元スレ加賀「提督……あなたのスタンドは……この世の何よりも優しいスタンド」
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1 :
【登場人物】
東方仗助……高校生。提督。物体を『なおす』スタンド:【クレイジー・ダイヤモンド】を使用する。古臭……個性的なリーゼント。
加賀……艦娘。正規空母。元一航戦の突然歌いだす方。表情の変化しないクールな顔の下は激情家。
山城……艦娘。戦艦。幸が薄そうなセミショートの女性。実際豊満である。姉命。
大井……艦娘。改装して重雷装巡洋艦。癖のある茶髪のロング。実際豊満である。北上命。
卯月……艦娘。駆逐艦。赤い髪を伸ばしたいたずらっ子。平坦である。
天龍……艦娘。軽巡洋艦。片目に眼帯を付けた不良風少女。実際かなり豊満である。世界水準を超えている。
空条承太郎……もう一人の提督。仗助が知る彼と異なり、高校生の姿である。五秒間この世の時を『止める』スタンド【スタープラチナ】を操る。
前スレ:仗助「艦隊これくしょんンンン~~~~?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1433666608/
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2 = 1 :
(これまでのあらすじ)
ゲームへの着任を試みて眠りについた東方仗助は、突然鎮守府の提督となっていた。
個性的な艦娘と交流を続けるうちに、元の世界の知人である空条承太郎と出会うことになるが――演習で目にした彼は、己が知るはずの年齢を大きく下回っていた。
その後、恐ろしい深海棲艦レ級を辛くも撃破し、引き換えに日常を謳歌していたが……。
承太郎の艦隊の艦娘、正規空母:瑞鶴という少女から街の案内の申し出を受け、街に出る仗助。
そこで出会った『ジョニィ』というアメリカ人の青年に、『魂か』『同じぐらい大切なもの』を賭けた、ギャンブルを持ち掛けられた――。
ジョニィの持つ、未知なるスタンド能力と『回転の技術』。仗助に勝つ手段は残されているのだろうか?
3 = 1 :
「……」
仗助が、無言で動く。
あとはただ、結果を開示する。それだけしかない。最早、如何なる読み合いも凌ぎ合いも意味をなさない審判の時間。
ことここにきて騒いだとしても、まな板に打ち上げられた魚よりも無残を晒すのは必至。
だからこそ、ここから不服を申し立てたり、あるいは無効を主張したりするのはとても勝負者としては有るまじき見苦しい態度にしかならない。
故に無言。故に沈黙。
だとしても――
「……どうしたんだ、それ」
ジョニィが首を傾げた。
視線の先には、積み上げられたガムシロップとミルクの塔を脇に追いやって――そのまま両手を開いて晒した東方仗助。
見ようによっては、保安官の目の前で『無抵抗』を証明する市民のそれか。
「いや……かかってるチップがチップだからよぉ~~~~~~~~~」
頬を掛けるのなら、掻きながら呟くであろう仗助の言葉。
僅かに顔を背けて、されど指の股まで開いてさらに続けた。
「『イチャモン』とかつけられねーように、身の潔白を証明しとかねーとなんねーッスからね」
4 = 1 :
しかしそんな彼の言葉に、ジョニィは何も返さない。
そろりと……仗助の指がナプキンの端を摘まんだ。無論の事一切――スタンドを発現するような、不審な素振りなどはない。
川べりに落ちているグラビア雑誌の袋とじに小学生がそうするように。
ただ、そろりと……紙の端を持ち上げていく。さながら闘牛に対するマタドーラ。
そして――――ナプキンが開かれた。
「な……ッ」
零れた、驚愕の声。
その主は――――東方仗助、
「『鳩が尻にコインぶつけられた』みてーに驚いてどーしたんスか?」
――――ではないッ!
驚いたのは、ジョニィという青年であった。
5 = 1 :
「コインは『裏』みてーだぜ。見ての通りよォォォォォ~~~~~~~~~~~~~~ッ!」
当の彼自身は、まったく不敵な笑みを浮かべて。
対するジョニィが驚愕に目を見開くのを尻目に――――テーブルに明らかに示された、『裏』のコインを満足げに眺めていた。
「どーやら、賭けは俺の勝ちみてーっすね」
「……」
「もう一度言わせて貰いますよ! 勝ったのは、俺の方だ! この場合は! 改めてな!」
「……グッド」
第四回戦:●ジョニィ VS ○東方仗助――――チップ七枚を獲得。
6 = 1 :
(……グレート)
おとなしくジョニィが手を叩いてから差し出したチップ。
計『十四個』となった――――つまり初めに配られたそれよりも一つミルクが増えたそれ。テーブルに、好き勝手な面を晒す。
眺めつつ、仗助は内心嘆息した。
(正直、俺としても『賭け』だったけど……どうやら上手く行ったみてーで何よりッスね)
途中、いくらかの予想外の展開はあったが――――それでもやはり、『依然変わりなく』『必勝法』を実行できた。
必勝法とはすなわち――ジョニィが勝ちを確信したそこ、仗助の策を潰したそのところで打ち込む楔。
(コインをあそこまで弾き飛ばしたのは、『取りに行くその間にコインを加工するため』でも『ガムシロップに細工する』ためでもねえ……)
道路の先を目で追いながら、仗助は頬の汗を拭う。
そう。賭けだ。いずれにしてもギャンブルであり、いずれにしても困難な道だった。
最後の仕掛けというのも、本当は内心で『失敗』への不安を押し殺していた。決して彼とて、演技ではなかったのだ。
(瑞鶴さんの言葉が本当なら……そしてあんたの言うように『コインで妖精に頼みごとができる』なら……)
ジョニィの言葉に偽りがあるか?
……それはないだろう。
詐欺師が付く嘘とは、『僅かな嘘以外のすべてが真実で成り立つもの』か『すべてが想像もつかない大きすぎる嘘』。
7 = 1 :
この街にいるのは――今は人でなく、『妖精』。
そして、手元にあるのは妖精に頼みごとができる『コイン』。
(賭けの時にコインを持ち上げる事ができるように……『持ち上げて』『一時的に裏向きにする』っつーのを妖精さんに頼み込むために……)
仗助が行ったのはただ一点――――仕掛けはすべてその為に。
そのまま倒せるならばよかった。だが、目の前のポーカーフェイスの青年は、そう一筋縄で行くような人間の筈がない。
だからこそ実に単純に。
攻撃は『相手に潰させて油断させる為に』。そして、何よりも、『時間を稼ぐ』為に。
(仕掛けさせてもらったぜ……)
仗助の仕掛けに応じてコインの存在を知った妖精が――このテーブルまで来るための時間を。
あとはナプキンを持ち上げてから、『頼んだ』通りに……。
何度も、『ジョニィが賭けを外す方』と『頼んだ』ように――――それが実行される隙を作るだけだった。
(『空いた家屋にいるはずの妖精さんにコインの存在を知らせるため』に、『依然変わりなく』、最初からよォ~~~~~~~)
8 = 1 :
胸を撫で下ろした仗助は、改めてジョニィを見やった。
何度も表が出る事を確定させた――――運命の輪の『回転』を司るように、決まり切った事として物事を行う恐ろしいスタンド能力。
加えて、バラエティ番組も驚くほどの超常的な回転の『技術』。
そして何よりも――圧倒的なポーカーフェイスと、冷静さ。
「それで、どーするんスか? もう一度やるっつーなら相手になるけどよぉ~~~」
内心の冷汗を押し殺しながら、仗助は聞いた。
もう一度――同じ事を行えと言われても、不可能に近い。
あれが一度であったからこそ、初めて突き立てる事が出来た『牙』。
二度目は通用しないだろう――――としても、
(瑞鶴さんを人質にとってるっつーんなら、文句なく叩きのめして……負けるつもりはさらさらねーぜ)
覚悟はあった。
問題なく敵をブチのめして、二度とスタンド能力を悪用などさせはしないという覚悟が。
9 = 1 :
……が。
「……いや、その必要はないみたいだ」
ジョニィが振り返ったそちらには――特徴的な帽子を、両脇で髪をまとめた上に乗せた少女。
そう、あまりにも特徴的。
帽子の鍔と、前面しか残っていない。
見ようによっては、西洋の甲冑騎士のバイザーにも見えるような外見だが……。
(じょ、承太郎さんstyleッスかァ~~~~~~~~? あの帽子ィィィィ~~~~~~~~?)
それより何より、仗助は驚いた。
というか、(流行ってるんスか、実はアレ……あんなブッ飛んだ外見なのに、マジな話にィ~~~~~!?)――いろいろそのセンスに驚愕した。
承太郎を巌をするなら、少女は板やあるいは甲板というぐらいに体躯が違いすぎるにしても……。
まさかここに来て、何よりも衝撃的だった。あんな不可思議なファッションをする人間が、この世に二人といるとは。
「浜風、浦風が探しとったよ? ……あと潮と照月にも土産買ってかんと」
「……」
10 = 1 :
待ち人来たれり――という奴だろう。
つまりは真実、ジョニィという青年は待ち合わせをしていたのだ。本当に。
仗助がマジマジと眺めてみても、
「え、ウチどうかしたん? いややわぁ~、いくら男前さんでもそんなにマジマジ見つめられてもウチどないしよう~」
「……体系が珍しいんじゃあないのか」
「…………ジョニィ、今、ウチの体の事なんつった?」
「他に二人といなくて貴重」
「せやろせやろ? へへー、独特のシルエットやろ?」
「かなり。少なくともそんな…………は見た事がなかった。今まで」
「え、なに? なーんか色々聞こえへんやけど、なにぃ~?」
「君のような人に今まで出会った事がない」
「そうやろそうやろ? いやぁー、ウチの事そんな風に思うてくれてるん? これモテ期かも~。困るわ~」
漫才を繰り広げる始末だ。
なんというか、その子供のような体同様……邪気がない。
つまり、東方仗助や瑞鶴を害そうという雰囲気が――この少女にはないのだ。
11 = 1 :
まるっきり棒読みで話すジョニィと、矮躯の少女相手に仗助はすっかりと毒気が抜かれた気分となり……
「えっと……あの、魂とか賭けるっつーのは……」
「盛り上げる為とは言ったけど……それがどうかしたのか、ヒガシカタ・ジョースケ」
「……いや、なんでもねーッス。なんでもね」
つまり――ほとんど独り相撲だった、という事だろうか。
瑞鶴は、それこそ、なにかたまたま時間が――妖精さんがいないとか、お花を摘みに行っているとか――――かかって。
ジョニィに、瑞鶴をどうにかする力はなかった……と。
「それじゃあ、これ……コーヒー代とコイン。ここに置いておくよ」
ジョニィがそう言い残してテーブルに硬貨を置いておくその時も。
仗助は、ただ肩を落として椅子に腰かけ、見送る事しかできなかった。
「……マジにグレートっすよ、こいつぁ」
12 = 1 :
「ゴメンゴメン、お待たせ! ちょっと昔の先輩にそこで会っちゃって――――、……仗助?」
「……」
それから数分後。
何事もなく、ストローを突き立てられたプラスチック容器を両手に瑞鶴が、駆け戻ってきた。
ホッと安心の吐息を吐き出しつつ――――同じぐらい、ドッと疲れが滲みだす。
自分は、何をしに来ていたのだろうか。
仗助としても――ここまであまりに濃密な、それこそ何か月にも及ぶ戦闘を行ったような緊張感と共に、頭を垂れるしかない。
「あ、あのさ」
「……なんスか、瑞鶴さん」
「実は今日、付き合ってもらったのは……この間のお詫びもあるんだけどね」
「?」
「実はその……提督の事を知ってるなら、あの人がどんなのが好きかなって……い、いや別に贈り物がしたいわけじゃないけどお世話になってるだけだからね!?」
「あー」
「教えてもいいっすけど……その代わり俺にも教えてくれないッスか」
「何?」
「実は――」
13 = 1 :
◇ ◆ ◇
14 = 1 :
知っているだろうか。近世のフランスの話だ。
国家への反逆――――国王の暗殺を企てた平民の男がいた。
そんな彼に国の貴族は憤慨し、そして相応の見せしめと刑罰の用意を求めた。
時の処刑人がそんな言葉に応えて用意したのが『車裂きの刑』。
四肢を馬に固定して、それぞれ異なる方向に向けて走らせ体を引きちぎる――そんな残虐極まりない、処刑方法である。
(天龍……提督……終わったっぴょん……)
注:ただし主にうーちゃんの体が。
そう呟きたくなるほど――――というか、処刑に関する豆知識とか思い出しちゃうほど。
卯月は焦燥していた。
自分より体格の勝る大井と山城が、それぞれ魚雷と主砲片手に「泥棒猫殺すべし」と物陰から飛び出そうとするのを止める事幾星霜。
もう、体が限界を迎えていた。というか心が先だった。
もうゴールしちゃっていいんじゃないかな――なんて手綱を離そうとしなかった自分を褒めてやりたい。殊勲賞だと思う。うーちゃん頑張ったっぴょん。
全身を汗まみれにして、制服をその小さな体に貼り付けて肩息を吐く卯月は、どう控えめに見てもまな板の恋とどっちがマシかという話だ。
なおこの場合のまな板は、別に仗助が出会っていた少女とは関係ない。
卯月の方がマシだが、似たり寄ったりなのだ。
15 = 1 :
そんな獰猛な、艦娘二名は置いておこう。
卯月が泣きついて、宥めすかして、怒って、泣き叫んで、懇願して漸く自分たちの行為が仲間を害する事(主にうーちゃんが脱臼する)と理解して貰えた。
なので今は、髪を一房口に加えながら提督とその付近をにらみつけるだけで留まっている。
かなり平和だろう。視界に納めなければもっと平和だ。うん、この海は静かで平和って事でいいんじゃないかな。きっと。
そして、残る艦娘といえば――
「……加賀さん、どうしたっぴょん?」
丁度地面から、掌ほどの飛行服の妖精を拾い上げていた。
偵察にでも行かせていたのだろうか。
それはちょっと約束と違う。三日分の昼飯のおかずで手を出すなと手を打ったんだから、違反ではないか。卯月は訝しんだ。
「……なんでもありません」
だけど、声色はどことなく穏やかで――何かをやり遂げたかのように満足気。
ほんの少し、頬が緩んでいるようなそんな表情を眺めて、卯月は結局指摘を取りやめた。
「さて、帰ります。提督の事なら、心配いりません」
おまけにそんな言葉が飛び出して皆が鎮守府に戻るとなったときは、余計な事言わなくて本当によかった――と平坦な胸を撫で下ろした。
16 = 1 :
鎮守府に戻って――卯月は、彼女は憔悴していた。
ともすれば以前戦った、戦艦レ級よりも強敵であった。話がちゃんと落ちに着くまでかかった執筆時間とかそういう意味でなくて。
なので、まっすぐ部屋に戻って寝た。爆睡だった。
二時間ぐらい寝て、起きて、「うーちゃんすっごく頑張ったっぴょん」と呟いて泣いた。それからまた泥のように寝た。
それから――――ああそうだな、何も食べてなかったな、昼飯もまだだったな、司令官はどうしたかな、なんて執務室を覗いたその時だ。
卯月は驚愕した。
「さすがに気分が高揚するわ」
「いやあ~、色々家具とか迷ったけど……やっぱりこれで正解みたいっすね~~~~~! 何よりだっつーかよぉー!」
「流石提督ですね! だ、だから次は私と一緒に――」
「……提督、山城はここに待機しています」
「…………。あれ~? どうして、もう一本のマイクを奪ってるんですか? しかも私の提督の隣に……」
「は?」
「は?」
「次、歌わせて貰います」
「いやー、実際やばいぜ……歌声、世界水準超えてやがるな」
おお、何たる末法的惨状だろうか! 酷い!
17 = 1 :
色とりどり、豪華にテーブルに並べられた料理。
……の、残骸。
主に下手人は卯月にも思い当たる。というかほかに誰がいるだろうか(反語)。
そして――皆で輪を囲んだその先に、所謂軍隊的な執務室には全く場違いであり、不揃いであり、不都合な代物。
「カラオケ……流石に気分が高揚します」
(は?)
マイクを片手に加賀がほほ笑んだ。卯月は眉を寄せた。
「提督、これもおいしいですよ? ほら、ね? ほら」
(は?)
仗助の隣で、皿に乗せた大虐殺の僅かな生き残りの料理を口に運ぼうとする大井。卯月は思わず拳を握った。
「提督、今日は私頑張ったんですが……一緒に、歌ったりは……」
(は?)
頑張ったって、卯月の上腕二頭筋と大胸筋と広背筋を限界値にする作業だろうか。卯月は訝しんだ。
「いやあ、たまに掃除とかするとすっきりするよなー。やっぱ散らかってるとよぉー」
(それはいい)
それでやけに部屋が整っていたのか。不良らしい外見と大違いすぎる。真面目か。
18 = 1 :
ドアを開けたそこに立ち尽くす卯月に――何の気なく視線を伸ばした仗助が、気づいた。
「お、卯月。おめーどうしたんだ? 起こそうとしても起きねーし、結局『ごちそう』もみんなで食っちまったんだけどよぉ~」
「気分が高揚しました」
「……」
卯月の手に、力が籠る。
少し念じてみれば――――なるほど、単装砲が掌の内に発現するではないか。
「卯月……?」
「……」
「卯月、おめー……」
全員の視線が集まるそこ――単装砲を片手に、卯月は頭を下げた。
許せぬ。
何たる民主主義的少数派への虐待行為だろうか。数の暴力だろうか。胸が豊満なのはそんなに偉いのか。一人だけマイノリティ。
「ドーモ、カンムススレイヤーです。……流石のうーちゃんも我慢の限界っぴょん! そこに直れッ、ぴょん!」
19 = 1 :
←To be continued....
20 :
次 回 予 告
「肝試しィィィ~~~~~~~?」
「……自然を装って提督に抱き着く、抱き着くのよ大井! そうよね北上さん!」
「あの、その…………ここは…………その、私の…………」
「オレもよぉー、一応考えてはいるんだぜ? ちゃんと、だけど」
「……あなたが新しい艦娘? 航空母艦、加賀です」
「こいつはひょっとして……中々にヘヴィな状況って奴っすか……この場合」
【天龍は肝試しがお好き? その1】
21 = 1 :
【幕間】
「……それで、うちに頼んでまであーんな茶番仕掛けてどうしたん?」
「『合格』だったよ。気に入った。見かけの割に強かで計算できるタイプみたいだ、ヒガシカタ・ジョースケは」
「そらま、ならええんやけど……」
「……」
「それにしても」
「あー、瑞鶴の奴引き留めるために苦労したわー」
「……」
「肩凝ってもーたなー。痛いなー。岩みたいに」
「……」
「ジョニィジョニィ、『お好み焼き』」
「気に入ったッ! 身近にある鉄板を使うところがすごくイイッ!」
「聞こえてるやないか! それになにやらすんや、ジョニィの阿保!」
22 = 1 :
というわけで長らくかかりました。お待たせして申し訳ありません
24 :
乙乙
25 :
乙乙
ジョニィ敵じゃあなさそうだけど……
うーちゃん大活躍の回だったなwwww
26 :
乙
ジョニィのところ駆逐艦ばっかなんだな
27 :
重大な誤字が発見されました
>>14
×(天龍……提督……終わったっぴょん……)
○(天龍……司令官……終わったっぴょん……)
アオバ=サンがケジメされます
30 :
乙うーちゃん!
確かに長く掛かったなww
31 :
うーちゃんは全員魚雷で殴っていいよ
32 :
>>26
テメー誰の胸部装甲が壁見てぇだと?
乙
33 :
グレート 面白かった
34 :
おもしろかった
次は新しい艦娘が出るのか?誰なのか楽しみ
36 :
早くて月1更新くらいのつもりで気長に待ってる
38 :
しゅ
39 :
おつ
40 :
イイスレを見つけさせていただいた…保守させてもらいますッ!
41 :
信者の方に「新スレあったの気づかなかったけど荒らしてくれたから気がつけたわ」と感謝されたので今回も宣伝します!
荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」
↓
信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか?
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ
いちいちターキー肉って言うのか?
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」
↓
鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋
↓
信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw
んな明確な区別はねえよご苦労様。
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」
↓
>>1「 ターキー話についてはただ一言
どーーでもいいよ」
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ!
ハート「チェイス、そこの福神漬けを取ってくれ」 【仮面ライダードライブSS】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1456676734/
42 :
まだかー
43 :
待つことが我々の戦いなのだ
44 :
生存報告だけでも…。
46 :
待ってた
47 = 1 :
――国。
国と聞いて、果たして何を連想するだろうか?
とある超大国だろうか? それとも、中世のお伽噺? 或いは、保守的と移民排斥?
とにかく、国だ。
国というのは壊れがたく、何より強大であり、そしてその国民にとっては誇り高きものである。
そう。国なのだ。
彼女はそんな、国の名を関する、誇り高き船であった。
……であるがゆえに。
「やかましい――――ッ! このナチ公がぁぁぁぁ――――――ッ」
「はぁぁぁぁあ!? ナチスゥゥゥゥ~~~~~~~!? ナ・チ・スですって~~~~~~ッ」
「おめー以外誰がいるっつーんだよぉ! だ・れ・が!」
断じて、こんなところで腐るのは許されないのである。
48 :
来たか!
49 = 1 :
「私は誇り高きドイツ海軍なのよ! ドイツ海軍ッ! ナチスみたいな誰も彼も屍肉漁りしか能がないハゲ鷹どもなんかと一緒に――」
「てめー、ナチスが全員『屍肉漁りしか能がないハゲ鷹』だとぉ~~~~~~ッ」
「な、何よ! 悪い!?」
……ああ、もう。
黙らないかなコイツら。
というか海の藻屑にならないかな。
なれ。いや、してやる。
心底いい思い出のない国の名前を並べて口論する異人を見やれば溜め息が出る。
片や戦勝国であり、片や彼女のドテッ腹に忌まわしきものを叩き込んでくれたクソッタレの敗戦国だ。
どっちもわりと嫌いだ。
更にここに片方がおちゃらけ野郎である事と、片方が常にドヤ顔高飛車女である事を追加してみよう。
嫌いという言葉で済ませる方がむしろ心優しい事となる。
50 = 1 :
「……はぁ」
溜め息と共に眼鏡を押し上げる。
一体いつまでこの不毛な議論は続くのだろうか。
多分、誰かが――主にジンツーやミョーコー――というかその二人だけ――が止めに入るまで続くだろう。
笑顔で人を黙らせる、という場面は初めて見た。
この先二度と見ることはないだろう。二度も見たいと思わない。
……などと考えていたのが悪かったのだろうか。
溜め息を聞かれてしまった。そこに来て漸く、存在の確認がされたらしい。
唸り合ってた二匹の眼光が照準された。
なので、言っておこう。こういうのは前もって言うのが重要なのだ。
「私に振らないで貰えます? 暇じゃないので」
そう。主に誰か二人の所為で。
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