」
「………」

2 :

ビッチ

3 = 1 :

「えっと、おめでとうございます?」
「ありがと」
「………」
「?」
「あ、あの、つかぬことをお聞きしますが…それって、誰のなんでしょう?」
「誰の子…って、キミねぇ、この状況でそういうこと言う?確実に女の子泣かせるセリフだよ?」
「…は?」
「…忘れちゃったんだ、あの夜のこと」
「えぇっ!?」
「あんなに激しくお互いを求め合ったっていうのに」
「え?え?え?……えぇぇ!?」
「…忘れ、ちゃった?」
「………………………」
「………いや、そんな真剣に考えられても」
「す、すいませんっ!すぐ思い出しますっ!ええと…」
「え?…もしかして、ホントに酔ったイキオイとかでやっちゃった覚えがある?私が覚えてないだけ?」
「は?」
「いや、軽いジョークだし」
「…泣いていいですか?」

4 = 1 :

「…で、誰の子どもなんですか?」
「お兄ちゃん」
「………」
「いや、今度は冗談じゃないから」
「…ええと、近親相姦?」
「まさか」
「……あの、先輩、仕事戻ってもいいですか?わりと忙しいんで」
「簡単に言うと、兄さんと義姉さんに子どもできなくて、子宮貸したの」
「………」
「マジよ?代理母ってやつ」
「………」
「どしたの?」
「…えっと、こういうとき、どういうリアクションしたらいいのかとか」
「まぁ、こないだ会社やすんでたのも、ちょろっと病院とか行っててね」
「…流すし」
「つまりは、そういうことなの」
「………どういうことなのかと」

5 = 1 :

「…先輩」
「なに?質問?専門的なことは私にはわかんないわよ」
「まぁ、質問といえば、そうなんですけど…なんで、俺に?」
「ん?どゆこと?」
「いや、だから、なんで俺に、わざわざこんなこと話すのかと」
「それは………」
「…?」
「………」
「先輩?」
「…不安、だったから、かな?…だから、キミに…」
「え?」
「………」
「…お、俺に?」
「なーんてねっ!」
「え?」
「んなわけないじゃん?冗談よ冗談。ほら、もう少ししたら、私、産休入るし。
 んで、仕事の引継ぎとか、どうせキミだから、早めに教えといた方がいいかなって」
「………ちょ、ちょっと待って下さい?俺、そんな自分の仕事でいっぱいいっぱい精一杯な」
「大丈夫だって~…ちょっと無理すればなんとかなるから………そういえばVIP物産さんの見積もりいいの?」
「な…うわっ…ヤバっ…」
「〆切破ると、あそこの担当さん厳しいよ~」
「なんて理不尽…」

6 = 1 :


(うぅ…先輩、マジで仕事押し付けて、産休とりやがった……ていうか、なんでこんな時期から休暇取れるんだ…うちの会社)

(……もう2時だし…もしかして、今日から毎晩残業?…やってられない…)

(…やっと…着いた…もう寝よう…今日はぐっすり寝よう…うん…明日休みだし…)

ガチャ

(…あれ?今朝カギ閉め忘れたっけ?)
「あ、おかえり~。遅かったね」
「…なんで、先輩」
「こらこら、帰ってきたら『ただいま』でしょうが」
「た…ただいま?」
「はい、おかえりなさい」
「はぁ………じゃなくて、どうして先輩が」
「まぁ、玄関で立ち話もなんだし、あがりなさいよ」
「ここ、俺のアパート…」
「ま、ま、固いこと言わずに~」

7 :

ほほう

8 = 1 :

「はい、麦茶」
「どうも………じゃなくて、あの…どうして俺の部屋に」
「ん?管理人さんにキミの妹だって言ったら開けてくれたよ」
「いや、それは無理が」
「うん。すぐバレちゃって。…でも、管理人さんが小指立てて
 『わかってる…わかってるさ、男のコレだろ?…しかたねぇなぁ』って」
「なにがわかったのか」
「…にしても汚い部屋ねぇ」
「すいません…出て行ってください」
「あ、大丈夫、食費はちゃんと自分で出すから」
「はぁ………じゃない。ちょっと待って下さい?まさか、ここに住むとか」
「そうそう。ここに住もうかなって」
「………」
「エロゲーとかで、よくある展開?」
「え?…まぁ………って、なにをそんなエロゲって」
「…『えっちなお姉さんと中出しコスプレ喫茶』は…まぁ良いとして
 『快感レイプ~獣のように犯して~』はどうよ?」
「な、なにを見たのですか?」
「まぁ…妊婦モノのエロDVDとかないみたいだし…あったら、速攻で帰ってたけど」
「………」
「まぁ、男の子だし?…人に言えない性癖の一つ二つ?」
「…俺、ちょっと風呂場で泣いて来てもいいですか?」

9 = 1 :

「……それで、なにしに来たんですか」
「だから、今日からお世話になりますって」
「…いや、わけわかりませんですぜ?」
「語尾、乱れてるよ?」
「わけがわかりません」
「いや、だって、産休じゃん?おなか、これからどんどん大きくなるじゃん?不便じゃん?」
「実家に帰ってください」
「イヤよ。実家は…遠いし」
「というか、俺をなんだと思って」
「便利な後輩」
「…そこはウソでも頼れる後輩とか言ってみませんか?」
「いや、キミ、頼れるかどうかと言われれば、ちょっと…」
「なんなんですか…」

10 :

好きよこういうの

12 = 1 :

「ていうかですね…なんというか…ふぁぁあ……ええとですね」
「眠そうね」
「眠いですよ…誰かさんのおかげで仕事が一気に増えまして」
「それはよかったわね。仕事があるっていいことよ?」
「…そうですか」
「寝たら?もう遅いし」
「いや、寝たいですけど…先輩が」
「ほら、ちゃんと寝袋、買ってきたし」
「………本気なんですか?」
「うん。本気だって。今日から産まれるまで…えっと、4ヶ月くらい?お世話になるよ」
「…だとしても、寝袋って」
「だって、キミ、布団二組も持ってないでしょ?」
「そりゃ…ないですけど」
「さすがに一緒に寝るのは、キミがオオカミさんになるかもだし?」
「まぁ…その可能性は否定できませんが」
「そーゆーわけ」
「でもですね…先輩、おなかに子どもがいて、大事な体なんですから」
「そうね…私も夜更かししない方がいいよねぇ」
「いや、そうじゃなくて…寝袋なんて」
「じゃ、寝るから…ベッド借りるね」
「はい………って、先輩?」
「あ、寝袋、遠慮しないで使っていいから。じゃ、おやすみ~」
「はい、おやすみなさい………いや、あの、先輩?先輩?」
「ZzzZzzZzz…」
「………寝るか」

14 = 1 :

コケコッコー

(…朝か……うぅ…体のあちこちが痛い…なんで俺、床で寝て…寝袋?)
「あ…やっと、起きた。おはよう」
「………ああ、そうでしたね…」
「おはよう」
「…おはようございます」
「よしよし。挨拶は大事だからね」
「はぁ…」
「さて、私はすぐにでも朝ごはんが食べたいんだけど?」
「あ、はい、すぐ用意します………って、あの、先輩?」
「おなかすいたー!だいたい、今まで起きるの待っててあげたんだから、起きたらテキパキ行動しなさいっ!」
「す、すいませんっ!すぐにっ!」
「15分以内っ」
「了解っ!」

15 = 13 :

なんかイライラしてきた

16 :

亀だが…

「まぁ…妊婦モノのエロDVDとかないみたいだし…あったら、速攻で帰ってたけど」

正直グサリとキタ。
母乳フェチ一本化するように心掛けようと思う。

17 :

>>15
奇遇だな。俺もだ。

徹底的に理詰めで反論して追い出してぇ

18 :

>>15>>17
禿同

19 = 13 :

でも期待

21 = 1 :

「…へぇ、ちゃんと料理するひとだったんだ」
「まぁ…普通に」
「調味料とか、けっこう揃ってるから、もしかしたらとは思ったんだけど」
「俺のプライバシーはどこまで侵されているのでしょうか……
 …ていうか、そういう場合って恋人の可能性とか考えないんですか?」
「…いるの?」
「…そりゃ、いませんけど」
「……だよねぇ、ふふっ」
「…そこで笑われるのって、ちょっと傷つきます」
「あーごめんごめん。…彼女いないって聞いて、安心したから」
「安心?………えっと、それって」
「だって、彼女来るたびに、キミを外に追い出すの忍びないし」
「そうですよね……でも、そういう場合、出て行くの先輩ですよね?」
「なにを!こんなか弱い妊婦を捕まえて…見なさい、このおなかをっ!!ほらっ!!」
「…って、見せるなっ!見せないで下さいよっ!!」
「………いや、おなかくらいで恥ずかしがらないでよ…」

22 = 16 :

投下ペース遅いね。
書き溜めしてないのかな

23 = 13 :

続きまだかよい?

24 = 1 :

「…先輩」
「太りましたねとか言うなよ?」
「………」
「けっこう大きくなってるでしょ?こないだ病院行ったら男の子かもだって」
「…へぇ、そういうの、もうわかるんですね」
「うん。まぁ、産まれてみたら、女の子だったりするかもしれないけどね。…最近、けっこう動いてるのよ」
「…動いてるんですか?」
「そう」
「へぇ、さわってみてもいいですか?」
「…え?」
「あ…あ、いや、その、すいません、今のはナシで、すいません」
「……いいよ。さわってみて?」
「………でも、しかし」
「いいってば、ほら」
「わわっ……あ…………………………今、うごいてます?」
「ううん、今は全然」
「………でも、ここに、いるんですよね、赤ちゃん…」
「うん……ふふっ…もう、しゃべりかけたら聞こえるかもね」
「そうなんですか?」
「どうだろ?………ほらほら~これがパパの手ですよ~」
「なっ!?…わ、わわわっ」
「あらら~パパは恥ずかしがり屋さんですね~」
「あ、あああのせ、先輩っ!?手、はなして」
「…キミはホントにおもしろいよねぇ」

26 = 13 :

なぜこうものびないのだ

27 :

初産で代理母ってならかなりキツいよな

28 = 1 :

「…ところで、先輩」
「あ、うん。もうおなか一杯。ごちそうさま」
「いや、それはまぁ、予想以上に食べてましたし」
「二人分だからね~」
「そうですね………じゃなくて、ご実家に帰った方がいいんじゃないですか?」
「ん?なんで?」
「だって、俺、平日仕事ですし、何かあったとしても役に立たないですよ?」
「でもねぇ…私、実家苦手なのよねぇ…義姉さんとか気つかわなきゃだし」
「苦手って…だいたい、お兄さん夫婦の子どもでしょ?だったら…」
「ええい、うるさいっ」
「え」
「昨日、言ったでしょ?実家遠いの!飛行機で2時間のあとにバス2時間の田舎なの!」
「あ、まぁ…聞いたような」
「このおなかで、そんな遠出して、もしおなかの子どもになにかあったらどうするの!」
「え…いや……それは」
「いつも言ってるでしょう?リスク管理は徹底してないと、いざというときに足元をすくわれるのは自分自身なのよ?」
「はい…あの、でも」
「でも、じゃない」
「は、はい」
「いい?だいたいこうして…ちょっと聞いてるの?」
「は、はいっ」

29 = 1 :

「…というわけで、私はここに住む。キミは私の世話をする。オーケー?」
「はい………って、あれ?」
「よし。とりあえず、今日は部屋の清掃から。徹底的にやれとは言わないけど、衛生面に心配がなくなるくらいにはやってね」
「はぁ…」
「うんうん、よろしい」
「…ところで、先輩」
「なに?あ、病院とかは自分で勝手に行くから」
「いや、そうでなく…えっと、俺、なにか気をつけたほうがいいことってあるんでしょうか?」
「…どゆこと?」
「あの食事とか…すっぱいものが食べたいとか?」
「………」
「…先輩?」
「やっぱり、キミって…」
「はい?」
「ううん、なんでもない。そうねぇ…お昼はあっさりしたものがいいなぁ…」
「?……あっさりですか」
「うん。任せる」

30 :

「やっぱり、キミって…」

!!??

31 = 1 :

「…うぅ、腰がいたい」
「………そうですか」
「…『そうですか』じゃないでしょう」
「ええと、お気の毒に?」
「マッサージしなさい」
「………あ、先輩、今日、鶏肉が安いらしいですよ?シチューなんかどうですか?」
「いいわね~」
「じゃあ、今晩はシチューで」
「うんうん」
「で、では、俺は今晩のシチューの構想を練らなくてはならないので」
「…はぁっ……腰、痛いなぁ…」
「………」
「姿勢悪かったかなぁ…あーすっごく痛い…あー、痛いなぁ…」
「わかりました…マッサージ、すればいいんですよね……」
「うん、お願い」
「………はい」

33 = 1 :

「………」
「暑そうねぇ」
「…はい」
「クーラーつける?」
「…いいです。先輩、おなか冷やすのダメでしょ」
「……まぁ、そうだけど」
「扇風機、使います…たしか小さいのが…」
「………うん」

35 = 1 :

「うーん…今日もこの子は元気っぽいなぁ」
「あ…今動いてるんですか?」
「うん、そんな感じ」
「へぇ…」
「さわってみる?」
「い、いいえ、けっこうですっ」
「遠慮しなくてもいいのに」
「いや、遠慮とかでなく」
「私とキミの大事な子どもじゃない~♪」
「そ、そのっ」
「だから、冗談だって」
「わ、わかってますよぅ」

36 :

実は男の子供だったってオチだな

37 = 1 :

「ねぇねぇ…これって、左クリックするだけ?」
「へ?…あ、そうですね、あと、途中に選択肢があるので………って、何してるんですかっ!!」
「『奇蹟は起きないから奇蹟』…かぁ、けっこう深いよねぇ」
「ええ…もういいですよ…」
「ところで、いつになったらエロくなるの?」
「最後の方にちょっとだけ」
「ふーん…めんどくさいね」
「いや、エロがメインじゃないんですって、そのゲーム」
「エロゲーじゃん」
「違うんですよっ…まぁ、確かにエロはありますけど、えとシナリオをですね」
「あーはいはい、とりあえず読んでるから、黙ってて」
「…はい」

38 = 1 :

「ごちそうさま。おいしかったよ、シチュー」
「あ…えっと、おそまつさまです」
「うん。ホントおいしいよ。毎日食べても、きっと飽きないね」
「そ、そうですか?」
「うんうん。というわけで、私は、さっきのエロゲーの続きしてるから」
「…あ、後から、仕事でパソコン使うんで」
「家庭に仕事を持ち込むなんて無粋ねぇ」
「…誰のせいでしょうか」
「キミの仕事が遅いせいでしょ?」
「そうですね…」
「そんな気を落とさないで、手伝ってあげるから、ね?」
「…ありがとうございます」

40 = 1 :

「Zzz……んぅ?」

(…のど渇いた………ん?明るい?……パソコンか…)

「ZzzZzzZzz」
「…おーい、こんなとこで寝てると風邪引くよ?」
「ZzzZzzZzz」
(………とりあえず、お茶飲も)


「………」
「ZzzZzzZzz」
(…書類は………うん、できてるね。保存、終了っと……さて)
「ZzzZzzZzz」
(…なんで、ここまで寝顔がかわいいかな…起こせないじゃん…)
「ZzzZzzZzz」
「………………ごめんね」
「ZzzZzzZzz」
「…おーい起きろー起きろー起きろー!!」
「へ……あ、せんぱい?」
「寝るなら、ちゃんと布団で寝なさい」
「あ……ふぁい…そう…すねぇ………」
「え?あ…」
「では、おやす…なさ………ZzzZzzZzz」
「ちょ、ちょっと………あの、ベッド…」
「ZzzZzzZzz」
「…まぁ、いっかぁ………おやすみ」
「ZzzZzzZzz」

42 = 1 :

コケコッコーッコッコ

(…ん…朝かぁ………ん?)
「ZzzZzzZzz」
「っ!?」
「ZzzZzzZzz」
(………そ、そうだ、先輩、ウチにいるんだった…そう、そして俺はベッドをとられて…)
「ZzzZzzZzz」
(…なんで、一緒に寝てるんだ?……もしかして、俺、昨日の夜………そ、そんなまさか)
「ZzzZzzZzz」
(………先輩、寝てるし、今のうちに…寝袋に…)
「ZzzZz…んぅ?」
「………ども」
「…おはよう」
「…おはようございます」
「今何時?」
「7時です」
「そ。…じゃあ、私、もう少し寝てるから、ごはん…朝ごはん…」
「え?あ、はい…朝ごはんですね…わかりました」
「よろしくー……Zzz」
「………よ、よし、朝ごはん、作るか」

45 = 1 :

「♪~♪~なにげなく出会って~♪」
「…なにを歌って」
「ん~?胎教だよ。歌とかうたってあげるといいんだって」
「あ…そうなんですね」
「そうそう。あ、キミも歌う?知ってるでしょ?」
「…そりゃ、まぁ」
「じゃあ、一緒に」
「あ、いや、その、俺、音痴だし」
「そう?…ほんとは父親の声、聞かせてあげるのもいいらしいんだけど」
「………あの」
「冗談冗談~…なんとなく気があって~♪」
(………ていうか、歌ってる曲がエロゲの曲っていうのはどうなんだろう…胎教的に…問題ないよなぁ、きっと)

46 = 1 :

ガチャ

「おかえりなさい、あ・な・たっ」
「………」
「ご飯にする?お風呂にする?それとも…お・そ・う・じ?」
「…ご飯を作ってから、風呂を洗います。掃除は土曜日にまとめてやります」
「うん。任せたー」
「………ていうか、ホントに何もしませんね、先輩」
「この子を育てるのに精一杯で…あ、今日もお弁当おいしかったよー」
「…そうですか。それはよかったです」
「ねぇねぇ、聞いてよ!さっきね、初めて2ゲットできたの!」
「…精一杯はどこに行ったんですか」

47 = 43 :

病気の彼女にノーパソあげたら2ちゃんにハマって2ゲトしてて、しんだ彼女のかわりに2ゲトするコピペ思い出した

48 = 1 :

TV『…日本で最も大きい島は?』

「北海道っ!!」
「いや、違うでしょう……って、それ、どうしたんですか?」
「え?」
「その、右足のすねの」
「あれ?…キミって足フェチだったっけ?生足よりストッキング派?」
「な、なななにを………って、そうじゃなくて、ケガしてるじゃないですか」
「あー…これ?かすり傷よ。ちょっと…その、病院にいくときに、転んじゃっただけで」
「なにしてるんですかっ!」
「え、だ、大丈夫!母子ともに健康だし!」
「今回は、大丈夫だったかもしれないけど…重心とか変わってるんですから」
「あー…うん」
「………病院の日って、土日じゃダメなんですか?」
「え?…たぶん開いてるから、いいけど」
「次から付き添いますから」
「えぇっ!…別にいいよ、そんな」
「付き添います。何かあってからじゃ遅いじゃないですか」
「あー……いや、これから、注意するから。安全を心がけて、安全第一で安全に歩くから」
「いいえ。だって、先輩、『なにかあったときに困る』から俺のとこに来たんでしょう?」
「…そんなこと言ったっけ?」

49 = 1 :

「とにかく、病院とか外に出るときは付き添いますから。勝手に出歩くのもやめてください。運動なら、部屋の中うろついて下さい」
「拉致軟禁?」
「…お願いします」
「………しかたないなぁ」
「すいません」
「いいよ。…心配してもらうの悪くないし」
「………は?」
「キミが心配してくれて嬉しいって、言ってるの」
「………………そ、そうですか?」
「うんっ!…とっても嬉しいよ」
「…あ、そ、それじゃ、その、俺、風呂…風呂、入ってきます!」
「一緒に入る?」
「~~っ!?」
「冗談だってー」
「…わ、わかってますって」

50 = 1 :

ピンポーン

「…ホントに来た」
「…へ?なにがですか?………こんな時間に珍しいなぁ」

ガチャ

「はーい、どちらさまですか?」
「…どうも、あの、私、こちらでお世話になっている…」
「…兄さん」
「え」


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