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元スレ提督「何がいなづまだよ、妻になれオラァ!!」
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電「お待たせして申し訳ないのです」
神の采配か、提督が認め、スカートをしまうと同時に二人分の昼食を手にした電が戻ってきた。提督は困惑した。というのも、電には向こうでみんなと食べてきて良いと言ってあったからだ
電「今日の司令官は一人にしたくないのです」
電は心配そうな顔でそう言った。提督の分を提督の机に置くとその正面に自分の分を置き、電は一緒が良いのです。と、呟く
提督「あ、ああ……」
提督は無下に出来なかった。断れなかった。目の前に来たことで充実した電成分の供給、つまり充電ができているからではなく、断れば不安にさせると思ったからだ
電「司令官と食べるの、電は久しぶりなので嬉しいのです」
電は少し寂しそうな笑顔でそう言った
ちょっと待ってこの人今チンコ以外全裸なのになんで電は気にしてないんだ
部屋が相当イカ臭いはずなのに電はアレの臭いだと知らないからわからないのか…
明石さんの反応から見て、全裸ではないにしろ半裸とかパンツだけはありそう
え?上はちゃんと着てるだろ?
下は机で隠れて見えないだけでビンビンブラブラしてるけど
下は机で隠れて見えないだけでビンビンブラブラしてるけど
提督「そう言えば、最近は別々だったな」
電は秘書官だからといって出撃しないことはない。しかし、この鎮守府において最強の能力ではない。能力で言えば金剛や大和など大型の艦には勝ち目がないからである。それでも電が旗艦として出撃するのは、助けるためだ。味方だけでなく、敵も含めて
その出撃に加えて、仕事の件もある。だから、提督と電が昼を揃って取るのは約1ヶ月ぶりだった
電「…………………………」
電は箸を握ったまま窓を見つめて顔をしかめた。机を挟んで提督の前に座ったことで、気づいてしまったのだ。提督から漏れ出した燃料の臭いに
電「司令官……変な臭いがするのです」
提督は電の言葉に、魚雷を発射した。電が臭いを嗅いでいる。いや、嗅いだからだ。くんくん、くんくんと空気の臭いを嗅いで顔をしかめて言う「なんだか、生臭い感じなのです……司令官は感じないですか?」と
提督は首を横に振る。気のせいだろうと否定する。認めるわけにはいかなかった。開けた窓から入ってきてるなんて言ったら閉めることになる。そんなことになれば、瞬く間に臭いが充満するからである
提督「い、電。最近は別々だったしどうだ? 夕飯も一緒とか」
提督は必死だった。ここから感じるのです。と言われて机の中を見られたら終わるからである
その必死さに産み出された言葉は、電のことを止めた。臭いの元を探すのを止め、電は提督を見て照れ臭そうに目を伏せたのだ
電「……誘われると、なんだか恥ずかしいのです」
そう言いながらも、電は頷く。夕飯を一緒に食べることが決まったのだ
提督は目を見開いた。夜、艦娘が寝静まるまで残業し、事なきを得る作戦だったからである
しかし、嬉しそうな電にやっぱりとは言えなかった。そしてなにより、食べるために開く電の小さな唇。そこから覗く健康的な舌に包まれたいと。欲望で頭が一杯だったからだ
提督「……デザートはクリームだな」
提督の言葉を電は理解出来ず、楽しみなのです。と、純粋無垢な笑みを浮かべた
タイトルでギャグかと思ったら冒頭の文章で真面目な話かと思ったらやっぱりギャグだった
>>61
日常系ゆるふわの間違いやろ
日常系ゆるふわの間違いやろ
なんでこう頭おかしめな文章書く人に限って妙に文章力高いんだろう……?
いや、高いからこそこういう話も書けるのか?
いや、高いからこそこういう話も書けるのか?
変態は生半可なものじゃ満足できないから自己研鑽を重ねてその高みに辿り着くらしい
提督「なあ、電」
小さな口の小さな食事を眺めていた提督は、おもむろに声をかけた。その声は平坦で、風のない海のように穏やかだ
提督「良いな、出撃がない1日ってのはさ」
備蓄は充分、演習依頼無し、鎮守府近海は完全に制圧済。ゆえに、提督は今日を完全に休みにした。遠征は禁止、府内の演習は自主的に、出撃は軽く見張りと出撃艦隊を事前配備。なにもなければ何もない1日だ
提督「電を見ながらの食事が出来る」
提督がさらっと言うと、聞き逃さなかった電は箸を止めゆっくりと見開いた瞳を反らし恥ずかしそうに、しかしどこか悲しそうな笑みを浮かべる。ただ一緒の食事という意味ではなく、電の可愛らしい食事を見れるというある意味言葉通りの意味しかないことを、電は知らない
電「……そう言って貰えると嬉しいのです」
だから電は、そう言った
提督「電は可愛いなぁ」
電の笑みに提督は本音を漏らす。何もない、ただ異臭のする静かな日常。提督としての職を失うかも知れないが、提督はそれが嬉しかった。そして、その平和で優しく穏やかな日常の象徴こそ電であると、思っている
電「…………電は可愛いのですか?」
電の表情に恥ずかしさがない。提督はそれにすぐさま気づいた。提督にとって電の変化に気付くのは白紙に垂らした墨よりも容易だからである
しかし、提督は追及しなかった。なぜそんな顔しているのかと言わなかった。「最初、電と書いてかわいいと読むくらいには」と、笑う
実際、提督は着任し、電と初めて顔を合わせたとき、「いなづま」ではなく「かわいい」と言ったのだ。それを思い出して、電は笑みを浮かべる
電「もう10年近く前の話なのです」
それでも、電も提督も鮮明に覚えていた。それはその記憶が10年近い年月を経ても色褪せることのないほど大切が記憶だからだ
それはつまり、最初から一目惚れしているということなのだが、出撃、演習、遠征の毎日でそんなことを考える暇もなかった。そのツケが今さら来たんだな。と、提督は溜め息をつく
電「お待たせして申し訳ないのです」
ようやく食べ終えた電はそう言ったが、提督は「自分のペースで構わない」と、謝罪を一蹴する。満腹に眼福だったからである。やはり提督は提督なのだ
電「食器を下げてくるのです」
電がそう言って部屋を去ったあと、提督は椅子を抱えた。椅子よりも頭を抱えるべきだが、電の小振りで愛らしいヒップの温もり優先することなど無いからだ
提督「……あったかあったか」
その温もりは冬場の朝の布団の温もりよりも手放しがたかった。愚息はいきり立った。しかし、提督は首を振った。今ここで出したらバレるからだ
提督「……ウラー!!」
提督は雄叫びをあげ、椅子を戻し、自分の椅子に座り込む。提督は堪えきったのだ。轟沈した理性の再建造に成功したのだ
理性は考えた。「ヤバい、パンツかズボンが必要だ」と。今更になって、提督は今一番の問題について考えることにしたのだ
提督「……パンツ」
そこで提督は考えた。電のパンツが見たいと。だが、率直にパンツが見たいと言うことはできても響に響ックされて頭蓋に皸入って終わるだけだ
提督「ふむ……」
提督は窓の外を見た。良い天気だ。外で遊ぶには申し分ない。だから提督は気づいた。最優先事項である電のパンツだけでなく、指を差し込みたくなる臍を見た上で、ついでに下半身露出問題を解消する作戦を
提督「……簡単だったな」
提督は理性を入渠させ、溜め息をついた
電「今はもう、冬なのです」
安堵も束の間、提督の作戦は敗北に終わった。水着を着て海に行く。そうすれば電に合法的にパンツのような水着を履かせたうえで露出させる事ができ、提督の水着を持ってきて貰うことで、自分の露出を終わらせる事が出来たのだが
提督「朝はポカポカで忘れてた」
提督は笑って誤魔化した。そして考えた
提督「電、明石を呼んできてくれ」
明石に水着を作らせる作戦だ。そしてそれを電に試着して貰う。提督の露出が解消されないという問題は提督にとって些細なことだった
電が明石を呼んだあと、電には席を外してもらい、提督は明石と二人きりになった。その瞬間、明石は激怒した
明石「提督! わたしの手袋返してください!」
明石は泣いていた。ただ、持っていかれたからではなく、愚息に着せていくというなんとも卑劣な行いをしたからである。手袋は建造等で用いているだけのものではあるが、工作艦ゆえに物に対してしっかりとした愛情があるのだ
提督「すまん……あいつはもう駄目だ」
提督の容赦ない言葉に、明石は目を伏せた。手袋の最も屈辱的な最期を悟った上に、提督の頭の中がもう駄目だと思ったからだ
しかし、明石にも優しさはある。だから明石は提督の頭の中が終わってるとは言わずに、涙を拭って提督を見つめた
明石「提督。何か話があるんですよね」
提督「あぁ、電用のエッチな水着を作ってくれ」
明石は耳を疑った。自分が疲労感に頭をやられてわけの解らない夢を見ているとさえ疑い、頬をつねる。痛い。現実だえっ、なにこれが現実? 明石は酷く困惑した
提督「あ、すまん。間違えた」
提督が恥ずかしそうにそう言ったので、明石はそうですよね。と、困ったように笑った。きっと、「エッジのきいた水着」と言いたかったんだろう。と、考えた
エッジのきいた水着が理解できなかったが、そんなことはもはやどうでも良かったのだ
提督「電用って言ったら駄目だな。第六駆逐隊用のってことにしてくれ」
明石は考えるのを止めた
>>62ゆるふわ、ゆるふわってなんだ
>>75
島風の下とかエッジ(角度)凄いやん?
島風の下とかエッジ(角度)凄いやん?
明石「作るのは良いですが、結構時間かかりますよ」
装備などの作成ももちろん時間がかかるが、水着を作るのにも時間がかかるのだ。しかも、布地ゆえに、装備などの金属系高速建造材は使えない
明石「早くても……3日」
明石は自分で言って絶望した。3日も正気の沙汰ではない物を作り続けなければいけないからだ。普通の装備なら高速建造材使って半日で終わらせるのに……そうだ、金属製の貞操帯を作ろう。そう考えた明石は机に頭を打ち付けた
第六駆逐隊……もとい、電に貞操帯をつけさせるなど深海棲艦より酷い行いだからである
提督「頭……大丈夫か……?」
提督の心配そうな声に、明石は「スッキリしますよ。提督もいかがですか?」と、額から血を流しながら笑う。頭がおかしくなるくらいなら、迷惑をかける前に頭を壊そう。明石は心に決めた
提督「いや、3日かかるなら作らなくて良い。今日必要でな」
提督の言葉に明石は満面の笑みで「なら仕方ないですね!」と、返した。作りたくなかった。いくら工作艦でも絶対に嫌だったからだ。込み上げる歓びを、明石は隠せなかった
そして明石は手袋を返して貰おうと部屋に行ったときのことを思い出した
明石「そう言えば、提督。部屋にズボン掛かったままでし……」
明石は言葉を止めた。提督があからさまに目を反らしたからだ。何かあるとすぐ焦ってボロを出す提督に、明石は溜め息をついた
明石「仕方ないですね。提督、間宮さんの料理なんでも1食。それで持ってきます」
女神のような明石の言葉に、提督は涙した。2食にするからパンツも頼むと、頭を下げた。明石はもう一度仕方ないですね。と、困ったように言うと、次やったら朝のお願い、実行しますよ? と、言って去っていく
提督「……ふぅ。やっぱり、明石には無反応だったか」
提督は微笑を浮かべ、青空を眺めた
明石「下着とズボンです。あと……」
明石は執務室に戻ると、紙袋を机に置き、中身の確認をした。下着、ズボン、オマケにトイレットペーパー、雑巾、机用洗剤、タオル、消臭スプレー、そしてビニール袋
明石は異臭に気づいていたのだ。それが何による異臭であるのかも。明石は大人だったのである
明石「掃除まではしません」
愚息を見た明石であろうと、生命のなりそこない達が眠る白き墓場を荒らす勇気はなかったのだ。明石は羞恥混じりの困り顔で笑う。それはまるでやんちゃに遊ぶ困った息子を見る母親のような穏やかさだった
提督「いつもすまないな」
机に隠れながら下腹部を手入れし、身なりだけは提督になった提督はそう言った。本心だ。明石にはいつも助けられている。でも、明石を性的に見ることは出来なかった
明石「気にしてません。貴方は私達の提督ですから」
明石は困った笑みのまま答える。ここまで頭がおかしくなったのは初めてだが、頭のおかしさがあっても、明石にとって提督は提督なのだ
それは何があろうと揺るぎない。変わらない。提督は永遠に提督だ
提督「なあ、明石」
明石とは中々に長い付き合いである。電が最も長いとはいうが、その次と言えるほどには長い。電が秘書艦だと言うのであれば、明石はその補佐と言える
だから提督は、言った
提督「俺は、電じゃないと魚雷装填出来ないんだ」
明石は笑顔で「知りません」と、会話を轟沈させた。もっともである。真面目な話ならば付き合っても良かったが、提督が装填出来ないなど知ったことではないのだ
しかし、優しい明石は目を背けながら問う
明石「わたしでも、ですか?」
明石は言われる言葉をわかっていた。それでも聞いた。言われたくない言葉を言われなければ、提督の助けにはなれないと思ったからだ
提督「ああ、明石でも無理だ」
知ってか知らずか、提督ははっきりと答えた
明石「そうですよね」
明石は笑みを浮かべてすぐ、提督に背中を向けた。硝煙や煤といったい工作艦らしい匂いがふわりと舞う
提督はそれを嫌な匂いだとは思わない。初めて会ったときもそうだ。工作艦ゆえに女の子らしくない匂いがしたはずなのに、提督は「気にするな。俺は好きだよ」と、言った
あの時はなに言ってるんですかと、少し怒ったが、今はどうだろうかと考えて。明石は首を振った
明石「だったら、もっと真面目な言葉であの子に言えば良いんです」
自分への答えは聞いた。提督の想いはずっと前から知っている。だから明石は言う
明石「提督なら気づいてますよね? あの子の状態に」
明石は提督の反応を聞かない。聞く必要がないほど、明石は提督を信頼しているからだ
明石「吉報、待ってますね」
明石はそう言って、執務室を出ていった
そして、明石のお陰で異臭を処理できた執務室で執務をすること数時間。ようやく、その時がやって来た
提督「悪い。待たせたか?」
提督の声に、電は大丈夫なのです。と、笑みを浮かべる。愚息は発艦しようとしたが、セーフティが働き、止める
スクランブルを覚悟していた飛び散るだけの生命の欠片達は安堵し感謝し、時が来たら芽吹くことを誓った
提督「誘いを受けてくれて嬉しいよ」
提督がそういうと、電は困ったように首を振る。電自身も話したいことがあったのだ。だから、お礼を言われても、電は素直に受け答えが出来なかった
提督も電も、似た者同士だった
見つめ合うと素直にお喋りできないって所やろ>>似た者
素直さのベクトルは今の所180°違うが
素直さのベクトルは今の所180°違うが
間宮「いらっしゃいませ……あら、久し振りの組合せですね」
提督が電を連れてきたのは甘味処だった。甘味処とは言うが、頼めば朝食、昼食、夕食なんでもござれだ
提督が「奥の部屋」と、間宮に耳打ちすると間宮は困った顔で首をかしげる。残念ながら、奥の部屋なんてものはないからである
提督は格好つけるのを諦めた。普通にオープンな席ではなく個室に通して貰うと、電を先に座らせ、その横に並んで座る
電「司令官さん?」
電は執務中は司令官と呼び、プライベートでは司令官さんと呼ぶ。それは誰が言ったわけでもなく、電自身が決めたことだった
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