私的良スレ書庫
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元スレ新ジャンル?『素直人間失格』
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>>150
女「一言…」
男「ん?」
女「貴方と会えてよかった」
男「なんだ、いきなり」
女「もし私が彼と同じように、道化の顔で周囲に溶け込むことを覚え、周囲を欺かないでいられなくなっていたら、きっと今の平穏はありませんでした…」
男「そんなところまで読んでいたのか…」
女「私の正体を見破り、しかし一番の理解者となり、ずっとそばで支えてくれた貴方は、私にとって大恩人なのでしょうか?」
男「………」
女「貴方のおかげで私は、彼と比べて、さほど罪深くならずに済みました。これは、通常なら、きっと感謝するべきなのでしょうね」
男「どういたしまして」
女「はい…」
女「一言…」
男「ん?」
女「貴方と会えてよかった」
男「なんだ、いきなり」
女「もし私が彼と同じように、道化の顔で周囲に溶け込むことを覚え、周囲を欺かないでいられなくなっていたら、きっと今の平穏はありませんでした…」
男「そんなところまで読んでいたのか…」
女「私の正体を見破り、しかし一番の理解者となり、ずっとそばで支えてくれた貴方は、私にとって大恩人なのでしょうか?」
男「………」
女「貴方のおかげで私は、彼と比べて、さほど罪深くならずに済みました。これは、通常なら、きっと感謝するべきなのでしょうね」
男「どういたしまして」
女「はい…」
>>150
女「彼は、不憫な人ですね…」
男「そうだな」
女「人と違う感性ゆえに、人の行為が理解できず、醜く見えるのは私も同じですが、出会った人が違った…」
男「片や、非現実的なほどに変わり者の男」
女「もし、彼と同じ境遇に立たされて居たら…」
男「私がお前に救いを与えられたなら、重畳だな」
女「彼は、不憫な人ですね…」
男「そうだな」
女「人と違う感性ゆえに、人の行為が理解できず、醜く見えるのは私も同じですが、出会った人が違った…」
男「片や、非現実的なほどに変わり者の男」
女「もし、彼と同じ境遇に立たされて居たら…」
男「私がお前に救いを与えられたなら、重畳だな」
>>153
女「思い出してみると、都会とは怖い場所でしたね…」
男「あぁ…」
女「醜い人間であふれ返っていました」
男「私も似たようなものだがな」
女「貴方は私の理解者なうえに、私が理解できない行為を、あまりしません。彼らとは違います」
男「大した違いはないさ。ただ、私はお前のことが好きで、おまけに女の為に人生を全て捧げられるくらいの阿呆だというだけだ」
女「そういえば、彼の理解者である竹一という人物もまた、阿呆でしたね」
男「お前たちが気を許せるのは阿呆だけということか」
女「そうなのかもしれませんね。もっとも、彼の場合竹一を恐れていたようですが」
男「理解者であり、破滅をもたらす者、だったか」
女「私の場合、出会ったのは理解者であり救いをもたらす者だったわけですが」
男「褒めすぎだろう」
女「貴方は私のために、あらゆるものを捨てて来た。何も言わないわけにはまいりません」
男「随分と人間らしいことを言うなと思ったが…」
女「もちろん、世間一般の人間がこう思うに違いないという言葉を言ったまでです。中身は空っぽです」
男「やはりそうか…。だが、それでも私にとっては力になる」
女「そうですか…」
女「思い出してみると、都会とは怖い場所でしたね…」
男「あぁ…」
女「醜い人間であふれ返っていました」
男「私も似たようなものだがな」
女「貴方は私の理解者なうえに、私が理解できない行為を、あまりしません。彼らとは違います」
男「大した違いはないさ。ただ、私はお前のことが好きで、おまけに女の為に人生を全て捧げられるくらいの阿呆だというだけだ」
女「そういえば、彼の理解者である竹一という人物もまた、阿呆でしたね」
男「お前たちが気を許せるのは阿呆だけということか」
女「そうなのかもしれませんね。もっとも、彼の場合竹一を恐れていたようですが」
男「理解者であり、破滅をもたらす者、だったか」
女「私の場合、出会ったのは理解者であり救いをもたらす者だったわけですが」
男「褒めすぎだろう」
女「貴方は私のために、あらゆるものを捨てて来た。何も言わないわけにはまいりません」
男「随分と人間らしいことを言うなと思ったが…」
女「もちろん、世間一般の人間がこう思うに違いないという言葉を言ったまでです。中身は空っぽです」
男「やはりそうか…。だが、それでも私にとっては力になる」
女「そうですか…」
少しだけ投下
男「川にでも行くか」
女「なにか用でもて?」
男「俺にはそんな用事はない」
女「?」
男「ただの暇つぶしだ」
女「そうですか」
男「オマエは暇も感じないのか?」
女「…わかりません」
男「つまらない話しだな」
女「それもわかりません」
男「そうか」
男「川にでも行くか」
女「なにか用でもて?」
男「俺にはそんな用事はない」
女「?」
男「ただの暇つぶしだ」
女「そうですか」
男「オマエは暇も感じないのか?」
女「…わかりません」
男「つまらない話しだな」
女「それもわかりません」
男「そうか」
>>157 なんだこのミス…死にたい
男「川だ」
女「そうですね」
男「目障りなガキはここでも全力か」
女「楽しそうですね」
男「騒がしいだけだ」
女「貴方は泳がないのですか?」
男「あいにく水着がなくてな」
女「あちらの子供は裸で泳いでますが」
男「俺がやったら逮捕されるな」
女「なぜ子供は許されるのですか?」
男「ガキは人間じゃないからだ」
女「そうですか」
男「ああ、そうだ」
男「川だ」
女「そうですね」
男「目障りなガキはここでも全力か」
女「楽しそうですね」
男「騒がしいだけだ」
女「貴方は泳がないのですか?」
男「あいにく水着がなくてな」
女「あちらの子供は裸で泳いでますが」
男「俺がやったら逮捕されるな」
女「なぜ子供は許されるのですか?」
男「ガキは人間じゃないからだ」
女「そうですか」
男「ああ、そうだ」
>>156
女「………」
男「どうした?」
女「読んでみましたが…。走れメロスも、悪くはないかもしれません」
男「ほぅ?」
女「私も、貴方の行為が理解できず、いくら力を貸していただいたところで、恩などほとんど感じない恥さらしではありますが、裸で広場を駆け抜けたメロスのように、懸命に生きてみるのも、ある意味清々しいかと」
男「そう思えるか」
女「貴方以外に誰も居ない此処だから言えることですが」
男「なら、私はお前の一生という名の疾走を、そっと見守ることにしよう」
女「ゴールは何処にあるのでしょうね…」
男「お前が満足する時だろう」
女「遠いですね…」
男「メロスの目指した場所も遠かっただろうさ」
ラスト
女「………」
男「どうした?」
女「読んでみましたが…。走れメロスも、悪くはないかもしれません」
男「ほぅ?」
女「私も、貴方の行為が理解できず、いくら力を貸していただいたところで、恩などほとんど感じない恥さらしではありますが、裸で広場を駆け抜けたメロスのように、懸命に生きてみるのも、ある意味清々しいかと」
男「そう思えるか」
女「貴方以外に誰も居ない此処だから言えることですが」
男「なら、私はお前の一生という名の疾走を、そっと見守ることにしよう」
女「ゴールは何処にあるのでしょうね…」
男「お前が満足する時だろう」
女「遠いですね…」
男「メロスの目指した場所も遠かっただろうさ」
ラスト
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