新ジャンル「あけましておめでとう……」
新ジャンル覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
351 = 151 :
>>350
桃太郎はたぶん無理w思いついたら書くよ
とりあえず、当面的には大分上のエロねた満載だったアレの続きでも
例えヘンでも笑う事なかれ
353 = 151 :
男「隠し芸だな」
女「うん。そだね。隠しゲイだね」
男「なんで英語?」
女「いや、なんとなく。新春の素晴らしい番組を一気にいかがわしくしてみようかと」
男「しなくていい。ところで、お前は何かできるのか?」
女「いや、無理。ゲイじゃないし」
男「いや、だから違うだろ」
354 = 151 :
男「あ、みかん取って」
女「ん」
男「いや、持ち上げるだけかよ」
女「取った」
男「くっ…この偏屈野郎め」
女「野郎って男の人に使うんだよ?」
355 = 151 :
男「しかし…まさか一睡もせずにやるとは思わなかったな」
女「あ、あれはお酒!そう、あの時飲んだお酒のせい!」
男「正常だとか言ってなかったか?」
女「うっ…」
男「…まぁ、かわいいからいいけど」
女「へ、へぇ~」
男「はいはい。恥ずかしいんだな」
356 = 151 :
今でこそこうしてこたつに入って談笑している俺たちだが
こいつが初めて俺の家に来た時は、形相が鬼で、言葉遣いも荒く、常に俺を睨んでいた
そう、分かりやすく言うと
ツンツンだ
357 = 151 :
2年前――
男「…いやー、今年も暮れだな。明日は正月かぁ…」
男「一人寂しく年越しそばってのも案外悪いもんじゃないな。テレビもあるし」
男「唯一変な事と言えば、なんでこんな説明的な台詞を吐いているかなんだな」
ピンポーン
男「はい? 誰だよこんな時間に………」ピンポーン「はーい、今行きまーす ったく」
ガチャ
女「………」
男「…誰?」
358 = 151 :
それが、俺と女のファーストコンタクトだった。
話を聞くと、どうやら俺の親父とこいつの親父は知り合いだったらしく
あいつのおかんが病死したのをきっかけに一人立ちをしたらしい
で、行くあてもないこいつが来たのが俺の家。
こいつが一人立ちする事に反対を通していたのが母親で、親父は賛成だったらしい
ただ、下宿先が見つからず、どうしようかと言ってるところに、
我が親父の登場だ。誰にでも優しい、俺の目には恐ろしくかっこいい親父だ
その親父が、どうやら俺の所へいけと言ったらしい
俺は即刻電話をかけた。そう、親父へ
360 = 151 :
男「あ、親父か?なあ、この女は誰なんだよ」
父『なんだ、聞いてないのか?』
男「いや、聞いた。もうばっちり。すんげー嫌々話してくれた」
父『じゃあ、その通りだ。その子は、僕の友人の子だからね。手をだすのは自由だけど、傷つけるような真似だけはしないでくれよ』
男「いや、出さねえよ。え、なんだ。あれか?俺は卒業まで同棲か?」
女 ピクッ
父『そうなるな。あ、いや、その子が出ていくと言うなら、止めるのはお前の自由だ』
男「つったってなぁ…え?なに?………ああ、うん。分かった」
ガチャン
362 = 151 :
名前をつけるべきかつけざるべきか
363 = 239 :
ふむ…あったほうが区別化できるか?
書きやすいほうで
364 = 151 :
男「素性については分かった。いくつか質問しよう」
女「だが断る」
男「やかましい。居候の分際で口答えをするな。名前は」
女「………」
男「答えろよ」
女「………桜井春華」
男「おーけぃ。分かった。次の質問だ。ここを出るつもりはあるか?」
女「………」
男「明らかに考えてる顔だな。で、どうすんだ?」
女「嫌」
男「………あぁ、そうか。わかった。食費だけは出してもらうからな」
俺はつくづく自分が甘いと思った
366 = 151 :
名前はつけても表示は女w
男「ところで、お前はどこの高校に通ってるんだ?」
女「日偽高校」
男「ひにせ?俺と同じだな。学年は?」
女「一年」
男「………え?」
女「一年って言ってんの。あんた知らなかったの?」
男「いや、初耳だ。と言うか………お前は知ってたんだな?」
女「当たり前で………チガウ、一週間前に知ったの」
男「? ヘンな奴だな」
女「うるさい」
367 = 151 :
男「なあ、ちょっと良いか」
女「………」
男「なんで睨むんだ?」
女「別に」
男「睨んでるだろ」
女「別にっていってんでしょ!」
男「何を怒ってんだよ」
女「別に」
男「………」
368 = 151 :
それから、しばらくして、俺達は2年に進級した
4月某日。始業式が済んでクラス分けの通りに教室に向かうと、隣には桜井がいた
なんの陰謀だろう………
いや、確かに、顔は良いだろう。家にいる時とは違い、というか正反対の笑顔だ
まったくもって信じられない
友人いわく「桜色の天使」
本人が聞いたらどんな顔をするのだろうか
370 = 151 :
その年の末まで、桜井のイガイガしい雰囲気は続いた
男「さーてと今年も暮れだな。というか31日なわけだが」
女「だから?」
男「大掃除だ」
女「勝手にやれ」
男「………お前が一番邪魔だな」
女「………はぁ?」
男「なんでもねぇ。邪魔にならない程度に隅っこによれ。どうせ手伝わないんだろ」
女「………分かった。手伝う」
男「どういう風の吹きまわしだよ」
女「なんだっていいでしょ」
男「じゃあ、そっちな。ガリガリ磨いてくれ」
女「わかったわよ………こんな感じ、かな?」ボソ
男「そうそう、そんな感じそんな感じ」
女「なっ、拾うなっ!!」
371 = 343 :
わくてか
372 = 151 :
男「さて。掃除も終わり、あとは紅白やら何やらを見るだけとなりました」
女「………」
男「目つき悪い割にこたつには入ってるんだな」
女「………モクモク」
男「みかんも食うし」
女「ちょっと黙れ」
男「はいはい…」
女「………」
男「………ふっ。さーてそばの準備でもするかぁ」
373 = 151 :
男「ほれ」ゴト
女「………何?」
男「蕎麦」
女「………」
男「食うんだな。やっぱり」
女「………フンッ」
男「この一年で随分変わったな」
女「………何が」
男「そうやって返してくれるあたりがな」
女「………」
男「まぁ、いいよ。それくらいでも嬉しいから」
女「何いってんのアンタ。馬鹿じゃない?」
男「まぁ…聞いてくれよ」
374 = 343 :
wktk
風呂入れって親がうるさいので誰か支援よろしく
375 = 151 :
男「俺の親は俺が小さい頃に離婚してな。俺は母親の顔を知らない」
女「…」
男「親父も、俺が中学にあがると同時に家にいないようになった」
女「…」
男「まぁ、それは俺が安心して暮らせる為に必死に稼いでたんだがな」
女「…」
男「それでも、俺は高校に上がるのを機に一人暮らしを始めたんだ。親父にばかり迷惑はかけられないからな」
女「…で?」
男「去年の4月…だな。俺が自立してから、ずっと一人だった」
男「去年の大晦日は、案外平気なもんだとか強がったが、ほんとは…寂しかった」
女「………」
男「だから、今こうして隣で蕎麦食ってくれる人がいてくれるのが、たまらなく嬉しいんだよ」
376 = 151 :
女「! ばっ、」
男「ちゃんと表情作れるんだな。学校でやってる建前じゃなく、ちゃんとした表情」
女「………気づいてたの」
男「まあな」
女「ふーん………ハッ」バッ
男「お、おい………なんだよ。ったく。こたつに潜ると風邪ひくぞ」
377 = 239 :
こんな設定だったのかw
男は社会人でJK奥様みたいなのかと思ってたw
378 = 151 :
>>377
いや、社会人だったかどうか自信なくなったから高校生にしたww
その一件から、桜井は俺に対して心を開くようになっていった。
春頃には、家の中で笑い声を響かせるほどにはなっていた。
そんな秋口だった。
桜井に告白されたのは
379 = 151 :
男「わざわざ立入禁止の屋上に来なくても、家に帰れば話せるだろうに」
女「こういうのはムードが大事なんだよ。分かってないな、キミは」
そう、この頃から桜井の二人称はキミになった
女「さてさて。今日呼び出したのは、ちょっとお話があるからです」
男「そりゃぁわかるがな」
女「はいはい。んじゃあ、そこに立って。そうそこ。んんっ………」
男「?」
女「わたくし、桜井春華は、貴方が世界で一番好きです」
男「………?」
女 ニコッ
男「え?は?ちょ、待て。なんだって?」
女「簡潔に言うと、我愛弥」
380 = 151 :
女「と言うわけで」
男「………はい」
女「是非ともお返事を」
男「えーと………俺にはそれを断る理由がありません」
女「お?それじゃあ………」
男「………受けましょう、それを」
女「やった。うれしいです!」
男「その顔やめろwザブングルかww」
女「まぁ、ともかく帰ろうよ」
男「そうだな。もう日も暮れるしな」
女「じゃあ、はい」
男「? 手?」
女「つないで帰ろ?」
男「………おう」
381 = 151 :
しかし、まさか俺が昨日
新ジャンル「駄目人間ズ」
を書いてた奴だとは思うまいwww
383 = 302 :
さあ、続きを書くんだ
384 = 151 :
そうだよな………そんなもんだよな………orz
女「おーい?どうしたの?ボケーっとして」
男「ん?ああ、いや。ちょっとこの数年間を思い出してな」
女「ふーん………?」
男「お前とのファーストコンタクトとかだよ」
女「あー………あの頃はトゲ出してたからねぇ」
男「毒付きのなw そんなお前も、ようやくクラスの中でも建前を使わなくなったな」
女「そうねー。まぁ、これも全部キミのおかげだよ」
男「そうだろうそうだろう」
女「うっさいw」
385 = 151 :
男「そういえばさ」
女「ん?」
男「2年前の年越しの時に、俺が言った台詞覚えてるか?」
女「えー?んー…ああ、あの蕎麦食ってくれるーってアレね」
男「そう。でさ。できたら、なんだけど」
女「うん」
男「ずっと食ってくれないかな、と」
女「…プロポーズ?」
男「あながち間違いじゃない」
女「………キミらしいよ」
男「それはどうも。それで、返答はいかに?」
女「………私にそれを断る理由はないよ」
男「お前も思い出してるな」
女「忘れないよw」
386 = 151 :
男「元日も終わるな」
女「そうだね」
男「………てやっ」
女「ひゃっ!?」
男「んー………」
女「………どこで和んでるの」
男「………春華の胸?」
女「こらっ! ったく………こういう時だけ名前なんだから」ブツブツ
男「え?何?」
女「なんでもない!」
387 = 302 :
>>384
まあメジャーじゃない新ジャンル書き手なんてそんなもんだwwww
うはwwwなんで泣いてんだ俺wwwww
388 = 343 :
ひゃっほう支援
389 = 151 :
男「あ、そういやぁ今日友とかが新年会に来るんだったな」
女「ああ、そういえばそんな話もしてたね」
男「………てやっ」
女「しつこいっ! って、きゃぁっ」バタッ
ガチャ
友「あけおめことよろ!今年もギターが熱いぜぇぇ………あん?」
友女「どうやら熱いのはお前のギターじゃなくてあいつらのようだな」
友「………すまん。邪魔したな」
パタン
男「待てっ!まぁてぇぇぇ!!!」
390 = 151 :
友「なんだよ。あせって損したじゃねーか」
男「お前が早とちりなだけだ」
女友「違うのか?」
女「違うよ。断じて」
男「とりあえず新年会始めようや。はいコップ持って」
友「結局仕切るんだな」
男「やかましい。はい、かんぱーい!」
カチンッ
391 = 343 :
女友に期待
392 = 151 :
男「しかしなんだな。お前等は新年からヒマなのか」
女友「………新年早々から女を襲ってる奴の台詞とは思えん」
男「やかましい。違うと言っているだろう」
女「………間違ってないよ?」
男「おま…」
友「おお、笑ってる」
男「泣いてるんだよ」
393 = 151 :
女「…じー」
友「…なんだ?ついに俺の格好良さに気づいたか!?」
女「違う。もしかして、付き合ってる?」
女友「ブハッ!! な、何をば、馬鹿な事を………」
男「………動揺してるよ」
友「期待を裏切って悪いが、付き合ってないぜ」
男「ほう」
友「ぶっちゃけ、コイツから付き合ってくれと言われたがな」
女友「貴様、何をのうのうと喋っているのだ…?」
女「へぇ…かわいいとこあるんだ」
女友 グサッ
男「………そりゃ女だもの。あるさ」
女「まぁ、確かに」
友「俺はその申し出を蹴ったんだが、しかして、それには理由がある」
394 = 151 :
友「それはな。コレだ」
つギター
友「俺は、コイツで売れるまではコレに専念したい」
友「だから、せめて知名度があがるまでは、待ってくれと頼んだんだ」
男「ふーん」
女「へぇ」
女友「………」
友「あ、あれ?」
男「それはまた随分壮大だな」
女「その間に彼氏作ったりしてね」
友「ぬっ!それは………」
女友「………バカ」ボソリ
395 :
てっきり女が好きなのかと思ってたww
支援
396 :
友「そういうお前は四月からどうすんだよ」
男「俺か?俺はなぁ………」
女「………考えてる?」
男「一応な」
友「ほー?」
男「………俺の親父が何してるか知ってるか」
女友「お前の父?」
女「そういえば聞いた事ないなぁ。何してる人?」
男「………職業作家」
397 = 396 :
女友「そうだったのか?ちなみに、名前は?」
男「………月島和弘」
友「………ん?聞いたことあるぞ、その名前」
女友「当たり前だ!月島和弘と言えば、お前が受けるオーディションのスポンサーだ」
友「な、なんだってぇぇぇーっ!?(AA略」
女友「私の記憶が確かなら、月島和弘は五つの子会社を持つ大企業の社長だ」
女「………え?つまり?」
女友「つまりこいつは大企業の御曹子だ!」
398 :
急展開www
399 = 396 :
御曹子って…自分で書いておきながら失敗したなちくしょう
男「まぁ、そうなる。お坊ちゃまだな」
女「嘘…」
男「まぁ、水道光熱費と学費以外の仕送りは無いがな」
友「…」
女友「…」
男「…俺はたぶんそこを継ぐ事になる」
女「…それじゃ、私は社長夫人?」
男「………そうなるが、期待はするなよ」
女「?なんで?」
男「………うちの親父は誰にでも優しい。だからこそ俺はあの人をかっこいい親父だと思っていた」
400 = 396 :
待っててw将来の話のあたりからの分岐で別ルート書くからw
男「親父は、自分の稼ぎのほとんどを寄付してる」
友「そいつは凄いじゃねぇか」
男「余った金を、俺への仕送りに使ったら、あの人にはいくら残ると思う?」
女友「………まさか」
男「そうだ。あの人は、自分の飯も満足に食えない生活をしている」
女「そんな………」
男「………だから、俺はたぶん親父への恩返しをする。あの人が死ぬまで」
女「………分かった。私も付き合う。付いて行くよ」
男「無理しなくたって良いんだぞ?俺の母親だってそれが嫌になって飛び出したくらいだ」
女友「お前の母親と女は違う。それくらい分かれ」
男「………そうだな。悪いな。ヘンな話にしちまって」
友「いや、良いけどよ。お前の方が壮大だよな」
男「うっせw」
みんなの評価 : ☆
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