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元スレ提督「艦娘の目の前で死んでみる」 不知火「は?」
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不知火「すいません司令、おっしゃる意味がよく分からないのですが」
提督「意味も何もそのままだ、艦娘の前で死んでみる」
提督「不知火、お前も俺の秘書官になって短くない」
提督「理由は分かるか」
不知火「・・・責任を、感じておられるのですか」
不知火「その、前回の作戦は誰であっても失敗したかと思います」
不知火「ですから、大本営のお言葉もあるのでしょうが、えっと、その」
不知火「そこまで、気に病まれる必要はないのでしょうか」
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提督「さすがだな、不知火、と言いたいところだが」
不知火「はい」
提督「当たり前だが、俺も本当に死ぬわけじゃない」
不知火「はい?」
提督「死んだフリをしてみるだけだ、反応を楽しみたいだけだ」
提督「世間はエイプリルフール一色、時期もちょうどいい」
提督「なに、大規模な作戦も終わったことよ、たまには息抜きも必要だろう」
提督「あんな無茶な指示を上からされて、俺も羽目を外したいのもある」
不知火「それにしては物騒なことを考えますね」
提督「好きな子ほど困らせたいってもんさ」
不知火「なかなか司令は理解しがたい趣味をお持ちのようですね」
提督「涙ながらに好きだと言ってくれる艦娘がいると思うと心が昂る」
不知火「ほう」
提督「ああ、自分の罪深さに困ってしまうな」
不知火「なるほど」
提督「分かってくれたか、不知火」
不知火「すいません、分かりませんし分かりたくもありませんがとりあえず死んでください」
提督「とりあえず善は急げとも言う、早速やろうじゃないか」
不知火「先に善とは何かご教授いただきたいものです」
提督「血糊や血飛沫はもちろんのこと、工廠組にも協力を要請した」
提督「何の因果か知らんが、仮死状態に程近い状態を演じる特技もある」
不知火「無駄な特技もあったものですね」
不知火「しかし、死亡ドッキリですよ、違和感を無くすのはそう容易なことではないでしょう」
提督「細かいことは任せてくれと妖精さん達にも言われた」
妖精さん「」ビシッ
提督「準備は万端だ、この鎮守府始まって以来の大ドッキリ大会だ」
提督「俺としてはワクワクが止まらない」
不知火「秘書官としては頭痛が止まりませんよ」
提督「では作戦会議を始める」
不知火「作戦も練ってないのに準備万端だと思われた司令には驚きを隠せません」
提督「なに、大まかな流れは決まっている、後は不知火の役割だけだ」
提督「どうだ不知火、やってくれるか」
不知火「本音を言うと協力しかねますね、内容が物騒すぎます」
提督「物騒とは言え、怪我人を出すつもりはない、泣いて済む話で終わる」
不知火(果たして泣いて済むのでしょうか)
提督「終わったら俺が直接ネタ晴らしにいくよ、アフターケアは任しておけ」
不知火「しかし、動機が動機ですので」
提督「不知火も、全然興味ないわけではないだろう」
不知火「・・・まあ、少しは興味ありますが」
提督「なら話は簡単だ、協力してくれ」
不知火「仕方ないですね、興味を持った私の負けです」
不知火「協力しましょう、間宮アイスが欲しいところですし」
提督「よし、一週間分の食事券で手を打とう、交渉成立だ」
不知火「それで、不知火はどのような役割を」
提督「不知火は、基本的には別室で一連の様子を見ていてほしい」
不知火「別室、ですか、しかし別室でいったいどのようにして」
提督「俺の私用部屋にモニターがあって、そこで執務室の様子を見ることが出来る」
提督「もちろん全て映像は録画するようにしてある」
不知火「なるほど、不知火の役割はそのモニターを破壊することですね、了解です」
提督「待って不知火さん部屋行かないで安全装置外さないで」
提督「後は臨機応変に頼むと思う」
不知火「例えば、どのような」
提督「例えばだな、自殺する時には、事前に『俺が悩んでいる』という話を伝えたり」
提督「体調が悪い、艤装の調子が悪い、という話も伝えてもらうかもしれん」
不知火「なるほど、事前に情報を流しておくわけですね」
提督「他にも、第一発見者として俺を見つけたり、事の途中で部屋に入ってきてもらうかもしれん」
提督「まあそれは、誰を相手にするかでその時その時に俺が判断する」
不知火「なるほど、分かりました」
提督「理解が早くて助かる、じゃあ始めるか」
【 響 】
提督「記念すべき1人目は、そうだな、響にしよう」
不知火「響、ですか、いきなり攻めますね」
提督「アイツは冷静だからな、響がどんな反応をするかによってこれからの指標が分かる」
不知火「なるほど、不知火はどのように立ち回りましょうか」
提督「不知火は廊下で響に俺が悩んでいると伝えておいてくれ」
提督「既に召集を掛けたから、直にここに来るだろう」
不知火「その後不知火は、司令の私用部屋に行けばいいのですね」
提督「そういうことだな」
提督「後、頃合いを見てバレないように左手の指を動かす」
提督「指輪に光が反射して分かるだろうけど、一応注視しておいてほしい」
提督「ネタ晴らしの合図だ、執務室に来て事情を説明してやってくれ」
不知火「分かりました、なるべく急いで向かうようにします」
提督「色々と大変だろうが、不知火なら最善に持っていけると信じている、頼んだぞ」
不知火「提督のご期待に沿えるよう善処します」
不知火「ちなみに、どのようにして死ぬおつもりで」
提督「それはモニターで見てからのお楽しみだ」
不知火「分かりました、司令の渾身の演技、楽しみにしておきます」
提督「おう、それじゃあ頼んだぞ、不知火」
不知火「はい、了解しました」
不知火「あら、響、こんにちは」
響「やあ、不知火、毎日秘書の仕事お疲れ様だね」
不知火「ありがとうございます、響はどうしました」
響「いや、少し司令官に呼ばれてね、向かっているところさ」
不知火「・・・そう」
響「どうしたんだい、そんなに暗い顔して」
不知火「前に大規模な作戦があって、失敗したことは覚えてますか」
響「もちろんさ、大本営からの指示ということでみんな張り切っていたね」
不知火「もちろん、不知火は提督が悪いと思っていませんし、皆さんも同じでしょう」
響「ああ、むしろ誰も轟沈させなかった手腕は賞賛に値するさ」
不知火「しかし、司令はそうは思っていないのです、今でも頭を抱えています」
不知火「どうか、響の口からも、思い詰めないように言ってもらえないでしょうか」
響「そんなことがあったのか、もちろんだよ、私からも言っておく」
不知火「ありがとうございます、それでは」
響「ああ、それじゃあ」
不知火「マズいですね」
不知火「あまり乗り気ではなかったのに、とても楽しく思えてきました」
不知火「気付けば口からポロポロと出まかせが」
不知火「...まあ、たまには良いですね、矛盾だけに気を付けましょう」
不知火「しかしモニターの高級なこと、音声もはっきり聞こえます」
不知火「あまり乗り気ではなかったのに、とても楽しく思えてきました」
不知火「気付けば口からポロポロと出まかせが」
不知火「...まあ、たまには良いですね、矛盾だけに気を付けましょう」
不知火「しかしモニターの高級なこと、音声もはっきり聞こえます」
響『響だ、失礼するよ』
不知火「おっと、響が入ってきましたね」
不知火「司令は窓の方を見て背を向けて、右手に何か持ってます」
響『...司令官?どうしたんだい』
提督『響、か。そういやお前を呼んでいたんだったな』
提督『不知火が朝の見回りに出ていったもんだから、ここぞと思ったんだが』
提督『まあいい、これも意味のあることなんだろう、仕方ない』
響『し、司令官、いったいなんの話をしてるんだい』
不知火「司令、とても演技がお上手ですね、恐れ入ります」
不知火「懐から何か取り出していますね、あれは、えっと、拳銃ですか」
提督『響、すまない』スッ
響『司令官!まっ』
パンッ
提督『』ドサッ
響『て・・・』
不知火「」
不知火「司令が自分の頭を撃ち抜きました、血を撒き散らしながら」
不知火「・・・ふぅ、落ち着きましょう不知火、これはドッキリです」
不知火「本当にドッキリなのか心配になってきました、いや、ありえないですが」
不知火「これを目の前で見せられたら、誰だってそれを信じてやまないでしょう」
響『・・・あ、え、司令官、なん、で』
響『司令官、どうして、なんでさ、どうしてなんだい』
響『司令官、嘘だと言ってくれ、司令官、司令官・・・』
不知火「響はよろよろと司令の方へ向かっています、目は虚ろです」
不知火「非常に心が痛いですね、独断でネタ明かししてしまいましょうか」
響『司令官、司令官、司令官』
響『起きてくれ、司令官、お願いだ司令官』ユサユサ
響『あ、あ、あ、ああ』
響『あああぁぁぁぁぁぁぁ・・・』ポロポロ
不知火「ああ、ついに響が泣いてしまいました」
不知火「ドッキリとはいえ徹底していますね提督、鉄鋼の精神力です」
響『まだ、まだ、まだ感謝も伝えてないのに、なのに、こんな』
響『どうして、どうして誰にも相談できなかったんだい』
響『不知火だって、いたじゃないか、みんなも、いたじゃないか』
響『私じゃ、私じゃダメだったのかい、相談を聞くことさえ、及ばないのかい』
響『司令官、教えて、こんな惨めな私を、一人にしないで、ほしい』
響『悩みを、聞けなくて、ごめんなさい』
響『司令官、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめん、なさいっ』
提督『』ピクッ
不知火「あ、司令の指が動きました」
不知火「合図です、執務室へ急ぎましょう、不知火の胃の為にも」
不知火「失礼します」コンコン ガチャ
響「あ、え、あ、しら、ぬい・・・」
不知火「響・・・」
響「不知火、司令官が、司令官があぁぁ・・・」
不知火「心配なさらずに、響、司令は大丈夫ですよ」
響「でも、でも、司令官は」
不知火「司令自身の口からお願いします」
提督「・・・仕方ないな、俺はお前が『ドッキリ大成功』ってするかと思ったけど」
響「・・・え」キョトン
響「え、え、あれ、司令官、え」
不知火「まさか、まだ寝ぼけていらっしゃるので」
提督「そうかもしれんな、珈琲を頼む、響の分もだ」
不知火「分かりました、響はミルクと砂糖はどうしますか」
提督「両方入れてやってくれ、なあ、響」
響「・・・司令、官、司令官、司令官っ」ギュッ
響「わたしっ、司令官が、本当に死んじゃったかと、悲しくて、かなしくて!」
提督「ああ、ごめんな、大丈夫だよ」
響「本当に心配したんだっ、なんでもいい、司令官、しれいかんっ」
響「うわあああああああん!」
提督「よしよし」
響「本当に悩んでたら、いつでも、不知火にでも、私にも相談してほしい」
響「それだけは忘れないでくれ、それじゃあ、失礼するよ」ガチャッ
提督「ああ、お疲れ様、よい一日を」
提督「さて、どうだった、不知火」
不知火「不知火はとりあえず胃が痛かったです」
提督「だろうな、俺は響に怒られるかと思ったよ」
不知火「あれだけ迫真の演技されたら、ドッキリって分かった方が良いですよ」
提督「そういうものなのか」
不知火「そういうものですよ」
俺のアンテナ低いだけかも知れんけど響がドッキリにかけられるのって珍しい気がする
期待
期待
提督「さて、次のドッキリに移るか」
不知火「まだやるんですね」
提督「なんだ、もしかして興味なくなったか」
不知火「まさか、むしろ興味は増しましたよ、残念なことに」
提督「そう言うと思ったよ」
【龍驤】
提督「珈琲美味しかったよ、不知火、ありがとう」
不知火「秘書艦の仕事ですから、そう言っていただいて光栄です」
提督「素晴らしいコーヒーブレイクだった、早速次に移ろうか」
不知火「分かりました、次は誰にしますか」
提督「そうだな、次は陽気な子がいい」
提督「よし、龍驤だ」
提督「珈琲美味しかったよ、不知火、ありがとう」
不知火「秘書艦の仕事ですから、そう言っていただいて光栄です」
提督「素晴らしいコーヒーブレイクだった、早速次に移ろうか」
不知火「分かりました、次は誰にしますか」
提督「そうだな、次は陽気な子がいい」
提督「よし、龍驤だ」
不知火「龍驤さんですか、これは予想できませんね」
提督「そうか、あいつはすぐに泣いてしまいそうだが」
不知火「いえ、龍驤さんは案外大人な対応すると思いますよ」
提督「楽しみだな、早速連絡しておく、不知火も準備しておいてくれ」
不知火「わかりました」
提督「龍驤には、そうだな、響と似たようなことを言ってほしい」
不知火「司令が悩んでいると、もう方法は見えましたね」
提督「まあ見てろ、分かってても驚かせるのが俺の手腕だ」
不知火「龍驤さんが心配ですよ、ほどほどにしてください」
提督「どうだかな、アイツはすぐ来るらしい、早速移動してくれ」
不知火「分かりました、不知火にお任せを」
提督「よろしく頼んだぞ、不知火」
龍驤「あ、不知火やん、昼飯か何かかいなぁ」
不知火「龍驤さん、こんにちは、今から部屋に戻って休憩しようかと」
龍驤「休憩ぇ?どないしたん秘書艦さん、干されてもぉたんか」
不知火「いえ、司令が一人にしてほしいと」
龍驤「・・・やっぱ、今も結構沈んでる感じなん?」
不知火「そうですね、気丈に振舞おうとしてるんですが、やはり、その」
龍驤「ウチに電話してきた時も、声がどっか沈んどってな」
龍驤「なんか事務的にというかなんというか、ちょっと心配なんよ」
不知火「与えられた仕事を淡々とこなしてる感じはありますね」
龍驤「しゃーないなぁ、この龍驤さんが元気にしてくるわな」
不知火「すいません、お願いします、それでは、失礼します」
龍驤「ほななぁ、不知火もしっかり休みいよぉ」
不知火「酷い茶番もあったものです、ああもう胃が痛い」ガチャ
モニター<シツレイシマスゥー
不知火「あら、もう龍驤さん部屋に入ったんですね」
不知火「さてさて、次はどんな方法で・・・」
提督『』プラーン
龍驤『』
不知火「」
不知火「」
不知火「いや、落ち着きましょう不知火、これはドッキリ、です」
不知火「ドッキリ、ですよね、でも、これ、どうやって」
不知火「あ、ロープの後ろに別の糸が見えますね、ちょうど龍驤さんからは見えない場所に」
不知火「なるほど、あれをロープより短くして体に繋ぎ止めれば、首に負担はかからない、と」
不知火「ですよね、そうです、そうに決まってます、その体でいきましょう、はい」
>>46 お前の罪は重いぞ
龍驤『ぇ、あ、ひっ』
龍驤『て、提督、え、嘘、やろ』
龍驤『あ、ぁぁ』ペタッ
不知火「龍驤さんは一瞬で事態を察したようです、その場にへたりこみました」
不知火「大人、なんでしょう、現実を受け止めているこの対応はまだ」
不知火「こんなの目の前で見せられたら、発狂しかねませんからね」
龍驤『いや、まだや、まだや、まだ、生きとるかもしれん』
龍驤『降ろさんと、降ろしてあげんと、はよやらんと』ググッ
龍驤『お願いや、ウチの脚、動いてや、びびっとらんで、動いてや』
龍驤『はよ、降ろさんと、震えてへんで、はよ、動いて』
龍驤『・・・ぅあ』ポロッ
龍驤『うわあああああああああああああああああああああ』
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