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元スレ南条光「光あるところ、闇があるっ!」

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251 = 250 :

麗奈「あったま来た!もうこっちにも考えがあるわよ!」

飛鳥「麗奈の考えか……嫌な予感しかしないな」

麗奈「本人の前で言うんじゃないわよ!見てなさい!ホラこれ!」

バン!←光の荷物

蘭子「む……?それは我が友の所有物では……」

麗奈「そうよ!お泊まり用に持ってきた光のカバンよ!」

「……」ピクッ

麗奈「クックックックッ……さぁ!早くでないとカバン開けてアンタの荷物全部見ちゃうわよ!スマホ(事務所に持たされてるやつ)だって中身見ちゃうわよ!」

「……」ピクッ

蘭子「そ……それは流石にやり過ぎでは……」

麗奈「うっさいわね!出てくりゃ見る必要なんかないのよ!さぁ!どうすんの!?」

「……!」モゾモゾ

紗南「……」

紗南「……よくわかんないけど迷ってるのかなこれ」

252 :

麗奈「ほーらカバン開けちゃうわよ!何が入ってるのかしら~?」

「……!」モゾ…

麗奈「クックックックッ……どんな恥ずかしいものが出てくるのかお楽しみねぇ……まずは……」

ゴソゴソ

麗奈「……?何これ」

ドンッ

『レイナサマも出演!子供向け特撮魔法少女番組マジカルテットDVD(録画)全話分』

麗奈「」

紗南「あ、マジカルテットのDVDだ!」

麗奈「」

飛鳥「これは驚いたな……全話分ある」

麗奈「」

蘭子「おぉ……記憶の円盤の一枚一枚にそれぞれどの記憶(話数)が封じられているか記してあるのか……」

麗奈「」

紗南「手書きできるDVDなんだね」

「……皆で観るかもって思って」ボソッ

麗奈「」

麗奈「ちょっ……アンタ何持ってきてんのよ!!」

253 = 252 :

飛鳥「確かにそうだね……こんなものを持ってくる必要はなかったんじゃないかな?」

麗奈「そうそうその通り……こんなものって何よ!?馬鹿にしてんじゃないわよ!!」

紗南(大好きなんだね麗奈ちゃん)

麗奈「何『大好きなんだね麗奈ちゃん』みたいな顔してんのよ!違う!違うから!」

「……ダメだったか?」ヒョコッ

麗奈「首だけ出して!亀みたいに!」

飛鳥「ダメというより……ここは麗奈の部屋なんだから麗奈のデッキの中にきっと番組が入ってると思ったのさ。だから、ね」

「あぁ、なるほど」

麗奈「録ってない!録ってないから!」

蘭子「……3倍?標準?」

麗奈「え?そりゃ標準に決まってるじゃない」

四人「……」 ニッコリ

麗奈「優しい笑顔で見るな!腹立つコイツら!」

麗奈「あああああっもう!ダメとか良いとかの話じゃない!わかるでしょ!
何が哀しくて自分の出演してる番組友達と一緒に観なきゃいけないのよ!!

「……!!」

麗奈「恥ずかしいの!あたりまえでしょ!!」

四人「……」

麗奈「……?何よ」

「……今麗奈アタシ達のこと友達だって!!」パァァァ…

紗南「麗奈ちゃんの口から……」ジーン…

飛鳥「……フフッ…まさかキミの口からそんな言葉が出るなんてね……」テレテレ

蘭子「我が友レイナ!我等の友情の契りは永遠ぞ!!」ビシィッ

麗奈「ぎゃあああああなんなの!?もうホントになんなのコイツら!なんでアタシが恥ずかしい思いしなきゃなんないのよ!!もぉぉぉぉぉ!!」

254 = 252 :

麗奈「ぅぅぅぅぅ……」プシュゥゥゥ…

紗南「真っ赤になってうずくまってる」

蘭子(可愛い)

飛鳥「少しからかい過ぎたね」

「大丈夫か麗奈」

麗奈「やかましいわ!原因が心配してんじゃないわよ!」

「でも悪は自分を棚上げするものだってさっき麗奈言ってたし……」

麗奈「あ、ホントだ。ちゃんと覚えてたのねアンタ。偉いじゃない」ナデナデ

「ヘヘッ」テレテレ

麗奈「悪への道も順調に進んで……違う!おかしい!そうじゃない!!」

グイッ (※アホ毛)

「いだっ!?」

麗奈「あっごめん」

麗奈「コイツに恥ずかしい思いさせる筈だったのよ!アタシが恥ずかしい思いしてどうすんの!!」

「麗奈!友達を想うことは恥ずかしいことなんかじゃないぞ!!」

麗奈「五月蝿い!一々口に出すと恥ずかしくなるもんなの!アタシはそうなの!!」

麗奈「あったま来た!2回目よ!コイツの鞄の中身もっかい見てやるわ!」

麗奈「何が入って……ん?」

255 = 252 :

麗奈「……何これ」

「……変身ベルトだ。これを腰につけてスイッt」

麗奈「こっちは?」

「変身ブレスレットだぞ!これを空に掲げt」

麗奈「これは何なのよ」

「変身ペンライトだ。これを空に掲げt」

麗奈「じゃあこれは?」

「変身グラスアイだ。これを装着するt」

麗奈「ふーん、じゃあこれは?」

「変身電動歯ブラシだ。歯を磨いてピカピカにしたあとこれを空に掲げt」

麗奈「変身ばっかりじゃない!?何これ!?どう反応したら良いの!?」

蘭子「スプーンが入ってる……」

飛鳥「ベルトも複数入ってるね」

紗南「わーオタクっぽい」

「流石に全部は持ってこれなかったけどな……」フッ

麗奈「持って来なくて良いわよ別に!つか何!?これ持ってきてアンタはどうしたかったのよ!」

「えっ……何って言われても……?」

蘭子「」フンスフンス

飛鳥「着けてみたのかい?似合うね蘭子」

麗奈「何着けて楽しんでんのよ!男子か!!」

紗南「でもオタクは取り合えず持ってきちゃうとかあるよね。わかるわかる」ゲーム機ドバー

麗奈「アンタもどっからそんなに出してんのよ!さっきはスルーしたけども!」



麗奈「……四国ってオタクか変なやつしかいないの?」

「そんなことないぞ多分」

麗奈「……どうすんのよこの変身グッズ。どうしたかったのよ……」

「……どうって言われても……」

「……」


「……変身?」

麗奈「……何に?」

256 :

きてたww
光の天然ボケと麗奈のスキのないツッコミが見事だ

257 :

この空気と流れからどうやってあの悪名だかい怪盗公演に繋がるのか……

258 :

デレステ登場おめでとう

259 :

デレステの南条が天使だった

260 :

まーた人間は簡単に天使などという言葉を使う……

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261 :

「5人集まってるし……戦隊?」

麗奈「……だったらせめて変身アイテム統一しなさいよ……」

紗南「そういう問題なの?」

「麗奈は仕事で変身したからそんなことが言えるんだ!変身は羨ましくてカッコいいんだぞ!」

麗奈「いつまで引っ張るのよ魔法少女レイナサマ!?なんなの!?お気に入りなの!?そんなに羨ましかったの!?」

「変身は羨ましいけど魔法少女は別にそんなでもないかなぁ」

麗奈「羨ましがりなさいよ!?魔女っ娘良いじゃない!?何が不満なのよ!?」

「個人的には可愛いよりカッコいいの方が好き」

麗奈「布団にくるまってカッコ悪いやつが何言ってんのよ!?いつまでカメみたいな姿してんの!?早く人間に戻りなさいよ!」

紗南「カメ怪人に変身みたいな」

「はっ!これはもしかして悪役っぽいのか……!?」

麗奈「その変身で満足なのアンタは」

飛鳥「光……ヒトは誰でも別の何かに変わりたいと……変身願望を抱くものだ。ただボクは変わる先は選んだ方が良いと思うよ」※変身グラス

蘭子「ええ……今の貴女は本当に貴女が変わりたかった姿なの……?」※変身ベルト

「……っ!!」※イモムシ

麗奈「二人とも説得してくれてるみたいだけど完全に台無しだからね?」

262 = 261 :

飛鳥「キミはどうやら変身が好きなんだね……だがもう一度思い出して欲しい。キミが本当に今なりたいもの、本当になりたかったものを……」

蘭子「そして今の貴女の姿が本当にそれに、そこに辿り着くのに相応しい姿なのか……ちゃんと心で感じるのだ、我が友よ!」

「……っ!!」ハッ

「本当に……アタシがなりたかったもの……今のアタシがしてることが……本当にそこに繋がるか……!?」

「……」


「……しn」

麗奈「身長170cmとか言ったらぶっ飛ばすわよ」

「……」

麗奈「……」

「……」

「……悪い奴のことを……少しでも知ること……!悪い奴に……なれること!」

麗奈「……」
紗南「……」
飛鳥「……」
蘭子「……」



麗奈「……そうだっけ?」

「えっ」

紗南「多分そう?」

蘭子「夜更かししたりゲームしたり悪いことスゴくしちゃったね……」

飛鳥「そういえばそうだね。悪いことしまくりだね」

「えっ……あれ?」

263 :

飛鳥「……今そこに至るのにこれは必要なのかい?とか言っちゃったけど……これひょっとしてボク達ってもう目的果たしてるんじゃないのか?」

「えっ」

蘭子「夜更かししたり怒られたり悪いことは既にやり遂げているわ……」

「あ……」

紗南「アタシ確かに『ちょっと悪いことしよう!よし!じゃあ夜更かしだ!』とは言ったけど、よく考えたら何も徹夜に拘る必要ないねコレ」

「……」

麗奈「引きずり出して悪いこと続けるわよ!ってことばっか考えてたわね……」

麗奈「でも冷静に考えたらアタシ達も光も悪いこともうしちゃってて、なんやかんや光もそれ楽しんでたわよね?」

「……えっと……」

飛鳥「……光は楽しくなかったのかい?」

「えっ!?そんなことないぞ!皆と一緒に色々出来て楽しかったぞ!」

飛鳥「ふむ……なら、これってつまりキミは夜更かしという悪いことを既に楽しんだ、悪いことを楽しむ事が出来たという話になってるんじゃないか?」

「!?」

紗南「なんか改めて目的ぱっと挙げるともう達成してるような気するよね」

「えっ……と……」

蘭子「我らの目的は……既に果たされていたわけか……盲点だったわね……」

紗南「悪いこと知るために~知るために~ってしてたけど知ってるってかやってるじゃん!的な?」

飛鳥「ね。そうだね」

「……」

264 = 263 :

飛鳥「改めて考えれば考えるほど光を起こす必要ってなくないかい」

「……」

蘭子「私も……だって光ちゃんこうやって見たらもう目標果たしてる……」

「……」

紗南「確かにゲームのクリア条件満たしてるならもう無理強いするのは余計なことかも」

「……」

飛鳥「……このまま寝てもいいんじゃないか彼女は」

「……!」

飛鳥「光は寝せて……ボク達はボク達で勝手に夜更かしして遊ぼう」

「!!」

紗南「そうだね。やることやってんだし光ちゃんはもう寝ても良いんだよね……アタシ達はアタシ達で楽しめばいいし、やっぱりもう寝せてあげよう」

「!!」ガーンッ

「……!……!」

麗奈「……」

「……麗奈……」チラッ

麗奈「……」



麗奈「無理強いして悪かったわね……グッスリそのまま寝なさい」

「……!!」

265 = 263 :

麗奈「さぁ、そのまま亀のようにお眠り……ニチアサの時間になったらちゃんとしっかり起こしてあげるから……」

紗南「お母さん?」

「……!……!」プルプル

麗奈「さーて、もういいでしょ。じゃあアタシ達はアタシ達で遊びましょうね」

紗南「じゃあ何やる?」

飛鳥「……そうだね、深夜のテレビ番組、何か点けてみないかい?」

蘭子「この時間のテレビ……!どんなのやってるんだろう……」

四人「……」チラッ


「……」プルプル


四人「……」


((((思ったより効いてるな……))))




麗奈(わかりやすいやつね)

飛鳥(この数日で少しわかったことがある。彼女は意外と俗っぽく誘惑に弱い)

麗奈(どんなヒーローよ)

紗南(人間味があるんだよ)

飛鳥(さっきの蘭子の言葉がヒントだったね)

蘭子(日本神話でもある……無理矢理外にんじゃなく周りが楽しそうにしてたら勝手に出てくる話……!)

飛鳥(寝る寝ると言いつつ顔を出してこちらとコミュニケーションを取る意思を見せている……つまり充分彼女の興味と楽しみはこっちに向いてることに気付いたのさ)

蘭子(楽しかったって言質もさっき取れたもんね)

紗南(そこであえて引き離す方が効果あるんじゃ?って踏んだんだね!流石!)

麗奈(やるわねアンタ……ただの中二馬鹿じゃなかったのね)

飛鳥(……今のは酷くない?)

266 = 263 :

飛鳥(行こう!なるたけ楽しそうに振る舞って彼女の興味を引くんだ……!)


(※イモムシ)「……!」モゾモゾ


麗奈「あー何しようかしらー?光が寝ちゃうし四人になっちゃうしなー(棒演技)」

飛鳥「折角変身アイテムがあるんだから戦隊ごっこでもするのはどうかなー(棒演技)」

「!?」

飛鳥「あーでも四人だから戦隊ごっこは無理だなー(棒演技)」

飛鳥「……」チラッ


「……」プルプルプルプル…


紗南(いける!いけるよ!もう一押しな気がする!)

蘭子「あ……あーなら何しよっかなー!た、楽しいこと何しよっかー!?(棒演技)」

麗奈「夜更かしといえばー美味しいお菓子よねー(棒演技)」

蘭子「えっ!?お菓子あるの!?」

麗奈「素で食いついた!?あ……あるわよ沢山お菓子、そこの下の扉の中」

紗南「えっ本当?わー美味しそー!!(素)」


「」ピクピクピクッ


麗奈(反応した……意外と食いしん坊なのかしらコイツ)

飛鳥(夜食が欲しくなる時間だからね)

267 = 263 :

麗奈「わ……わー美味しー!このポテチすっごく美味しいわー!(棒演技)」

パリパリポリポリ

「……」グーキュルルー

麗奈(わかりやすっ)



麗奈「飲み物取ってくるわ!あーお菓子に合うのは何かなー?牛乳かなー?」

「……」ピクッ

紗南「ポッキーも美味しー!」

「……!」

飛鳥「この時間のじゃがりこも最高だね」

「……っ!」

蘭子「プリンもすっごく美味しい!」ニマー

麗奈「ん?ちょっと!冷蔵庫の中のプリンまでなくなってるんだけど!誰よアレ食べたの!?楽しみにしてた奴よ!」

蘭子「えっっ」ササッ

「……」

飛鳥「美味しいなーこの時間のお菓子は!(棒演技)」

「!!」ピクピクッ

紗南「普段は怒られるしダメだけど今は皆悪い子する為だから食べれちゃうなー!(棒演技)」

「……」

麗奈「ねぇちょっと!誰よプリン食べたの!?」

飛鳥「まぁ悪い子とは関係なくこの時間は夜食が食べたくなるからなぁー(棒演技)」

麗奈「聞いてる!?誰かアタシのプリン知らないの!?」

飛鳥「あーお菓子美味しいなー(棒演技)」

モグモグポリポリ

麗奈「誰か盗った!?ねぇっ!?」

紗南「あープリングルスも美味しいなー!(棒演技)」

麗奈「今プリンって言った!?ねぇちょっと」


「……」グゥゥゥキュルルゥゥゥゥゥゥ…


飛鳥「音でかっ」

紗南(わかりやすっ)

麗奈「ちょっと!アタシの……」

麗奈「アタシのプリン!!誰か食べたの!?」

268 :

舞ってた

269 :

過ぎたけど、一周年おめでとう?

270 :

南条誕生日おめでとー!!

271 = 270 :

ちょっと待って!ほんと待ってて!ごめん光!!

272 :

南条ハピバー!

273 :

続きまだかなー

274 :

「……!……!」モゾモゾ

麗奈「迷ってる!思ったより迷ってるわコイツ!やっぱりちょいちょい俗っぽいわよコイツ!(小声)」

飛鳥「ヒーローといっても人間だからね……人は結局欲望には勝てないのさ……でもあと一押し……あと一押しだけ足りないね……!(小声)」ポリポリ

紗南(じゃがりこ一人で占領してる……)

麗奈「ねぇ、ところで誰かアタシのプリン」

蘭子「っ!」ゴクンッ

蘭子「あ……あの……あと少しで光ちゃんを、外に出せると思うから……何か考えよ!?(小声)」

ササッ←プリンの空カップ

麗奈「えっ!?うーんあと一押し……お菓子作戦……飲み物作戦……あと何がある?」

紗南「あっ、そうだ飲み物、皆ホットミルクでいい?アタシ人数分今から作ってくるよ」

麗奈「えっ?いいの?」

紗南「電子レンジじゃなくてキャンプの時みたいにヤカンでやろーっと!」

飛鳥「……!それはなんだか心惹かれる感じだね……」

蘭子(洋画みたい……!)

麗奈「ホットミルクはね、ハチミツ入れると美味しいって悠貴が言ってたわよ」

蘭子「美味なる誘惑……(美味しそう……)」

飛鳥「ハチミツなんてあるのかい?」

麗奈「あるわよ。悪戯用に木に塗って虫とか呼ぼうかなって。本物の虫怖いからやめたけど」

飛鳥「見切り発車過ぎるなキミは……」



「……」グーキュルルー

275 = 274 :

「……」グーキュルルー

「……」グーキュルルー

「グーキュルルー」グーキュルルー



麗奈「そこまで露骨で何故粘るのよ!?最後もう口で言ってんじゃないの!!」

飛鳥「身長は欲しいけど皆が盛り上がってて寂しいし無視されるのは嫌だしお腹空いたしでも今から欲望に負けるのは……みたいに葛藤してるのかな」

蘭子「甘味な誘惑を抗うことは我が魔力を持ってしても容易ではないわ……!恥じることなど何もない……!」バッ

ポイッ(※ゴミ籠にプリンの空カップ)

「……」グーキュルルー

麗奈「粘るわね……ちょっと布団(イモムシ)の前にクッキー一枚置いてみよ」

コトン…

(イモムシ)「……」

麗奈「……」
飛鳥「……」
蘭子「……」


にゅっ (※光の手)


ひょいっ(※クッキー)


シュッ


麗奈「クッキー取って引っ込んだ!?」

276 = 274 :

(イモムシ)「……」モッモッモッ



麗奈「……多分食ってるのだけはわかるわ」

飛鳥「この調子でお菓子を出して手を出した所を掴んで引っ張り出すのはどうだろう?」

麗奈「アタシが言うのもなんだけどコイツ結構な馬鹿力よ……上手く出せるかしら」

蘭子「フッ……造作もないわ……我等は四人……対して相手は僅か一人……負ける要素がないわ……!」

紗南「それフラグ」

麗奈「あっ!戻ってきた!ホットミルク!飲むわ!」

飛鳥「ボクもいただこうかな」

蘭子「あ……私も……!」

紗南「はいはい順番ね。ハイ、光ちゃんのはここ置いとくね」

コトン (※ストロー付き)

「……」

「……アリガトウ」ボソッ

麗奈「いやアンタが起きてるのはわかってるから。小声の必要ないから」

「……」

チュゾゾゾゾゾゾ… ←ストロー

麗奈「なにこれ……バレてないと思ってるの?プライドなの?」

277 :

飛鳥「こうなったら最後の手段だね」

麗奈「最後の手段?そんなのあるの?」

飛鳥「比奈さんに借りてきたDVDだよ。よくわからないが比奈さんの趣味の友人から布教用に貰い受けたものだそうだよ」

紗南「布教用……ガチなヤツだね」

蘭子「飛鳥ちゃんそんなの持ってきてたんだ……」

飛鳥「……」

飛鳥「……まぁ、折角行くなら何か皆と話の種になりそうなものを……って……」

飛鳥「……」

紗南「……飛鳥ちゃん……パジャマ汚して来るの迷ってたのに……そんなことまで……」

麗奈「結構可愛いわねコイツ……」

飛鳥「……」

飛鳥「……皆でDVD観てたら気になって顔ぐらい出すかもしれないだろう?DVD観てる内にそのままなぁなぁで布団から出てくる流れになれば狙い通りさ」

紗南「っていうかこれなんのDVD?」

飛鳥「えっ?……さぁ、『悪を学ぶならこれッスね!』って言ってた記憶だけど……」

麗奈「R指定の怖い奴かしら……」

蘭子「ぴぃっ!?」

飛鳥「いや……流石にそんなのは中学生には渡さないと思うけど……」

飛鳥「……」

飛鳥「渡さないよね?」

紗南「知らんよ」

278 = 277 :

飛鳥「とりあえず点けてみよう」ウィーーン パタンッ

蘭子「どんなDVDなのかな……」

紗南「悪を学ぶ……怖いのとか残酷な奴だったりして……」

麗奈「こういうのこそ光が見るべきなんじゃないかしら……」

紗南「……」チラッ

(イモムシ)「……」ジー…

紗南「大丈夫大丈夫、めっちゃこっち気にしてる。ポ○モンのコ○ルーみたいになってる」

麗奈「引くに引けなくなってんのかしらね……」

蘭子「光ちゃん、じゃがりこ食べる?」

スッ ←じゃがりこ

「……」

モゾコクンッ

にゅっ←光の手

ひょいっ

シュッ

「……」ポリポリポリポリ

麗奈「……ひょっしてアイツあれ楽しくなってきてんのかしら」

279 = 277 :

紗南「あ、そろそろ始まるよ!悪を学ぶDVD!」

<ナンタラカンタラエンタテェイムェェェントゥ!!

麗奈「まぁ悪を学ぶって言ってもアタシは今さら学ぶ悪なんてないけどね!」

蘭子「おぉ……流石悪の女王麗奈……!」

飛鳥「まぁ、普段アレだけ悪に拘るキミか見れば大概の創作物の悪は既に見慣れたものなのだろう……」

紗南「でも悪っていっても色々だよね。ボス戦の前に回復してくれたりさ」

飛鳥「……それは果たして悪なのか?」

「……」モゾモゾ


麗奈「……あ!始まったわよ!」







『とぅ!そこまでだ悪党ども!正義の戦士!ヒーローマン!!参☆上!!』

ババーン!

ヒィールォームワァァァンッ!


~~♪(※OP)



全員「「「!!!?!!?」」」

280 :

生存報告です。ごめん南条。時間をくれ。

281 :

キャーレイナサマー

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282 :

上位だな……

283 :

生存報告です、なんとか今週中には続き書きます。ネタばかり貯まってるに……。

284 :

明けましておめでとう光。年明けの仕事片付けたら続き書くからな…

285 :

あけおめー
お仕事頑張ってください

286 :

(ヒーローマンのテーマ)

~♪

ジャッジャカージャッジャッジャ…

ジャスティィィィィスッ!!(シャウト)




麗奈「……」
紗南「……」
飛鳥「……」
蘭子「……」



((((なんか始まった……))))



麗奈「……なにこれ。なんか始まったんだけど」

紗南「特撮だね。特撮ヒーローっぽいよ」

飛鳥「特撮に見えるね。休日朝とかにやってる子供が見るようの」

蘭子「うむ……我にもやはり同じように見えるが……」

麗奈「っていうかヒーローマンって……名前スゴいわね」

紗南「すごい自己主張。絶対に引かないヒーロー性に溢れてるね」

飛鳥「この番組を作ったスタッフはこの名前に何も思わなかったんだろうか」


『私の名はヒーローマン!悪は決して許さない!』


飛鳥「OPの最後に台詞、しかも今日日聞かない程にシンプルなものがきたね」


『そしてぼくはヒーローマンの相棒のジャスティスくんだ!』


麗奈「やっすいマスコットみたいなのいるんだけどなにこれ」

紗南「マスコットじゃないの……?ホラ、マスコットいればグッズ出せるしちびっこに人気出るし」

飛鳥「低年齢層へのあからさまなアピール……そして商業主義の汚い大人の意志がこれだけでもう垣間見えるね」

287 = 286 :

紗南「……っていうかOPのシャウトの『ジャスティィィィィスッ!!』ってやつ、これそのまんま見るならマスコットの名前無駄にシャウトしてるだけなんだけど」

麗奈「緊急の用があったんじゃないの?叫んで呼ばなきゃダメなぐらいの」

蘭子「緊急って……どんな?」

紗南「……トイレの紙がなかったとか?」

飛鳥「」ブフゥッ
蘭子「」ンフゥッ

麗奈「男子か!発想が!」

飛鳥「……」プルプル
蘭子「……」プルプル

紗南「ゴメン。今のは流石にアタシもないよねって思った」

麗奈「全く……ん?」


曇りなき眼でTVの画面を正座して視聴してる

南条光(14歳)


「……」(※真剣)


全員「「うわぁっ!!?」」

288 = 286 :

紗南「出てきてた!あっさり!」

「……」ジー…

飛鳥「しかも正座してる!真剣だ!」

「……」ジー…

蘭子「曇りなき眼で……あの、えっと、映されし電子の箱を観てる!」

麗奈「蘭子!かなり無理ある!」

「……」ポリポリモグモグ

蘭子「あっ!さっきのじゃがりこ食べてる!」

麗奈「なんなのコイツ!自由か!自由すぎるわ!!あんだけ何しても出てこなかったのにこんなあっさり……」


「待って皆!静かに!!」ビシィッ!

全員「「!?」」



「──本編が……始まる……!」



全員「「……」」






全員((あとでシバこう))

289 = 286 :

麗奈「特撮で釣れるのねコイツ……面白いぐらいに」

「ヒーローマン……あの伝説の戦士のDVDが見れるなんて……それもこんなに高画質で!」

飛鳥「オタクのようなことを言い出したよ」

紗南「オタクなのは間違いないと思うけど」

「すごい……ちゃんと当時のCMまで残ってて……感覚的にこのCMが終わったら次はもう本編だ!」

蘭子「完全に己の世界へと入り込んでいるようね……」

麗奈「オタクだとは思ってたけど思ったよりオタクでビックリしてるわ」

「特別なんだ!ヒーローマンは!」

蘭子「特別……?」

「うん!特撮ヒーローとしては名作と呼ばれながら当時の放送時間(平日の早朝)に恵まれず視聴率が望むほど奮わなくて更には番組スタッフとテレビ局、スポンサーの不和によって大幅な放送短縮を受け打ち切りになってしまった悲劇の名作なんだよ!!」

飛鳥「完全に曰く付きじゃないか」

「しかも当時の契約のイザコザが酷かったらしくて映像ソフト化にも恵まれてないんだ」

蘭子「可哀想……」

「おじいちゃんが録画してたVHSでしか観たことない……!」

麗奈「古そうとは思ってたけどそんな古い作品なのねコレ……」

蘭子「おじいちゃんも特撮ヒーロー好きなんだ……」

「お父さんとお母さんも好きだよ」

麗奈「どんな一家よ……」

290 = 286 :

ヒーローマン『俺は善野正義(ぜんのまさよし)!スポーツが好きな普通の高校生だ!』


飛鳥「ヒーローになる為に生まれてきたような名前だね」

「うん!カッコいいよな!」

蘭子(カッコいいんだ……)

紗南「光ちゃんの名前も充分ヒーローみたいだよ」

「!?」

蘭子「うん。「ひかり」じゃなくて「ひかる」なのがちょっとヒーローっぽいと思う」

「そ……そうか!そうかな~♪」テレテレ

麗奈「……コイツの素直さたまに心配になるわ」

紗南「まぁそこも光ちゃんの良いところだと思うし……」



<キキィィィ…ドォォォォンッッ

善野正義『うっ……やっちまった……まさかトラックに轢かれそうな子供を庇って代わりに死んじまうとは……』



飛鳥&紗南「「いきなり超展開!?」」

291 = 286 :

飛鳥「いきなり主人公が死んでしまったよ!?」

蘭子「始まってまだ2分経ってない……」

麗奈「しかもテンプレみたいな死因じゃない……」

紗南「えー……こっからどうすんの?」

「フッフッフ……皆そう思うだろ?」ドヤァ

麗奈「……思ったより腹立つわねコイツのこのノリ」



ジャスティスくん『聞こえるかい……?聞こえるかい地球人の少年……』

善野正義『うっ……誰の声だ……?』

ジャスティスくん『ぼくはヒーロー星からこの星を救うためにやってきたジャスティスっていうんだ』

善野正義『ヒーロー星……ジャスティス……?スゲェ名前だな……』

ジャスティスくん『……君にだけは言われたくないなぁ』

善野正義『うるせぇ!オフクロ……の姉貴の旦那さんの親父さんにもらった大事な名前だ!ほっとけ!!』


麗奈「作中でツッコミ入れるんだ……」

紗南「ていうか名付け親遠っ」

292 = 286 :

ジャスティスくん『君の行動に僕は感動したよ……地球人に限らず口で何か言うのだけは立派でも咄嗟に身体が動く人は少ない……迷わず子供を助けた君のその心の美しさ……このまま死なせてしまうのは惜しい』

紗南「意外と毒がある……」

善野正義『……ふん……どうしようもねえよ……なっちまったもんは……それに、褒められても身体が勝手に動いただけで大層な理由があった訳でもないしな』

飛鳥「ヒーローの鑑だね彼は」

ジャスティスくん『ヒーローの鑑だね君は』

飛鳥「被った…なんかやだな」

ジャスティスくん『ねぇ、君は死にたくない?』

善野正義『……当たり前だろ。それに俺は今日……待ち合わせの約束があったんだ……』

ジャスティスくん『……待ち合わせ?』

善野正義『あぁ。隣の家に住んでる、ガキの頃からの幼馴染……愛沢友子って奴に今日は買い物に付き合わされる予定だったんだよ……』

ジャスティスくん『……』

善野正義『ちっ……アイツ……まだ待ってるだろうな……』

ジャスティスくん『……』

ジャスティスくん『ちっ……彼女持ちかよ』

善野正義『えっ』

飛鳥「えっ」
麗奈「えっ」
紗南「えっ」
蘭子「えっ」

ジャスティスくん『なんでもないよ☆』

紗南「何この番組……ちょいちょい黒くいくの?」

293 = 286 :

「子供向けのイメージを脱却するために当時のスタッフが試行錯誤した名残が見えると評判なんだ」

麗奈「絶対これスタッフに独り身の人いたでしょ。マスコットに舌打ちさせたわよ」


ジャスティスくん『君がもし生きたいと願うなら……ぼくと一心同体になれば君は助かる事が出来るんだ!』

善野正義『なんだって……!?』


紗南「あぁ、そういう展開なんだ……」

「王道だ!ワクワクするよな!」

麗奈「別に……」

「えー?」

飛鳥「しかし胡散臭いね……最近の漫画やアニメだとこういうのはマッチポンプでマスコットが仕掛けていたとか実は裏があって利用されているだけとけがセオリーだよ」

「……特撮でもあるな……アタシ最近のそういう流れ自体はちょっと複雑なところあるかも」

蘭子「でも……禁忌の契約や闇を抱えて深淵を進む者の姿はいつの時代も心揺さぶられるものよ……」

飛鳥「確かに……そういうセカイの暗部を映しながらそれに抗いエンディングまで進む主人公達の姿は……人を惹き付けるものがあるね……」

「きっとどっちもどっちの良さがあるんだろうな!アタシはこういう昔ながらのも大好きだ!」

飛鳥「……」

麗奈「どうしたのよ?」

飛鳥「……いや、」

飛鳥(……まぶしいなって)

紗南「少しわかる」

飛鳥「頭の中読むのやめてくれないか」

294 = 286 :

善野正義『おーい!待たせた!』

愛沢友子『もー!遅いよ正義!』

ジャスティスくん『あれが友子ちゃん?へー可愛いね!』

善野正義『うるせえ!』

愛沢友子『なに?どうしたの?』

ジャスティスくん『僕の姿は君にしか見えないし声も聞こえないよ!』

善野正義『あ、そうだったな……なんでもない!悪いな!』


紗南「見えないんだ……ありがちだね」

「こっちも王道だよな!自分にしか見えない不思議な仲間!」

飛鳥「こういうのいつも思うんだけど端から見たらかなり危ない人なんじゃないかな」

「あぁ!だから隠さないとダメなんだ!変なやつだと思われちゃうからな!」

飛鳥「……そうか……いや、そうなんだけど……アレ?」


善野正義『これでも午前の部活終わって、全力で来たんだぜ!』

ジャスティスくん『車に轢かれながらね☆』

紗南「黒いなコイツ……」

愛沢友子『もう!じゃあ早く買い物行きましょ!彼氏へのプレゼント、一緒に選んでくれる約束でしょ?』

善野正義『おお!』


ジャスティスくん『ええっ!?』

飛鳥「えぇっ!?」
紗南「えぇっ!?」
麗奈「えぇっ!?」
蘭子「えぇっ!?」



ジャスティスくん『ま……正義の彼女じゃなかったの!?』


飛鳥「う……うん!ボクもてっきりそうかと……」

蘭子「私も……」

紗南「うん、アタシも思ってた……」

麗奈「幼馴染の女の彼氏へのプレゼント選ぶのに付き合うって良い奴だけどなんも思わなかったのかしら」

紗南「兄妹みたいな感覚なんじゃない?」

ジャスティスくん『幼馴染とはいえ彼氏へのプレゼント選びに付き合うなんて……兄妹みたいな関係なのかい?』

紗南「被った……」

麗奈「なんか嫌ね……」

善野正義『うるせー!ただの惚れた弱味だよ!』

ジャスティスくん『!!』



全員&ジャスティスくん(((まさよし……っ!!)))

295 = 286 :

紗南「なんなの正義くん……いい人過ぎるじゃん……」

麗奈「コイツこんなに良い奴なのに今のところ何一つ報われてないわよ……変なマスコットと一心同体になっただけで……」

飛鳥「いや、車に轢かれても生き返ったのは運が良いと言うべきなのか……?」

蘭子「正義くん……可哀想……」

「自分が辛くても誰かのために頑張れる……正義は良い奴だな!」ウンウン

麗奈「良い奴だけど……なんなのコイツ……何この感覚……」

紗南「この短時間で正義くんの株鰻登りだよ……」


ジャスティスくん『略奪しようとは思わなかったのかい?』


紗南「ジャスティスくん株が上がるところがないよ……」


善野正義『アイツは昔から人を見る目があったからな……アイツが好きになった奴なら信用できるし……幸せそうなアイツを泣かせるのだけは勘弁なのさ』


全員&ジャスティスくん(((まさよし……っ!!)))

296 = 286 :

愛沢友子『今日はありがとう!1日付き合わせちゃってごめんね、助かっちゃった!』

善野正義『いや、別に。気にすんなよ!暇してたし!』


紗南「好きな女の子の恋人へのプレゼント選ぶのに1日付き合わされちゃった……」

麗奈「気の毒すぎるでしょコイツ……」


善野正義『良いよ。気にすんな!兄妹みたいなもんだろ俺ら』


飛鳥「この人辛すぎないか」

善野正義『このあと彼氏とデートだろ。さっさと行ってこいよ!』

飛鳥「この人辛すぎるだろう……」

蘭子「可哀想……」

「くっ……!大切な人の前では辛い顔は見せない……正義!カッコいいぜ!」

麗奈「アンタは単純で良いわね……」


ジャスティスくん『君は反吐が出るほどお人よしなんだね』

紗南「このマスコット今なんて?」

善野正義『うるせえなぁ……皆が笑って幸せなのが1番だろ!これも立派な俺の幸せなの!』

ジャスティスくん『……まぁ、そういうところが素敵だと思って君と合体したからね。でも、皆の幸せっていうのは単純じゃないよ……何故なら……』


ドカァァァァァンッ


善野正義『!?』
ジャスティスくん『!?』

全員「「!!?」」

297 = 286 :

???『が~はっはっは!ようやく暴れる時が来たぜ!!俺達「秘密結社ダークシークレット」の力を世界に見せつけるのだ~!!』

警官「なんだお前達は!止まりなさい!」

???『あーん?日本の警察か……ふふっ馬鹿め!』

???『俺様はダークシークレットの改造怪人!全身銃器の「ガンボディ」様よ!!』



ワー!キャー!

ドカーン!ズガガガガッ!




紗南「あ、悪役だ」

飛鳥「またシンプルにストレートな悪役がきたね」

蘭子「怖そう……」

麗奈「へー……中々悪くないデザインね。やっぱり悪よ!悪の方がアタシは好みね!」

「出たなガンボディ!コイツは一話の敵にして街を壊したり暴れたり……本当に悪い奴なんだ!」

飛鳥「悪役だからね」

298 = 286 :

警官『動くな!威嚇射撃じゃない!次は当てるぞ!!』


『あっ!警官が……』ハラハラ

麗奈「アンタは先の展開知ってるんでしょーが」

紗南「拳銃だ。やめといた方がいいと思うけどなー」

蘭子「なんで?」キョトン

飛鳥「テンプレだからね。拳銃を撃っても怪人には効かず逆に怪人の強さの引き立て役になってしまう展開さ」

紗南「ゲームでも拳銃は威力低めだしねー」

麗奈「やれ!暴れなさい悪役!悪の力を見せつけるのよ!!」


ガンボディ『くっくっく……そんな玩具で俺達に刃向かう気か?』

警官「け……警告はしたぞ!」


パァンッ

カキンッ

ガンボディ『ふははははは!効かんなぁ!日本の警察官の装備なので俺が止められるものかぁ!』


飛鳥「ホラやっぱり」

「くっ……ガンボディめ!なんて恐ろしい強さなんだ!!」

蘭子「ど……どうすればいいの……?」ハラハラ

紗南「良い視聴者だね蘭子ちゃん……」

麗奈「良いわよガンボディ!どうせヒーローが出たら殺られちゃうんだから今の内に暴れなさい!」

299 = 286 :

ガンボディ『いいデモンストレーションだ!全世界に我らの商品を売り込むために、そして最初に俺様に刃向かった見せしめに、食らうがいい!このガンボディの力を!』

ガシャシャンッ

警官「ひっ……」

ガンボディ『死ねぇ!!』


ズガガガガガガガッ


警官「ぎゃああああああっ──」ドドドドドッ

警官「──」

ドサァッ


蘭子「」

紗南「」

飛鳥「」

麗奈「」


ズガガガガガガガッ

ドカァァァァァンッ

ボゴォォォォォンッ

キャー!ワー!キャー!

「ビルが崩れるぞー!」

「人が……人が撃たれたー!?」

「いやぁぁぁぁぁぁっ!!」



ガンボディ『わははは!もっと泣き叫べ!全世界に中継したか!?これが秘密結社ダークシークレットの科学力だ!』

ガンボディ『世界中がこの力を欲しがるように、もっと商品のデモンストレーションをするぞ貴様ら!』

手下達『『シークレット!!』』※返事




蘭子「」パクパク

300 = 286 :

蘭子「お……お巡りさん……死んじゃった……?」

麗奈「や……やりすぎなんじゃ……」

飛鳥「……思ったよりガッツリ死ぬんだ……」

紗南「血……赤いんだね……いや、当たり前だけど……」

「くそっ!悪め!なんて酷いことを……絶対に許さないぞっ!!」クッ…!

全員「「……」」



ガンボディ『グハハハハハ!捕まえた民間人どもはこれで全部か!?』


『た……助けてくれ!見逃してくれ!』

『いやぁぁ……』

『うわぁぁぁん!怖いよママぁぁぁぁぁぁっ!』

『どうしてこんなことに……』

『もうやだぁぁぁぁ……』


ガンボディ『喜べ!貴様らはこのダークシークレットが開発した特殊弾丸の実演販売の的に選ばれたのだ!さーて、どの弾丸からにしてやろうか……』



麗奈「……っ!もう!なんなのよコイツ!誰か早くなんとかしなさいよ!!」

紗南「最悪すぎるよコイツ!」

飛鳥「悪趣味にも程があるね……」

蘭子「誰か……早く誰か……!」ハラハラ

「くっ……アタシに力があってここに飛び込めたら……っ!!」ギリッ…

麗奈「アタシだってマジカルガールレイナサマに変身できればこんなやつ……」

紗南「あっ!待って!捕まってる人達の中に友子ちゃんがいる!」

飛鳥「!?」

蘭子「ええっ!?」


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