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    元スレ勇者「安価で魔王倒す」

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    151 :

    ---------------------------------------
    ※:安価出すまで、長くなりそう。
    ---------------------------------------

     魔法の絨毯を走らせ、大き目の港町へと向かう
    世界が緋蜂の脅威にさらされた現状であっても、港町には
    活気があった。

     ・・・活気というか、
    他の大陸から逃げてきた難民がパニックを起こしているようにも見えるが。

    盗賊少年「あまり、魔法の絨毯を見られるのは良くないかもしれないな」

     という、盗賊少年の意見を採用し、
    街の入り口から遠く離れた所で魔法の絨毯を畳み、道具袋(いくらでもアイテムが入る
    勇者の支給品)の中へと格納し、徒歩で港町の門をくぐる。

     道具屋、雑貨屋で冒険に必要な道具や食料等の補充を済ませ、
    一番の目的であった、冒険者の集う酒場へと二人は歩みを進めた。

    主人「んー?」

     酒場の扉を開けて、店内に入ると
    盗賊少年とロリ勇者の姿を見て、店内の関心が二人に集中する。

     巨大なバスタードソードを背にした、筋肉質の狂戦士の女。
    重厚な鎧を見に纏った屈強な戦士の男、どこにそんな防御力があるのか
    露出の高い鎧を見に纏った女戦士や、ローブを見に纏い立派な杖を持った
    賢者などなど、歴戦の強者たちが店に集まっていた。 👀
    Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)

    152 = 151 :

    盗賊少年「おいおい、なんなんだよ
         随分レベルが高そうな連中ばかりじゃねーか」

    ロリ勇者「ここらだと、割と魔物のレベル低いから
         少し前までルーキーばかり集まっていたんだけどなぁ」

     緋蜂から逃げ回って来た、世界各国の冒険者って事なのだろう。

    主人「なんだい?お嬢ちゃん達
        依頼でも出しに来たのかい?」

     基本的に冒険者ギルドの資格を持った酒場が、民間人から依頼を引き受けて
    店に集まった冒険者達に依頼すると言うシステムだ。

     酒場は手数料と国からの補助金で運営しており、民間人は安く仕事を依頼する事が出来る。
    それでいて、冒険者達が集まり、情報収集や仲間の募集を行う場でもあり
    大きな依頼になると、パーティーやレイドの募集を行ったりもする・

    153 = 151 :

     それは、さておき。

    ロリ勇者「魔王討伐の申請と、仲間の募集に来た」

    主人「その成りで勇者様かい、って事はもしかしてアンタ
        全滅して転生したクチか
        それに、随分レベル低いねぇ、あまり実績も無いみたいだし」

    主人「ま、ウチは仕事するだけだけどね
        えっと、討伐対象は第六天魔王波旬?
        聞かない名だね」

    盗賊少年「一々一言多いな」

    主人「すまんね、性分なんだ
        おーい、誰かー
        この子らと魔王討伐に行く人ー、獲物は第六天魔王波旬だとさー?」

     酒場の女主人が店内の冒険者達に向けて大声を張り上げる、
    日頃からの仕事なのか、喧噪のざわめきを縫って、店内全体に声が良く通る。

    154 = 151 :

    冒険者A「ぎゃはははは、こいつらって
        子供の御守りかよ、勘弁してくれよ」

    冒険者B「第六天魔王波旬?どこのロートル魔王だよ」

    冒険者C「言ってやるなって、冒険に出て速攻全滅食らったって所だろ?」

    冒険者D「今更スライム苛めからレベリングに付き合うのか
         めんどくせー」

     酒場の中全体から、ロリ勇者と盗賊少年をあざ笑う声が
    そこかしこから聞こえる。

    ロリ勇者「まぁ、こんなもんだよな」

    主人「どうやら、仲間募集の方は難しそうだねぇ
        丁度レベルが合う連中は、いないみたいだしねぇ」

     女主人は困ったかのように頭を掻くものの、
    冒険者達の馬鹿にしたかのような声は収まる事は無い。

    155 = 151 :

    ???「私がご一緒させてもらってよろしいでしょうか?」

     そんな中から一人の女性が声を上げ、同時に騒ぎに包まれていた
    冒険者達の声が一気に静まる。

    主人「アンタがかい?慇懃」

    慇懃「私では、不足・・・でしょうか?」

    主人「いんや、アンタなら実力は申し分ないけど
        この子らの相手を、アンタがねぇ」

    冒険者A(お、おい・・アイツら慇懃に目をつけられたぞ)

    冒険者C(可哀想に、詰んだなあいつ等)

     などと言ったひそひそ声が聞こえるが。

    慇懃「何か、問題がございますか?」

    冒険者A「い、いえなんでもねぇっす!」

    冒険者C「魔王討伐頑張ってください、慇懃姉さん」

     慇懃と呼ばれた女性がにこやかにほほ笑むと、陰口をたたいていた
    冒険者達に恐怖の表情が浮かぶ。

     ────────続く。(やってみるけど、上手くキャラ立てられるか少し不安)

    156 :

    不安なら、どんなタイプの狂気であれ
    しばらく善人として描くのもありだと思う
    狂気が露わになるタイミングは書き手次第だし
    1

    157 :

    狂気が暴露するパターンといえば、
    漫画の例で行くなら、敵方よりだがベルセルクのモズグスやブラックラグーンの双子の殺し屋
    のようにいきなりおかしいやつもいれば

    中盤まではまともだけど、主人公が当人の地雷を踏んじゃって徐々に暴露していくパターン

    パンプキンシザーズの主人公のように敵を倒すための道具の影響で徐々に、人の心が失われていき狂人に近づいていく
    パターンとかいろいろ

    158 = 151 :

    いつもキャラの性格までは深く考えずに
    キャラ出した時の話しの流れと、周りの登場人物雰囲気に
    合わせて、話し方とか細かい性格とか作っていくんよね。

    創作の仕方に深みが無いと言うか、
    勢い任せで計算が殆ど無い
    話しが破綻しやすいタイプと言うか。

    そういう意味で、今度逆で人物に合わせて他の状況を
    作って行かないといかんのですよ。

    で、書いている内に慇懃無礼な性格?が
    成り立たなく無さそうな不安がまぁ、少しするわけでして。

    159 :

    な、成り立たなくなるころには
    みんな忘れてるかもしれないし(震え声)

    160 :

    慇懃「貴方達はどうでしょうか?
       こう見えても私、結構戦いには自身がありますよ?
       決して、損はさせませんよ」

     女主人から見せて貰った書類によると、レベルは30オーバーの
    かなりの熟練者のように見られる。

     職業は女勇者となっているが、手に持った武器は僧侶というか
    クレリックといった印象、バランス的に賢者───は、人気職だから難しいとしても
    回復ポジションが居れば安定するから、加えたいなーとは思っていた所だ。

    盗賊少年「もっちろん、大歓迎だぜ
        な、な?」

    ロリ勇者「慇懃さん
        勇者、やっているんですか?」

    慇懃「ええ、長らくソロでやっていましたから
       資格を取って僧侶から、勇者に転向しましたの
       もちろん、今でも僧侶としても健在ですよ?」

     確かに、パーティー履歴を見るとずっとソロで活躍していたようだ、
    しかし、プレートアーマーで全身を固めた、トゲ付きのメイスを持った
    元僧侶の女勇者さんか。

     前線主義っぽそうなのに、冒険者にしては珍しく傷一つない綺麗な顔立ちと言うのは
    恐らく、相当な手練れなのだろう。

    161 = 160 :

     けど、周りの冒険者達の意外と言った驚きの表情が気になるのだが。

    盗賊少年「なんだよ、何か気になる所があるのか?
        僧侶欲しかったんだろ?理想じゃないか」

    ロリ勇者「あ、あぁ
        けとアンタは良いのか?言っちゃなんだけど
        レベル低いよ?ウチら」

    慇懃「もちろんですよ、
       レベルなんて上げれば良いんですよ
       幾らでもレベリングに協力させて頂きますよ?」

     なんだろう、丁寧な物腰と笑顔の裏に違和感を感じる、
    所詮は人の集まりだから、加えた人が地雷だったという事も良くある話。

     一人加えたら、戦力が安定するどころか
    パーティーの関係や連携が崩壊する事も、ままある話。

     まぁ、どのみち低レベル帯のメンバー2人しか居ないのだから、
    崩壊も何も無いだろう。

    盗賊少年「?」

    ロリ勇者「いや、よろしく頼むよ」

    慇懃「ええ、お役に立たせて頂きますわ」

    162 = 160 :

     微妙な表情を見せる冒険者達と、不安気な表情を見せる
    女主人を尻目に、慇懃を伴って街の外のフィールドに出る
    ロリ勇者達。

     わざわざ街の外に出た目的は・・・。

    慇懃「連携の確認ですか?」

    ロリ勇者「魔物との戦いで、とりあえず互いにどんな戦いが出来るのか
         確認しないとな」

     それに、3歳児体型にになってしまって
    どこまで魔物と殺りあえるのか、気になる所でもある。

     一応、僧侶経験者の慇懃を加えた上に
    危ない水着を売り払って整えた装備もある。
     
    安全マージンは相当あるし、簡単には殺られないだろう。

    慇懃「けど、そこまで慎重にならなくてもよろしいのではなくて?
       もうすこし強い相手でしたら、レベリングにもなりますし」

    ロリ勇者「いや、けど
       それは互いの出来る事を把握した後でも」

    慇懃「大丈夫ですよ
       いざとなったら、私がフォローさせて頂きますから」

    盗賊少年「まぁまぁ、慎重になるのも分かるけど
       そこまで固めなくても良いだろうよ」

     確かに、少し慎重過ぎる・・・か?

    慇懃「少し先にメタルスライムの生息地がありますの」

    盗賊少年「へぇ、メタルスライムねー
       いいじゃねーか、上手くすれば今日だけで
       10ぐらいまでレベル上がるぜ?」

    ロリ勇者「いや、しかし」

    慇懃「いざとなったら、キメラの翼も使わせて頂きますよ」

    163 = 160 :

    ※:慇懃無礼って、こんな感じかなぁ、
    後は狂人女勇者要素か。

     低いレベル冒険者が入り込まないような奥地の森を進んでいく3人、
    今までの勇者と盗賊の二人だけならば、諦めて途中で引き返していただろう。

     しかし、高レベルの慇懃嬢の実力は凄まじく。

    慇懃「バギクロォォォオオォス!!!」

     慇懃が呪文を唱えると、凶暴な真空の竜巻が荒れ狂い
    断った一撃で魔物の群れを全滅させる。

    慇懃「まぁ、ざっとこんなもんですわ」

    盗賊少年「っひょー!すげー、すげー」

     最強の風魔法と呼ばれた大魔術を初めて目にした
    盗賊少年のテンションが上がり、まるで子供のように大喜びする。

    盗賊少年「これで、一気にレベル5だぜ
         いままでレベル3でチンタラやってきたのが嘘みたいだぜ」

    ロリ勇者「パワーレベリングかよ」

    盗賊少年「どんな形でも、レベルはレベルさー」

    慇懃「さぁ、ガンガン行きますわよ」

    盗賊少年「おうともさ」

    慇懃「あら?今のでMPが尽きましたわね」

    164 = 160 :

    盗賊少年「じゃぁ、今日はこの辺にしておくか」

    ロリ勇者「いや
         どうやら、そうも行かないみたいだぞ?」

    慇懃「あら?あらら?」

     どうやら、森の木陰に隠れて魔物達に
    取り囲まれたらしい。

     木の陰から見える、特徴的な水色の水滴形状をした
    あの魔物は。

    慇懃「まぁまぁ、スライムですわ」

    盗賊少年「なんだよ、ビビらせやがって
        おら、あっち行け!スラ公ども」

     盗賊少年が武器を振り回して、スライムを追い回す
    相手が低いレベルの魔物だから油断をしていたのだろう。

     木の上から落ちてきたスライムに反応が遅れる。

    慇懃「きゃっ!」

    ロリ勇者「慇懃!!」

     落ちてきたスライムは慇懃の横顔にかじりつくも、
    駆け付けたロリ勇者に剥がされて、逃げ回る。

    ロリ勇者「大丈夫か?」

     幸いに大した怪我ではなく、耳元から少し血が出ている
    掠り傷程度のようだ。

    慇懃「……………………血…。」

     慇懃がそっと顔に手を当て、指に付着した血を見て
    驚愕の表情を浮かべる。

    165 = 160 :

    慇懃「…………私の顔に、傷…………。」

     小さく震えていたが、やがて怒りの表情を浮かべ
    道具袋の中から指輪のようなものを取り出す。

    ロリ勇者「お、おい!」

    盗賊少年「あいつは、祈りの指輪か?」

    慇懃「よくも、よくも私の顔に傷を
       許せない、絶対に…許せない」

     ぶつぶつと小声で呟きながらも
    右手、左手の10本の指全てに祈りの指輪を
    装着していく。

    盗賊少年「一体、何を・・」

    ロリ勇者「まさか?」

    慇懃「殺す…コロス
       コロォオオオオォォォオオォス!!!」

     まるで地獄の底から現れた魔人のような雄叫びを上げ
    両手の指全てに装着された指輪を天に掲げる。

    166 = 160 :

    慇懃「バァァギィィィ!!
       クロス!クロス!!クロォォオオォォス!!」

     狙いも何もあったものではない、慇懃が放った
    幾多もの竜巻は、森の木を薙ぎ払い。
     ズタズタに引き裂いていく。

     嵐に引き裂かれた森から追われた小動物や、魔物達は
    各々に悲鳴を上げながら逃げ戸惑う。

    慇懃「そぉぉぉおこぉぉぉかぁぁぁぁぁ!!」

     逃げる魔物達の中からスライム(先ほどと同じ個体かは知らない)
    を見つけ、例のトゲ付きメイスを片手に、雄叫びを上げながら
    爆走する。

     スライムの上に馬乗りになり、トゲ付きメイスを振り回して
    スライムを殴打。

    慇懃「死ね!死ね!死ねぇぇぇぇええええ!!!」

    スライムA「ぴぎ!!ぴぎぃぃぃいい!」

     不幸なスライムは慇懃に撲殺されて動かなくなると、
    慇懃は次のスライムに狙いを定めてさらに、メイスを乱打する。

    スライムB「ぴぎぃぃぃいい!」

     恐怖におののき涙を流しながら逃げようとする、スライムBだが
    しっかり押さえつけられて逃げる事が出来ない。

    慇懃「よくも私に傷を
       しかも顔に!!顔に!!顔に!!
       この豚野郎が!
       豚が!豚が!豚が!豚が!ブタァァアアァァァ!!!」

     当然スライムを押さえつけている間に
    他の魔物達は逃げようとするのだが、慇懃が竜巻を放ち、
    逃げようとした魔物達の逃げ道を塞ぐ。

    盗賊少年「うわぁ」

    ロリ勇者「こ…これかぁ」

    167 = 160 :

    ※:無理矢理だけど>>140>>141>>144を盛り込んだかな。
    >>143入らなかった、ゴメン。

     慇懃の激怒が収まったのは、森が半分ぐらい
    壊滅した後だった。

    盗賊少年「はーい、痛いの痛いの飛んでいけー」

    慇懃「・・・・・傷跡、残る?」

    ロリ勇者「残らない残らない、こんな掠り傷直ぐ直るから」

    慇懃「うん」

    怪我が嫌ならなんで勇者なんてやっているのだろうとも思う

    けどまぁ、こうやって森に棲む魔物を根こそぎ倒して行ったら
    序盤の街でもレベル30ぐらいにはなるのかもしれない。

    盗賊少年「けど、こうしてみると随分と戦力が底上げされたよな」

    ロリ勇者「俺達自身も、少しは強くなったしな」

    盗賊少年「そりゃ、森の魔物をほぼ一掃すればなぁ」

     死屍累々と倒れた魔物達を一瞥すると、その中の魔物の一体が
    起き上がり、スライムが仲間になりたそうにこちらを見────。

    慇懃「死ねぇぇぇぇぇえええええぇぇ」

     慇懃の投げたトゲ付きメイスが、スライムを沈黙させた。

    ロリ勇者「…………………。」
    盗賊少年「…………………。」

    ロリ勇者「とにかく、魔王を倒すなら俺達も強くなる必要があると思う。」

    盗賊少年「まぁ、レベルもあるとして、後は必殺技とかか?」

    >>176(安価遠い?)

    168 :

    必殺技「ぱふぱふ」を習得するべく、夜の街へGO

    169 :

    なんとなく夜の町を改めて探検する

    171 = 169 :

    なんとなく夜の町を改めて探検する

    172 :

    盗賊にも、相手の武器を強奪する必殺技「真剣白刃取り」を習得させたい

    173 :

    疲れたからパーッと遊ぶ

    175 :

    バイキルトを習得すれば、子供でもだいたいなんとかなる

    176 :

    敵部隊に遭遇

    177 :

    キラーマシン×15&オヤジ戦車×2に町の酒場の戦士たちが町の入口で一方的に虐殺されている風景を目撃

    178 :

    3才のからだを捨てたい

    179 :

    オヤジ戦車って何かと思ったら
    風来のシレンか

    強いの?これ。

    180 = 175 :

    大砲撃ってくるから、低レベルの間はそれなりに強いと思う
    水をぶっかければ、一瞬で無力化するけど

    181 :

    慇懃無礼な奴といえば、
    ゲマ(ドラクエ5)やドルマゲス(ドラクエ8)が
    まさにこれ。

    182 :

    ここに限らず、安価で〇〇でまともな安価が来たとこはあまり見たことねえ

    183 :


    ※:基本>>177で詰められるのは詰める
    どうせ、元々カオスな話だから良いだろ
    でも、入りきらなかったらゴメンよ
    ------------------------------------------------------------------------------

     魔物達との戦いを終え、ロリ勇者達が港町にたどり着いた頃には
    すっかり日が暮れていた。
     他の大陸へと人や物が流れる要の港町には、様々な荷や冒険者が集まる。

    盗賊少年「すげぇな」

     盗賊少年が関心の声を上げる。
    それもそのはず、日が暮れた港町は昼とは全く違う様子を見せていた。

    慇懃「ここは夜になると大体こんなものですよ、
       夜にしか開いていないあやしーお店、
       酒場は当然として、えっちぃお店、挙句の果てには奴隷市場まで」

    ロリ勇者「奴隷なんてのまであるのか」

    慇懃「非合法なんですけどね
       可愛い子は、えっちぃお店に買われていったりとか
       大手勇者様パーティーの荷物持ちや、船員として使われたりとか」

    ロリ勇者「勇者の世界も綺麗毎じゃ済まないわなぁ」

     自分達で荷物を背負って、自分達で乗り物を操縦して
    平原やら山やら川やら、世界中を駆け巡るのは変だなぁと思っていたし
    魔物と戦いたく無い一般人を雇う事も無いだろうから、そんなモノに手を出しているのだろうが。

     勇者の世界の真っ黒なもんである。

    盗賊少年「ともかくだ」

    ロリ勇者「んー?」

     魔物との戦いで疲れ果てたから
    さっさと宿でも取りたかった所なのだが、盗賊勇者の声にロリ勇者は
    気だるげな返事を返す。

    184 = 183 :

    盗賊少年「こういう街なら、俺達のターゲット
         第六天魔王の情報も手に入るかもしれない」

    慇懃「そりゃ、当然情報屋とかも居ますけど
       盗賊君、キミはアテとかあるんですか?」

    盗賊少年「無い」

    ロリ勇者「だろうな」

     なんせ、来たばかりな街だし。

    盗賊少年「けどよ、腐っても俺ァ盗賊よ
         長年培ってきた嗅覚ってもんがあらぁ
         と、言う訳で情報収集に出てくるから軍資金くれ」

    ロリ勇者「しゃーねーな、1000Gで良いか?」

    盗賊少年「おおー、太っ腹だな勇者
         アンタ大物になれるぜ」

     懐から金貨1000枚の皮袋を取り出すと、気前良く
    盗賊少年に放り投げる。

    慇懃「良いんですか?」

    ロリ勇者「どの道、骨休めは必要だろ?
         それに慇懃が魔物を根こそぎたおしてくれたお蔭で
         懐具合にはかなり余裕が出来たしな」

    盗賊少年「まぁ、そんな訳で大船に乗ったつもりで
         枕を高くして、宿で休んでな
         朝までにゃ戻る」

     意気揚々と、盗賊少年は繁華街へとご機嫌な足取りで
    あるいて行き、大通りに構えた派手な看板の店で
    若いお姉ちゃんに話しかけられ。

    盗賊少年『ここに必殺技を掴む為に必要ななにかがある!
         俺にはわかるんだ』

     勇者と慇懃にアイコンタクトでそんな感じな事を告げ
    そして店の中へと消えて行った。

     看板には「おっPUB」と書いてある。
    まぁ、何をしにいったのかは容易に想像がつく。

    慇懃「・・・・・・お盛ん、ですね
       体は3歳児なのに」

    ロリ勇者「中身はおっさんなんだろ」

    慇懃「貴方は、よろしいんですの?」

    ロリ勇者「今の俺は3歳女児だからなぁ、さすがに何もする気が起きん」

    慇懃「あら、お気の毒」

    185 = 183 :

     慇懃を連れ立って先に宿に戻る事にする、
    先の酒場の2階が冒険者向けの宿屋となっており、勇者許可証があれば
    格安で宿泊する事が出来る。

     が、宿の扉を開けると夜の酒場だというのに
    殆ど客がいなかった、昼はあんなに冒険者や勇者達が詰めていたと言うのに。

    ロリ勇者「あれ?」

    主人「んー?ああ、おかえり
        無事だったんだね」

    慇懃「ここに居た連中はどうしたんですの?」

     ロリ勇者が訪ねようとした疑問を、慇懃が代わりに口にしてくれる。

    主人「あぁ、大手の勇者様が来てね
        凶暴な魔物が出たってんで、レイド組んで出て行ったよ」

    ロリ勇者「レイドって、ここの冒険者達をほぼ全員連れてか!?」

    主人「しかも、報酬前払い
        即金でポケットマネーで気前よく」

    慇懃「お金って、ある所にはありますのね」

    主人「そんな訳でアンタ達
        休むなら、個室使ってくれて良いよ」

     同じ料金の宿屋だとしても、
    大概、冒険者向けの部屋はレベルが高い人ほど良い部屋が宛がわれる、
    慇懃はともかく、ロリ勇者や盗賊少年ぐらいのレベルでは12人ぐらいの大部屋に
    放り込まれて毛布一枚で寝る事になるのだが。

     冒険者達が軒並み出払っているおかげで、高レベル冒険者用の部屋が
    開いているらしい。

    ロリ勇者「遠慮なく使わせてもらうかね
         さすがに疲れた」

    慇懃「それでは、また明日に」

     慇懃と別れて個室で上等なベッドに横たわると、
    このところの疲れが溜まっていたのか、一気に眠気が噴き出してくる。

    186 = 183 :

     そのままどれ程眠っていたのだろうか、外が暗いからまだ夜中のようだった
    朝まで目を覚まさないと思ったが、何かの気配を感じて目が覚めた。

     ロリ勇者が枕元の剣を手に取り、抜き放とうとすると同時に
    個室の扉が軋みを上げてゆっくりと開く。

    盗賊少年「勇者」

    ロリ勇者「驚かすなよ」

     廊下から姿を現した盗賊少年の姿を確認して、
    ロリ勇者は警戒を解く。

    盗賊少年「騙された」

    ロリ勇者「は?」

    盗賊少年「騙されたんだよぉぉおおぉ
         1000Gでパフパフやらせてくれるとか言うから
         入り口の姉ちゃんに連れられて行ったらよぅ!?
         部屋を暗くしたいとかいってよぅ!?!?」

    盗賊少年「パフパフしてくれて気持ち良いとか思って
         最後に灯り点けたらよぅ!!??」

    ロリ勇者「あー……うん、何があったか大体わかったから。」

     まぁ、ロリ勇者としてはオチが見えたからそれ以上は追及しない
    つもりだったのだが。

    盗賊少年「おっさんがいたんだよぉおおおぉお!!」

    ロリ勇者「まぁ、そりゃぁある意味夜の街の伝統みたいなもんだし
         この街に来た男の冒険者の全員が通る道だから」

    盗賊少年「しかも、3歳だてらに第六天魔王を倒すとか知られたら
         気に入られちゃったんだよぉおおおおぅ!!」

     盗賊少年が涙ながらに訴えて来るが、ロリ勇者は面倒なので
    半分聞き流す事にした。

    ロリ勇者「んで、期待はしていないけど
         情報はどうしたよ?」

    187 = 183 :

    盗賊少年「情報は無かったけど、収穫はあった
         ちょっと剣で斬りかかって来てくれ、出来れば頭上から」

    ロリ勇者「おいおい、危ないぞ?」

    盗賊少年「いいから、本気で」

    ロリ勇者「まぁ、そこまで言うなら」

     とはいえ、危ないので鞘に剣を納めたままロリ勇者は
    盗賊少年に剣を振り下ろす。

    盗賊少年「キィィイイイイィィエェェェェエエエエエェェェィ!!!」

     甲高い奇声と共に、盗賊少年は両の手で振り下ろされた剣を掴むと
    驚いたロリ勇者の手からそのまま剣を奪い取る。

    盗賊少年「第六天魔王はカタナとかって、武器を使うらしく
         カタナと戦うならこの奥義を覚えて行けって
         おっさんにみっちりしこまれたんだよぉおおぉおお!!」

    ロリ勇者「いや、もう何をどう突っ込めば良いのやら
         1000Gで奥義教えてくれたなら、かなり得したじゃねーかよ
         つか、一晩で奥義マスターするってすげぇなお前」

    慇懃「…………うるさいですね、何かあったんですか?
       あれ?盗賊君??」

     扉を開けたまま大騒ぎしていたせいか、慇懃まで起きてきてしまった。

    -------------------------------

    長くなるな、・・・つづく。

    188 :

    ロリ勇者「何でも良いけど、深夜に
         宿で大騒ぎするなよ」

    盗賊少年「すまん」

     案外素直に謝る盗賊少年、疲れていたのに
    果てしなくどうでも良い事で叩き起こされたものだ。

    ロリ勇者「ったく、
         お前の部屋はそっちだ、個室だとよ」

     再び寝なおそうと、部屋の扉を閉じかけたその時───。

     宿の外から爆発音が轟いた。

    盗賊少年「うぉっ!?」

    慇懃「なになに!?なんですか!?」

     窓ガラスがビリビリと振動し、さらに続いて幾つもの
    爆音が続く。

    189 = 188 :

     ロリ勇者は部屋の窓に駆け寄り、窓を開けると
    街の入り口の方の空が赤く染まっていた。

    慇懃「火事・・ですか?」

    盗賊少年「違う、こいつは」

     遠くから聞こえる呪文詠唱の声、そして何かが金属同士が
    ぶつかるような音。

    ロリ勇者「戦闘だ!近いぞ」

     ロリ勇者は言い放つと同時に武具を装着し、盗賊少年と
    慇懃も部屋に戻る。

     装備を整えていると、警鐘の音が港町に鳴り響く。
    警鐘の音からして、魔物の襲撃があったらしい。

    ロリ勇者「急げ!!」

    盗賊少年「俺、寝てねぇよ」

    慇懃「自業自得です!」

     街に魔物が襲撃して来た際は、街に滞在している
    冒険者は無条件に駆り出される、酒場で酒をのんでいる時も
    飯を食っている時も、寝ている時も例外ではない。

    190 = 188 :

     ロリ勇者一行と、レイドに駆り出されずに残っていた
    冒険者達が一階の酒場に降りると、酒場の女主人が
    例の良く通る声で怒鳴りつけて来る。

    主人「遅いよ!アンタら」

    ロリ勇者「場所は!?」

    主人「北門だ、急ぎなァ!!」

     言われるがままに酒場を飛び出し、街の北側の出口に向けて
    走り出す。

     戦場が近づくにつれて、戦闘の音が激しくなり
    何かが飛んでくる風切り音がする。

    盗賊少年「なんでぇ?あの黒い球」

    慇懃「大砲です!伏せて!!」

     慇懃の声と同時に反射的に盗賊少年とロリ勇者は伏せる。
    黒い砲弾が民家の石壁に当たると同時に炸裂し、
    石壁を粉々に吹き飛ばす。

    盗賊少年「おいおい、石壁が粉々になったぞ!?」

    ロリ勇者「なんだ、あれは」

    191 = 188 :

    慇懃「鋼鉄の弾を物凄い速度で射出する兵器です!
       当ったら即死です!」

    ロリ勇者「だろうな」

     言われるまでも無く、当ったら・・いや掠っただけで
    死ぬのは見て分かる。
     街の入り口にたどり着くと既にそこは戦場だった、
    街を背にして戦い続ける、見覚えのある顔の戦士達
    昼間に見たロリ勇者達を馬鹿にして来たあの戦士達だ。

     そして、その向うに見えるのは。

    盗賊少年「マジかよ」

     盗賊少年が青ざめるのは無理も無い
    不気味な無表情の赤い単瞳に六本の足、手にした曲刀と大型のボウガン
    前進を強固な装甲で覆った、機械の魔物。

    ロリ勇者「キラーマシン」

     かの有名な殺人機械、相当な実力を持つ勇者であっても
    破壊する事は困難だと言われる。

    192 = 188 :

    慇懃「下がってください!
       貴方達では無駄死にです!」

    戦士「馬鹿言え!ここで食い止めなかったら
       街に入り込んじまうんだよ!!」

    賢者「クソ!
       まさか街まで追って来るなんて」

     戦士が雄叫びと共にバトルアックスを掲げて力任せにキラーマシンの
    装甲に叩きつける、しかし頑強な装甲にはヒビ一つ入れる事が出来ず
    バトルアックスは難なくはじかれる。

     無表情なモノアイが戦士を捉え

    戦士「くそったれがぁぁぁぁああぁあ!!」

     手にした曲刀が戦士の体を真っ二つに引き裂いた、
    血飛沫が辺りを赤く染め上げる。

     戦士の散り際を見て賢者は覚悟を決めたのか
    賢者はとある呪文を詠唱する。

    慇懃「やめなさい!
       それを使っても無駄です!
       キラーマシンに呪文は効きません」

    193 = 188 :

     詠唱した呪文の内容をを察したのか慇懃が賢者に叫ぶが。

    賢者「いいから早く門を閉ざせ!
       巻き添えを食らうぞ!」

    盗賊少年「悪ぃな」

     賢者の様子に盗賊少年はただならぬ様子を感じたのか、
    レバーを操作して、街の門を閉鎖する。

     門が閉じると同時に賢者の呪文が完成し、
    そして最後の発動キーが詠唱される。

    賢者「──────メガンテ!!」

     賢者の命と引き換えに光と爆風が荒れ狂い、
    キラーマシンとオヤジ戦車達が光に包まれていった。

     ややあって、光が収まり、
    そして、門の上から外を見下ろしてみると
    土煙の中から、数体のキラーマシン達が姿を現す。

    194 = 188 :

    ロリ勇者「ちっ!」

    盗賊少年「馬鹿、待て!
         お前が言った所で何になる!」

     盗賊少年の静止を振り切って、門の横の通用口から
    剣を手にロリ勇者が飛び出す。

    ロリ勇者「時間を稼ぐ!
         街の連中を船に乗せて退避させろ!」

     キラーマシンの振り下ろした刀を紙一重で回避する、
    どうやら小さい体に上手く照準を合わせる事が出来ないらしい。

     しかし、数体のキラーマシンの攻撃を捌く事なんぞ出来るはずもなく。

     背後に居たキラーマシンの剣がロリ勇者に振り下ろされる。

    盗賊少年「キェェエエエエエェェエエエェ!!!」

    慇懃「バイキルト!!」

     盗賊少年の奇声と共に、振り下ろされたキラーマシンの剣が
    両手で挟んで止められる。

    盗賊少年「奥義!真剣白刃取りからの、無刀取りィ!!!」

     慇懃によって倍化された凄まじい筋力でキラーマシンの剣が受け止められ
    そのまま相手の力を受け流しつつ、奪い取る。

    ロリ勇者「おお!すっげぇ
         んじゃ、残りも頼む」

    盗賊少年「マグレだ!畜生め!!
         いいからさっさとトンズラするんだよ」

    ロリ勇者「けど、逃げるまでの時間稼ぎが」

    盗賊少年「命あってのモノだねだろうが」

    195 = 188 :

    どうする?
    >>198

    ---------------------------------------------------------
    >>177メインで組み込み
    >>169、170、171、174組み込み
    >>170、167かなり無理矢理組み込み
    >>組み込み
    >>176組み込み?(176と競合?)
    >>178入らなかった、すまん。

     出来るだけ入れてみるけど、支離滅裂になって行く。
    (元々無茶苦茶だけども)

    ところでこれ、全然魔王(信長?)が出る気配無いんだけども
    纏まるんですかね?

    196 :

    変化の杖を手に入れて、大人モードで戦おう

    >>195
    案ずるな
    安価を信じる心が……奇跡を生む!

    197 :

    意外な奴らに活躍所を全て持ってかれる

    198 :

    自作戦車「第六天魔王波旬 織田信長」号に搭乗した女主人とその店員の二人の勇士により
    あっさり残りのキラーマシンを撃破

    199 :

    ロリ勇者が大魔王サタンの気まぐれにより三才児から十四才児に成長
    大魔神斬りとステテコダンスが使用できるようなる

    200 :

    いつになく、無茶苦茶なんな。


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