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元スレ京太郎「俺が三年生?」誓子「えっちなこと……しても、いいよ?」
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京太郎「ふぅ……なんかいつも以上に疲れたな」
「俺の幼馴染たちが修羅場すぎてやばいっ、みたいな?」
京太郎「なにその小説のタイトルみたいなの」
「だってその通りじゃない?」
京太郎「……否定はできないけどさ」
「冬休みが終わるまで続きそうねぇ」
京太郎「少しの間、久ちゃんは来ないみたいだけどな」
「そうなんだ。残念」
京太郎「残念って……明らか面白がってるよな?」
「あらー? 電話かかってきちゃったー」
「はいもしもし、須賀です」
「あら、ご丁寧にどうも」
「ふんふん……あー、そうなの」
京太郎「まったく……」
「母さんは箱入り娘みたいなところがあったからな、その反動だと思うぞ」
京太郎「他人事みたいに言ってるけどさ、父さんも大概だからな」
「俺はまた事情が違う」
京太郎「じゃあどんな事情だよ」
「お前をからかうのが楽し……いや、なんでもない。忘れてくれ」
京太郎「そこまで言ったら全部言ったのと同じ!」
「母さん遅いなー、知り合いからかなー?」
京太郎「わざとらしいわっ」
「うんうん、わかる。あの子鈍感だから」
「そういうことなら任せてちょうだい、なんとかしてあげるから!」
「それじゃあ、また今度ね」ガチャン
「お、電話終わったみたいだな」
京太郎「誰からだったんだろう?」
「さあ、どうだろうな」
「んふふー、今度母さんのお客さんが泊まりに来るから」
「それはまた珍しいな」
京太郎「てか、なんか気持ち悪い」
「そんなこと言ってられるのも今のうちだからね」ニヤニヤ
京太郎「なんだそりゃ」
「どう言う意味でしょうねー?」
京太郎「……誰から?」
「私の知り合い」
京太郎「答える気はないと……なら」ピッ
「あっ」
京太郎「この番号……あいつかよ」
「あーあ」
京太郎「ちょっと電話かけてくる」
「速攻でバレちゃった」
「やっぱりあいつの知り合いからだったのか」
おやすみ>>1
姫子『先輩からなんて珍しいですね。あ、私ん声ば聞きたかってことですか?』
京太郎「寝言は寝て言え」
姫子『そい、なんか恒例ですね』
京太郎「そんなことよりお前、さっき家に電話かけただろ」
姫子『えー? なんのことですかぁ?』
京太郎「電話の履歴に番号残ってたぞ」
姫子『……もう、なんでこがなとこは気がつくんですかね?』
京太郎「まさかとは思うけど、うちに泊まりに来るつもりか?」
姫子『先輩のお母さんにはお話通しました』
京太郎「俺に通ってないんだよなぁ」
姫子『私と哩先輩が一つ屋根ん下ですよ? 興奮しません?』
京太郎「……なんか不安になるな」
姫子『照れ隠し?』
京太郎「んなわけあるか……てか、今回は遠慮して欲しいんだけど」
姫子『え、まさか他ん女子ば連れ込むから……!』
京太郎「違うわ! これでも受験生なんだよ」
姫子『じゅ、受験……先輩が?』
京太郎「柄じゃないことはわかってるけど、そうなんだ」
姫子『……浪人して来年一緒に受験しません?』
京太郎「なんでそうなる」
京太郎「とにかく、そういうわけなんだ」
姫子『むぅ……さすがに邪魔ばするのもアレですね』
京太郎「悪いな」
姫子『ホントですよもう……あーあ、哩先輩楽しみにしてたのになー』
京太郎「罪悪感を煽ろうとするのはやめろって」
姫子『バレちゃいました?』
京太郎「バレバレだな」
姫子『心、通じ合ってますね』
京太郎「だから――」
姫子『――寝言は寝て言え、ですか?』
京太郎「……先回りかよ」
姫子『ふふ、そいぎー』プツッ
京太郎「なんだかな……俺も読まれやすいのかな」
京太郎「にしても、せっかく遊びに来るって言ってるのに、悪かったかな」
京太郎「くそ、なんか今更気になってきた!」
京太郎「鶴田があんなこと言うから……!」
京太郎「……あーもう! こうなったら――」
姫子「断られちゃいました」
哩「そいはしょんなかね。素直に宿ばとって、やね」
姫子「まだプランBがありますよ?」
哩「プランB?」
姫子「花田ん家ですね」
哩「……さっきは誰に?」
姫子「あの人の家ですけど」
哩「えっ、ちょっ」
姫子「まあまあ、落ち着いて」
哩「そ、そうやね」
逆にこれ快諾される可能性どのくらいで見込んでたんだろうか。ちょっと気になる
哩「そいで、須賀くんに断られたと?」
姫子「受験勉強あるからーって」
哩「大学行くんだ……」
姫子「ホントそいですよね。思わず驚いちゃいました」
哩「となっと、お邪魔しに行くわけにもいかんし」
姫子「そこはあれですね、ちゃんと勉強してるか確認しに行くって名目で」
哩「こら」
姫子「ばってん、見てみんとわからんですよ?」
哩「ふむ……邪魔にならん程度に顔出しすんならあり?」
姫子「ですよ」
――プルルル
哩「私のだ」
姫子「こがな時間に誰からですかね?」
哩「ちかっと出てくる」
姫子「はーい」
『須賀くん』
哩「……」
哩(こ、こんタイミングで……)
哩(なに、一体用件はなんね)
哩(ああっ、とりあえず電話に出んとっ)
哩「も、もしもし!」
京太郎『うおっ、びっくりした。いきなり大声出すなよ』
哩「あ……ごめん」
京太郎『まぁ、俺の鼓膜は多分丈夫だから気にすんな』
哩「う、うん」
京太郎『でさ、さっきの話なんだけど』
哩「さっきの?」
京太郎『うちに来るとかって話。鶴田が電話かけてきたんだけど』
哩「ああ……うん、そいで?」
京太郎『一回断ったけど、条件飲んでくれるならオーケーだ』
哩「うん……え!?」
れすさんくす
長野のすばらん家に泊めてもらうついでにすばらも連れて来るつもりだったとしたらそっちのほうが良かったんじゃないかなって今ならそう思う
長野のすばらん家に泊めてもらうついでにすばらも連れて来るつもりだったとしたらそっちのほうが良かったんじゃないかなって今ならそう思う
哩(須賀くんの家にお泊まり!?)
哩(い、いきなしやと心の準備がっ)
京太郎『もしもーし、白水さーん?』
哩「え、あ……白水」
京太郎『間違ってないよな? 白い水で白水』
哩「そう、やけど……」
哩(電話口でくらい、こん前みたく名前で呼んでくれたって……)
哩「……条件って?」
京太郎『ああ、ちょっと手間かけるかもしれないんだけど……』
京太郎『勉強、手伝ってくれないか?』
哩「……」
姫子「なんでした?」
哩「須賀くんからやった」
姫子「お詫びの電話ですか?」
哩「泊めてくれるって」
姫子「え? 断るって言われたばっかなんですけど」
哩「勉強に付き合ってくれたらって」
姫子「なるほど、交換条件ですね」
姫子(ダメ元の罪悪感作戦が効いたのかな?)
姫子「勉強……私、役にたてますかね?」
哩「姫子はおとなしくさせとけって」
姫子「むっ、なんですかそれ」
泊める条件の下で妄想爆発するかと思ったがそんなことなかったぜ
京太郎「俺の知り合いが今度泊まりに来るから」
「あら? 今度は二人も女の子連れ込んじゃうの?」
京太郎「……だれも女の子とも二人とも言ってないんだけど」
「はいはい、わかってるから」
京太郎「それより、さっき何話したんだよ」
「それは……女の子同士のヒミツ♪」
京太郎「……女の子? まぁ、片方はそうだろうけど」
「ひどーい! あなた、京太郎が、京太郎が……」
「あー、君はいくつになっても綺麗だよ」
「きゃっ、あなたったら!」
京太郎(……うざった!)
哩「勉強か……何持っていけばよかね?」
哩「英語と現国、古典は確実として……数学はどっちもやろか?」
哩「理科と社会も……聞いとくんやった」
哩「……ええい、全部持ってけば問題はなか!」
哩「……なんか、荷物が重か」ドサッ
哩「さすがにこいを持ち歩くのは……」
姫子「あ、もう荷物詰め終わったんですか……ってなんですか、こいは」
哩「勉強道具詰めたらこがんに」
姫子「それなら向こうにもあっと思うんですけど」
哩「あっ」
姫子「あはは……一回荷解きします?」
京太郎「それでよ、またあいつらが来るみたいなんだよな」
まこ「ほぉ、新道寺のコンビがのぅ」
京太郎「どんだけ長野が好きなんだってな」
まこ「ふぅむ……」
まこ(そりゃあ長野が好きというより……)ジッ
京太郎「なんだよ、人の顔じっと見て。惚れたか?」
まこ「寝言は寝ていいんさい」
京太郎「ぉう、まさか俺がそう言われるとは……」
京太郎「しっかしなぁ……」
まこ「勉強の心配事かの?」
京太郎「それもあるけど、なんで鶴田が家の番号知ってたんだろうかって」
まこ「まぁ、わしが教えたけぇの」
京太郎「俺を売ったのか」
まこ「なんじゃそりゃあ……ただ聞かれて教えただけじゃ」
京太郎「まこっちゃん口軽すぎんよぉ」
まこ「別にそがぁにひた隠しにするようなもんでもないじゃろが」
京太郎「まぁ、たしかに」
京太郎(結局聞かれてないから教えてないだけだしな)
京太郎「さて、お昼ごちそうさん」
まこ「お帰りかい」
京太郎「あ、その前にお茶一杯もらっていい? 外寒いし」
まこ「ふぅ……うちは雀荘なんじゃが」
京太郎「いいだろ? まこっちゃんのお茶うまいし」
まこ「このお調子者が」
京太郎「照れるぜ」
まこ「褒めとらんわ」
姫子「お邪魔しまーす」
哩「お、お邪魔します……」カチコチ
「あら、いらっしゃい。ささ、こっちこっち」
「えっと、あなたが鶴田姫子さんで……」
姫子「初めまして、先輩にはいつもお世話になってます」
「あなたが白水哩さん?」
哩「はい……は、初めまして」
「自分の家だと思ってくつろいじゃってね」
姫子「はーい」
哩(自分の家のようにって……無理やろ)
哩(須賀くんがここで暮らしてるかと思うと……)
姫子「先輩は留守ですか?」
哩「――っ」ビクッ
「あの子ならお昼食べに出てったけど……もうすぐ帰ってくるんじゃないかしら?」
京太郎「ただいまー……ん?」
京太郎(女物の靴……もう来てるのか?)
「おかえり~」
京太郎「二人ともいるのか?」
「とりあえずあんたの部屋に通しといたから」
京太郎「ちょっと待て!」
「どうかしたの?」
京太郎「いやいやいや、あいつが部屋に上がってるとか……!」ダッ
「あっ、ちょっとー」
京太郎(白水はともかく鶴田はなにするかわかったもんじゃない!)
京太郎(秘蔵の本は隠し場所を変えてるけど、万が一ってことも……)
京太郎「お前ら、まさかとは思うけど――」ガチャ
姫子「むぅ、おっきなのばっか」
哩「こ、こいはすごかね……」ペラッ
京太郎「やっぱりぃー!?」
哩「え、あ……す、須賀くん」
姫子「先輩! なんでおっきなのしかないんですか!」
京太郎「キレたいのはこっちだよ!」
姫子「あ、お邪魔してます」
京太郎「今更!?」
京太郎「なんだ、あれか。女子は男子の部屋に入ったらエロ本探さなきゃいけない宿命でも背負ってるのか?」
姫子「気になりません?」
京太郎「そっとしておけよ」
哩「ごめん、つい」
京太郎「お前は……多分鶴田にそそのかされたんだろうな」
姫子「私の信頼度、低くなかですかね?」
京太郎「ある意味信頼してるよ」
姫子「相思相愛ですもんね」
京太郎「寝言は――」
姫子「――寝て言え、ですね」
京太郎「……くそっ」
哩「……」
哩(相思相愛……そいは多分姫子ん冗談)
哩(ばってん、息ピッタリやね、二人とも)
哩「……勉強、手伝おうか?」
京太郎「お、そうだな。早速で悪いけど」
姫子「私もなんか手伝います?」
京太郎「お前は邪魔しなきゃなんでもいい」
姫子「……やっぱ扱い悪か」
京太郎「あー……なんだっけこれ」
哩「そいはほら、こがんふうに」
京太郎「お、いけそうだな。サンキュー」
姫子「……」ペラッ
京太郎「なんだっけ、こいつの名前。プリッツ大林?」
哩「リッツ・コバヤシ?」
京太郎「それだ!」
姫子「……ぁふ」
京太郎「えっと、この和訳は『アイテムなぞ使ってんじゃねえ!』ってとこか?」
哩「普通にアイテムは利用できませんじゃ……」
京太郎「なんとなく、ノリで」
哩「ノリで×くらったらどがんすんね」
京太郎「だよなぁ」
姫子「……」ウトウト
姫子「……はっ!」
姫子「暇! 暇なんですけど!」
京太郎「なんだよ、勉強中だぞ」
姫子「むぅ、そろそろ休憩でもよかて思います。暇過ぎて死にそうでした」
京太郎「お前の都合に合わせてどうするんだよ……」
「おやつもってきたわよー」
姫子「あ、グッドタイミングです」
「あら、そう?」
姫子「ほら、先輩」
京太郎「んー」
京太郎(いいタイミングなのは確かだけど、こいつの言うとおりにするのはなんだか気に食わないな)
京太郎(いやでも、放置してるのも悪いしな……)
哩「私も休憩してもよか?」
京太郎「……そうだな、白水がそう言うなら」
姫子「むぅ、私ば言うこつは素直に聞き入れんと……あ、すいとー子に意地悪すっていうアレですか?」
京太郎「あーもう、それでいいから黙っとけ」
おやすみ>>1
姫子「それで、なにします?」
京太郎「なんだその今から遊びますっていう雰囲気」
哩「休憩中なら問題はなかて思うけど」
姫子「ですよね!」
哩「休憩中は、やけん」
姫子「わかってますってば」
京太郎「ふぅ……ま、俺も息抜きしたいって思ってたしな」
姫子「実はやってみたいゲームがあって」
京太郎「どんなのだ? トランプとかならあるけど」
姫子「んー、道具は特にいらんですけど」
哩「なんね」
姫子「そーですねぇ……」
姫子「王様ゲーム、とか?」
京太郎「却下」
姫子「えー? よかですよね?」
哩「そいは、興味はあっけど……」
姫子「二対一ですよ?」
京太郎「俺も興味あるかないかで言えばあるけどよ……」
姫子「じゃあ、決まりですね」
京太郎「ダメだって」
姫子「やけん、なんでですか」
京太郎「面子に不安がある」
姫子「こがなやぁらしか女子二人と一緒で興奮すんのはわかりますけど……」
京太郎「お前だお前! 絶対変なこと言いそうだしな!」
姫子「そこらへんはノリやないですか?」
哩「無理やったら拒否ばできることにすれば……」
京太郎「お前もなにげにやる気満々かっ」
京太郎「……わかった、ちょっとだけなら」
姫子「やった、じゃあ早速」
京太郎「いや待て、せめてあと一人増やせ。それじゃないとやらないからな」
哩「たしかに……王様以外二人しかおらんし」
姫子「しょんなかですねぇ……」
京太郎(これで諦めるか……?)
煌「すばらっ、呼ばれてまいりました!」
京太郎「……」
哩「まさか花田ば呼ぶとは……」
姫子「こいでオッケーですよね?」
哩「……ちゃんとなんばすっか聞いた?」
煌「なにをするんでしょうか?」
京太郎「やっぱり何も話してねーじゃねえか!」
姫子「別に今から話せばよかですよ」
煌「はい?」
煌「王様ゲーム、ですか?」
京太郎「うんまぁ、そうなんだけど……」
煌「すばらっ、やりましょう!」
哩「え、本当に?」
煌「王様ゲームとはグループの仲が良くなければできないと聞きました!」スバラッ
京太郎「いや、まぁ……そう、なのか?」
姫子「ですです、てなわけで早速始めましょう」
煌「すばらっ」
京太郎「……」
哩「……」
京太郎(やっぱり不安だ……)
哩(今更不安になってきた……)
((大丈夫かなぁ?))
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