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    元スレ提督「不知火って戦艦がクソ強そう」不知火「え?」

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    101 :

    史実で艦これだろうな、と思って開いたら史実で艦これだった

    102 :

    俺も史実だと思うがなんとなく初陣の鳥海を守るために天龍が咄嗟に盾になったとかだと俺の中の天龍ちゃんのイケメン指数がケッコンカッコカリするな

    103 = 1 :

    鳳翔「おかずは更に持ってありますが、ご飯はご自分でお装い下さい」

    陸軍提督「うむ」

    陸軍提督「しかし、飯を自分で装うのは陸士以来だな」

    憲兵少佐「だな。飯の装い方にもコツがあったな」

    あきつ丸「そうなのでありますか!?」

    陸軍提督「うむ。初めは少量、ふわっと装うのだ」

    憲兵少佐「そして、二杯目からはギュッと押し付けるようにして装う」

    陸軍少佐「うまくやれば3倍食べられたな」

    鳳翔「いや、普通に装ってくださって大丈夫ですからね?」

    鳳翔「お代わりは大量に有りますし」

    陸軍提督「当たり前だ。子供の頃ならまだしも陸軍将校たる者がそんな浅ましい事が出来るか」

    憲兵少佐「全くだな」

    あきつ丸「そ、そうでありますな」←思いっきりやろうとしていた人の図

    鳳翔(やれやれ)

    鳳翔「もう、私が装いますからお茶碗を」

    陸軍提督「うむ、助かる」つ

    憲兵少佐「ありがたい」つ

    あきつ丸「自分は大盛りでお願いします!」つ

    鳳翔「分かりました」

    提督(け、憲兵の奴等が鳳翔さんにご飯を装って貰ってる!?)

    提督(この流れで行けば俺も!)ダッ

    提督「お早うございます!」

    鳳翔「はい、お早うございます」

    鳳翔「ご飯はたっぷり炊いてあるので普通に装って食べて下さいね」スタスタ

    提督「え?あ、はい」アレー?

    提督(鳳翔さん奥に引っ込んじゃった)

    提督(何でや!何で憲兵だけ!?)

    提督(ハッ!?もしかして、こうやって憲兵のゴキゲンをとっているのか!!)

    提督(俺も陸軍に入ればよかった……)ハァ

    104 = 1 :

    憲兵少佐「今日は鯖の味噌煮か」

    陸軍提督「ほぉ、豪華な食事だな」

    あきつ丸「で、あります!」

    あきつ丸(海軍は流石艦娘を手に入れて威張っとるだけあって飯も美味いであります)

    陸軍提督「誠に遺憾ながら海軍は飯だけは豪勢だな」

    憲兵少佐「まったくだな!今更ながら、海軍に入れば良かったと思うな」ハッハッハ

    陸軍提督「全くだ!朝昼晩とうまい飯が食えるんだからな」ハッハッハ

    あきつ丸「しかもこんな美人達に囲まれるでありますよ」

    陸軍`s「ハッハッハッハ」

    提督(あれは嫌味かな?陸軍流の嫌味かな?)

    鳳翔(憲兵少佐が居ると客の数が減る)

    鳳翔(そこに陸軍提督まで加わって更にドン)

    鳳翔(提督さんの中には陸軍提督を新しい憲兵だと思ってる人もいる)

    憲兵少佐「そう言えば、貴様にこれを渡しておく」ゴソゴソ

    陸軍提督「うん?」

    憲兵少佐「憲兵の赤腕章だ」ツイ

    陸軍提督「おいおい、提督の次は憲兵か?」

    憲兵少佐「正直、捕物の際には人出が足りんのだ」

    憲兵少佐「この鎮守府は殊更アホが多いからな」ギロッ

    提督(何で睨まれたん!?)

    憲兵少佐「人出が足りん時だけで構わん」

    陸軍提督「補助憲兵って事か」

    憲兵少佐「ああ、あきつ丸にもやるから手伝え」

    あきつ丸「ありがたく拝命するであります!」パァァ

    あきつ丸(憲兵腕章ktkr!)

    あきつ丸(これが有れば!鎮守府でもデカイ顔が出来るであります!!)ムハー

    憲兵少佐「まぁ、無くされても困るから貴様が確り預かっとけよ?」

    陸軍提督「ああ、任せろ」

    陸軍提督「無くして泣く子も黙る憲兵少佐に怒られたくないからな」ハッハッハ

    憲兵少佐「酷い言われようだな」ハッハッハ

    105 = 1 :

    執務室

    陸軍少佐「さて、今日も一日気張っていくぞ」

    あきつ丸「はいであります!」

    不知火「今日は何をするんだろう?」ガチャ

    陸軍少佐「む」

    不知火「え?ファッ!?」

    陸軍少佐「部屋に入る際にはノックしてから入室しろ」ギロッ

    不知火「申し訳ありません。まだ来ていらっしゃらないと思ったので」

    不知火(陽炎姉さん、どうやら私は死んだようです。机に隠したぬいぬいDiaryは読まずに燃やして下さい)

    陸軍少佐「始業時間は0900だが、軍人は常在戦場だ。何時でも出撃できるようにして置くべきだ」

    陸軍少佐「それに貴様は秘書官だろう。他の艦娘より重要な立場に有る。それも自覚しろ」

    不知火「はい、申し訳有りませんでした」

    陸軍少佐「まぁ、良い。貴様には期待している」

    陸軍少佐「艦娘本来の役割は戦闘であるが、戦闘だけではいかん」

    陸軍少佐「戦闘だけに固執するのなら貴様等が人型である必要はない」

    陸軍少佐「貴様等に高度な知能は必要な」

    陸軍提督「そもそも海軍の提督連中は恐れ多くも、天皇陛下と臣民たる国民、そしてそこの領土を護るという意識に欠けとる」

    不知火(うわぁ~何だか大変な事になっちゃったぞ……)

    摩耶「こんだけ早く来れば大丈夫だろう!」バンッ!

    天龍「始業1時間も前だしな!」

    不知火(あーあ、やっちまったよ)

    106 = 97 :

    もうわけわかんねえぞ

    107 = 1 :

    執務室 0850

    武蔵「おはよう」コンコンガチャン

    霧島「お早うございます」

    加賀「お早うございます」

    加賀(って、何だこれ?)

    霧島(部屋に入ったら摩耶と天龍が腕立てしてた)

    武蔵(早速トレーニングか?)

    武蔵「提督よ、これは一体どうしたんだ?」

    陸軍提督「自分達が軍人であるという事の自覚がどうにも足らんようだから罰として腕立て伏せをさせている」

    陸軍提督「昨日鎮守府を見て回っている限り、貴様等艦娘はどうにも軍人らしい気風が見られん」

    陸軍提督「中には上官たる提督に暴言を吐く艦娘も居るそうではないか」

    陸軍提督「貴様等艦娘は恐れ多くも、天皇陛下から賜った兵器である」

    陸軍提督「故に鉄拳制裁と言うような貴様等を無用に傷付けるような事はせん」

    陸軍提督「兵隊にもせんが、殴る代わりに腕立て伏せと腹筋をやらせる事にした」

    陸軍提督「貴様等は一般兵士と同じ回数では罰にならんから一律腕立てか腹筋を100回だ」

    陸軍提督「それは例え、武蔵だろうが加賀だろうが霧島だろうが不知火だろうが関係ない」

    陸軍提督「良いな」

    艦娘`s「「「はい!」」」

    あきつ丸「100回であります!」

    陸軍提督「うむ。では少し早いが全員揃ったので朝礼を開始する」

    陸軍提督「本日の予定であるが、貴様等の能力を見てみたいと思う」

    陸軍提督「演習場の使用申請はどうすれば良い?」

    霧島「特にその様な物は必要ありませんよ」

    霧島「近海にて他の艦隊の邪魔にならないようにすれば良いので」

    霧島「そこの区画は民間船籍の船も通りませんし」

    霧島「我々は艤装があるのでそのまま行けますが、提督は桟橋で内火艇で該当海域まで行きます」

    陸軍提督「では、0910に桟橋に集合で、良いか?」

    霧島「ええ、問題ありませんよ」

    陸軍提督「では不知火。0910に桟橋に集合」

    不知火「0910に桟橋に集合、了解しました」

    108 = 1 :

    今日はこれで終わり

    110 :

    乙 楽しみにしてる

    111 :

    おつ

    112 :

    おつ
    天龍ちゃんはお腹がちょっとだらしないから腹筋は丁度いいね(ニッコリ)

    113 :

    もしこの二人が潜水艦の提督指定制服を見た日には……

    114 :

    うむむ、懐かしいこの空気は
    前にここで書いていませんか?

    115 :

    なにこれくっそ面白い

    続き期待してる

    116 :

    陸軍の言うこと難しいからよくわからん
    要は国の大事な戦艦おばさんとかに手を出すなってことか
    つまり駆逐艦ならなんの問題もないってことや!

    117 :

    >>116
    憲兵「言質取ったぞ、さぁこっちに来るんだ」

    118 :

    >>116
    達者でな…

    119 :

    >>116
    線香くらいはあげてやる…

    120 :

    演習で駆逐艦ということが流石にわかるかな?

    121 :

    >>120それで分かるくらいなら軍艦の予備知識持ちだな、知識0の陸軍提督なら不知火の戦い方見て、そう言うものって認識するだろ絶対。

    122 :

    艤装の小ささ→ポケット戦艦
    速力→小さい発言
    目つきの悪さ→戦艦

    うん、(陸軍提督視点なら)全部納得できるな

    123 :

    あきつの小物臭すごいすき

    125 = 118 :

    小物あきつ丸かわいい

    126 :

    桟橋

    陸軍提督「内火艇は何隻か常に停泊してあるのか」

    あきつ丸「自分が操縦するであります」

    陸軍提督「うむ、任せた」

    不知火「提督、全員揃っております」

    天龍(そら全員で歩いてきたんだから揃っとるわな)

    摩耶(でも余分なことを言うと今度は腹筋になるから黙っておく)

    陸軍提督「揃っとるも何も、貴様等準備はどうした」

    不知火「艤装はこのままでも呼び出せるので、我々は此処で艤装を召喚して海洋を渡ります」

    陸軍提督「ほぉ、その変身とやらを見せてみろ」

    不知火「了解しました」

    不知火「艤装召喚!」パァァ!

    陸軍提督(仮面ライダーみたいに光ったと思ったら何時の間にかゴツイ武装を持っていた)

    陸軍提督(子供の頃にこれを見ていたら、間違いなく真似をしただろうな)

    天龍(普通、この召喚見るとたいていの奴は驚くんだけどな)

    摩耶(何の反応もねぇ……)

    陸軍提督「では、全員艤装を展開後、目標地まで一列縦隊駆け足!」

    不知火「か、駆け足ですか?」

    陸軍提督「ああ、貴様等は船だからセンソクとか言うんだったな」

    霧島「いえ、微速、半速、原速、強速が一般的です」

    霧島「戦速とは戦時中に走る速さで、基本的に戦闘時以外は使いませんね」

    霧島「船によって変わりますが、概ね第一から第三まであり限界を一杯と言います」

    霧島「艦隊を編成している際はその艦隊で最も遅い艦を基準に速度を決めます」

    霧島「我が艦隊の場合は武蔵さんか加賀さんを基準としますね」

    陸軍提督「成る程。では、駆け足位の速さで行け」

    不知火(原速でしょうか?)

    不知火「了解しました。これより当該海域まで原速で単縦陣を取りつつ向かいます」ビシッ

    陸軍提督「うむ」ビシッ

    127 :

    じつにおもしろいですね

    128 = 1 :

    内火艇

    あきつ丸「む、これは自分が知っている内火艇とは全然違うであります、将校殿」

    陸軍提督「何?スターターボタンとかは無いのか?」

    陸軍提督「適当にやってみろ」

    龍田「お困りですか?」

    陸軍提督「誰だ貴様?」

    龍田(あぁ、これはデフォルトで怖いタイプの人ね)

    龍田(睨む気が無いのに睨んでいるように見えちゃうタイプの)

    龍田「初めまして、龍田だよ。天龍型軽巡洋艦二番艦、つまり天龍ちゃんの妹よ」

    陸軍提督「天龍の?」

    あきつ丸(何だろうこの甘ったるい声の中に隠された恐ろしさは)

    あきつ丸(と、言うかあの頭に浮いているのではどうやって浮いているのでありましょうか?)ソッ

    龍田「あはっおさわりは禁止されています~」ヒュン

    あきつ丸「ひぃっ!?」サッ

    龍田「その手、落ちても知らないですよ?」ニコリ

    あきつ丸「も、申し訳無いであります!」

    あきつ丸(此奴はあかんやつや!たま取られるであります!」

    陸軍提督「それで、その天龍の妹が何用か?」

    龍田「ええ、ちょっと天龍の事でお話が有るんです」

    龍田「内火艇、操縦してあげますね」

    陸軍提督「うむ。頼む」

    129 = 1 :

    海上

    陸軍提督「それで?話とは何だ」

    龍田「ええ、天龍ちゃんを実戦に出さないで欲しいんです」

    陸軍提督「断る。何を言っとるんだ貴様は?」

    龍田(予想はしてたけど即答されちゃったわ」

    陸軍提督「何故そんなことを言う。天龍の奴は戦いたがっていたぞ」

    陸軍提督「士気も旺盛、奴には作戦で最も重要な立場に就いて貰うつもりである」

    龍田「天龍ちゃん、何で眼帯をしてるか知ってます?」

    陸軍提督「知らん」

    龍田「艦娘に成った時には既にしてたの」

    龍田「で、私達の目って探照灯、つまりサーチライトに当たる部分じゃないかって?言う考えがあってね」

    龍田「天龍ちゃんは第一次ソロモン海戦に出撃して、探照灯の一つが壊れちゃったの」

    龍田「しかも、私達って大東亜戦争が始まった時には既に型落ちの旧式だったのよ」

    龍田「だから、艦娘に成っても弱いままで基本的には遠征隊の旗艦として活躍してるの」

    陸軍提督「つまり、貴様は天龍は型落ちのボロだから実戦では沈む。だから天龍を戦場に出すな、と言いたいのか?」

    龍田「ええ。勿論、天龍ちゃんを実戦に出さないなら何だってするわ」

    龍田「貴方が望めば、私の体だって……」

    陸軍提督「断る。あきつ丸、天龍を呼び出せ」

    あきつ丸「了解であります!」ビシッ

    あきつ丸「天龍殿、将校殿がお呼びであります。今直ぐに来るであります」ピピピ

    天龍「お呼びでしょうか!!」ビシッ

    陸軍提督「うむ」

    龍田「……」

    天龍「た、龍田!?何でお前が此処に……」

    陸軍提督「天龍。貴様は深海棲艦と戦うのに恐怖はあるか?」

    天龍「は?あ、い、いえ、えっと……」

    天龍「深海棲艦相手に戦うのは全然怖くない、です」

    天龍「俺達艦娘は奴等を叩きのめすのが仕事だし、その為にこの世界にこうやって蘇った」

    天龍「死ぬのはそりゃ、怖いけど、それでも戦いの中で死ぬのならそれは本望だぜ!あ、です!」

    陸軍提督「話に聞けば、貴様は型落ちのボロだそうだな」

    天龍「ぼ、ボロじゃねぇ、です!そ、そりゃぁ、少し産まれは古いけど、まだまだ戦える!」

    天龍「そりゃ、大淀とか阿賀野型に比べりゃ劣るけど、経験値は誰よりもある、です!」

    陸軍提督「しかし、貴様。貴様は片目が不自由じゃないか。それでも戦えるのか?」

    天龍「当たり前だ、です!俺は天龍型一番館の天龍様だ!片目が見えなくたって何の支障もねぇ!あ、です!」

    あきつ丸(それは一体どんな理論なのだろうか?)

    130 = 1 :

    陸軍提督「だ、そうだぞ龍田」

    天龍「??」

    天龍「あ、あの、な、何故俺の妹の龍田が此処に?」

    あきつ丸「操舵要員兼お願いをしに来たであります」

    天龍「お願い?」

    陸軍提督「お前を実戦から外せと言いに来た。自分の体を捧げてまで」

    天龍「なっ!?龍田テメェ!」ガッ

    陸軍提督「止めんかッ!!」パチーン

    天龍「うわ!?」バシャン

    龍田「天龍ちゃん!?」

    あきつ丸(龍田に天龍が掴みかかったと思ったらあっという間に将校殿が張り手を食らわせて海に叩き落としていた……)

    あきつ丸(艤装展開した艦娘に貼りて食らわせて海に叩き落とすとか流石将校殿であります!)

    あきつ丸(陸軍将校を舐めるからであります!!)フヒヒー

    陸軍提督「貴様それでも大日本帝国の軍艦か!!」

    陸軍提督「何が経験か!この程度のことで頭に血が上っていて戦場で戦えると思うのか!」

    陸軍提督「今分かったぞ。貴様が戦場に出れん理由は旧型云々ではなくその性格だ」

    陸軍提督「戦場で死ぬのは怖くないと言う考えは良い、素晴らしい」

    陸軍提督「だが、戦場で戦って死ぬのと戦場で無茶をして死ぬのでは全然意味が違う」

    陸軍提督「龍田は貴様を戦場に出したがらん理由は貴様のその短気さあっての事だ」

    陸軍提督「怒りとは時として思いもよらぬパワーを人間に与えるが、代償として冷静さを失う」

    陸軍提督「そして、戦場では冷静さを欠いた者から死んでいくのだ!」

    陸軍提督「貴様は戦場には出さん。お前のせいで味方が死ぬ」

    天龍「!?!」

    龍田「提督さん……」

    陸軍提督「勘違いするなよ、龍田。これは貴様の為ではない」

    陸軍提督「天龍が死ぬことで不知火や摩耶、霧島、武蔵、加賀がその分危険に晒される」

    陸軍提督「我々将校は兵共に死ねと命じるのが仕事であるが、端から死ぬと分かっていて命令を下すのはアホのやることだ」

    陸軍提督「兵は戦うの仕事であり、将校は兵を如何にして殺さずに戦わせるかが仕事であり、軍部は損耗の少ない作戦を考えるのが仕事だ」

    陸軍提督「人間同士であるなら、そこに政治家が入って来て如何にして戦わずに勝つかと言うのが大事なのだ」

    陸軍提督「まぁ、深海棲艦は化け物故に既に軍部レベルで始まっているがな」

    陸軍提督「故に、俺は貴様等に死ねと命令する。だが、俺は貴様等に出来るだけ死なぬよう死ねと言う」

    陸軍提督「だから、俺は貴様等がちょっとでも死ぬ要因が有ればそれを取り除く。天龍、貴様は我が艦隊を殺す要因だ」

    陸軍提督「貴様のその性格を治すまでは、貴様は出撃も戦闘訓練にも出さん」

    陸軍提督「天龍は現時刻を持って訓練終了。鎮守府内にて待機せよ」

    天龍「ちょ、ちょっと待ってくれよ!?」

    陸軍提督「復唱はどうした!」ギロッ

    天龍「っ!天龍、現時刻を持って訓練を終了し、鎮守府内部で待機します……」

    陸軍提督「さっさと帰れ。此処は訓練海域だ。他の艦娘や船の邪魔になる」

    131 = 1 :

    龍田「提督さん、有難う御座います」ペコリ

    陸軍提督「貴様の為ではない」

    陸軍提督「俺は恐れ多くも、天皇陛下から賜った軍艦を馬鹿な理由で沈める訳にはいかんのだ」

    陸軍提督「さて、少し遅くなったが訓練を開始する。あきつ丸、全員を呼べ」

    あきつ丸「了解であります!」トンツー

    不知火「提督、天龍さんは?」

    陸軍提督「奴には別命を与えた。気にするな」

    不知火「了解しました。では、我が艦隊5名欠員1名、これより射撃訓練に入ります」

    陸軍提督「うむ。小さい者から順に武装名を言い砲撃しろ」

    艦娘`s「「「了解!」」」

    不知火「では、一番は私からですね」

    摩耶「アタシが二番目だな!」

    霧島「私が三番目ですね」

    加賀「私が四番目」

    武蔵「トリは私が引き受けよう」

    陸軍提督(ポケット戦艦なのに最初に撃つのか?」

    陸軍提督「ポケット戦艦はどのぐらいの大きさなのだ?」

    霧島「そうですね。ポケット戦艦はそもそもドイツが考えだした戦艦ですので」

    霧島「概ね重巡と同じぐらいですね」

    霧島(何でこんな時にポケット戦艦の話?」

    陸軍提督「と、言うと摩耶と同じぐらいか」

    霧島「ええ、そうなりますね」

    陸軍提督(成る程。摩耶よりちょっと軽いぐらいなのか)

    不知火「不知火、50口径三年式12.7cm連装砲!」スチャ

    不知火「うちーかたー始めっ!」ドドン

    陸軍提督「あれは随分と小さく見えるが本当に12.7cmもあるのか?」

    霧島「いえ、実径は拳銃弾程度しかありません」

    霧島「私の35.6cm砲も武蔵の46cm砲も実径はライフル弾程度です」

    霧島「撃ち出した砲弾、正確には銃弾ですが、それは空中で本来の砲弾の大きさに戻り、的に当たると本来の口径通りの大きさに戻るんですよ」

    陸軍提督「艤装召喚と言い、その理論と言い、意味が分からん技術だな」

    あきつ丸(全くであります)

    霧島「私達も何故そうなるのかは分かりません」

    132 :

    なんだこれ
    熱いじゃないか!
    ここまで面白くなるとは思わなかった

    133 = 1 :

    陸軍提督(しかし、今、12.7cmと言ったな)

    陸軍提督(霧島は35.6cmで約3倍近い大きさの開きがあるが……)

    陸軍提督(ああ、野砲と速射砲の違いか)

    陸軍提督(霧島達戦艦は遠距離での砲撃戦主体)

    陸軍提督(ポケット戦艦たる不知火は軽巡たちと一緒に敵陣に切り込んでいって魚雷を撃ったり速射砲を撃ったりする)

    陸軍提督(砲での威力は戦艦に劣るが、その分の弾速で補うわけだ)

    不知火(何だろう。今、物凄く突っ込んでおかないと後々後悔するような気がしてきた)

    不知火(でも、何にどう突っ込んでおくのかが分からんぬい)

    不知火「以上です」

    摩耶「じゃあ、次は私か?」

    摩耶「摩耶、50口径三年式二号20cm砲!」

    摩耶「うちーかたー初めッ!!」ドドン

    陸軍提督(20cm砲……重砲クラスの砲塔か)

    陸軍提督(上陸作戦の際に重巡が1隻居るだけで難易度が段違い過ぎるな)

    陸軍提督(戦艦の36cmだの46cmだのは最早列車砲の域)

    陸軍提督(海洋国家である帝国は列車砲の重要度が極限まで低かった)

    陸軍提督(故に、あまり開発されなんだが、戦艦は海を行く列車砲だな)

    摩耶「以上、です!」

    陸軍提督「重巡は砲戦と魚雷戦はどちらが得意なんだ?」

    摩耶「そうっすねぇ~……砲戦、ですかね?」

    陸軍提督「そうか」

    陸軍提督(霧島と武蔵、加賀で金床をし、摩耶と不知火で金槌をやらせるとどうなるだろうか?)

    陸軍提督「では魚雷戦を鍛えろ」

    摩耶「了解!」

    陸軍提督「不知火は摩耶の魚雷を監督するように」

    不知火「了解しました」

    霧島「霧島、45口径四一式36cm連装砲!」

    霧島「うちーかたー初めぇっ!」ドドン

    陸軍提督(やっぱり大口径砲はロマンだな)

    陸軍提督(この砲声は敵に恐怖を与え、味方を鼓舞するに十分に値する)

    陸軍提督(海軍の連中が大和を作った理由が分かる)

    陸軍提督(陸軍における大砲とは誰よりも先んじて敵を威嚇する重要な存在)

    陸軍提督(戦場の女神の栄光は未だ失われず、だな)

    あきつ丸(戦艦の砲撃は恐ろしすぎるであります)

    あきつ丸(やっぱり、戦艦は怒らせない方が良いでありますな!)

    あきつ丸(35cmでこの音、この衝撃なら、46cmとか比べ物に並んでありますよ!)

    あきつ丸(武蔵殿と霧島殿とは仲良くしておくべき有りますな!後ろから撃たれたら重傷どころか一発轟沈であります!)

    134 :

    面白いけど一々陸軍がどうとかを振りかざすのがちょっと鼻に付く
    後でどんでん返しでもあるかな

    135 = 1 :

    武蔵「武蔵、四五口径九四式四〇糎砲!」

    陸軍提督「待て」

    武蔵「どうした、提督?」

    陸軍提督「貴様、今、40センチといったか?」

    武蔵「ああ、そうだ。私の砲の正式名称は四五口径九四式四〇糎砲だ」

    陸軍提督「貴様、46cm砲を積んどるのではないのか?」

    武蔵「積んでいるが、主砲の口径を誤魔化すために正式名称は四五口径九四式四〇糎砲としたのだ」

    武蔵「人によっては四五口径九四式46センチ三連装砲とか呼ぶ者も居るが、正式には四五口径九四式四〇糎砲だ」

    陸軍提督(戦車を水洗タンクと欺瞞したようなものか)

    陸軍提督「成る程。続けろ」

    武蔵「うむ。主砲発射よーい!」

    武蔵「テー!!」ズモン

    陸軍提督(凄まじい物だな。海面が霧島以上に凹んだぞ)

    陸軍提督(どうみても30mm程しかない銃口から馬鹿でかい砲弾が飛んで行くという超常現象を見た)

    あきつ丸(至近弾でも即死しかねん威力!)

    あきつ丸(あんなものにあたったら先ず間違いなく死体すら残らず綺麗さっぱり存在が消えるであります!)

    陸軍提督「貴様等戦艦の防御力は如何程だ?」

    霧島「基本的には自分の砲弾を耐えれる程度の防御力は有ると思って構いません」

    霧島「勿論、耐えれるだけであって、防げるわけではないので下手に被弾すれば1発で動けなくなったり、攻撃できなくなります」

    陸軍提督「ならば、不知火は摩耶の砲撃を受けたら穴が空くという事か?」

    霧島「ええ、そうなりますね」

    霧島「摩耶さんも私の砲撃を受ければ無事では済みませんし、私も武蔵さんの46cm砲には耐えられないでしょう」

    陸軍提督「加賀は航空母艦だが、どうなのだ?」

    加賀「甲板に被弾すると着艦が困難に成ります」サス

    陸軍提督(盾じゃないのか、それは)

    あきつ丸(盾だと思っていたであります)

    加賀「此処にさえ被弾しなければ、20cm砲、重巡クラスの砲撃には耐えられますよ」

    加賀「一応、20cm砲も搭載していましたし」

    霧島「え?」

    加賀「え?」

    136 :

    あ、そういや加賀さんは元戦艦か

    137 :

    >>136
    空母の加賀に搭載されていたんだよ

    138 = 1 :

    霧島「加賀さんって20cm砲積んでたんですか?」

    霧島「空母に改装した時に下ろしたんじゃないんですか?」

    加賀「いえ、下ろしてませんよ」

    霧島「じゃあ、加賀さんは航空巡洋艦とも言えるんですか?」

    加賀「流石に巡洋艦の様な戦闘艦との砲戦に成るとキツイですが」

    加賀「不用意に近付いて来た敵をビビらせることぐらいは出来るでしょう」

    加賀「片舷5門の計10門ですから」

    摩耶「ふ、古鷹型や青葉型とほぼ同じじゃないっすか!?」

    加賀「そうともいうわね」

    陸軍提督「つまりどういうことだ?」

    霧島「えぇっとですね、空母でありながら重巡クラスの武装もしています」

    霧島「速さは足りませんが、いざと成ったら砲戦も出来る空母です」

    陸軍提督「普通の空母は?」

    霧島「高角砲、陸軍だと高射砲でしたっけ?あれを積んでるぐらいです」

    陸軍提督「……お前は何になりたいんだ?」

    加賀「わ、私に言われても困ります」

    あきつ丸(自分は強襲揚陸艦の元祖でありますが、流石に小口径砲ぐらいしか装備出来んでありますな)

    陸軍提督「で、貴様はどっちをメインで行くのだ?」

    加賀「どっちも何も私は航空母艦ですから」

    加賀「航空機を送り出すのが私の仕事です」

    陸軍提督「分かった」

    陸軍提督(正直此処で艦砲をやります!と言われても俺が困るのだがな)

    139 = 1 :

    一旦終了
    続きは夜にでも

    142 :

    乙、すばらしいスレを見つけたww

    天龍のとこはグッと来ただけに早く再合流できると嬉しいな

    143 :

    お前は何になりたいんだワラタ

    144 :

    よく考えたら赤城も20cm砲積んでたんだよな…
    一航戦怖すぎワロエナイ

    146 :

    乙乙

    …この陸軍少佐は、用兵思想がまとも過ぎる故に 海軍に飛ばされたのだろうな。

    後当時は「畏れ多くも畏くも」が陛下の枕詞だったらしい。ソースは俺の爺様。

    147 :

    そういやあきつんも艦隊入れるべきじゃないのか?
    一応カ号辺りはとばせるだろ?

    148 :

    この少佐は頭固いのと顔が怖いの以外完璧だな

    150 = 1 :

    鎮守府 工廠裏

    天龍「糞、性格を直せって何だよ」

    天龍「龍田も龍田だ!戦場で戦って死ぬのが俺達艦娘の最高の死に方だろうが、糞!」ガンッ

    明石「コラ!」ゴン!

    天龍「イテェ?!」

    明石「貴女、今、バケツ蹴飛ばしたでしょ!」

    天龍「だからってスパナで殴るなよ!壊れるだろう!!」

    明石「戦闘艦がスパナ如きで壊れるわけ無いでしょうが」ヤレヤレ

    明石「で、何やってるのよ。貴女、何処所属の天龍?」

    天龍「陸軍提督だよ」

    明石「あぁ、昨日来た……何でこんな所にいるのよ?」

    明石「訓練は?」

    天龍「俺だけ鎮守府内で待機って言われたんだ」

    明石「はぁ?何やったのよ」

    天龍「知らねぇよ。龍田のアホが俺を前線に出さないようにってあの野郎に言ったんだ」

    天龍「俺は怒って龍田に掴みかかったらあの野郎がお前のその性格が味方を殺すとか言って」

    天龍「その性格を治すまでは戦闘や訓練には出さんとか言ってよ」

    明石「へ~そう」

    天龍「へーそうって、お前……それだけかよ」

    明石「それだけよ。だって少なくとも私はあの提督の言う事には賛成だもの」

    明石「私の仕事は貴女達の艤装を直したり、新しく作ったりする事だもの」

    明石「艤装は壊れたら新しく作れば良いけど、艦娘は死んだら作れないわ」

    明石「全く新しい艦娘は生まれてくるけど、新たに生まれて来た艦娘は外見も船の記憶も全て貴女と一緒だけど」

    明石「貴女が鎮守府で経験してきた事は何も知らない、全く別の人間なんだもの」

    明石「貴女、訓練外されて暇なら憲兵隊にでも行って鍛え直して貰ったら?」

    天龍「何で憲兵隊なんだよ」

    明石「貴女の提督って陸軍で憲兵少佐の友達なんでしょ?」

    明石「だったら憲兵少佐に陸軍の事教えてもらってついでに鍛え直して貰えれば良いじゃない」

    明石「そろそろ憲兵隊の見回りの時間だし……ほら来た」

    天龍「……行って来る」


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