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    元スレ提督「うぉゎぁああああああああああああああああああああああああああ」

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    101 :

    >>100
    海中・・・潜水艦かな?

    102 :

    潜水艦なら納得

    103 :

    司令官の怪我の完治も残り1週間ほどに迫った新月の夜。
    普段歩き慣れた鎮守府の廊下も、夜の暗闇の中ではなかなか雰囲気が違ってくる。
    緊急時のために足元には夜間灯が点いているが、我が鎮守府では交代制で夜哨の担当班が置かれており、基本的に夜中に叩き起こされて出撃するということもないため、申し訳ばかりの灯りだった。
    そんな中この私――駆逐艦・響は、とある目的のために廊下を一人で歩いていた。
    当番ではないので夜哨ということはないし、勿論、緊急の出撃でもない。
    では、どんな目的でこんな今にもオバケが出てきそうな薄暗い場所を歩いているのかというと……。
    …………。
    いやはや、しかし、オバケというものは存在するのだろうか。
    人間であれば、オバケやら妖怪なんていう存在を信じているような年齢ではないのかもしれない。
    しかし、艦娘を生み出す上で魂という概念が確認されている以上、オバケというものがいてもおかしくないのではないか?
    ……なんかちょっと怖くなってきた。
    変なことを考えるべきではなかったかもしれない。
    私はそんな自分の思考を振り切る為にも、目的地に向かって足を速めた。
    靴が廊下を叩く音が、コツ、コツ、こつ、と……。
    ……あれ?
    …………、……い、いやいや、そんなはずは無い。
    気のせいさ、気のせい。
    そんな、まさか……自分以外誰もいないはずの廊下で、足音が一つ多く聞こえるなんて……。
    そ、そんなはず、ない……よね?
    私は自分の身体が、知らず知らずに強張っていくのを感じていた。
    しかし、歩みを止めることはできない。
    なぜなら、後ろから聞こえてくるそのもう一つの足音は、だんだんと音が大きくなっているのだから。
    はやく、はやく。
    強張っていく身体とは反対に、脳は足のスピードを上げろと急かしてくる。
    できるだけ後ろの気配から気を逸らして、目的地までの道のりを歩き切ることだけを考える。
    艦娘の寮である別館から、渡り廊下を渡って本館へ。
    階段を駆け上がり、最上階。
    そして階段の右側、手前から4つ目の部屋へと飛び込んで、急いで扉を締める。
    扉に背を預けて、私は細く息を吐いた。
    逃げ切った、という安心感から、少しだけ脱力する。

    104 = 1 :

    その瞬間、私の背中越しに小さなノックの音が響いた。
    全身のうぶげが総立ちになって、額から冷や汗が流れるのを感じる。
    思わず逃げ出したい衝動に駆られるが、しかし、ここで逃げるわけにはいかない。
    もしも相手が悪霊ならば――いや悪霊でなくとも、悪意を持った存在であるならば、この部屋には決して入れてはならない。
    なぜならここは――――。
    ……戦うしかないか。
    大丈夫だ、普段からオバケみたいな連中とやりあっているのだ。
    何も問題は無い。
    左手に魚雷、右手に単装砲を握り締め、一度大きく深呼吸。
    そして、今自分が入ったこの部屋、その更に奥にある扉を見つめる。
    あの部屋で目的を達成する為なら、オバケの一つや二つ、幾らでも撃沈してみせるさ。
    私は覚悟を決めると、思い切りドアを押し開け、そして――

    「きゃんっ……!」

    小さな悲鳴とともに、何か硬いものがドアにぶつかる盛大な音を聞いた。
    数逡の後、ドアの向こう側を盗み見るようにして首を出してみる。
    そこには、頭を抱えて踞る、ドイツ製の潜水艦の姿があった。

    ~~

    「うぅ……ヒビキ、ひどい……」

    執務室の応接用ソファに座って訴えてくるのは潜水艦・U511。
    愛称、ユーちゃんだ。

    「あ、あはは、ごめん。でもほら、たんこぶにはなってないから……」

    そんな風に謝る私は駆逐艦・響。
    私がドアを勢いよく開けた先には、ユーちゃんがいたというわけだ。

    105 = 1 :

    それどころか、廊下で私の後ろをくっついて歩い
    ていたのも、ドアをノックしたのも、ユーちゃんだったのだった。
    まさかオバケだと思っていたなどとは恥ずかしくて言うこともできず、私はバツが悪くなりながらも、お茶を濁すようにして謝るに終始していた。
    ……やっぱり、変なことを考えるべきじゃなかったな……。

    「そ、それにしても、なんでユーちゃんはこんな夜中に?」

    私は話題の変換を探るべく、先程から感じていた疑問を口に出す。
    そもそもユーちゃんをオバケだと思ってしまったのも、こんな夜中に夜哨当番以外で鎮守府を歩き回っている者などいないはず、という思い込みが原因なのだ。
    いや、確かに冷静になってみれば、自分が出歩いているのだから他に誰かいてもおかしくないなんてことはわかるのだが……。
    ……別にいいじゃないか、怖くたって。
    そんな誰にとも知れない言い訳を頭の中でしていると、ユーちゃんが遠慮がちに口を開いた。

    「え、えっと……廊下で音が聞こえたから……何かなと思って……」

    なるほど、静かに歩いていたつもりだったが、音にも敏感な潜水艦のことだ、気になってもしょうがないかもしれない。
    しかし、私の勘が言っている。
    これは嘘だ、と。
    女の勘、というやつだろうか、初めて発揮したが、このユーちゃんの発言は嘘だと直感でわかる。
    しかし私は、敢えてそれを追求するようなことはしない。

    「そっか、せっかく寝てたのを起こしちゃってごめんよ。音の正体はこの私だってわかったことだろうし、もう部屋に戻って大丈夫だよ」

    「…………、……え、えっと……」

    私の言葉に、視線を逸らして身動ぎするユーちゃん。
    これで、私の勘は確信に変わった。
    私の発言どおり、ユーちゃんの目的は達成された。
    そうなれば、あとは部屋に戻るのみだろう。
    しかしユーちゃんは、その行為に対して何故か抵抗があるらしい。
    そもそも、私に足音が聞こえるほどの距離まで背後に迫っておきながら、道中で声をかけないのもおかしいのだ。

    106 = 1 :

    それはつまり、他に目的があるということ。
    それはつまり、私の目的を図っていたということ。
    そしてこの執務室から帰ろうとしない今、つまり、ユーちゃんも私と同じ目的を持ってこの執務室までやってきたのだ、と推察できる。
    あくまで推察なので、自分の口からそれを確認するようなことはしない。
    なぜって?
    ……そ、そんなの、恥ずかしいからに決まってるじゃないか。
    そう、私は口に出すのも恥ずかしい、そんな目的のためにこの執務室までやってきたのだ。
    もしもそれをユーちゃんに確認して、もしも私が間違っていたとしたら、悶死どころの騒ぎではない。
    新調されたばかりの執務室の窓(飛び降り防止用に、押し戸式の強化窓に変えられた)を魚雷で吹き飛ばして、司令官のように飛び降りてしまうかもしれない。
    そんなリスクを負ってまで確認するようなことではない。
    むしろ、私は一人で目的を達成したい。
    ……だから、恥ずかしいんだってば。
    そのためにも、ユーちゃんには是非お帰りいただきたいところだが……。

    「あ……ひ、ヒビキは、なんで執務室に……?」

    ユーちゃんは、これはしめた、とばかりの表情で顔を上げ、質問を投げかけてくる。
    しかし当然、この返しは予想済みだ。
    だから私は、散々頭の中でシミュレートした台詞を返す。

    「ああ、私はたまに夜にここに来るんだよ。この執務室にはいろんな本があるからね」

    言いながら、ソファの横に設置された本棚を親指で指す。
    嘘はついていない。
    実際、この部屋には戦術書からレシピ本、執務の息抜きのための小説や写真集など、多岐にわたるジャンルの本が揃えられているし、私は度々ここの本を借りて読んでいる。
    たまに昼間に来ることもあるが、それでは執務の邪魔になるので、執務の終了時刻後――21時以降に来ることの方が多い。
    執務終了時刻は秘書艦のために設定されているものなのでその後も司令官は執務をしてはいるが、静かにしているぶんには一緒にいても怒られない。
    あの時間が、私は割とお気に入りなのだ。
    ここの本には司令官の私物も含まれるので最近は来ていなかったが、ユーちゃんはそんなことは知らないだろう。

    107 = 1 :

    内気なこの娘は、男性である司令官が若干苦手だったようだし。
    ……それがどうして私と同じ目的を持ったのか、疑問ではあるが。

    「そ……、……そう、なんだ……」

    私のハッキリとした返答に、ユーちゃんが再び目を逸らす。
    ふふ、これなら、これ以上は追求のしようがないだろう。
    さあユーちゃん、潔く諦めて、今日のところはお帰り願おうか!

    「ひ、ヒビキは……ここで、その……え、えっちな本とか、も……読むの?」

    「…………はっ!?」

    予想外なユーちゃんの攻撃に、思わず大きな声が出てしまう。
    ユーちゃんは私の声にその細い肩をビクつかせるが、慌てながらも言葉を畳み掛けてくる。

    「だ、だって……この前、第六駆逐隊のみんながおへやに来たとき……ひ、ヒビキだけ、その……お、おち……ぁぅ……あ、アレのこと、し、知ってる……みたい、だった……から……」

    何度も舌を縺れさせながらの言葉は、私の思考をそれ以上にぐちゃぐちゃにさせていった。
    そ、そうだった……わ、私はあのとき調子に乗って、マックスにいらんことを吹き込んだりして……。
    自分の顔が羞恥で赤くなり、同時に焦りで青ざめていくのを感じる。
    しかしというかやはりというか、その反応こそが失策なのだと気付くのに、私は数秒を要した。
    そして、大概のことは、気付いたときにはもう遅い。

    「や、やっぱり、知ってたんだ……」

    ああ、なんてことだ。
    この鎮守府の皆が余りにも純粋で、そして素直すぎて、忘れていた。
    私達は艦娘。
    こんな見てくれでも、軍属なのだ。

    108 = 1 :

    こういった交渉ごとに秀でていても、なんら不思議はない。
    まさか、あの内気なユーちゃんが、こんなカマかけをしてくるなんて……。
    頭が真っ白になった私に、さらなる追撃が襲い来る。

    「ひ、ヒビキは、えっち、なんだ……ね?」

    「ち、ちがっ」

    「だって、そう、でしょ? アカツキも、イナズマも、い、イカヅチも知らなかった……のに、ヒビキだけ、し、知ってたん、だから」

    ユーちゃんはいつの間にか立ち上がり、じり、じり、と私に詰め寄る。
    私は無意識に後退り、やがて、どん、と本棚に背をつける。
    それでも、ユーちゃんは追撃を緩めない。
    私よりも少しだけ発育の良い身体で、上から覆いかぶさるように私の瞳を見つめる。
    私よりも濃く昏い、藍色の瞳。
    私はそこから眼を逸らすこともできず、そして、カラカラに乾いた口は反論の言葉を紡ぐこともできない。
    ユーちゃんは蛇のように舌舐めずりをして、私の耳元で囁いた。

    「ヒビキの……えっち」

    その言葉に、私は膝を震わせ、力無く尻餅をつき、そして。

    「ふぐぅぅう……!」

    みっともなく、泣き出してしまったのだった。

    ~~

    今度は、私がソファの上で頭を抱える番だった。
    ただし、ユーちゃんは物理的な痛みで、私は羞恥によってだが。

    109 = 1 :

    ……なんて失態。
    まさか、ユーちゃんがあれほどの潜在的ドSだったとは……。

    「せんざいてき……?」

    どうやら口から出てしまっていたらしく、ユーちゃんが首をかしげる。
    その姿は実に可愛らしいものだが、先程のイヂワルなユーちゃんを見てしまった私としては、素直にそうは思えない。
    たとえ、泣いている間ずっと頭をナデナデしてくれていたとしても……!
    ……思い出したら、余計に恥ずかしくなってきた。

    「ご、ごめんね……? その、なんか……き、気分が高揚しちゃって……」

    言いながら、私の頭をぽんぽんと優しく叩くユーちゃん。
    ……気分が高揚、ってそのセリフは一部の人達に聞かれたら相当大変なことになるけど、大丈夫?
    そんな私の考えなど露知らず、よしよし、などと言いながら頭を撫で続けるユーちゃん。
    ……だっ、騙されないからな!
    悪くないかもとか、思ってないから!
    そんな、頭を撫でられただけで落ちるとか、暁じゃないんだから。
    ちなみに、頭を撫でさせると落ちるのが雷。

    「あ、あの。それで……」

    どうでもいい私の思考を打ち切るように、ユーちゃんが口を挟む。

    「ヒビキはここに、何しに来たの?」

    囁くようでいて、ハッキリとした言葉。
    嘘は許さない、と言外に伝えるような、そんな声音。
    私の頭の上にあったはずの左手が、いつの間にか肩にかけられている。
    引き寄せるように、ぐい、と力が入る。

    110 = 1 :

    心臓がどくどくと脈を打つ音が耳に煩い。
    身体が強張り、膝に置いた両手に力が篭る。
    その上から、ユーちゃんに手を握られる。
    優しい拘束から、しかし、逃げることができない。

    「正直に言わないと」

    その囁きに、肩が跳ねる。
    聞きたくないのに、今すぐ逃げ出したいのに、聴覚と触覚が、鋭敏になっていく。
    ユーちゃんが再び舌舐めずりをするのが、定まらない視界の隅で辛うじて見えた。

    「ヒビキがエッチな娘だって、みんなにバラしちゃうよ?」

    ああ。
    まるで、悪魔の囁き。
    カラカラに乾いた唇が、その恐怖から、或いは、その耽美さから、勝手に動き出す。
    いや、これは私の意思なのか。

    「わ、わたし、はっ」

    言葉が、喉に閊える。

    「し、司令官……の……」

    それなのに、勝手に言葉が溢れ出してしまう。

    「っ…………!」

    そこまで吐き出したところで辛うじて羞恥が勝り、私は唇を噛んだ。
    思った以上に強く噛んでしまって、血の滲む感覚を覚えた。
    その行為は、結果から言えば逆効果でしかなかった。
    痛みのせいで、気が緩んでしまった。
    そして、悪魔の囁きというものは、痛みの直後にやってくるものだ。
    ユーちゃんは、俯き気味で髪の隙間から露出している私の耳に口を付けて。

    「言いなさい」

    と囁いた。
    敏感になった聴覚と触覚で、全身が粟立つ。
    もうこれ以上、私には抵抗することなど、できなかった。

    「わ、たしっ、はっ……し、しれっ、司令官、の、お、お……おちん、ちん、をっ…………み、見にきましたっ……!!」

    ~~

    111 = 1 :

    鹿島さんがドSではないと発覚した時点で、ユーちゃんを隠れドSにしたいと思っていたんだちんちんぽ

    112 :

    いいゾ~これ

    113 :

    響はエッチな娘なのです?

    114 :

    響はエッチな娘なのです!

    115 :

    素晴らしい

    116 :

    なにこれ素敵

    117 :

    鹿島ちゃん見た目と反してM気質だもんな
    ナチュラルSなゆーちゃんいいゾ^~コレ

    118 :

    鹿島にはハードでもソフトでもサディズムのポテンシャルはあるよ説
    おにんにん(乙

    119 :

    鹿島は誘い受けって感じなんだよなあ
    最初っから受け入れ準備万全の子より自称Sを責め抜いて泣かせる方が楽しい

    120 :

    暁と響はM
    雷と電はSっぽい

    121 = 118 :

    俺はただ鹿島と童貞プレイしたいだけだ

    122 :

    さっさと続きを書くんだよぉ乙

    123 = 1 :

    あと、R-18ですが本番はありません

    124 :


    漣は生えるの早そう

    126 :

    漣におちんちんが生えるのか?

    127 :

    おちんぽ艦

    128 :

    クソ>>1は前スレをキッチリ畳んだらどうなんだよ?

    129 :

    >>124
    どこの誤爆だよwww

    130 :

    ~~

    執務室はには、大量の書棚が用意されている。
    その中身は戦術書や戦績記録、深海棲艦が顕れてからの戦況、そして、過去の大戦――つまり、私達がまだ艦の姿だった頃の戦史など、戦争についての全てが網羅されている。
    しかもその言語は日本語に限らず、英語、ドイツ語をはじめ、イタリア語、ロシア語、中国語、イスラム語、etc、etc……。
    資料によっては翻訳されているものもあるので、世界中の言語を網羅しなくてはならないと言うわけでもないが、少なくとも、英・独・伊の三ヶ国語は提督になるための必須条件となる。
    そう、実はウチの司令官も、凄く頭が良いのである。
    ちなみに、司令官はロシア語と中国語もできるらしい。
    最近はイスラム語も勉強中なのだろうか、私室のデスクの上には参考書が広がっている。
    そう、私室のデスクの上。
    それらは今、この瞬間、私の目の前にある。
    ここは、執務室奥の扉の向こうにある、司令官の私室。
    緊急時にも対応できるようにするため、司令官の私室――提督室は、執務室と直結している。
    ……というのは半分建前で、女性だらけの鎮守府で、男性が一人で落ち着ける場所を確保するため、というのもあるだろう。
    男性が一人で私室に篭って何をするのかと言えば、まあ、ナニだろうけど……。
    一人で司令官がシているところを想像して、一人で赤くなる。
    ……本当に、私はえっちなんじゃなかろうか。
    い、いやいや、騙されるな。
    さっきのはあの無自覚ドSが私を追い込むために使った方便であって、本当に私がえっちなわけじゃない! ……はず。
    私は自分の背中側、司令官が眠るベッドの方に視線を向ける。
    ベッドの上には司令官が横になっており、その寝顔を覗き込むように、ド(イツ)S(製)潜水艦のユーちゃんが立っている。
    司令官の頬を突いて遊んでいるようだ。

    「……そんなことしてたら、司令官起きちゃうんじゃないの?」

    「だいじょうぶ。ご飯に眠くなるお薬……入れておいたから」

    眠くなるお薬って、それ睡眠薬じゃないか。
    ……キミ、真性のドSだろう?
    というか、そんな計画まで立ててここまで来るとは、確信犯か。
    ユーちゃん、恐ろしい娘……!

    131 = 1 :

    「…………」

    「って、ちょ、ちょっとユーちゃん……? ちょっ、近い! 近い近い近い!」

    「はっ……!? わ、わたし……はぅ……」

    司令官を覗き込んだまま、どんどん顔を近づけていくユーちゃんを慌てて引き止める。
    それに対してすぐに正気に戻ったユーちゃんは、両手で頬を覆って顔を赤らめる。
    ……こういう行動に、わざとらしさが感じられないからタチが悪い。

    「ユーちゃん? 何しようとしてたのかな?」

    「あ、あ、あの……その……Admiralの唇、お、おいしそうだなと……思って……」

    今度は顔全体を覆ってしまうユーちゃん。
    その表情は見えないが、耳まで真っ赤になっているので、本当に恥ずかしがっているのだろう。
    ……ていうか、おいしそうってなんだ。
    思考が完全に痴女のそれである。
    睡眠薬盛って寝込みを襲うって、それほとんどレイプだからね?
    ……わ、私は薬とか盛ってないし……いや本当に。
    いやほら、できればほら、ラ、ラブラブいちゃいちゃしながらの方がさ、ほら……ね?
    それが、このドSのせいでご覧の有様だ。
    せっかく、新月の夜まで待ったっていうのに……。
    まあでも、司令官が眠ったまま起きないっていうのは、今思えばなかなか都合が良いかもしれない。
    この世には、既成事実、という言葉もあるわけだし。
    ……また顔が熱くなってきた。
    落ち着くために、深呼吸をする。
    司令官の部屋に充満している司令官の匂いが胸いっぱいに吸い込まれて……。

    「ヒビキ……そういうのは普通、もっと隠れてするものだと思うよ……?」

    132 = 1 :

    「ちっ、違う! これはただ落ち着くために……!」

    ユーちゃんが、えー、とでも言いたげなジト目でこちらを見つめてくる。
    ぐぬぬ……さっきから主導権を握られっぱなしじゃないか。
    ここはひとつなにか……。
    …………。
    いや、目的を見失うな。
    私は別に、ユーちゃんと張り合うためにここへ来たわけじゃない。
    今度は、短く深呼吸。
    覚悟を決めて、ベッドへと一歩近づく。
    無言でユーちゃんの横を通り過ぎ、司令官が被っている布団を、足元から捲り上げた。
    司令官は三ヶ月ほど前に執務室の窓から飛び降りるという奇行を演じ、それ以来執務を休んでいる。
    どうしても確認の必要がある書類のみ、大淀さんを通じてチェックしているぐらいで、他は全て大淀さんとその日の秘書艦に任せている状態だ。
    これは司令官が望んだというわけではなく、大本営からの命令らしい。
    聞いたところによると、鎮守府を監督する提督が発狂することは稀にあるのだとか。
    しかし、さっきも言ったように優秀な人材である提督をほいほいと交換することなどできない。
    よって、そんな頭がおかしくなってしまった提督には、長期の休暇が与えられるのだ。
    どんなに長く休んでも全て有給扱いになるらしく、休暇中の生活費も心配無い。
    つまり、面倒はみてやる代わりにそう簡単にはやめさせないよ、というわけだ。
    そんな無言の圧力を受けつつも司令官は順調に回復。
    今はすでにほとんどの箇所の骨折が完治しているが、司令官の両手は痛々しい包帯で包まれいる。
    そんな司令官の両手に刺激を与えないように、私は静かにベッドに片足をかける。
    ぎし、とスプリングが鳴り、緊張で身体が強張る。
    司令官は熟睡しているようで、起きる気配は無い。
    私は残る片足もベッドの上に持ち上げ、司令官の太腿を跨ぐようにして膝立ちになった。
    司令官を見下ろし、その顔を眺める。
    ……なかなか、可愛らしい寝顔じゃないか。
    そして、少しずつ、少しずつ、視線を下げていく。
    冬用の厚手の寝間着から覗く鎖骨。
    そしてその服の上から見てもわかる、鍛え上げられた胸筋。

    133 = 1 :

    先ほど布団を捲り上げた時にめくれてしまったのだろうか、割れた腹筋が裾からはみ出している。
    女の子というのは、男性の腹筋が大好きだ。
    別に無くてもいいけど、あったら素敵、そんな感じ。
    この前の中規模作戦成功を祝しての宴会で、お酒に酔った勢いで触ってみた、あの時の感覚。
    相手が男性なのだと強制的に意識させられるような、硬い身体。
    膂力だけならば、駆逐艦にすらかなわない筈のその肉体に、安心感を持ってしまうのは何故だろう。
    その身体に、今度こそ素面で、手を伸ばす。

    「っ……」

    触れる瞬間、思わず目を瞑ってしまう。
    そのせいで逆に、触覚が強化されてしまい、指先に生々しい感触を覚える。
    硬くて、熱い。
    弾力があって、この三ヶ月のせいだろうか、前よりも少しだけ、皮下脂肪が厚くなったような気がする。
    しかし、撫でてみるとやはり凹凸もあり、やがて私は指先だけでなく、掌全体でその感覚を楽しんでいた。
    そしてふと、親指の付け根に何かがぶつかった。
    それは、ズボンの腰紐。
    否が応でも、更にその下に意識を向けてしまう。
    ごくり、と自分の喉が鳴る音を煩わしく感じながら、空いている片手をその先端に伸ばす。
    ご丁寧にも寝るときまで結ばれている腰紐を、私の指先が少しずつ解いていく。
    お腹の上に乗せたままの掌に、司令官の呼吸を感じる。
    その安らかな寝息とは対照的に、自分の呼吸は浅く、早いものになっていく。
    司令官は眠っているのに、それを聞かれるのが嫌で、口を閉じた。
    紐を解き終わると、私は遂に、司令官のズボンに手をかけた。
    両手を司令官の腰の部分に当てて、布と皮膚の間に指を滑り込ませる。
    そこまできて、不意に私の脳裏に、一抹の不安が過ぎった。
    ……こんなことをして、司令官にバレたら、嫌われるんじゃ……?
    小さな不安が徐々に大きくなり、決意が揺らいでいく。

    「大丈夫、まだ起きないよ」

    まるで私の心を読んだかのような言葉。
    背後から私を抱きすくめるようにして、そんな言葉を囁く。

    「だからほら……」

    伸びる掌が、私の両手に重ねられる。
    そして、その小さな掌に導かれるように、私の両手が司令官のスボンを一気に引き下ろした。

    134 = 1 :

    ここまで

    135 :

    おつ

    136 :


    響はエッチな娘なのです…

    137 :

    え? えぇ? 続きは?ズボンせっかく脱いだのに…

    138 :


    いいなあ

    139 :

    響が実行犯に仕立て上げられてないか?

    141 :

    おいコラ続き早くしろよ

    142 :

    すまん
    今月中には更新する

    143 :

    ありがとうございます!司令官!

    144 :

    ~~

    ごくり、と生唾を飲み込む音はどちらのものだったか。
    或いは、私とユーちゃん、二人ともだったかもしれない。
    ソレは、つい先日に雷が絵に描いたモノそのままで。
    しかし、むせ返るような臭いとリアルな脈動を伴って、私達の目の前に飛び出した。
    赤黒く腫れ上がったその見た目は、確かに、何も知らない無垢な少女が見たのなら、病気と思い込んでも仕方がないかもしれない。
    血管が浮き出ていて、包茎、と言うのか、少しだけ先の部分に皮が被っている。
    夜の暗闇の中で、私達二人の視線は、ソレに釘付けになっていた。
    どれぐらいの時間が過ぎたのか、ユーちゃんの熱い吐息が、私の耳にかかる。
    そこで私は、自分が息を止めていたことに気が付いた。
    息を呑む、というのを、初めて体験した気がする。
    兎にも角にも、私は呼吸を再開するために、肺に溜まった空気を細く吐き出した。

    「ひゃぁ……」

    その瞬間、目の前にある司令官の逸物が大きく跳ねた。
    ユーちゃんがそれを見てか細い悲鳴をあげ、ぺたん、と後ろに尻餅をつく。
    私は突然のことに完全に思考が停止し、ズボンに手をかけたままなのも忘れて、茫然とソレが震える様を見つめていた。
    びく、びく、と跳ねるように脈動し、やがて収まったソレは、今もなお、そこに聳え立っている。
    ……今のは、まさか、私の息に反応して……?

    「ふー……っ」

    好奇心は猫をも殺す、とは言うが、こんな状況でイタズラ心を擽られない者などいないだろう。
    私は再度、司令官の逸物に、先程よりも強く、長く、息を吹きかける。

    145 = 1 :

    司令官ののソレは先程のように大きく跳ねることはなかったが、刺激を受けている間小刻みに震え続け、最後に少しだけ膨れ上がったかと思うと、先端から透明な雫が滲み出してきた。
    ……なんか、かわいいな。
    私の吐息一つで思うがままになるのかと考えると、言いようの無い気持ちが湧き上がってくる。

    「ひ、ヒビキ……?」

    背後から、不安気に声をかけてくるユーちゃん。
    抜けた腰を震わせながら、私の脇腹越しに司令官のソレを見つめている。
    先程までとはうってかわって弱気なユーちゃんに対して、少しばかりの悪戯心が芽生える。

    「ゆ、ユーちゃんも、してみる?」

    「へ、ぇっ?」

    まさに、鳩が豆鉄砲を喰らう、という言葉を表したような顔に、また少しだけ嗜虐心をそそられる。
    私は振り向いて、その細い手首を捕まえる。
    怯えたような、困ったような、泣き出しそうなその表情。

    「ほら、もっと近くに」

    身なりは小さくとも、大人の男性を悠々と捩伏せることのできる膂力を持っている。
    同じ艦娘とはいえ、ましてや無抵抗の相手を片腕で引き起こすなど容易いことだ。
    私はユーちゃんの細い手首を掴むと、引き摺るようにして、腕に力を込めた。
    予想外だったのか、まだ混乱していたのか、ユーちゃんはつんのめるようにして、私の横に倒れ込む。
    ユーちゃんと私で、司令官の両脚を占拠している状態だ。
    私は司令官の膝の上、ユーちゃんは司令官の脚に腹這いになっている。

    「ひぅっ……!」

    か細い悲鳴をあげて、瞼をギュッと閉じるユーちゃん。

    146 = 1 :

    別に、どこかに身体をぶつけたというわけではない。
    ユーちゃんは、私と同じ方を向きながら司令官の脚に腹這いになっている。
    つまり、今ユーちゃんの眼前には、司令官のリビドーを湛えたバベルが反り勃っているのだ。
    その視点は、私よりもはるかに近い。
    少し唇を突き出せば、触れてしまうような距離。
    こんな凶悪なモノをいきなり突き付けられたら、トラウマになってしまってもおかしくないだろう。
    しかし、そこは流石ユーちゃん。
    涙目になって小さく唸りながらも、横目でチラチラと司令官の分身を観察しているようだった。
    そんな可愛らしいユーちゃんを見て、イタズラ心が刺激されないわけがない。

    「ユーちゃん」

    「ふゎっ!?」

    司令官の股間に興味津々なユーちゃんの肩に手をかけると、よほど夢中になっていたのか、素っ頓狂な声を上げる。
    興奮と羞恥で紅潮した顔を背けつつ、横目でじとりと睨めつけられる。
    ……可愛い。
    …………あ、ユーちゃんに見とれている場合じゃなかった。
    さっきから主導権も握られっぱなしだし、この娘といると、どうにも調子が狂ってしまう。
    しっかりしろ私、信頼の名は伊達じゃないはずだ。

    「……見ててね」

    可愛いユーちゃんを横目に、私は司令官の下腹部に顔を近づける。
    ふっ、と短く息を当てると、びくりと跳ねる。
    目の前で震える司令官の剛直と同時に、ユーちゃんの肩も跳ねる。
    どちらの反応も予想通りで、ますます可愛く見えてきた。

    「ユーちゃんも、ほら、一緒に」

    体勢を低くして、ユーちゃんと頭の高さを揃えると、私はユーちゃんの耳元で囁いた。
    ユーちゃんの喉が、生唾を嚥下する音が聞こえる。

    「ふぅー……っ」

    「ぁ、わ……! ふっ、ふーぅっ……!」

    細く、長く、強く、息を吹きかける私に数拍遅れて、ユーちゃんの吐息が司令官の下半身に吹き付けられる。
    首から耳まで真っ赤にして、頬を膨らませて、拳を握りしめているその姿は健気にも見えてくるが、男性の寝込みを襲っているという現状とのギャップが、その淫猥さを加速させていた。
    司令官の逸物は細かく、しかし大きく震え、先端に膨らむ雫がどんどん大きくなっていき、そして遂に――

    「はむっ……!」

    「あっ!?」

    溢れるかというところで、ユーちゃんの唇に吸い込まれた。


    ~~

    147 = 1 :

    短くてすまん
    あと1、2回で終わる予定

    148 :

    生殺しだよぉ……ッ!!

    149 :

    あと1、2回ならすぐ書けるよね?
    はやくしろよ待ってるぞ


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