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    元スレ咲「あ、竹井先輩だ」

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    みんなの評価 : ★★
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    301 :

    照ありきの咲だかんね

    302 :

    さすがにマホムロと南蒲さんは出てこないか

    303 :

    ナンポさんガイトさんに取り合われる咲ちゃんが見たい

    304 :

    >>301
    提訴

    305 :


    「あ、染谷先輩だ」

    まこ「」ブツブツ

    「なんだかメモ帳とにらめっこしながら歩いてる…あれじゃ危ないよ」

    「なにを呟いてるんだろ?ちょっと気になるかも」

    「…」

    「だいじょうぶだよね。もうちょっとやそっとのことじゃ揺るがないよ私は」

    「こっそりついてってみようっと」

    306 :


    「…あ、空き教室に入っていった…」

    「ここで安易に近づくのは素人の考え。一旦スルーして通り過ぎて離れたところで様子を見よう」

    洋榎「お、宮永やん。奇遇やな」

    「え?あ、愛宕先輩…?」

    洋榎「お、せや。閃いた」

    「な、なにを…?」ヒク

    洋榎「ちょいきて」

    「あ、あぁ~…」

    307 :


    洋榎「きたでー」ガラッ

    まこ「おー姉御」

    「ど、どうも…」

    まこ「咲?どうしたんじゃ?」

    「えっと、さっきそこで愛宕先輩とばったり会いまして、そしたら強引に…」

    洋榎「人員確保や」

    まこ「フム…まぁええかのう」

    「え?」

    まこ「咲、折り入って頼みがあるんじゃが」

    「頼みですか?」

    308 :


    まこ「実は学園祭でちょいと出し物をやろうと思っとるんじゃ」

    「はぁ」

    まこ「もちろん有志による出し物じゃから大それたことはできん…と思わせーの」

    洋榎「いっちょごついもん出して歴史に名を刻んだろうっちゅーこっちゃ」

    「それで、なにをするんですか?」

    まこ「そりゃもう学祭と言やぁメイド喫茶じゃ!」

    「安直ですね…」

    まこ「まぁまだ企画段階じゃけえ、屋台骨もできちょらんのが現状じゃ。そこでとにもかくにも人手がいると思うてな」

    「ま、まさか…?」

    309 :


    まこ「咲、メイドに興味は?」

    「ないです」

    まこ「よっし、今年の学祭を思い出に残るもんにしような咲!」

    「人の話を聞いてくださいっ!」

    洋榎「まぁまぁ。宮永」ポン

    「愛宕先輩…」

    洋榎「何事も諦めが肝心や。ドンマイ!」

    「…」

    310 :


    まこ「他にも手当たり次第声かけたから、そろそろ何人か来てもいい頃合だと思うんじゃが」

    (こんな話に食いつく人なんているのかな…)

    「きたぞー」ガラッ

    「いたよっ!」

    「お?先客がいたのか」

    「…爽さん、なんできたんですか…?」

    「ん?そりゃあれだよ。メイドさんってやつに一度なってみたかったから」

    「…」

    311 :


    優希「おいーっす」

    未春「染谷さんきたよー」

    まこ「おうーようきたのー」

    (結構ぞろぞろきたよ…)

    優希「お!咲ちゃんもまかないタコスに引き寄せられたのか?」

    「違うけど…優希ちゃんはそれが目当てかぁ」

    優希「うむ!合法的にタコスを貪れるなんて最高だじぇ!」

    312 :


    まこ「まぁこんなもんかのう。他は期待できそうになさそうじゃったし、これ以上をこんじゃろ」

    洋榎「…しかしまぁ」

    まこ「見事なまでに…」

    未春「…」

    優希「…」

    「…」

    「…」

    まこ「…まぁ、胸なんぞ飾りじゃ、なくても死なんからな」グスッ

    未春(涙ぐむくらいなら触れないでほしかった)

    313 :


    まこ「ほんじゃ獅子原さん、橋渡し頼んます」

    「おう」

    「橋渡し?」

    洋榎「ここに集まったんは接客部隊。喫茶言うたら調理部隊も必要やろ?せやから家庭科研究会にやな」

    「すみません私具合が悪いので帰ります」

    「揺杏にもう話してあるからもうすぐここにくるんじゃないかな。…っと、噂をすれば影、と」

    揺杏「ちーっす」

    (遅かったかぁ…)

    314 :


    「あら?咲さん、優希も」

    「奇遇だね、和ちゃん…」

    優希「おう」

    「あの…瑞原先生は…?」ビクビク

    「今日は職員会議です。一応、先生から『ステージに出られるレベルじゃないからアイドル研究会の方は学祭に出さない』とのことで、こちらの手伝いをすることになったんです」

    「よかったよ…」ホッ

    いちご「うちもそれ聞くまで憂鬱で憂鬱でしゃあなかったわ」

    美穂子「さすがにまだ人前では恥ずかしいものね」

    「着々と毒されてきてますよ福路先輩…」

    315 :


    まこ「なかなか大所帯になったのう。ほんじゃ学祭まで時間もあんまないしちゃっちゃと準備に入ろうか」

    揺杏「そんじゃメイドさんたちの採寸からね」

    「え…そこからですか?」

    揺杏「そだね。まー今回はこっちの四人でやれるしだいじょーぶっしょ」

    まこ「事前準備はどーしてもそっちに負担が偏るなぁ。すまなんだ」

    揺杏「その忙しなさが醍醐味っしょ?」

    いちご「たしかに」

    316 :


    「和ちゃんって裁縫も上手なんだね」

    「嗜む程度ですが…」テレッ

    優希「出来た嫁だじぇ。鼻高々!」

    「ハイハイ」クスッ

    まこ「もうちょい数字に強いやつが欲しい気もするが…さてさて」

    洋榎「浩子呼んだれ」

    まこ「浩子…ああ。姉御の従姉妹じゃったか?」

    洋榎「もう呼んだ」

    まこ「即断即決じゃなあ…」

    317 :


    浩子「面白そうなことやっとるやん!」ガラッ

    まこ「はやっ!」

    浩子「一枚噛ませてくれるんやって?」

    まこ「お、おう」

    「そーいやユキはどした?」

    揺杏「なんかトシさんのお手伝いだってさ、社会科の。たぶん今頃職員室で茶でもすすってんじゃね?」

    「あー」

    318 :


     それからどうした


    浩子「メニューどーする?」

    美穂子「大抵のものは作れますよ」

    「先輩ほどではないですが私もそれなりに」

    由暉子「私はある程度、くらいですかね」

    いちご「ちゃちゃのんはちょいと偏りがあるかな。お好みならまかせえ」

    浩子「…なんやめっちゃ女子力高いなァこいつら」

    まこ「採算取れそうか?」

    浩子「まぁ適当にやってもこの面子なら食えるモン出してくれるやろ。そしたら話は簡単や」

    まこ「さすが」

    319 :


    「い、いらっしゃいませっ、…ごしゅじんさま」

    まこ「コラ、咲!恥じらうなァ!」

    「うぅ…」

    「い、いらっ…いら…」

    まこ「恥じらいは捨てりゃァ!」

    「…これ想像以上にはずいんだけど」

    未春「だね…」

    「なんでこんなことを…」

    洋榎「へいらっしゃい!ええとこにきたなぁそこの旦那!」

    まこ「姉御、真面目に!」

    優希「いらっしゃいませっ、ご主人サマ!」キャルーン

    まこ「これ!これじゃ!優希をお手本にせえ!」

    「…」

    320 :


    優希「うまぁ!おかわり!」

    「うんまい」

    浩子「こりゃほんま売りモンになるで。うま」

    美穂子「ゆっくり食べてくださいね」

    まこ「…試作でこがぁな量作ってどうすんじゃ…すでに足出そうなんじゃが」

    美穂子「はい、どうぞ」

    優希「さんきゅー!」

    「はいどうぞ、咲さん」

    「ありがと、和ちゃん」

    321 = 320 :


    まこ「ほうじゃ、咲」

    「はい?」

    まこ「忘れとったわ。ほい、これ」

    「?」

    まこ「生徒会に届けてくれい」

    「…はい?」

    322 = 320 :


    まこ「メイド喫茶の出店許可申請じゃ」

    「あの…ひとついいですか?」

    まこ「だめ」

    「どうしてこんな大事なものをまだ出してないんですかっ」

    まこ「だめっちゅーたのに…」

    「ありえませんよ…ここまでやってまだ申請を出してなかったなんて…これで却下されたらどうするんですか?」

    まこ「そうならんために、咲にいかせるんじゃろ」

    「…」ジト

    まこ「まーまー。それに久ひとりが相手ならわしが行ってもいいんじゃが、あすこの連中は好かん」

    「結局染谷先輩のわがままじゃないですかっ」

    まこ「頼んだー」

    「…あーもうっ」

    323 = 320 :


    「…生徒会室にくるのは勧誘を断った時以来かぁ」

    「…よし」

    「失礼します」ガラッ



    智葉「馬鹿かお前は!」

    「馬鹿とはなによ」

    智葉「馬鹿だろうが!学園祭を執り仕切るべき生徒会が役員をあげて出し物を出すなど聞いたことがない!前例もないぞ!」

    「そう!だから私も思いついた時は『私って天才…?』って思っちゃったわ」

    智葉「~~~、このっ…馬鹿も底知れないと身震いしてくるな…」

    「感動に?」

    智葉「呆れに決まっている。だいたいからして、お前は昔からそうだ。好き勝手やりたい放題、他人を振り回さなければ死んでしまうのか?」

    「そうだったっけ?」

    智葉「振り回される方の身にもなれ」

    「そうそう、智葉ったら昔は――」

    智葉「黙れ。そのべらべらあることないことのたまう舌を切り落とすぞ」

    「ちょ…どこから出したのよその木刀!」

    智葉「死ぬか?死ぬ?なあ死ぬ?」

    「ちょ…シャレになってない!怖いから!」

    324 = 320 :


    (……えっと、これは)タジ


    胡桃「見物だね、生徒会の出し物」

    豊音「ちょー楽しみだよー」

    「見世物じゃないから…ていうかたぶんそういうのシロのが似合うでしょ」

    白望「めんどくさいのはごめんだね」

    「あ」

    胡桃「あ」

    豊音「あ」

    「あ」

    白望「あ」

    325 = 320 :


    「竜華がなぁ…ちょっと想像でけへんわ」

    竜華「そらあれや、当日のおたのしみっちゅーやつやな」

    「あ」

    「あ」

    竜華「あ」

    326 = 320 :


    「とってもすばらなんでしょうねえ。楽しみですね!」

    姫子「絶対行きます!先輩なら絶対似合いますよ!」

    「そうか?」

    「あ」

    「あ」

    「あ」

    姫子「?」

    327 = 320 :


    豊音「宮永さんだー」

    「や、久し振りだね。生徒会になにか用?」

    「あ、その…はい」

    竜華「生徒会に入るん!?」

    「いえ、そうじゃないんですけど…」

    胡桃「え、なにそれは」

    豊音「宮永さん生徒会に入っちゃうのー…?」

    「入りませんからっ」

    竜華「そこまで嫌がらんでも…」

    328 = 320 :


    姫子「先輩、だれですかこん一年は」

    「…」

    姫子「先輩?花田、どゆことね?」

    「この子は宮永さんです!とてもすばらなお人ですよ!」

    姫子「わからん…」

    329 = 320 :


    「咲ちゃんは生徒会なんて入らへんよ。そんな面倒そうなんに入ったら保健室来られんようになるし」

    白望「そーだそーだ」

    「…シロ、もしかしてだけど、まだ保健室でサボってたりしないよね?」

    白望「…だいじょうぶだよ」

    胡桃「ほーう?」

    白望「…」

    330 = 320 :


    「あなたたちなにやってるの?」

    智葉「逃げたか…」

    「あ、えっと…生徒会にこれを」スッ

    「ん?なにこれ…申請書?……へえ」ニヤ

    「なになに?」

    「咲、学祭出し物やるんだ?」

    「えっと、私というか、染谷先輩が主導でやるのに巻き込まれたといいますか…」

    竜華「ほんまに!?どんなんやるん?」

    「それがねえ、聞いてよみんな。メイド喫茶だってさ」

    「あ、ちょっと…!」

     ザワッ

    332 :


    メイド咲ちゃん争奪戦に期待

    333 :

    おつ
    学園祭が楽しみすぎる

    334 :

    おつー
    良心枠のまこが率先するのは珍しい
    広島弁の迫力で押されると断れんな

    335 :

    竜華が目の色変え始まったのが面白い
    貴重な竜咲怜おいしゅうございました

    336 :


    メイドの爽くんありですね

    337 :

    咲ちゃんへの指名が殺到するメイド喫茶はよ

    338 :

    続き楽しみ

    339 :

    エタっちゃったかな?
    好きなスレだっただけに残念

    340 :

    咲たんイェイ~

    343 :

    お待たせいたしまして誠に中略
    すごいいまさらなんだけど>>271>>272の間抜けてた
    正しくは下のが挟まる



    まこ「なに言うとるんじゃこの人は…」ハァ

    「あ、染谷先輩!」

    まこ「おー咲。なにしとるんじゃこがぁなとこで」

    洋榎「遅かったやん」

    まこ「これでがんばった方じゃ…なんなら姉御のせいで風紀委員に携帯没収されて割食うとるくらいじゃ」

    洋榎「そら大変やったなぁー」

    まこ「くっ…このっ…」

    「こらえてください!」

    344 = 343 :


     当日

    「うあ…この制服、ちょっと派手すぎないかな?」

    「似合ってますよ。すごく」グッ

    「そうかな…?」

    まこ「自信持ちんさい。自分が世界で一番かわいいと思えば恥ずかしくなくなるじゃろ」

    「先輩もそう思ってやってるんですか?」

    まこ「いんや全然」

    「もうっ!」

    優希「きゃるーん!」フリフリー

    洋榎「どやーん!」

    「いえーい!」

    まこ「あれを見習え」

    「はあ…」

    345 = 343 :


    「それにしても材料、これだけで足りるんでしょうか…」

    美穂子「どれくらいお客さんが入るかわからないことには…でもかなり不安よねぇ…」

    まこ「あんたらが試作で大盤振る舞いするからじゃ…最悪足りなさそうじゃったら自転車操業で逐次買い足していくつもりじゃが」

    浩子「とにもかくにも開店や!」

    由暉子「ではオープンしますね」タタッ

    「…」ドキドキ

    「……」

    「………」

    346 = 343 :


     それから一時間

    「…だれも来ませんね」

    洋榎「せやな…」

    優希「ヒマすぎてあくびが出るじょ…」フワァ

    「だなぁー」ギッギッ

    揺杏「メイドが勝手に座んな」ペシッ

    「あだっ」

    まこ「こりゃまずったかのう…」

    「どういうことですか?」

    まこ「ウチは女子校じゃからの。初日の校内公開日はあんま入らんとは思うたがまさか物見遊山すらいないとは」

    「?」

    347 = 343 :


    浩子「女がメイド見る為に金払うかっちゅー話やな。目があるとしたら二日目の一般公開日か。にしても、他に飲食やってるとこは意外に少なかったと記憶してんねんけど…こうまでまったく入らんか?計算違いかね…」ウーン

     カラン

    一同「!!」

    浩子「きたっ!記念すべきお客サマ第一号や!気合いれてき!」

    「はいっ!いらっしゃいませ!」

    智葉「風紀委員だ。邪魔する」

    まこ「…チッ」

    浩子「はァー…」

    智葉「…なんだこの空気は」

    348 = 343 :


    「風紀委員?」

    美穂子「初日の校内公開の段階で、一般公開できるものか風紀委員が見回りして確認してるのよ。たしか去年は生徒会もいっしょだったと思ったけれど…」

    浩子「こちとら客待ってたんで。初の客入りかと思ったら風紀委員の見回りだったっちゅー落胆を察してください」

    智葉「なるほど。まぁそう言うな。見回りと行ってもただ冷やかすのもどうかと思ってな。客としてきたんだ」

    洋榎「らっしゃせー!ご主人サマ、なにになさいマスー?」

    智葉「チェンジで」

    洋榎「なんでや!」

    智葉「いやだから」

    洋榎「こンの…!」

    浩子「チェンジ!チェーンジ!」

    349 = 343 :


    優希「イラッシャイマセー!こちらメニューになりまーす!」

    智葉「ああ…ん?」

    優希「本日のおすすめはタコスだじぇ!」

    智葉「…このメニュー、本日のおすすめしか載ってないじゃないか」

    優希「1にタコス2にタコス!3、4もタコスだじぇ!それ以外ない!」

    智葉「…チェンジ」ハァ

    浩子「チェーンジ!次いけ次!」

    智葉「まともな接客ができるやつはいないのか…」

    350 = 343 :


    「い、いらっしゃいませっ」

    智葉「ほう…君か」

    「どうも…こちらお水です。メニューをどうぞ」

    智葉「ありがとう。見させてもらう」パラッ

    智葉(メニューにおかしなものはなさそうだな…ん?)

    智葉「この、サービスメニューというのは?」

    (やっぱりそこ食いついてくるよね…)

    「えっと、それはご注文をいただいたら私たちメイドがサービスとしてさせていただくメニューになってます」

    智葉「いかがわしいもの…ではなさそうだが…」

    (だいじょうぶ…かな?)


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