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    元スレ南条光「光あるところ、闇があるっ!」

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    151 :

    まだかな

    152 :

    最高のアニメでした

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    153 :

    「なんだか不安になってきた」

    蘭子「……? 不安、とは?」

    「確かに演技は出来るようになったけど……まだまだ心の方がやっぱり悪になるのを拒んでるというか……」

    紗南「……」

    「演技とはいえ悪いことをするなんて……だって悪いことって悪いことだし……もし子供が真似したら大変だし……」ウーン…

    麗奈「考えすぎなのよアンタは」

    飛鳥「ボクも麗奈の言う通りだと思うよ。そもそも仮にそれで真似をする子供が出てきたとして、そういう子供は光がそういう姿を見せなくても他の誰か悪い人に憧れてその人の真似をするようになる。そういうものさ」

    「……」ウーン…

    麗奈「めんどくさい奴ね……」

    蘭子「だがそれも友に譲れぬ信念がある証左……友自身の気持ちは友にしか変えられないわ」

    飛鳥「未知の世界へ向かう不安や恐怖、悪い可能性を棄てきれない、もしくはそちらに囚われてしまう……それはニンゲンの哀しきサガさ」

    麗奈「こっちは台詞がめんどくさいわね……」

    紗南「……」

    紗南「……!」ピコーン!

    154 = 153 :

    紗南「じゃあさ!もっかい悪いことに挑戦しちゃおうよ!」

    「……え?」

    飛鳥「?」

    蘭子「……再び我らで小悪魔がごとき戯れに挑むというのか?」

    「……でも千夏さんたちと約束したし……」

    麗奈「千夏……?倉庫……ウッ頭が……!?」

    紗南「ううん、イタズラするんじゃなくて……別の、誰にも迷惑かからない悪いことをやってみるの!」

    「……?」

    「……でも、それもやっぱり悪いことなんじゃ……?」

    紗南「大丈夫大丈夫!そんな大したことじゃないよ!!」

    「?」

    紗南「あのさ……」



    紗南「皆で集まってさ 夜更かし、しない?」

    155 = 153 :



    女子寮・小関麗奈の部屋







    麗奈「全く!なんでアタシの部屋なのよ!?」

    麗奈「いきなりだから布団足りないし狭くなるからよく考えたら大変じゃない!引き受けちゃったけど!!
    というかアイツら全員アタシより歳上よ!?普通そこでアタシの部屋選ぶ!?なんかすごくナチュラルな流れでアタシの部屋になってたわ!!」

    麗奈「……でもまぁ……いいわ!アタシは悪の女王、器の大きな女帝レイナサマよ!!その程度……許してやろうじゃない!!」

    麗奈「……それより問題はここから先よ!女が夜中に集まってパーティーなんて一見すると微笑ましい光景に違いない……でも違う!違うわ!!」

    麗奈「パジャマパーティー……パジャマ!それは普段見えない所での女子力を他人に見せる機会!」

    麗奈「女の戦いは自分以外の女が同じ場にいる限り朝から晩まで終わらないのよ!お昼にやってたドラマで言ってたわ!!」

    麗奈「ふふ……オーホッホッホッホッホッホ……ゲホッゲホッ!!」

    麗奈「ここはレイナサマのセクシー過ぎる寝巻き姿で圧倒的な女子力を連中に見せつけて格をハッキリさせるチャンスなのよ!!」

    麗奈「フッフッフ……準備は完璧ね!さぁ……アイツら……いつでも、かかってくるがいいわ!!」バーン!!






    シーン…







    麗奈「……」

    麗奈「……みんな遅いな……」ボソッ

    156 = 153 :

    麗奈「……」

    麗奈「……まさか皆約束忘れて寝ちゃったんじゃ……」

    ピンポーン

    麗奈「!!」ガバッ

    ダダダダダダダッ

    ガチャッ

    麗奈「レイナサマよ!!アンタ誰!?」

    「アタシだぞ!」

    麗奈「光ね!!遅いわよ!!何チンタラしてたのよ!!」

    「ごめん……録画ちゃんと出来てるかどうしても気になってHDのチェックをしちゃってたんだ」

    麗奈「オタク!バカ!さっさと上がりなさい全く!!」

    「お邪魔しまーす」

    ガチャッ

    「おおっ!意外と整理されてるようでやっぱり散らかってるぞ!!」

    麗奈「一言多いのよ!新兵器の開発に忙しかったの!!……あ、そこスライムあるから踏んじゃダメよ」

    「はーい」

    麗奈「全くどいつもこいつも……アンタが一番乗りってどういうことよ!!」

    「ん?皆まだだったのか?」

    麗奈「そうよ!全く時間にルーズとか一番ダメなやつよ!! それでも社会人なのかしら!!」

    「うっ……ごめんなさい」

    麗奈「……」

    「……」




    麗奈「なんで悪の女王のアタシが正義のヒーローに社会のルール説教しなきゃなんないのよ」

    「アタシ麗奈は良い子だと思う」

    麗奈「ほんと怒るわよアンタ」

    157 = 153 :

    麗奈「まぁ良いわ!とりあえず他の連中が来るまで待つわよ!布団自分の持ってきたんでしょうね!?」

    「ああ!バッチリだぞ!地味に大変だった!階段とか!」

    麗奈「寝るときはそこ空けるからそこに敷きなさい!わかったわね全く!!」

    「ああ!任せろ!!」

    麗奈「……」

    「……」

    麗奈「……」

    「……」


    麗奈「……あのさ」 光「……なぁ麗奈」


    麗奈「……」

    「……」


    麗奈「……同時に言いましょう」

    「……ああ」

    麗奈「……」

    「……」













    「 「 そのパジャマ……何? 」 」

    158 :

    麗奈「ちょっとアンタ!何よそのパジャマ!?ホントにアイドル!?ふざけてんの!?」

    「えっ!?ふっ……ふざけてないぞ!これはアタシの大事なパジャマの中でもとっておきで……というか、麗奈こそその格好何だ!?アタシドア開けて思わずビックリしたぞ!?」

    麗奈「はぁっ!?アタシの格好の何処が変なのよ!?」

    「だって……それ……」


    【大人のバスローブ】小関麗奈


    「なんでバスローブなんだ!?ここいつからホテルになったんだ!?」

    麗奈「違うわよ!アタシの部屋よ!お小遣い使って通販で買ったのよ!なんなの!?逆になんか文句あんの!?」

    「文句とかじゃないけど……ワイングラス超でかいし……」

    麗奈「別にこれぐらい普通の大きさよ!大人のワルの女と言えばバスローブとワイングラスが必須なの!レイナサマは器がでかいからワイングラスもでかいのよ!」

    (ゆう○ろうみたいだな……)

    「ゆう○ろうみたいだな……」ボソッ

    麗奈「アンタ何思ったことそのまま口にしてんのよ!?」

    「麗奈……まさかそれで飲酒を……!?」ハッ

    麗奈「違うに決まってんでしょ!?エナドリよエナドリ!流石にそこまでアタシも分別つかない女じゃないわ!」

    「おおっ……!流石だな麗奈!見くびってすまない!」

    麗奈「フン!見くびらないでよね!……っていうか!アンタ!アンタ絶対人の事言える格好じゃないでしょ!?」

    「えっ!?」


    【光るヒーローパジャマ】南条光


    麗奈「……」

    「……」

    麗奈「……」←女子中学生

    「……」←女子中学生


    麗奈「……逆になんでなのよアンタ……」

    「……」

    159 = 158 :

    麗奈「よく見たらホントになんなのよアンタそれ……CMとかで見たことあるわよそのパジャマ」

    「これは今絶賛日曜朝に放送中のヒーロー番組の……」

    麗奈「違う、聞いてるのそこじゃない」

    「これホラ、暗闇で光るんだ」

    ※手で影を作って模様を光らせてる

    麗奈「わぁすごい……!違う!アホか!なんだそれ!?なんの役に立つのよ!何が楽しいのよ!?」

    「これを着ることによって夜眠るときでもいつだってヒーローが一緒にいてくれる」

    麗奈「やかましいわ」

    「戦隊ヒーロー、仮○ラ○ダー、ウル○ラ○ンの三種類あるんだ」

    麗奈「聞いてないし。すごくどうでもいい」

    「枕が違ってもこのパジャマでグッスリな優れものだぞ」

    麗奈「確実にアンタ限定よねそれ」

    麗奈「なんなのそれ……アタシの魔法少女番組でもたまにそんなんのCMやってたけど……」

    「麗奈は自分の番組のパジャマ買わなかったのか?」

    麗奈「……千佳のしか発売されなかったし……」

    「……」

    麗奈「……」

    麗奈「……大体なんでアンタそれ着れるのよ……」

    「なんか普通に入っちゃったんだ、サイズ……」

    麗奈「……」

    「……正直アタシも普通に着れるとは思ってなかった」

    麗奈「……そう」

    160 = 158 :

    麗奈「なんか毒気抜かれちゃったわ……大人っぽいパジャマでアンタら見返してやろうと思ってスタンバってたのに馬鹿みたいじゃない」

    「それでバスローブになったのか……?」

    麗奈「あーあ……馬鹿馬鹿しくなっちゃった。なんか飲む?エナドリとコーラあるけど」

    「じゃあ(エナドリは高いから)コーラ」

    麗奈「はい」

    「ありがとう」

    プシュッ ゴクゴク

    「ぷはっ!冷えてて美味しいな!」

    麗奈「あっ」

    「えっ!?」

    麗奈「……振って渡すの忘れちゃったじゃない」

    「……仮に降っててもここレイナサマの部屋だから爆発したら麗奈が大変だと思うけど……」

    麗奈「……」

    「……」




    麗奈「……皆遅いわね」

    「……そうだな」

    161 = 158 :

    麗奈「……どんなパジャマで来ると思う?」

    「えっ?……どんなって……」

    麗奈「……蘭子は絶対黒よね」

    「あぁ、そんな感じがするな。こう、お洒落なレースとか付いてそうだ」

    麗奈「レッスン着がそんなんだったし多分そうよね……」

    「……紗南は多分なんかゲームっぽい感じだと思う」

    麗奈「どんなのよそれ……」

    「……ボタンやコントローラーが付いてるとか?」

    麗奈「どこが作るのよそんなパジャマ……」

    麗奈「……飛鳥は……」

    「……飛鳥……」

    麗奈「……意外と極端に味気ない無地で灰色の上下みたいなのとか」

    「……飛鳥だからこう、やっぱりめちゃくちゃ拘ったお洒落なパジャマとかじゃないのか?」

    麗奈「……」

    「……」

    麗奈「まぁ何が来ても大人のセクシーさならやっぱりアタシのが一番でしょうね」

    「え?」

    162 = 158 :

    ピンポーン

    麗奈「!!」


    紗南「おーい!遅くなってごめーん!来たよー!」


    麗奈「この声は紗南ね!全く!遅いじゃないもう!光ですらもう来てるのに!」

    「ですらは酷いぞ!」

    麗奈「開いてるから入って良いわよ!」

    「無用心だな。女子寮だから良いけど」

    ガチャッ


    【キャンプ用パジャマ】三好紗南


    紗南「遅くなってごめーん!折角だからこないだのキャンプの撮影の奴着ようと思ってさ!探してたら遅く……」

    麗奈「遅いじゃない全く!ほんと全くよ!!」

    (※バスローブ&ワイングラス(大))

    「おお!この前のキャンプの奴だな!テレビ観てたぞアタシも!」

    (※光るヒーローパジャマ(男子用))

    紗南「……」

    (※パジャマ)





    紗南「……あのさ、これアタシ逆に空気読めてない感じになってる?」

    麗奈「なんでよ」

    紗南「ボケた方が良かったのかなって……」

    「いや、そんなことないぞ」

    麗奈「ボケてもないからねアタシ達。逆に」

    紗南「……そうなんだ……逆に……」

    「うん……逆に……」



    紗南(……今夜もツッコミ頑張ろう)

    163 = 158 :

    麗奈「でもまぁこれで三人目ね。今のところやっぱりアタシがセクシーね」

    紗南(セクシーのつもりだったんだ……)

    「でも一番カッコいいのはアタシのパジャマだと思うな!」ビシィッ

    紗南「……そうだね……そこまでいくともはやカッコいい気がしてくるね」

    「おぉっ!わかってくれるのか紗南!ありがとうっ!!」ビシィッ

    紗南「……」

    麗奈「あと来てないのは蘭子と飛鳥ね」

    紗南「うわー濃そう」

    「うん。アタシらもそんな話してたんだ」

    紗南「多分蘭子ちゃんはこの中じゃ一番お洒落に時間かかるから遅くなる気がする」

    麗奈「なら次は飛鳥が来そうね」

    「友達同士なんだしそんな気にする必要ないと思うけどなぁ」

    麗奈「アンタはもう少し気にしなさいよ……」

    「えっ」

    紗南「光ちゃんは……うん……」

    「えっ!?」

    164 = 158 :

    「おかしい……何故だ……こんなにカッコいいのに……」ウーン…

    紗南「ショック受けてる……」

    麗奈「ほっときなさい。悩ませときましょう」

    ピンポーン

    麗奈「あっ来たわ!」

    紗南「来たね。どっちだろ」

    「暗闇で光るのに……」ブツブツ

    麗奈「さぁ……どっちかしら。遅いわよ!誰!?」


    飛鳥「ボクだよ」


    麗奈「飛鳥ね!開いてるから入って良いわよ!」

    紗南「無用心だよね……女子寮だから良いけど」

    飛鳥「そうかい?じゃあ、お言葉に甘えるよ」

    紗南「あっ!光ちゃんとアタシも来てるよー!」

    飛鳥「その声は紗南かな?じゃあ、後は蘭子が来るのを待つだけだね」

    「やっぱりウ○ト○マンの方が良かったのかな……」ブツブツ

    麗奈「……」ドキドキ

    紗南「……」ドキドキ

    麗奈(どんなパジャマだと思う?)

    紗南(飛鳥のパジャマ……想像できないね)

    飛鳥「じゃあ、入るよ」

    ガチャッ



    【眼鏡とジャージ】二宮飛鳥




    飛鳥「フッ……月並みな言葉だけど……親しくなったヒト…友人……そんなヒト達と一緒にこの世を照らす光が消えた刻を過ごs」

    紗南「あっごめん」

    麗奈「ちょっと待って」

    166 = 158 :

    紗南「あの、すいません」

    麗奈「どちらさまですか……?」

    飛鳥「……」

    紗南「……」

    麗奈「……」

    飛鳥「……」



    飛鳥「……ボクが誰か……そう、ボクは誰だろうね……観測する存在によってボクがボク足らしめるモノであると証m」

    紗南「飛鳥だ!?これ飛鳥だよ!?」

    麗奈「嘘っ!?ホントに飛鳥なの!?」

    紗南「間違いないよ!台詞めんどくさいもん!」

    飛鳥「……」

    紗南「なんで!?なんで飛鳥なの!?」

    麗奈「冗談でしょ!?なんでアンタが飛鳥なのよ!?」

    飛鳥「……哲学の時間かい?」


    「ブツブツ……アレ?あっ!飛鳥だ!いつ来たんだ?」

    飛鳥「……やぁ光」

    「アレ?飛鳥ジャージなんだな」

    飛鳥「……まぁね」

    「?」

    167 = 158 :

    「でも意外だな。飛鳥ってすごくお洒落なパジャマとか着てそうなイメージあったぞ」

    麗奈(ガッツリいったわねコイツ……)

    紗南「うん……アタシ達正直そう思っててビックリしちゃったよ」

    飛鳥「……」

    飛鳥「……ヒトはそれぞれ他人に抱くイメージというものがあるけれど……そのイメージが常に本当の姿と合致するかはわからないものさ」

    飛鳥「今のボクがまさにそう……ボクに対する“二宮飛鳥”という記号への、キミ達が持つ“イメージ”……そのイメージと ここに存在する本来のボクの姿は違う……観測者によって世界は姿を変える……でもね、セカイは決してそれだけのものではないのさ」フッ

    「??? なるほどなー」

    紗南「……」

    麗奈「……」

    ピンポーン

    麗奈「! 蘭子ね!開いてるわよ!入って!!」

    ???「えっ!?あれ? ……あっ、ごめんなさい。私、蘭子ちゃんじゃないの」

    麗奈「?」

    ???「開いてるのかな?入って良い……?」

    麗奈「……誰かしら?何?」


    ガチャッ


    栗原ネネ「わぁ!皆集まって楽しそうね!今日はどうしたの?」

    飛鳥「――っ!?」

    168 = 158 :

    ネネ「ごめんなさい、飛鳥ちゃんがこっちに来てるって聞いて……お邪魔だったかな?」

    麗奈「? 別にそんなことないけど」

    ネネ「そう?良かったぁ」ホッ

    紗南(ネネさんこのメンツのこの格好に微塵も動じてない……スゴいな)

    「ネネさんどうかしたの?飛鳥に用なの?」

    ネネ「あ、うん。飛鳥ちゃん昨日漫画のインク服に溢して大変なことになっちゃって、それでなんとかならないかなって相談受けてたんだけど……」

    飛鳥「……」

    麗奈「……」

    紗南「……」

    ネネ「カッコいい方のパジャマとかシャツはね、やっぱりちょっとどうしようもないのがいくつかあったんだけどね……ホラ、飛鳥ちゃんお気に入りだって言ってたあのパジャマ!あっちはなんとかなりそうだったから、それを伝えたくって」

    飛鳥「――っ!?」

    ヒラッ

    ネネ「見て!ホラこれ!シミもインクも全然残ってないんだ!」

    紗南(あ、可愛いパジャマだ)

    麗奈(可愛いわね)

    「可愛いパジャマだな!」

    飛鳥「」

    紗南「……」

    麗奈「……」

    ネネ「……?」



    飛鳥「……」

    飛鳥「……ネネさん、わざわざごめん。どうもありがとう」

    ネネ「? ううん!気にしないで!」

    169 = 158 :

    ネネ「あ、じゃあこれ!お部屋に持っていっとくね!」

    飛鳥「うん……ありがとうネネさん……」

    ネネ「うん。お邪魔してゴメンね皆」

    バタンッ



    飛鳥「……」

    紗南「……」

    麗奈「……」

    「漫画のインク溢しちゃってたんだな飛鳥……でもお気に入りのパジャマが大丈夫そうで良かったな!」

    麗奈「光」

    紗南「光ちゃん」

    「?」

    麗奈「そっとしといてあげましょう」

    紗南「今だけ、今だけだからさ」

    「……?」

    飛鳥「……」

    「……わかった」

    飛鳥「……」




    飛鳥「……深夜に」

    飛鳥「……眠気覚ましに……コーヒーを飲もうと思って……手がインク瓶にぶつかって……」

    紗南「……」

    麗奈「……」

    「……」

    飛鳥「慌てて拾おうとしたんだけど……ちょうど畳んで重ねてた洗濯物の上に落ちちゃって……」

    170 = 158 :

    飛鳥「……」

    「……飛鳥……ミスは誰だってするものさ」

    麗奈「そうよ……うん。アンタ今回たまたま運が悪かったのよ」

    紗南「なんか……ゴメンね。そんなタイミングだったのにお泊まり会しよっかなんて提案しちゃって……」

    麗奈「来るのが遅かったの……来るかどうか迷ってくれてたからなのね……なんか、うん。言いたい放題言って流石に悪かったわ」

    紗南「うん。ジャージのこと好きたい放題言ってゴメンね」

    「大丈夫だぞ飛鳥!ちょっと比奈さんみたいになってるけど眼鏡もジャージも似合ってるぞ!!」

    飛鳥「……」




    飛鳥「……ジャージなら……」

    紗南「!」

    飛鳥「……ジャージならいくらインクついても良かったのに……」

    紗南「……」

    麗奈「……」

    「……」

    171 :

    メガネにジャージ……

    172 :

    光が来てくれた、それだけで人は生きる力を持てる

    173 = 172 :

    紗南「……あとは蘭子ちゃんだけだね」 

    麗奈「どんなパジャマで来るのかしらね」

    飛鳥「意外とジャージじゃないかな」

    紗南「なんか……レースとか付いてそうだよね」

    麗奈「絶対黒とかそんなんよ。もしくは紫」

    飛鳥「きっとジャージだよ」 

    「普通のパジャマかもしれないぞ。熊の絵が描いてたり……」

    麗奈「言っとくけど熊本県は別に熊で有名な国ってわけじゃないからね」

    「えっ」

    飛鳥「熊のアップリケとか付いたジャージだよきっと」

    紗南「飛鳥の精神が崩れてる……」

    174 = 172 :

    コンコンッ

    麗奈「!」
    紗南「!」
    「!」
    飛鳥「!」

    蘭子「お……遅くなってごめんなさい……入っても、良い?」

    麗奈「来たわ!蘭子ね!遅いわよホントに!」

    紗南(遅刻したの気にして標準語になってる……)

    「もう皆来てるぞ!」

    飛鳥「蘭子……ちゃんとジャージに着替えてきたのかい?」

    蘭子「えっ!?……えぇっ!?」アセアセ

    紗南「気にしなくて良いよ」

    麗奈「今のは無視しなさい。入って良いわよ」

    蘭子「あっ……じゃあ……」



    ガチャッ



    【少し背伸びネグリジェ】神崎蘭子(SR+)


    蘭子「お……遅くなってゴメン……ね?」


    紗南「……」←普通のパジャマ
    麗奈「……」←バスローブ+ワイングラス(特大)
    「……」←光るヒーローパジャマ(男子用)
    飛鳥「……」←眼鏡とジャージ

    蘭子「!!?」


    シー……ン……


    蘭子「……? あ、あの……へ、変……だった……?」オドオド


    4人「……」










    ((((……なんかエロい))))


    な ん か エ ロ い ! !
     

    176 :

    麗奈(馬鹿な……日本人の女子中学生でパジャマにネグリジェですって……!?)

    紗南(ネグリジェ……!漫画やゲームやこないだ見かけた川島さんのパジャマでしか見たことない……!!)

    飛鳥(蘭子……!信じてたのに……!)

    (これは子供が着ても良いものなのか……!?)


    4人「……っ!!」

    蘭子「……!」アセアセ

    蘭子「……? へ……変、だった?」


    麗奈「アンタ!ふざけんじゃないわよ!何アタシよりセクシーに決めてんのよ!?ホントにセクシーじゃない!!」

    蘭子「ぴぃっ!?」

    紗南「生地が薄くてほんのり透けてるよ……これはダメだよ。ゲームならCEROが厳しくしてるレベルだよ」

    蘭子「ふぇっ!?」←今気づいた
     
    飛鳥「蘭子……キミは……キミだけはジャージだと信じていたのに……!」

    蘭子「え?」

    「蘭子!それはダメだ!ダメな奴だ!子供に見せられない奴だぞ!!」

    蘭子「ぴゃあっ!?」

    177 = 176 :

    蘭子「そ……そんなに……」

    紗南「?」

    蘭子「そ……そんなに……その……」 

    蘭子「え、えっち……?」カァァァァッ

    4人「……」


    麗奈「エロいわね」

    蘭子「」

    紗南「うん。エロい」

    蘭子「」

    飛鳥「エロスの化身だね」

    蘭子「」

    「アタシあまりエッチなのはいけないと思うんだ」

    蘭子「」ガーーーンッ


    蘭子「う……」

    蘭子「うわぁぁぁぁぁん!!着替える!!お部屋帰って着替えるぅぅぅぅっ!!」ワァァァァンッ

    紗南「わあっ!?蘭子が錯乱しだした!?」

    飛鳥「お……落ち着くんだ蘭子!!」

    蘭子「やだぁぁぁぁっ!!着替える!もう着替えるの!!」

    飛鳥「ただどうしても着替えるというならジャージに……」

    紗南「飛鳥も錯乱してる!?ヤバいよどうすんのこれ!?」

    麗奈「ちょっと!光が言い過ぎるから蘭子泣いちゃったじゃないのよ!アンタ!謝りなさいよ!!」

    「え……えぇっ!?そ、そうなのか!?
    ご……ゴメンなさい!!」

    麗奈「……ホラ、コイツもここまで言ってるし許してやってよ」

    紗南「何してんの」

    蘭子「うわぁぁぁぁぁん!!えっちじゃないもん!!えっちじゃないもん!!」

    紗南「コント見てないし……ごめん!ごめんね蘭子ちゃん!皆言い過ぎたよ!!」

    麗奈「あーもうわかったわよ悪かったわよ!だからあんま大声出さないでよ!近所迷惑になるでしょ!?」

    蘭子「うわぁぁぁぁぁぁぁんっ!!えっちじゃないもん!!」

    麗奈「ダメだわ……完全に幼児退行してる」


    「えっちじゃないもん!!」

    178 = 176 :

    ガチャッ

    飛鳥「ん?」

    「……?」

    紗南「アレ?」

    麗奈「え……なんで急にドアが開いて……」

    蘭子「……?」



    お肌のために早く眠りたい
    隣の部屋の川島瑞樹(28)「……」

    瑞樹「……」ニッコリ




    麗奈「……」
    紗南「……」
    飛鳥「……」
    「……」
    蘭子「……」


    瑞樹「……」

    クイッ←親指ジェスチャー

    (黙って)

    クイッ←親指ジェスチャー

    (寝ろ)


    麗奈「……」
    「……」
    紗南「……」
    飛鳥「……」
    蘭子「……」


    瑞樹「……」ニコッ

    179 = 176 :

     
    5人「……」


    「「「……ごめんなさい」」」
     

    180 :




    紗南「……あー怖かった」

    麗奈「顔パックしたままだったわね……」

    紗南「キュウリ付いてたね……」

    蘭子「恐ろしき威圧感……我が魔力による防御壁をああも容易く破られるとは……」

    「また他人に迷惑をかけてしまった……」

    飛鳥「フッ……まさか、恐怖なんて感情をフツウの暮らしの中で彼処まで強く感じるコトになるなんてね……」

    紗南「ジャージがなんか言ってる」

    麗奈「あービックリした……でもいきなり怒られるなんて早速稼いじゃったわね」

    「稼いだって何を?」

    麗奈「決まってんでしょ!“悪ポイント”よ!!」

    全員「「「「“悪ポイント”!?」」」」

    麗奈「声がでかい!そうよ!さしずめ悪事のポイントね。夜中に大騒ぎして隣人に怒られるなんてかなりの悪よ!そうね……確実に25悪ポイントは固いわ!」

    飛鳥「成る程……そうやって少しずつ悪ポイントを貯めて芸の肥やしにしていくわけだね」

    「なるほど!そうやって悪の役に近づいていくわけか!」

    蘭子「ふっふっふっ……流石悪の女王、泉のごとく様々な悪への道が湧き出るようだな……!」

    紗南(何そのシステム)

    麗奈「そうよ!この悪ポイントを今夜は兎に角稼ぎまくるのよ!」

    「くっ……しかしあまり悪に近づきすぎるのは……っ!」

    麗奈「アーハッハッハッ!(小声)いい加減諦めなさい!悪という駅へ続く列車は一度走り出すと途中で止まらない片道切符なのよ!!」

    紗南「何言ってんの」

    「因みに夜更かしはどれぐらい悪ポイントが貯まるんだ?」

    麗奈「そうね……もし朝まで夜更かしとかになれば200ポイントぐらいは硬いかしら」

    「高っ!? 基準がわからないぞ!」

    麗奈「馬鹿ね!アイドルが夜更かしなんて悪いことに決まってんでしょ!美貌の大敵だし仕事やレッスンに支障が出たら大変よ!!夜更かしなんてとんでもない悪よ!!」

    「おぉっ……!なるほど……」

    蘭子「確かに……流石悪の女王……!」




    紗南「……」←徹夜常習
    飛鳥「……」←徹夜常習

    181 = 180 :

    「でも夜更かしって実際何すれば良いんだ?」

    紗南「え?そんなの決まってるじゃん」

    ドサドサドサッ

    紗南「大勢で夜更かしなんて言ったら徹夜でゲーム、略して徹ゲーしかないでしょ」

    「何処に持ってたんだ紗南!?」

    飛鳥「ハードまで複数あるとは……驚きだね」

    蘭子「遊戯の友はもしや財の溢れる王族貴族の出身なのか……?」

    麗奈「多分『うわーお金持ちだね!』って感じの意味かしら」

    紗南「沢山あるけど複数プレイ出来るソフトばっかりだよ!麗奈の部屋のネット環境聞くの忘れてたからオンライン系は外したんだ。で、最近のゲームはオンライン重視で大勢1つの部屋に集まって出来るゲームは昔のほうが豊富だしじゃあハードから持ってくれば良いかなって」

    「? なるほどなぁ……」

    紗南「ホラーゲームもあるよ」

    怖いパッケージ

    飛鳥&蘭子「ぴぃっ!?」

    紗南「あはははごめんごめんジョークジョーク」

    麗奈「今悲鳴一人多くなかった?」

    184 :

    デレステとボイスおめでとう

    185 :

    更新完全に止まっててすいません。というか残しててくれてホントありがとうございます
    モバマスとデレステが完全に殺しにかかってました。すいません
    今もレイナサマ来てるしホンマに死にそう

    186 = 185 :

    紗南「まずはゲームに慣れるとこから始めよっか!」

    麗奈「チュートリアル?アタシこういう面倒なの苦手なのよね。まどろっこしいじゃない!」

    「麗奈!ちゃんと操作とかやり方とか覚えてからの方がいいぞ!アタシ自信ないし!」

    麗奈「堂々と何言ってんのよ」

    蘭子「うむ……我も修練の儀を終えぬ事には競いの場に挑むことは……」

    麗奈「アンタは何言ってるかわかんないから普通に喋ってくれる?」

    蘭子「私も自信ないから最初こういうのあると嬉しいなって」

    麗奈「そう……」

    飛鳥「蘭子の言う通りさ……ボク達はまだこのゲームのことを何も知らない……いや、実際には「識る」という行動n」

    麗奈「じゃあさっさとチュートリアルとやら始めましょう」

    紗南「そうだね」

    「塩対応だな……」

    紗南「何処でそんな言葉覚えたの光ちゃん……?」

    187 :

    飛鳥www

    188 = 185 :

    紗南「皆操作方法覚えたー?」

    「……うん!大体わかった!」

    麗奈「ホントかしらコイツ……」

    蘭子「た……たぶん!」

    飛鳥「まぁ……知識としては頭に入ったし……体感としても少しだけど覚えたとは思うよ。実際に思うように動かせるかはわからないけど、ね」

    紗南「よーしじゃあルールはバトルロイヤルだね。チームマッチにしよう」

    カチッ

    1vs4

    麗奈「はぁっ!?アンタ1人対アタシ達全員!?」

    飛鳥「これは……」

    蘭子「紗南ちゃん……大丈夫なの?」

    「なぁ紗南!いくらなんでもこれじゃ不公平じゃないか!?」

    紗南「だいじょーぶだいじょーぶ!アタシ経験者だし!」

    麗奈「嘗められたもんね!良いわ!ボッコボコにしてやる!」

    「でも……こんなの卑怯な感じがするし……」

    紗南「大丈夫だって!ホラ!光ちゃんが好きななんとか戦隊だって5対1でいつも相手をフルボッコしてるじゃん!」

    「戦隊は一応敵も何十人も部下つれてるんだ紗南……」

    蘭子「いーっ!って奴かな……」

    「それはラ○ダーだな」

    麗奈「どっちでもいいわよオタクねもう!」

    飛鳥「秘密結社か……組織としての規律を保つためや帰属意識を促すためなんだろうが……それでも彼らは何故……皆一様にあんな目立つ格好を採用しているんだろうね……」

    麗奈「そんなの悪の美学よ!決まってんでしょ!」

    飛鳥「……まさかこっちから援護射撃が来るとは」

    紗南「アタシ経験者だよ?アタシが誰かと組んだらそこ有利すぎて逆に不公平になるじゃん!ね?」

    「でもこんな……だってさ、四人で一人を攻撃するなんて……徒党を組んで怪人でもない女の子を襲うのは卑怯って言うか……」

    紗南「皆女の子だけど……」

    「うん、そうだけど……これじゃあまるで悪い奴がすることみたいじゃないか……!」

    紗南「……」

    全員「……」

    「……」





    紗南「じゃあいいんじゃないの?今は逆に」

    「……あ、そっか……」

    紗南「うん……逆に」

    麗奈「2回言って元に戻ったわよ」

    189 = 185 :

    紗南「よーしじゃあ始めるよー!」

    蘭子「うぅ……足引っ張ったらごめんね……?」

    「大丈夫だ!皆初めてだしフォローしあうのが仲間だ!」

    飛鳥「自分がどの程度動けるのかもわからないのに連携が取れるとは思わないけどね……」

    「飛鳥!やる前から諦めちゃダメだ!皆の心を1つにするんだ!」

    蘭子「でも……心を1つにするなんてどうやって……」

    飛鳥「ふむ……ボクと蘭子は兎も角光と麗奈と組むのは今日が初めてだからね……ココロの波長を合わせるのも簡単とは思えないけど」

    「飛鳥……!くっ……だが確かにそうだ!何か切っ掛けがあれば……」

    麗奈「何ゴチャゴチャ言ってんのよ!?始まるわよ!!クックック……紗南め!数の暴力でコテンパンにしてやるわ!」

    紗南「上等!まぁ最初はアタシもゆる~く行こうかな!接待プレイだね!」

    麗奈「きぃ~!憎たらしい!!アンタ達!アタシが危なくなったらアンタ達はリーダーのアタシの盾になるのよ!!良いわね!!」

    麗奈「アタシがヤバくなったらリーダーの為に死になさい!」

    光・蘭子・飛鳥「……」


    飛鳥「わかったよ。ピンチになったら君に全て任せるよリーダー」

    麗奈「えっ違」

    蘭子「前線に立ち戦士の規範を示そうとは中々出来ることではないわ……良かろう、窮地に陥りし時は我等が長たる貴女に全てを託すわ」

    麗奈「違……アタシに任せるんじゃなくてアンタ達がアタシを護……」

    「頼んだぞ!リーダー!!」

    麗奈「えっ……ちょっと……」


    紗南(心が1つになってる)


    「よーし行くぞ皆!こっちにはリーダーがついてる!」

    麗奈「ちょ……ちょっと……」

    飛鳥「リーダーがいれば何も問題はないね」

    蘭子「うむ……指針たる人物、導き手さえいれば例え我等が無人の島に辿り着いても何も心配することはないわ……!」

    紗南「多分蘭子ちゃんのは違うリーダーの話だと思う」


    「よし行くぞ紗南!少し気は引けるけど……でもアタシは勝負に手加減はしない!!」

    紗南「よーし行くよ!ゲームスタート!カウントダウン!!」

    麗奈「ちょっと!ちゃんとアンタは手加減しなさいよ!?」

    蘭子「飛鳥ちゃん……離れないでね?」ドキドキ

    飛鳥「折角数の有利がある以上無闇に離れることはないよ蘭子。安心していい」

    紗南「だいじょーぶだいじょーぶ!ちゃんと手加減するよ!」


    3、2、1、GO!!


    紗南「アタシが初めての子達相手に全力なんか出すと思う?」

    190 = 185 :

     


    ──虐殺だった。



     

    191 = 185 :

    「……」ズーン…
    麗奈「……」ズーン…
    蘭子「……」ズーン…
    飛鳥「……」ズーン…


    紗南「……」


    紗南「……ごめん、ゲームの事になるとつい熱くなっちゃって……途中から、ちょっとだけ本気だしてた……」

    全員「……」

    蘭子「ちょっとって、どのぐらい?」

    紗南「……5割?」

    「戦意喪失した蘭子も容赦なく追いかけて始末してたな……」

    麗奈「ターミネーターみたいだったわね」

    蘭子「……」

    紗南「……7割だったかも」

    飛鳥「ボクはリターンと同時に始末されたよ」

    麗奈「完全にポイントもタイミングも全部暗記されてたわよね」

    「蘭子を庇おうとしてまとめて消されたりもしてたな……」

    紗南「……9割」

    麗奈「しかもアタシのこと皆が盾にしようとするから全部最初に殺されたんだけど」

    紗南「それは知らないけど……」

    「くっ……!全力を出しても手加減してる相手に敵わないのは……やっばり悔しいな……っ!」ギリッ…

    紗南「ごめん、ぶっちゃけ全力だった」

    「あぁ……全力だったのか……」

    飛鳥「どのみち片手間で始末されてたから複雑だね」

    麗奈「アンタの接待プレイって言葉は2度と信用しない」

    紗南「ごめん」

    紗南「でもホラ、ゲームは積み重ねと練習量がやっぱり大事だからその辺の差が今回出ただけだよ」

    蘭子「じゃあ、私たちも練習すれば紗南ちゃんみたいに上手くなれる?」

    紗南「なれるなれる!徹ゲー(徹夜でゲーム)何週間か続ければ皆そこそこ戦えるように……」




    麗奈「見ときなさい光、これも1つの悪の形よ。言った言葉をすぐ翻す、ワルの常套手段よ」

    「悪って色々あるんだな……」

    192 :

    麗奈「ダメね!バランスがダメだわ!手加減できないガチゲーマーを素人集団の中に放り込んじゃこうなるのは火を水より明らかだったわ!」

    蘭子「……ひをみるより?」

    麗奈「……そっちだった気がするわ」

    飛鳥「他にゲームは何かないのかい?」

    紗南「全国のプレイヤーと対戦できるFPS!」

    「戦争ものか……怖そうだな」

    麗奈「血とか出るのはダメよ。蘭子が恐がるわ」

    蘭子「しゅん……」

    紗南「なら格ゲー!!格闘ゲームがあるよ!!」バンッ!


    <ガタッ (※川島さんの部屋)


    全員「……」シーン…



    飛鳥「格闘ゲームか……さっきの二の舞になる気がするけど」

    紗南「あとは桃○……ド○ポン……ア○スクライマー」

    麗奈「よくわかんないゲームばっかね……」

    蘭子「盟約を破り禁忌を侵すまたと無い機会……折角ぞ、我等のこの瞳を別の方向へ向けても良いのではないか……?(折角夜更かしするんだから他のこともやってみない?)」

    紗南「ゲーム以外もやってみようって?うーん……」

    麗奈「……いえ!ゲームも良いんじゃない?ただし別のゲームよ!」

    紗南「別のゲーム?」

    飛鳥「麗奈……何か案があるのかい?」

    麗奈「フッフッフ……これよ!」

    ※割り箸

    「……」


    「これ何に使うんだ?」

    193 = 192 :

    麗奈「アンタほんとにお子様ね!割り箸使ったゲームって言ったら1つしか無いでしょ!?」

    「……お尻で割るのか?」

    飛鳥「」ブフッ

    「麗奈……アタシ達仮にもアイドルなんだからそういうのはどうかと思うんだ」

    麗奈「なんでよ!?逆になんでその予想に辿り着くのよ!?そんな提案するわけないでしょ!?よしんばそうだとして徹夜でお尻使って割り箸割って何が面白いのよ!?」

    飛鳥「」プルプル…

    「でもPさんが俺の忘年会芸の鉄板だって……」

    麗奈「……アタシあいつとの付き合いちょっと考え直そうかしら……」

    麗奈「割り箸使ったゲームなんて1つしかないでしょ!?」

    紗南「……鼻に挿すの?」

    飛鳥「」ブフォッ

    麗奈「なんでドジョウ掬いなのよ!?そんなの鈴帆とかしかやんないわよ!!」

    「鈴帆はするのか……」

    麗奈「鈴帆はするでしょ多分……」

    飛鳥「」プルプル…

    麗奈「割り箸使ったゲームなんて1つしかないでしょ!?割り箸使ったゲーム……つまりそれh」

    飛鳥「お……お尻で割り箸……」プルプル…

    麗奈「何ツボに入ってんのよ!?」

    蘭子「……」

    さすさす(※飛鳥の背中)

    麗奈「……割り箸を使った大人のゲーム……そう!!」


    <ドンッ (※川島さんの部屋)


    全員「……」シーン…



    麗奈「割り箸を使った大人のゲーム……そう、王様ゲームよ!!(小声)」

    195 :

    えたるなよ~

    196 :

    紗南「王様ゲーム!?」(小声)

    蘭子「王様ゲーム!?」(小声)

    飛鳥「なるほど、König(ケーニッヒ)ゲームか……」(小声)

    紗南「なんで今ドイツ語で言ったの?」

    蘭子(飛鳥ちゃんカッコいい……!)

    「おお!王様ゲームか!!」(小声)



    「……王様ゲームって何するんだ?」

    麗奈「……アンタはホント期待を裏切らないわね」

    麗奈「割り箸の中に1つだけ印が付いてるわ!これを一斉に引いて印が付いてる割り箸を引いた奴が王様になれるのよ!」

    「おお……なるほど。だから王様ゲーム……もし王様になったら何をどうするんだ?」

    麗奈「ハッ!これこそが王様ゲームの醍醐味よ。王様になったらね……王様以外の奴等になんでも言うこと聞かせられるの。一回につき一回だけだけどね!」

    「ああ、そういうゲームか。……ん?なんでも……?」

    紗南「まぁ流石に限度はあるけどね。お金ちょうだいとかはダメだよ」

    「えっ!それはダメだ!そんなのはダメだな!……うーん……でもなんでもか……アタシそういうの考えるの苦手だから上手く参加できるかな……」

    蘭子「私も……少し怖いかも……」

    麗奈「大層ね……深く考えすぎなのよアンタたち」

    飛鳥「しかし、何故王様ゲームなんだい?」

    麗奈「アタシは悪(ワル)のカリスマアイドルになるのよ?その為にセクシーな事も出来るようになっとかなきゃいけないのよ!」

    飛鳥「正直、そのセクシーと王様ゲームとどう関係あるのか、理解できないね」

    麗奈「アタシだって知らないわよ!でもこないだやってたセクシーな芸能人特集で765プロの百瀬だったかなんだったかってアイドルが言ってたわ!「セクシーな女は合コンで王様ゲームとかやる」って!」

    飛鳥「メディアの情報を鵜呑みにしてそれに踊らされてしまう、短絡的な思考と言わざるをえないね」

    麗奈「やるの?やらないの?」

    飛鳥「まぁ断る理由も特にない、かな?」

    麗奈「めんどくさいわねコイツ……無駄にカッコつけてるし」

    紗南「今ジャージなのにね」

    197 :

    麗奈「クックック……アンタらどれを引くか決めた?じゃあいっせーのーで!で行くわよ……3、2、1……」


    「「「「いっせーのーーで!!」」」」


    パッ

    全員「……」

    麗奈「……えっ!?ちょっと!アタシの印が付いてないじゃない!」(小声)

    飛鳥「ボクも外れだ。しかし君……ズルとかイカサマとかせず普通に参加したんだね……」

    麗奈「……忘れてたわ」

    紗南「アタシも外れだ~」ウーン…

    「アタシもだぞ……ん?じゃあ……」



    蘭子「……!」パクパク



    「蘭子が王様か!」(小声)

    蘭子「ど……どうしよう……私……私王様になっちゃった……!」プルプル

    飛鳥「落ち着くんだ蘭子、いいね?しかしそうか、蘭子が王様か……」

    紗南「王様っていうより魔王だね」

    蘭子「!! 魔王!?」ピクッ

    麗奈「ちょっと!このアタシを差し置いてなんでアンタが王様なのよ!」

    「そういうゲームだからじゃないのか?」

    蘭子「ど……どうしよう……」

    飛鳥「落ち着くんだ蘭子。無理はしなくても良い」

    蘭子「でも……」

    紗南「なにか一発芸やらせるとか?」

    麗奈「はぁ!?嫌よ一発芸なんて!」

    蘭子「何か秘密を喋らせるのはどうかな?例えば恋バナとか」

    紗南「王様ゲームだから嫌とかルール違反じゃ」

    麗奈「蘭子!ダメよ!変な命令なら許さないわ!」

    蘭子「ふぇぇ……」

    「こら麗奈!蘭子をいじめるな!」

    蘭子「うぅ……(´;ω;`)」

    紗南(15cmぐらい身長低い子の後ろに隠れてる……)

    198 :

    ぁぁぁぁ…アイプロが……終わっちゃった……レイナサマ可愛かった……

    199 = 198 :

    飛鳥「しかし、恋バナという単語が蘭子から出てくるなんてね……」

    蘭子「うぅ……」

    「うん。アタシも恋し……恋……恋なんたらみたいなこと言うかと思ってた」

    麗奈「アンタの語彙力なんなの」

    「くっ……まだまだ修行が足りない……!」

    麗奈「……なんの?」

    紗南「恋バナか……」

    麗奈「……」

    「……」

    蘭子「……」

    飛鳥「……」


    紗南「……」



    紗南(一体このメンバーの誰にそんな浮いた話が存在しようか……)



    飛鳥「……こういう場合割り箸に振られた番号を指定してその相手に話させるのがセオリーじゃないのかな?」

    紗南(興味あるの!?恋バナ!?このメンツでも続けるの!?)

    蘭子「な……なるほど……!」

    200 :

    蘭子(お……大人っぽい感じだと思ってつい恋の話なんて言っちゃったけど……!)ドキドキ


    蘭子「お……オホン!……で、では魔王の御名において命じよう!」

    全員「!!」

    蘭子「クックック……では「3」の数字に選ばれし者よ!我等が前で秘めされし過去を晒すがよい!!」

    バーン!

    全員「……!3番……!?」



    「……」

    飛鳥「……」

    紗南「……」

    麗奈「……」








    「あ、3番アタシだ」


    「「「!?」」」
     


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