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女『男君、さようなら』
女『新ジャンル、さようなら』
---------------------------
ピピピピ……
ガチャンッ
男「あー目覚ましうるせぇ…」
男「もう朝かよ、学校だりぃ…」
男「……なんか、妙に静かだな?」
男「何なんだろ…?」
女『新ジャンル、さようなら』
---------------------------
ピピピピ……
ガチャンッ
男「あー目覚ましうるせぇ…」
男「もう朝かよ、学校だりぃ…」
男「……なんか、妙に静かだな?」
男「何なんだろ…?」
男「おはよう」
母「あら、今日は早いのね」
母「いつもは目覚ましかけてもなかなか起きて来ないのに」
男「そういやそうだな」
母「ま、いいわ。朝ご飯食べちゃいなさい」
男「うん」
母「あら、今日は早いのね」
母「いつもは目覚ましかけてもなかなか起きて来ないのに」
男「そういやそうだな」
母「ま、いいわ。朝ご飯食べちゃいなさい」
男「うん」
男「うーん…」
母「何ぼーっとしてるの」
男「いや、何でもない…」
母「早くしないと、学校遅刻するわよ?」
男「……ん?」
男「母さん、今のセリフ」
母「ん?」
男「別の誰かが、毎日言ってたような……」
母「幻聴でも聞いたんじゃない?」
母「つまらないこと言ってないで、さっさと食べる!」
男「………?」
母「何ぼーっとしてるの」
男「いや、何でもない…」
母「早くしないと、学校遅刻するわよ?」
男「……ん?」
男「母さん、今のセリフ」
母「ん?」
男「別の誰かが、毎日言ってたような……」
母「幻聴でも聞いたんじゃない?」
母「つまらないこと言ってないで、さっさと食べる!」
男「………?」
男「なーんか変だな、今日の俺…」
男友「よっす、男ー」
男「よう、おはよう」
男友「どうした、変な顔して」
男「いや、何でもないけど」
男友「何でもないって顔じゃないぞ」
男「別に……」
男「……あれ?」
男「そういえば、俺朝お前と登校してたっけ?」
男友「毎朝っつう訳じゃないが、まぁ大体一緒じゃね?」
男「そうか?」
男「…誰かと登校してた気がするのは、気のせいか」
男友「暑さにやられたか、男」
男「うるせぇよ」
男友「よっす、男ー」
男「よう、おはよう」
男友「どうした、変な顔して」
男「いや、何でもないけど」
男友「何でもないって顔じゃないぞ」
男「別に……」
男「……あれ?」
男「そういえば、俺朝お前と登校してたっけ?」
男友「毎朝っつう訳じゃないが、まぁ大体一緒じゃね?」
男「そうか?」
男「…誰かと登校してた気がするのは、気のせいか」
男友「暑さにやられたか、男」
男「うるせぇよ」
なんだろう、期待できるような期待できないようなこんな気分にピッタリの言葉があったと思うんだけど
~教室~
男「………」
男「やっぱり、どこかに違和感がある」
男「登校直後のこのガヤガヤ感には覚えがあるのに」
男「俺だけ取り残された気分だ…」
男「なぁ、男友」
男友「なんじゃらほい」
男「俺、前からこんなだったっけ」
男友「何を唐突に、意味不明なことを」
男「なんて言うか、こんな風に普通だったっけってこと」
男友「アホか、お前なんか取り立てて個性もない
一般ピーポーだっつの」
男「そうだよな…」
男「すまん、変なこと聞いちまったな」
男「しっかりしてくれよー、大将」
男「………」
男「やっぱり、どこかに違和感がある」
男「登校直後のこのガヤガヤ感には覚えがあるのに」
男「俺だけ取り残された気分だ…」
男「なぁ、男友」
男友「なんじゃらほい」
男「俺、前からこんなだったっけ」
男友「何を唐突に、意味不明なことを」
男「なんて言うか、こんな風に普通だったっけってこと」
男友「アホか、お前なんか取り立てて個性もない
一般ピーポーだっつの」
男「そうだよな…」
男「すまん、変なこと聞いちまったな」
男「しっかりしてくれよー、大将」
おもしろいと思ってるのか知らないがいちいち変な表現が入ってるから面白みに欠ける
男(……)
男(…やっぱり、なんか昨日と違う)
男(小骨が奥歯に突っかかってるみたいな、嫌な気分がする……)
男(どうしたんだろ、この感じ)
男(……あーっ、イライラするー!)
教師「何してる、男!」
男「うぇっ!?」
教師「人の話しを聞いてるのか!」
男「は、はい…」
教師「お前、後で職員室に来い!」
男「…すいません」
男(最悪だ…)
男(…やっぱり、なんか昨日と違う)
男(小骨が奥歯に突っかかってるみたいな、嫌な気分がする……)
男(どうしたんだろ、この感じ)
男(……あーっ、イライラするー!)
教師「何してる、男!」
男「うぇっ!?」
教師「人の話しを聞いてるのか!」
男「は、はい…」
教師「お前、後で職員室に来い!」
男「…すいません」
男(最悪だ…)
教師「いいか男、ここは高校なんだ。義務教育の為の場所じゃない」
男「はい…」
教師「辞めるなら、いつ辞めても構わないんだぞ?」
男「すいません」
男(……職員室も、普通だな)
男(三十代過ぎた担任、ハゲの教頭、ロマンスグレーの校長)
男(……うーん)
男(やっぱり違う気がする…)
教師「人の話を聞けと、言っとるだろ!」
---ベシッ
男「いてっ!」
教師「そんなにオレの話はつまらんか?」
男「いいえ…」
男「はい…」
教師「辞めるなら、いつ辞めても構わないんだぞ?」
男「すいません」
男(……職員室も、普通だな)
男(三十代過ぎた担任、ハゲの教頭、ロマンスグレーの校長)
男(……うーん)
男(やっぱり違う気がする…)
教師「人の話を聞けと、言っとるだろ!」
---ベシッ
男「いてっ!」
教師「そんなにオレの話はつまらんか?」
男「いいえ…」
男「やっと解放された…」
男友「数学のあいつ、しつこいからなー」
男友「説教小一時間なんざ、ザラだろう」
男「そうだっけ…」
男友「そうだよ、お前ほんとに大丈夫か?」
男「大丈夫、だと思う…」
男友「そんなに気分悪いなら、もう早びきしろよ?」
男「そうしよっかな…」
男「…いや、やっぱりやめた」
男友「なんで」
男「なんとなくだけど」
男友「なんとなくかよ」
男「うん」
男友「お前、アホだな」
男「否定はしない」
男友「数学のあいつ、しつこいからなー」
男友「説教小一時間なんざ、ザラだろう」
男「そうだっけ…」
男友「そうだよ、お前ほんとに大丈夫か?」
男「大丈夫、だと思う…」
男友「そんなに気分悪いなら、もう早びきしろよ?」
男「そうしよっかな…」
男「…いや、やっぱりやめた」
男友「なんで」
男「なんとなくだけど」
男友「なんとなくかよ」
男「うん」
男友「お前、アホだな」
男「否定はしない」
>>2
かわいいじゃないかw
かわいいじゃないかw
~図書室~
男「………」
男友「図書室に来て、本を探すでもなくキョロキョロと」
男友「なにがしたいんだ、こいつは?」
男「なあ」
男友「ん?」
男「図書委員長ってどいつだ?」
男友「さあ、オレはお前以上に本なんか読まないからな」
男友「その辺のやつにでも聞いてみろよ」
男「それもそうだ」
男「すいません、図書委員長ってどこにいます?」
脇役「え?」
脇役「図書委員長は僕ですけど、何か?」
男「あ、いや…」
男「何でもないです、すいません」
脇役「そうですか、ならいいんですけど」
男友「気は済んだか?」
男「悪い。もうちょっと付き合ってくれ」
男友「めんどくせえなぁ」
男「………」
男友「図書室に来て、本を探すでもなくキョロキョロと」
男友「なにがしたいんだ、こいつは?」
男「なあ」
男友「ん?」
男「図書委員長ってどいつだ?」
男友「さあ、オレはお前以上に本なんか読まないからな」
男友「その辺のやつにでも聞いてみろよ」
男「それもそうだ」
男「すいません、図書委員長ってどこにいます?」
脇役「え?」
脇役「図書委員長は僕ですけど、何か?」
男「あ、いや…」
男「何でもないです、すいません」
脇役「そうですか、ならいいんですけど」
男友「気は済んだか?」
男「悪い。もうちょっと付き合ってくれ」
男友「めんどくせえなぁ」
男(委員長は、男だったか…?)
男友「おい」
男(違ったような、違わないような……)
男友「おい!」
男「あ?」
男「あぁ、何だ?」
男友「聞いてなかったのかよ」
男「悪い、何だ?」
男友「何だって、お前がここに来たがったんだろ?」
男友「屋上だよ、お・く・じょ・う!」
男「すまん、そうだよな」
男友「正確には、屋上前の階段踊場だけどな」
男友「で、こんなとこ来て何がしたいワケ?」
男「鍵がかかってる…」
男友「知らんかったのか?」
男友「生徒が自由に入れる場所じゃないっつうの」
男「だよな」
男友「因みに、中入っても鳩とかカラスの糞だらけだぜ?」
男「そっか…」
男友「おい」
男(違ったような、違わないような……)
男友「おい!」
男「あ?」
男「あぁ、何だ?」
男友「聞いてなかったのかよ」
男「悪い、何だ?」
男友「何だって、お前がここに来たがったんだろ?」
男友「屋上だよ、お・く・じょ・う!」
男「すまん、そうだよな」
男友「正確には、屋上前の階段踊場だけどな」
男友「で、こんなとこ来て何がしたいワケ?」
男「鍵がかかってる…」
男友「知らんかったのか?」
男友「生徒が自由に入れる場所じゃないっつうの」
男「だよな」
男友「因みに、中入っても鳩とかカラスの糞だらけだぜ?」
男「そっか…」
男友「今度こそ、気は済んだな?」
男「あぁ…」
男友「腑に落ちないって顔してるな」
男友「何がそんなに気になってるんだよ?」
男「それが分かれば、苦労はしない」
男友「ふぅん」
男友「俺にはどうしようもないな」
男「突き合わせちまって、悪かったな」
男友「それは別にいいんだけどさ」
男友「分からんことを気にし過ぎるのも、体に毒だぜ?」
男友「気楽に行けよ、な?」
男「………」
男「あぁ…」
男友「腑に落ちないって顔してるな」
男友「何がそんなに気になってるんだよ?」
男「それが分かれば、苦労はしない」
男友「ふぅん」
男友「俺にはどうしようもないな」
男「突き合わせちまって、悪かったな」
男友「それは別にいいんだけどさ」
男友「分からんことを気にし過ぎるのも、体に毒だぜ?」
男友「気楽に行けよ、な?」
男「………」
>>24
サンクス。
サンクス。
~帰路~
男「………」
男友「まぁた考えこんでやがる」
男友「つまらん奴め、死んでしまえ」
男「ひどい言われようだな」
男友「お、今度はちゃんと聞いてたか」
男「聞いてるよ、さっきから」
---ドンッ
幼女「いたっ!」
男「おっと」
男「大丈夫か?」
幼「ふぇぇ…」
母「あら、すみませんうちの子が」
男「いえ、平気ですから」
母「ごめんなさいね。ほら、泣かないでお兄ちゃんに謝りなさい」
幼「…ごめんなさい」
母「いい子いい子。さ、行きましょう」
男友「微笑ましいよな、ああいう親子」
男「……あ」
男友「口を半開きにしてどうした」
男「幼女は常に母親と一緒…」
男「一人で行動するはずはない、んだよな…」
男友「気持ち悪いこと口走りやがった」
男「………」
男「………」
男友「まぁた考えこんでやがる」
男友「つまらん奴め、死んでしまえ」
男「ひどい言われようだな」
男友「お、今度はちゃんと聞いてたか」
男「聞いてるよ、さっきから」
---ドンッ
幼女「いたっ!」
男「おっと」
男「大丈夫か?」
幼「ふぇぇ…」
母「あら、すみませんうちの子が」
男「いえ、平気ですから」
母「ごめんなさいね。ほら、泣かないでお兄ちゃんに謝りなさい」
幼「…ごめんなさい」
母「いい子いい子。さ、行きましょう」
男友「微笑ましいよな、ああいう親子」
男「……あ」
男友「口を半開きにしてどうした」
男「幼女は常に母親と一緒…」
男「一人で行動するはずはない、んだよな…」
男友「気持ち悪いこと口走りやがった」
男「………」
男「今日は異常に疲れる日だったな…」
男「ただいま」
弟「お帰り、兄貴」
男「おう弟、もう帰ってたのか」
弟「部活が早上がりだったからね、兄貴こそ早かったじゃん」
男「まあな」
男「……ん?」
男「弟、弟……」
弟「呼んだ?」
男「弟、ひとつ変なことを聞いてもいいか?」
弟「何?」
男「俺たちに、姉か妹っていなかったけ?」
弟「…兄貴、変な趣味に開眼してないだろうね」
弟「俺たちは、生まれてからずっと二人だけの兄弟でしたけど?」
男「だよな…」
弟「そうだよ、知らないはずないだろ」
男「………」
男「ただいま」
弟「お帰り、兄貴」
男「おう弟、もう帰ってたのか」
弟「部活が早上がりだったからね、兄貴こそ早かったじゃん」
男「まあな」
男「……ん?」
男「弟、弟……」
弟「呼んだ?」
男「弟、ひとつ変なことを聞いてもいいか?」
弟「何?」
男「俺たちに、姉か妹っていなかったけ?」
弟「…兄貴、変な趣味に開眼してないだろうね」
弟「俺たちは、生まれてからずっと二人だけの兄弟でしたけど?」
男「だよな…」
弟「そうだよ、知らないはずないだろ」
男「………」
>>30
俺もそれ思い出した
俺もそれ思い出した
男「うーん…」
男「一体何が引っかかってんだろ」
男「………」
男「分からん、全っ然分からん!」
男「単なる俺の思い過ごしかな…」
男「そうならそれに越したことはないんだけどな」
男「…そうだ」
男「今日違和感を感じたことをまとめたら、
何か分かるかもな」
男「よっし、そうと決まればパソコンパソコン!」
男「一体何が引っかかってんだろ」
男「………」
男「分からん、全っ然分からん!」
男「単なる俺の思い過ごしかな…」
男「そうならそれに越したことはないんだけどな」
男「…そうだ」
男「今日違和感を感じたことをまとめたら、
何か分かるかもな」
男「よっし、そうと決まればパソコンパソコン!」
つまり何気ない日常を過ごしている俺達が実は新ジャンルの主役だったんだよ!!!!
ごめん黙る続けて。
ごめん黙る続けて。
・要点抜粋
一、母さんの『早くしないと遅刻するわよ』を、
誰か別の奴に言われた気がする
二、教室で異様なぼっち感
三、授業がスムーズに進む
四、教師に違和感
五、屋上に鍵
六、幼女が子供っぽい
七、弟しか兄弟がいない
男「…まとめてみて思った」
男「俺、頭おかしいかもしれない」
男「なんか、馬鹿馬鹿しくなってきたな」
男「ふあぁ…」
男「…寝るか」
一、母さんの『早くしないと遅刻するわよ』を、
誰か別の奴に言われた気がする
二、教室で異様なぼっち感
三、授業がスムーズに進む
四、教師に違和感
五、屋上に鍵
六、幼女が子供っぽい
七、弟しか兄弟がいない
男「…まとめてみて思った」
男「俺、頭おかしいかもしれない」
男「なんか、馬鹿馬鹿しくなってきたな」
男「ふあぁ…」
男「…寝るか」
女『…おーい』
男「……ぐう」
女『起きてよー』
男「すやすや」
女『起きないと、おへそ食べちゃうわよー?』
男「…zzZ」
女『……#』ピキピキ
女『起きろってのこの阿呆!』
---スパーンッ
男「ぬわっ!?」
女『やっと起きた!』
男「ぬ…?」
男「もう朝なのか?」
女『違うわよ、外真っ暗じゃない』
男「ほんとだ…」
女『しっかりしてよね!』
男「……む?」
男「誰だお前?」
女『覚えてない、男君?』
男「知らん」
女『………』
男「……ぐう」
女『起きてよー』
男「すやすや」
女『起きないと、おへそ食べちゃうわよー?』
男「…zzZ」
女『……#』ピキピキ
女『起きろってのこの阿呆!』
---スパーンッ
男「ぬわっ!?」
女『やっと起きた!』
男「ぬ…?」
男「もう朝なのか?」
女『違うわよ、外真っ暗じゃない』
男「ほんとだ…」
女『しっかりしてよね!』
男「……む?」
男「誰だお前?」
女『覚えてない、男君?』
男「知らん」
女『………』
男「いや、ちょっと待て」
男「あんたの顔、どっかで見覚えあるぞ」
女『そりゃあそうよ』
女『だって私たち、昨日までクラスメートだったじゃない』
男「なに?」
女『それだけじゃないよ』
女『恋人だった時もあったし、先輩や後輩だった時もあった』
女『私たちの関係は、一括りにはできない複雑なものなのです』
男「…思い出した」
男「お前、女か!」
女『ピンポーン』
男「あんたの顔、どっかで見覚えあるぞ」
女『そりゃあそうよ』
女『だって私たち、昨日までクラスメートだったじゃない』
男「なに?」
女『それだけじゃないよ』
女『恋人だった時もあったし、先輩や後輩だった時もあった』
女『私たちの関係は、一括りにはできない複雑なものなのです』
男「…思い出した」
男「お前、女か!」
女『ピンポーン』
男「つうか、なんで俺お前のこと忘れてたんだ?」
女『私が、そうなるよう願ったから』
男「ワケがわからん、詳しく話せ」
女『詳しく話すと、ベタな表現がそこかしこに出て来るけどいいの?』
男「構わん、知らずに放置されるよりよっぽどマシだ」
女『じゃあ話してあげる』
女『私が、そうなるよう願ったから』
男「ワケがわからん、詳しく話せ」
女『詳しく話すと、ベタな表現がそこかしこに出て来るけどいいの?』
男「構わん、知らずに放置されるよりよっぽどマシだ」
女『じゃあ話してあげる』
女『まずは、前提条件としてひとつ言っておくわ』
女『今のままだと、あなたは永遠に高校生のままよ』
男「女、お前は俺の学力を馬鹿にしてるのか?」
女『そういう意味じゃないの』
女『気づいていないでしょうけど、あなたの日常は常に堂々巡りしてるの』
男「信じられんな」
女『疑わしいのは分かるけど、全て本当のこと』
女『一日が終わり、一年が終わると、また同じ年を一年過ごすようになる』
女『そういう風に、あなたは生まれついているのよ』
男「………」
女『今のままだと、あなたは永遠に高校生のままよ』
男「女、お前は俺の学力を馬鹿にしてるのか?」
女『そういう意味じゃないの』
女『気づいていないでしょうけど、あなたの日常は常に堂々巡りしてるの』
男「信じられんな」
女『疑わしいのは分かるけど、全て本当のこと』
女『一日が終わり、一年が終わると、また同じ年を一年過ごすようになる』
女『そういう風に、あなたは生まれついているのよ』
男「………」
お、>>1来てたか
やっぱりループだったか…
やっぱりループだったか…
男「何でだよ、何でそんなことになってんだ?」
女『だって私たち、登場人物だし』
男「登場人物?」
女『これベタな話しだから、あんまり言いたくなかったんだけどねー』
女『私たちは、新ジャンルっていう小話しの中の主人公なのよ』
男「いや、嘘だろ…」
女『嘘じゃないことは、あなたが今日感じた違和感が証明してる』
女『あなた、昨日までは朝起こしに来てくれる幼なじみがいなかった?』
男「あ……」
女『担任は艶やかな女教師で、図書委員はメガネを掛けた美人さん』
女『綺麗なお姉さんや、可愛い妹なんてのもいたはずよ』
男「そういえば…」
女『それはね、全部舞台設定』
女『私やあなたが、揺るぎなくキャラクターを演じる為の予定調和だったのよ』
女『だって私たち、登場人物だし』
男「登場人物?」
女『これベタな話しだから、あんまり言いたくなかったんだけどねー』
女『私たちは、新ジャンルっていう小話しの中の主人公なのよ』
男「いや、嘘だろ…」
女『嘘じゃないことは、あなたが今日感じた違和感が証明してる』
女『あなた、昨日までは朝起こしに来てくれる幼なじみがいなかった?』
男「あ……」
女『担任は艶やかな女教師で、図書委員はメガネを掛けた美人さん』
女『綺麗なお姉さんや、可愛い妹なんてのもいたはずよ』
男「そういえば…」
女『それはね、全部舞台設定』
女『私やあなたが、揺るぎなくキャラクターを演じる為の予定調和だったのよ』
女『私たちはみんな、オタクの妄想の産物』
女『彼らの考えたキャラを演じて、ただ終わることのない一生を続けていく』
女『悔しいけど、それを破ることは出来なかった』
男「………」
女『でもね、男君』
女『今、そんな不毛な状況を打ち壊すことが出来るかもしれないの』
男「何だって?」
女『新ジャンル氷河期の到来よ』
男「何だ、それは?」
女『彼らの考えたキャラを演じて、ただ終わることのない一生を続けていく』
女『悔しいけど、それを破ることは出来なかった』
男「………」
女『でもね、男君』
女『今、そんな不毛な状況を打ち壊すことが出来るかもしれないの』
男「何だって?」
女『新ジャンル氷河期の到来よ』
男「何だ、それは?」
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