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    元スレセーラ「うんコマ劇場④やで!」爽「マジで」

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    151 = 141 :






    モモ「…!」パチッ

    トシ「・・・おや? 目が覚めたっすね。 気分はどうだいっすか?」

    モモ「・・・!??」モゴモゴ

    トシ「ふん、無駄だっすよ。 あんたの声はもう私がもらっちまったっすからねw」


    目を覚ましたモモの前には、うっすうっす口調で話す老婆がいました。

    そして、モモはどんなにしゃべろうとしても、もう声は一言も出なくなっていました。

    152 = 141 :


    トシ「さあ、とりあえず鏡を見てごらんっす」スッ

    モモ「!?!?」


    魔女が向けてくれた等身大の鏡を覗き込んだモモは目を見張りました。

    そこには… 黒髪の、とてつもなくすばらなおもちをおもちの、大変可愛らしい人間の少女が立っていたのです。


    モモ(・・・や、やったっす! ついに、本当に人間の女の子に・・・なれたっすぅ!!)


    トシ「さあ、ヌードは刺激が強すぎるっすからね。 これを着ていくといいさっすよ」スッ


    モモは、魔女がくれたブレザーの制服を着こむと、急いで小舟に乗り、ツルガ国へと向かいました。

    153 = 141 :


    ーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーー
    ーーーー


    ゆみ「私は、君が欲しい!」

    いちご「え、お、王女様…? そんな、ちゃちゃのん、恥ずかしいんじゃ…///」


    ツルガ国王女ゆみは、城下の街でナンパをしていました。

    彼女は実は国王も頭を抱えてしまうほどの女たらしで、よく城下に出かけては、目につく美しい少女をそのイケメンスマイルでたらしこめているのでした。


    ゆみ「瑞々しいストロベリーのようにかわいらしい少女よ… どうだね? 私と王室の豪奢なベッドの上でワルツを踊らないか?」キリッ

    いちご「ん~…/// そこまで言うのなら…///」


    ゆみがいちごをエスコートし、城へと歩き始めた、その時でした。


    モモ「……」ニコニコ


    ゆみ「ん? 君は・・・?」

    154 = 141 :


    ゆみといちごを通せんぼするようにして立っているその少女を見た途端、ゆみは雷に打たれたほどの衝撃を受けました。

    黒く艶やかでしなやかな髪…

    まだあどけない幼さの残る整った顔立ち…

    ふっくらと妖艶に膨らんだとてつもなくすばらな巨乳おもち…!

    そして、何よりもほんのりと緑色がかった潤んだ瞳と目が合った時… ゆみは、自分の運命というものを感じずにはいられませんでした。


    ゆみ「き、君は・・・? 一体・・・??」

    モモ「……」カキカキ、 バッ!

    ゆみ「!?」


    モモは、魔女の部下の大天使が餞別に渡してくれたホワイトボードに何かを書き込み、ゆみに見せました。

    そこには、小さく「モモ」と書かれていました。


    ゆみ「モモ…? ま、まさか、君は、私の命を救ってくれた・・・あの時の少女なのか?」

    モモ「…」コクリ

    ゆみ「そ、そうか…! ずっと探していたんだが… こんな所で会えるとは!」ギュッ


    ゆみが手を握ると、モモは軽く小首をかしげながらニコリと微笑みました。

    その微笑み一つで、ゆみの心は完全にモモの魅力にとりつかれていました。


    いちご「な、なんじゃ? あんた一体誰なんじゃ!」

    155 = 141 :


    ゆみ「き、君、すまないが… 私はこの少女と大切な約束をしていたんだ。 今日はここで帰ってくれ」

    いちご「は!?」

    ゆみ「さあ、城へ案内するよ、モモ!」ギュッ


    ゆみはモモの肩を抱くと、いちごを無視して歩き始めてしまいました。


    いちご「・・・な、なんなんじゃ…? そんなん考慮しとらんよ!」=3

    156 = 141 :


    城へ着くまでに、モモは今までのことをホワイトボードに書いてゆみに伝えました。

    もちろん、自分がうんこであったことは伏せましたし、口がきけないことは、悪い魔女に騙されて声を奪われてしまったからだと、少し脚色はしましたが…


    ゆみ「そうか、そんなことがあったのか…」

    ゆみ「君の声が聞けないのは残念だが、私は君の瞳を見れば、思っていることはすべて分かるような気がするよ」

    モモ「…///」ニコニコ


    モモは幸せで幸せで、幸せ過ぎて、まるでずっと夢を見ているような気分でした。

    たとえしゃべることができなくても、こうしてゆみと目を見つめ合い、微笑みを交わすことができるだけで十分でした。


    しかし・・・ この時モモは、大事なことを忘れていたのです。

    そう、「24時間経ったら、元のうんこに戻ってしまう」というあの魔女の言葉・・・

    ツルガ国に到着するまでにかなりの時間を使ってしまっていたので、そのタイムリミットは、今まさに、刻一刻と迫っていたのでした。

    157 = 141 :

    止まります
    また明日書いていきます

    158 :






    ゆみ「さあ着いたぞ。 ここが私の部屋だ!」バッ

    モモ「…!」


    ゆみが案内したその部屋は… 教室ほどの広さがあり、贅を凝らした絹のカーテンやタペストリーがかかっていて、壁全体が美しい花々の絵で埋め尽くされていました。

    そして、部屋の中央には、上に宝石が散りばめられている素晴らしい天幕で覆われた、円形の大きなベッドがありました。


    モモ(す、すごいっす…! あんな大きなベッド、見たことないっす…///)


    ベッドに目を奪われた、その次の瞬間でした。

    モモは、ゆみに抱き寄せられ、唇を合わせられていたのです。

    159 = 158 :


    モモ「……!?///」

    ゆみ「ん…」ニュルッ、 チュパァ・・・


    モモの口の中にゆみの舌が入ってきました。

    唇の裏、歯茎、舌、ほっぺの裏・・・と、ゆみの舌がモモの柔らかい口内をすべっていきます。

    エンドルフィン、ドーパミン、セロトミン、エンケファリン・・・ モモの頭の中では、様々な脳内麻薬物質と性腺を刺激するホルモンが滝のように溢れ始めました。

    モモは、されるがままに口内を侵されながら、ジィーンと体が熱くなってくるのを感じました。


    ゆみ「・・・ぷはっ」チュポンッ

    モモ「……//////」ボー・・・

    ゆみ「ふふ、かわいいよ、モモ…」チュッ


    蕩けるような表情のモモの額にもう一度キスをしたゆみは、ひょいとモモをお姫様抱っこし、ベッドの上にやさしくおろしました。

    160 = 158 :


    ゆみ「・・・いいね? モモ…」

    モモ「…///」コクン


     スススス・・・


    ゆみの手がモモのブラウスの下に滑り込み、その掌におさまりきらないほど大きなおもちをわっしとワシヅカミにしました。


    モモ(あ、あぁ・・・/// きもちいぃっす・・・!!//////)

    モモ(体が溶けてしまいそうなくらい気持ちいいっす… やっと… この人と一つになれるんっすね…!)

    モモ(幸せっす… 本当に幸せっす…! 私…やっぱり人間になって、良かったっす・・・!!)ポロポロポロ


    モモの瞳からは涙が流れてきました。 そう… あまりにもたくさんの幸せが、モモの体の中では収まりきらず、幸せの水となって溢れてきたのでした。


    ゆみ「モモ・・・」ペロペロ


    モモの頬を流れる涙を、ゆみが舌ですくい取りました。

    二人は体だけでなく、心までもが今まさに、一つになろうとしていました。





    しかし・・・

    世にも恐ろしい出来事が起こったのは、その時でした。

    161 = 158 :



     メコッ  メキメキメキメキ・・・・


    ゆみ「ん!?」


     グニャアッ  ミチミチミチミチミチィ・・・・!


    ゆみ「は? へっ?!」


      バプンッ!  ビチビチビチビチビチビチイィ・・・・!!


    ゆみ「お、う、うおおおっ! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォッッッ!?!?!?」=3

    162 = 158 :


    あの冷静沈着なる王女ゆみが、断末魔の悲鳴をあげていました。

    人間がこんなに恐ろしい悲鳴をあげることができるのか、というほど、それは凄まじい悲鳴でした。

    そう・・・ ゆみがベッドに押し付けていた絶世の美少女モモは、メキメキとその姿を変形させ、アッという間に大きなマキグソへと変貌を遂げていたのです。


    モモ(っし・・・ シマッタっす! 時間のことを忘れていたっす・・・!!)


    ゆみ「んな・・・ なんなんだコレはァッ! お前は一体なんなんだァァッ!!?」=3


    ああ・・・

    この時モモは、動揺せず、魔女の呪いでうんこに変えられてしまったふりでもすれば良かったのです。

    しかし慌てた彼女は、元通りに回るようになった口で、墓穴を掘ってしまっていたのです。


    モモ「・・・ご、ごめんなさいっす! 王女様! 私は本当は・・・うんこなんっす!!」

    ゆみ「は? へ? モモ?」

    モモ「ま、魔女にお願いして・・・うんこから人間へと姿を変えてもらっていたんす…」

    ゆみ「な、なに…??」

    モモ「お、お願いっす王女様! 私と結婚して下さいっす!!」

    ゆみ「え? ほ…??」

    モモ「王女様と結婚すれば、私は人間の姿のままでいれたんっす! 王女様がここで私に永遠の愛を誓ってくれれば・・・ きっと私は人間に戻れるっす!!」

    ゆみ「……」

    モモ「お願いっすぅ!! 私と結婚して下さい!! 今ここでっ!!!」






















    ゆみ「いや、無理だ」




    その時、ゆみは、人間がトイレに入った時、便器に他人のうんこが堂々と残っていた時の、あの不快感極まりない時の顔・・・ ソレとまったく同じ表情をしていました。

    163 = 158 :






    モモは、王女を侮辱した罪でひっとらえられ、城の地下の牢屋に入れられてしまいました。

    モモは、冷たい鉄格子の向こうで、茫然として、ゆみと出会った時のことや、病院での日々を思い出していました。


     “ゆみ『モモ… そうか、美しい名前だな。 助けてくれてありがとう』ニコッ”

     “ゆみ『きっと君は、私が見たこともないような美しい姿をしているんだろうな…』”

     “ゆみ『私は一生、君のことを忘れないよ。 君のその美しい声… いつかまた、聞かせてくれないか?』”


    モモ「・・・・・・・」ボロボロボロボロボロボロボロボロ


    モモは泣きました。

    うんこの約75%は水分なのですが、その水分が全て抜け切って、カラカラの干しうんこになってしまうくらい泣きました。

    あれだけ、一生懸命に世話をして、命を助けてあげたゆみが・・・ 自分がうんこだからということで態度を豹変させ、ニベもなく裏切り、切り捨てたのです。


    モモ「う、うううぅ、ううううううううううううううううぅぅぅぅぅ・・・・・!!!」ボロボロボロ・・・


    モモの涙は、悲しみの涙から、徐々に怒りの涙へと変わっていきました。

    そう・・・ モモの、ゆみに対する病的なまでの愛情と憧れは、まるで裏返るように、憎しみへと変わり始めたのです。

    164 = 158 :


    モモ「こらぁ! 出せっすぅ! 私をここから出せっすぅっ!!」=3


    モモは鉄格子を両手でつかんで外のネコ耳の生えた門番を怒鳴りつけました。


    池田「うるさいなっ! 大人しくしてろし!!」

    モモ「この畜生がああああぁぁっ!! お前の血が何色か見せろおおおおオオオオオオオォォォッッ!!!」

    池田「黙ってろ! うんこ如きが何を言ってるんだし! うんこの門番をさせられている私の身にもなれっ!!」


    しばらく牢の中で暴れていたモモでしたが、すぐに疲れて、バッタリと牢の冷たい床に身を投げ出すと、グーグーと眠ってしまいました。

    165 = 158 :






     エ、ソレホントカシ?  ハイ、マジデス  ヘー、アノオウジョサマガネェ・・・


    モモ「・・・?」パチッ


    モモは、外の門番たちがひそひそと話す声で目が覚めました。


    池田「文堂、でもそれは確かな情報なのか?」

    文堂「はい、王女様のお付きのメイドから聞いたことなので、間違いないですよ」

    池田「ふぅん… あの女たらしの王女様が、ついに、結婚ねぇ…」


    モモ「!?」ガバッ


    “結婚”という言葉を聞いて、モモはハネ起きました。


    文堂「相手は、なんでもウスザン国の王女さまらしいです」

    文堂「子どもの頃から修道院で教育を受け、最近、王家に戻ってきた姫なんだそうです」

    池田「ははあなるほどね、政略結婚か」

    文堂「いや、わりとそうでもないらしいですよ? ゆみ王女が、そのウスザンの王女の写真を見て、是非にと結婚を申し込んだらしいです」

    池田「ふーん… ゆみ王女は面食いだからな、相当の美少女なんだろうな…」


    モモ「………」

    166 = 158 :


    モモは、あの魔女の言葉を思い出していました。


     “トシ『もし仮に他の女がその王女と結婚してしまったら、お前はその翌朝には、体がバラバラに砕けて死ぬことになるのさ』”


    外の門番たちは、結婚式は明日開かれると話していました。

    つまり… モモは、明後日の朝には、この牢の中で砕け散って朽ち果てるということなのです。


    モモ(ああ・・・ 私は・・・ 一体、なんのために、この世に生まれてきたんっすかね・・・?)


    モモは、悲しくて悲しくて、悲し過ぎて、もう涙を流すことすらできませんでした。

    167 = 158 :






    翌日は一日中、牢の上の方から、たくさんの人々の笑い声やら賑やかな音楽やらが聞こえていました。

    ゆみの結婚式・・・二つの国の王女同士の結婚式ですから、盛大に宴会を開いているようでした。

    体中の水分が抜け落ちてカスカスになってしまったモモは、横たわる枯れ木のように、一日中、牢の床の上で放心したように寝転がっていました。


    しかし… それは、宴会も終わり、すっかり静かになった真夜中のことでした。

    168 = 158 :


     「モモ… おい、モモ!」

    モモ「……」

     「モモちゃん、起きて!」

    モモ「…?」

     「うむ、モモ、起きろ!」

    モモ「・・・!?」パチッ


    懐かしい声を聞き、目を覚ましたモモが鉄格子の向こうに見たもの・・・

    それは、モモの姉たち、サトミ、カオリ、ムツキの姿だったのです。


    モモ「お、お姉さま…?! ど、どうして、ここに…??」

    サトミ「ああ、良かった… モモ、急にいなくなったから、心配してたんだぞ?」ワハハ

    カオリ「モモちゃんが魔女の森に入っていくのを見てた人がいてね… 魔女たちを問い詰めて、この場所を聞いて来たんだよ」

    ムツキ「うむ」

    モモ「…!!」


    サトミたちの後ろに、失神して倒れている池田と文堂の姿が見えました。

    この三人のうんこたちは… かわいい妹のために、危険を冒してモモのことを救いに来てくれたのです!

    169 = 158 :



    カオリ「ああ、モモちゃん、こんなに干からびちゃって、かわいそうに・・・」ポロポロ

    モモ「か、かおりんお姉さま…///」


    牢の鍵を開け、モモを抱きしめたカオリは、さめざめと涙を流しました。

    モモは、それを見て… 自分が家族のことを省みず、自分勝手な行動を取ったことを、恥じていました。

    「うんこなんか嫌い」と言って、姉たちを困らせたことを、激しく後悔していました。


    サトミ「さあモモ、夜のうちにこの城を脱出するぞ!」

    モモ「・・・蒲原お姉さま、せっかく、助けに来てくれて、嬉しいっすけど・・・」

    モモ「私は、たとえ逃げても、明日の朝には体が砕けて死んでしまうんっす…」

    カオリ「大丈夫だよモモちゃん、そのことも魔女から聞いてるから!」

    モモ「え?」

    サトミ「その呪いを解く方法も脅して聞き出してきたのさ。 モモ、お前は助かるんだ!」

    ムツキ「うむ」

    モモ「え、それは・・・ ど、どうやるんっすか?」

    サトミ「うん、それはな… コレだよ」スッ

    モモ「!?」


    サトミが取り出したもの・・・ それは、薄暗い中、妖しく光り輝く銀色のナイフでした。

    170 = 158 :


    サトミ「この銀のナイフをな、あの人間の王女の心臓に突き立てるんだ。 そうして、噴き出した血を浴びれば・・・お前にかけられている呪いは解け、命を失わずに済むんだ!」

    モモ「え…?」

    サトミ「お前はあの王女と結婚するつもりだったんだろう? しかし、裏切られた… お前に残されている道はもう、あの人間を殺すことしかないんだ」

    モモ「………」

    カオリ「モモちゃん、私が言った通りだったでしょ? 人間なんてみんな、ロクな存在じゃないんだよ… あの女を殺して、もう人間のことなんか忘れて、私たちと島に戻ろう!」

    ムツキ「うむ」

    モモ「……………」





    モモ「・・・分かったっす」ギュッ


    モモは、その銀色のナイフをギュッと握りこみました。

    171 = 158 :






    ゆみ「zzzzzz……」グーグー・・・

    ユキ「… zzzz…」スースー・・・


    王女の部屋へ行くと、ゆみはあの丸い大きなベッドの上で、気持ちよさそうに寝息をたてていました。

    そして… あの、満月の夜に教会にいた女が、ゆみの胸に頭をもたせて眠っていました。


    サトミ「さあモモ、ひとおもいにやってしまえ」

    カオリ「寝てる今がチャンスだよ…!」

    ムツキ「うむ…!」

    モモ「……」


    外を見ると、はるか地平線の彼方が、ぼんやりと明るくなってきているのが見えました。

    あと数分で、太陽が昇り、その日の光がこの部屋に届いた瞬間、モモの体は砕け散ってしまうことでしょう。

    それを防ぐには・・・ 今目の前にいるゆみを殺すしかないのです。

    172 = 158 :


    モモは、手の中の鋭いナイフをじっと見ました。

    そして、再び眠っているゆみに目をとめました。

    この時・・・ ゆみが、夢の中で、花嫁の名を呼びました。

    その名は、もちろん、“モモ”ではなく、“ユキ”という名でした。

    モモの手の中で、銀色のナイフが震えました。


    モモ「・・・・・・・」スゥ・・・


    モモは、震えをおさえながら、ナイフを振り上げました。

    そして・・・



     ヒュンッ


     グサァッ!!

    173 = 158 :


    サトミ「え?」

    カオリ「は!?」

    ムツキ「うむ…?」


    三人の姉たちは自らの目を疑いました。

    モモの振り下ろしたナイフは・・・ モモ自身のうんこボディに突き刺さっていたのです。


    カオリ「も、モモちゃん…? 一体、何を…!!」

    モモ「……」ニコオ・・・


    モモは、死が近づき、霞んできた目で愛する姉を見ました。

    その目からは、透き通った天の水が溢れてきました。


    モモ「お姉さま・・・ ありがとう・・・・ そして・・・・・」


    モモ「さようならっ!!」バッ!

    174 = 158 :


    モモは、体にナイフが刺さったまま、突然駆け出し、部屋の窓から外へと飛び出しました。

    そして、海の方に向かって猛然とダッシュを始めたのです。


    サトミ「ど、どこへ行くんだっ! モモ!!」バッ


    三人の姉たちも、慌ててモモの後を追いました。

    しかし、一体どこからあのようなパワーが出てくるのか・・・ モモはまるで風のように走り、ぐんぐん姉たちをつき放していきます・・・


    そして、下が海になっている断崖絶壁のふちまで来たモモはそこで振り返り、姉たちに向かってニッコリと微笑むと、後ろへ、その身を投げたのでした。

    175 = 158 :


    落下してゆくモモの体を、ちょうど、昇ってきた太陽の光が照らし、その瞬間、モモの体はバラバラに砕け散りました。

    そして、海に落ちるとたくさんの魚たちが集まり、そのモモの体の切れ端を食べていきました。


    その様子を、モモの魂が、上から眺めていました。


    モモ(・・・これで・・・ これで、良かったんっす・・・)スウゥー・・・


    モモの魂は一筋の光となって、天へと昇っていきました。


    176 = 158 :


    ーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーー
    ーーーー


    長野・鶴賀学園麻雀部部室


    桃子「ねえ、先輩…」

    ゆみ「ん、なんだ? モモ?」スッスッ

    桃子「私たち… 付き合い始めて、もう二か月になるんっすね…」

    ゆみ「あ、ああ、そうだな…/// モモ、蒲原たちがいないからって、そういう話は学校ではするな」

    桃子「へへ、ごめんなさいっす♪」ペロッ


    早朝・・・ 牌譜をめくっているゆみの横で、東横桃子はヒマそうに雀卓の牌をいじっていた。

    朝練と称して、部室でゆみと二人きりになれるこの時間が彼女は好きだった。

    177 = 158 :


    桃子「・・・先輩、私、時々思うことがあるんっす」ジャラジャラ

    ゆみ「うん、何を?」

    桃子「私と先輩って、どこか・・・ 別の世界・・・ 前世でも会ってたんじゃないかなって・・・」

    ゆみ「…輪廻転生か。 モモ、お前はたまに思いついたようにロマンチストになるな」

    桃子「だって、感じるんっす。 私は、ずっと前から、先輩のことを知っていたって・・・」

    ゆみ「………」

    桃子「先輩」

    ゆみ「うん、なんだ…」



    桃子「今度こそ、私のことを幸せにして下さいね♪」ニッコリ




    (カン)

    179 :

    番外編完結したので貼っときます

    「京ちゃん、どうして頭にうんこのっけてるの?」京太郎「おう、これはな…」
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1480847839/

    180 = 179 :

    「テスト」

    182 :

    183 :

    184 :

    保守
    こんな素晴らしいスレがあったとは……

    187 :

    188 :

    189 :


    その46.~月曜時代劇「水戸肛門」~ 



    時は江戸中期・・・

    とある大きな屋敷の奥まった一室から、二人の女が酒を酌み交わしながら談笑する声が漏れていた・・・

    日はとっぷりと暮れ、時刻はとうに亥の刻(午後10時頃)を回っていた。


    「フフ…w それにしても池田よ、あなたも悪よねぇ…」ククク…

    池田「にしししッ!ww いえいえ、お代官様ほどじゃないし!w」ムホホホ


     ワハハハハハハハ・・・w  クックックックック・・・・ww


    蝋燭で照らされたぼんやりとした明かりの中に、二人の女の醜悪な笑みが浮かぶ…

    金の扇子を片手に、豪奢な羽織袴に身を包んだ女の名は竹井久… ここ信濃の街で、自らの権力をタテに一部の商人を優遇することで暴利をむさぼっている悪代官である。

    そして向かいのネコ耳の生えた女は、久が御贔屓にしている悪徳商人の一人であった。

    190 :


    池田「お代官様、今日は手土産を二つ用意してきたんだし」ニッ


    黒い三角耳をぴこぴこと動かしながら、媚びへつらうように嫌らしい笑みを浮かべる池田…


    「いつも悪いわねぇ。 何かしら?」

    池田「おいっ、入ってこいっ!」パンパン!


     シツレイイタシマス…


    池田が手を叩くと、か細い声と共にススッと障子が開く…

    そこには、赤紫の簪で髪を結わえた小柄な少女が、うやうやしく頭を垂れ、両手をついてかしこまっている姿があった。


    ユキ「・・・お代官様、ユキと申します。 今宵は私が御相伴のお相手を務めさせて頂きます…」

    「あらっ! これは上玉ねぇ…w」ニタァ…


    代官はペロリと蛇のように舌を出して自分の上唇を舐めた。

    191 = 190 :


    池田「借金のカタに取引先の料亭の娘をさらってきたんだし。 家業の取り潰しがかかってるからなんでも言う事聞くし!」ヒソヒソ

    「ふぅん…」ジロジロ


    ユキの、その華奢でありながら非常に豊満な乳房を併せ持つ身体を、上から下まで万遍なく睨め回す久…

    池田は久の好色ぶりをよく識っており、時折こうして若い町娘を都合してきては袖の下の一つとして差し出していたのである。


    ユキ「……」

    「ふふっ、そんなに緊張しなくていいのよ? ほら、こっちに来て酌をしてくれるかしら?」

    ユキ「は、はい」ススッ


    ぎこちない手で徳利を持ち、久のお猪口に燗酒を注ぐユキ…

    と、久の猪口とは逆の手が、ユキのハリのある尻をするりと撫でた。


    ユキ「キャッ?!/// お、お代官様?!///」

    「あらごめんなさい? あんまり綺麗な形のお尻してるもんだから、つい、手がねw」

    ユキ「…///」カアァーッ…


    生娘のように頬を赤らめるユキ…


    (・・・間違いないわ。 この娘… 処女ね)ニタリ…


    あらゆる美少女を抱いてきた悪代官久も、ユキの着物の下を想像すると、期待で心臓の鼓動が高まるのを抑えることが出来なかった。

    192 = 190 :


    池田「お代官様、そしてこちらが二つ目の土産の品だし…」ススゥ…


    池田が、今度は脇から黒い漆塗りの重箱を取り出した…


    「…これは?」

    池田「にしし…w “山吹色の菓子”に御座いますし!w」


    “山吹色の菓子”・・・!

    勿論中身は菓子などではない。 久が特別に便宜を図ることで、池田が一人占めした利益の一部… つまり小判である。


    「ふふっw 分かってるじゃない♪ ちょっと確認させてもらうわよ?」スッ

    池田「どうぞだし!」ニシシ



    しかしそれは・・・

    久がその、重箱の蓋を持ち上げた瞬間に起こった。



     “ムワワワワワ~ン”


    「ひっ?!」=3

    池田「げぇっ!?」=3

    ユキ「たわらばッ?!?」=3

    193 = 190 :



    三人の悲鳴と同時に、得も言われぬ異臭が部屋全体に充満する・・・!


     ピカアアアァァァ―――ッッ・・・!!


    「なっ、なっ! なあぁ・・・何よコレッ!!」


    代官が怒りとも驚きともつかない声で叫ぶ。

    しかしそれも当然、何しろ重箱の中から現れたのは、黄金色の小判…などではなく、むしろ黄金そのもの・・・

    そう、猫のフンがごっそりと入っていたのである。


    重箱「… ドヤァ…」ムワワワ-ン・・・


    池田「ど、どっ、どういうことだしこれは…!?」ワナワナ


    猫のうんこというものは格別に臭い。

    その臭気は人間や犬の数倍はあると言われている。

    猫はうんこの臭いの元である動物性タンパク質を多く摂取し、尚且つ体を舐めることで体臭そのものを飲み込んでいるので、それが全てうんこの臭気となって還元されるからなのだ。

    大型のネコ科動物である獅子の糞はさらにその上をいく… 其れが獅子が“百臭の王”として怖れられる所以である。

    194 = 190 :


    と、その時、


    「ククク…w どうじゃ? 儂からの贈り物は…?」ココココ…

    「! 何奴?!」ギョッ


    妖しげな声と共に障子が開けられ、現れたのは… 


    ユキ「こ、肛門様…!」

    「ほっほっほっw ユキさん、それがしが助けにまいりましたぞw」ユラリ


    そこに現れたのは、大きな杖をつき、顎に立派な白ヒゲをたくわえた老爺…!

    彼こそは越後のちりめん問屋の名を借りながら世直しの旅をしている、通称水戸の肛門様として知られるクソジ・・・否、天下の副将軍であった…!


    「むふぉふぉふぉ…w どうやら年貢の納め時のようですな、悪代官!」

    揺杏「おめーらの悪行の数々… 捨ておけねー!」ザッ

    成香「大人しく縛につくのです!」ザッ!

    195 = 190 :


    肛門様に続いて、揺杏之助、成香進のお供二人も現れた。


    「な、何よあんたたち…? 何処から入ってきたの?」

    「ほほ…w なに、雪隠の窓から、ちょちょいとね…w」ククク…

    「っく…! 使えない警備ね! ええい出会え! 出会えぇーっ!!」バッ


     ドヤドヤドヤ・・・  ナンダナンダ  ワラワラガヤガヤガヤ・・・・


    久の号令で、数人の護衛の者たちがめんどくさそうに集まってきた…


    「クク…w いよいよクライマックスですな! さあ助さん、格さん! 性的にヤッておしまいなさいッ!!」クワッ

    196 = 190 :


    揺杏「いや、その必要はねーだろ」

    「へ?」ズルッ

    成香「ここで大立ち回りとかナンセンスです」

    「い、いや、でもさ… ここで悪党どもをとっちめるのがいつもの流れだろ?」

    揺杏「そんなシーンはキンクリでいいんだよ。 めんどくせーからさっさとアレ出して終わらそうぜ?」

    「……」


     ナンダコイツラ  ナニイッテンダ?  ガヤガヤガヤ・・・


    揺杏之助の言うアレとは… 勿論、爽が天下の副将軍であることを示す葵の印籠のことである…!


    揺杏「さてとそんじゃ… 控えいッ! 控えいぃッ!! このお方をどなたと心得る! 畏れ多くも先の副将軍、水…戸・・・あれ?」ピタッ


    啖呵を切りながら懐に手を突っ込んだ揺杏之助の動きが止まる…


    「ん? どーした助さんや」

    揺杏「い、いや、それが・・・印籠がねえっ!!」

    「何ぃ…?」ザワ…

    197 = 190 :


    印籠が無い・・・!

    水戸肛門にとって、葵の印籠は絶対の必須アイテム… それが無くては物語を終わらすことが出来ないッ!


    揺杏「く…! ど、どうして…? どっかで落としたかな?」オロオロ

    「何やってんのよあんたたち… ほら者共ォ! さっさとこの賊を取り押さえなさいッ!!」


    護衛の者たちが三人を取り囲み、じりじりと距離をつめてくる…!


    成香「あ、ああ… もうおしまいですぅ…!」ガタガタ

    「あきらめてはならん格さん! 印籠などなくとも、儂にはコレがある!!」ズバッ!

    成香「ご、御老公!?」


    目を見張る成香進…

    なんと、水戸肛門は突然自分の袴をずり下げたのであるッ!


    「目に入らぬかッ! この陰毛が!!」クワッ!

    「げぇっ?!」=3

    池田「何やってんだしコイツww」

    198 = 190 :


    袴の下から現れたのは… 当然印籠などではなく、実に立派な、黒々とその威容を示す剛陰毛であった…


    「うっ、汚らわしい…! なんてモノ見せるのよアンタァ!!」


    顔をしかめる悪代官…

    しかしそれも当然、咲-Saki-キャラといえば、“履いていない”と共に“生えていない”のがデフォ… 好色の久と言えども、このような股間のジャングルを目にするのは初めてのことだったのだ。


    「汚らわしい…? 何を勘違いしてるのだおぬし?」

    「は?」

    「人は何故股間に毛が生えてるのか… その謎は、古来より有識者たちの議論の的となり、多くの学者たちによって盛んに研究がなされてきたのじゃ…」

    池田「突然語り出したし」

    「しかし! 現代では陰毛は陰部から発せられるフェロモンの香りをそこに停滞させ、異性をおびき寄せるためにあるのだという事が分かっている!」

    「つまり… 忌むべきは“パイパン絶対主義”なのだ! 無毛の陰部崇拝など邪教! 陰毛を賞賛し愛でることこそが正義なのだっ!!」クワッ

    199 = 190 :


     “ざわ・・・!”


    一同に不穏なる空気が流れる…!

    言わずもがな、咲-Saki-界ではパイパン原理主義こそが世の趨勢というもの… よって陰毛礼賛など言語道断、愚の骨頂…!


    「・・・あなた、分かってるの? 自分が何を言っているのか…」ユラァ…

    池田「パイパンを侮辱するのは大罪… 手討ちだぞ!」

    「ふん… ならばこれならどうだっ!!」ズバアァッ!

    副会長「あふぅん!?///」


    続いて、なんと水戸肛門は警護に駆け付けた家来の一人に飛びつき、アッという間にその袴をずり下ろした…


    「っひぃ・・・!」


    代官の目の前で、立派なお稲荷さんが二つ、ぶらぶらと揺れていた。



    「目に入らぬかッ! この陰嚢がッ!!」クワッ

    200 = 190 :






    その後… 水戸肛門一味は家宅不法侵入及び猥褻物陳列、パイパン侮辱の罪により牢に入れられた…

    しかしその直後、密かに久たちの悪行の証拠を掴んでいた桧森奉行が遣わした同心たちによって久と池田は捕縛… 無事にユキと御老公たちは解放されたのだった…


    「ほっほw 儂の最臭兵器を使うまでもなかったの! これにて一件落着!!」

    「では助さん、格さん、行きましょうかな!」

    成香「もう帰りたいですぅ…」

    揺杏「やってらんねーよチキショー…」

    「ふぉっふぉっふぉっふぉっふぉっwww」



    (カン)


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