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    元スレ幼馴染「ずっと前は好きだったよ」 男「えっ」

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    1 :

    月曜日 朝 公園
    「……お前、なに言ってんの?」

    幼馴染「だから、小学生の頃、男のことが好きだったの」

    「小学校……」

    幼馴染「そうそう。あの頃の男はクラスの人気者だったしねー」

    「ちなみに今は?」

    幼馴染「好きになる要素なんかないでしょ」

    「……」

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1521194591

    2 = 1 :

    「なんで俺、久しぶりに再会したとたん馬鹿にされなきゃなんねえの」

    幼馴染「あー、ごめん。そういうつもりはなかったんだけど……怒った?」

    「いや、むしろ大興奮だ」

    幼馴染「会ってない間にいろいろあったんだねえ……」

    3 = 1 :

    幼馴染「それにしても久しぶりだね。中学校の卒業式以来?」

    「まあ、そうだな。違う高校に通ってるんだ。そうそう会う機会もないだろ」

    幼馴染「だよねー。この間、中学校の同窓会で会った子たちも同じこと言ってた」

    「同窓会……?」

    幼馴染「そうそう。3年の時のクラスで集まったんだよ。いやー、盛り上がったよー」

    「……俺、呼ばれてないんだけど」

    幼馴染「えっ」

    4 = 1 :

    幼馴染「た、確かに男がいないとは思っていたけど、呼ばれてなかったの……?」

    「……」コクリ

    幼馴染「声も掛けないとか酷すぎるよ! 幹事の子に文句言ってやる!」

    「いや、いいよ」

    幼馴染「なんでよ! 男、ハブられたんだよ!?」

    「誰が幹事だったのか知らないが、俺の連絡先がわからなかったんだろうよ」

    幼馴染「あー……」

    5 = 1 :

    「あのクラスで俺のアドレスを知ってる人間なんて、お前くらいだろ」

    幼馴染「男は嫌われてたってわけじゃないんだよ? ただ、その、存在感が強烈すぎて話しかけにくいというか……」

    「厨二病拗らせてたからな」

    幼馴染「それ、自分で言っちゃう?」

    「昔のことだしな。お前も気にしなくていいよ」

    幼馴染「……正直、あの頃の男はかなり気持ち悪かったよ」

    「……!」ギロッ

    幼馴染「ひぃ……!」

    「ありがとう……ありがとう……」

    幼馴染(どうしよう。あの頃より気持ち悪いんだけど)

    6 = 1 :

    幼馴染「男は、こんな時間になにしてんの?」

    「朝飯を買いにな」

    幼馴染「おー。じゃあ、私はプリンが……」

    「ねーよ」

    幼馴染「こんな朝早くから練習をしている私に差し入れくらいしてもバチは当たらないよー?」

    「ダメだ。今月ピンチなんだよ」

    幼馴染「むぅ」

    「じゃあな。久しぶりに会えて楽しかったよ」スタスタ

    幼馴染「ねえ」

    「ん?」

    幼馴染「その醜い顔を私に見せた償いとしてプリン買ってきてよ」

    「……!」

    幼馴染「わかったら早く……買ってこい!」ベチン

    「はいいいいいいいいいいい!」ダッ

    7 = 1 :

    「……買ってきました」

    幼馴染「ありがとー! これ、プリン代ね」

    「……」

    幼馴染「お金足りない?」

    「なんで金払うんだよ」

    幼馴染「だって、奢ってもらうなんて悪いし……」

    「没収です」

    幼馴染「な、なんでよ!」

    8 = 1 :

    幼馴染「お金は払ったでしょ!?」

    「金じゃねえ。気持ちの問題だ。俺をその気にさせておいて、それはねえだろ」

    幼馴染「……男に奢ってもらうほど、私は落ちぶれてないから……みたいな?」

    「それだよ……それでいいんだよ……!」

    幼馴染「あ、ありがとうございます」

    「ただ、もっと口調を厳しくしたほうがいいな。『あんたのような底辺に奢ってもらうほど、私は落ちぶれていないんだけど』みたいな感じだとポイント高いぞ」

    幼馴染「いまの男からポイントなんて稼ぎたくない……」

    9 = 1 :

    「毎日、ここで朝練してるのか?」

    幼馴染「最近はね。もうすぐ総体予選が始まるからね、最後の追い込みだよ!」

    「気合入ってるな」

    幼馴染「……うん。絶対に全国行きたいから」

    「でも、西高って女バスの名門だろ? 問題ないんじゃないの?」

    幼馴染「なにそれ、嫌味?」

    「ち、違うわ!」

    幼馴染「ウソウソ。わかってるって。北高に通ってる男に、うちを名門って言われたから意地悪したくなっただけ」

    「なんだよ、それ……」

    幼馴染「うちが名門っていうのは過去の話。いまは北高の時代だよ」

    「あの女バスがそこまで強いとは思えないけどなあ」

    幼馴染「いやいや、本当に凄いんだから。今の3年生が入学してから北高は県内無敗なんだからね」

    10 = 1 :

    「まあでも、腐っても西高だ。うちの高校とそこまで差はないんだろ?」

    幼馴染「この間の新人戦で20点差くらいつけられたけど」

    「20点差!?」

    幼馴染「……うちのスターターは、私以外は下級生だからね。あの時点では北高と戦うには経験が足りなかったよ」

    「5人中4人が下級生?」

    幼馴染「だって、現3年は私しか残ってないもの……」

    「そ、そうなのか……」

    11 = 1 :

    幼馴染「新人戦は散々だったけど、うちの2年生は粒ぞろいだからね。たくさん経験を積んでレベルアップした今なら西高に勝てるはずだよ」

    「なら、総体が楽しみだな」

    幼馴染「……まぁ、私が相手のエースを抑えられるかっていうのが、一番の不安要素なんだけどね

    「いや、そこは間違いなく大丈夫だろう」

    幼馴染「えっ?」

    「うちの高校の女バスは本当にチャラチャラしたやつらなんだよ。あいつらに幼が負けるはずないさ」

    幼馴染「……このタイミングで幼って呼ぶのは狡いよ」

    12 = 1 :

    幼馴染「……よしっ。男のおかげで気合入ったし、そろそろ練習再開するね!」

    「そうか。じゃ、また今度な」

    幼馴染「次はいつ会えるかなー?」

    「さあな」

    幼馴染「では、私が予言してあげよう」

    「ん?」

    幼馴染「男は明日も会いに来てくれるでしょう」

    「なに言ってんだよ。俺が早起きするタイプじゃないの知ってるだろ?」

    幼馴染「命令してもいいんだけど、私としては、男が自分の意志で来てくれたほうが嬉しいからさ」

    「……じゃあな」

    13 = 1 :

    火曜日 朝 公園
    幼馴染「ほら、私の予言が当たったでしょ?」

    「……幼に会いに来たわけじゃねえよ。朝飯を買いにきたついでに寄っただけ」

    幼馴染「おや? 昨日と違って、今日は先にコンビニに行ってきたようですなあ」

    「あー……」

    幼馴染「袋の中に入ってるプリンは誰が食べるのかな?」

    「これは……」

    幼馴染「なに? 私以外の女に買ってきたわけ?」ジトッ

    「……!」ゾクゾク

    幼馴染「なら、その女のところに行けば? その代わり、私にはもう二度と近付かないでね」

    「いえ、幼さんの為に買ってきました!」

    幼馴染「ありがとうー! いま、お金払うから待っててねー」

    「……」

    14 = 1 :

    「最後まで演じきってくれよ……」

    幼馴染「そんなこと言われても、これが本当の私だし」

    「なら、最初から演技すんなよ」

    幼馴染「男が素直にしてくれたら、演技する必要ないんですけどー」

    「……」

    幼馴染「私に会いに来てくれてありがとう」ニコッ

    「……どういたしまして」

    15 = 1 :

    火曜日 朝 公園
    幼馴染「ほら、私の予言が当たったでしょ?」

    「……幼に会いに来たわけじゃねえよ。朝飯を買いにきたついでに寄っただけ」

    幼馴染「おや? 昨日と違って、今日は先にコンビニに行ってきたようですなあ」

    「あー……」

    幼馴染「袋の中に入ってるプリンは誰が食べるのかな?」

    「これは……」

    幼馴染「なに? 私以外の女に買ってきたわけ?」ジトッ

    「……!」ゾクゾク

    幼馴染「なら、その女のところに行けば? その代わり、私にはもう二度と近付かないでね」

    「いえ、幼さんの為に買ってきました!」

    幼馴染「ありがとうー! いま、お金払うから待っててねー」

    「……」

    16 = 1 :

    「最後まで演じきってくれよ……」

    幼馴染「そんなこと言われても、これが本当の私だし」

    「なら、最初から演技すんなよ」

    幼馴染「男が素直にしてくれたら、演技する必要ないんですけどー」

    「……」

    幼馴染「私に会いに来てくれてありがとう」ニコッ

    「……どういたしまして」

    17 = 1 :

    「土曜日にうちの高校と試合?」

    幼馴染「うん。昨日、顧問から言われたんだ。『現時点での北高との実力差を図ろう』ってね」

    「へー、どこでやるんだ?」

    幼馴染「……応援に来てくれるの?」

    「まぁ、暇だしな」

    幼馴染「男が応援に来てくれたら、かなり頑張れるな」

    「いや、俺にそこまでの力は……」

    幼馴染「でも、ダメー!」

    18 = 1 :

    「なんでだよ!?」

    幼馴染「ダメったらダメなんだなー。男が私の華麗なるプレーを見るのはまだ早い」

    「は、はぁ?」

    幼馴染「とにかく、今回はダメ! また今度、応援に来て!」

    「お、おう……」

    19 = 1 :

    幼馴染「でも、どういう心境の変化なわけ? 男が私の試合を見に来たことなんて一度もないのにさ」

    「それは……」

    幼馴染「わかった! 北高のバスケ部目当てでしょ!」

    「ちげえよ!」

    幼馴染「ほんとかなー? ……例えば、部長の子なんて可愛いじゃない?」

    「部長が誰なのかわかんないだよなぁ……」

    幼馴染「そっか。そうだよね。あんなに可愛い子と男が知り合いなはずないよね!」

    「おい。俺が可愛い子とは縁の遠い存在みたいに言うなよ」

    幼馴染「事実じゃん」

    「幼とは近い関係だろ?」

    幼馴染「……」

    「なんだよ?」

    幼馴染「……そういうとこが狡いんだよなぁ」

    20 = 1 :

    水曜日 朝 公園
    「ほれ、差し入れ」

    幼馴染「おおー。ありがとう」

    「……」

    幼馴染「ん? どうしたの?」

    「……お前ってナイキ好きなの?」

    幼馴染「なによ、急に……」

    「ふと、気になってさ」

    幼馴染「まぁ、ナイキは好きだよ」

    「ウェアもシューズもバックも全部ナイキだもんな。すげぇな」

    幼馴染「いいでしょー? これ全部、最近買ったものなんだよ。最後の総体だし、好きなメーカーの道具を揃えて戦おうって思ってさ」

    「よ、用具を全部買ったの?」

    幼馴染「まぁ……バッシュ以外はね」

    「バッシュは買ってないんだな!?」バッ

    幼馴染「ち、ちょっと近いってば!」カァァ

    「あ、悪い……」カァァ

    21 = 1 :

    「なんで、バッシュは買わなかったんだよ?」

    幼馴染「……高いから手が出せなくてさ」

    「えっ」

    幼馴染「なによ?」

    「そんなに高いの?」

    幼馴染「まぁ……3万くらいかな」

    「さ、3万!? もうちょっと安いやつでいいだろうが!」

    幼馴染「男には関係ないでしょ!? 私は安いバッシュなんて履きたくないの! 高級志向なの!」

    「でもお前、昔はデザインとか履き心地が一番重要だって……」

    幼馴染「気が変わったの! 今の私は高ければなんでもいいの! デザインとか履き心地なんかより値段が高ければそれでいいの!」

    「そ、そういうものなのか……」

    22 = 1 :

    北高 休み時間 3年生教室 
    「さっきから、熱心になに読んでるの?」

    「お、お前には関係ないだろ!」

    「わたしだけ、仲間外れなんて酷いよ……」

    男友「いや、俺を仲間にいれんなよ。前の席に座ってるってだけだろ」

    「友くんは関係ないの?」

    男友「ああ。教室でエロ本読むような奴なんて知らないね」

    「読んでねえし!」

    「男くん、溜まってるんだね……」

    「だから、違うっての!」

    23 = 1 :

    「お前らって奴は……!」

    男友「男は変態だからね。勘違いしても仕方ないね」

    「だね! ド変態だもんね!」

    「はあ……。俺はただ、これを読んでるだけだよ」

    「……バイト情報誌?」

    男友「なにお前、バイトすんの?」

    「悪いかよ!?」

    男友「悪くはないけど、お前のコミュ力じゃ、バイト先の女の子と親密になるなんて無理だと思うぞ」

    「べ、別にそんなこと考えてねえし!」

    24 = 1 :

    「どんなバイトがいいとか希望はあるの?」

    「コンビニがいいかな」

    男友「やめとけ。お前、客が女だったら、まともに接客できないだろ」

    「で、できるし!」

    男友「じゃあ、女を客だと思って接客してみろよ」

    「いらっしゃいませ。温めますか?」

    「普通にできるじゃん」

    「だろ? 友は俺を馬鹿にしすぎ」

    男友「ちゃんと、目を合わせて話せ」

    「……いらしゃいましゅ。あたためらすか……?」

    男友「はい。不合格」

    25 = 1 :

    放課後 3年生教室
    「ちょっといいか?」

    「……」ウゲェ

    「すげえ嫌そうな顔をありがとう」

    「悦んでくれたようで良かったよ」

    「罵倒してくれるとなお良かったんだがな」

    「それは私の妹の方が向いてるんじゃないかな」

    26 = 1 :

    「今日、部活終わったあと暇か?」

    「いいの!?」

    「なにをするのかわかってんの?」

    「男くんのことをロープで縛ったり、蝋燭たらしたり、鞭で叩いたりして虐めていいんでしょ?」

    「違うわ! 俺は言葉責め専門だよ!」

    「はっ? ドMの分際でジャンルを選べると思ってるの?」

    「ご、ご馳走様です!」

    「おかわりはないからね」

    27 = 1 :

    「買い物?」

    「ああ、スポーツ用品店に行きたいんだ」

    「スポーツ用品店で買い物してる男くんが想像できない……」

    「悪かったな」

    「まぁ、付き合ってあげてもいいんだけど、今日は部活が長引きそうなんだよね……明日なら体育館が使えなくて比較的早めに終わるから、その後でどう?」

    「悪いな。頼むよ」

    「報酬はアイスでよろしくねー」

    「はいはい……」

    28 = 1 :

    木曜日 朝 公園
    幼馴染「疲れたー。男、飲み物取って」

    「あいよ」スッ

    幼馴染「ありがとう!」

    「サプリメントはどうする?」

    幼馴染「……」

    「いらないのか?」

    幼馴染「いや、なんか、男がマネージャーみたいだなー、と思ってさ」

    「マネージャーか……」

    幼馴染「私の専属マネージャーとして契約しちゃうー?」

    「いや、プロデューサーとして幼をプロデュースしたい」

    幼馴染「意味わかんないけど、気持ち悪いから却下ね」

    29 = 1 :

    幼馴染「男って、放課後なにしてるの?」

    「まぁ、いろいろとな」

    幼馴染「いろんな方法で時間を潰してるのね。大事な青春の時間を無駄にしちゃってるなぁ……」

    「うるせー。俺だって、これからバイト始めるんだよ」

    幼馴染「へー、バイトするんだ?」

    「まぁな。社会経験を積んでおこうと思ってな」

    幼馴染「でもさー、私たち今年受験じゃん? 勉強しないとやばくない?」

    「……」

    幼馴染「社会経験よりも学業に力を入れたほうがいいと思うけどな」

    30 = 1 :

    幼馴染「男がバイトかぁ」

    「まぁ、面接もまだなんだけどな」

    幼馴染「いつ面接なの?」

    「今度の土曜日。そこで決まれば来週から働くことになるかな」

    幼馴染「じゃあ、今度の土曜日はお互いに勝負の日だね!」

    「俺と幼で2連勝といきたいな」

    幼馴染「……できるといいよね」

    「急にテンション落ちたな」

    幼馴染「べ、別に落ちてないし!」

    31 = 1 :

    放課後 ショッピングモール
    「で、スポーツ用品店に何の用なの?」

    「ちょっと見たいものがあってな」

    「んー。わざわざ私を指名するくらいだから、バスケ用品でもみるの?」

    「まぁ、そんなとこ」

    「友達として言っておくけど、バスケを始めたところで男くんがリア充の仲間入りすることはないよ」

    「そんなこと目論んでねえよ」

    32 = 1 :

    スポーツ用品店
    「いろいろあるんだな」

    「えっ。バッシュ買うの?」

    「バスケ用品って言ったろ」

    「わーい! ありがとー!」

    「はっ?」

    「総体に臨む私にバッシュを買ってくれるんじゃないの?」

    「なんで、俺がお前に買うんだよ……」

    「……だよね。男くんに買ってもらったバッシュなんて呪われてそうで履けないもん」

    「だんだん俺のツボを抑えてきたな」

    「いや、今のはマジなんだけどね」

    「えっ」

    33 = 1 :

    「誰にプレゼントするの?」

    「プレゼントするとは言ってないだろ」

    「いやいや、君がバイトしてまでバッシュを買おうとしてるんだもん。大切な人へのプレゼント以外に何があるのよ」

    「……中学の同級生にな。総体に向けて頑張ってるから、応援してやりたくてさ」

    「へー。この辺りでバスケやってるなら、私も知ってるかも。どこ高の子?」

    「どこだっていいだろ」

    「えー、教えてよー」

    ???「……」ジー

    「ん?」

    ???「……」サッ

    「……」

    34 = 1 :

    「そんなことはいいから、アドバイスくれよ。どれがいいのかさっぱりわからん」

    「ナイキでおすすめなのはねー」

    「……よくナイキを探してるって気づいたな」

    「バスケ女子は往々にしてナイキが好きだからね」

    「そうなのか」

    「ナイキの中で私がオススメなのは……」

    「これかな!」バッ

    ???「!?」

    「……」ニヤァ

    35 = 1 :

    「痛! 突然、被さってくるなよ!」

    「あ、ごめんごめん。ちょうどそこにあったからさ」

    「ったく、気を付けろよな」

    「ていうか、その反応は男子としてどうなの? 女の子と接触したんだよ? それも思いっきり胸が当たったんだから、喜ぶべきでしょ」

    「鉄板がぶつかってきて喜ぶ人間なんかいるかよ」

    「あははー。やめてよー。私の胸はまっ平だけど、そこまで硬くないから」パチン

    ???「……」

    「……」ニヤニヤ

    36 = 1 :

    「悪いけど、このバッシュはダメだ」

    「これ、履き心地いいから人気なんだよ?」

    「値段がなぁ……」

    「バッシュの相場なんてこんなもんだよ。ちなみに予算はどれくらいを想定してるの?」

    「3万」

    「あの子にそんな高級なバッシュなんてもったいないから!!」

    「お前、誰のことなのかわかってんの?」

    「い、いや……わかってないよ」

    37 = 1 :

    「向こうが3万くらいのバッシュが欲しいって言うんだから仕方ねえだろ」

    「それ、騙されてんじゃないの?」

    「そんなことする奴じゃねえよ」

    「……」

    ???「……」

    「……まぁ、歩く財布だと思ってるなら、あんな表情してないか」

    「あ?」

    「なんでもなーい」

    38 = 1 :

    「まっ、今回買うってわけじゃないんでしょ?」

    「そうだな。今日は下見に来たってだけだから」

    「なら、実際に買うときは、その子と一緒に選んだらいいよ」

    「それじゃあ、サプライズにならないだろ」

    「はぁ……どうして男子ってサプライズが好きなのかねぇ。突然、物を渡されても困るんだよねぇ」

    「そんなのお前の感覚だろ」

    「その子の靴のサイズ知ってるの?」

    「……それはおいおい」

    「女性に靴のサイズを訊ねていいのは王子様だけだよ。そこら辺のモブが靴のサイズを訊ねたら、警察に通報されちゃうよ」

    「……」

    39 = 1 :

    「じゃ、今日はこの辺でいいかな?」

    「もうこんな時間か。途中まで送るよ」

    「いいよ。私、これからお楽しみがあるからさ」

    「なにそれ?」

    「男くんには内緒。じゃあね。また明日―!」タッタッタ



    ???「……」

    「捕まーえた!」

    ???「!?」

    「久しぶりだね。西高の部長さん」

    幼馴染「……」

    40 = 1 :

    今日はここまでです。

    41 :

    おつおつ
    期待

    42 :

    うゎああああ
    好き

    43 :

    男がなんで久々に会う幼馴染にここまでしてやるのか分からん
    これじゃただ貢いでるだけで気持ち悪いな

    44 :

    次回予告(今回の担当:死に掛け神)

    どうもー!駄文メーカーにして、
    本作の作者、死に掛け神ですっ!
    八幡が大罪のバハムートと呼ばれ由比ヶ浜ることになった理由と、空白の一ヶ月(少しも明かされてないとは言ってない。)の出来事が遂に明らかに!
    そして遂に動き出す黒幕!
    行け!八幡!お前はもっと強くなれる!
    何故なら俺がそういう展開がすきだから!
    次回!
    「八幡が『大罪のバハムート』と呼ばれる理由」

    見てくれると嬉しいな!

    八幡「メタ発言とネタバレ止めろ!」



    あとがき

    葉山への復讐の第一回目が終わりました。

    葉山にはまだまだ地獄を見せるので

    まだまだ終わりません!
    今回も読んで下さってありがとうございました!

    45 :

    >>1の頭悪いんだから頭脳系キャラは出さないほうがいいぞ
    ほかのSSで散々叩かれてもう書きません宣言したのにしれっと続き書いてるくらいだから学習能力はないようだけど一応

    46 :

    よくわからんけど幼馴染が死ぬのはわかった

    47 :

    ーーーキャラ設定的なものーーー

    ・清滝八幡二冠 (旧:比企谷八幡)  20歳(1話時点)

    今作の主人公。相変わらず年下に甘いが、今作の八幡はシスコンでは無いし、女の子にも男の子にも(比較的)平等に接する優しいお兄さん。但し眼が腐っているのでちいさい子にはよく怖がられる模様。
    尚、最近は眼鏡をかけることによって眼の腐りが誤魔化せることに気付いた。7歳の頃に清滝一門へ弟子入り。原作主人公(九頭竜八一)や妹弟子の空銀子との初邂逅は11歳の時。この時点で既に眼が腐りはじめていた。
    この世界線では小町は双子の妹だが、両親からは小町のオマケ扱いされ、小町からは都合のいい道具扱いされていた。
    小町が家出したのを連れ帰ったところ、両親に理不尽に叱られ、躾という名目で暴力を振るわれるようになる。
    思わず家を飛び出し、公園で一人で将棋を指している所を偶然将棋のイベントの帰りに通りがかった清滝鋼介が拾った。
    優しくされて、今までの事を話す。
    それを聞いた清滝は激昂して両親に話を付けようとするが、八幡が清滝を苦心の末に説得、中学校を卒業するまでは家庭内の問題に不干渉でいることを約束させた。
    その代わりとして自身の弟子になること、中学を卒業後養子縁組し、大阪へ来ることを約束した。
    それ以来、長期休暇を使って清滝家に将棋を習いに行っていた。
    その時は家事を手伝ったりしていたが、入門してから暫くは清滝一門主催のイベントの運営をやったりもした。実は苦労人ポジ(知ってた)。
    周囲の環境と生来の気質の関係で周りより精神の成熟が早く、同年代の子供と馴染めなかったため、学校でもいじめられるようになる。
    そして更に眼が腐る。中学は同じ小学校の子供が通わない総武中を選択。ここで俺ガイル原作イベント。
    但し修学旅行の出来事以来、奉仕部とは決裂。それからはひっそりと息を潜め、最終的に数学と理科以外は学年1位を維持したまま卒業する。高校へは行かず、そのままプロ棋士入りする。

    48 :

    なんだこいつ

    49 :

    おつ

    50 :

    幼馴染「ひ、久しぶりね」

    「本当にね。新人戦ぶりになるのかな?」

    幼馴染「……私は関東大会予選で貴女を見たけどね」

    「でも、試合してないよね」

    幼馴染「試合を見学したってことよ」

    「そういうことね。でも、関東大会予選は残念だったね。西高が絶対に決勝に上がってくると思ってたんだけどなぁ。まさか、準決勝で負けちゃうなんて」

    幼馴染「うちは準々決勝敗退なんだけど……嫌味で言ってんの?」

    「うん。嫌味だよ」


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