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元スレ八幡「雪ノ下が壊れた日」
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葉山が雪乃を傷付けるような事をしたら、陽乃さんが黙ってないと思うけどね。
>>253
いや、それはおかしい。
奉仕部の親愛度は葉山の反応なんかからも見て7巻以降ぽいけど、
ここまで三人の内の一人が壊れたら他の二人は絶対原因究明するだろ。
由比ヶ浜は諦めよすぎ
まぁ、所詮VipSSだからそこまでと言えばそこまでか。
いや、それはおかしい。
奉仕部の親愛度は葉山の反応なんかからも見て7巻以降ぽいけど、
ここまで三人の内の一人が壊れたら他の二人は絶対原因究明するだろ。
由比ヶ浜は諦めよすぎ
まぁ、所詮VipSSだからそこまでと言えばそこまでか。
そろそろマンネリしてきたなあ
何にも進めないまま引っ張りすぎじゃないの
何にも進めないまま引っ張りすぎじゃないの
引っ張り過ぎか?
キレられて、反撃してキスされて、葉山に接触、ガハマに接触、カマかけて靴下だろ?
250もスレが進んでるが、ほとんどが雑談で恐らく100も進んでない。
こういうのは真実に至る思考の過程がキモなんだから急くのは筋違いだな
キレられて、反撃してキスされて、葉山に接触、ガハマに接触、カマかけて靴下だろ?
250もスレが進んでるが、ほとんどが雑談で恐らく100も進んでない。
こういうのは真実に至る思考の過程がキモなんだから急くのは筋違いだな
最初はいいかと思ったけど、ちょっと引っ張りすぎな気がした
文章的には多くても、話事態はほとんど進んでないよなこれ
文章的には多くても、話事態はほとんど進んでないよなこれ
まとめて読むとそうでもないんだけど、小分けして出されると進行が遅く感じる罠。
週刊の連載マンガにありがちなやつだな。
後で単行本で読むとすごい面白いのに、ってやつ。
後で単行本で読むとすごい面白いのに、ってやつ。
「渡せよ……それ」
いつのまにか声を出していた。かぶせられた下着を脱ぎ取り、床に放り投げる様に置く。
雪ノ下はまだ笑っていた。
「っ……。最高だったのに、な、何で取ってしまったの?」
俺は笑えなかった。笑える訳がない。
「そのスマホを渡せ、雪ノ下」
膝をついて起き上がる。雪ノ下はまだ吹き出しそうになりながらもスマホを庇うようにして両手で持った。
「意味がわからないわね……っ。どうして私が変態にスマホを渡さないといけないのかしら」
「渡せよ。今更、理由なんか言う必要があるか」
「世間一般ではそういうのを強盗と言うのよ。あなたの場合は……っ……へ、変態だけど」
「いいから渡せ」
「お断りよ。絶対にこれは渡さないわ。こんな貴重な写真、他にはないもの」
そう言いながら雪ノ下はまたカメラを俺に向ける。カシャッ。反射的に顔を撮られない様に手で覆っていた。
「変態のくせに意識してるのね……っ」
雪ノ下の堪える様な笑い声が物凄く耳障りだった。
いつのまにか声を出していた。かぶせられた下着を脱ぎ取り、床に放り投げる様に置く。
雪ノ下はまだ笑っていた。
「っ……。最高だったのに、な、何で取ってしまったの?」
俺は笑えなかった。笑える訳がない。
「そのスマホを渡せ、雪ノ下」
膝をついて起き上がる。雪ノ下はまだ吹き出しそうになりながらもスマホを庇うようにして両手で持った。
「意味がわからないわね……っ。どうして私が変態にスマホを渡さないといけないのかしら」
「渡せよ。今更、理由なんか言う必要があるか」
「世間一般ではそういうのを強盗と言うのよ。あなたの場合は……っ……へ、変態だけど」
「いいから渡せ」
「お断りよ。絶対にこれは渡さないわ。こんな貴重な写真、他にはないもの」
そう言いながら雪ノ下はまたカメラを俺に向ける。カシャッ。反射的に顔を撮られない様に手で覆っていた。
「変態のくせに意識してるのね……っ」
雪ノ下の堪える様な笑い声が物凄く耳障りだった。
どうする。隠して録音していたスマホの事を告げて、それで取引に持っていくべきか。
今の雪ノ下は絶対にスマホを素直に渡すはずがない。だったら、別の方法をこちらも使うしかないだろう。だが、スマホの録音の事を告げれば、雪ノ下は何をしてくるかわからない。最悪、また暴力を振るわれて、ただこちらのスマホだけが奪われる可能性もある。取引をするなら、自分の安全が確保された状態でするべきだ。
そんな事を考えていたら、雪ノ下がからかうというより、嘲弄する口調で言ってきた。
「別にあなたはこんなのを撮られても痛くも痒くもないでしょう? 元から昆虫の様な人生を送っていたのだもの。例えネット上にばら蒔かれたとしても、それであなたの生活が何か変わるとでも言うの?」
変わるに決まってる。だから、俺はこんなに真剣になっている。
「変態として後ろ指さされるのと、ぼっちとして人に迷惑かけずに生きてくのじゃ大違いだろ。戸塚に知られたら声もかけてもらえなくなるかもしれない。それに何より小町が可哀想だ」
「ああ、そうね。小町さん、総武高校に受験するって話だったわね。そうよね、変態の兄がいたら小町さんもきっと後ろ指さされて生きていく事になるんでしょうね。とても可哀想だわ。全部あなたのせいなのに」
そう言いながら雪ノ下は含み笑いをした。俺の中で何かがざわついた。
「お前……それ、本気でやる気じゃないだろうな?」
「何がかしら?」
そう言いつつ、片手でスマホを操作し始める雪ノ下。その瞬間、俺の中でざわついた何かが一気に弾けた。
「渡せ!」
気が付けば、俺は雪ノ下に掴みがかっていた。
今の雪ノ下は絶対にスマホを素直に渡すはずがない。だったら、別の方法をこちらも使うしかないだろう。だが、スマホの録音の事を告げれば、雪ノ下は何をしてくるかわからない。最悪、また暴力を振るわれて、ただこちらのスマホだけが奪われる可能性もある。取引をするなら、自分の安全が確保された状態でするべきだ。
そんな事を考えていたら、雪ノ下がからかうというより、嘲弄する口調で言ってきた。
「別にあなたはこんなのを撮られても痛くも痒くもないでしょう? 元から昆虫の様な人生を送っていたのだもの。例えネット上にばら蒔かれたとしても、それであなたの生活が何か変わるとでも言うの?」
変わるに決まってる。だから、俺はこんなに真剣になっている。
「変態として後ろ指さされるのと、ぼっちとして人に迷惑かけずに生きてくのじゃ大違いだろ。戸塚に知られたら声もかけてもらえなくなるかもしれない。それに何より小町が可哀想だ」
「ああ、そうね。小町さん、総武高校に受験するって話だったわね。そうよね、変態の兄がいたら小町さんもきっと後ろ指さされて生きていく事になるんでしょうね。とても可哀想だわ。全部あなたのせいなのに」
そう言いながら雪ノ下は含み笑いをした。俺の中で何かがざわついた。
「お前……それ、本気でやる気じゃないだろうな?」
「何がかしら?」
そう言いつつ、片手でスマホを操作し始める雪ノ下。その瞬間、俺の中でざわついた何かが一気に弾けた。
「渡せ!」
気が付けば、俺は雪ノ下に掴みがかっていた。
どんな人間にだって触れてはいけない部分ってのはある。龍の鱗には一つだけ逆向きについている鱗があるという。それが逆鱗だ。
俺にとっての逆鱗は小町だ。ムカつく事もあるし生意気だと思う時もたまにはあるが、小町は俺の妹だ。大事な妹だ。それが何で俺のせいで後ろ指さされる事にならないといけない!
「離しなさい、比企谷君……!」
俺は雪ノ下の腕を強く握って、もう片方の手でスマホを奪いにかかる。雪ノ下が手を振りほどこうともがき、肘や足を使って俺に攻撃をしてくる。鈍痛が胸や足に次々と走った。だが、俺もそんな程度で離す訳にはいかなかった。何が何でも奪い取る気でいた。だが、雪ノ下も意地でも離そうとしない。
形振り構わずだった。雪ノ下はとにかく渡すまいと抵抗し、暴れ続ける。俺の方も形振り構ってられない状態だったが、俺には心のどこかにまだ遠慮というか躊躇いが残っていた。前に雪ノ下の頬を思いきり叩いた時の事が甦る。
不意に雪ノ下が体を詰めてきた。また腹に膝蹴りをされると思い、瞬時に腹筋に力を込めて息を止める。が、強烈な痛みはいきなり首の方からきた。マジかよ……! 噛みやがった!
「っ! ……ぐっ!」
洒落になってなかった。本気で噛みついてるとしか思えない。とても堪えきれる様な痛みじゃなかった。思わず手を離す。間髪入れずに、ほとんど体当たりの様にして突き飛ばされた。よろめき、尻餅をつくような形で俺は床へと倒れる。
俺にとっての逆鱗は小町だ。ムカつく事もあるし生意気だと思う時もたまにはあるが、小町は俺の妹だ。大事な妹だ。それが何で俺のせいで後ろ指さされる事にならないといけない!
「離しなさい、比企谷君……!」
俺は雪ノ下の腕を強く握って、もう片方の手でスマホを奪いにかかる。雪ノ下が手を振りほどこうともがき、肘や足を使って俺に攻撃をしてくる。鈍痛が胸や足に次々と走った。だが、俺もそんな程度で離す訳にはいかなかった。何が何でも奪い取る気でいた。だが、雪ノ下も意地でも離そうとしない。
形振り構わずだった。雪ノ下はとにかく渡すまいと抵抗し、暴れ続ける。俺の方も形振り構ってられない状態だったが、俺には心のどこかにまだ遠慮というか躊躇いが残っていた。前に雪ノ下の頬を思いきり叩いた時の事が甦る。
不意に雪ノ下が体を詰めてきた。また腹に膝蹴りをされると思い、瞬時に腹筋に力を込めて息を止める。が、強烈な痛みはいきなり首の方からきた。マジかよ……! 噛みやがった!
「っ! ……ぐっ!」
洒落になってなかった。本気で噛みついてるとしか思えない。とても堪えきれる様な痛みじゃなかった。思わず手を離す。間髪入れずに、ほとんど体当たりの様にして突き飛ばされた。よろめき、尻餅をつくような形で俺は床へと倒れる。
はぁ、はぁ、という荒い息。雪ノ下の顔からは数分前の笑みはすっかり消えていて、まるで臨戦態勢に入った猫の様だった。
「邪魔よ、ヒキガエルの分際で」
冷たい声。それと同時にまたスマホを片手で操作し始める。思わず俺は雪ノ下の足に掴みがかっていた。そのまま掬うように引く。雪ノ下がバランスを崩して倒れた。
「あ、ぐっ!」
受け身も取れず床になだれ込むように転び、雪ノ下の口から痛みを堪える声が漏れた。倒れた反動でスカートがめくり上がり太ももが露になる。ほとんど条件反射で目がいったが、そんな場合か。まだ雪ノ下がしっかりと握っていたスマホを急いで奪いにかかる。雪ノ下の肩に手をかけて体を押さえると、自然と馬乗りに近い形になった。
その瞬間、視界が飛んだ。真っ暗闇の中で線香花火が瞬いた感じだった。気が付けば俺は横に倒れ込む感じで床に転がっていた。右目の真横あたりから激痛。左目だけで目を開けると、スマホを握りながら、倒れたままで荒い息を吐いて俺を睨み付けている雪ノ下と目が合った。そこまでするか、雪ノ下、お前……!
殴られた。多分そうだ。スマホを使って思いきり横から殴られた。その瞬間、これまでの積み重ねもあってか、頭に血が一気に上った。俺の中でずっとしつこく、自分でも呆れる程に我慢して抑え込んでいた感情、それが暴発にも似た感じで噴き出した。
「邪魔よ、ヒキガエルの分際で」
冷たい声。それと同時にまたスマホを片手で操作し始める。思わず俺は雪ノ下の足に掴みがかっていた。そのまま掬うように引く。雪ノ下がバランスを崩して倒れた。
「あ、ぐっ!」
受け身も取れず床になだれ込むように転び、雪ノ下の口から痛みを堪える声が漏れた。倒れた反動でスカートがめくり上がり太ももが露になる。ほとんど条件反射で目がいったが、そんな場合か。まだ雪ノ下がしっかりと握っていたスマホを急いで奪いにかかる。雪ノ下の肩に手をかけて体を押さえると、自然と馬乗りに近い形になった。
その瞬間、視界が飛んだ。真っ暗闇の中で線香花火が瞬いた感じだった。気が付けば俺は横に倒れ込む感じで床に転がっていた。右目の真横あたりから激痛。左目だけで目を開けると、スマホを握りながら、倒れたままで荒い息を吐いて俺を睨み付けている雪ノ下と目が合った。そこまでするか、雪ノ下、お前……!
殴られた。多分そうだ。スマホを使って思いきり横から殴られた。その瞬間、これまでの積み重ねもあってか、頭に血が一気に上った。俺の中でずっとしつこく、自分でも呆れる程に我慢して抑え込んでいた感情、それが暴発にも似た感じで噴き出した。
雪ノ下が立ち上がろうと体を起こす。俺は咄嗟に手を伸ばして雪ノ下の長い髪の毛を掴み、そのまま思いきり下に引っ張った。
「あ、い……っ!!」
痛みからか、雪ノ下が俺の顔めがけて手を伸ばしてきた。爪が強く頬を引っ掻いて通り過ぎていく。焼ける様な痛み。反射的に俺は寝転がった体勢のまま雪ノ下を蹴っていた。蹴りは雪ノ下の肩に当たり、体が大きく横に崩れた。
「ぐっ……!」
うめいて雪ノ下が床に転がったところで、体を半回転させて再び雪ノ下の上に乗る。途端に手が動いて再びスマホで顔面を殴打される。怯んだその隙に今度は逆に雪ノ下に髪の毛を掴まれ床に転がされた。もつれあうように俺と雪ノ下は床を転がり、それでも必死にスマホを奪い合った。
まるで子供の喧嘩だった。だが、俺も恐らく雪ノ下も本気だった。他にやりようは幾らでもあったかもしれない。途中でやめ時を見つけて中断させる事も出来ただろう。なのに、俺も雪ノ下もそれを選ばず、二人して最も似合わない上に最も理性的でない方法で解決を図ろうとした。
「あ、い……っ!!」
痛みからか、雪ノ下が俺の顔めがけて手を伸ばしてきた。爪が強く頬を引っ掻いて通り過ぎていく。焼ける様な痛み。反射的に俺は寝転がった体勢のまま雪ノ下を蹴っていた。蹴りは雪ノ下の肩に当たり、体が大きく横に崩れた。
「ぐっ……!」
うめいて雪ノ下が床に転がったところで、体を半回転させて再び雪ノ下の上に乗る。途端に手が動いて再びスマホで顔面を殴打される。怯んだその隙に今度は逆に雪ノ下に髪の毛を掴まれ床に転がされた。もつれあうように俺と雪ノ下は床を転がり、それでも必死にスマホを奪い合った。
まるで子供の喧嘩だった。だが、俺も恐らく雪ノ下も本気だった。他にやりようは幾らでもあったかもしれない。途中でやめ時を見つけて中断させる事も出来ただろう。なのに、俺も雪ノ下もそれを選ばず、二人して最も似合わない上に最も理性的でない方法で解決を図ろうとした。
俺は暴力が嫌いだ。そんなものは理性的でない人間がする事で、感情をコントロール出来ない奴らだけがする馬鹿げた事だと思っている。
だが、俺は非暴力主義者ではあるが、無抵抗主義者ではない。それに感情を持たないロボットという訳でもない。右の頬を打たれたら左の頬を差し出したりもしない。場合によっては裏でそいつの悪い噂を流して徹底的に孤立させるまである。単に暴力という手段を使わないだけだ。
人間は何の為に脳が進化したのか。知恵を得る為だ。そしてその得た知恵によって地球の中で最も強い生物となった。ライオンや虎に力では叶わないが、それを道具で補う術を得た。だから、暴力で物事を解決しようとするのは、脳の退化と同じだ。
だが、そんな俺がこの時だけは退化していた。感情が怪物染みた理性に勝っていた。何より、最も優先されるのは雪ノ下からスマホを奪い取る事だったし、それが出来なかった場合は、俺はともかくとして小町にまで被害が及ぶ。それだけは絶対にさせるつもりはなかった。
スマホを掴み取ろうとした手に雪ノ下が噛みつく。俺がたまりかねて膝蹴りをする。雪ノ下が涙目になって咳き込むがすぐに俺の顔面目掛けて殴りかかる。
二人で何度ももつれ合いながら転がった。攻守を目まぐるしく逆転させながら争い続けた。お互いに傷と痛みだけを量産する、最低で最悪の時間だった。この時間には失う物しか存在しなかった。俺にとってそれは全て大事な物ばかりだったのに、それが次々と失われていった。もうやめて欲しいと叫びたかった。
だが、俺は非暴力主義者ではあるが、無抵抗主義者ではない。それに感情を持たないロボットという訳でもない。右の頬を打たれたら左の頬を差し出したりもしない。場合によっては裏でそいつの悪い噂を流して徹底的に孤立させるまである。単に暴力という手段を使わないだけだ。
人間は何の為に脳が進化したのか。知恵を得る為だ。そしてその得た知恵によって地球の中で最も強い生物となった。ライオンや虎に力では叶わないが、それを道具で補う術を得た。だから、暴力で物事を解決しようとするのは、脳の退化と同じだ。
だが、そんな俺がこの時だけは退化していた。感情が怪物染みた理性に勝っていた。何より、最も優先されるのは雪ノ下からスマホを奪い取る事だったし、それが出来なかった場合は、俺はともかくとして小町にまで被害が及ぶ。それだけは絶対にさせるつもりはなかった。
スマホを掴み取ろうとした手に雪ノ下が噛みつく。俺がたまりかねて膝蹴りをする。雪ノ下が涙目になって咳き込むがすぐに俺の顔面目掛けて殴りかかる。
二人で何度ももつれ合いながら転がった。攻守を目まぐるしく逆転させながら争い続けた。お互いに傷と痛みだけを量産する、最低で最悪の時間だった。この時間には失う物しか存在しなかった。俺にとってそれは全て大事な物ばかりだったのに、それが次々と失われていった。もうやめて欲しいと叫びたかった。
ここまで
今回の分についてだけは、八幡の行動や思考にくっそ悩みました。あまりにらしくないなら、場合によっては訂正します
今回の分についてだけは、八幡の行動や思考にくっそ悩みました。あまりにらしくないなら、場合によっては訂正します
まとめて読みましたがこういう話は新鮮です!続きを期待してます!!
これで生理中とかくだらない理由だったら肩透かしってレベルじゃないしな
何があったらこんなになるのかオラワクワクしてきたぞ
何があったらこんなになるのかオラワクワクしてきたぞ
投下量が少ないだけで別に引き伸ばしてなくね?
そんだけ続きが気になるって事なんだろうけど
そんだけ続きが気になるって事なんだろうけど
小町巻き込もうとした時点でもう終わりだろ
雪カスは苦しんでしねよ
雪カスは苦しんでしねよ
そもそも小町が八幡の逆鱗だってのは八幡に近い人間ならわかってるはずだしな
狂ったふりなのか本当に狂ってるのかの判断は微妙だけど、どちらにせよ葉山が原因だろうな
狂ったふりなのか本当に狂ってるのかの判断は微妙だけど、どちらにせよ葉山が原因だろうな
だが、どんな時間にも終わりは来る。俺にとっては最も救いのない形でそれはやってきた。
雪ノ下の振り回したスマホ、それを取ろうと手を掴まえた瞬間にいきなり来た。馬乗りになっていた体がぐらりと揺れ、そのまま床に崩れ落ちた。体にまったく力が入らなくなった。
顎をかすった。それに後から気付いた。ボクサーがよくやるような脳震盪だ。脳が揺れて一時的に起こる機能障害。目眩がして視界がぼやけ、顔を上げる事も出来なくなった。動けない。動けない。動けない。
横を見ると、雪ノ下が上体だけ起こしてこちらを見ていた。混乱している様な緊張している様な雪ノ下の表情。綺麗な髪はその面影もないほど乱れていて、唇にはどこかで打ち付けたのか血が付いていた。服もスカートも埃にまみれていてしわくちゃになっている。瞳は涙で潤んでいたが、そこには戸惑いの色が浮かんでいた。まるで俺がこうして倒れているのが納得出来ないといった表情だった。
身体的スペックの差はこの際ほとんど問題じゃない。影響したのは決意というより狂気の差だった。俺は雪ノ下の顔に対して攻撃する事が出来なかったし、そもそも攻撃自体、頭のどこかでブレーキが効いていて思いきりは出来ていなかった。対して、雪ノ下はまるで容赦なしだ。
俺がコーナーでブレーキを踏んで減速していたのに対し、雪ノ下はコース取りお構いなしでアクセルベタ踏みしていた様なものだ。ブレーキをかける事を雪ノ下は一切しなかった。その差がそのまま出た。
雪ノ下の振り回したスマホ、それを取ろうと手を掴まえた瞬間にいきなり来た。馬乗りになっていた体がぐらりと揺れ、そのまま床に崩れ落ちた。体にまったく力が入らなくなった。
顎をかすった。それに後から気付いた。ボクサーがよくやるような脳震盪だ。脳が揺れて一時的に起こる機能障害。目眩がして視界がぼやけ、顔を上げる事も出来なくなった。動けない。動けない。動けない。
横を見ると、雪ノ下が上体だけ起こしてこちらを見ていた。混乱している様な緊張している様な雪ノ下の表情。綺麗な髪はその面影もないほど乱れていて、唇にはどこかで打ち付けたのか血が付いていた。服もスカートも埃にまみれていてしわくちゃになっている。瞳は涙で潤んでいたが、そこには戸惑いの色が浮かんでいた。まるで俺がこうして倒れているのが納得出来ないといった表情だった。
身体的スペックの差はこの際ほとんど問題じゃない。影響したのは決意というより狂気の差だった。俺は雪ノ下の顔に対して攻撃する事が出来なかったし、そもそも攻撃自体、頭のどこかでブレーキが効いていて思いきりは出来ていなかった。対して、雪ノ下はまるで容赦なしだ。
俺がコーナーでブレーキを踏んで減速していたのに対し、雪ノ下はコース取りお構いなしでアクセルベタ踏みしていた様なものだ。ブレーキをかける事を雪ノ下は一切しなかった。その差がそのまま出た。
雪ノ下の息が段々と整っていく。だが、整うごとに雪ノ下の表情には苛立ちが混じっていった。
「あなたは本当に惨めで哀れな男ね。女に負けた上に、自分の妹すら守れないなんて」
小町。そう、小町。俺はこんなところで倒れていい訳がない。でないと小町が悲惨な目に遭う……!
体をなんとか動かそうとした。だが、頭を起こそうとする度に視界がぐるりと回り、気が付けば床に頬をつけていた。足だけは辛うじて動いてくれたが、膝を立てようとしてまた崩れる。動けない。何も出来ない。何も出来ない!
目から自然と涙が出てきた。俺は本当に何も出来ない……!
「無様なヒキガエル。臆病者で能無しで役立たず」
雪ノ下の言葉が痛烈に俺の心を抉っていった。能無しで役立たず。本当にそうだ。結局、俺は……小町を……! 小町を守る事が出来なかった……。
「あなたは本当に惨めで哀れな男ね。女に負けた上に、自分の妹すら守れないなんて」
小町。そう、小町。俺はこんなところで倒れていい訳がない。でないと小町が悲惨な目に遭う……!
体をなんとか動かそうとした。だが、頭を起こそうとする度に視界がぐるりと回り、気が付けば床に頬をつけていた。足だけは辛うじて動いてくれたが、膝を立てようとしてまた崩れる。動けない。何も出来ない。何も出来ない!
目から自然と涙が出てきた。俺は本当に何も出来ない……!
「無様なヒキガエル。臆病者で能無しで役立たず」
雪ノ下の言葉が痛烈に俺の心を抉っていった。能無しで役立たず。本当にそうだ。結局、俺は……小町を……! 小町を守る事が出来なかった……。
雪ノ下がよろめきながら立ち上がる。その手にはしっかりとスマホが握られている。
「雪ノ下……! 頼むから……やめろ。小町まで……」
巻き込むな。だが、その言葉を言い終わる前に、雪ノ下はスマホを思いきり床に叩きつけていた。
目の前の光景が信じられなかった。反動で二・三回転して床を転がるスマホ。表にひっくり返ったその液晶画面にはヒビが入っていた。
「…………」
何がしたいんだ。
そう思う間もなく、無言で雪ノ下はさっきまで自分の座っていた椅子を引きずってきた。それを頭の上まで持ち上げ、思いきりスマホに叩きつける。
床と椅子が派手にぶつかる音。ガシャリ、というガラスが潰れる様な鈍い音。更にもう一度。
終わった時には、液晶画面は粉々に砕け散っていて、スマホ自体も完全に砕けていた。誰がどう見ても修復不可能なまでに。
あれだけ俺に取られるのを拒み続けたスマホ。それを雪ノ下雪乃は自分の手で壊しきった。
もう一度椅子を持ち上げて、とどめとばかりにそれを叩きつける。そうやってスマホを破壊する雪ノ下の表情は怒りと憎しみに満ちていた。まるで、癇癪を起こした子供の様にも、サスペンスドラマに出てくる鈍器で人を殴り殺す犯人のようにも見えた。
俺はそれを見た時……雪ノ下について一つの確信を持った。
雪ノ下雪乃はもう壊れている。
どうしても、そう思わざるを得なかった。
「雪ノ下……! 頼むから……やめろ。小町まで……」
巻き込むな。だが、その言葉を言い終わる前に、雪ノ下はスマホを思いきり床に叩きつけていた。
目の前の光景が信じられなかった。反動で二・三回転して床を転がるスマホ。表にひっくり返ったその液晶画面にはヒビが入っていた。
「…………」
何がしたいんだ。
そう思う間もなく、無言で雪ノ下はさっきまで自分の座っていた椅子を引きずってきた。それを頭の上まで持ち上げ、思いきりスマホに叩きつける。
床と椅子が派手にぶつかる音。ガシャリ、というガラスが潰れる様な鈍い音。更にもう一度。
終わった時には、液晶画面は粉々に砕け散っていて、スマホ自体も完全に砕けていた。誰がどう見ても修復不可能なまでに。
あれだけ俺に取られるのを拒み続けたスマホ。それを雪ノ下雪乃は自分の手で壊しきった。
もう一度椅子を持ち上げて、とどめとばかりにそれを叩きつける。そうやってスマホを破壊する雪ノ下の表情は怒りと憎しみに満ちていた。まるで、癇癪を起こした子供の様にも、サスペンスドラマに出てくる鈍器で人を殴り殺す犯人のようにも見えた。
俺はそれを見た時……雪ノ下について一つの確信を持った。
雪ノ下雪乃はもう壊れている。
どうしても、そう思わざるを得なかった。
スマホを完全に破壊し終えた雪ノ下は、しばらくそこでじっと粉々に砕け散った残骸を眺めていた。
やがて、一つ息を吐き出し、俺の方に視線を向ける。
「比企谷君」
その顔には、『いつも』の微笑があった。だが、雪ノ下はまた泣いていた。微笑みながら涙を溢していた。
「明日、また会いましょう。その下着はあなたにあげるわ」
鞄を取りに戻る雪ノ下。平然と雪ノ下はそれを口にした。
「夜のオカズにでも使いなさい。変態のあなたにはお似合いよ」
そして、靴下も上履きも履かないまま、雪ノ下はドアをそっと閉じて去っていった。
雪ノ下雪乃が絶対に口にしそうにない言葉。聞けば赤面して、理由もなく俺をなじるであろう言葉。それが雪ノ下の口から当たり前の様に吐かれた。それも涙を流しながらだ。
俺はもう、雪ノ下が何を思っているのか、何を隠しているのか、それを考えるのをやめにした。
昔の雪ノ下はもういない。俺の知っている『あの』雪ノ下雪乃はもう死んだ。そう思うしかなかった。
やがて、一つ息を吐き出し、俺の方に視線を向ける。
「比企谷君」
その顔には、『いつも』の微笑があった。だが、雪ノ下はまた泣いていた。微笑みながら涙を溢していた。
「明日、また会いましょう。その下着はあなたにあげるわ」
鞄を取りに戻る雪ノ下。平然と雪ノ下はそれを口にした。
「夜のオカズにでも使いなさい。変態のあなたにはお似合いよ」
そして、靴下も上履きも履かないまま、雪ノ下はドアをそっと閉じて去っていった。
雪ノ下雪乃が絶対に口にしそうにない言葉。聞けば赤面して、理由もなく俺をなじるであろう言葉。それが雪ノ下の口から当たり前の様に吐かれた。それも涙を流しながらだ。
俺はもう、雪ノ下が何を思っているのか、何を隠しているのか、それを考えるのをやめにした。
昔の雪ノ下はもういない。俺の知っている『あの』雪ノ下雪乃はもう死んだ。そう思うしかなかった。
短いけどキリなんでここまで
あと、雪ノ下の理由が出てくるのはまだ先。今は着々と落とし穴を掘っている段階。予定だと、多分、あと五回ぐらい投下した後に出てくるはず
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