元スレ八幡「やはり折本かおりがクラスメイトなのはまちがっている」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
151 :
最近折本人気も上がってきたなー
10.5巻のいろはサービスみたいに折本サービス本出ねえかな
152 = 1 :
八幡(女子の会話というものはとかく姦しい)
八幡(女が三人で姦しいという文字になるのは正鵠を射ている)
八幡(この字考えた奴スゲーなまじで。この文字が生み出された時から女子ってまるで進歩してないじゃん)
八幡(……生まれてこの方一歩も前に進んでないどころか後ろに下がっている俺が何かを言えた義理ではないけれど)
相模「そういえばさ、かおりちゃんって、この……ひき、ひき……ヒキタニ? とおな中だったんでしょ?」
結衣「あ」
折本「え? あ、あー、まあね」
八幡(話題がなくなったなら黙っていりゃいいものを。女子ってのはどうして話題を無理くり見つけてまで会話しようとするんですかね)
八幡(なに? 会話続けないと死んじゃう病にかかってるの? 止まると死んじゃうマグロの一種?)
八幡(……女子にマグロとか不味いな。やめよう)
153 = 1 :
相模「昨日の様子だと結構親しげだったけど、どういう関係なの?」
結衣「さ、さがみん……」
相模「結衣ちゃんも気になるでしょ? ねぇねぇかおりちゃん」
折本「あ、あはは……」
八幡(俺の視界は闇に包まれているが、なんとかさんの見せる表情は容易に想像がつく)
八幡(あくまで興味本位で。自分の欲求を満たすためだけに。無邪気に問いかけるのだ)
八幡(俺と折本の背後関係を知らないし、ゆいなんとかさんみたいに俺と折本の気まずさを実際目の当たりにしたわけではないから)
八幡(彼女の態度、それ自体を責めるのはお門違いというものである)
154 = 1 :
八幡(……いや、むしろこれはありがたいことかもしれなかった)
八幡(俺の玉砕話をダシにすれば、折本はなんとかさんとの間に共通の話題を持つことが出来る)
八幡(人の不幸は蜜の味。他者の失敗談をあげつらい、笑いに昇華させるのは現役高校生が持つパッシブスキルだから)
八幡(折本となんとかさんの話が弾み、より仲が深まれば)
八幡(折本が俺に割く時間は減る。俺が孤独でいる時間は増える)
八幡(やるじゃないかなんとかさん。その方向性でどうですか)
155 = 1 :
相模「どうなのさぁ」
折本「……昔、色々あっただけだよ」
相模「色々って?」
折本「本当に、いろいろね」
八幡「……」
八幡(俺の知る折本かおりなら、ここで俺が告白したことを話題に出すはずだ)
八幡(だが……彼女はぼかすばかりで、決定的なことは何も口に出さない)
八幡(……なんでだ)
八幡(もう一度俺を嗤ってくれれば、俺はようやく、本当に未練を断てると思ったのに)
156 = 1 :
八幡(――は……未練?)
八幡(脳裏に過った言葉に愕然とした)
八幡(未練って、なんだよ……。マジでウケないじゃねーか……)
157 = 1 :
相模「えー、気になるなー」
結衣「まあまあさがみん、いろいろはいろいろだよ。あたしもほら、いろいろあるし!」
相模「結衣ちゃんはなんか何もなさそう……」
結衣「それひどくない!?」
折本「あはは……」
八幡(……マジで笑えねぇぞ比企谷八幡)
八幡(一度振られた相手と少し会話するようになっただけで未練が生まれるとかお前の脳内ハッピーセットかよ)
八幡(……自戒も、自重も、まるで何も効いてやいない……)
158 :
唐突なファンメネタでわろた
159 :
いろいろはがいろはいろはに見えた
もうダメかもしれん
160 = 1 :
* * *
キーンコーンカーンコーン
八幡(放課後。すっかり意識の外にあったが、明日からゴールデンウィークだったらしい)
八幡(いいね、ゴールデンウィーク。最高だな、ゴールデンウィーク)
八幡(学校に来なくていいのが何よりありがたい)
折本「……」
八幡(折本はずっと口数が少ない)
折本「……比企谷」
八幡「……………………なんだ」
折本「時差ありすぎでしょ、ウケる」
八幡「……そうかよ」
折本「比企谷さ、寝たフリ下手すぎじゃない? マジウケる」
八幡「……ウケねーから……」
八幡(気づいてんのかよ……)
161 = 1 :
折本「……帰ろっか」
八幡「おう……。……へぁ?」
折本「何その声、ウケる」クスッ
八幡(ナチュラルに返答しちまった……)
八幡「一緒に帰る理由がねえよ」
折本「そうかも。でもさ、どっちもバス通じゃん? だから決定」
八幡「論理が飛躍しすぎてるだろ……」
折本「はいはい、行こう」グイッ
八幡「やめ、だからバランスが崩れるだろうが……」
折本「あっ、ごめん」パッ
八幡「バカ、急に離すな、危ないって……!」
折本「わわわっ、ごめんっ!」グイッ
八幡(近づいたり離れたり忙しい奴だ……。でも、それは俺のことでもあるのかもしれない)
162 = 1 :
【バス停】
八幡(二人並んでバスを待つ)
八幡(……二年前には想像もつかん絵面だな)
折本「……比企谷さ」
八幡「あ……?」
折本「昼、聞き耳立ててたでしょ」
八幡「べ、べべべ別にそんなことないし。何も聞いてないし。意識は闇の底だったし」
折本「寝たフリ下手過ぎだから」
八幡「……そうおっしゃってましたね」
折本「ごめん」
八幡「……、別に……謝られること、ないだろ」
折本「…………そっか」
八幡「おう……」
八幡(儚げで、何かを諦めてしまっているかのような折本の微笑みが、瞼の裏に焼き付いた)
163 = 1 :
再び離席
寝落ちとかウケる
164 :
折本かわいすぎてマジうける
165 :
続き気になりまくりウケる
166 :
相変わらずアホの子ガハマさんマジウケる
167 :
それある!
168 :
続きはよ
169 = 1 :
* * *
八幡(ゴールデンウィーク。新年度が始まって一番最初にやってくる大型連休)
八幡(新生活のスタートダッシュで疲弊した心身をリフレッシュさせるための準備期間)
八幡(ここでしっかり気力ともに回復させた奴は夏休みまでしっかり走り続けられるし)
八幡(うだうだ管巻いて五月病を発症してしまったらばあとはズルズル落ちていくだけ)
八幡(いわばその年の在り様を決める分水嶺。それがゴールデンウィーク)
八幡(……そしてかく言う俺は、病院での診察を終え帰路に就く途中である。経過観察、これ大事)
八幡(世間様が休みだ連休だで浮かれ騒いでいるのに黙々と仕事をこなす医療従事者の方々には頭が上がらない)
八幡(と同時に俺は専業主夫希望の夢をより一層膨らませるのであった。やっぱ労働ってクソだわ)
170 = 1 :
プシュー
八幡(病院からのバスに数分揺られた後、自宅近くの停留所で降車する)
八幡(幸いというかなんというか、この休日中に知り合いと顔を合わせることはなかった)
八幡(……特に、折本と顔を合わせないで済んでいるのは大きい)
八幡(八幡には自分がわからぬ。ついでに言うと折本もわからぬ)
八幡(俺は折本に告白し、振られた。折本は俺を振って、トラウマを植え付けた)
八幡(普通だったら、もうそこで俺たち二人が交わることはないはずなのにな……)
171 = 1 :
【公園】
八幡(降車した停留所の側には公園がある)
八幡(……ちょっと寄ってくか。ベンチに座ってぼけーっとしてよう)
* * *
折本「……あ、比企谷」
八幡「マジかよ」
八幡(俺と折本のエンカウント率高くね? 気のせい?)
折本「……おいっす」ビシィ
八幡「お、おう」
八幡(帰るか……いまここで折本と出会って、まともに会話が続くはずがない)
八幡(……いや待てよ、結局誰相手でも会話がまともに成立しないんだからあまり変わらないんじゃ)
172 = 1 :
折本「散歩?」
八幡「病院の帰り」
折本「あ……」
八幡(だから折本……その顔はダメなんだよ。『休みなのに病院? ウケる』くらい言ってくれ)
折本「そっか……」
八幡「おう……。…………お前は」
八幡(……なんでわざわざ訊いてんの俺は)
折本「あたしは散歩」
八幡「そうか」
173 = 1 :
折本「……あのさ、立ち話もなんだし。ベンチに座らない?」
八幡(折本の考えていることが、俺にはわからない)
八幡(自分が考えていることすらわかりかねる。それが酷く恐ろしかった)
八幡「いや、いい。もう帰るしな」クルッ
八幡(だから、とりあえず逃げることにした。三十六計逃げるに如かず。いい言葉だ)
八幡(欲を言えば労働からも逃げたいものである)
折本「……ちょ、ちょっと待った」
八幡(しかし まわりこまれてしまった!)
174 = 1 :
折本「……折角だし、さ」
八幡「……あのですね、上目遣いは反則だと思うんですが」
折本「え?」
八幡「い、いや、なんでもねえよ……。じゃあ、少し、話すか……」
折本「うん!」
八幡(なんでそんな嬉しそうな顔しちゃうんだよ……)
175 :
八幡が原作並みに声に出すようになってきたな
176 = 1 :
【ベンチ】
折本「比企谷ってさ、休みの時何してんの?」
八幡「……家にいる。で、読書してる。あと勉強」
折本「真面目すぎてウケる」
八幡「高校生としては普通だろ……」
折本「そうかなあ? 高校生は外でパーっとはしゃいでさ」
八幡「俺がそんな真似できると思うか?」
折本「……それも、そっかもね」
八幡「素直に頷かれるとそれはそれで……」
177 = 1 :
八幡「折本はどうなんだ」
折本「買い物、メール、カラオケ……色々かな」
八幡「そうか」
折本「聞いた割に興味薄くない? ウケる」
八幡「まぁな……」
折本「……ゴールデンウィークはどっか行ったの?」
八幡「……今日の病院が初めての外出だよ」
八幡(俺は滅多なことでは外に出ないんでな!)
折本「……あ、あー」
八幡「……げ」
178 = 1 :
八幡「……」
折本「……」
八幡「……」
折本「……」
八幡(ミスったな……さっきと同じことしてんじゃねえか)
八幡(折本の前で病院の話題は出すべきじゃなかった)
折本「……比企谷、あのさ」
八幡「……なんだ?」
折本「ごめん」
八幡「…………」
179 = 1 :
折本「……」
八幡「……折本」
折本「な、なに?」
八幡「……謝りすぎだ」
折本「……そうかも」
八幡「そうなんだよ……」
折本「うん……」
八幡「何度も言うがな……俺は別に、お前に恩を売りたいわけじゃない」
八幡「謝ってほしいわけでも何でもない」
180 = 1 :
八幡「……俺は、俺がやりたいことしかしないんだ」
八幡「そんで、やりたいことやった結果、骨が折れた。それだけだ」
折本「…………」
八幡(……折本は目を丸くしてこちらを見つめていた)
八幡(視線が見事にかち合う。目と目が逢う瞬間ってこれのことか)
八幡(いや待てそれだとダメだろ)
折本「……ぷ、ふふ……あはは……」
八幡(おい。いまボクの顔見て笑った? ねえ折本さんそうなの?)
181 = 1 :
折本「……わかった」
八幡「なにが……」
折本「何でもない。……比企谷、ありがとね」ニッコリ
八幡「……お、う」
折本「どもりすぎ。マジウケる」ケラケラ
八幡「いや、ウケないから……」
八幡(俺はいったい、折本に何を求めていたのだろう)
八幡(折本の口から、謝罪以外の何かを聞きたかったのだろうか)
八幡(……俺自身のためにやったことだと言い聞かせておきながらも)
八幡(折本からの感謝の言葉は、驚くほどすとんと胸に落ちた)
八幡(自分のダブルスタンダードぶりには若干辟易したけれど)
八幡(折本の笑顔がようやく元に戻ったような気がして、それが少し、心地よかった)
182 = 1 :
折本「なんか喉乾いてきちゃったな。なんか飲まない?」
八幡「そうだな……マッ缶飲むか」
折本「なにそれ?」
八幡「え……マッ缶……MAXコーヒー……」
折本「なにそれ初耳なんだけど! ウケる!」ケラケラ
八幡「初耳って……」
八幡(折本お前本当に千葉県民か?)
折本「ま、いいや。じゃあ、MAXコーヒー買ってくればいい?」
八幡「は? いや、何言ってんの……俺が行くんじゃないの」
折本「その脚で歩き回んの?」
八幡「……女子に買いに行かせるよかましだろ」プイッ
折本「……そっか。じゃ、一緒に行こ」
八幡「おう……」
183 = 1 :
八幡(いや、何がおうなんだよ……ハッチーちょっと流されやすすぎィ!)
折本「あ、自販機あった」
八幡「マッ缶はあるな」
折本「そんな好きなの?」
八幡「そりゃな。千葉県民のソウルドリンクだぞ」
折本「ソウルドリンクって……なにそれ、ウケる」
八幡「ウケねえよ……」
八幡(マッ缶を選択することに笑いの生まれる余地なんてないと思いますよ僕は)
184 = 1 :
八幡「で……なに飲むつもりだ?」チャリン
折本「うーん……あたしは緑茶のつもり」
八幡「そうか」ピッ
折本「あっ……」
ガコン
八幡「……ほれ」スッ
折本「……あ、ありがと」
八幡「おう」チャリン
八幡「さて、マッ缶と……」ピッ
185 = 1 :
八幡「……」ゴクゴク
八幡(やはりMAXコーヒーの甘さは最高だ)
八幡(糖分に包まれて天にまで上る心地よさ。……本当に糖分に包まれ過ぎて天に召されたらどうしよう)
折本「……」
八幡「……どした」
折本「ううん。そういえば、MAXコーヒーって飲んだことなかったかもって」
八幡「は? お前千葉県民だよな?」
折本「見ればわかるじゃん……」
八幡「まあ、なんだ。異教徒を導くのも信徒の務めだ。ほれ」スッ
折本「いきなりテンション上がってウケるんだけど。ん、ありがと」
八幡(あれ……? 何となく勢いでマッ缶渡しちまったぞおい!)
八幡(しかも何の疑問もなく折本は受け取ってるし! え? 飲むんですか!?)
186 = 1 :
折本「……ん」ゴクッ
八幡(喉を鳴らすな喉を……艶めかしいでしょーが!)
折本「……うぇ」
八幡「おい」
折本「甘い……」
八幡「当たり前だろマッ缶舐めんなよ」
折本「なんで比企谷が誇らしげなのか意味わかんなすぎてウケる」
八幡「コーヒー風味の練乳だからな」
折本「ぷっ……なにそれ……。はい、ありがと」スッ
八幡「あ、おう……」
187 = 1 :
八幡(何となく口をつけて飲むのは躊躇われるな)
八幡「……味の」
折本「ん?」
八幡「あー……マッ缶の感想はどうだ?」
八幡(三十六計逃げるに如かず。議題のすり替えは重要なテクニックである)
折本「ああ……味? 甘すぎ。ワケわかんないくらい甘くてマジウケる」
八幡「まあ、そうだろうな……」
折本「まぁ、でも……こういう味もあるんだなあ、とは思った」
八幡「……はぁ?」
折本「……飲んでみないとわからないこと、あるもんね」
八幡「……まあ、そりゃな」
八幡(折本の言葉は抽象的で、何を言いたいのか判然としなかった)
188 = 1 :
折本「もっと早めに飲んでおけば、良かったのかも」
八幡「今からでもいくらでも飲めるだろ」
折本「今からでも、か……どうだろね」
八幡「目の前で売ってんだろ。何なら奢ってやる」
折本「……ぷっ、ほんとにテンション上がりすぎでしょ。ウケる」
八幡「マッ缶に関しては、俺は本気だぞ」
折本「……そう。でも、いいかな」
八幡「あっはい……」
折本「比企谷」
八幡「あ?」
折本「……ありがとね」クスッ
八幡「あ、はぁ……」
八幡(謝るのやめたと思ったら、今度はありがとう言い過ぎじゃないですかねこの子)
189 = 1 :
若干ラブコメに突入した気がするぞー
八幡がブレブレでウケる いやウケないから
191 :
書き溜め無いとか言っておきながらこの大量更新とかマジウケる
192 :
奉仕部との邂逅が気になりすぎてウケる
193 :
更新来ててマジウケる
194 = 1 :
* * *
折本「さてと……そろそろ帰ろうかな」
八幡「そうか。まあ、気つけてな」
折本「それ、比企谷のが気を付けるべきだかんね」
八幡(言えている)
折本「……」
八幡「……どしたんすか」
折本「まあ、なに……ちょっと考え事」
八幡「ぼさっとしてると、事故に遭うぞ」
折本「それは大丈夫」
八幡「……ならいいけどな。じゃ、俺帰るわ」
折本「あ、うん。……じゃ、学校で」
八幡「……うっす」
八幡(折本へ適当に返答し、俺は自宅へと足を向けた)
八幡(……今日の俺の言動、思い返したら部屋で悶絶しそうだな)
八幡(……右手に握りしめたマッ缶は、冷たかったはずなのに)
八幡(どうしてか、やけに熱を帯びているように感じた)
195 = 1 :
* * *
八幡(連休明けの学校ほど行きたくないものもそうあるまい)
八幡(学生でそうなのだから社会人ともなればいったいどれだけの闇を心の内に抱えるのやら)
八幡(やっぱり働かない方がいいな。こればかりはまちがいない)
八幡(ゴールデンウィークの邂逅のお蔭か、折本との会話への忌避感は消えていた)
八幡(……いや、いいのか比企谷八幡。お前チョロ谷八幡に改名した方がいいんじゃないのか)
八幡(軸がぶれすぎててオーケンにネタにされちゃうレベル)
八幡(……そんなこと考えてたらバスが来た)
プシュー
196 = 1 :
八幡「……」
八幡(客数はやはり多くない。車内を見渡すと、やはりいた)
折本「……」ビシィ
八幡(無言で敬礼する折本。だからお前は軍人さんですか)
八幡(嘆息し、それでも俺の脚は折本の下へと向かう)
八幡(俺チョロい。マジウケる)
折本「おはよう、比企谷」
八幡「……おう」
折本「座ったら?」ポンポン
八幡(言いながら折本が叩くのは二人掛けの席。は? 二人掛け?)
197 = 1 :
八幡「……隣に座れと?」
折本「その脚で突っ立ってる気?」
八幡「他の席が……」
折本「いいからいいから」グイッ
八幡「だから、引っ張るなと……」
折本「でも、なんだかんだで座ってくれんだね」
八幡「……省エネを心がけてるんでな。逆らうだけ疲れるし……」
折本「そっか」
八幡(……ゆいなんとかさんに会いませんように)
198 = 1 :
八幡「……」
折本「……」
八幡(隣に座ったからと言って、会話がどう進むわけでもない)
八幡(……だが、心の片隅に、その沈黙を心地よく感じている俺がいた)
折本「……あのさ、比企谷」
八幡「あ……?」
折本「ゴールデンウィークに会った時、あたしは謝りすぎだって言ってたじゃん」
八幡「ああ、まあ、言ったな……」
199 = 1 :
折本「それでも、どうしても謝らないといけないことはある、と思う……」
八幡「……そうか」
折本「ん……」
八幡「…………」
折本「…………」
八幡(折本の謝罪。その内容の、予想はつく)
八幡(客観的に見れば、それはあまりにも虫のいい申し出)
八幡(だが……俺の主観的には――)
200 = 1 :
八幡「――まぁ、なんだ。気が向いたら、聞くわ」
折本「……ふふ。聞いてくれるんだ」
八幡「……まぁ」ポリポリ
八幡(大きな溝を抱えながらも、若干だけれど距離を縮めた、そんな歪な関係)
八幡(その歪みを取り除ける日が来るのは、そう遠くないように思える)
八幡(あー、もう……自分のチョロさ加減に失礼ながら大爆笑ですな)
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