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    元スレ八幡「やはり俺が人間を愛しすぎるのはまちがっていない。」

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    51 = 1 :

    戸塚「うん。うちの学校の運動部って全部弱小でしょ?」

    雪乃「え、ええ……」

    八幡「意外と口が悪いな」

    戸塚「もちろんぼくが所属してるテニス部もそうなんだけど。それで三年生が引退したらもっと弱くなると思うんだ」

    八幡「つまり最弱無敗になるしかないと」

    戸塚「え?」

    八幡「悪い。気にせず続けてくれ」

    戸塚「うん。二年生は人数が少なくて、一年生は初心者が多くてね。僕たちが弱いせいでみんなモチベーションが上がらないみたいなんだ。人が少ないと自然とレギュラーだし」

    雪乃「それで?」

    戸塚「ぼくが上手くなればみんな一緒に頑張ってくれるかなって」

    八幡「結構楽観的なんだな」

    52 = 1 :


    戸塚「そ、そうかな?」

    八幡「ああ。戸塚が上手くなったからと言って他の部員のモチベーションが上がるとは限らないだろ」

    戸塚「……そうだね。でもやるだけやってみたいんだ」

    雪乃「そう。でも私は遊び程度でテニスをしただけよ。比企谷くんと由比ヶ浜さんは?」

    八幡「体育の授業だけだ」

    結衣「卓球ならよくしてるよ?」

    雪乃「……あまり力になれそうにないのだけれど」

    戸塚「うん。サポートだから球出しとかしてくれればいいんだ。練習メニューはスクールから貰ってるし」

    八幡「スクールにも通ってるのか?」

    戸塚「土日だけね。部活は午前練習しかしてないから」

    53 = 1 :

    八幡「そうか。……自分で出来ることはしてるんだな」

    雪乃「そうね。わかりました。戸塚くんの依頼を受けます」

    戸塚「ありがとう!」

    雪乃「練習時間は昼休みでいいのかしら?」

    戸塚「うん。朝より昼休みの方が効果もあるだろうし」

    結衣「効果?」

    八幡「そうか。他の部員たちにアピールするのか」

    戸塚「まあね。昼休みにテニスをしてれば嫌でも目立つし」

    結衣「つまりどういうこと?」

    八幡「簡単に言えばわたし頑張ってますアピールだ」

    戸塚「その言い方だとぼくが嫌なやつみたいに聞こえるよ……」

    54 = 1 :

    三日後 昼休み


    雪乃「戸塚くんが腕を捻ったようだから保健室に行ってくるわ。戻って来れなかったら後片付けお願いしていいかしら?」

    結衣「うん。さいちゃん、大丈夫?」

    戸塚「大丈夫だよ。比企谷くんもごめんね」

    八幡「気にするな。後でな」

    戸塚「うん」

    雪乃「それじゃ行きましょうか」

    結衣「待ってる間どうしよっか?」

    八幡「とりあえずボール拾っとくか」

    結衣「うん」

    55 = 1 :

    10分後


    三浦「あ、テニスしてんじゃん。テニス!」

    葉山「やあ」

    三浦「ねー、結衣。あーしらもここで遊んでいい?」

    結衣「え、えっと……」

    八幡「……」

    三浦「てか結衣ってテニス好きだったんだ。元テニス部のあーしに言ってくれればよかったのにー」

    結衣「あ、その……」

    八幡(さてと)

    戸部「おーっす、比企谷くん!」

    八幡「おう。相変わらずうるさいな」

    56 = 1 :

    戸部「っべー。いきなりディスられたわ!」

    三浦「隼人ー、ラリーしようよ、ラリー!」

    葉山「そうだな」

    結衣「あ、それは駄目かも……」

    三浦「は? なんで?」

    結衣「ひぅ。そ、それは、あたしとヒッキーはさいちゃんの練習の手伝いでここにいるだけだから……」

    三浦「ふーん。それで戸塚は? それと部外者混じってるじゃん。あーしらが使っても問題なくない?」

    八幡「……」

    結衣「……ごめん。ここはさいちゃんに顧問に許可を貰って使わせてもらってるから。だからさいちゃん以外は駄目なの……」

    三浦「だから結衣と比企谷は部外者なのに使ってるじゃん?」

    結衣「それは、その、あたしとヒッキーは練習のサポートを依頼されてお手伝いしてるだけってさっき……」

    57 = 1 :

    三浦「だったらあーしらも手伝ってあげるし。それなら問題ないっしょ?」

    結衣「え」

    三浦「駄目なん?」

    結衣「……」

    八幡「……わかった。それじゃお言葉に甘えて手伝ってもらうか」

    結衣「ヒッキー?」

    三浦「さすが比企谷は話が早いし」

    八幡「まあな。葉山たちも手伝ってくれるのか?」

    葉山「もちろんだよ」

    八幡「そうか。んじゃさっそく後片付けしようぜ」

    「え」

    58 = 1 :

    八幡「今日は戸塚は戻ってこないだろうし。さっさと後片付けして教室に戻ろうぜ」

    三浦「何言ってんの? あーしはテニスがしたいんだけど」

    八幡「三浦こそ何言ってるんだ? 由比ヶ浜が言ってただろ。ここは戸塚以外は使えないんだ。つまり俺たちもお前たちも戸塚がいなければコートは使えない」

    三浦「意味がわかんないし!」

    八幡「なら意味がわかるように自分で考えろ。戸部は言ってる意味わかってるよな?」

    戸部「お、俺? お、おう。戸塚がいないと駄目ってことだべ?」

    八幡「そういうことだ。ほら、突っ立ってないで体動かせよ」

    戸部「お、おう!」

    海老名「戸部っち……」

    葉山「比企谷くん、少しくらいは駄目なのか?」

    八幡「少しね。ま、ばれなければいいんじゃねえの?」

    三浦「なら!」

    八幡「ただばれた場合は戸塚に迷惑が掛かるだろうなあ。部外者にコート使われたのばれたら先生に怒られるだろうなあ」

    葉山「うっ」

    八幡「よく考えて行動してくれよ」

    59 = 1 :

    放課後


    八幡「協力してくれてありがとな、海老名さん」

    海老名「ううん。わたしはただテニスコートに皆を連れてきただけだし」

    八幡「でもそのおかげで由比ヶ浜は成長が出来た」

    海老名「結衣と優美子がああなること狙ってたの?」

    八幡「少しはな。ま、戸塚が怪我して俺と由比ヶ浜の二人になることは予想出来なかったけど」

    海老名「そっか。ま、わたしもこれで結衣と優美子が本当に仲良くなってくれれば嬉しいけど」

    八幡「俺もそう思う」

    海老名「本当にそう思ってる?」

    八幡「酷いな。疑ってるのかよ」

    海老名「うん。だって比企谷くんに話掛けられたの今回が初めてだったし」

    60 = 1 :

    八幡「悪いな。腐女子は苦手なんだ」

    海老名「酷い。……あ、協力したお礼をして欲しんだけどいいかな?」

    八幡「いいけど」

    海老名「比企谷くんって池袋に住んでたんだよね?」

    八幡「中二までな」

    海老名「それじゃ今度池袋に一緒に行こうよ」

    八幡「それはデートの誘い?」

    海老名「うん。BLの素晴らしさをたっぷり教えてあげる」

    八幡「それは遠慮したいな」

    61 = 1 :

    ここまで
    大体チェーンメール以降からクズくなってきます

    62 :


    擬態すべきは海老名さんより八幡だな

    64 :

    先日投稿した作品にてあーしさんとのカップリングにすると言っていましたが一応オリキャラや他のキャラがいいっていう人がいるかもしれないのでアンケートをとってみたいと思います。 

    大雑把にいきます。 

    1、オリキャラ 
      
    2、ゆきのん 

    3、ゆいゆい 

    4、いろはす 

    5、あーしさん 

    まあこんなかんじかな。 

    誰もコメントしてくれなかったら自分で勝手に鉛筆転がして決めますんで、気にくわないって方は無視してくれて結構です。ただ僕が勝手に傷心するだけなので 

    僕はアンチヘイトが好きなんでそういった要素も入れるかもです。 
    そうなった場合葉山くんには犠牲になってもらいましょう。 
    しょうがないよね。僕葉山くんのことめっちゃ嫌いなんだもん。しょうがないよね。

    69 :

    海老名さんがなみえさんポジかな?

    70 :

    文化祭編で八幡にすべての事柄の責任を押し付けて、『結果的に君の尽力は大きかったように思う。文化祭実行委員は機能を取り戻したし、相模が糾弾される事態も避けられた。……だが、素直に褒める気にはなれない』とか、『比企谷。誰かを助けることは、君自身が傷ついていい理由にはならないよ』とか、『君が痛みに慣れているのだとしても、君が傷つくのを見て、痛ましく思う人間もいることに君はそろそろ気付くべきだ』とか上から目線で物事を言うとかあんたが言うなとか言いたくなりますな。
    それにしても、八幡がここで精神的にブチ切れても可笑しくないとか思うんで御座る。
    それに、文化祭実行委員の担当の先生だから、さがみんが遣らかしたり、雪ノ下陽乃が発言した時に『サボり容認の件』を留めなかった責任が掛かると思うんで御座る。
    特にOBで平塚先生と親しかったはるのんが、ここで無責任発言をしたら良識ある教師として停止するとか責任の所在を明らかにして、もしも失敗したらさがみんとはるのんが責任をとるんだぞとか発言しておいて『さぼり容認』を停止させて置く義務が有るとか考えるのが普通の教師ですがな。
    それもせずに、八幡たち奉仕部に責任を押し付けるとかあんたどれだけの責任やら失敗した時のスケープゴートを八幡に押し付けるんだとか言いたくなりますな。

    71 = 70 :

    負け犬ガハマ厨「アンチヘイトガー!八幡信者ガー!葉雪ガー!」

    過疎スレ荒らしたり捨て垢でしかコメできないガハマ厨哀れすぎんだろ…
    まあ渋やハメであんだけ嫌われちまったらおかしくもなるわな

    72 :

    二次創作で一番人気あるのは八雪だかね
    読者もそれだけ八雪エンドに期待してるってとだよ
    八結とか葉雪とか言ってるのはただの荒らしだかスルーしようぜ
    屑山は制裁がお似合いだけどな

    73 :

    続きはよ

    74 :

    奉仕部


    結衣「ヒッキー、職場見学どこ希望した?」

    八幡「まだ決めてねえよ」

    結衣「そっか。ゆきのんは?」

    雪乃「……」

    結衣「ゆきのん、聞いてるの?」

    雪乃「もしかして私のことかしら?」

    結衣「当たり前じゃん。ゆきのん以外誰がいるっていうの」

    雪乃「そのあだ名は勘弁して欲しいのだけれど」

    結衣「えー? ゆきのん、可愛いじゃん」

    八幡「ちなみに今の可愛いはあだ名のことだぞ」

    75 = 1 :

    雪乃「言われてなくてもわかっているわ。雪ノ下さんでいいのだけれど」

    結衣「でも友達ならあだ名で呼んだ方がいい感じじゃん?」

    雪乃「私と由比ヶ浜さんって友達なの?」

    結衣「違うの!?」

    雪乃「友達の定義がよくわからないから」

    結衣「そ、そっか。それじゃゆきのんがあたしのこと友達と思えるように頑張るよ!」

    雪乃「え、ええ」

    八幡「よかったじゃないか、友達が出来そうで」

    雪乃「黙りなさい」

    76 = 1 :


    翌日 放課後


    葉山「こんな時間にすまない」

    結衣「隼人くん、依頼?」

    葉山「ああ。大丈夫かな?」

    雪乃「ええ。依頼内容を早く言ってちょうだい」

    葉山「うん。実はクラス内でチェーンメールが流行っててね」

    結衣「あ……」

    雪乃「チェーンメールね」

    八幡「まだ流行ってたのか。百年経っても流行ってるとはもはや文化だな」

    結衣「ひ、百年!?」

    77 = 1 :

    八幡「ああ。日本で最初に流行したチェーンメールの祖は大正時代の『幸福の手紙』だと言われてるんだ」

    葉山「『幸福の手紙』?」

    八幡「簡略すると『この手紙を受け取ったら、友達三人に同じ内容の手紙を送れ。そうすれば幸せになれる』って感じの文面だ」

    雪乃「『不幸の手紙』の逆パターンね」

    八幡「そう。大正時代は『幸福の手紙』だったものが、昭和に『不幸の手紙』になった。内容はほとんど同じなのにな」

    結衣「ヒッキー、超詳しい」

    葉山「俺も知らなかったよ。凄いな」

    八幡「凄くはない。調べるのが好きなだけだ。てか俺にチェーンメール来てないんだけど?」

    結衣「ヒッキー、クラスメイトとメアド交換してるの?」

    八幡「戸塚と戸部と海老名さんとしたな」

    78 = 1 :

    結衣「なんで姫菜としてんの!?」

    八幡「なんでって交換してって言われたから。……ま、アニメ好き同士話が合うんだよ」

    結衣「そ、そうなんだ。……あたしとも交換しよ?」

    八幡「いいぞ。葉山の話が終わってからな」

    結衣「あ、ごめん」

    葉山「いや。メールの内容はこれなんだけど」

    八幡「戸部、大岡、大和の中傷か」

    葉山「ああ。これが出回ってから、クラスの雰囲気が悪くて。それに友達のことを悪く言われるのも腹が立つし」

    雪乃「犯人捜しを手伝ってほしいってことかしら?」

    葉山「いや。犯人捜しはせずに丸く収める方法を知りたい」

    79 = 1 :

    雪乃「犯人を特定しないと収められないと思うのだけれど?」

    葉山「うっ」

    八幡「由比ヶ浜、チェーンメールが来たのはいつからだ?」

    結衣「先週からかな」

    八幡「先週から。……職場見学のグループ分けの話があったな。葉山は誰と行くか決めてるのか?」

    葉山「まだだけど」

    八幡「そうか」

    結衣「ヒッキー、もしかして……」

    八幡「ああ。恐らく犯人は戸部、大岡、大和の三人のうち誰かだ。……葉山、お前も予想はついてたんじゃないのか?」

    雪乃「え」

    80 = 1 :

    葉山「……」

    八幡「だから犯人捜しはせずに丸く収める方法を求めた。違うか?」

    葉山「……俺はあいつらの中に犯人がいるなんて思いたくない……」

    八幡「へえ。つまりその三人とは上っ面だけの友人関係で十分だってことか」

    葉山「そんなこと言ってないだろ」

    八幡「言ってるようなもんだ。いいか、葉山。人間ってのは誰にでも醜い部分があるもんだ。俺にもお前にも」

    葉山「……っ」

    八幡「その醜い部分を受け入れず関係を築こうなんて。これが上っ面だけと言わずになんて言うんだ?」

    葉山「……」

    八幡「本当に友達になりたいなら醜い部分を受け入れろよ。それが本当の友達ってもんじゃねえのか?」

    81 = 1 :

    葉山「それは……」

    八幡「……ま、お前がそれでいいならいいけどな。それと犯人捜しをせずに丸く収める方法がないこともない」

    結衣「ホント?」

    八幡「ああ。葉山、お前はこの三人がお前抜きで楽しく会話をしていることを見たことあるか?」

    葉山「いや」

    雪乃「その場にいないのだからわかるわけないじゃない」

    八幡「だな。俺は人間観察が趣味だからよくクラスのことも見てるんだが、その三人はお前がいないと全く会話しないぞ」

    葉山「」

    結衣「あー、確かに見たことないかも。挨拶するくらい?」

    八幡「そうだな。頭がいいお前のことだ。ここまで言えば後はどうすればいいかわかるだろ?」

    葉山「……」

    82 = 1 :

    10分後


    雪乃「納得がいかないわね」

    八幡「何がだ?」

    雪乃「あの方法で解決するのかしら?」

    八幡「どうだろうな。ただ葉山の依頼内容は『犯人捜しをせずに丸く収めたい』だろ?」

    雪乃「……」

    八幡「まさか依頼内容を無視して犯人捜しをしたかったって言うつもりないよなー?」

    雪乃「くっ。……でも止めるなら大本を根絶やしにしないと……」

    八幡「それは経験談か?」

    雪乃「ええ」

    八幡「ならそれはお前の時のパターンだろ。状況はケースバイケースなんだ。昔のやり方が今回も通用するとは限らない」

    雪乃「……っ」

    八幡「ま、お前の頑固なところも好きだけどな」

    雪乃「あなたはまたそんなこと言って!」

    結衣「す、好き!?」

    八幡「由比ヶ浜の純粋なところも好きだぞ。何色に染まってくか考えると楽しくてしょうがない」

    結衣「あ、あたしのことも……」

    雪乃「由比ヶ浜さん? 彼が不穏なこと言ってるの聞こえないのかしら?」

    83 = 1 :

    翌日 教室


    葉山「比企谷くん、俺とグループ組んでくれないか?」

    八幡「いいぞ」

    葉山「ありがとう。……俺があいつら三人と組まないって言った時は驚いてたよ」

    八幡「だろうな。ま、きっかけはアレだが仲良くなってくれればいいんじゃねえの?」

    葉山「ああ!」

    八幡「もう一人は戸塚でいいか」

    戸塚「僕も入っていいの?」

    八幡「ああ。二人しかいなかったし。いいだろ?」

    葉山「もちろんだよ。よろしく」

    戸塚「うん。よろしくね!」

    葉山「場所はどうしようか?」

    八幡「俺はどこでもいいぞ。自営業希望だから行きたい職場もないし」

    戸塚「自営業するの?」

    八幡「ああ。卒業したら池袋で情報屋でもやろうかと思ってる」

    葉山「情報屋?」

    八幡「名前のとおり情報を売買するお仕事だよ。それより場所が決まったら教えてくれ」

    葉山「あ、ああ。わかった」

    84 = 1 :

    昼休み 屋上


    八幡「たまにここに来るのもいいもんだな」

    「ひ、比企谷」

    八幡「ん? どうしたんだ?」

    「いや。お礼を言おうと思って」

    八幡「お礼? チェーンメールを提案したことか?」

    「ああ」

    八幡「アイディアを教えただけで、実際行動したのはお前なんだからお礼なんて不要だぞ」

    「しかし」

    八幡「ま、気持ちだけ受け取っておくわ」

    「ああ。それじゃ」

    八幡「またな」

    八幡「……」

    85 = 1 :

    一週間前


    八幡『戸部と大岡と仲良くなりたい?』

    『ああ』

    八幡『なら直接言えばいいじゃねえか』

    『俺は口下手だから。それに隼人がいないと不穏な空気で話掛けづらくて……』

    八幡『なるほどな』

    『それに職場見学のグループ分けもあっていつもよりギスギスしてるし……』

    八幡『お前、見かけによらずメンタル弱いな』

    『うっ』

    八幡『てか何で俺に相談を?』

    『比企谷って戸部と仲良いじゃないか。だから……』

    八幡『そうでもないけどな。……ま、方法なら教えてやってもいいけど上手くいくとは限らない』

    『それでもいい』

    八幡『それにやり方も正直好ましくない。それでもいいか?』

    『ああ』

    86 = 1 :

    現在


    八幡「まさか本当にチェーンメールを送るとは。……海老名さんにバレなければいいけど」

    八幡(ま、バレても悪いことをしたわけじゃない。逆に仲良くなるきっかけを与えてやったんだ。感謝してもらいたいくらいか)

    八幡(それに大和はいい人そうだし。仲良くなるにつれてチェーンメールを送ったことに対し罪悪感を感じるかもしれない。いや、するな)

    八幡(あいつがそれに耐えて友達を続けられるか鑑賞していくか)

    八幡(それにしても葉山は本当に思い通りに動いてくれるな。動かしやすくてホント助かるよ)


    川崎「あ」


    八幡「ん?」

    川崎(あたし以外に屋上に人いたんだ)

    八幡「確か同じクラスの川崎さんだったか」

    川崎「……うん。比企谷だっけ?」

    八幡「ああ。前から川崎さんと話してみたかったんだよな」

    川崎「あたしと? 別にさん付けじゃなくていいから」

    八幡「じゃあ川崎で。妹が川崎の弟さんと同じ塾に通ってるんだよ」

    川崎「……そうなんだ」

    八幡「弟さんに妹のことこれからもよろしくと伝えておいてくれ」

    川崎「うん」

    八幡「それじゃーな」

    87 = 1 :

    終わり
    次は川崎さんの黒レースです

    88 :

    おつ
    黒レースいいね黒

    90 :

    原作より踏み込んだ結果黒レースだと思ってたのが実は前空きだったってオチ希望

    91 :

    髪の毛と同じ色では?

    92 :

    更新まだなん?

    93 :

    屋上


    八幡「よう」

    川崎「ん」

    八幡「屋上でよく会うな。ここ好きなのか?」

    川崎「少なくとも教室よりはね」

    八幡「そうか。……それより下着見えてるぞ」

    川崎「へっ!?」

    八幡「黒のレースか。大人っぽい下着はいてんだな」

    川崎「ば、馬鹿じゃないのっ!?」

    八幡「せっかく教えてやったのに馬鹿はないだろ。階段上る時は気をつけろよ」

    川崎「……」

    94 = 1 :

    奉仕部


    結衣「ヒッキー、一緒にテスト勉強しよう!」

    八幡「テスト勉強?」

    結衣「うん。テスト近いからゆきのんと一緒に勉強することにしたの」

    雪乃「私はするとは言ってないのだけれど」

    結衣「いいじゃん。しようよー」

    雪乃「勉強は一人でした方が効率もいいと思うのだけれど」

    八幡(雪ノ下は初期戦場ヶ原さんをリスペクトしてるのだろうか)

    結衣「おねがーい、ゆきのーん!」

    雪乃「しつこいわね。……一回だけよ」

    結衣「ありがとう!!」

    雪乃「いちいち抱き付かないでちょうだい」

    八幡「悪いけど俺はパスだ」

    結衣「えー」

    八幡「由比ヶ浜と一緒に勉強したら点数下がりそうだし」

    結衣「なんでだし!?」

    95 = 1 :

    サイゼ


    八幡(放課後に一人サイゼ。至福の時間だな)

    結衣「あ、ヒッキーじゃん」

    雪乃「……」

    八幡「げっ」

    結衣「げって何だし」

    八幡「もしかしてここでテスト勉強するのか?」

    結衣「そうだよ」

    雪乃「私は部室か図書室がよかったのだけれど」

    結衣「ここならご飯食べたりお喋りしながら勉強出来るじゃん?」

    八幡「勉強する気あんのかこいつ……」


    小町「あれれ? お兄ちゃん」


    八幡「小町か」

    96 = 1 :

    小町「外で会うなんて珍しいね」

    八幡「そうだな。……妹の小町だ」

    小町「どもどもー。お兄ちゃんがいつもお世話になってます!」

    八幡「この二人は奉仕部の仲間だ」

    雪乃「部長の雪ノ下雪乃です。よろしく小町さん」

    結衣「え、えっと、由比ヶ浜結衣です……」

    八幡「小町がサイゼにいるなんて珍しいな」

    小町「うん。同じ塾の子に相談されてねー」

    八幡「え? お前に相談する子なんていたんだ」

    小町「小町、中学と違って塾じゃ嫌われてないし」

    八幡「ほーん。んでその子は?」

    小町「お手洗いにいってるよん。相席していい?」

    97 = 1 :

    5分後


    大志「川崎大志っす。小町さんにはお世話になってます」

    八幡「あー、もしかして川崎の妹か」

    大志「はい。姉ちゃんがいつもお世話になってます」

    結衣「え? 川崎さんの弟さん?」

    大志「そうっす」

    結衣「言われてみれば似てるかも」

    八幡「んでなんの相談受けてんだ? 小町に惚れたりしちゃったわけ?」

    大志「ち、違うっす!」

    小町「大志くん、ひどーい。即否定とか小町傷ついちゃったなー」

    大志「うっ。……今度ジュース奢ります」

    小町「もう一声♪」

    98 = 1 :

    大志「ご飯奢ります……」

    小町「さすが大志くん。ありがとー。ご飯奢る男子って小町的にポイント高い」

    八幡「別に奢らなくていいぞ。それで相談内容は?」

    大志「はい。さっき言った姉ちゃんのことなんすけど……」

    小町「ここ最近帰りが遅いんだって」

    八幡「高校生なんだから遅くなることもあるだろ」

    大志「でも朝5時なんですよ」

    結衣「朝帰りじゃん!?」

    小町「大志くんがお姉さんに問い詰めても教えてくれないんだって」

    八幡「なるほど」

    大志「それとエンジェルなんとかってお店から自宅に電話があって……。姉ちゃん、なんかやばいことしてるのかなって心配なんです……」

    99 = 1 :

    結衣「うわ、超怪しい名前だし!?」

    雪乃「それで大志くんはお姉さんの朝帰りをやめさせたいのかしら?」

    大志「そうっす」

    八幡「小町に相談しても解決するとは思えんけどな」

    小町「妹ディスするのやめてよねー。小町だって実力行使すれば朝帰りの理由くらい聞き出せるんだから」

    大志「実力行使?」

    小町「大志くんは気にしなくていいよー」

    大志「超気になるんすけど!?」

    八幡「ふむ。とりあえず朝帰りをやめさせるには理由・原因を調べる必要があるな」

    雪乃「そうね」

    八幡「……雪ノ下も考えてくれてるけどいいのか? 部活じゃないんだぞ?」

    100 = 1 :

    雪乃「お姉さんがうちの高校の生徒なのでしょう? なら部活の活動の範囲だと思うのだけれど」

    八幡「そうか。……ま、原因はすでにわかってるんだけどな」

    「え」

    大志「ほ、ホントっすか?」

    八幡「ああ」

    結衣「なんで知ってんの? 相談受けたばかりなのに」

    八幡「俺は情報力に優れているからな。雪ノ下ならわかるだろ」

    雪乃「……あなた、私以外に川崎さんのこともストーカーしてたのね」

    八幡「前から言ってるとおり貧乳には興味はない。確かに川崎はいい体してるが生徒の情報ならある程度持ってるぞ」

    雪乃「……っ」

    小町「それで原因は?」

    八幡「エンジェルラダーというバーでバイトしてるからだ」


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