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    元スレ加蓮「私、たぶん死ぬの」

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    151 = 130 :

    奈緒「もう。加蓮のやつ、どこにいるんだよ...」テクテク

    ギィィ
    バタン

    P 「.........」

    P 「行ったか...」

    P (なんとか助かった.....)フゥ

    加蓮「んー!!んー!!!」バタバタ

    P 「あっ、すまん」パッ

    加蓮「ぷはっ」


    加蓮「あはははっ、プロデューサーさんったら、おかしー!」ケラケラ

    加蓮「顔がひきつってたよ!」

    P 「そんなことで笑ってたのか!?」

    152 = 130 :

    加蓮「だって、ほんと引きつってたんだもん」ケラケラ

    P 「いや、誰のせいだよ...」

    P (怒っていたはずなんだが、不思議だな)

    P (加蓮の笑顔を見ていたら、怒りが一瞬で溶けてしまった)

    加蓮「あはは、おかしー!」ケラケラ


    P (なんでだろう。加蓮の笑顔が、なぜかまぶしい)

    P (思わず目を細めてしまうくらいに)

    154 :

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーー
    -屋上-

    加蓮「あはは、おもしろかったね」クスクス

    P 「そうか?俺はひやひやしっぱなしだったぞ」

    加蓮「えー?ほんとかなぁ」


    P (...本当はけっこう面白かった)

    P (加蓮のあんな笑顔が見られたんだ)

    P (それだけで、最高の一日だ)

    155 = 154 :

    加蓮「でも、見つからなくてよかったね」

    P 「そうだな」

    P 「見つかったらきっと、奈緒に殺されてた」

    加蓮「プロデューサーさんがね」クスクス

    P 「言い訳の言葉も浮かんでこないよ」

    加蓮「”お医者さんごっこしてました”とか」

    P 「いかがわし過ぎるだろ」

    156 = 154 :

    加蓮「ね、この屋上からの景色」

    加蓮「きれいだね」

    P 「ああ。景色が病室で見るより、くっきりしてる気がする」

    加蓮「風もきもちいー」ソヨ

    加蓮「ほら、干してあるシーツが風ではためいてるよ」

    P 「すごい枚数だ。きっと洗うのは大変だろうな」

    157 = 154 :

    P (.........)

    P (一瞬、風をはらんで揺れるシーツが)

    P (病院で死んでいった人々の魂が、幽霊となって現れたように見えた)

    P (....やめよう。縁起でもない)

    P 「...日中とはいえ、寒いな」

    P 「身体を冷やしたら良くない。加蓮、そろそろ中に入ろう」

    加蓮「.........」

    P 「加蓮」

    158 = 154 :

    加蓮「ねえ、プロデューサーさん」

    P 「なんだ?」

    加蓮「どうして聞かないの?」

    P 「聞くって......何をだよ?」

    加蓮「私のこと」

    P 「加蓮の?」


    加蓮「私の、身体のこと」


    P 「....っ」

    159 = 154 :

    加蓮「気づいてるんでしょ」

    加蓮「私の身体、良くないってことぐらい」

    P 「あ、ああ...」

    加蓮「わかるんだ、気にしてるの」

    加蓮「プロデューサーさん、態度でバレバレだもん」

    加蓮「奈緒とおんなじくらい」クス

    P 「.........」

    160 = 154 :

    加蓮「でも、なんにも聞いてこないでしょ?」

    加蓮「プロデューサーさん、優しいから。」

    加蓮「私もプロデューサーさんの優しさに、つい甘えちゃった」

    加蓮「だけど...やっぱり、中途半端って言うのかな」

    加蓮「その...よくないかなって」

    p 「.........」

    P (様子がおかしかった理由は、これか...)

    161 = 154 :

    加蓮「.........」

    P (加蓮はきっと、俺の言葉を待っている)

    P (もしかしたら、加蓮自身も迷っているのかもしれない)

    P 「.........」

    P (聞きたくない。だけど、それは加蓮を裏切ることだ)

    P (だから...)

    P (覚悟を、決めるしかない)

    P 「やっぱり...悪いのか?」

    加蓮「......うん」ニコリ


    加蓮「私、たぶん死ぬの」


    P 「...っ!!」


    加蓮「もう、ほとんど決まってるの」

    162 = 154 :

    P (...きっと、心のどこかでわかっていた)

    P (わかっていて、気づかないフリをしていたんだ)


    P (加蓮の小さな手)

    P (運命や幸運を掴み取る能力に欠けているかのような小さな手)

    P (その爪は、小さく切られている)

    P (加蓮の趣味であるネイル、マニキュア)

    P (それらは、病人には許されない)

    P (なにかあった時、たとえば苦しくなって暴れたりした時)

    P (医者や看護婦を傷つける恐れがあるからだ)

    163 = 154 :

    P (同様の無惨さは、加蓮の全身に偏在している)

    P (加蓮の淡い栗色の髪は、以前と比べだいぶ伸びた)

    P (入院しているせいで、美容院になんて行けないからだ)

    P (健康的な色味が抜けた、白磁のような肌は)

    P (もはや自由に、満足に外へ出ることすら出来ないからだ)


    P (加蓮の病気が芳しくないことくらい)

    P (だから、とっくに気づいていた)


    P (加蓮は、いろんなものを奪われていた)

    P (そして今も奪われ続けている)

    165 :

    今の所なぞってるだけだけど話いつから動くの
    このままだとただキャラ変えただけのパクりでしかないけど

    166 :

    >>165
    焦るなよ早漏
    元ネタは知らんが楽しんでるぞ

    167 = 165 :

    >>166
    元ネタ知らなければ楽しめるとは思うけど知ってるとマジでキャラ変えた以外ほぼほぼ同じなんだよ

    168 :

    冒頭からいきなり違う気もするけどな
    まぁなぞっていくだけでも問題ないから好きに書いて欲しい

    169 :

    うむ
    続き楽しみ

    170 :

    P 「...どこが悪いんだ?」

    加蓮「心臓だよ」

    加蓮「私の心臓、もうちゃんと動かないんだ」

    P 「心臓...」

    加蓮「小さい頃もね、同じ病気でずっと入院してた」

    P 「.........」

    加蓮「家族もお医者さんも、全力で私の治療をしてくれたよ」

    加蓮「強心剤、血管拡張剤」

    加蓮「アンジオテンシン変換酵素阻害薬および受容体阻害薬」

    加蓮「ベータ遮断薬...それはもう色々な治療をして」

    加蓮「なんとか日常生活を送れる程度には回復したの」

    171 = 170 :

    加蓮「でも今回、こうなっちゃって」

    加蓮「もう、手術をしなきゃどうにもならないみたい」

    加蓮「だけどね」

    加蓮「私は組織が脆くて、うまくいかない可能性が高いんだって」

    P 「そんな...」

    P (病に冒された心臓の手術)

    P (その手術が失敗したらどうなるか)

    P (そんなの、考えるまでも無いじゃないか...)

    172 = 170 :

    加蓮「だからね。もし手術するなら、覚悟を決めなきゃダメなの」

    P 「覚悟...」

    加蓮「......えへへ」

    P 「加蓮...」

    加蓮「プロデューサーさん。私達が初めて出会った日のこと」

    加蓮「覚えてる?」

    P 「忘れるわけ...ないだろ」

    加蓮「じゃあ初めてのオーディションのことは?」

    P 「しっかり覚えてるよ」

    加蓮「うん、私も」

    加蓮「ま、建物のことは忘れちゃってたけどね」クス

    173 = 170 :

    加蓮「オーディションの前に、私が弱音を吐いちゃって」

    P 「ああ、”私には何もない”って」

    P 「そう言ったんだよな」

    加蓮「......プロデューサーさんは”違う”って怒ってくれた」

    P 「加蓮を怒ったのは、あの時が初めてだったな」

    加蓮「あのとき私ね、すごく嬉しかったんだ」

    加蓮「それまで私の周りは、私をただ哀れんで」

    加蓮「気の毒そうな視線を向けてくる大人ばっかりだったから」

    174 = 170 :

    加蓮「でも、プロデューサーさんは私を怒ってくれた」

    加蓮「対等に見てくれた......それが嬉しかった」

    加蓮「この人と一緒に進んでいこうって、そう思えた」

    P 「............」

    加蓮「だからね、プロデューサーさん」

    加蓮「あの時プロデューサーさんが、私を本当の意味でアイドルにしてくれたって」

    加蓮「アイドルとしての私が生まれたんだって」

    加蓮「ずっと、そう思ってるんだよ」ニコ

    P 「......買いかぶり過ぎだ」

    P 「俺はただ、加蓮の手伝いをしただけだよ」

    加蓮「いいの。私がそう思ってるんだから」クス

    175 = 170 :

    加蓮「それから、奈緒や凛と出会って、事務所の皆とも仲良くなって」

    加蓮「今の私...っていってもこんなだけど、あるってわけ」

    P 「...........」

    加蓮「...もう一度、あそこに行ってみたいな」ポツリ

    加蓮「そうしたら」

    加蓮「私も覚悟、できるのかな」

    P 「加蓮......」

    加蓮「...あは、長くなっちゃった。ごめん」

    加蓮「やっぱり外は寒いね。もう戻ろっか」

    P 「...ああ、そうだな」

    P (...そうか)

    P (病室で黙り込み、窓の外を見つめていた時)

    P (加蓮はあの建物を、そしてそこに宿る思い出を見つめていたんだ)

    P (アイドルとしての加蓮が生まれた日のことを考えていたんだ)

    P 「...........」

    P (俺は......)

    176 = 170 :

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーー
    -Pの病室-

    ガチャ

    P (屋上で加蓮と別れ、自室に戻ってきたはいいが)

    P (...急に暖かい空気に触れたからかな)

    P (なんだか頭がぼんやりする。身体もひどくだるい)

    P 「ふー...」


    奈緒「...おかえり」

    奈緒「遅かったじゃねーか」


    P 「奈緒?」

    P 「どうしてここに」

    奈緒「...ちょっと、話がしたくてさ」

    P (目が赤いな...もしかして)

    P 「泣いてたのか?」

    178 :

    俺の心臓あげるから加蓮には生きて欲しい

    179 :

    スタドリ飲ませりゃ治る治る

    180 :

    きっとスタドリが効くのはプロデューサーだけなんだよ

    181 :

    >>1が死んでしまった

    183 :

    長い間放置してすみません。
    続きを書くことが難しくなってしまった為、勝手ですが落としたいと思います。
    中途半端な形で終わってしまいすみません。

    184 :

    まじかー
    いつでもいいから書いてくれよー

    185 :

    残念すぎる
    別の形でも良いからまた書いて欲しい


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