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元スレ提督「艦娘の目の前で死んでみる」 不知火「またですか」
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睦月「おぉっ、これはこれは、軽い単装砲だにゃあ」
如月「ええ、これくらい軽いと、如月達の負担も少なくなるわね」
提督「ああ、駆逐艦のフットワークの軽さ、それを更に生かす為とのことだ」
提督「支給品とは言えまだ未完成だ、扱いには注意してくれよ」
如月「子供じゃないんだから、ね、提督?」
提督「ではその支給品について説明していく、まず、先程も言ったが...」クルッ
提督「ところで、軽量化に伴ってスケールも小さくなったが...」ペラペラ
如月(ねぇ、睦月ちゃん、ちょっと提督を驚かしてみない?)ヒソヒソ
睦月(えぇ、そんなのダメだよぉ、ちゃんと話は聞かなくちゃ)
如月(大丈夫大丈夫、ちょっと空砲撃ってみるだけだからね)
睦月(もう、如月ちゃんったら)
不知火(まあ支給品の説明なんて真面目に聞いてる人はそういませんしね)
不知火(なるほど、司令はこうなることを見越して、ですか)
不知火(支給品は最初実弾が入っていません、お二人もよくご存じですが)
不知火(全く、お行儀の悪い姉妹もいたものです、どうなってもしりませんよ)
睦月(や、止めた方がいいって)
如月(もう、睦月ちゃん心配しすぎだから、それじゃあ、いくわよ)ジャキッ
提督「そして、この軽さが生かされるのが俺の緊急時だ、なぜなら」
提督「ちょっと、二人ともちゃんと聞いてるか」クルッ
如月「それ、どっかぁん!」パンッ ザシュッ
提督「ぁ...」ドクドク
不知火「ひっ...!」
睦月「え?」
如月「あ、れ...」
提督「」バタッ
不知火「ひぁ、あぁ、あぁぁぁ...」ヘナヘナ
不知火「し、しれい、いや、いやぁぁ...」
不知火(あ、あぁ、ダメです、二人を監視しなきゃダメ、なのに)
不知火(いざ目の前にすると、うう、動揺が、止まらなくて)
不知火(なんで、なんで、涙が、涙が出て、きて)グスッ
不知火「あぁぁぁ、しれえぇぇぇ...」ポロポロ
如月「う、うそ、え、だって、支給品って最初、え」
如月「実弾、入ってないのに、でも、て、提督は」
睦月「如月ちゃんの、せいだよ」ボソッ
如月「ち、ちがう、そんな、そんなつもりじゃ」
睦月「違わないっ!」バッ
睦月「全部!全部!如月ちゃんのせいだよ!この、人殺し!」ガシッ
如月「ちがう、ちがうの、本当に、ほんとうにっ」
睦月「如月ちゃんが!殺したじゃないの!今!ここで!」
如月「ちがう、違う!違う!違う!うわあああああああああああ!」
睦月「何が違うの!司令官を殺したのは、事実じゃない!」
睦月「私!まだ伝えてないこともある!私だけじゃない!それなのに!」
睦月「返して!司令官を返してよ!返して!返せ!」グッ
如月「むつき、ちゃん、く、くるし」
睦月「返せええええええええええええええ!」ググッ
如月「ぁ、ぁ、っぁ、や、め」
パァンッ
睦月「なっ!」バッ
てか空砲食らっても普通は死ぬんだけどな
よく勘違いされてるが 死なないと思って頭に向けて撃って亡くなった俳優さんもいたわけで
よく勘違いされてるが 死なないと思って頭に向けて撃って亡くなった俳優さんもいたわけで
如月「が、かはっ」ドン
提督「勘弁してくれ、血気盛んな奴多すぎだろこの鎮守府」
不知火「あ、し、しれい...」
提督「さて、お話の続きだ、この単装砲は緊急時、人間にも扱えるようになっている」
提督「反動が大きく使用は難しいが、このように空砲でも十分に相手を威嚇することは出来る」
提督「と、いうことだ、大丈夫か如月、立てるか」
如月「へっ、あ、うん、ありが、とう」
睦月「しれい、かん?なんで、え、でも、さっき」
提督「冷静になれ睦月、支給品に最初から実弾が入ってるなんてありえんだろ」
睦月「あっ、そ、それじゃあ、これは、どういう」
提督「単なるドッキリだよ、ほら、そう強張んな」
睦月「な、なあんだ、ドッキリ、かぁ、司令官、生きて、生きてるん、だ」
睦月「だ、だって、そうしないと、な、涙が、止まらなく、て」
睦月「し、しれいかん、司令官の、ばか!ばか!う、うぅ」
睦月「うわあああああああああん!しれいかああああん!」
提督「ほらほら、だからそう泣くなって、な」
提督「如月もごめんな、俺が全部悪い、睦月のことを責めないでくれ」
如月「ほ、本当よ、こんな悪趣味なことは、これからは絶対に、やめ、て、うぅ」
如月「うわああああん!生きててよかったああああああああ!」
提督「如月もかよ、ああもう、泣くだけ泣いとけ」
不知火「...」グスッ
提督「ああ、もう一人増えたところでなんも思わんからお前も泣きたいなら泣けよ」
不知火「大丈夫です、お見苦しいところは見せられませんから」ズビズビ
提督「はいはい、鼻水拭いてから喋ろうな」
睦月「本当にごめんね、如月ちゃん、あんなことしちゃって」
如月「ううん、如月も、睦月ちゃんの忠告無視して、ごめんなさい」
提督「ほら、辛気臭い顔すんな、間宮アイスの無料券やるからこれで機嫌直して来い」
提督「ただし、大盛アイスの無料券、それも一枚だけだからな」
提督「ちゃんと二人で半分個して食べろよ」
如月「ふふっ、提督も優しいところあるのね、でもこういうことは二度としないでよ」
睦月「本当に!今度あったら、睦月ちゃん只じゃおきませんからね!はい!」
提督「はいよ、それじゃあ二人共、後はゆっくり休めよ」
如月「ええ、そうさせてもらうわ、お疲れ様、提督」
睦月「はい!失礼します!お疲れ様でした!」
提督「ああ、お疲れ様」
提督「まあこうして、最悪のケースは防げたが」
提督「不知火、秘書艦として感情と仕事は分け隔てた方がいいぞ」
不知火「...はい」ションボリ
提督「今はこのような形だが、流れ弾や誤射が絶対ないとは言い切れない」
提督「そういう時、この鎮守府をまとめるのはお前だからな、不知火」
不知火「はい、すいませんでした」ドヨーン
提督「分かればいい、と、いうことでだ」
提督「俺も感情と仕事は分け隔てて考えようと思う、不知火」スッ
不知火「なんでしょう、か...」
提督「不知火」ナデナデ
不知火「し、しれい...?」
提督「ドッキリだとしても、だ、あそこまで気に掛けてくれて嬉しくない奴はいない」
提督「不知火、ありがとう」
不知火「...それは、ずるいですよ、司令」グスッ
ここの>>1は有能
【 摩耶 】
提督「落ち着いたか、不知火」
不知火「ええ、なんとか、すいませんでした」
提督「今回、沢山の迷惑をお前に掛けているからな、どうってことないさ」
提督「っと、もうこんな時間か、夕餉前に一般業務を半分は終わらせておきたいな」
不知火「と、なると時間的にはこれが最後ですね」
提督「そうだな、本日分の仕事納めだ」
不知火「その言葉、昨日も聞きましたよ」
提督「ああ、まだ全体の仕事納めじゃないからな」
不知火「なるほど、明日は何時に来ればよいですか」
提督「そうだな、少し朝早い方が助かる、いつもの始業時刻と同じだ」
不知火「分かりました、それではマルキューマルマル、執務室ということで」
提督「明日が正真正銘最終日だ、気合い入れてこいよ」
不知火「もちろんです、それでは、明日に繋げる本日の仕事納めですね」
提督「ああ、こんな小春日和の一日はそうだな、摩耶にでも納めてもらうか」
不知火「摩耶さん、ですか、それはそれは楽しそうなことになりそうですね」
提督「ああ、あいつは竹を割ったような性格の奴だからな」
提督「口は悪いかもしれんが、ある意味、一番素直な奴だよ」
不知火「随分とお気に召されているようですね」
提督「この鎮守府はお利口さんばかりだからな、ああいう奴は良い意味で浮くさ」
不知火「すいませんね、お利口さんで」
提督「別に利口な奴が嫌いだとは言ってない、賢い奴は大好きだ」
不知火「それはどうも、今日の締めは如何にして?」
提督「そうだな、少し試してみたかったことがある」
提督「折角の機会だ、そいつをちょっとやってみたい」
不知火「なるほど、不知火の役割はありますか」
提督「有る、大有りだ、むしろお前が今回の主役だ」
不知火「それは腕が鳴りますね、主演女優賞を獲得出来るように頑張りますよ」
提督「ほざけ、直に摩耶が来る、すぐに用意するぞ」
不知火「分かりました、では、不知火が立つ部隊の脚本を教えていただきましょう」
提督「なに、話は簡単だ、とても簡単だ」
提督「不知火、俺を射殺しろ...今度は泣くなよ?」
摩耶「なんだぁ提督の奴、急に呼び出しやがってよぉ」
摩耶「ちくしょう、アタシが何したっていうんだ、くそ」
摩耶「ダメだ、冷静に考えたら思い辺りしかねぇ、しゃーねえや、腹くくるか」
摩耶「失礼するぜ、提督」ガチャッ
摩耶「この摩耶サマ直々に怒られにきた、ぞ...」
摩耶「な...っ!」
提督「ま、摩耶!助けてくれ!こ、殺され...がはっ!」
不知火「全く、お喋りな人ですね、最期くらい黙っていただけないでしょうか」
摩耶「オ、オイ!何やってんだ不知火!」
不知火「何って、見れば分かるでしょう、理解の足りない人は好きではありませんよ」
摩耶「そんなの知ってる!どうしてってことだよ!」
不知火「どうして、ですか、摩耶さんは面白いことを言う人ですね」
摩耶「っんだと!」
不知火「まず、こういうことをしている時点で、不知火が貴方達の敵であることは明らかです」
不知火「味方でもないのに、そう易々と情報を教える馬鹿がどこにいるでしょうか、それに」
不知火「理由など、言わなくてもお分かりでしょう?」
摩耶「...テメェ!まさか大本営の!」
不知火「あらあら、不知火としたことが、お話が過ぎましたね」
不知火「ヒトゴーフタマル、司令、人生の終業時刻です、冥土のお土産にどうぞ」
提督「はっ、仕事終わりの一杯も味わえねえ業務なんざハナからお断りだ...っ」ゼエゼエ
不知火「そうですか、それは残念です」ガチャッ
摩耶「やらせるか!」ダッ
不知火「練度を考えてください、それは無謀というものですよ、摩耶さん」ガシッ
提督「摩耶!」
摩耶「がっ...くそぉ...っ!」
不知火「さて、お別れの時間です、司令、今までお世話になりました」
提督「く...っ!」
摩耶「待て!待て!待て!なんでだ!なんでだよ!」
摩耶「例えお前が大本営からの回しモンだったとしても、そうだとしてもだ!」
摩耶「その気持ちは!提督を思うその気持ちは本物じゃなかったのかよ!」
摩耶「オイ!答えろよ秘書艦不知火!」
不知火「...感情と仕事を分け隔てずに任務を遂行出来るほど」
不知火「この世界は、甘くないんですよ、摩耶さん」
摩耶「...それでも!」
不知火「もう何も言いません、司令、さようなら」ジャキッ
摩耶「ま、待ってくれ!頼む!お願いだ!」
摩耶「止めろ!止めろ!止めろおおおおおおおおおお!」
不知火「...ごめんなさい」
パンッ
摩耶「あ...」
不知火「......」
提督「」ドクドク
摩耶「あ、ああ、あああぁぁ...」
摩耶「ああああああああああああああああああ!」
摩耶「うわあああああああああああああああああ!」ガバッ
不知火「なっ、がはっ!」ドサッ
摩耶「テメェ!よくも!よくも提督を殺したなああああ!」
摩耶「ぜってぇ許さねえ!殺してやる!殺してやる!殺してやる!」ググッ
不知火「あ、がはっ、やめ...!」
不知火(摩耶さんさっきと全然力が違って...まずい...)
不知火(あ、だめ、いき、が...)
摩耶「死ね!死ね!死ね!」
摩耶「死んじまええええええええええええええ!」
不知火「あ...しれぃ...たす、けて...」
提督「やめろ摩耶ああああああああああああああああああああ!」ガシッ
摩耶「うわああああぁぁぁ、ああぁぁ、あ...あ?」ポカン スルッ
不知火「かはっ...し、しれぃ...」
提督「大丈夫か不知火!怪我してないか!なんともないか!」
不知火「え、えぇ、大丈夫、です」
提督「お前ヤバイならもっと早く助け呼べよ!無理するのはお前の悪い癖だぞ!」
摩耶「え、ちょ、ちょっと待てオイ!いったいどうなって」
提督「摩耶てめえええええええええええええ!」
摩耶「っ、は、はい!」ビクゥ
提督「テメェ俺の不知火に何やってやがんだああああああああ!」
摩耶「はぁ!だってこいつがお前のこと!」
提督「こいつがそんなことするわけねえだろ!」
摩耶「んなの分かるかよ!ってかいったいどうなってんだ!」
提督「不知火!お前ホントに痛いとこないんだな!」
不知火「大丈夫ですよ、司令、耳元で大声出されると、うるさいです...」
提督「心配したんだからな不知火!よかったあああああああああ!」
不知火「ほらほら、服が乱れますよ、落ち着いてください」
不知火「心配性ですね、司令は、ふふっ」テレテレ
摩耶「...何が何だかもうさっぱり分かんねえ」
摩耶「オーイ、お二人さん、オーイ、オーイ...」
シリアスなのにワロてしまうわこんなん
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