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    元スレモバP「志希の弱点を発見してしまった」

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    1 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 20:53:00.58 ID:+XtovlyE0 (+170,+29,-9)
    モバマスSSになるよ

    一ノ瀬志希(18)
    匂い大好き変態

    /nox/remoteimages/10/83/7416a4310dbd6c6426d6d1b131f0.jpeg成人指定よ!帰った帰った!

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1433073170
    2 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 20:53:55.72 ID:QpfGW66G0 (+13,+23,-2)
    おお、これは期待!
    3 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 20:54:31.39 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-93)
    [事務所]

    P「ちひろさん、志希見かけませんでしたか」

    ちひろ「見てないですね」

    P「ですよね……どこ行きやがった……」

    ちひろ「……また失踪ですか?えっと、なら電話を」

    P「あいつの電話、俺の机の上に……」

    ちひろ「え、えぇ……ちゃんと持たせないと」

    P「持つように言ってるんですけどね。何度も」
    4 : saga - 2015/05/31(日) 20:55:10.90 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-129)
    ちひろ「私用携帯の番号とかは」

    P「アレが兼用なんです。最初は分けてたんですけど、すぐ失くすので」

    ちひろ「ズボラだ……」

    P「女子高生は肌身離さず携帯持ってるはずなのに……」

    ちひろ「探すの、手伝いましょうか?」

    P「……15分後に見つかってなかったらお願いします」

    ちひろ「はい。お仕事遅れちゃいますからね」

    P「さーて、どこ行きよった」

    ちひろ「ダメですよ。ちゃんと飼いならしておかないと」

    P「飼いならすって……」
    5 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 20:57:30.36 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-69)
    ・・・

    [屋上]

    志希「ん゛~っ……ふぁぁ」

    P「……こんなとこで昼寝してやがったのか」

    志希「あ、やっほー。陽気に誘われて、ついね~♪」

    P「つい、じゃないだろ。もう時間ギリギリだぞ」

    志希「あー、うん、そうそう、お仕事、そうだったね。行こ行こー」
    6 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 20:58:06.70 ID:4T4vnTJoo (+24,+29,-15)
    かの人の志希ssと聞いて
    7 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 20:58:14.75 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-98)
    P「すぐ出るぞ……ってもっとマシな服ないの」

    志希「ないよーん。別に衣装に着替えるんだし、よくない?」

    P「今日のとこは楽屋周り寒いぞ。いつも冷房ガンガンだ」

    志希「えー……あ、ならキミがいいの持ってるじゃーん♪ その上着貸してー」

    P「……変なことしないならな」

    志希「しないしない♪ ほらほら、ちょちょっーと寄越したまえ」

    P「……はい」
    8 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 20:58:54.96 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-90)
    志希「いえーい!!おー、いいねいいね♪」

    志希「やっぱ肌につけてるものは濃さが違うよ~♪」ハスハス

    P「……今変なことはしないって言ったとこだよな?」

    志希「やー、こんなのもらっちゃったからにはね~」

    志希「無理無理、あはは、トリップしちゃいそ~♪」ハスハス

    P「はぁ……とりあえず出るぞ、持ち物まとめて車に」

    志希「あはははは、いいねいいね、ん~♪」ゴロゴロ

    P「…………」
    9 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 20:59:39.96 ID:+XtovlyE0 (+90,+30,-44)
    志希「このために生きてるって感じだよ、うひひ」

    志希「あはは、やっぱりキミの匂いじゃなきゃね♪ ふっふふー」バタバタ

    P(……)


    P(こいつ)


    P「……志希」ぎゅむっ

    志希「ひぎゃっ!?」

    10 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:00:20.83 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-110)
    志希(え?え、あれ、首、根っこ、後ろから掴まれ……)

    P「立って」

    志希「う、うん」スッ

    志希(……あれ、あれれ?な、何これ)

    P「なあ、時間ないって言っただろ?」

    志希「うん、言った、言った」

    志希(あれ?違う、違う、そこ認めるところじゃ)

    P「なんで時間ないか、わかる?」

    志希「あ、あたしが屋上で遊んでたから」

    志希(え、何、変、おかしいおかしい、なんであたし)
    11 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:00:22.91 ID:UsjruV+TO (+17,+29,-48)
    凛わんわんの人のしきにゃんss(しかもエロ)だと……!!!
    期待せざるを得ない
    12 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:01:02.79 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-51)
    P「そうだな。で。これ以上遊んでると間に合わない」

    志希「準備、準備して、出られるように、します」

    P「うん。そうして。あんまり困らせないでくれ」

    志希「ごめんなさい」

    P「はい。素直でよろしい」パッ

    志希「…………」
    13 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:01:52.85 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-98)
    志希「っ!!!」ババッ

    P「え、うおっ!?」

    志希「何、今キミ何したの」

    P「え?」

    志希「あたしの首、掴んだでしょ」

    P「……あ、え、ごめん、痛かったか?そんなつもりは」

    志希「痛くない。痛くないから、それで何したか教えて」

    P「何した、って」

    志希「何かしたでしょ。今、何かが絶対に変だった」

    P「え、いや、俺は別に」
    14 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:01:57.36 ID:iEs/su9d0 (-12,+2,-1)
    期待
    15 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:02:48.13 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-68)
    志希「何もしてないのにあんなことになるわけない。何したの」

    P「……?」

    志希「簡易催眠?どこかで薬使った?何かの怪しい秘術?」

    P「ご、ごめん、ただ単に志希が寝転がるから引き起こそうと思って」

    志希「それで?」

    P「……猫に言うこと聞かせるときの手癖で、つい首を」

    志希「……は?」
    16 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:03:46.71 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-82)
    P「ほら、家で猫飼っててさ」

    P「テコでも動かないときは首根っこふん掴んで動かしたりするんだ」

    P「確かに実力行使は悪かったと思うけど、変なことは何もしてないから……」

    志希(何、それ)

    P「いや、でも、うん。まずいよな。ごめん」

    志希(さっき、全く抵抗する気が起きなかった)

    志希(それが『首を後ろから掴んだだけ』?)
    17 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:04:54.62 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-92)
    P「ごめんな、そこまで不快だったならちひろさんに相談してくれても」

    志希「……いい、そういうのはいいから。ちょっと一つ実験に付き合ってよ」

    志希「それでチャラ。いいでしょ?」

    P「……えっと、本当に時間が」

    志希「30秒もかからないよ。肩。肩掴んで、何か……そう、『上着返せ』って命令して」

    P「……それだけ?」
    18 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:06:50.64 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-86)
    志希「それと、後でもう一つ。ほら、時間ないんでしょ」

    ぐっ

    志希「……」

    P「……『上着を返せ』」

    志希「……ダメだね。じゃ、もう一回。さっきと同じ感じで首裏、掴んで命令してみて」

    志希「……命令して5秒したら、手は離してね」


    ぎゅっ


    志希「っ!!ん、んん……っ」

    P「……『志希、上着返せ』」


    ・・・
    ・・
    19 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:07:47.18 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-115)
    P(あの日以来、仕事終わりに新しい習慣ができた)

    P(小さな交換条件だった)

    P(志希は仕事に遅刻しない、仕事中に失踪しない)

    P(代わりに俺は仕事終わりに志希の実験に一回だけ付き合う)


    志希「じゃ、今日は足の続きー。足首のあたりいってみよっか~♪」

    P(内容は簡単。志希が部位を指定する)

    ぐっ

    P(俺はそこを掴んで、志希に簡単な命令をして)

    P「『左手挙げて』」

    P(5秒後に手を離す)
    20 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:09:31.65 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-115)
    志希「……足はこれで全部大丈夫、っと」

    志希「うーん、腿以外はあんまり面白くなかったなー」

    P「なあ、いつまでこの実験やるんだ?」

    志希「そーだね。とりあえず四肢はもういいや。多分全部ハズレ」

    P「……つまりアタリを見つけるまでやる、と」

    志希「そゆこと!ま、手足がハズレなのは最初の方で気づいてたんだけどね」

    志希「んふふ、キミの反応が面白いから続けてただけ。結構楽しんでたしょ~♪」

    P「……」
    21 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:09:49.44 ID:4T4vnTJoo (+24,+29,+0)
    もうパンツ脱いだ
    22 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:10:40.59 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-108)
    志希「明日からは腰のあたりかなー。あ、胸の方がいい?」

    P「……お前なあ」

    志希「にゃはは、いーじゃんいーじゃん。タダで触れるんだよ?」

    P「はぁ……そもそも実験って、5秒程度で何かわかるのか?」

    志希「お、ナニ、ナニ?肝心なところに移る前に触る時間延長したい?男の子だね~♪」

    P「そうじゃなくて」

    志希「わかるよ。5秒もあれば、じゅーぶん」
    23 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:11:38.79 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-102)
    志希「キミに掴まれたときのあの感覚は、ちょーっと忘れられそうにないからね」

    P「俺以外の人は試した?」

    志希「一応ねー。ちひろさんに首揉んでもらったりで、こっそり」

    志希「でも、全然ダメ。一瞬であたしの自由が消えるあの感覚は、キミだけだ」

    P「自由が消える?」

    志希「そう。正直、ヤな感覚だよ」
    24 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:12:24.54 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-81)
    志希「キミに捕まってる間は、キミに従う以外に選択肢がないんだもん」

    P「……つまりあの時は」

    志希「そー。謝る気なんて全然なし!志希さん平常運転!」

    志希「……でも、キミに捕まったらなぜだか謝るしかなかった」

    P「まあ、素直に言うこと聞いてたよな」

    志希「そんな気はなかったのにね」

    P「……なんか、ごめん」
    25 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:13:33.75 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-164)
    志希「いーってば。あたしもあんな風になるなんて予想外だったもん。ちょっと怖かったよ」

    P「……やっぱり?」

    志希「そりゃーねー。振り払おう、なんて思いつきもしなかったんだよ」

    志希「『あれ、なんで謝ってるんだろうあたし』って考えてる間もずっとキミの言いなり」

    志希「んんー。なんだろうねー、これ」

    P「確かに怖いな」

    志希「怖い怖い。なんでああなるか、いくつか仮説はあるんだけどね」

    志希「キミに付き合う気があるなら実証実験、できるけどー?」

    P「……試したいの?」
    26 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:15:00.47 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-168)
    志希「だってさ、おもしろくない?志希さんなんでも言うこと聞いちゃうんだよ?」

    志希「もしかしたらキミ、マインドコントロールの素質があるのかもね。にゃはは」

    P「いや、それはないだろ」

    志希「どうかにゃー?あ、ハンドパワー的なサムシングとか」

    P「今までの実験は志希側になにかあるって前提だったんじゃないの」

    志希「うん。そーだよ。とりあえずあたしは首掴まれると、ああなることはわかってるからね」

    志希「ホントなら一日くらい缶詰して、試せるコトは全部試したいんだけど」

    志希「あ、缶詰する?多分たのしーよ?」

    P「できないのわかってて聞くな」

    志希「ちぇー」
    27 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:18:09.41 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-114)
    P「……さっき、嫌な感覚だって言ってたよな」

    志希「うん?」

    P「それってアレだろ、本能的にマズいって体が黄色信号出してるんじゃないのか」

    志希「おっ、いいねいいね。『本能』はあたしも考えた線だよ」

    志希「ただ、逆なんだけどね」

    P「逆?」

    志希「そ。キミに従うように、本能があたしの意思を切り捨てる」

    志希「意識ははっきりしてるのにね。決定権がないんだよ」
    28 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:18:55.39 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-175)
    P「なるほど……で、本能が命令してくることに今更逆らえない、とか」

    志希「……今更?逆らえない?」

    P「いや、適当だけど。いつも本能赴くまま好き放題やってるだろ」

    志希「……」

    志希「ぷっ、あは、あはははは!」

    志希「うん、うん、そういう考え方ね!いいよ、うん、やっぱりキミはいい」

    志希「ふふ、確かに。ツケが回ってきた、そーゆーことかも」

    志希「教訓!賢いフリしたところで、創造主のプログラミングには勝てない!なーんてね」

    P「いや、別にそこまでは」
    29 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:19:23.87 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-60)
    志希「くくく、いいんだよ。うん、確かにそうなのかも」

    P「え」

    志希「実際、あたしがキミの匂いにどーしよもなく惹かれちゃう理由も」

    志希「キミに首を掴まれると服従しちゃうのも」

    志希「全部その辺のコトのせいにしちゃえば、簡単な話だ」

    P「……その辺のコト?」
    30 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:20:08.22 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-107)
    志希「本能。結局は哺乳類で、獣、ってコト。要は、神サマのせい」

    P「……えっと」

    志希「にゃはは。つまりね?」

    ずいっ


    志希「『雌』だから」

    P「っ!!」

    志希「好みの匂いの『雄』には逆らえないんだ」

    P「お、おい」
    31 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:21:20.41 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-120)
    志希「ふふ、いい、やっぱりキミはいいよ。うん。そう考えると全部しっくりくる」

    P「志希、近い、近いから」

    志希「ね、今日はもう一回実験、してみない?」

    志希「あの時みたいにしてさ。命令の内容は好きに決めていいよ」

    P「好き、に」

    志希「そー。好きに。『脱げ』でも『跨がれ』でも」

    P「お、俺はそんな、別に、お前に無理矢理何かさせる気なんて」

    志希「うん。だろーね。じゃ、無理矢理じゃなかったら?」
    32 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:23:30.33 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-125)
    P「無理矢理じゃないって、どういう」

    志希「あたしね、今、結構いいかなーなんて思ってるんだ。しっくりくるんだよね」

    志希「キミに従わせられるのは、悪くない気がしてる」

    志希「いや、違う。悪くないどころか、いいんだよ。正しい気すらする」

    P「いや、でもな、従わせるなんて」

    志希「ふふ。キミ次第だよ。キミに命令されて服従するのは、あたしにとって望むところなんだ」

    P(志希が)

    P(予測不能って単語に足が生えたような、一ノ瀬志希が)

    P(服従、って)


    ぞくり
    33 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:25:35.75 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-120)
    志希「……あ。ふふ、この匂いは初めてだね」

    志希「いいよ。おいで。ほら、なんでもいいよ」

    P「さ、流石に事務所だし、人が来るかも」

    志希「来ないよ。そういう時間だってことは、キミが一番よく知ってる」

    P「……」

    志希「いいんだよ」

    志希「キミがその気になれば、あたしはこの地球上でキミにとって一番都合のいい雌になる」

    志希「だから。……ね?」

    P「…………っ、ああっ、くそっ……!」


    ぎゅうっ
    34 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:26:39.81 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-74)
    志希「~~~~っ!!!」

    志希(っ、あ、これ、これ)

    志希(髪ごと、首の付け根、掴まれて)

    志希(視線も、逸らせない)

    志希(逃げるとか、反抗するとか、絶対に無理)

    志希(そう、これ、あたしの本能だ)

    志希(本能が諦めてるんだ)

    志希(だって、そーじゃなきゃ、こんな)

    どくん


    35 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:27:15.84 ID:+XtovlyE0 (+90,+30,-39)
    志希(……っ、すごい、すごい、やっぱり)

    志希(わかる、お腹に、血が集まってる)



    志希(体中の細胞が、屈服しろって、言ってる)


    志希(目の前の、雄に。屈服しろ、って)
    36 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:27:57.02 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-110)
    P(……うわ、ヤバい、ヤバいぞこれ)

    P(志希のヤツ、見るからに発情してる)

    P(獣じみた息遣い)

    P(上気して、じんわりと赤くなった首元)

    P(情欲で濁って、焦点が定まらない目)


    『多分言いなりだよ』


    志希「っ、ふっ、ふーっ……ふっ、ふっ」

    P(……期待、してる)

    P(俺が、何か、命令するのを待ってる)

    P「えっと」

    P(志希が、しなさそうなこと)


    P(例えば)
    37 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:29:19.76 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-68)
    志希(あは、あはは、何これ、何これ)

    志希(頭の中、ぐっちゃぐちゃ)

    志希(ダメ、もうダメなんだ)

    志希(前は自由が効かなくて、嫌だったのに)

    志希(その意味を理解したからには、もう、ダメだ、あたし)

    P「……志希」

    志希(ああ。うん、そう、そう来なきゃ)

    38 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:30:05.82 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-63)
    志希(嬉しい。嬉しい。キミも、乗り気になってくれるなんて)

    志希(いいよ。いい。なんでもいいから、あたしを、従えて)

    P「……『おねだり』」

    志希(……ねだる)


    志希(ねだる)

    志希(キミに)

    志希(してもらうために)

    志希(……っ、あは、あはは)

    39 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:31:05.97 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-78)
    ぎゅむっ

    P「うおっ」

    志希(いい、いい)

    志希(そう、キミに、してもらう。それが、いい)

    志希(近い、こんなに近い)

    志希(あたしの匂いと、キミの匂いが、混ざって)

    志希(頭が、脳が。とろけて、なくなりそう)

    志希(でも、いい。それも、いい)

    志希(もっと、もっと、感じて)

    志希(あたしを)

    40 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:31:51.27 ID:+XtovlyE0 (+90,+30,-43)
    志希(胸も)

    むにゅっ 

    P「っ……」

    志希(お腹も)

    ずりっ

    P「し、志希、」

    志希(全部、全部、キミに、あげるから)

    志希(もっと、混ぜて、全部、全部、ちょーだい)
    41 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:33:26.89 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-71)
    ピクッ

    志希(……ふふ。ふふ、ちゃんと、反応してくれてる)

    志希(あたしの『雌』に、キミの『雄』が)

    志希(嬉しい、嬉しい、嬉しい)

    志希(キミを興奮させられてる)

    志希(キミは、きっとあたしを求めてくれる)

    志希(いいよ、もっと、興奮して)

    志希(もっと、求めて)

    志希(もっと、捕まえて)

    志希(あたしを、全部、全部、)
    42 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:34:38.56 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-135)

    チャリーン チャリーン

    P「っ……あ、ちひろさんから、着信」

    志希(もっと、もっと、キミを、キミを)

    ずり ずり

    P(こ、こいつ、全然聞こえてない)

    P(目もとろけて、一心不乱に体押し付けて、腰も振っちゃって)

    P(……ヤバイ、Pチャンめっちゃ元気になってきた)

    P(いや、うん、正直たまらん)

    P(でも、千川ちひろ、畜生、これってどうせこれから戻りますメールだよな)

    P(10分あれば……いや、いやいや、今の志希は完全にタガが外れてる)

    P(ダメだ、ダメだ、この据え膳は今は食えない……!)
    43 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:35:22.58 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-113)
    P「……志希、『おあずけ』」

    パッ

    志希「っ、え、あ……」

    P「ごめん、ほら、今ちひろさんから着信が」

    P「あと数分で帰ってくるだろうから。続きは……えっと、まあ、延期で」

    志希「……」ギリッ

    P「!?」ゾクッ

    P「ちょ、落ち着け落ち着け」
    44 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:35:59.92 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-98)
    P「え、えっと……あ、そ、そうそう、実験の結果は」

    志希「…………ああ。実験。うん、そう、そうだったね」

    志希「ダメ。ダメだよ、これ。絶対に無理」

    P「……」

    志希「仮説の通りだ。あたし、キミに捕まると、ダメなんだよ」

    志希「自由がなくなるとか、そういう話じゃなかったんだ、最初から」

    P「……ダメ、って」
    45 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:36:41.97 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-103)
    志希「わかってるでしょ。あたしも今ので確信したよ」

    志希「キミに捕まったら、あたしはもう終わり。負け」

    P「……なんかヤバい感じではあったけど」

    志希「今もだよ。今、こうしてる間も全然興奮が止まないくらい、キミの『モノ』にされたくなってる」

    志希「しかもまるでコントロールできない。見たでしょ?」

    P(見たというか、うん)

    志希「キミがやめろって言わなければ、多分してくれるまであれを続けてた」
    46 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:37:18.24 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-138)
    P「……ごめん。もっと別の命令にすればよかった」

    志希「別の?ダメだよ。あれは正解」

    志希「キミに命令された瞬間も、キミに体擦りつけてる間も、恐ろしいほど幸せだったもん」

    P「……幸せ、って」

    志希「さっきの考え方で言えば、本能があたしを褒めてくれてたんだ。よしよし、それでいいぞ、って」

    志希「それで、脳内麻薬どばどばー。頭がドーン」

    志希「結果、頭も体もとろっとろ」

    くちゅっ

    志希「ほら。水音しちゃう」

    P「……っ」
    47 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:38:11.55 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-97)
    志希「で、延期って、いつ。いつならいいの?」

    P「いや、あのな、」

    志希「ダメじゃないよね。キミの匂いは絶対にYESって言ってた」

    P「……うん、まあ、実際あそこまでされたら拒むに拒めないというか」

    志希「ね、いつ?夜?今から二人で失踪しちゃう?」

    P「……えっと、予定決めないとダメ?」

    志希「……あ。そっか」
    48 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:38:48.21 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-78)
    志希「いや、ううん、決めなくていーよ」

    P「うん、それが俺としても助かるというか」

    志希「そうだ。そう。いつでも。いつでもいいんだよ」

    P「え」

    志希「キミに首を掴まれた瞬間、あたしは『負け』なんだ」

    志希「だから、キミのタイミングでいい」

    P「俺の、タイミング」
    49 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:39:18.31 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-193)
    志希「うん。キミが、欲しくなったら」

    志希「あたしがお昼寝中でも、ご飯食べてるときでも、なんなら他の人と話してるときでも」

    志希「事務所のソファーでも、車の中でも、その辺の路地裏でもいい」

    P「……いや、いやいや、そんな」

    志希「あ、携帯持っとく理由ができたね。そーゆー呼び出し方もオッケーだよ?」

    志希「もちろん、最後はキミ次第だけど。キミがすることは、ただひとつ。あたしを捕まえるだけ」

    P「……俺はそんなこと」

    志希「していいんだよ。あたしになら。ううん、違う。むしろ、して欲しいんだ」

    P「……」ゴクッ
    50 : 以下、名無しにか - 2015/05/31(日) 21:40:09.31 ID:+XtovlyE0 (+95,+30,-155)
    志希「……くく。いいね、その顔」

    ちゅっ

    P「っ!?」

    志希「後でちゃちゃっと襲ってくれてもいいよ~♪今すっごいムラムラしてるから」ヒソッ

    P「だ、だから!」

    志希「はーあ、ちひろさんってば、間が悪いなー」

    志希「びっしょびしょだし匂いでバレちゃうよー、これ。着替え着替えーっと」

    志希「ふふ、キミもズボンの中のそれ、早くどうにかしなよ~♪」

    P「……」

    Pチャン「……」

    志希「手伝う?」

    P「いや、本当、とりあえず離れて、俺も落ち着かないから」

    志希「ししし」
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