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    元スレ咲「あ、竹井先輩だ」

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    151 = 145 :


    「…あんたたち、いつからそこにいたのよ」

    まこ「『あなたがかわいいから』、からかのう」

    洋榎「まさか久がソッチの人やったとはなぁ。驚き桃の木山椒の木あたりきしゃりきケツの穴ブリキ…あ、それ以上近づかんとってや」

    「…」ガタッ ゲシッ

    まこ「いった!なんでわしを蹴るんじゃ!」

    洋榎「染谷バリアー!」

    まこ「姉御もわしを盾にすんのやめい!」

    智紀「静かに出来ないなら出て行ってください」ゴゴゴ

    洋榎「…撤退や撤退」

    まこ「たぁ~…」サスサス

    「…まったく」ギシッ

    「…」ハァ

    152 = 145 :


    「よーっす…お?珍しいやつがいるじゃねーか」

    「…」ムスー

    「どしたんだ?」

    メグ「サァ…?」

    「私、グレます」

    「はァ?」

    153 = 145 :


    セーラ「なんや、反抗期か?」

    「なんでもいいんです!もう振り回されるのだけはゴメンですから」フイ

    「そっかぁ。でもさぁ、グレるっつったって、具体的にどんなことするわけさ?」

    「う。そ、それは…仮病で授業サボったりとか」

    白望「…おお」

    「あとは…えっと、うーんと」

    「無理すんなよ…」

    揺杏「宮永ちゃんにはちょっちムズいかもねー」

    154 = 145 :


    「カップ麺の食べ歩きとか!」

    メグ「それはグッドアイデアデス!」

    「やめとけ」

    「没」

    揺杏「ないわー」

    白望「…ナンセンス」

    セーラ「フルボッコやん」

    メグ「ナゼデス」

    155 = 145 :


    「咲」

    「お、お姉ちゃん…」

    「急にどうしたの?」

    「別に…お姉ちゃんには関係ないよ…」フイ

    「…!」

    「久だろ」

    「」ビク

    「ほら。やっぱりね」

    揺杏「お、スルドい」

    「憶測半分のカマかけだけどね」

    「つまり久を締め上げればいいわけ?」

    セーラ「やめとき。騒ぎになる」

    白望「…ダルくなってきた」

    156 = 145 :


    「とにかく!私はワルくなるんだからっ!」

    「…」ハァ

    「…適当に付き合ってあげて。目を離さないように、あとあまり無茶もさせないように」

    セーラ「出た、シスコン」

    「…」ギュル

    セーラ「ちょっとした冗談やろ!」アセ

    157 = 145 :


    「朝の時間は具合が悪いわけでもないのに保健室で過ごします!」

    「おひさー」

    白望「…ようこそ」

    「待っとったで」

    小蒔「…」zzz

    (なんか増えてる…)

    158 = 145 :


    「あの…荒川先輩」

    「んー?」

    「…このことはどうか辻垣内先輩にはナイショでお願いします」

    「あぁ…ええよーぅ。なんやいろいろ大変そうやねーぇ」

    「あはは…」

    159 = 145 :


    「さ、お膝様カモン!」

    「今日は私が膝枕されます!」ボフン

    「なんやと…」

    (先輩に対してこの不遜な態度…ワルい!)ドヤ

    「いままでは与えられてばっかやったけど…こっちが与える番になると、なんやこう…母性みたいなもんが芽生える…」ナデ

    (…あれ?なんか受け入れられてる?)

    白望「…私は与えられる側のままでいいかな」

    小蒔「むにゃ…もう食べられないれすよぅ…だからぁ、もう食べ…食べら…こくとうっ!?」ガバッ

    「朝のこの和みタイムは役得やなぁ」ユルユル

    160 = 145 :


    「なに?いっしょに遊びたいって?」

    「はい!」

    「よっし、じゃあついてこい!倉庫行って備品で遊ぼう!」

    「でも倉庫って鍵かかってますよね?用務員室に取りにいくんですか?」

    「そんなことしたら大沼のおっちゃんに殺されるだろ」

    「倉庫の備品で遊ぶ時点でアレな気もするんですけど…」

    161 = 145 :


    揺杏「倉庫の戸はたてつけが悪いかんね。ちょいとコツを掴めば鍵要らずよん」

    「それはどういう経緯で発見したんですかね…」

    「細かいことはいいっこなし!おらっ」ガタタ ガチャキイッ

    「…」

    揺杏「いまちょっと引いたっしょ?」

    「…正直、結構」

    揺杏「ケッコーケッコー」ケラケラ

    162 = 145 :


    「よーし!今日はなにで遊ぶ?台車でチキンレースするか、ライン引きで地上絵でも描くか?」

    「…いまさらですけど、これだいじょうぶなんですか?」

    揺杏「んー?だいじょうぶじゃね?毎度こんなもんだけど、私らなんもなってないし」

    (説得力があるのかないのか…)

    163 = 145 :


    メグ「サァ、お好きなのを選んでクダサイ!」

    「んー…あまり濃そうなのはちょっと」

    メグ「じゃあこのベジ麺がオススメデス。ヘルシーですよ」

    「じゃあそれで」

    晴絵「悪いね、私までごちそうになっちゃって」

    メグ「ナンノ。お湯の調達はわりと苦労するトコロデスカラ。ソコをマカナッテくれるのは助かりマス」

    164 = 145 :


    晴絵「やー、たまーに無性に食いたくなるんだよね。カップ麺」

    「これ聞いていいのかな…あの、先生がこういうことしていいんですか?」

    晴絵「ウッ。痛いとこ突いてくるね…まぁ普通はダメなんだけどね」

    メグ「ハルエはたまに屋上にも来ますヨ」

    「へー」

    165 = 145 :


    晴絵「教師だって人だかんね。たまには息抜きしたくなるもんさ」ベリッ

    メグ「ア、チョット!マダ二分デスヨ!?」

    晴絵「ちょっと固いくらいが好みなんだよ。うま」ズルル

    メグ「解セナイ…指定された時間がメーカーの導き出しタ最高の状態で食べられる待ち時間ダト言うノニ…」

    「そ、そうなんだ…」

    メグ「サキのはソロソロいい頃合いデスヨ」

    (あ、おいしい…)チュルル

    166 = 145 :


    はやり「咲ちゃーん☆」

    「…」カタカタ

    はやり「いま出て来たら怒らないから。ね?レッスンしよー?」

    「…」

    はやり「もう…困っちゃうなぁ…結構スケジュール押してるのに。お仕置きかなぁ…☆」

    「…」ガクガク

    167 = 145 :


    「ね」

    「」ビックゥ

    「や、そこまでビビらんくても」

    「…あ、三尋木先生かぁ」

    「ん、やほ。あのさぁ、いまはやりんが探してる咲って子、キミ?」

    「あ、えっと…ち、違います。人違いです」

    「アッハハ、嘘つくのヘッタくそだねぇ。だいじょうぶ、警戒しなくてもいいよ」

    「?」

    168 = 145 :


    「こんなとこに隠れててもいずれ見つかるっしょ。いいとこ教えたげよっか?」

    「え?」

     ――

    「ここ、書道の準備室。普段は鍵かかってっし、一介の生徒が隠れてるとはまー思わんね」

    「…おじゃまします」

    「準備室ってもほとんど私の私室になってっけどねー」

    (なんかここで暮らせそうな設備なんだけど…)

    169 = 145 :


    「なんか飲むー?」

    「あ、いえ…」

    「遠慮しなくてもいいのに」

    「…」

    「緊張してる?」ニヤニヤ

    「え。まぁ…はい」

    「ふーん」ジロジロ

    「あの」

    「ん?」

    170 = 145 :


    「私に教えてもよかったんですか?ここのこと」

    「どして?」

    「だって、私がだれかに言っちゃうかもしれないですし…だれかに知れたらさすがにまずいですよねこれ」

    「そだねー。…じゃあ、口ふう…口止め、しといた方がいいかな?」ペロリ

    「すみませんでした絶対にだれにも言いませんから許してください」

    「アッハハ」

    (いま口封じって言いかけてたよね…?)

    171 = 145 :


    「でも、ほんとにどうして私をここに?」

    「さぁ?」

    「はい?」

    「知らん」

    「はい?」

    「わかんねー」

    「…」

    「まァただのきまぐれさ。あの瑞原はやりが目を皿にして探してる子がそこにいたから、きまぐれに、ね」

    「はぁ」

    172 = 145 :


    「もちろんここのことは内緒だぞー?」

    「はい」

    「お?思ったより聞き分けいーね」

    「その代わり、これからもおじゃましていいですか?」

    「へぇ…いいよ。オッケー、いつでも歓迎するぜい」

    (よーし…どんどんワルくなれてきてる気がする!)

    173 = 145 :


    「…」

    「…」

    「…」ジリ

    「…」ピクッ

    「…」ビク

    174 = 145 :


    「…」

    「…あの」

    「なに?遺言?」

    「私死ぬの!?」

    「さすがにそこまでヒドいことにはならない…?」

    「そこで疑問形にならないでよ…。どうしてこんなことするの」

    「あなたのせいで咲が変になったからに決まってるでしょ」

    175 :


    「咲が?」

    「そう。グレたとかなんとか」

    「…あちゃー」

    「あ。いまの反応、やっぱり」

    「え、や、いまのはちが」

    「問答無用」

    「ちょっ、待っ――」

    176 :

    背伸びかわいい

    177 :

    乙です
    咲ちゃん振り回され可愛い
    久は死んでまうん?

    178 :

    あ~効くゾ~コレ
    特に保健室がたまらんゾ~

    179 :

    相変わらず面白い

    180 :

    頑張って悪ぶろうとする咲ちゃんかわいい

    181 :

    ああ~癒される~

    182 :

    同じくめっちゃ癒された

    183 :

    咲さんが幸せなら俺も幸せ

    184 :

    あるフォースレでくたびれた心が癒される

    185 :

    シスコンてるてるイイゾ~

    186 :

    白糸台咲さん書いてた人かな?
    今回の話も凄く好きだな

    187 :

    ヒッサかわいい

    188 :

    >>186
    いぇ~い

    ていうかいつの間にかただの咲-saki-学園になっ照

    189 :


    「おかしいです」ドン

    優希「いきなりどしたーのどちゃん」

    「咲さんの様子がおかしいんです」

    優希「そーか?いつも通りの咲ちゃんだったじぇ」

    「全然違います。いつもなら朝は始業三十分前には席について読書をしているはずなのに十分前になってようやく教室にきたり、昼は私が誘いにいくまで待っててくれたのに最近は咲さんの方から一緒に食べられないと謝りにきてどこかへ行ったり…それに見てくださいこれ」ゴソゴソ

    優希「トーゼンのように咲ちゃんの机のなかを漁るのどちゃんの方がおかしいじぇ」

    190 :


    優希「こんなかさばって重いだけの厄介ものを持ち歩く方がどうかしてるじょ。机のなかは空にして帰ろうっていうのもだいたい守られてないし、先生たちも言うだけ言って後はノータッチという形骸っぷりだじぇ」

    「そんなことはこの際関係ありません。いままで生真面目に持ち帰っていたものを最近になって置いていくようになったということが問題なんです!」

    優希「咲ちゃんも疲れただけだと思うけど」

    「きっと悪い輩に唆されているに違いありません…!許すまじ!」

    優希「のどちゃんの話から咲ちゃんが超真面目な子ってことしかわからんかったじぇ…」

    「探りをいれていきますよゆーき!」

    優希「ええ…私も参加させられるのか…?」

    191 :


    「…」ソワソワ

    (どうしよう…つい勢い余って置き勉してきちゃったよ…)

    (…取りに戻ろうかな?いやでも…うーん…)

    セーラ「お?宮永妹やん!」

    「あ、江口先輩」

    192 :


    セーラ「どないしてん?なんやうろちょろしとるけど」

    「なんでもないんです。気にしないでください。江口先輩はなにを?」

    セーラ「俺か?へへっ、これから空地でサッカーすんねん。せや、宮永もくるか?」

    「え、でも寄り道とかは…」

    (寄り道はだめ→だめなことをしたらワルい→ワルさに磨きがかかる!)

    「えっと…私、運動とかだめなんですけど…見てるだけでもいいんですか?」

    セーラ「参加した方が楽しいやろ。でもまー強制はせんけど!」

    「じゃあ行きます」

    セーラ「よっしゃ、決まりぃっ!」

    193 = 192 :


     空地

    セーラ「待たせたな皆のしゅー!」

    穏乃「遅いですよー江口さん!」

    セーラ「スマンスマン!」

    絹恵「そっちの子は?」

    セーラ「ギャラリーや」

    「よ、宮永」

    「あ、井上先輩」

    「純でいいっつってんのに。真面目だねェ」

    「私のお姉ちゃんもいるし、今日はお客さんが多いね」

    華菜「ギャラリー…華菜ちゃんのファンか」

    「それはないでしょ」

    華菜「んだとー?」

    194 = 192 :


    穏乃「まぁまぁ。じゃさっそくチーム決めましょうか?」

    セーラ「せやな」

    絹恵「うちはいつも通りキーパーな」

    セーラ「おう頼むわ。んじゃグーパーで3・3に分かれるで」

    穏乃「おー!」

    195 = 192 :


    「元気だなぁ…」

    「あ…そちらも付添いですか?」

    「どうも。私は付添いとかじゃないんですけど」

    「そうなんだ…あ、あの子、私の妹なんです」

    「モチのロン、おもちのグーでいきますよー!」

    華菜「それを先に言ってどうするし…」

    196 = 192 :


    「そう、なんですか…」

    「かわいい妹なんですよ」ニコニコ

    「…仲良いんですね。うらやましいなぁ」

    「え?あ、えっと」

    「あ、自己紹介がまだでしたね。私、宮永咲です。一年生です」

    「松実宥、三年生です。宮永さんでいいのかな?」

    「はい」

    197 = 192 :


    「宮永さんも姉妹とかいるの?」

    「お姉ちゃんがいるんですけど…あまり良くは思われてないみたいで」

    「お姉さんに…?」

    「はい。あまり話もしないですし、態度もそっけなくって」

    「…それはなんというか…あったかくないね」

    「あったか…?」

    「だいじょうぶだよ。妹のことが嫌いなお姉ちゃんなんていないもん。きっと宮永さんのお姉さんも心のなかでは宮永さんのことを大切に思ってるはずだよ」

    「…そう、だったらいいんですけどね…あはは。松実さんってやさしいんですね」

    「えっ、そ、そうかなぁ?」

    「やさしいですよ。さっき会ったばかりの私を励ましてくれましたし」

    198 = 192 :


    「うーんと、それはなんといいますか…宮永さんが寒そうにしてたから」

    「寒そう?」

    「うん。妹がいる身としてはほっとけなかったというか」

    「妹さんのことがほんとに好きなんですね」クスッ

    「玄ちゃん、かわいいから」


    「ま、負けた…」

    華菜「そんな目でこっち見んなし…こっちだっておんなじ気持ちだし!」

    「アカン…」

    セーラ「俺穏乃純チーム対そっちな!」

    「ま、まだ勝負は始まってないもん!」グッ

    199 = 192 :


    「ふぁいと、玄ちゃーん!」

    「…松実さん」

    「なぁに?あ、玄ちゃんも松実さんだから、宥って呼んでほしいな」

    「…えっと、宥さん」

    「ん」ニコッ

    200 = 192 :


    「手を、握ってもいいですか?」

    「え」

    「だ、だめならいいんですけど」

    「えっと、だめじゃないですけど…ちょっと心の準備をさせてもらってもいいですか?」

    「あ、はい、どうぞ」

    「すぅはぁ、すぅはぁ…じゃ、じゃあどうぞ」スッ

    「はい。失礼します…」スッ

     ぎゅうっ

    「…あったかい」

    「うん…すごく、あったかいね」

    「これがお姉ちゃんのぬくもり、なんですかね」

    「…宮永さんがそう思うのなら、そうなのかも」


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