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元スレ提督「何がいなづまだよ、妻になれオラァ!!」
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>スクランブルを覚悟していた飛び散るだけの生命の欠片達は安堵し感謝し、時が来たら芽吹くことを誓った
こんなん卑怯やわ、草生えるに決まってるやん
こんなん卑怯やわ、草生えるに決まってるやん
提督「すまん、癖だ」
提督はそう言いながら、電の対面に座り直した。改めて向かい合う気恥ずかしさに沈黙していると、間宮が水を持って表れた
提督「ママのアジカレーで」
提督がそう言うと間宮は「私は母の味は出せませんよ」と、言いながらも、愛情は込めてますが。と、笑う。一方で電は悩みに悩んだ末に、日替わり間宮家の夕食を注文した
間宮が居なくなると、途端に静かになったが、提督は水を飲んで息をつく。散々ふざけた半日だった。勢いで決まった食事だった
しかし、提督はそれを使って言う
提督「あんまり無理するな。秘書艦に旗艦、遠征、出撃、演習全部やれとは言ってないぞ」
どうしても。そう志願するから電にやらせてはいるが、提督としては秘書艦だけで良かった
怒られることかもしれない、提督としてあるまじきことかもしれない。しかし、提督は秘書艦に従事し、出撃で傷ついて帰ってくることが無くなって欲しいと思っていた
おもに、提督自身の胃腸等内臓が緊張とストレスで大破しないために
電「でも、電はそれしか出来ないのです」
いや、正しくはそうするしかない。と、電は思っていた。戦艦や重巡、軽巡に電は勝てない。頑張れば多少は並べるかもしれないがやはり、地力が違うからだ
だからこそ駆逐艦という速度で攻撃を回避して入渠資材の消費を避け、その小柄な体ゆえの燃費の良さで連続で稼働し続ける。自身の体の疲労さえも押し隠して
提督「なら俺は言う。電には他に出来ることがある。と」
しかし、電は首を振る
電「電は駆逐艦なのです。艦娘なのです。それ以外はないのです」
提督は溜め息をついた。単縦陣形でならび続けるつもりはないのである。だから提督はお前の連度は幾つだ。と、給料いくらだと聞くくらいの迫力で問う
電「150なのです」
電は質問の意味が解らなかったが、正直に答える。相手は提督だ。知っているのだから嘘の意味はない
提督「なあ電。今はもう、誰もお前の志を否定しない」
むしろ電の掲げる敵味方分け隔てなく救う。それがこの鎮守府全体の志だ。誰も否定しない。誰も笑わない。電の能力だけではない強さをみんなが認めているからだ
提督「そろそろ俺と代われ。今度はお前が帰りを待ってるんだ」
提督は散々待たされた。長すぎるほどに待たされることもあった。提督はそれを今度は電にさせようとしていた。戦争に送り出す恐怖もある。不安もある。そんな待機命令を提督は差し向ける
電「でも、電は艦娘なのです。電は戦うべきなのです」
それでも電はそう言った。今やこの鎮守府の目標、目的、夢、理想そして願いは、元々電が抱いている思い。だからこそ、電は言う
電「電が言い出したことだから、最後までやり通さなければいけないのです」
電「だから、電は司令官さんの指示に従えません」
電は
電「これは電が絶対にと、決めたことなのです」
電が
電「電ーーーー」
電は否定する、拒絶する。その度に電は。電が。と言う。提督は我慢の限界だった。もう耐えきれなかった
電は本気で言っているのに、真面目に話しているのに。洗脳するような電ボイスで電、電と言う。提督には嫌、妻と聞こえてしかたがなかった
提督はクズと読めるような提督で、他人の手袋を愚息に着せるような人で、処構わず主砲を放ち、生命の資材を無駄にする人である
そんな提督が空気を読めるか。否、読めるわけがない。察してくれるわけがない
提督「何がいなづまだよ、妻になれオラァ!!」
提督はいきり立って怒鳴って直ぐに目を見開いた。確か、夢もこんな感じだったな。と、思い出したからだ
真面目な空気、重苦しいシリアス調の空気を撃沈させた提督はもはや止まらない
提督「俺はお前と結婚するって決めたんだ!」
電が戦い続けることを自分が決めたことだとするのなら、提督も自分が決めたことをしようと決めた
提督「戦いたければ俺を倒してみろ! 俺の艦載機の爆撃をかわしてみろ!」
提督は呆然とする電にそう言い放つ。そしてカタパルトを取り出そうとして思い止まった
出撃の連続をしたのに補給をしていなかったからだ。例え命中精度が高かろうと、発艦出来なければそれはただの棒なのだ
電「……電は司令官さんとケッコンカッコカリはしたのです」
もう何年か前の話。忘れているのかもしれない。そう思った電が左手の指輪を見せると、提督はその指をくわえた
電「!?」
電が慌てて指を引き抜くと、そこに指輪は無くなっていた
スレタイを電ちゃんに叫んでるところ想像したら一瞬かっこいいと思ってしまった
提督「婚約って知ってるか?」
提督はそう言ったが、電が悲しそうな顔をし、泣きそうだった。提督は慌てて自分の口から指輪を取り出すと、電の指に嵌め直す
電は号泣した。当たり前である
電「知らないのです! もう知らないのですっ!」
唾液まみれの指輪を見つめ、電が声を張り上げると、提督はおしぼりで左手を包み、電の顔を上げさせた
提督「婚約だってカッコカリなんだよ、電」
そう、つまり
提督「婚約じゃなく結婚しよう。いや、してくれ電」
提督は真面目な顔でそう言った。号泣から啜り泣きへと変わった電は、提督を見つめて言った
電「嫌なのです」
ムードも何もないだけでなく、婚約指輪を唾液まみれにされたのだ。それは当たり前の答えに違いなかった
この日の提督の目の前は真っ暗になったが、翌日、ストレスを発散した真面目な提督の真面目な告白により、電は旗艦を金剛に譲ったのだった
電「それでも秘書艦だけは譲れません。なのですっ」
笑顔で言う電。それを聞いた明石はそうですよね。と、残念さの欠片もなく、むしろ満足そうな笑みを浮かべて言う
明石「提督は任せます。だからこっちは任せてください」
二人三脚。それが、それこそが明石と電だった。二人が話していると、遠くから提督の声が聞こえてきた
電「電はここにいるのです。もう、遠くにはいかないのです。でも」
電はそう言いながら、窓から飛び降りて来ようとする提督に困った笑みを向けた
電「そんなことしたら、提督がどこか遠くに行くことになるのです」
提督は冗談だと言ったが、愚息から漏れた燃料で足を滑らせ落下した。怪我は無かった
終わり。
正直何を書いてるのか分からなかった
次は何もない、異臭のない日常が書きたい
提督の頭がおかしいだけ…
いやおかしくさせた電ちゃんにも責任はあるな
いやおかしくさせた電ちゃんにも責任はあるな
新しい芸術の誕生を目にした。
このシュールな感じがすごい好き。提督のアホっぷりとかも最高だった。
また似たような作風で書いてほしい。
下ネタ全開のもいいけど、下ネタ少なめでこのシュールさを引き出せたら小説家になれると思うの。
このシュールな感じがすごい好き。提督のアホっぷりとかも最高だった。
また似たような作風で書いてほしい。
下ネタ全開のもいいけど、下ネタ少なめでこのシュールさを引き出せたら小説家になれると思うの。
明石とのやりとりの台詞回しとかセンス有り過ぎてやばい
またなんか書いてくれ。期待してる
またなんか書いてくれ。期待してる
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