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元スレ八幡「沙希が妊娠した」
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沙希「3ヶ月目だってさ」
八幡「そ、そうですか」
沙希「なにかしこまってんの、らしくもない」
八幡「いや、そりゃ……」
沙希「ま、良いけど……ふふっ」
八幡「………」
沙希「と言う訳で、これから宜しく。ぱ、パパ……///」
八幡「………」
八幡(どうしてこうなった……)
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1433861226
突発的に思いついたネタをやってみる
展開もオチも考えてないからゆっくり、一応シリアスは無しで
八幡(いや、どうしてこうなったのかは俺が一番良くわかってるんだが……)
八幡「………」チラッ
沙希「パパ……いや、やっぱりお父さんの方が……」
八幡「………」
八幡(よし落ち着こう。落ち着いてこうなった経緯を思い返してみよう)
八幡(人間、たまに人生振り返るのが大事ってばっちゃんが言ってた)
八幡「確か……」
~3ヶ月前~
川崎家
「「「いただきまーす」」」
京華「はい!はーちゃん、あーん」
八幡「あーん」パクッ
京華「美味しい?」
八幡「うん、美味しいよ」
京華「ほんと?じゃあじゃあ、あーん!」
八幡「そんなにくれたら、けーちゃんの分無くなっちゃうだろ?」
京華「そーかな?」
八幡「そら、けーちゃんもあーん」
京華「あーん!」パクッ
八幡「美味しいか?」
京華「うん!」
沙希「ほら、けーちゃん口の周りにケチャップ付いてる」
京華「うぇ?」
沙希「いま拭くからね、じっとしてて」
京華「はーい」
八幡「まるで母親だな」
沙希「なんか言った?」
八幡「このオムライス美味いな、さすが」
沙希「そ、そう?」
八幡「おう。なぁ、けーちゃん」
京華「うん。さーちゃんのオムライスおいしいよ!」
沙希「…良かった、ふふ」
八幡「………」
八幡(けーちゃんこと、川崎京華と知り合ってからと言うもの、俺は妙に川崎家に入り浸るようになった)
八幡(沙……川崎の買い物に付き合って、そのまま夕飯までご馳走になったり)
八幡(けーちゃんのお迎えを俺が代行してそのまま夕飯をご馳走になったり)
八幡(大志の勉強を見てやってくれと言われ、そのまま夕飯までご馳走になったり)
八幡(……これじゃ何だか、飯をたかりに来ているヒモ男みたいな……)
京華「はーちゃんどうしたの?おなかいっぱい?」
八幡「え?……あ、違う違う。ちょっと考え事してたんだよ」
京華「むずかしい?」
八幡「難しくはないかな」
八幡(そして今日は土曜日……休日にも関わらず、こうして昼から川崎家にお邪魔している)
八幡(「はーちゃんあそぼ!」とラブコールされては断れない、心の兄として)
「「「ごちそうさまでした」」」
京華「ん~!」
八幡「どうした、眠い?」
京華「眠くないよ、けーか眠くない…」うとうと
八幡「はは……」
沙希「けーちゃん?お昼寝する?」
京華「やぁ……はーちゃんとあそぶの」
沙希「でも、もうおめめ閉じちゃいそうだよ?」
京華「うぅ」
八幡「……大丈夫だよ。けーちゃんが起きるまでちゃんと待っててあげるから」
京華「…ほんと?」
八幡「ほんと、ほんと。だから、少しおねんねしておいで」
京華「……うん、やくそくね?」
八幡「あぁ、約束」
―――――
―――
バタン
沙希「ふぅ…」
八幡「お疲れさん」
沙希「比企谷も……ごめんね」
八幡「何が?」
沙希「けーちゃ……京華が朝から呼び出しちゃってさ」
八幡「気にすんなよ。年下の女の子に呼び出されるのは慣れてる」
沙希「なにそのパシり体質」
八幡「ほら、小町とか小町とか……小町とか」
沙希「相変わらずのシスコンだこと」
八幡「そっくりそのまま返しますが?」
沙希「………」
八幡「………」
八幡(川崎家にいる時間が増えて必然的に川崎と二人きりになる事も増えた)
八幡(そうした時、初めの方はなんとなく世間話だの家族の話題だので時間を潰していたんだが……)
沙希「………」
八幡「………」
沙希「…の、のど渇いてない?」
八幡「あ……あぁ、まぁ」
沙希「じゃあ、何か持ってくる。待ってて」
八幡「おう」
八幡(最近、沈黙をもて余す)
八幡(まぁ、ぼっちエリートの俺に、女子を楽しませるトーク技術など当然無く、ただじっと耐えるしかない)
八幡(……正直、その時間も悪くないと思っているのは秘密だ)
沙希「お待たせ」
八幡「ん、ご苦労」
沙希「何様だこら」ビシッ
八幡「ありがとうございます沙希様」
沙希「急に卑屈になったね」
八幡「小市民は力業に弱いんだよ」
沙希「はい」
八幡「サンクス」
沙希「この前親が貰ってきた高級なジュース。美味しいか分からないけど」
八幡「良いのか、それ」
沙希「あんただから大丈夫だよ」
八幡「……さいですか」
八幡(俺に対してガード緩すぎだろ川崎家)
沙希「………」ゴクッ
八幡「………」チビッ…
八幡(案の定、お互い無言だ)
八幡(……おまけに)
沙希「………」
ぐっ
八幡「………」
八幡(心なしか……体が密着している。ものすごく)
八幡(はっきり言って、少し重たい位なのだが……口にするのは自殺行為だという事は既に学習済みだ。主に真っ赤に燃えた拳で)
沙希「………///」
八幡(そんでもって、ちらりと見える横顔が真っ赤なのは気のせいに違いない。目の錯覚に違いない!)
八幡「……け、結構美味いな。これ」
沙希「そうだね。おかわりいる?」
八幡「んじゃ、ちょっとだけ」
沙希「はい……どうぞ」
八幡「サンキュー」
沙希「………///」
八幡「………」
八幡(けーちゃん起きてくるまでこのまんまか)
八幡(この前買った読みかけのラノベでも持って来るんだったな)グビッ
八幡「……ん?」
八幡(このジュース……少し苦いな。グレープフルーツ?)
八幡「あの、川崎さん?」
沙希「……さき」
八幡「は?先?」
沙希「違う!名前!」
八幡「……え?」
沙希「だから――」
ぎゅっ
八幡「!?」
沙希「あたしの事……川崎じゃなくて……」
沙希「『沙希』って……呼んで!」
八幡「………」
八幡(な、なん……ですと?)
八幡「いきなり何言い出すんだお前……」
沙希「『お前』も違う!」ガシッ
八幡「怖っ!分かった、分かったから手離せよ!」
沙希「………」すっ
八幡「いてて……」
沙希「……手」
八幡「……今度はなんだ」
沙希「は、はちまんと手……手を握っちゃった……///」
八幡「………」
八幡(誰だコイツ)
おう、こちとら溜まってんのや
早く八幡と沙希の濃厚孕ませセックス書けやオラ
早く八幡と沙希の濃厚孕ませセックス書けやオラ
沙希「………///」モジモジ
八幡(いや、マジで誰この人)
八幡(いつもと雰囲気違いすぎだろ……)
八幡「!!」
――このジュース苦くね?
八幡「ちょっ、まさか……」
沙希「きゃっ」
八幡「あ、わ、悪い……」
沙希「は、はちまんってば……だ、だいたん……///」
八幡「………」
八幡「――はっ!いかん、一瞬意識が飛んでた」
八幡「おい、川崎!このジューs」
沙希「あ?」ギリッ
八幡「さ、沙希」
沙希「なに?」ニッコリ
八幡「……このジュースが入ってた瓶、見せろ」
沙希「瓶……これ?」
八幡「っ」バッ
《リキュール》
八幡「……おい」
沙希「?」
八幡「これジュースじゃなくて酒なんですが……」
沙希「へぇ」
八幡「……え、聞いてる?これ酒なんですけど」
沙希「ふぅん」
八幡「なんでそんな他人事なんだよ…」
八幡(……なるほど、これで納得がいく)
八幡(あのおかしな態度も、異常に赤かった顔も……)
八幡(嬉し恥ずかしなラブコメ展開でもなんでもなく、ただ酔っぱらってたってだけだ)
八幡(うん、大丈夫。八幡最初から分かってた、だからショックなんて受けてないよ?ホンt)
沙希「はちまん!」
ギュッ
八幡「は?」
沙希「………///」
ギュ~~ッ
八幡「………」
八幡「!?」
八幡「か、川……」
沙希「ふんッ」ギュッ
八幡「ぐふっ……さ、沙希」
沙希「………///」
八幡「取り敢えず、離れてくれませんかね」
沙希「いや」
八幡「こんな所誰かに見られたら、俺の未来が光の早さで吹っ飛ぶ」
沙希「別に良いでしょ。はちまんはあたしとけ、け…結婚するんだから///」
八幡「は?結婚!?」
沙希「あぁぁ……どうしよ、言っちゃった言っちゃった……///」
八幡「」ぼーん
八幡(うん。落ち着こう、一旦落ち着こう)
八幡(今、こいつは酒を飲んで酔っぱらってる=頭がちゃんと回っていない)
八幡(よって、まだ結婚はしない)
八幡(……まだって何だよ。ヤバい、俺も酔いが回ってきた……)
八幡「………」
沙希「どうしよ……///」チラッ
八幡「………」
八幡「なぁ、沙希」
沙希「………///」ジ~
八幡「お前さ……」
八幡「俺の事好きなの?」
八幡(……っておい!俺は一体何を訊いてるの!?)
八幡(あああああああああヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい)
八幡(『俺の事好きなの?』とか自意識過剰過ぎるだろ!恥ずかしい!俺恥ずかしい!)
八幡(穴があったら今すぐ埋まって真っ赤な空を見ていたい……一千年くらい)
八幡(もうダメだ……終わった。比企谷八幡の終了――)
沙希「……うん。好き」
八幡「だよな。気持ち悪いこと聞いて本当にすいませんでした。僕はゴミ虫でs……は?」
沙希「………///」
八幡「今……なんつった?」
沙希「だから……あたしは、はちまんの事好きなの」
八幡「な、なるほど……」
八幡「!!??」
八幡(……とうとう本格的に酔いが回ったらしい)
八幡(幻聴が……)
沙希「……良いよね」
八幡「ん?」
沙希「もう、良いよね」
八幡「……だから、お前さっきから主語が……」
沙希「………」
沙希「はっ!」シュバッ
八幡「………」
沙希「………///」
八幡「なぁ、沙希さんや」
沙希「………///」
八幡「なぜ上着を脱いだ」
沙希「……恥ずかしい///」
八幡「だろうな、下着丸見えだもんな」
沙希「この……エロはちまん///」
八幡「うわぁ、120%冤罪」
八幡(人と云うのは、あまりにショッキングな出来事に会うと逆に冷静になるものらしい)
八幡(酔いも覚めそうなくらいに)
八幡「あの沙希さん、急にストリップを始めた理由を聞いても?」
沙希「はちまん、こういうの好きって言ってた」
八幡「俺、お前にマニアックな性癖の話なんてしたこと無いじゃん。っつーかストリップなんて別に好きじゃ――」
沙希「大志が」
八幡「ちょっと待っててくれ。始末しないといけない奴がいる」ガタッ
沙希「だめ!」グイッ
八幡「おぶっ」
沙希「………///」
八幡(………)
八幡(……これが、伝説のパフパフか……)
沙希「……やっと来たチャンスだから」
八幡「……?」
八幡(チャンス?……一体何の……)ぱふぱふ
八幡(……煩悩が邪魔して思考がまとまらなn)ぱふぱふぱふぱふ
沙希「は、はちまん!」グイッ
八幡「お、おぅ……どうし――っ!?」
チュッ☆
沙希「………////」
八幡「………」
八幡(……え)
八幡「ちょ」
沙希「んっ」チュッ
八幡「んぶっ!」
沙希「んむっ……ちゅっ……はぁ////」
沙希「ちゅるっ……んっ……むちゅっ////」
沙希「はち…まん……ちゅっ……////」
八幡「んむっ……」
沙希「ちゅ……っはぁ、はぁ……////」
八幡「………」
沙希「はぁ……////」
八幡「………」
八幡(ここで、俺はあれこれ考えることを止めた)
八幡「……沙希」ガシッ
沙希「あ……////」
八幡「どういうつもりか知らねぇけど……」
八幡「今更言い訳しても遅いからな」ギュッ
沙希「………」
沙希「言い訳なんてしない」
沙希「言ったでしょ……八幡、あんたが好き」
八幡「……俺も……」
沙希「……俺も?」
八幡「……沙希の事が好きだ」
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