私的良スレ書庫
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元スレ京太郎「俺が三年生?」誓子「えっちなこと……しても、いいよ?」
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雪かきシーズン到来!
……とは関係ないけど風呂入ったら始めます
……とは関係ないけど風呂入ったら始めます
一時間ぐらいは寝ないよ!
というわけでこの前の続きからスタートします
というわけでこの前の続きからスタートします
一太「ただ……そういうのに慣れてないからさ」
京太郎「なんだそんなことか」
一太「君は慣れてるんだろうけどね」
京太郎「バカ、合コンなんて初だよ。初心者同士頑張ろうぜ」
一太「京太郎……」
京太郎「俺たちの仲だろ」ポン
一太「そんなこと言って、ぼくぐらいしか誘う相手がいないんだろ」
京太郎「うぐっ」
一太「わかったよ、そういうことだったらついて行ってあげるよ」ニヤッ
京太郎「こ、この野郎……後で覚えてろよ!」
誠「あ、先輩、こっちこっち!」
京太郎「おう、準備は……できてるみたいだな」
誠「バッチリっすよ」
京太郎『まず、清潔感だ。髪型や服装、色々と気を使えるところはある』
京太郎『髪型についてだが……まあ、特に気負わずいつもどおりでいいと思う』
京太郎『服装は……これも砕けすぎなけりゃ普段外に着てくものでいいと思う』
京太郎『まとめると、気を使うようで使わない、だけどやっぱり少し使うってことで』
京太郎「こっちの言ったことはきちんと守れてる。まずは第一関門突破ってところか」
誠「食べるラー油みたいなこと言われて軽く困っちゃいましたけどね」
京太郎「言うな」
京太郎(俺だって初めてなんだよ……!)
一太「いたいた。京太郎と、えっと……高久田くんだっけ?」
誠「副議会長!? なんで俺の名前……ってかなんでここに」
京太郎「俺が呼んだ数合わせの一人だ」
一太「数合わせとはなんだ」
誠「意外っすね。なんか真面目って印象あったんですけど」
一太「どうしてもって頼まれてね」
誠「須賀先輩がそこまで言って頼るなんて……」
京太郎「数合わせだ数合わせ!」
一太「そういうことにしといてあげるよ」
京太郎「くっ、このロリペド野郎が……」
一太「いいかげん怒るよ!?」
誠「やっぱり只者じゃねぇ……」
一太「そういえばお金は大丈夫なのかい? 最近金欠だって聞いたけど」
京太郎「奥の手を使った」
一太「奥の手?」
京太郎「ああ、なるべくなら使いたくなかったが……」
京太郎『お金を、貸してくださいっ』
『……用途は?』
京太郎『合コンに、行きたいんだ……!』
『そうか……ならこれを持ってけ』スッ
京太郎『一万円も……いいのか?』
『いやなに、俺もサークルや会社、色んなとこで合コンに参加したもんさ』
京太郎『お、親父……』
『あ、会社の合コンのことは母さんには内緒な』
『へぇー、だれに内緒ですって?』
『いやだな、夫婦の間に隠し事なんてあるわけないじゃないか』
『ちょっとお話があります』ガシッ
『落ち着こう、話はそれからだ』
『母さんたちはしばらく大事なお話してるから』
京太郎『あ、はい』
『京太郎、一つだけ言っておく』
『はーい、こっちねー』ズルズル
『彼女を作る前に合コンを楽しんでおけっ!』
京太郎「親父の尊い犠牲はあったけどな」
一太「一体君の家庭で何が起こったんだ」
誠「なんの話っすか? 仲間外れとか勘弁してくださいよ」
京太郎「ああ、ちょっと浮気のラインの話をな」
一太「そんな話だったっけ?」
誠「すげぇそれっぽい話だ……あ、ところで最後の一人は」
京太郎「そろそろ来ると思うけど」
ハギヨシ「おや、私が最後のようですね」
ハギヨシ「どうも初めまして。萩原と申します」
誠「はぁ、ご丁寧にどうも。高久田です」
一太「内木です」
ハギヨシ「今日は呼んでくれてありがとうございます」
誠「俺は別に……ほら、須賀先輩任せだったというか」
ハギヨシ「いえいえ、あなたが須賀くんに相談しなければ、私はこの場にいなかったですからね」
誠「そう、ですかね?」
誠「先輩、あの人何者ですか?」ヒソヒソ
京太郎「バイト先の正社員」ヒソヒソ
誠「先輩ってバイトしてたんすか?」ヒソヒソ
京太郎「まぁな」ヒソヒソ
おやすみ>>1
大人は嘘をつくわけではないのです。ただ、間違えるだけなのです……
おやすみなさい
おやすみなさい
乙~
やっぱりある程度まとめて書いてからの一括投稿のほうがいいと思うんよ
やっぱりある程度まとめて書いてからの一括投稿のほうがいいと思うんよ
今までは途中で目が覚めてたから三度目の正直で朝までぐっすりか
つ30分ルール
起きるか分からないイッチを待ち続けなくていいという親切設計やで
起きるか分からないイッチを待ち続けなくていいという親切設計やで
ハギヨシ「しかし、合コンですか……懐かしいですね」
京太郎「もしかして経験が?」
ハギヨシ「何年か前の話ですが、一度だけ」
誠「詳しく聞きたいです!」
ハギヨシ「いえ、結果的に私は失敗してしまいました」
京太郎「ハギヨシさんが?」
誠「こんなイケメンの人が……」
ハギヨシ「彼女は、三半規管が弱かったのでしょう……」
誠「三半規管っすか?」
ハギヨシ「お付き合いするのなら三半規管の強い女性をお勧めしますよ」
誠「はぁ」
京太郎「……」
京太郎(それって、車酔いしない人ってことだろ)
京太郎(女の人を隣に乗せてあの運転をやったのか……)
京太郎(いや待て、そもそも数年前に車を運転してたって……)
京太郎(……あまり深く考えないでおこう)
一太「あの人ってもしかして龍門渕の?」ヒソヒソ
京太郎「よくわかったな」ヒソヒソ
一太「何回か清澄で見たことあるからね」ヒソヒソ
京太郎「ああ、お嬢さんのおつきやってたからな」ヒソヒソ
一太「ということは、ころたんとも……」ボソッ
京太郎「おいやめろ、下手したらデッドエンドだぞ」ヒソヒソ
一太「なっ、ぼくは不純なことなんて考えてないぞっ」ヒソヒソ
ハギヨシ「そこで私は言ってやったわけですよ――『てめーのつけは金では払えねーぜッ!』……とね」
誠「おおぉぉ……なんかよくわかんないけどカッコイイ!」
ハギヨシ「ふふ、私もまだまだ青かっただけですよ」
京太郎「そろそろ集合場所に向かいますか」
誠「あっ、たしかにそろそろっすね」
一太「はぁ、今更ながら緊張してきたよ……」
京太郎「どうせみんなおまえの守備範囲外なんだ。ジャガイモとでも思っておけよ」
一太「無茶言うな」
誠「内木先輩、もしかして年上好みだったり?」
京太郎「違う違う、そのぎゃk――ぐえっ」
一太「ちょっと二人で作戦会議しようかっ!」グイッ
誠「あのー、時間が迫ってるんですけどー」
ハギヨシ「おっと、これはいけませんね。私が仲裁に入りましょう」
「……」
「……」
「……」
京太郎「……」
一太「……」
誠「……」
京太郎「おい、どうするよ。席に着くなり固まっちまったぞ!」ヒソヒソ
誠「そんなの俺が聞きたいっすよぉ……なんとかしてください!」ヒソヒソ
一太「そもそも萩原さんはどこいったのさ……」ヒソヒソ
ハギヨシ「お冷をお持ちしました」コトッ
「なー、どうすんのさ、これ」ヒソヒソ
「わ、私はさっぱりですよぉ」ヒソヒソ
「このまま睨み合いを続けててもしかたないし……」ヒソヒソ
「大体福路はまだ来ないわけ?」ヒソヒソ
「用事が長引いてるってさ」ヒソヒソ
ハギヨシ「こちらがお通しです」コトッ
京太郎「……ハギヨシさん?」
ハギヨシ「どうかしましたか?」
京太郎「いや、なにやってるですか」
ハギヨシ「……失礼、いつもの癖で」
「……」
「……」
「……」
京太郎「あ、あはは……この人、職業柄こういうのが癖になってるみたいで」
誠「しょ、職業ってなにやってるんでしたっけ?」
一太「うわー、気になるなー」
ハギヨシ「まだ若輩の身ではありますが、とある場所にて執事の役を与えられています」
「へー、執事」
「ってあれかな?」
「だ、だと思います」
(((執事喫茶!)))
京太郎「そうだ、せっかくだしみんな自己紹介しちゃうか。そっちの四人目はもうちょっとかかりそうだし」
「んー、ごめんね、うちら足並みが揃ってなくってさ」
京太郎「いいって。そんな堅苦しい場じゃないだろ。さ、気を取り直して始めますか!」
一太「えっと、内木です」
「はぁ」
「うん」
「えと、よろしくです」
京太郎「見ろ、あれがダメな典型例だ。何の面白みもない」
誠「なるほど、いわばスポンジだけのケーキってところっすね」
京太郎「もしくは素ラーメンだ。ネギすら入ってねぇ」
一太「黙って聞いてればひどい言われようだな!」
ハギヨシ「さて、次は私が行きましょう」
ハギヨシ「萩原と申します。周囲の人たちからはハギヨシと呼ばれていますので、みなさんもよろしければそうお呼びください」
「うわー、さすが執事さんって感じ」
「でも、あだ名みたいのがあると親しみやすいっていうか」
「大人の人って感じですねぇ」
京太郎「この手堅さ、さすがだぜ」
誠「親しみやすい呼び方……」
ハギヨシ「ふぅ、やはり少し緊張してしまいますね」
一太「え、そうなんですか?」
誠「次、俺行きますっ」
誠「高久田誠っす! 気安くまこピーって呼んでください!」
「……」
「……まこ、ピーね」
「……あ、あはは」
誠「え、俺やらかしちゃいました?」
京太郎「ちょっと攻めすぎたな」
一太「いくらなんでも砕けすぎというか」
誠「うっそーん!」
ハギヨシ「大丈夫、まだ挽回の目はありますよ」
京太郎「しかし、また場の空気が逆戻りになっちゃったな」
一太「そして次は君の番だ。わかってるよね?」
京太郎「俺次第ってことかよ……」
京太郎(どうする、盛り上げるためには何が必要なんだ?)
京太郎(ここはアレか、愛宕姉に禁止していたあの呼び名を使うしかないのか?)
京太郎(黒光りしてそうなアレを……)
京太郎「最後は俺だな」
誠「行くんすか?」
京太郎「任せとけ。後輩のケツぐらい、軽く拭いてやるよ」
誠「せ、先輩……」ジーン
京太郎「須賀京太郎だ。知り合いの関西人からは――」
「え、須賀京太郎ってあの!?」
「マジでモノホン?」
「ゆ、有名人さんでしたか」
京太郎「いや、うんまぁ……」
伝説の男スレがどういうことになってるかわりと気になって来たぞw
誠「すごいっすね、やっぱ全国放送は伊達じゃないっていうか」
一太「悪目立ちというかね」
ハギヨシ「彼自身はあまり自覚はないようですが」
一太「本当に……前は学校にカメラとか来てたし」
誠「あ、それって三尋木プロの一件でしたっけ」
ハギヨシ「テレビで燃料投下、もとい爆弾発言でしたね」
一太「なんてうらやま……けしからん!」
京太郎「お、俺のことはそこそこにしてさ」
「えー? もう少し話聞きたいっていうかー」
「ちょっと消化不良だよね」
「サインくださいっ」
一太「しかし、まずいね」
誠「なにがっすか?」
一太「相手の興味が全部京太郎に向いてる」
誠「……たしかに!」
ハギヨシ「ふむ、今日の役目は高久田君のサポート、となれば……」スッ
――パンッ
ハギヨシ「さて、飲み物も行きわたったところで、席替えなどいかがでしょうか?」
京太郎「――っ、そうっすね! じゃあクジでも――」
ハギヨシ「こちらに」スッ
京太郎「さっすが、用意がいい!」
京太郎「すいません、ちょっと抜けられなくて」
ハギヨシ「ともかく、これで流れを変えましょう」
京太郎「それにはどんな細工が?」
ハギヨシ「さぁて、彼次第としか」チラッ
誠「俺っすか?」
京太郎「ぶっちゃけ、三人の中でだれがいい?」
一太「なるほど、クジでなら自然に席を変えれるわけだ」
誠「俺は、やっぱり同年代の子が……」チラッ
京太郎「あの子だな? じゃあハギヨシさん」
ハギヨシ「わかりました」
誠「えっと、高久田です……って、さっき自己紹介したか」
「は、初めまして……って、ネト麻で話してましたね」
一太「よろしくね」
「こっちこそ」
ハギヨシ「正面、失礼します」
「執事さんよろしくねー」
京太郎「……」
京太郎(そんで俺が一人ですか……)
京太郎(いや、いいよ? 高久田を助けるって名目だし)
京太郎(でもちょこーっとだけ、楽しみにしてたっていうかさ)
京太郎(……はい、正直残念です)
一太「そういえば、最後の一人ってまだなのかな?」
「あー、福路ね」
誠「へー、福路さんって言うんすか」
「誰かの誕生日プレゼント買いに行くって言ってたんだけどね」
ハギヨシ「おや、これは……」
「福路先輩とご飯なんて初めてで緊張します……」
京太郎「じゃあ俺の前はその福路さんかー……ん?」
京太郎(福路ってまさかな……)
美穂子「ごめんなさい、遅れましたっ」
「もう、おーそーい」
「先に始めちゃってるよ」
「先輩、お疲れ様ですっ」
美穂子「えっと、私の席は……」キョロキョロ
ハギヨシ「こちらですよ」
美穂子「あ、どうもありがとうございます……あら、萩原さん?」
ハギヨシ「お久しぶりです」
一太「どうも、ぼくのことは覚えてないかもしれないけど」
美穂子「たしか、清澄の副会長の……内木さん?」
「なんだ知り合いだったん?」
美穂子「はい、合宿や清澄に遊びに行った時にちょっと」
誠「ちょっとちょっと、俺らにも紹介してくださいよ。ねぇ、先輩?」
京太郎「ウン、ソウダネ」
誠「片言とか外人のマネっすか?」
美穂子「ごめんなさい、少し慌てていたものだから……」
美穂子「福路美穂子です。みなさん、今日はよろしくお願いします」ペコッ
誠「先輩、すっげぇ美人ですよあの人!」
京太郎「そ、そうだな」
誠「なんで顔そらしてるんすか?」
京太郎「いや、完璧想定外というか……」
美穂子「あの、大丈夫ですか?」
京太郎「だ、大丈夫ですよー」
誠「え、なんで裏声」
一太「なにやってるんだか……」ハァ
ハギヨシ「これは面白くなってきましたね」
美穂子「……」ジー
京太郎「……」ダラダラ
美穂子「京太郎さん?」
京太郎「……はい」
美穂子「こんなところで会えるなんて……」
京太郎「あのさ、ちなみに合コンってどういうものだかわかってる?」
美穂子「えっと、大勢で仲良く食事をすることって聞いてます」
京太郎「間違ってないな、間違ってないけど……」
美穂子「でも、少し驚きました。その、男の人がいたので」
京太郎(そりゃそうだよ、合コンだもんな!)
京太郎(でも、正直ホッとしたというか……)
美穂子「京太郎さんがいてよかったです」
京太郎「あ、ああ……でも、久ちゃんには内緒にしてくれると」
美穂子「どうしてですか? お勉強をサボっているわけではないんですよね?」
京太郎「諸事情があるというか、とにかく頼む」
美穂子「わかりました。そこまで言うならきっと重大なことなんですね」
京太郎(合コン行ってたなんて、ばれたら何されるかわかんないからなっ)
美穂子「サラダ、食べます?」
京太郎「そうだな、そろそろなんか食べたい気分だ」
美穂子「取り分けますね」
京太郎「悪い」
美穂子「私がしたくてしていることですから」ポッ
誠「すげぇ、完全に二人の世界だ……」
「お似合いだなぁ。あ、でもサインほしいし……」
誠「お、俺がもらっといてあげよっか?」
「ホントですか? ありがとうございます!」
誠「じゃあ携帯のアドレス交換しようかっ」
「あ、そうですね」
誠(みんながくれたチャンス、活かしてみせる……!)
一太「福路さんも被害者の一人、と」
ハギヨシ「私は、京太郎君も彼女に特別な感情があるように見えますが」
一太「好みの関係だと思いますけどね」
ハギヨシ「さて、どうでしょうか」
「あれってさ、完璧アレだよねー」
「福路に好きな相手がいるのは知ってたけど、こう来たか」
「どうするよ?」
「決まってるじゃん」
「それもそっか」
「それじゃ、うちらはちょっとトイレ行ってきまーす」
「ほら、福路も」グイッ
美穂子「えっ?」
「ほら、あんたも」グイッ
「わっ」
京太郎「女子がみんないなくなったぞ……」
一太「あれが噂に聞くトイレ会議なのか」
ハギヨシ「さて、一体私たちはどう評価されたのやら」
誠「アドレス……」
「ぶっちゃけどうなのよ」
美穂子「はい?」
「福路の意中の相手」
美穂子「えっと、そんないきなり……」
「あれ、それって須賀先輩のことじゃ――」
「はーい、あんたはちょっと空気読みましょうねー」
「まぁ、もう言っちゃうけどさ、須賀くんでいいんでしょ?」
美穂子「……はい」
「よし、ならうちらに任せておきな」
「かれこれ二年以上も片思いなんだね……うん、協力するよ」
「わ、私もっ」
「あんたはおとなしくアドレス交換しときなさい」
美穂子(大丈夫かしら……)
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