私的良スレ書庫
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元スレ川内「好きの形」
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何言ってるんですかねぇ。のんびり待ってるんだからブラウザバックなんかしないぞ?w
きょうはしないのか…
たとえ秋までかかっても
いい文かけてればきちんと読むぜ
たとえ秋までかかっても
いい文かけてればきちんと読むぜ
食堂にたどり着くと、二人分の空席に向かって早足で席を取りに行く。
幸い近くのカウンターが空いていた。
出ていく者もちらほらいて、普段見る朝の食堂よりも些か落ち着いた雰囲気があった。
「あっ、提督に神通さん」
足音に気づいたのか、厨房の奥から伊良湖が顔を出した。
「伊良湖。少し遅れたのだが、頼めるだろうか」
「はい。いつものですね?神通さんは……」
「私も同じのを」
「かしこまりました」
軽い会釈をして伊良湖は厨房に戻っていった。
「皆食べ終わりだしたようだな」
左端の椅子を引いて席につく。
私の左側は、厨房と食堂を繋ぐ伊良湖の通り道だ。
「そのようですね」
神通は私の右隣に座った。
心なしか、椅子をこちらに近づけたように感じる。
幸い近くのカウンターが空いていた。
出ていく者もちらほらいて、普段見る朝の食堂よりも些か落ち着いた雰囲気があった。
「あっ、提督に神通さん」
足音に気づいたのか、厨房の奥から伊良湖が顔を出した。
「伊良湖。少し遅れたのだが、頼めるだろうか」
「はい。いつものですね?神通さんは……」
「私も同じのを」
「かしこまりました」
軽い会釈をして伊良湖は厨房に戻っていった。
「皆食べ終わりだしたようだな」
左端の椅子を引いて席につく。
私の左側は、厨房と食堂を繋ぐ伊良湖の通り道だ。
「そのようですね」
神通は私の右隣に座った。
心なしか、椅子をこちらに近づけたように感じる。
「……神通。近くないか?」
彼女は左利きだ。
私と肘が当たるだろうし、食べにくくないだろうか。
「えっ……あっ!申し訳ございません!つい近くに…………!」
神通は再び顔を赤らめる。今日は情緒不安定なようだ。
「起こっているわけではない。君が困らないかと――」
「そ、それはあり得ません!…………あっ……」
さらに顔が赤くなっていく。のぼせたようにも見えるその顔は、顔から火が出るという言葉がいい得て妙に思えた。
「お……お気遣いありがとうございます……」
先程と打って代わってモゴモゴと礼を言う神通。
椅子を右にずらすと顔に両手を当てた。
「ああぁぁ……」
恥じるようなことでは無かったはずだが、彼女は頭を抱え、暫く頬を赤らめていた。
彼女は左利きだ。
私と肘が当たるだろうし、食べにくくないだろうか。
「えっ……あっ!申し訳ございません!つい近くに…………!」
神通は再び顔を赤らめる。今日は情緒不安定なようだ。
「起こっているわけではない。君が困らないかと――」
「そ、それはあり得ません!…………あっ……」
さらに顔が赤くなっていく。のぼせたようにも見えるその顔は、顔から火が出るという言葉がいい得て妙に思えた。
「お……お気遣いありがとうございます……」
先程と打って代わってモゴモゴと礼を言う神通。
椅子を右にずらすと顔に両手を当てた。
「ああぁぁ……」
恥じるようなことでは無かったはずだが、彼女は頭を抱え、暫く頬を赤らめていた。
「……神通」
私は沈黙が苦手というわけではない。
だが、隣に女性がいて黙っているのもどうかと思い、悶々としている神通に声をかけた。
「はい!?……なんでしょうか?」
神通は不意を突かれたかのような顔をして私に向き直った。
だがそれも一瞬で、すぐに普段の落ち着いた顔に戻ったところは流石としか言いようがない。
「いや、大したことでは無いんだ…………」
料理が来るまでの雑談をするため口を開く。
しかしここでひとつの問題が出てきた。
すなわち話題だ。
「……提督?」
私としたことが、なにも考えずに話しかけたのだ。
いや、話題はあるのだが仕事関係のものばかりで、この場に相応しいかと言えばそうではないだろう。
と、ここで閃いた。
「那珂のことなんだが」
「えっ……」
「彼女は、どうしてアイドルになりたいのだろうと思ってな」
とっさに浮かんだ疑問だったが、我ながら中々いいものだと思う。
先程まで那珂と喋っていたのだ。
他愛ない会話としてはいいだろう。
私は沈黙が苦手というわけではない。
だが、隣に女性がいて黙っているのもどうかと思い、悶々としている神通に声をかけた。
「はい!?……なんでしょうか?」
神通は不意を突かれたかのような顔をして私に向き直った。
だがそれも一瞬で、すぐに普段の落ち着いた顔に戻ったところは流石としか言いようがない。
「いや、大したことでは無いんだ…………」
料理が来るまでの雑談をするため口を開く。
しかしここでひとつの問題が出てきた。
すなわち話題だ。
「……提督?」
私としたことが、なにも考えずに話しかけたのだ。
いや、話題はあるのだが仕事関係のものばかりで、この場に相応しいかと言えばそうではないだろう。
と、ここで閃いた。
「那珂のことなんだが」
「えっ……」
「彼女は、どうしてアイドルになりたいのだろうと思ってな」
とっさに浮かんだ疑問だったが、我ながら中々いいものだと思う。
先程まで那珂と喋っていたのだ。
他愛ない会話としてはいいだろう。
「…………そうですね」
落ち着きを払い、思案顔の神通。その顔から苦痛の色が垣間見えた気がした。
「…………わかりません」
そう言って彼女は目を逸らした。
「……そうか」
神通は一向に視線を戻さない。
これは彼女の嘘をついているときの癖なのだ。
「……わかった」
おそらく、私に言えないような事情があるのだろう。私は引き下がることにした。
「ええ…………」
「…………」
しまった。会話が続かない。
神通は先程よりも気が沈んでいるようで、状況は悪化してしまった。
他に良い話題は…………!
「じ、神通。もうひとつ良いだろうか」
「なんでしょうか」
「川内のことだ」
「っ…………はい」
一瞬だけ。ほんの一瞬だが、今確かに神通の顔が歪んだ。
…………もしや、私が見ている彼女達は嘘偽りで、本来は仲が悪いのではないだろうか。
つい探求心が高まり、私は質問を変えた。
「その……川内達とは仲良くやっているか?」
落ち着きを払い、思案顔の神通。その顔から苦痛の色が垣間見えた気がした。
「…………わかりません」
そう言って彼女は目を逸らした。
「……そうか」
神通は一向に視線を戻さない。
これは彼女の嘘をついているときの癖なのだ。
「……わかった」
おそらく、私に言えないような事情があるのだろう。私は引き下がることにした。
「ええ…………」
「…………」
しまった。会話が続かない。
神通は先程よりも気が沈んでいるようで、状況は悪化してしまった。
他に良い話題は…………!
「じ、神通。もうひとつ良いだろうか」
「なんでしょうか」
「川内のことだ」
「っ…………はい」
一瞬だけ。ほんの一瞬だが、今確かに神通の顔が歪んだ。
…………もしや、私が見ている彼女達は嘘偽りで、本来は仲が悪いのではないだろうか。
つい探求心が高まり、私は質問を変えた。
「その……川内達とは仲良くやっているか?」
「…………えっ?」
神通はすっとんきょうな声で尋ね返した。
「いや……君が嫌そうな顔をしたようにみえたんだが……」
「そんなことはありません」
神通は私の目を見て強く否定した。
「出すぎた真似をしたな。すまない」
「お待たせしました」
謝ったところでタイミングよく朝食が運ばれてきた。
「さぁ、食べようか」
「はい」
気を取り直して遅めの朝食にありつく。
「やはり伊良湖のご飯は美味しい」
「お世辞なんて結構ですよ?」
伊良湖は笑顔で頭を下げる。
看板娘のように愛嬌を振る舞う彼女を見ていると、忙しさも忘れてしまいそうになる。
「とても美味しいですよ」
おしとやかに食事を進める神通も箸を休めて言うと、伊良湖は何も言わずに微笑む。
結局、食べ終わったのはいつもよりも1時間も遅れた後だった。
神通はすっとんきょうな声で尋ね返した。
「いや……君が嫌そうな顔をしたようにみえたんだが……」
「そんなことはありません」
神通は私の目を見て強く否定した。
「出すぎた真似をしたな。すまない」
「お待たせしました」
謝ったところでタイミングよく朝食が運ばれてきた。
「さぁ、食べようか」
「はい」
気を取り直して遅めの朝食にありつく。
「やはり伊良湖のご飯は美味しい」
「お世辞なんて結構ですよ?」
伊良湖は笑顔で頭を下げる。
看板娘のように愛嬌を振る舞う彼女を見ていると、忙しさも忘れてしまいそうになる。
「とても美味しいですよ」
おしとやかに食事を進める神通も箸を休めて言うと、伊良湖は何も言わずに微笑む。
結局、食べ終わったのはいつもよりも1時間も遅れた後だった。
今日はここまで
個人的な見解ですが、ヤンデレはギャップ萌えの一種だと考えています。少なくとも私は、本性を歪めて晒す姿に心を奪われます
何が言いたいかというと、もう暫く甘酸っぱいシーンが続くということです。ご了承下さい
川内?まだ寝てます
個人的な見解ですが、ヤンデレはギャップ萌えの一種だと考えています。少なくとも私は、本性を歪めて晒す姿に心を奪われます
何が言いたいかというと、もう暫く甘酸っぱいシーンが続くということです。ご了承下さい
川内?まだ寝てます
おつでした
くっ、今回も川内はお留守番か!しかしやばい匂いがプンプンする…
くっ、今回も川内はお留守番か!しかしやばい匂いがプンプンする…
え?お前ら川内の姿が見えてないの?
ほら、最初からずっと天井から提督を見つめt
ほら、最初からずっと天井から提督を見つめt
川内はまだ寝ている(自分の寝室で寝ているとは言っていない)
そして提督はもう起きている(寝室は空いてる)
この二つの符合から導き出される答えは一つ……!
そして提督はもう起きている(寝室は空いてる)
この二つの符合から導き出される答えは一つ……!
>>70
エルフ君は惚れた女の下にお帰りください
エルフ君は惚れた女の下にお帰りください
「ご馳走さまでした」
「お粗末様でした。あっ、食器は片付けておきますね」
「ありがとうございます」
立ち上がった私たちは挨拶もそこそこに、食堂を早足で出た。
出入口の上の掛け時計を盗み見てさらにスピードをあげる。
これはゆっくりしすぎた。
「今日の予定は……」
「特にありません。強いて言えば日課の業務ぐらいですね」
「そうか」
本当に数日前の私には頭が下がる。
スピードを少し落として後を着いてきていた神通と並走する。
「できれば午前中に終わらせてしまおう」
「午前中に……ですか?」
陣痛は怪訝そうな顔で尋ねる。
私には無理だと言わんばかりの目だ。
「なに、集中すれば1時間もかからんよ」
見栄を張ったつもりは無かったが、神通は肩をすくめた。
「……出来るのですか?」
「あぁ…………さしあたって一つお願いがあるんだが」
「…………ふふっ、わかっていますよ。さっさと終わらせてしまいましょう」
察してくれた神通が口許を緩める。
「お粗末様でした。あっ、食器は片付けておきますね」
「ありがとうございます」
立ち上がった私たちは挨拶もそこそこに、食堂を早足で出た。
出入口の上の掛け時計を盗み見てさらにスピードをあげる。
これはゆっくりしすぎた。
「今日の予定は……」
「特にありません。強いて言えば日課の業務ぐらいですね」
「そうか」
本当に数日前の私には頭が下がる。
スピードを少し落として後を着いてきていた神通と並走する。
「できれば午前中に終わらせてしまおう」
「午前中に……ですか?」
陣痛は怪訝そうな顔で尋ねる。
私には無理だと言わんばかりの目だ。
「なに、集中すれば1時間もかからんよ」
見栄を張ったつもりは無かったが、神通は肩をすくめた。
「……出来るのですか?」
「あぁ…………さしあたって一つお願いがあるんだが」
「…………ふふっ、わかっていますよ。さっさと終わらせてしまいましょう」
察してくれた神通が口許を緩める。
「神通が秘書艦というのはありがたいな」
川内や那珂ではこうもいかないだろう。
……指揮官としてどうかと思うが。
「確かに私は、君がいないと職務をこなせるか疑問だな……」
「……へっ?」
私の自虐的な独り言に、神通は聞き返す。彼女にしては随分と間の抜けた返事だった。
「えっ?あの、今なんと?」
言われて頭のなかで先程口にした言葉を反復する。
恋文のような台詞であることに今気づいた。
「…………なんでも無い。気にしないでくれ」
若干ぶっきらぼうに話を打ち切り、前に視線を戻す。
彼女とはあくまで上官と部下の関係。それ以外の何物でもない。
「も!……もう一度言っていただけませんか?」
「ほ!ほら、そろそろ執務室だ」
やけにしつこい神通。私は彼女を振りきるように若干乱暴に執務室の扉を開ける。
「あっ、待ってください!」
私の後に続いて、神通も滑り込むように駆け足で入った。
川内や那珂ではこうもいかないだろう。
……指揮官としてどうかと思うが。
「確かに私は、君がいないと職務をこなせるか疑問だな……」
「……へっ?」
私の自虐的な独り言に、神通は聞き返す。彼女にしては随分と間の抜けた返事だった。
「えっ?あの、今なんと?」
言われて頭のなかで先程口にした言葉を反復する。
恋文のような台詞であることに今気づいた。
「…………なんでも無い。気にしないでくれ」
若干ぶっきらぼうに話を打ち切り、前に視線を戻す。
彼女とはあくまで上官と部下の関係。それ以外の何物でもない。
「も!……もう一度言っていただけませんか?」
「ほ!ほら、そろそろ執務室だ」
やけにしつこい神通。私は彼女を振りきるように若干乱暴に執務室の扉を開ける。
「あっ、待ってください!」
私の後に続いて、神通も滑り込むように駆け足で入った。
「……さて、さっさと終わらせるか」
何事も無かったように振る舞い席につく。
「え……えぇ、そうしましょう」
不服そうに顔を膨らませる神通だったが、納得してくれたようで渋々私の横の椅子に座った。
「まずは……これか」
綺麗に積まれた紙の山から一枚を選び、目の前に持っていく。
「ふむ……」
大方は大本営との間を取り次ぐような内容で、要するに、地方の提督達の要求に目を通すのだ。
「…………」
神通も書類の山に手を伸ばし、一枚一枚目を通していく。
彼女も私の元でやっているうちに、随分と上達したものだ。もっとも彼女は、自頭が良いので飲み込みが早かったが。
「………………」
先程と打って変わって静かな執務室。
私にはこの空間は居心地が良い。
「…………ふぁ…っ……」
時折手を口に当てて欠伸を隠す神通。
どうやら昨日は寝つきが悪かったらしい。
「…………大丈夫か?」
「はい……」
これだけが勤務中の会話である。
この張り付くような空気が私は好きで、漂う雰囲気からして彼女も同じなのだ。
何事も無かったように振る舞い席につく。
「え……えぇ、そうしましょう」
不服そうに顔を膨らませる神通だったが、納得してくれたようで渋々私の横の椅子に座った。
「まずは……これか」
綺麗に積まれた紙の山から一枚を選び、目の前に持っていく。
「ふむ……」
大方は大本営との間を取り次ぐような内容で、要するに、地方の提督達の要求に目を通すのだ。
「…………」
神通も書類の山に手を伸ばし、一枚一枚目を通していく。
彼女も私の元でやっているうちに、随分と上達したものだ。もっとも彼女は、自頭が良いので飲み込みが早かったが。
「………………」
先程と打って変わって静かな執務室。
私にはこの空間は居心地が良い。
「…………ふぁ…っ……」
時折手を口に当てて欠伸を隠す神通。
どうやら昨日は寝つきが悪かったらしい。
「…………大丈夫か?」
「はい……」
これだけが勤務中の会話である。
この張り付くような空気が私は好きで、漂う雰囲気からして彼女も同じなのだ。
「…………ふぅ」
いつのまにか書類の山は無くなっていて、私と神通は顔を見合わせた。
「…………予定よりも早く終わったな」
「……えぇ」
備えられた掛け時計は、机に着いてから1時間も経たずに仕事が無くなったことを教えてくれた。
少し……いや、かなり早いが本日の勤務は終了である。
私は背伸びをしながら深呼吸した。
「…………君のお陰で早く終わることができたよ」
ありがとう。私がそう言うと、神通は若干顔を赤らめて視線を逸らした。
「…………ふむ」
再び時計に目をやるが生憎時間が大幅に進んでいるわけでもなく、手持ち無沙汰な時間が生まれてしまった。
「今から食事というのも早いが、待つにしても勿体ない……」
このまま椅子に座っていてもいいのだが、如何せんそのような時間の送り方が苦手なのだ。
「神通は、どうしたい?」
「わ、私ですか……?」
「たまには二人で出掛けるというのも良いかと思うのだが」
「ほ……本当ですか……!」
やけに興奮気味の神通に私は頷いた。
「日頃から君にはお世話になっているしな」
いつのまにか書類の山は無くなっていて、私と神通は顔を見合わせた。
「…………予定よりも早く終わったな」
「……えぇ」
備えられた掛け時計は、机に着いてから1時間も経たずに仕事が無くなったことを教えてくれた。
少し……いや、かなり早いが本日の勤務は終了である。
私は背伸びをしながら深呼吸した。
「…………君のお陰で早く終わることができたよ」
ありがとう。私がそう言うと、神通は若干顔を赤らめて視線を逸らした。
「…………ふむ」
再び時計に目をやるが生憎時間が大幅に進んでいるわけでもなく、手持ち無沙汰な時間が生まれてしまった。
「今から食事というのも早いが、待つにしても勿体ない……」
このまま椅子に座っていてもいいのだが、如何せんそのような時間の送り方が苦手なのだ。
「神通は、どうしたい?」
「わ、私ですか……?」
「たまには二人で出掛けるというのも良いかと思うのだが」
「ほ……本当ですか……!」
やけに興奮気味の神通に私は頷いた。
「日頃から君にはお世話になっているしな」
すみません、川内じゃなくて>>1が寝てました
今夜も少しだけ投下します
今夜も少しだけ投下します
投下はいつも通り2200からですが、更にもう一つ警告を
キャラ崩壊注意です。書き溜めを見返したら神通が少しアホの子みたいになってました
忠実にキャラを作っていたはずなんだがな……
キャラ崩壊注意です。書き溜めを見返したら神通が少しアホの子みたいになってました
忠実にキャラを作っていたはずなんだがな……
なるほど……神通さんはポンコツ……
新たな世界を垣間見た気がしました
書き溜めと投下の鼬ごっこですが、以下投下
新たな世界を垣間見た気がしました
書き溜めと投下の鼬ごっこですが、以下投下
「そ!……そうですか」
真面目な顔つきから垣間見える小さな笑顔。
年相応のもので、戦いに身を投じているとは思えない。
「では…………街で食事がしたいです」
「街か……」
思えば、彼女達艦娘の生活圏はここか海に限られている。
海外へ行きたいと思うように、街に憧れを持つのは当然のことなのだろう。
「……よし、わかった。ファミリーレストランだが構わないだろうか?」
「ふぁみりー…………!?」
聞きなれないワードだったためか暫く首を傾げていたが、数秒後に目を見開いて私を見上げた。
「ファミリーですか!?」
ファミリーに異様な関心を示す神通。
私は眉をひそめながら頷いた。
「なんでそのような名称なのかは知らないが、単なるレストランだ」
「えっ……あ…………」
神通は顔を赤らめて目をそらした。
真面目な顔つきから垣間見える小さな笑顔。
年相応のもので、戦いに身を投じているとは思えない。
「では…………街で食事がしたいです」
「街か……」
思えば、彼女達艦娘の生活圏はここか海に限られている。
海外へ行きたいと思うように、街に憧れを持つのは当然のことなのだろう。
「……よし、わかった。ファミリーレストランだが構わないだろうか?」
「ふぁみりー…………!?」
聞きなれないワードだったためか暫く首を傾げていたが、数秒後に目を見開いて私を見上げた。
「ファミリーですか!?」
ファミリーに異様な関心を示す神通。
私は眉をひそめながら頷いた。
「なんでそのような名称なのかは知らないが、単なるレストランだ」
「えっ……あ…………」
神通は顔を赤らめて目をそらした。
「……知ってましたよ?」
一呼吸置いてしれっと平然を装う神通。
……知らなくても仕方のないことなのだが、どうも彼女は変にプライドが高いように思える。
「そうか」
…………やはり、時々抜けているのは姉妹と言ったところか。
「知っているのなら、私が何も言わなくとも料理を頼んだり出来るのか?」
「え……えぇ」
……見ていられない。
「冗談だ。早く準備するぞ」
「ちょっ……提督?」
彼女を置いて廊下に出る。
昼が近づいているためか、食堂へ足を運ぶ者が何人か見受けられた。
「ま……待ってください」
「鍵は頼む」
後ろを振り返らずに、私は玄関へ向かった。
一呼吸置いてしれっと平然を装う神通。
……知らなくても仕方のないことなのだが、どうも彼女は変にプライドが高いように思える。
「そうか」
…………やはり、時々抜けているのは姉妹と言ったところか。
「知っているのなら、私が何も言わなくとも料理を頼んだり出来るのか?」
「え……えぇ」
……見ていられない。
「冗談だ。早く準備するぞ」
「ちょっ……提督?」
彼女を置いて廊下に出る。
昼が近づいているためか、食堂へ足を運ぶ者が何人か見受けられた。
「ま……待ってください」
「鍵は頼む」
後ろを振り返らずに、私は玄関へ向かった。
「…………」
「…………」
「おはよ」
私が顔をしかめて神通が頭を抱える。
この光景を先程も見た気がする。
もっとも、私たちの目の前にいるのは那珂ではなく、場所も玄関だ。
「私も丁度朝ご飯食べたくてさぁ。食堂へ行こうかと思ったんだけど、なんか楽しそうな話が聞こえてきたから……」
そこまで言い終えて間を欠伸で繋ぐのは、川内。
本当についさっきまで寝ていたのだろう。目はトロンとしていて、完全に頭が働いていないように見える。
「…………川内。昨日は何時に寝たんだ?」
いつもの彼女なら、夜戦に出掛けたとしても朝は早い。そこはきっちりしているのだ。
「んと……あのあと軽ーく見張りをして、その後はすぐに寝たけど」
記憶が定かでは無いのか、川内は頭を掻きながら曖昧な返事をした。
「…………はぁ」
先程まで神通が発していた楽しげな空気が、一瞬で重苦しいものに変わった。
「姉がすみません……」
「いや……先程も言ったが、神通のせいでは無いだろ?」
「そーそー、私が寝坊しただけだって。それに皆から怒られなかったし、案外誰も気づいていなかったと思うよ?」
「…………すみません」
神通は朝よりも深く頭を下げた。
「…………」
「おはよ」
私が顔をしかめて神通が頭を抱える。
この光景を先程も見た気がする。
もっとも、私たちの目の前にいるのは那珂ではなく、場所も玄関だ。
「私も丁度朝ご飯食べたくてさぁ。食堂へ行こうかと思ったんだけど、なんか楽しそうな話が聞こえてきたから……」
そこまで言い終えて間を欠伸で繋ぐのは、川内。
本当についさっきまで寝ていたのだろう。目はトロンとしていて、完全に頭が働いていないように見える。
「…………川内。昨日は何時に寝たんだ?」
いつもの彼女なら、夜戦に出掛けたとしても朝は早い。そこはきっちりしているのだ。
「んと……あのあと軽ーく見張りをして、その後はすぐに寝たけど」
記憶が定かでは無いのか、川内は頭を掻きながら曖昧な返事をした。
「…………はぁ」
先程まで神通が発していた楽しげな空気が、一瞬で重苦しいものに変わった。
「姉がすみません……」
「いや……先程も言ったが、神通のせいでは無いだろ?」
「そーそー、私が寝坊しただけだって。それに皆から怒られなかったし、案外誰も気づいていなかったと思うよ?」
「…………すみません」
神通は朝よりも深く頭を下げた。
「まぁ、とにかく外に美味しいもの食べに行くんでしょ?」
人懐っこい笑顔を見せ、扉に手をかける。
「…………仕方ないな」
誰かに絡まれたら困ると頭の片隅で考えてはいたが、まさか川内に捕まるとは思わなかった。
しかも、誤魔化すことも出来ないようだ。
私は観念して息を深く吐いた。
「本来は、秘書艦の仕事を頑張ってくれている神通の為のご褒美なのだが……」
だからと言って、このまま川内を置いていくほど私は鬼ではない。
「やったぁ!」
川内は叫びにも近い喜びの声をあげながら飛び付いて来た。
「姉さん!?」
「川内!?」
私と神通の声が重なる。
「んー?」
対して川内は全く気にしていないようで、上目遣いで私を見た。
人懐っこい笑顔を見せ、扉に手をかける。
「…………仕方ないな」
誰かに絡まれたら困ると頭の片隅で考えてはいたが、まさか川内に捕まるとは思わなかった。
しかも、誤魔化すことも出来ないようだ。
私は観念して息を深く吐いた。
「本来は、秘書艦の仕事を頑張ってくれている神通の為のご褒美なのだが……」
だからと言って、このまま川内を置いていくほど私は鬼ではない。
「やったぁ!」
川内は叫びにも近い喜びの声をあげながら飛び付いて来た。
「姉さん!?」
「川内!?」
私と神通の声が重なる。
「んー?」
対して川内は全く気にしていないようで、上目遣いで私を見た。
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