私的良スレ書庫
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元スレ男「余命1年?」女「……」
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男「ふー……」
男(早めに仕事切り上げて、編集長のいう通り女さんから話を聞こうと思ったけど……)
男(6時過ぎてんのに、まだ公園にちびっ子が数人残ってやがる)
男(……げっ、こっちきやがった)
ちびっ子A「ねーねー、おじさん」
男「おっ、おじ……何かな、ボク?」
男(いかんいかん、こんな子供にイライラしてたらみっともないぞ)
ちびっ子A「おじさんは、ニートなの?」
男「……何だって?」
ちびっ子B「ぼくのママが言ってたの。幼稚園の日に、公園のベンチに座っている男の人はニートだから、話しかけちゃだめだよって」
男(小さい子に何教えてんだ母親……!)
男(つーか、思いっきり話しかけてんじゃねえかよ!)
男「ボ、ボク? おじさんはね、ニートじゃないんだよ」
男「……何だって?」
ちびっ子B「ぼくのママが言ってたの。幼稚園の日に、公園のベンチに座っている男の人はニートだから、話しかけちゃだめだよって」
男(小さい子に何教えてんだ母親……!)
男(つーか、思いっきり話しかけてんじゃねえかよ!)
男「ボ、ボク? おじさんはね、ニートじゃないんだよ」
ちびっ子A「なら、おじさんは誰? 暇なの?」
ちびっ子B「ぼくのママがね。暇そうにしてる男の人はロクデナシだから、話しかけちゃだめだよって言ってたの」
男(おかあさああああん! あんまり変な事教えないでえええええ!)
男「あ、あのなあ……」
女「フフッ……何してるんですか、男さん?」
男「や……やっと来てくれた」
ちびっ子A「お姉さん、だあれ?」
男(女さんはお姉さんなのかよ。俺、一応まだ25だぞ?)
女「私はねー……えっと、そういえばもう学生じゃなかった」
男「こっ、この人を待ってたんだよ、おじさん。だからここにいたの。彼女は、おじさんの知り合いだよ!」
ちびっ子A「しりあいー?」
男(あー、まだ分かんねえか。幼稚園児だもんな)
ちびっ子B「おじさんとお姉さんは、ふーふなの?」
男「ブッ――」
男(その可能性を考えてなかった!)
ちびっ子B「あのね、ボクの……むぐっ」
男「うんわかったわかった、それ以上言わなくていいぞー」
女「男さん、口を押えちゃ可哀そうですよ」
男「え、ああ……ごめんな」
ちびっ子B「んーん、楽しかった」
男「そうかよ……」
ちびっ子A「あのね、ボクのおともだちのお母さんがね。
男の人と女の人が一緒にいたら、その二人はふーふだから、話しかけちゃダメなんだって言ってたの」
男(そっちかーい!)
女「夫婦……////」
男「あはっ……あははは」
男(もうどうにでもなれ……)
男(マセガキの戯言に過ぎない……とは分かっているが、予想外にでかい爆弾だったな)
男「あのー……さっきのは、あんまり気にしないでね?」
女「え? ああ、あの子供達の話ですよね。気にしてませんから、安心してください」
男「そう、なら良かった。……それで、本題なんだけど」
女「は、はい……その、どうでしたか?」
男「結論を言えば、通ったよ」
女「ほ……本当ですか? ……やったあ! 嬉しいです!」
男(おいおい、ガッツポーズなんかしちゃってまあ……)
男「でも……編集長から、どうしても君に聞いておきたいことがあるって、言伝を預かってきた」
女「言伝……ですか」
男「君は、あの原稿を……本当に作品として売るつもりで書いたのか」
女「……」
男(編集長は、そう聞けば彼女の本心が分かると言っていたけど……未だにそれがどういう意味なのかわからない)
女「そう……ですか」
男「編集長の言い方だと、どうやら後は、君が了承するだけで出版できるみたいなんだ」
男(普通なら、了承するに決まってる)
男(だって、自分の書いた原稿が、本として世の中に出るんだぞ。そんなに嬉しい話があるか?)
男(こんなの、断るわけが……)
女「……ごめんなさい」
男「……え?」
女「この話……無かったことにしてください」
男「なんで……どうして!?」
女「ごめんなさい……ごめんなさい」
男「いや、謝って欲しいんじゃない! どうして、こんな旨い話を断るんだ!?」
女「それは……」
男「まさか……売りに出すつもりで書いたんじゃないって、そういうことなの?」
女「……」
男(無言……肯定なのかよ)
男「どうして? だって、夢だったじゃん! 二人で協力して、君の本を出版しようって。君も、そう望んでたんじゃ……」
女「確かに……私の本をみんなに読んでもらえたら、それほど嬉しいことはないです」
男「だったら……!」
女「……でも」
男(女さん、顔……酷い顔だ。今にも泣きそうな)
男(でも……綺麗な顔だ)
女「この本は、あなたに……男さんに読んでもらうために書いたんです」
男「え……だって、この原稿は絶対に通したいって……そう言ってたじゃないか」
女「そうです。この原稿が通れば、男さんに、面白いって認められたことになりますから!」
男「認められるって……確かに、面白かったけどさ……」
男(分からない……分かんねえよ。何を言ってるんだ)
男「つまり……あの原稿は、売りに出したくないって……そういうこと?」
女「……はい」
男「……分かった。そう……編集長に伝えておくよ」
女「あの……」
男「……なに?」
女「また……書きますから。だから……えっと」
男「……はあ。分かってるよ。また、取りに来るさ」
女「……! ありがとうございます!」
男(メッチャ嬉しそうな顔。これで……良かったのかな、本当に)
男(一度は、払拭しかけていた彼女の第一印象だったけど)
男(これで、また振り出しだ)
男(彼女は……この世に自分の生きた証を残したいと、本気で思っているのだろうか)
男(本当に……この世に未練なんて、ないのだろうか)
男(本当に……この世に未練なんて、ないのだろうか)
編集長「なるほど……大体予想通りだ」
男「どうして……彼女は、出版を断ったんでしょう。私には……まるで理解できません」
編集長「なるほど。まあ、お前の言う事も分かる。どっちが正しいかと言われれば、世間一般ではお前だろうな」
男「だって、そんなの当たり前ですよ。自分の書いた本を、たくさんの人に読んでもらえるんです。
自分の書いた本を、たくさんの人の手に取ってもらえるんです。そんなに嬉しい事が……他にありますか?」
編集長「男は、小説の応募経験があるんだったな」
男「……? はい、そうです。どれも、選考落ちでしたけど」
編集長「それなら……彼女の感情が、お前に理解できないのも仕方のないことだ」
男「女さんの……感情……」
編集長「男。作家が……人が、物書きをしたいと思う時は、一体どんな時だと思う?」
男「物書きを……? そんなの、本を出したい時に決まってるじゃないですか。誰かに読んでもらいたいからです」
編集長「まあ、そうだな。それもある。だが……その根本にあるものは、一体何だと思う?」
男「根本に……あるもの?」
男(人が文章を書く時なんて……自分を表現したいだとか、それで食っていくためだとか、そんな時じゃないのか?)
編集長「……分からないか。それなら、答え合わせだ」
編集長「人が物書きをする理由はな……誰かに、自分を認めて欲しいからだよ」
男「誰かに……認めて欲しいから?」
編集長「そうだ。世の中に自分の存在を認知されたい。もっと有名になりたい。自分の文章力を評価してほしい」
男「それが……根底にあるってことですか」
編集長「男もそうだろう。小説を投稿した時、そんな風に思ったことは無かったか?」
男「それは……」
男(小説を書かなくなってから、随分時間が経っている。
あの時の自分が、一体何を考えていたのか。はっきりと思い出すことはできない)
男(ただ……少なからず、そんな気持ちがあったのだろう)
男(小説を投稿する理由は、作家になりたいから。たったそれだけでいい)
男「でも……だったら、なおさら彼女が断る理由なんて」
編集長「女さんは、他に何か言ってなかったか?」
男「他に……?」
女『この本は、あなたに……男さんに読んでもらうために書いたんです』
男「確かに……言ってました。あの原稿は……」
編集長「なら、それが彼女の本心だ。彼女は、そのために書いたのさ。
ただ……その対象が、今回は少し狭かった。ただそれだけの事だ」
男(本当に……俺のために?)
男(ただそれだけのために……あの原稿を?)
男(原稿……もう一回読んでみようかな)
男(……主人公が、ある男性と約束を交わす)
男(いつか、必ず二人で海を見に行こう)
男(足の動かない主人公は男性に連れられて、ようやく彼と海へ行ける算段が付いた)
男(だが……急激に薄れていく、主人公の意識)
男(聞こえるのは、もう彼の声だけで……)
男(主人公は車椅子に乗せられ、初めての海へ辿り着くが……既に、全身が動かない。目も見えない。
あるのは、彼の声と、触れられた肌の感触だけ)
男(そうして……初めての海で、主人公は息絶える)
男(やがて、天国に辿り着いた主人公は)
男(自分を追って天国までやってきた彼と、永遠の愛を誓うのだった……)
男「……ホント、これ以上ないくらいのバッドエンドだ……おもしろいけど」
男(女さんは……これを、俺のためだけに書いたのだろうか)
男「彼女が、俺に伝えたかった事……」
男(まさか……もし自分が死んだら、追いかけてきて欲しいとか?)
男「ハハッ、まさかな」
男(そんなわけ……ないよな?)
男(……なんだか、無性に怖くなってきたんだが)
男「……直接、聞いてみるか」
男(この公園で彼女を待つの、何だか慣れてきたな……)
女「お待たせ……しました」
男「ああ。大丈夫、そんなに待ってないよ」
女「それで……お話っていうのは?」
男「うん。ちょっと……この間の作品のことで、聞きたいことがあって」
女「お待たせ……しました」
男「ああ。大丈夫、そんなに待ってないよ」
女「それで……お話っていうのは?」
男「うん。ちょっと……この間の作品のことで、聞きたいことがあって」
女「……!」
男(うわ……明らかに動揺してる)
男「その……俺に読んでもらうためって、結局どういう意味なのかな……って」
女「……本当に、分かりませんか?」
男「ああ、ごめん。俺には……」
男(うわ……明らかに動揺してる)
男「その……俺に読んでもらうためって、結局どういう意味なのかな……って」
女「……本当に、分かりませんか?」
男「ああ、ごめん。俺には……」
女「あの……あの小説はっ……私の……」
男「……?」
男(女さん……いつになく必死だ)
女「私のっ……想いの全てです」
男「想い……女さんの?」
女「はい……分かって、いただけましたか?」
男「……?」
男(女さん……いつになく必死だ)
女「私のっ……想いの全てです」
男「想い……女さんの?」
女「はい……分かって、いただけましたか?」
男「……えっと」
男(想いって……どういう事だよ)
女「で……ですから……////」
男(顔なんか真っ赤にしちゃって……真剣なのは伝わるんだけど)
男「えっと……つまり……」
女「っ……はい……」
男(想いって……どういう事だよ)
女「で……ですから……////」
男(顔なんか真っ赤にしちゃって……真剣なのは伝わるんだけど)
男「えっと……つまり……」
女「っ……はい……」
男(よく思い出せ……あの小説の内容を)
男(主人公は、何を求めていたのか)
男「つまり……君は」
男「君は……海に行きたいのかい?」
女「…………はい?」
男(主人公は、何を求めていたのか)
男「つまり……君は」
男「君は……海に行きたいのかい?」
女「…………はい?」
男「いやー、それなら早く言ってくれれば良かったのに。取材ならいつだって付き合うよ」
女「あの……どうして、そういう結論になるんです?」
男「え? 違うの?」
女「……ハア。男さん……失礼ですが、経験はお持ちですか?」
男「経験って……なんの?」
女「察しが悪すぎます。恋愛経験ですよ、恋愛!」
男(おおう……顔が近い! いい匂い!)
女「あの……どうして、そういう結論になるんです?」
男「え? 違うの?」
女「……ハア。男さん……失礼ですが、経験はお持ちですか?」
男「経験って……なんの?」
女「察しが悪すぎます。恋愛経験ですよ、恋愛!」
男(おおう……顔が近い! いい匂い!)
男「えっと……その……」
女「なんなんですか、はっきりしてください!」
男「……くそっ、無いよ。不本意だけど……彼女いない歴が、そのまま年齢だ」
女「……でしょうね。そうだと思いましたよ……はあ」
男(何か、メッチャ呆れられてるぞ。俺、何かしたか? 全く身に覚えがないんだが)
男「その……何か気に障るようなことしちゃったかな?」
女「別に、何もされてません。ほんっとうに、言葉通り何もされてません」
男(……なんでそんなに不機嫌?)
女「なんなんですか、はっきりしてください!」
男「……くそっ、無いよ。不本意だけど……彼女いない歴が、そのまま年齢だ」
女「……でしょうね。そうだと思いましたよ……はあ」
男(何か、メッチャ呆れられてるぞ。俺、何かしたか? 全く身に覚えがないんだが)
男「その……何か気に障るようなことしちゃったかな?」
女「別に、何もされてません。ほんっとうに、言葉通り何もされてません」
男(……なんでそんなに不機嫌?)
女「男さん」
男「はっ、はい何でしょう」
女「さっきの言葉、本当ですか?」
男「えっと……さっきの?」
女「しゅ・ざ・い!」
男「あ……ああ、海の話? 本当だよ、どこにだって連れていくさ。君の手伝いができるのなら」
女「……言質、取りました」
男「はっ、はい何でしょう」
女「さっきの言葉、本当ですか?」
男「えっと……さっきの?」
女「しゅ・ざ・い!」
男「あ……ああ、海の話? 本当だよ、どこにだって連れていくさ。君の手伝いができるのなら」
女「……言質、取りました」
男(ヤバい……何だか、メッチャ嫌な予感が……)
女「私を、旅行に連れて行ってください」
男「……へ? 旅行?」
女「はい。旅行です」
男「旅行って……ああ、日帰りでってことね」
女「……何言ってるんですか? 泊まりに決まってるじゃないですか」
男(ちょっと待ってちょっと待って女さん)
女「私を、旅行に連れて行ってください」
男「……へ? 旅行?」
女「はい。旅行です」
男「旅行って……ああ、日帰りでってことね」
女「……何言ってるんですか? 泊まりに決まってるじゃないですか」
男(ちょっと待ってちょっと待って女さん)
男「泊まりって、ま、まさか……俺と!?」
女「たった今、そう言ったじゃないですか。ちなみに、断るのは許しません。さっき言いましたよね、取材ならいつでも付き合ってくれると」
男「う……うん。言った、よ」
男(女さん、いつになく強気だ。ホント、今日はどうしちゃったんだろう)
女「なら決まりです。取材ということで、海に旅行に行きましょう。それを新しい原稿のネタにします」
女「たった今、そう言ったじゃないですか。ちなみに、断るのは許しません。さっき言いましたよね、取材ならいつでも付き合ってくれると」
男「う……うん。言った、よ」
男(女さん、いつになく強気だ。ホント、今日はどうしちゃったんだろう)
女「なら決まりです。取材ということで、海に旅行に行きましょう。それを新しい原稿のネタにします」
男「えっと……ほ、本当に俺とでいいの? もっと、違う誰かの方が……」
女「また信用を失いたいんですか?」
男「はいっ! 今すぐ予約させていただきます!」
男(くっそ……こんなんで担当外されたら立場がねえ。付き合うしかないのか……)
男(まあ……嫌では、ないけれど)
女「また信用を失いたいんですか?」
男「はいっ! 今すぐ予約させていただきます!」
男(くっそ……こんなんで担当外されたら立場がねえ。付き合うしかないのか……)
男(まあ……嫌では、ないけれど)
短くて申し訳ないがここまで。次回は旅行から帰るところまで書きたいと思ってます。
男(……遂にこの日がやってきてしまった)
女「お待たせしました、男さん。いつもすみません、待たせてしまって」
男(なんか、やたら荷物多いな……女の旅行ってこんな感じなわけ?)
男「いやいや、約束の時間には全然遅れてないよ。それじゃ、行こうか」
女「え……あ、はい」
男「……どうしたの? この間の強気な君はどこに行っちゃったわけ?」
女「お待たせしました、男さん。いつもすみません、待たせてしまって」
男(なんか、やたら荷物多いな……女の旅行ってこんな感じなわけ?)
男「いやいや、約束の時間には全然遅れてないよ。それじゃ、行こうか」
女「え……あ、はい」
男「……どうしたの? この間の強気な君はどこに行っちゃったわけ?」
女「だって……本当に連れて行ってくれるなんて、思ってなかったので」
男(何だよ……連れて行かないルートもあったのかよ)
男「いや、もう飛行機もホテルも取ってるし」
女「……! ありがとう……ございます」
男(ったく……可愛い顔してんな、ホント)
男「……それじゃ、行こうか」
男(何だよ……連れて行かないルートもあったのかよ)
男「いや、もう飛行機もホテルも取ってるし」
女「……! ありがとう……ございます」
男(ったく……可愛い顔してんな、ホント)
男「……それじゃ、行こうか」
男(さて……機内に乗り込んだんだけど)
女「フンフーン♪」
男(声量は小さいけど、真隣だから……さっきから気になって仕方がない)
男「やけに上機嫌だね。鼻歌なんか歌っちゃって」
女「あ、そう見えます? だって、海なんて私、初めてなんですよ」
女「しかも、南の島だなんて! 興奮しない方がおかしいです!」
女「フンフーン♪」
男(声量は小さいけど、真隣だから……さっきから気になって仕方がない)
男「やけに上機嫌だね。鼻歌なんか歌っちゃって」
女「あ、そう見えます? だって、海なんて私、初めてなんですよ」
女「しかも、南の島だなんて! 興奮しない方がおかしいです!」
男「そっか、じゃあ俺もおかしくないね」
女「……え?」
男「俺も、ちょっと楽しみなんだ。南の島なんて、修学旅行でも行ったことが無かったから」
女「……それなら、私とお揃いですね。私は、当時は丁度入院と重なってしまって、行けなかったんです」
男「うわ……それは残念だったね」
女「……え?」
男「俺も、ちょっと楽しみなんだ。南の島なんて、修学旅行でも行ったことが無かったから」
女「……それなら、私とお揃いですね。私は、当時は丁度入院と重なってしまって、行けなかったんです」
男「うわ……それは残念だったね」
女「その分、楽しんじゃいますから!」
男「……そっか」
男(楽しめれば……いいんだけど。多分、女さんは泳ぐのも無理だろうし)
男(海を見て終わりとか、そんな悲しいことにならなければいいんだけど)
男「……そっか」
男(楽しめれば……いいんだけど。多分、女さんは泳ぐのも無理だろうし)
男(海を見て終わりとか、そんな悲しいことにならなければいいんだけど)
男(……何か、時間が経つのが妙に早い気がする。実家に帰る新幹線だと、3時間ですらクソみたいに疲れるのに)
男(気圧だって下がってるのに、妙に目が冴えて……眠れない)
女「……」ポテッ
男(うおっ!)
男(女さんの頭が……俺の肩に……!)
男「お……女さーん?」
男(……眠ってらっしゃる)
男(気圧だって下がってるのに、妙に目が冴えて……眠れない)
女「……」ポテッ
男(うおっ!)
男(女さんの頭が……俺の肩に……!)
男「お……女さーん?」
男(……眠ってらっしゃる)
男(あーもう……仕方ないな)
女「スー……スー……」
男(何だか、こうして眠ってると……普通の女の子みたいだ)
男(いや、そりゃあ普通の女の子なんだけど)
男(あと1年後には……なんて、全然思えないくらい生き生きとしてて)
男(きめ細やかな肌や、艶やかな黒髪、長いまつ毛……潤った桜色の唇)
男(……ちょっと、信じられないな)
女「スー……スー……」
男(何だか、こうして眠ってると……普通の女の子みたいだ)
男(いや、そりゃあ普通の女の子なんだけど)
男(あと1年後には……なんて、全然思えないくらい生き生きとしてて)
男(きめ細やかな肌や、艶やかな黒髪、長いまつ毛……潤った桜色の唇)
男(……ちょっと、信じられないな)
女「……男……さん」
男「っ!」
男(寝言か……あざといんだよ、全く)
男(うっかり……好きになるところだった)
男「っ!」
男(寝言か……あざといんだよ、全く)
男(うっかり……好きになるところだった)
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