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    元スレレッド「一人に飽きた」

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    851 = 848 :

    ナツメ「私に黙ってどこへ行こうとしてるの」

    レッド「あ、あれ~…ジムには行かなくていいの?」

    ナツメ「今行こうと思ってたんだけど、ちょうどあなたが出かけようとしてたから」

    ナツメ「いつも言ってるでしょ」

    ナツメ「出かけるときはどこに行くか、誰と行くか、いつごろ帰るか、いくらお金がほしいか言うようにって」

    ナツメ「そうしないとあなたがちゃんと帰ってくるか不安になる…」

    レッド「ごめん…」

    レッド「ちょっと散歩に」

    ナツメ「……」

    ナツメ「もう一つ追加しましょうか」

    ナツメ「嘘をついて、それが嘘だと私にバレたとき覚悟してもらうから」

    レッド「……」

    852 = 848 :

    ナツメ「荷物が軽いのはいつものことだけど、最近は手持ち3匹程度だったのに今は6匹」

    ナツメ「それでただの散歩ってのはおかしいよね」

    レッド「……」

    ナツメ「今なら言いなおしていいけど、本当に散歩?」

    レッド「…違います」

    ナツメ「……」

    ナツメ「じゃあまずどこに行くの?」

    レッド「イッシュ」

    ナツメ「イッシュ?どうして?」

    ピンポーン

    ナツメ「あ、ジムの子が迎えに来たのかな?」

    853 = 848 :

    コトネ「こんにちはー」

    ナツメ「コトネじゃない、一週間ぶりね」

    コトネ「あの、家の前にこれが落ちてたんですけど、どうします?」ひょい

    シルバー「おい、人を物みたいに扱うな!おろせ!首をつかむな!」

    ナツメ「えっと…どこかで見たような…」

    コトネ「とりあえず山にでも捨ててきますか?」

    シルバー「おいおいおい!おかしいだろ!」

    ナツメ「あっ思い出した、君はバトルツリーにいた…」

    シルバー「そうだ」

    シルバー「俺を忘れるとはどういうことだ」

    コトネ「人は嫌なことを忘れないと前に進めないのよ」

    シルバー「それどういう意味だ!」

    854 = 848 :

    コトネ「だいたいなんであんたはここに来たの」

    シルバー「レッドを倒すためだ」

    シルバー「いつでも来いと言っていただろ」

    シルバー「もう俺もポケモンたちもコトネが首を離してくれさえすれば万全だ」

    シルバー「というより早く離してくれ」

    ナツメ「離してあげたら?」

    コトネ「……」

    コトネ「わかりました」パッ

    ドサッ

    シルバー「いたっ」

    855 = 848 :

    ナツメ「レッド出て来て、もう壁はないから」

    レッド「……」

    ナツメ「聞いてたでしょ?どうする、バトルするの?」

    レッド「ああ…そうだな」

    シルバー「よし」

    コトネ「ちょいちょいリーリエ」

    コトネ「どういうことなの?あんた昨日二人の空気が悪いとかそんなこと言ってたじゃない」

    コトネ「でもそんな悪そうに見えないけど」

    リーリエ「一晩たったので少しは良くなったのかと…」

    リーリエ「でもついさっきいつもはナツメさんに一言かけるのですが、何も言わずでかけようとしていたんです」

    リーリエ「何かあるかもしれません…」

    856 = 848 :

    レッド「ナツメはもうジムに行かないと」

    レッド「俺のことはいいから行きなよ」

    ナツメ「よくありません」

    ナツメ「まだ話の途中だからね」

    レッド「……」

    シルバー「おい、何を話している」

    シルバー「早く始めるぞ」

    コトネ「それが人にモノを頼む態度か」

    コトネ「どうせカットするんだけど、もうちょっと礼儀正しくしなさいよ」

    シルバー「何の話だ」

    857 = 848 :

    ―――――――――――――

    シルバー「これが…あの男を倒したトレーナーか…」

    シルバー「俺たちもまだまだだな…」

    コトネ「カットしたからバトルの感想とかいらない」

    シルバー「だから何の話だ」

    シルバー「俺はレッドと戦い、負けはしたが少しスッキリした…」

    シルバー「自分の強さもよくわかることができた」

    コトネ「ちょっと何言ってるかわかんない」

    シルバー「なんでわかんねえんだよ」

    858 = 848 :

    ナツメ「お疲れ様」

    ナツメ「相変わらずの強さね」

    レッド「……」

    ナツメ「これからイッシュに行くのよね」

    レッド「あ…ああ」

    ナツメ「あなたが黙って行こうとしたぐらいだから理由は聞かない」

    ナツメ「でもこれは正直に答えてほしい」

    ナツメ「私のことが嫌になった?」

    レッド「え?なんでそんなこと」

    レッド「どういうつもりか知らないけど、それはないね」

    レッド「言っただろ、もうどこにも行かないって」

    レッド「つまりは離れる気はないってことだ」

    レッド「そんなこと嫌いになるような相手には絶対言わない」

    レッド「だから俺は一生…あっいや…」

    859 = 848 :

    ナツメ「一生…何?」

    レッド「い、いいよそこは」

    ナツメ「大事なとこだと思うけど…」

    レッド「明日には帰る予定だからこの話は終わり」

    ナツメ「でも…もしものことがあったら…」

    リーリエ「ナツメさん、それは私に任せてください」

    リーリエ「私もレッドさんについて行きます」

    レッド「えっ」

    リーリエ「レッドさん一人ではいろいろ不便でしょうから」

    860 :

    レッド「……」

    レッド「じゃあお願いしようかな」

    リーリエ「ありがとうございます」

    リーリエ「イッシュ地方は四季がはっきりしていて豊かな自然と大都会がある地方と聞いてます」

    リーリエ「どんなポケモンがいるか楽しみです」

    レッド「リーリエはイッシュに行ったことなかったっけ?」

    リーリエ「はい、初めてです」

    レッド「ただ俺の用事するだけだからあんまり観光とかはできないけど、いい?」

    リーリエ「はい」

    861 = 860 :

    コトネ「レッドさんイッシュに行くんですか?」

    コトネ「私も行きたいです」

    コトネ「一応キョウヘイに買ったアローラのお土渡しときたいんで」

    シルバー「キョウヘイ!?」

    シルバー「誰だそれは!」

    シルバー「俺に黙ってどこの馬の骨と!」

    コトネ「……」

    シルバー「おい、聞いているのかコトネ!」

    862 = 860 :

    シルバー「前が見えねェ」

    コトネ「いいですよね、レッドさん?」

    レッド「ああ、いいよ」

    シルバー「待て!コトネをそんなわけのわからんやつのところに連れて行けるか!」

    コトネ「あんたよりマシだ」

    シルバー「とにかく俺もついて行く!」

    コトネ「なんでだよ、意味わかんない」

    シルバー「単なる好奇心だ、俺もイッシュは興味がある」

    コトネ「……」

    シルバー「そんな顔をするな」

    シルバー「心配しなくても俺はずっとお前といるぞ」

    コトネ「はぁ?」

    863 = 860 :

    5時間後・イッシュ地方

    コトネ「うう…気持ち悪い…」

    コトネ「いくらラプラスとはいえ速すぎ…」

    レッド「明日の昼までにはカントーに帰ってる予定だからちょっと急いだんだ、悪いね」

    シルバー「大丈夫かコトネ」さすりさすり

    コトネ「何さわって…おろろろろろろ」

    シルバー「ギャー!」

    リーリエ「にぎやかですね」

    レッド「ああ…」

    864 = 860 :

    リーリエ「そういえばレッドさんの用事って何ですか?」

    レッド「……」

    レッド「秘密」

    リーリエ「教えてくださいよ、ナツメさんに関係することじゃないんですか?」

    レッド「…いや、俺自身のことだよ」

    レッド「昨日の夜聞いてただろ」

    レッド「カトレアって子に用があるんだ」

    レッド「四天王やってるって言ってたし、とりあえずイッシュリーグに行こうか」

    865 = 860 :

    イッシュリーグ

    リーリエ「ここがイッシュのポケモンリーグ…」

    リーリエ「カントーのリーグとは全然違いますね」

    シルバー「イッシュリーグのチャンピオンといえばまだ小さな女の子らしい、アローラのチャンピオンと同じぐらいそうだ」

    シルバー「けっこう可愛いみたいだ…」

    コトネ「あんたそういう子が好みだったの?」

    シルバー「そんなわけないだろ、俺はお前だけだ」

    コトネ「あーはいはい、私はレッドさんとナツメさんだけだから」

    シルバー「俺が言いたいのはそういうことじゃない」

    シルバー「まだ幼いのにそんなに強いのなら見てみたいと言いたかったんだ」

    シルバー「容姿に興味があるわけではない」

    866 = 860 :

    レッド「えっと…どこから入ればいいんだ?」

    リーリエ「そこじゃないんですか?」

    レッド「あそこは挑戦者用の入り口だよ、たぶん」

    レッド「別にリーグに挑戦に来たわけじゃないんだから別の入り口じゃないと」

    カトレア「それでしたらこちらへ」

    カトレア「アタクシの部屋へ直接つながっています」

    コトネ「あっあなたはあの時の、いつの間に」

    カトレア「さっきからいましたよ、あなた方が来ることは視えていましたから」

    867 = 860 :

    カトレア「さて、今日はどのようなご用件で」

    カトレア「あの時のこともありますから、アタクシにできることならなんでも言ってください」

    レッド「……」

    カトレア「どうしたのですか?」

    リーリエ「あっもしかして…話せないのですか?」

    レッド「うん…」

    リーリエ「では私が代わりに話ますよ、何を言うか教えてください」

    レッド「いや…それは…」

    コトネ「言わないと伝えることはできませんよ、それとも私が言いましょうか?」

    レッド「それはそうなんだけど…」

    カトレア「言いにくいことでしたらアタクシが考えを読みましょうか?」

    レッド「あ、それで…」

    868 = 860 :

    カトレア「……」

    カトレア「なるほど…わかりました」

    レッド「……」

    カトレア「あなたがここへ来た理由は理解しました…が!!」

    カトレア「よくもナツメお姉さまを…!」ゴゴゴ

    レッド「!」びくっ

    カトレア「こんなことをした以上生かしてはおかない!」

    カトレア「と…言いたいですが、前のこともありますし、何よりもあなたはナツメお姉さまにとって最も大事な存在」

    カトレア「何かあってはナツメお姉さまを悲しませることになります」

    カトレア「このことを解決できれば、きっとナツメお姉さまを喜ばせられるかもしれませんしね」

    869 = 860 :

    カトレア「ですが、アタクシの力ではあなたの過ぎ去りし時を求める力はありません…」

    レッド「!」

    カトレア「ただ、どうにかできそうな人なら知っています」

    レッド「それは誰か聞いて」

    リーリエ「それは誰なのですか?」

    カトレア「このイッシュ地方のチャンピオンアイリス」

    コトネ「そのチャンピオンってさっきシルバーが言ってた小さい子よね」

    カトレア「たしかにアイリスはまだ幼いですが実力は本物」

    カトレア「アイリスも今はこのリーグにいますよ」

    870 = 860 :

    レッド「じゃあそこまで案内してもらうように言って」

    リーリエ「そこまで案内していただくことはできますか?」

    カトレア「それはできません」

    コトネ「えー、けちー」

    カトレア「だって当然でしょ」

    カトレア「ここはポケモンリーグ、そしてアイリスはチャンピオン」

    カトレア「チャンピオンに会うにはアタクシたち四天王に勝った者のみ会うことができる」

    カトレア「もちろんレッドさんへの協力は惜しみません」

    カトレア「ですが、これはルール」

    カトレア「元チャンピオンのレッドさんならわかっていただけますよね」

    871 = 860 :

    アイリス「カトレアおねえちゃーん、遊びに来たよー」

    カトレア「……」

    レッド「……」

    リーリエ「……」

    コトネ「……」

    アイリス「あれー、お客さんいっぱいだねー」

    カトレア「コクラン!」パチンッ

    アイリス「えっなになに!?コクランさん!?」

    カトレア「……」

    カトレア「さあ、四天王に勝たなければアイリスに会うことはできませんよ」

    872 :

    あっハイ

    873 :

    レッド「正直気が進まないな…」

    リーリエ「でもそうしないとアイリスさんに会うことはできませんよ」

    レッド「そうなんだけどな…」

    レッド「なんかこう…」

    シルバー「お前がやらないのなら俺がやってやろう」

    シルバー「レッドがやりたくないと言っているのなら俺がやっても構わないだろ?」

    カトレア「ええ、リーグに入ることができた人なら誰が挑もうとも問題ない」

    カトレア「だけどあくびがでちゃうような退屈な勝負だけはかんべんね…」

    874 = 873 :

    シルバー「オーダイル、トドメの滝登り!」

    オーダイル「ヒャッハー!」

    シルバー「ふっ俺の勝ちだ」

    コトネ「ギリギリだったね」

    シルバー「そ、そんなことない!」

    カトレア「お見事…あなたの勝ちね」

    カトレア「私の他にあと3人の四天王に勝つことができればチャンピオンのいる部屋へ行くことができるわ」

    カトレア「今回は特別にあなたの勇姿はカットしておきましょう」

    シルバー「特別にじゃねえよ!おいやめろ」

    カトレア「カット」

    875 = 873 :

    ――――――――――――

    カトレア「ポケモンリーグの四天王全員に勝利したのね」

    カトレア「それならチャンピオンの部屋に行く資格を得たということ」

    シルバー「マジでカットしやがった…」

    カトレア「さあ、あちらへ」

    カトレア「アイリスが部屋で待ってますよ」

    シルバー「ここまで来たらついでだしチャンピオンも倒してやるか」

    コトネ「チャンピオンってのは強いのよ、あんた勝つつもり?」

    シルバー「当然だ、それに俺はアローラのチャンピオンより強いんだぞ」

    リーリエ「アローラのチャンピオン!?それってヨウさんですか!?」

    シルバー「ヨウ…ああ、たしかそういう名前だったな」

    リーリエ「ヨウさんは元気そうでしたか?」

    シルバー「元気…なんじゃないかな?」

    876 = 873 :

    15分後

    リーリエ「ではヨウさんは」

    シルバー「なあ…そろそろいいんじゃないか?」

    コトネ「たしかにちょっと長いかな…」

    シルバー「それにそんな気になるのなら直接会いに行けばいいだろ」

    シルバー「前にアローラに来ていたんだろ」

    リーリエ「い、いえ…会うのまだ早いかな…と」

    シルバー「早い?」

    コトネ「あんたわかってないね、こういうのは中途半端な時期じゃだめなの」

    コトネ「きっちり目標を達成してから、でしょリーリエ?」

    リーリエ「はい」

    877 = 873 :

    リーリエ「そのためにもレッドさんにはもっといろいろ教えてほしいのですが…」

    リーリエ「最近は全然教えてくれないんですよ」

    レッド「……」

    コトネ「レッドさん…せっかくもらった仕事なのにちゃんとしないとナツメさんに迷惑かけちゃいますよ」

    レッド「…それはだめだな」

    リーリエ「じゃあ働いてくださいよ…」

    レッド「やってることはやってるよ、でも」

    リーリエ「でも…なんですか?」

    レッド「今回のこれは俺にとってちょっと大事なことなんだ、すまない」

    リーリエ「終わったらちゃんと教えてくださいよ」

    878 = 873 :

    チャンピオンの間

    アイリス「待ってたよー!」

    リーリエ「ここがチャンピオンの部屋…」

    リーリエ「なんだかすごい部屋ですね」

    レッド「……」

    レッド「四天王の部屋から思ってたが…」

    レッド「本部のリーグはこんなに部屋が豪華じゃないぞ…」

    カトレア「お金かかってますから」

    879 = 873 :

    カトレア「それではレッドさん以外はご退室を」

    シルバー「おいなんでだ!四天王に勝ったのは俺だろ!」

    カトレア「ほんとにチャンピオンと戦う気だったの?」

    シルバー「当たり前だろうが!」

    カトレア「……」

    カトレア「アイリス、どうするの?」

    カトレア「本当のことを言うとジムバッジを8つ持っていないためリーグへの挑戦権はない」

    カトレア「しかし私たち四天王全員に勝った」

    カトレア「戦うかどうかはあなたが決めていい」

    アイリス「うんいいよー、やろやろー」

    シルバー「グッド」

    880 = 873 :

    ――――――――――――

    シルバー「オーダイル!冷凍パンチ!!!」

    アイリス「マダよ!マダマダッ!」

    アイリス「マダあたしたち戦える!!」

    アイリス「オノノクス、逆鱗!!」

    オーダイル「ウオオオオオオオオオオオオ!」

    オノノクス「ドリャアアアアアアアアア!」

    ゴッ

    コトネ「ま、まさか…シルバーがほんとにチャンピオンに勝っちゃったの…?」

    リーリエ「新チャンピオンの誕生に立ち会えるとは…」

    レッド「いや…」

    881 = 873 :

    カトレア「クロスカウンター…」

    カトレア「オーダイルではなく、オノノクスの強烈な一撃が見事に決まりましたね」

    カトレア「またカットされたうえに負けてしまうとは」

    シルバー「……」

    コトネ「まあ惜しかったんじゃない?」

    コトネ「チャンピオン相手にあれだけやれば十分でしょ」

    シルバー「コトネ…俺をほめてくれるのか?」

    コトネ「んー…まあがんばってたし、それでいいよ」

    シルバー「おお、コトネが…」じーん

    コトネ「ん、じゃあこっち来い、終わったんだし外出るよ」

    コトネ「あっそうだ、負けたんだからお金渡せよ」

    882 = 873 :

    シルバー「なぜ四天王との戦いに勝ち抜いた俺が外で待機させられるんだ」

    コトネ「元々レッドさんの目的のためについて来ただけだから」

    コトネ「あんたのバトルはついでなの」

    シルバー「ならなぜそのついでのバトルなのに俺は金をとられるんだ」

    コトネ「ついでとはいえバトルだからでしょ」

    コトネ「基本じゃないの」

    コトネ「でもまあ、あのチャンピオンがまさかお守り小判を持っていたとはね…」

    コトネ「それは同情するわ」

    シルバー「同情するなら金をくれ」

    コトネ「うるせぇ」

    883 = 873 :

    レッド「……」

    カトレア「アイリスは触れた者の過去の記憶を読み取る力があります」

    カトレア「この力を使えばあなたの過ぎ去りし時を求めることができるでしょう」

    アイリス「そんな大げさなものじゃないよ」

    アイリス「読み取れるのもちょっとだけだし」

    カトレア「部分的にだけでも思い出すことができればOKでしょう」

    レッド「……」こく

    カトレア「アイリス、お願いします」

    アイリス「うん」

    884 :


    気になるところで…

    885 :

    グリーンは間違えて睡眠薬渡したしエリカは最初から睡眠薬渡したから
    お互い寝てただけのはずでは

    886 :

    約束の話でしょ

    887 :

    アイリス「……」

    レッド「……」

    アイリス「おにいちゃんすごいね」

    アイリス「いっぱい冒険してきたんだね」

    レッド(ほぼ山籠もりだけど…)

    アイリス「昨日の晩御飯はカレーだったんだね」

    カトレア「そんな最近の記憶ではなくもっと昔よ」

    カトレア「レッドさん、あなたが約束したと思われるのは何歳ぐらいのナツメお姉さまですか?」

    レッド「……」

    レッド(何歳…?えっと山からおりてきた後は何か約束した覚えはないし…)

    レッド(というよりしたら絶対覚えてる)

    レッド(じゃあ初めてヤマブキジムに行った日からシロガネ山に行くまでか…)

    888 = 887 :

    レッド(あの頃の俺が10か11歳だからナツメは12か13だな)

    レッド「12…13…かな…」

    カトレア「12、3歳ですか…」

    カトレア「そのころの写真はまだ持ってませんね…」

    カトレア「一番古いのが15歳のですね」

    レッド「……」ぴくっ

    カトレア「えっと…」パラパラ

    レッド「……」じーっ

    カトレア「あった、これですね」

    カトレア「アイリス、レッドさんの中のこの写真の方を探してほしいの」

    カトレア「何か約束をしたということらしいから、その約束が何か読み取って」

    889 = 887 :

    レッド「……」

    カトレア「どうされました?」

    カトレア「ああ、この写真ですか」

    カトレア「ナツメお姉さまの写真ですよ」

    カトレア「これが15歳、これは16、こっちは17…」

    カトレア「どうして今これらの写真を持っているかは秘密ですよ」

    カトレア「見たいですか?」

    レッド「……」こく

    レッド(このころのナツメは知らないからな…)

    レッド(あ、この年から急激に変わってる、このころに今みたいになったんだ…)

    レッド「いい…」

    カトレア「何か言いましたか?」

    レッド「いや何も…」

    890 = 887 :

    アイリス「おにいちゃん、ねえってば」

    レッド「ん…?」

    アイリス「おにいちゃんがしゅーちゅーしないとあたしも読み取ることができないよ」

    レッド「あ…ああ…」

    レッド「……」

    アイリス「……」

    カトレア「どうなの、アイリス?」

    アイリス「おにいちゃんもチャンピオンだったんだね」

    アイリス「その時に写真のおねえちゃんと約束してたみたい」

    891 = 887 :

    レッド「……」

    カトレア「その内容とは…?」

    アイリス「それは…」

    レッド「……」

    アイリス「モモンのみを使ったケーキを買うこと」

    レッド「…?」

    カトレア「だけ…?」

    アイリス「だけ」

    レッド「……」

    アイリス「おにいちゃんの方から約束してたんだよ」

    892 = 887 :

    アイリス「この写真のおねーちゃんの誕生日におにいちゃんがケーキを買うって約束してたの」

    アイリス「それなのにおにいちゃんはチャンピオンがつまらないからって誕生日の前に山に行っちゃって」

    レッド「……」

    カトレア「なるほど…」

    カトレア「なぜ、ナツメお姉さまとそのような約束をしておいて黙ってシロガネ山へ行ったのですか?」

    カトレア「思っていたよりは小さなことでしたが、当時のナツメお姉さまがかわいそうです」

    レッド「……」

    レッド「……」

    レッド「そうか…そういえばそういう約束をしたかもな…」ぼそっ

    カトレア「そういえばって…ひどい人ですね」

    893 = 887 :

    リーリエ「あっ出てきましたよ」

    コトネ「どうでした?」

    レッド「うん…まあ目的は達成できたかな…」

    カトレア「戻られたらどうするのですか」

    レッド「……」

    レッド「どうしようかな…」

    カトレア「ナツメお姉さまもその約束のことを覚えているかは問題にしていなかったでしょう」

    カトレア「レッドさんが嘘をついたのがいけなかったのでしょう」

    カトレア「最後にした約束を、一番信用している人に嘘をつかれたら、いくらお姉さまでもちょっとは怒りますよ」

    カトレア「正直に話せば…いえ、行動すればきっと喜びますよ」

    レッド「……」こく

    894 = 887 :

    レッド「俺の用は終わったから、次はメイちゃんに会うんだっけ?」

    コトネ「はい、わざわざすいません」

    コトネ「たぶんポケウッドに行けばいると思います」

    レッド「よし、リザードン」

    コトネ「はいこれポケウッドの地図」

    シルバー「ん、なんだ?」

    コトネ「あんたは自分のポケモンに乗ってきなさいよ、さすがに4人はきついから」

    シルバー「え…?」

    コトネ「まあ30分ぐらいなら待ってあげるから」

    シルバー「おいどういうことだ?」

    コトネ「レッドさんとあんたじゃそれぐらい差が出ると思って」

    シルバー「出ねえよ!」

    895 = 887 :

    20分後 ポケウッド

    コトネ「思ったより早かったじゃん」

    シルバー「こ、これぐらい当然だ」

    メイ「あれ~このお兄さんは初めて見る人ですね~」

    メイ「私メイっていいまーす」

    シルバー「コトネの知り合いか…俺はシルバーだ」

    メイ「おお、シルバー君、けっこうかっこいい名前だねー」

    コトネ「あんたそんなしゃべり方だった?」

    メイ「こんな感じだったと思うけど」

    896 = 887 :

    メイ「それで、今日は何しにきたんですか?」

    メイ「もしかしてレッドさんが私に会いに来てくれたんですか!」

    コトネ「そんなわけないでしょ」

    コトネ「はいキョウヘイ、これアローラのお土産」

    メイ「えっ!?コトネさんが!?」

    コトネ「何よ、あんたほしいって言ってたじゃない」

    コトネ「いらないの?」

    メイ「コトネさんがほんとに買ってくるとは思わないもん」

    メイ「ちょっと驚いただけじゃないですか」

    メイ「すっごいうれしいですよー」

    897 = 887 :

    シルバー(なんかこの子変だな…)

    シルバー(どこがかはわからんが…)

    シルバー(巨乳か…?)

    シルバー(いや、そうじゃない…)

    シルバー(俺は別に気にしないけど)

    シルバー(ていうか俺はむしろ小さい方が好きだし)

    コトネ「何ぶつぶつ言ってんの?」

    シルバー「…なんかあの子が気になってな、少し違和感があって」

    コトネ「……」

    コトネ「一つ一つあげていったらキリがない」

    コトネ「むしろ変じゃないとこなんてないし」

    898 = 887 :

    シルバー「!」

    シルバー「そういえばさっきコトネ、この子のことキョウヘイって呼ばなかったか?」

    コトネ「うん、キョウヘイだもん」

    シルバー「キョウヘイって…」

    メイ「それはコトネさんが勝手に呼んでるだけです」

    メイ「シルバー君はメイちゃんって呼んでくださいね」むにゅ

    シルバー「お、おお…」

    コトネ「……」

    シルバー「ちっ、ちがっ…違うぞコトネ!俺は別に」

    コトネ「楽しけりゃいいんじゃないの、変なことやってるなーとは思うけど」

    899 = 887 :

    メイ「ねえ、シルバー君さ、ポケモンバトル強そうだね」

    メイ「私もけっこう強いんだ、相手してくれない?」

    シルバー「……」

    シルバー「相手が誰だろうと、申し込まれたバトルは受けてやる」

    シルバー「いいだろう勝負だ」

    コトネ「またバトルすんの~?」

    コトネ「二人とも好きだねー」

    メイ「トレーナーってそういうものですよ」

    メイ「レッドさんならわかってくれますよね」

    レッド「…まあ、少しは」

    900 = 887 :

    メイ「チラチーノ、ロックブラスト」

    シルバー「全て砕いてやる、ハッサム、バレットパンチだ!」

    ハッサム「アタタタタタタタタ」

    メイ「そんなのいつまでも続かないよ、チラチーノもっともっとロックブラスト!」

    ハッサム「オラオラオラオラオラオラ」

    シルバー「どうした、もう終わりか?」

    メイ「ふふ…」

    メイ「私の見込んだとおり…」グ…

    メイ「そうとう強いトレーナーだね…」グググ…

    シルバー「……」

    シルバー「そうか…なんとなくわかった…」

    シルバー「どういうつもりかは知らんが、精液臭いよメイちゃん」


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