のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:127,062,893人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報

    元スレちひろ「みなさんにはライダーバトルをしてもらいます」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    ←前へ 1 2 3 4 / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    151 :

    あいたたたた…

    152 :


    ─数分後─


    ガチャッ


    未央「おはようございまーす…って、誰もいない?」

    卯月「みたいですね」

    未央「レッスンあるし、しぶりんはいると思ったんだけどなー」キョロキョロ

    卯月「あっ!見てください未央ちゃん」タタタッ

    未央「ん?どしたの?」

    卯月「ここに置いてあるの、凛ちゃんのバッグじゃないですか?」

    未央「あ、ホントだ。なーんだ、やっぱりしぶりんもう来てたんだ」

    卯月「……」

    未央「どこ行ったんだろ、トイレかな?」

    卯月「…かもしれないですね」

    未央「じゃ、とりあえず座って待ってよっか!」ポスッ

    卯月「……」



    卯月(なんだか、嫌な予感がする…)

    153 = 1 :


    ─ミラーワールド─


    「……」

    まゆ「うふふ…」



    「……」


    『自分一人の願いを叶えるために仲間を傷付けるなんてこと、私たちは絶対にしない』


    (…でも誰かがまゆを止めなければ、また犠牲になる子が絶対に出てくる…)

    (私だって、本当は戦いたくなんてない……だけど…)

    (あの二人にはこんなことさせたくないから…)



    まゆ「さて、準備はいいですか?」スッ


    『ソードベント』



    「汚れるのは、私だけでいい」スッ


    『ソードベント』

    154 = 1 :


    まゆ「いきますよッ!!」タタッブンッ‼︎

    「くっ…!!」チャキッ


    ガキィィィイイイン‼︎


    まゆ「ハッ!!」ブンッ‼︎

    「ッ!!」サッ


    スカッ


    「……」

    (やっぱり、モンスターと戦うのとは全然違う…)

    (攻撃が…重い…)



    まゆ「へぇ…思ってたよりはやりますね」

    「ナメないでよね」

    155 = 1 :


    まゆ「でも、凛ちゃんは絶対にまゆには勝てませんよ」

    「大した自信だね」

    まゆ「うふふ、『自信』じゃありません」スッ


    『アドベント』


    メタルゲラス「グォォォォオオオオオオ!!」

    まゆ「『確信』です♪」

    「……」

    (明らかにまゆのモンスターじゃない……だとしたら…)

    「そのモンスターは……」

    まゆ「あら、気づきましたか?」

    メタルゲラス「グォォオオ…」

    まゆ「元はきらりちゃんの契約モンスターです」

    156 = 1 :


    「なんでアンタが…」

    まゆ「まゆ、幸いなことに契約カードをたくさん持ってたんです」

    まゆ「だから、ね…?」

    メタルゲラス「……」

    「……」

    まゆ「うふふ、ゲームでもよくあるじゃないですか。倒した敵の使っていた武器をゲットすることができるって…」

    「……」

    まゆ「それと同じです」

    「……ッ」ギリッ



    まゆ「?どうかしましたか?」

    「…ゲームの中の敵の命と、アンタが奪った三人の命を一緒にしないで」ボソッ

    まゆ「……」

    「やっぱり、アンタだけは…」スッ


    『アドベント』


    ダークウイング「キィィィィイイイイイイ!!」

    まゆ「ふふっ…」

    157 = 1 :


    「ハァ!!」ダダッブンッ‼︎

    まゆ「……」



    メタルゲラス「グォォオオオ!!」ダダダッ‼︎

    「!?くっ…」

    (まずい──)

    ダークウイング「キィィイイイ!!」バサッ‼︎

    メタルゲラス「ウグォォ…!?」ドサッ

    まゆ「……」

    「!!」

    (まゆがガラ空き……今なら…!!)

    「ハァァアアアア!!」ブンッ‼︎

    まゆ「……」

    (これで終わり──えっ!?)

    158 = 1 :


    ドゴォォォオオオオ‼︎


    「うぐっ!?」ドサッ

    (な、なんで……)チラッ



    ベノスネーカー「シャァァアアアア…」

    まゆ「うふふ…」

    (くっ…契約モンスター……アドベント…?)

    「いつの間に…」

    まゆ「凛ちゃんがメタルゲラスに夢中になってるときですよ」

    「……っ」

    (あのとき…)

    159 = 1 :


    まゆ「周りが見えていませんねぇ、凛ちゃん。どうしてか教えてあげましょうか?」

    「……」

    まゆ「卯月ちゃんと未央ちゃんと…普段から三人で協力して戦っているからですよ」

    「…何言って──」

    まゆ「もし自分が危なくなっても、他の二人がフォローしてくれる…無意識のうちにそう思ってしまっているんです」

    「!!」

    まゆ「そんな風に周りに頼りきった凛ちゃんに、まゆが負けるわけないじゃないですかぁ」

    「このッ…!!」グググッ


    ガクッ


    「うぐっ…」バタッ

    (そんな…たった一撃くらっただけなのに…)

    (体が…動かない…)

    160 = 1 :


    まゆ「まぁこんなアドバイスも、凛ちゃんが活かす機会はもうないですね」スッ

    「ハァ…ハァ…」

    まゆ「うふふ、どっちが好みですか?」ペラッ

    (…ファイナルベントが二枚……きっときらりの…)

    「ふざけたことを…!!」ググッガクッ

    まゆ「威勢だけはいいですねぇ…」ポイッカシャン


    『ファイナルベント』


    ベノスネーカー「シャァァァァァァァアアアア!!」

    まゆ「でも、終わりです」



    「…ハァ……ハァ…」

    (終わり…こんなところで…?)

    まゆ「ハァァアアアア!!」

    (…卯月……未央…)

    「ごめん……」

    161 :

    凛はナイトだし主役キャラだからこんなところで終わらんでしょ
    ラストはNG対決かたぶんちひろとの対決だと思うし

    162 :

    ファイナルベントのカードを2枚見せて片方捨てたり原作と同じことしてるのがちょくちょくあってめっちゃ好き

    163 :

    君の気持ちはわかった。
    だから下げようか。

    164 :


    「しぶりん!!」タタタッスッ


    『ガードベント』


    「…えっ?」

    まゆ「!?」


    ドゴォォォオオオオ‼︎


    「うわっ!!」ドサッ



    「み、未央…?」

    未央「うぐぐ…ガードしてもこの威力…」



    卯月「大丈夫ですか!?凛ちゃん、未央ちゃん!!」タタタッ

    「卯月まで…どうして…」

    165 = 1 :


    未央「レッスンの時間になってもしぶりんが来ないから、もしかしたらと思ってね!」

    「…そっか……ごめん…」

    卯月「凛ちゃん…どうして一人でこんな…」

    「……」

    未央「しぶりん…」



    まゆ「ふぅ…よかったですねぇ凛ちゃん。ご自慢の頼りになる仲間が来てくれて」

    「……ッ」ググッヨロッ

    未央「しぶりんダメ!もう戦えるような状態じゃないよ!」

    「くっ…」

    卯月「早く戻らないと…」

    166 = 1 :


    まゆ(三対一……凛ちゃんは瀕死ですから、二対一ですか…)

    まゆ(流石に無理…?……いや、戦闘慣れしてなさそうなあの二人相手なら…)

    まゆ(…試してみますか)チャキッ



    未央「とにかく退散だよ!」

    卯月「凛ちゃん、私たちの肩に掴まってください!」

    「ありがと……ッ!!卯月っ──」

    卯月「えっ?……!!」

    まゆ「ふふっ」ブンッ‼︎

    卯月「……ッ」スッカシャン



    『ガードベント』



    ガキィィィイイイン‼︎


    まゆ「!?」

    卯月「くぅっ…」ググッ

    まゆ「……」ササッ

    167 = 1 :


    まゆ(…驚きましたねぇ)



    未央「しまむー大丈夫!?」

    卯月「だ、大丈夫です!」



    まゆ(完全に不意をついたんですけど……一瞬でガードを…)

    まゆ「……へぇ…」



    「…この二人には手を出さないで」

    まゆ「ふふっ、友達思いですねぇ……まぁとりあえず、今日はもう引き上げます」

    まゆ(…無理は禁物、ですからね)

    168 = 1 :


    まゆ「ただ…最後に言っておきます、凛ちゃん」

    「……」

    まゆ「私たちがやっているのは、仲良しこよしのヒーローごっこじゃないんですよ」

    「……」

    まゆ「殺し合い、なんです」

    「……」

    まゆ「自分が戦う理由を、もう一度よく考え直してみた方がいいですよぉ」

    「……」



    未央「…行こう、しぶりん」

    「……」コクッ

    卯月「……」


    スタスタ…



    まゆ「…うふふっ」

    169 = 1 :


    ─事務所─


    未央「ふぅ…なんとか戻って来れたね」

    卯月「そうですね…」

    「……」

    未央「あっ、しぶりん。レッスンは明日に変更になったよ。体調不良ってことにしておいたから」

    「…ごめん、迷惑かけて…」

    未央「そんな…迷惑なんかじゃないよ!」

    「……」

    卯月「えぇっと……凛ちゃん、どうしてまゆちゃんと戦うことになったんですか…?」

    「……」

    未央「私も聞きたいよ、しぶりん…」

    170 = 1 :


    「……きらりを殺したのもまゆだった」

    卯月「……っ!」

    未央「……そっか」

    「このまままゆを放っておけば、また必ず誰かが死ぬ」

    卯月「……」

    未央「…だからしぶりんが止めようと…?」

    「…そうだよ」

    未央「そんな…そんなのって…」

    「……」

    未央「それじゃあ!しぶりんも仲間を殺すことに──」



    「仕方ないでしょ!!」

    171 = 1 :


    未央「…しぶりん…」

    「誰かが…やらなきゃいけないんだよ…」

    卯月「でも…どうして凛ちゃんだけなんですか!?」

    「……」

    卯月「いつもみたいに三人で協力すれば、まゆちゃんを殺さずに止めることだってできるかもしれないじゃないですか!」



    (…きっと私がここで『卯月と未央にはこんなことしてほしくないから』って言っても、二人は絶対に納得してくれない)

    (……それに…)


    『卯月ちゃんと未央ちゃんと…普段から三人で協力して戦っているからですよ』

    『そんな風に周りに頼りきった凛ちゃんに、まゆが負けるわけないじゃないですかぁ』


    (…まゆが言ったことも……だから──)





    「私、三人で戦うのはもうやめる」

    172 = 1 :


    卯月「え…?」

    未央「何、言ってるの…?しぶりん…」

    「このまま三人で馴れ合っていたら、いつかきっと殺される。それがモンスターにか、まゆにかは分からないけど」

    卯月「そんな…私たち馴れ合ってるわけじゃ──」

    「まゆも言ってたけど…私たち無意識のうちに甘えてるんだよ、他の二人に」

    未央「そんなことっ…!!」



    「だから私は一人で戦って……強くなる」

    未央「……」

    卯月「…それは……まゆちゃんを止めるために…?」

    「…そうだよ」

    173 = 1 :


    (…これでいいはずだよね)

    (優しいこの二人が、自分から他の子たちを攻撃することはまずありえないし)

    (こういう風に言えば、まゆと戦おうとする私に協力することもないはず…二人の手を汚す心配もなくなる)

    (それに私がいなくても、二人ならもうモンスターにやられることもないだろうから…)



    卯月「……」

    「…じゃあ、私帰るね」スタスタ

    未央「…しぶりん!!」

    「……」ピタッ

    未央「え…と……」

    「…さっきは、助けてくれてありがとう」

    未央「あ……」

    「……」ガチャ

    (……ごめん)


    バタン…


    未央「……」

    卯月「……凛ちゃん…」


    ←前へ 1 2 3 4 / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS+一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
    タグ : 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について