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元スレ提督「ウチは平和だなぁ」艦娘「表面上は」
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ここの吹雪は腐っているのか
提督を襲うのがショタとかなら許すのかねww
提督を襲うのがショタとかなら許すのかねww
>>751
吹雪「私そういうの嫌いじゃないですから!」
吹雪「私そういうの嫌いじゃないですから!」
>>744
あなた五航戦なんですか?
あなた五航戦なんですか?
>>757
五航戦さんちーっす
五航戦さんちーっす
それから・・・
私は実戦で勝利を重ね、
レベルも上がり、改装を受けて航巡になった。
提督「おめでとう、鈴谷。よく頑張ったな」
提督はまるで自分のことのように喜んでくれた。
その一言が嬉しかった。
その為に頑張ってきたと思えた。
本当に・・・この人が好き・・・大好き。
なのに不安が消えない。
心の奥底では、『信じていいの? 本当に?』
そう懸念し続ける自分が居た。
そして・・・
ある日の真夜中。
私は全ての不安を消すために決心する。
コンコンッ
提督「誰だ?」
鈴谷「まだ起きていたんだ」
提督「鈴谷か・・・おまえこそまだ起きてたのか」
鈴谷「・・・・・・」
提督「ここには慣れたか?」
鈴谷「・・・うん。みんな優しいよ」
提督「そうか・・・良かった」
私は実戦で勝利を重ね、
レベルも上がり、改装を受けて航巡になった。
提督「おめでとう、鈴谷。よく頑張ったな」
提督はまるで自分のことのように喜んでくれた。
その一言が嬉しかった。
その為に頑張ってきたと思えた。
本当に・・・この人が好き・・・大好き。
なのに不安が消えない。
心の奥底では、『信じていいの? 本当に?』
そう懸念し続ける自分が居た。
そして・・・
ある日の真夜中。
私は全ての不安を消すために決心する。
コンコンッ
提督「誰だ?」
鈴谷「まだ起きていたんだ」
提督「鈴谷か・・・おまえこそまだ起きてたのか」
鈴谷「・・・・・・」
提督「ここには慣れたか?」
鈴谷「・・・うん。みんな優しいよ」
提督「そうか・・・良かった」
鈴谷「・・・私をこのまま、ここに置いていていいの?」
提督「・・・鈴谷? どういう意味だ?」
鈴谷「私さ、前の鎮守府で黒提督を殺そうとした」
提督「・・・知っている」
鈴谷「失敗しちゃったけどね」
提督「・・・・・・」
鈴谷「提督はさ、夜曾野さんに言われたから私を気に掛けてくれたの?」
提督「・・・最初はそうだったかもな。でも今は違う」
提督「君の境遇を聞いて、力になりたいって思った」
提督「心から助けたいって思った・・・」
鈴谷「優しいね・・・提督は」
鈴谷「私はさ、もう何も信用出来なかった。人も艦娘も」
鈴谷「信じても裏切るから。酷いことするから。私を否定するから」
提督「・・・・・・」
鈴谷「でも・・・ここに来て・・・」
鈴谷「暖かさを知ったんだ。とても心地がいい・・・暖かさを」
提督「そう思ってくれるなら嬉しいよ」
鈴谷「でも恐いんだ。全部、全部、全部・・・」
鈴谷「なんかの失敗で消えちゃいそうで・・・」
鈴谷「信じてもまた裏切られるんじゃないかってさ」
提督「・・・鈴谷? どういう意味だ?」
鈴谷「私さ、前の鎮守府で黒提督を殺そうとした」
提督「・・・知っている」
鈴谷「失敗しちゃったけどね」
提督「・・・・・・」
鈴谷「提督はさ、夜曾野さんに言われたから私を気に掛けてくれたの?」
提督「・・・最初はそうだったかもな。でも今は違う」
提督「君の境遇を聞いて、力になりたいって思った」
提督「心から助けたいって思った・・・」
鈴谷「優しいね・・・提督は」
鈴谷「私はさ、もう何も信用出来なかった。人も艦娘も」
鈴谷「信じても裏切るから。酷いことするから。私を否定するから」
提督「・・・・・・」
鈴谷「でも・・・ここに来て・・・」
鈴谷「暖かさを知ったんだ。とても心地がいい・・・暖かさを」
提督「そう思ってくれるなら嬉しいよ」
鈴谷「でも恐いんだ。全部、全部、全部・・・」
鈴谷「なんかの失敗で消えちゃいそうで・・・」
鈴谷「信じてもまた裏切られるんじゃないかってさ」
鈴谷「今度、裏切られたら・・・」
鈴谷「私は多分、貴方を殺してしまうかもしれない」
鈴谷「こんなに良くしてくれた仲間を殺してしまうかもしれない」
提督「・・・・そんなことはないさ」
鈴谷「皆もさ・・・」
鈴谷「仲間だって言ってくれる一方で・・・」
鈴谷「本当は提督に言われたから・・・」
鈴谷「優しくしているだけなんじゃないかって・・・」
鈴谷「そうやって・・・心の底では誰も信用してない」
鈴谷「嫌な女だよね私」
鈴谷「そんな危険な娘を置いておける?」
鈴谷「だからさ・・・私を完全に貴方のモノにしてよ」
そう言うと鈴谷は服を脱ぎ始める。
提督「・・・おいっ!!」
鈴谷「私ね、色々酷いことされたけど」
鈴谷「女として大事なモノは守ったよ? そこまで奪われたら屈辱だから」
提督「やめなさい・・・」
鈴谷「貴方だったらいいと思ったの」
鈴谷「私を滅茶苦茶にしてよ。悪いこと全部消してよ・・・」
鈴谷「そうしたら変われるから・・・」
鈴谷「私は多分、貴方を殺してしまうかもしれない」
鈴谷「こんなに良くしてくれた仲間を殺してしまうかもしれない」
提督「・・・・そんなことはないさ」
鈴谷「皆もさ・・・」
鈴谷「仲間だって言ってくれる一方で・・・」
鈴谷「本当は提督に言われたから・・・」
鈴谷「優しくしているだけなんじゃないかって・・・」
鈴谷「そうやって・・・心の底では誰も信用してない」
鈴谷「嫌な女だよね私」
鈴谷「そんな危険な娘を置いておける?」
鈴谷「だからさ・・・私を完全に貴方のモノにしてよ」
そう言うと鈴谷は服を脱ぎ始める。
提督「・・・おいっ!!」
鈴谷「私ね、色々酷いことされたけど」
鈴谷「女として大事なモノは守ったよ? そこまで奪われたら屈辱だから」
提督「やめなさい・・・」
鈴谷「貴方だったらいいと思ったの」
鈴谷「私を滅茶苦茶にしてよ。悪いこと全部消してよ・・・」
鈴谷「そうしたら変われるから・・・」
提督は自分の上着を脱ぐと私に被せた。
鈴谷「私のことは抱けない?」
鈴谷(また私は失敗したのかな・・・)
鈴谷(私、馬鹿だから・・・)
鈴谷(もう・・・どうしていいかワカラナイや)
提督「自分の体はもっと大事にしろ・・・女の子なんだから」
鈴谷「覚悟して来たんだけどな・・・」
提督「そんなに震えてか?」
そう言われて気がついた。体が震えていることに。
鈴谷「でも、そうでもしないとっ!!」
鈴谷「私はもう裏切られない、そんな絶対的確信が欲しいの!!」
鈴谷「そうじゃないと怖いんだよ・・・」
鈴谷「ようやく楽しいって思えるようになったのにっ!!」
鈴谷「また突然、全部消えちゃう気がして・・・」
提督「もう誰も鈴谷を裏切らない!! 俺も、皆も!!!!」
鈴谷「・・・ありがとう。でも信用出来ないんだ。人なんて内面は分からないから」
提督「鈴谷っ!!!」ギュー
鈴谷「・・・え? 提督?」
鈴谷(抱きしめられてる・・・///)
鈴谷「私のことは抱けない?」
鈴谷(また私は失敗したのかな・・・)
鈴谷(私、馬鹿だから・・・)
鈴谷(もう・・・どうしていいかワカラナイや)
提督「自分の体はもっと大事にしろ・・・女の子なんだから」
鈴谷「覚悟して来たんだけどな・・・」
提督「そんなに震えてか?」
そう言われて気がついた。体が震えていることに。
鈴谷「でも、そうでもしないとっ!!」
鈴谷「私はもう裏切られない、そんな絶対的確信が欲しいの!!」
鈴谷「そうじゃないと怖いんだよ・・・」
鈴谷「ようやく楽しいって思えるようになったのにっ!!」
鈴谷「また突然、全部消えちゃう気がして・・・」
提督「もう誰も鈴谷を裏切らない!! 俺も、皆も!!!!」
鈴谷「・・・ありがとう。でも信用出来ないんだ。人なんて内面は分からないから」
提督「鈴谷っ!!!」ギュー
鈴谷「・・・え? 提督?」
鈴谷(抱きしめられてる・・・///)
提督「過去にどんな酷いことがあったかは知ってる」
提督「辛かっただろう、助けて欲しかっただろう・・・」
提督「でも、今はお前は俺の艦隊の艦娘で、大事な部下だ」
提督「オマエは俺が絶対守ってあげるから・・・」
提督「もう、二度とあんなことにはならないから・・・」
提督「絶対に裏切らない。絶対に・・・」
提督「皆だって、俺に言われたからじゃない、お前を認めてるんだよ」
提督「同じ艦隊の仲間だって、友達だって、家族だって」
鈴谷「家族か。前にも言ってくれたよね・・・」
提督「この艦隊の皆は家族だ。共に生活して、共に戦っていく・・・家族だ」
提督「ここでは、もう誰もお前に酷いことはしない」
鈴谷「今度は・・・本当に信じていいのかな?・・・」グスッ
提督「ああ、信じろ・・・信じてくれ」
提督「信じてくれたこと、後悔はさせないよ。絶対に」
提督「悲しい過去は変えられないけど・・・」
提督「これから、いくらでも楽しい未来は作れるんだ」
提督「皆と、これから作っていこう? 楽しいって思える未来をさ」
鈴谷「・・・提督」
提督「それでも・・・もし俺が裏切ったなら・・・」
提督「そう、少しでも感じたなら、その時は俺を撃てばいい」
提督「辛かっただろう、助けて欲しかっただろう・・・」
提督「でも、今はお前は俺の艦隊の艦娘で、大事な部下だ」
提督「オマエは俺が絶対守ってあげるから・・・」
提督「もう、二度とあんなことにはならないから・・・」
提督「絶対に裏切らない。絶対に・・・」
提督「皆だって、俺に言われたからじゃない、お前を認めてるんだよ」
提督「同じ艦隊の仲間だって、友達だって、家族だって」
鈴谷「家族か。前にも言ってくれたよね・・・」
提督「この艦隊の皆は家族だ。共に生活して、共に戦っていく・・・家族だ」
提督「ここでは、もう誰もお前に酷いことはしない」
鈴谷「今度は・・・本当に信じていいのかな?・・・」グスッ
提督「ああ、信じろ・・・信じてくれ」
提督「信じてくれたこと、後悔はさせないよ。絶対に」
提督「悲しい過去は変えられないけど・・・」
提督「これから、いくらでも楽しい未来は作れるんだ」
提督「皆と、これから作っていこう? 楽しいって思える未来をさ」
鈴谷「・・・提督」
提督「それでも・・・もし俺が裏切ったなら・・・」
提督「そう、少しでも感じたなら、その時は俺を撃てばいい」
鈴谷「・・・分かった」
鈴谷「その代わり、もし逆に私が皆を・・・」
鈴谷「提督を裏切ったら・・・提督が私を撃って・・・殺して」
提督「それは・・・・・・」
鈴谷「・・・できない?」
提督「当たり前だろう」
鈴谷「これは契約だよ。そうじゃないと私は前に進めないから・・・」
提督「・・・分かった。約束する」
提督「そして、そんなことに絶対ならないことも約束しよう」
言いたい事を全部ぶちまけたら心の奥底にあった不安は、
何時の間にか綺麗さっぱり消えていた。
鈴谷「ありがとう。改めてよろしくね。提督」
提督「ああ、よろしくな。鈴谷」
鈴谷「その代わり、もし逆に私が皆を・・・」
鈴谷「提督を裏切ったら・・・提督が私を撃って・・・殺して」
提督「それは・・・・・・」
鈴谷「・・・できない?」
提督「当たり前だろう」
鈴谷「これは契約だよ。そうじゃないと私は前に進めないから・・・」
提督「・・・分かった。約束する」
提督「そして、そんなことに絶対ならないことも約束しよう」
言いたい事を全部ぶちまけたら心の奥底にあった不安は、
何時の間にか綺麗さっぱり消えていた。
鈴谷「ありがとう。改めてよろしくね。提督」
提督「ああ、よろしくな。鈴谷」
それから今まで溜まっていたモノを吐き出すように泣いた。
心に重く圧し掛かっていたモノが消えていく。
これで、ようやく全ての枷から開放された気分だった。
涙で滲む視線の先に・・・
あの時、私を庇って沈んだ娘が見えた。
鈴谷(ごめんね。私は・・・もう大丈夫だから・・・)
今まで悪夢にしか現れなかった彼女が私に向かい微笑んだ。
―――良かったね。これで私も安心して皆の所に行けるかな。
そう言われた気がした。
彼女は死んだ後も私を・・・そう思うと涙が止まらなかったが、
とてもとても優しい気持ちになれた。
言いたい事は山ほどあった。謝りたかった。
でも自然と頭に浮かんだ言葉は感謝の言葉だった。
鈴谷(本当にありがとう・・・)
彼女はとても満足そうに優しく笑いながら静かに消えていった。
まるでもう心残りはないとばかりに。
鈴谷(もう大丈夫。私は・・・前に進むよ。貴女の分まで・・・)
提督は優しく私を抱きしめて、泣き止むまで撫でてくれた。
心に重く圧し掛かっていたモノが消えていく。
これで、ようやく全ての枷から開放された気分だった。
涙で滲む視線の先に・・・
あの時、私を庇って沈んだ娘が見えた。
鈴谷(ごめんね。私は・・・もう大丈夫だから・・・)
今まで悪夢にしか現れなかった彼女が私に向かい微笑んだ。
―――良かったね。これで私も安心して皆の所に行けるかな。
そう言われた気がした。
彼女は死んだ後も私を・・・そう思うと涙が止まらなかったが、
とてもとても優しい気持ちになれた。
言いたい事は山ほどあった。謝りたかった。
でも自然と頭に浮かんだ言葉は感謝の言葉だった。
鈴谷(本当にありがとう・・・)
彼女はとても満足そうに優しく笑いながら静かに消えていった。
まるでもう心残りはないとばかりに。
鈴谷(もう大丈夫。私は・・・前に進むよ。貴女の分まで・・・)
提督は優しく私を抱きしめて、泣き止むまで撫でてくれた。
そして現在・・・
鈴谷「色々あったよね・・・提督」
優しく、寝ている提督の頬にキスをする。
鈴谷(私は提督が大好きだよ。本当に大好き)
鈴谷(私だけじゃない、皆、提督が大好き)
鈴谷(・・・それこそ狂ってしまうくらいに)
鈴谷(本当は提督に私を選んで欲しい・・・私を・・・)
鈴谷(でもね・・・誰か一人を選んだら・・・)
鈴谷(選ばれなかった他の娘はきっと・・・堕ちると思う)
鈴谷(深い・・・深い・・・闇に・・・)
実際の所、過去何度か負の感情に飲まれそうな艦娘は居た。
だが、陥った本人も、提督も、
無自覚にそれを回避していた為、最悪の事態は免れていた。
提督は常に正しくあろうとした。
それは既に自分自身も忘れてしまった幼い頃の父と母との約束。
父と母が大好きだった幼い提督は、
両親が仕事で家を長期開ける事に不満を抱き、泣いて駄々をこねた。
幼い提督は泣けば両親が家に居てくれると思ったのだろう。
泣きじゃくる我が子に困った両親は約束した。
『正しく、良い子にしてれば、すぐ帰ってくるから』
それを聞いて、提督は頑張った。ずっとずっと。
鈴谷「色々あったよね・・・提督」
優しく、寝ている提督の頬にキスをする。
鈴谷(私は提督が大好きだよ。本当に大好き)
鈴谷(私だけじゃない、皆、提督が大好き)
鈴谷(・・・それこそ狂ってしまうくらいに)
鈴谷(本当は提督に私を選んで欲しい・・・私を・・・)
鈴谷(でもね・・・誰か一人を選んだら・・・)
鈴谷(選ばれなかった他の娘はきっと・・・堕ちると思う)
鈴谷(深い・・・深い・・・闇に・・・)
実際の所、過去何度か負の感情に飲まれそうな艦娘は居た。
だが、陥った本人も、提督も、
無自覚にそれを回避していた為、最悪の事態は免れていた。
提督は常に正しくあろうとした。
それは既に自分自身も忘れてしまった幼い頃の父と母との約束。
父と母が大好きだった幼い提督は、
両親が仕事で家を長期開ける事に不満を抱き、泣いて駄々をこねた。
幼い提督は泣けば両親が家に居てくれると思ったのだろう。
泣きじゃくる我が子に困った両親は約束した。
『正しく、良い子にしてれば、すぐ帰ってくるから』
それを聞いて、提督は頑張った。ずっとずっと。
結局、両親は帰らなかった。
それでも頑張った。ずっとずっとずっと・・・
元帥に引き取られ、そんな約束はすっかり忘れてしまっても、
無意識に正しくあろうとした。それが当たり前のこととして。
やがて、それは彼の人格となり、
本人も無自覚のまま、誰が見ても正しいと思う
模範的すぎる好青年となった。
ある種、彼もまたどこか歪であったのだ。
また、提督は軍人の父と艦娘の母の間に出来た子供であった。
血の半分が艦娘のハーフ。それが理由か定かではないが、
無自覚ながら通常の人間よりも艦娘に対して親近感が強かった。
まるで妹や自身の娘のように心から彼女達を愛していた。
さらに艦娘達からしても、提督は何か・・・
安心出来るような親しみやすい感覚があった。
まるで同族のように。
そんな提督に純粋に愛される艦娘達。
誰だって向けられる無垢な好意を悪く思う者は居ない。
ただの兵器としてではなく、
一人の女の子として、人間として見てくれる優しい人。
それが恋愛感情に変わるまで、そう時間は掛からなかった。
純粋な愛であればある程に艦娘達の恋愛感情は高くなり、
既にその感情は一般のそれとは比べられない領域にあった。
それでも頑張った。ずっとずっとずっと・・・
元帥に引き取られ、そんな約束はすっかり忘れてしまっても、
無意識に正しくあろうとした。それが当たり前のこととして。
やがて、それは彼の人格となり、
本人も無自覚のまま、誰が見ても正しいと思う
模範的すぎる好青年となった。
ある種、彼もまたどこか歪であったのだ。
また、提督は軍人の父と艦娘の母の間に出来た子供であった。
血の半分が艦娘のハーフ。それが理由か定かではないが、
無自覚ながら通常の人間よりも艦娘に対して親近感が強かった。
まるで妹や自身の娘のように心から彼女達を愛していた。
さらに艦娘達からしても、提督は何か・・・
安心出来るような親しみやすい感覚があった。
まるで同族のように。
そんな提督に純粋に愛される艦娘達。
誰だって向けられる無垢な好意を悪く思う者は居ない。
ただの兵器としてではなく、
一人の女の子として、人間として見てくれる優しい人。
それが恋愛感情に変わるまで、そう時間は掛からなかった。
純粋な愛であればある程に艦娘達の恋愛感情は高くなり、
既にその感情は一般のそれとは比べられない領域にあった。
愛が強ければ強い程に裏切られたと、
一度でも思えば負の感情は大きくなる。
愛情の分だけ反転した憎悪に変わる。
もしも・・・提督が誰か一人を選んだ場合、
その負の感情は提督が選んだ、
ただ一人の娘に向けられることになるだろう。
深海棲艦と艦娘の類似点等を理由に、
沈んだ艦娘が深海棲艦化すると言う噂があった。
悲しみや、憎しみが限界を超えた時・・・堕ちると。
あくまで噂だが・・・でも、もしも・・・
もしも事実ならば・・・
きっと選ばれなかった娘達は堕ちる。
それも選ばれた一人を除いて全員が・・・
それ程までに提督は愛されているのだ。
ただでさえ、各々が通常の艦娘のセオリーから外れた
非常識な強さを身につけてる現状で、
もしも噂どおり深海棲艦になったら・・・
鈴谷(この国はどうなるのだろうね?)
一度でも思えば負の感情は大きくなる。
愛情の分だけ反転した憎悪に変わる。
もしも・・・提督が誰か一人を選んだ場合、
その負の感情は提督が選んだ、
ただ一人の娘に向けられることになるだろう。
深海棲艦と艦娘の類似点等を理由に、
沈んだ艦娘が深海棲艦化すると言う噂があった。
悲しみや、憎しみが限界を超えた時・・・堕ちると。
あくまで噂だが・・・でも、もしも・・・
もしも事実ならば・・・
きっと選ばれなかった娘達は堕ちる。
それも選ばれた一人を除いて全員が・・・
それ程までに提督は愛されているのだ。
ただでさえ、各々が通常の艦娘のセオリーから外れた
非常識な強さを身につけてる現状で、
もしも噂どおり深海棲艦になったら・・・
鈴谷(この国はどうなるのだろうね?)
艦娘である今の状態でも他の同型の娘を
遥かに凌駕しているのだ。
姫級と対峙した際も、恐ろしい相手であるハズの姫級が
一方的に嬲られて、恐怖と絶望の表情を見せ・・・
こんなことはありえないと否定し、叫びながら沈んでいった。
そんな仲間達が全て深海棲艦と化したら・・・
この国は恐らく滅ぶことになるだろう。
鈴谷(そうなるって分かっても、皆・・・)
鈴谷(提督、貴方に自分が選ばれたいんだよ?)
すやすやと寝息を立てる提督。
鈴谷(でも、提督はそんなこと知りもしないだろうけどね)
鈴谷「・・・この朴念仁」
そう言ってもう一度優しくキスをした。今度は口に。
遥かに凌駕しているのだ。
姫級と対峙した際も、恐ろしい相手であるハズの姫級が
一方的に嬲られて、恐怖と絶望の表情を見せ・・・
こんなことはありえないと否定し、叫びながら沈んでいった。
そんな仲間達が全て深海棲艦と化したら・・・
この国は恐らく滅ぶことになるだろう。
鈴谷(そうなるって分かっても、皆・・・)
鈴谷(提督、貴方に自分が選ばれたいんだよ?)
すやすやと寝息を立てる提督。
鈴谷(でも、提督はそんなこと知りもしないだろうけどね)
鈴谷「・・・この朴念仁」
そう言ってもう一度優しくキスをした。今度は口に。
鈴谷「それじゃあ出張権限を行使しますか」
提督のベッドに潜り込む。
提督は朝に弱いので、自分の方が早く起きるのは確実。
仮に提督が早く起きたとしても、
夜中にトイレに行って、寝ぼけて間違えたとでも言えば
なんとかなるだろう。
鈴谷(折角のチャンスなんだから堪能しないとねぇ)
鈴谷(提督・・・今・・・私、凄い幸せだよ?)
鈴谷(私を救ってくれてありがとう・・・)
鈴谷(これからもっと・・・)
鈴谷(楽しいって思える未来を作っていかないとね?)
布団の中で提督に抱きつく。
大きな背中。とても愛おしく感じた。
鈴谷(おやすみ。提督)
私はとても安心して眠ることが出来た。
提督のベッドに潜り込む。
提督は朝に弱いので、自分の方が早く起きるのは確実。
仮に提督が早く起きたとしても、
夜中にトイレに行って、寝ぼけて間違えたとでも言えば
なんとかなるだろう。
鈴谷(折角のチャンスなんだから堪能しないとねぇ)
鈴谷(提督・・・今・・・私、凄い幸せだよ?)
鈴谷(私を救ってくれてありがとう・・・)
鈴谷(これからもっと・・・)
鈴谷(楽しいって思える未来を作っていかないとね?)
布団の中で提督に抱きつく。
大きな背中。とても愛おしく感じた。
鈴谷(おやすみ。提督)
私はとても安心して眠ることが出来た。
投下完了。
感想何時もありがとうございます。
見ていると頑張ろうって思います。本当にありがとう。
ようやく鈴谷編終わった。長々すんませんね。
当初のプロット版から書き足し過ぎて凄い伸びちゃった!
このスレだけで終わらす予定がボリューム付けすぎて
2スレ目まで行きそうで・・・恐い・・・
ちょっと仕事の関係で5月半ばまで忙しいので
投稿頻度は遅くなるかもしれません。
また近いうちに投下しますね。(5日以内くらい)
基本的に安価とかはやるつもりはありませんが、
まだ出てない子で秘書やって欲しい娘が居たらさり気なく
書いておいて貰えると、シーンが浮かべば書き足すかも。
※扱いが一般的な常識と感性から外れる可能性もございます
長々すいません。
おやすみなさい。
感想何時もありがとうございます。
見ていると頑張ろうって思います。本当にありがとう。
ようやく鈴谷編終わった。長々すんませんね。
当初のプロット版から書き足し過ぎて凄い伸びちゃった!
このスレだけで終わらす予定がボリューム付けすぎて
2スレ目まで行きそうで・・・恐い・・・
ちょっと仕事の関係で5月半ばまで忙しいので
投稿頻度は遅くなるかもしれません。
また近いうちに投下しますね。(5日以内くらい)
基本的に安価とかはやるつもりはありませんが、
まだ出てない子で秘書やって欲しい娘が居たらさり気なく
書いておいて貰えると、シーンが浮かべば書き足すかも。
※扱いが一般的な常識と感性から外れる可能性もございます
長々すいません。
おやすみなさい。
乙です
クリスマスプレゼントのお返しに、浜風に髪留めをプレゼントする
クリスマスプレゼントのお返しに、浜風に髪留めをプレゼントする
>>784
審判死刑
審判死刑
提督は(私への特別な愛以外)皆に平等に優しい人です
レイプまがいのことなんて絶対にしません
レイプまがいのことなんて絶対にしません
鈴谷も五航戦みたいな真似してるやん
川内も着てるし認定待ったなしやな
川内も着てるし認定待ったなしやな
最終ラインはまだ越えてないし、娼鶴ちゃんみたいに裸になってないからセーフセーフ。
俺は陸軍将校の大倉井(おおぐらいだ)
今日は久しぶりの休日。
生きがいでもある大食いを楽しむ為にこの街に来た。
入ったのはラーメン店。
最近オープンしたばかりにも関わらず、
絶品と評価がうなぎ登りの店だ。
『特盛ラーメン5杯全部食べきったら無料!賞金5万円』
※残した場合はお品代を頂きます(時価)
今回はコレを挑戦しよう。
大食いこそ・・・我が生きがい・・・
こんな時代だからこそ、平和を守る軍の仕事に誇りはある。
だが、軍に入らなければ、フードファイターとして生きていただろう。
大倉井「店主、コイツに挑戦したいのだが・・・」
店主「・・・ほう?」
強面の店主の目がギラリと光る。
店主「いいのかい? コイツは・・・バケモノだぜ?」
大倉井「・・・望む所だ」
常連達『おい・・・アレ』『ああ、久しぶりの挑戦者だ』
店内がざわめく。・・・この感じが心地良い。
皆が俺に注目している。
今日は久しぶりの休日。
生きがいでもある大食いを楽しむ為にこの街に来た。
入ったのはラーメン店。
最近オープンしたばかりにも関わらず、
絶品と評価がうなぎ登りの店だ。
『特盛ラーメン5杯全部食べきったら無料!賞金5万円』
※残した場合はお品代を頂きます(時価)
今回はコレを挑戦しよう。
大食いこそ・・・我が生きがい・・・
こんな時代だからこそ、平和を守る軍の仕事に誇りはある。
だが、軍に入らなければ、フードファイターとして生きていただろう。
大倉井「店主、コイツに挑戦したいのだが・・・」
店主「・・・ほう?」
強面の店主の目がギラリと光る。
店主「いいのかい? コイツは・・・バケモノだぜ?」
大倉井「・・・望む所だ」
常連達『おい・・・アレ』『ああ、久しぶりの挑戦者だ』
店内がざわめく。・・・この感じが心地良い。
皆が俺に注目している。
また伝説を生んでしまうのか。
ふふふ・・・悪くない。
その時だった・・・
???「すいません、これを頂けますか?」
店主「え? お嬢ちゃんも?」
???「はい。お願いします」
店主「辞めて置いた方がいい・・・女の子が食べられる量じゃない」
???「無理でしたら御代は払いますよ」
店主「・・・後悔しても知らんぞ」
常連『まじかよ・・・』『あんな娘が?』
・・・なんだあの少女は?
俺に集まっていた注目を・・・大食いを舐めているのか?
しかし、彼女の外見はどこかで見たような・・・
どうせテレビか何かだろう。
大倉井「お嬢ちゃん、辞めておきな」
???「はい?」
大倉井「アンタには荷が重過ぎる」
???「いえ、おかまいなく」
すかした顔しやがって・・・
ふふふ・・・悪くない。
その時だった・・・
???「すいません、これを頂けますか?」
店主「え? お嬢ちゃんも?」
???「はい。お願いします」
店主「辞めて置いた方がいい・・・女の子が食べられる量じゃない」
???「無理でしたら御代は払いますよ」
店主「・・・後悔しても知らんぞ」
常連『まじかよ・・・』『あんな娘が?』
・・・なんだあの少女は?
俺に集まっていた注目を・・・大食いを舐めているのか?
しかし、彼女の外見はどこかで見たような・・・
どうせテレビか何かだろう。
大倉井「お嬢ちゃん、辞めておきな」
???「はい?」
大倉井「アンタには荷が重過ぎる」
???「いえ、おかまいなく」
すかした顔しやがって・・・
まぁいい、すぐに俺に注目が集まる。
常連達『やべぇ・・・対決だ』『大食い対決だ!』
暫くすると店主が品を持ってきた。
店主「お待たせしました」コトッ コトッ
バケツや洗面器のような巨大な器がそこにはあった。
量が多いのは麺とスープだけではない。
具もチャーシューと野菜がこれでもかと言うくらいの大量山盛り。
まるで、そびえ立つ山。食の大山がそこにはあった。
店主「おあがりよっ!」
???「うわぁ・・・これ全部食べていいんですか!?」
少女は目をキラキラさせて喜んでいる。
???「いただきますっ!」
とてもこんな娘が食べきれる量ではない。
戦う前から勝敗が付いているようなものだが関係ない。
どんな相手でも全力で挑む。
大倉井「・・・ズルズル」
一気に食い始める。
旨い。旨すぎる。
そう、まるで風が語りかけてくるようだ・・・
常連達『やべぇ・・・対決だ』『大食い対決だ!』
暫くすると店主が品を持ってきた。
店主「お待たせしました」コトッ コトッ
バケツや洗面器のような巨大な器がそこにはあった。
量が多いのは麺とスープだけではない。
具もチャーシューと野菜がこれでもかと言うくらいの大量山盛り。
まるで、そびえ立つ山。食の大山がそこにはあった。
店主「おあがりよっ!」
???「うわぁ・・・これ全部食べていいんですか!?」
少女は目をキラキラさせて喜んでいる。
???「いただきますっ!」
とてもこんな娘が食べきれる量ではない。
戦う前から勝敗が付いているようなものだが関係ない。
どんな相手でも全力で挑む。
大倉井「・・・ズルズル」
一気に食い始める。
旨い。旨すぎる。
そう、まるで風が語りかけてくるようだ・・・
量も一級なら、味も超一級だった。
だが、今はそんなことはどうでもいい。
どんどん胃に流し込む。
常連『すげぇっ!!もう1杯目を完食したぞ!?』
ふふふ・・・そうだ・・・もっと注目しろ。
今日、この店の歴史に俺の名前が残るのだ。
ふと少女の方を見る。
???「・・・チュルチュル」
大倉井(・・・暢気なもんだ)
そんな亀みたいなペースじゃ勝てないぜ?
???「これは・・・」
???「醤油の味がしっかり出ています」
???「魚介ベースでしょうか?・・・美味しい」
???「油も癖がなく、さっぱりしているのも食べやすいです」
???「高い次元で食材がまとまっていますね・・・」
???「先ほどから手が止まりませんよ」
???「店主さん、この麺は自家製ですか?」
店主「ああ、そうだが・・・」
???「とても美味しいです」
だが、今はそんなことはどうでもいい。
どんどん胃に流し込む。
常連『すげぇっ!!もう1杯目を完食したぞ!?』
ふふふ・・・そうだ・・・もっと注目しろ。
今日、この店の歴史に俺の名前が残るのだ。
ふと少女の方を見る。
???「・・・チュルチュル」
大倉井(・・・暢気なもんだ)
そんな亀みたいなペースじゃ勝てないぜ?
???「これは・・・」
???「醤油の味がしっかり出ています」
???「魚介ベースでしょうか?・・・美味しい」
???「油も癖がなく、さっぱりしているのも食べやすいです」
???「高い次元で食材がまとまっていますね・・・」
???「先ほどから手が止まりませんよ」
???「店主さん、この麺は自家製ですか?」
店主「ああ、そうだが・・・」
???「とても美味しいです」
???「良い太さです。麺とスープがよく馴染む・・・」
???「ここまで調整して合わせるには苦労されたのでは?」
店主「ここまで来るのに10年掛かったよ。今年からようやく自分の店を持てたんだ」
大倉井(ケッ 話してる余裕なんてあるのかよ?)
常連『すげぇ・・・もう3杯目だ!!』『なんて速度・・・』
???「私の方も次を頂けますか?」
店主「ああ、どうぞ」コトッ
それから黙々と食べ続け・・・
4杯目半ばに差し掛かった頃である。
大倉井(クソっ! なんてラーメンだ・・・)
ペースが落ちてきた。
食べても食べても減りやしない。
今まで、ここまでの怪物に会ったことはない。
腹は既に満腹。もう限界と体が悲鳴をあげる。
横を見ると、少女は3杯目を平らげて4杯目を貰っていた。
不味い・・・このままでは・・・負けるっ!!
無理やり口に詰め込む。熱い。苦しい。
だが・・・これが戦いだ。フードバトルだ。
この苦しみの果てに栄光がある。
???「ここまで調整して合わせるには苦労されたのでは?」
店主「ここまで来るのに10年掛かったよ。今年からようやく自分の店を持てたんだ」
大倉井(ケッ 話してる余裕なんてあるのかよ?)
常連『すげぇ・・・もう3杯目だ!!』『なんて速度・・・』
???「私の方も次を頂けますか?」
店主「ああ、どうぞ」コトッ
それから黙々と食べ続け・・・
4杯目半ばに差し掛かった頃である。
大倉井(クソっ! なんてラーメンだ・・・)
ペースが落ちてきた。
食べても食べても減りやしない。
今まで、ここまでの怪物に会ったことはない。
腹は既に満腹。もう限界と体が悲鳴をあげる。
横を見ると、少女は3杯目を平らげて4杯目を貰っていた。
不味い・・・このままでは・・・負けるっ!!
無理やり口に詰め込む。熱い。苦しい。
だが・・・これが戦いだ。フードバトルだ。
この苦しみの果てに栄光がある。
負けるか・・・負けるか・・・
???「店主、5杯目を頂けますか?」
なん・・・だと・・・・?
あの小娘・・・俺より先に・・・!!
クソっ!! クソっ!!! クソっ!!!!
無理やり口に詰め込む。今だけは耐えろ。俺の体。
こんな小娘に負けては・・・プライドがズタズタだ・・・
大倉井(ダメだ・・・もう・・・・ウプッ・・・)
意識が朦朧としてきた。
店主「驚いたよお嬢ちゃん。まさか全部平らげちまうとは・・・」
常連達『おおおおっ!!!』パチパチッ
大倉井「な・・・に・・・?」
何時の間に!?
負けた!? 俺が!? こんな小娘に!?
せめて完食しなければ恥だ・・・後少し・・・うっ
大倉井「うぉぉぉぉぉっ!!!」
常連「あれはっ!!?」
常連2「知っているのか!?」
常連「ああ、あれこそは二箸流!!」
常連2「何!? あの2つの箸を自在に操るあの技か!?」
普段は封印している技を開放し、4杯目を食べ終える。
???「店主、5杯目を頂けますか?」
なん・・・だと・・・・?
あの小娘・・・俺より先に・・・!!
クソっ!! クソっ!!! クソっ!!!!
無理やり口に詰め込む。今だけは耐えろ。俺の体。
こんな小娘に負けては・・・プライドがズタズタだ・・・
大倉井(ダメだ・・・もう・・・・ウプッ・・・)
意識が朦朧としてきた。
店主「驚いたよお嬢ちゃん。まさか全部平らげちまうとは・・・」
常連達『おおおおっ!!!』パチパチッ
大倉井「な・・・に・・・?」
何時の間に!?
負けた!? 俺が!? こんな小娘に!?
せめて完食しなければ恥だ・・・後少し・・・うっ
大倉井「うぉぉぉぉぉっ!!!」
常連「あれはっ!!?」
常連2「知っているのか!?」
常連「ああ、あれこそは二箸流!!」
常連2「何!? あの2つの箸を自在に操るあの技か!?」
普段は封印している技を開放し、4杯目を食べ終える。
大倉井「店主、最後の・・・5杯目を・・・・」
明らかに無理だ。店主も困った顔をしている。
だが・・・引くわけには・・・・
その時、少女が声を掛けてきた。
???「やめた方がいいですよ」
???「いえ、やめてください」
大倉井「何? お前に言われる筋合いは・・・」
???「その状態じゃ食べきるなんて無理でしょう」
大倉井「・・・やって見なければ分からんっ!!邪魔をするな!!」
???「食べれもしないのに食材を無駄にする気ですか?」
???「それは食への冒涜です!!」
大倉井「・・・なんだとぉ!?」
この俺が? 食べることが生きがいの俺が?
食を冒涜するだと!? 舐めたことを・・・・っ!!
???「食事とは、それを作った人、食材になった命・・・」
???「それに感謝することを忘れてはいけません」
???「あなた、言いましたか?」
大倉井「何をだ・・・」
???「いただきますってですよ」
大倉井「・・・・!!!」
???「それにちゃんと味わってます?」
頭を殴られたような衝撃を受けた。
明らかに無理だ。店主も困った顔をしている。
だが・・・引くわけには・・・・
その時、少女が声を掛けてきた。
???「やめた方がいいですよ」
???「いえ、やめてください」
大倉井「何? お前に言われる筋合いは・・・」
???「その状態じゃ食べきるなんて無理でしょう」
大倉井「・・・やって見なければ分からんっ!!邪魔をするな!!」
???「食べれもしないのに食材を無駄にする気ですか?」
???「それは食への冒涜です!!」
大倉井「・・・なんだとぉ!?」
この俺が? 食べることが生きがいの俺が?
食を冒涜するだと!? 舐めたことを・・・・っ!!
???「食事とは、それを作った人、食材になった命・・・」
???「それに感謝することを忘れてはいけません」
???「あなた、言いましたか?」
大倉井「何をだ・・・」
???「いただきますってですよ」
大倉井「・・・・!!!」
???「それにちゃんと味わってます?」
頭を殴られたような衝撃を受けた。
過去に師匠に言われたことを思い出した。
大倉井「何故です!師匠!!何故・・・」
師匠「・・・・・・」
大倉井「何故、私に奥義を授けて下さらぬのですか!」
師匠「分からんか?」
大倉井「私は常に戦い、勝利してきました!」
大倉井「私に何が足らないと言うのですか!?」
大倉井「どうか、仰ってください、お願いします」
師匠「・・・奥義など、そもそもないのだ」
師匠「食すことはどういうことか・・・」
師匠「それを知った時、お前に足りない物が見えるであろう」
師匠「それこそがお前が求める奥義なのかもしれん」
大倉井「待ってください!師匠!!師匠ぉぉぉぉーーーー!!!!」
そうだ・・・食事とは本来・・・・
作ってくれた人に感謝し、味わい、それを楽しむもの・・・
そんな一番大事なことを忘れて居たなんて・・・
師匠が言いたかったことがようやく分かった気がした。
師匠、俺は負けましたよ。
こんな小娘に完全に負けてしまいました。
大倉井「何故です!師匠!!何故・・・」
師匠「・・・・・・」
大倉井「何故、私に奥義を授けて下さらぬのですか!」
師匠「分からんか?」
大倉井「私は常に戦い、勝利してきました!」
大倉井「私に何が足らないと言うのですか!?」
大倉井「どうか、仰ってください、お願いします」
師匠「・・・奥義など、そもそもないのだ」
師匠「食すことはどういうことか・・・」
師匠「それを知った時、お前に足りない物が見えるであろう」
師匠「それこそがお前が求める奥義なのかもしれん」
大倉井「待ってください!師匠!!師匠ぉぉぉぉーーーー!!!!」
そうだ・・・食事とは本来・・・・
作ってくれた人に感謝し、味わい、それを楽しむもの・・・
そんな一番大事なことを忘れて居たなんて・・・
師匠が言いたかったことがようやく分かった気がした。
師匠、俺は負けましたよ。
こんな小娘に完全に負けてしまいました。
大倉井「・・・店主、俺の負けだ」
その宣言の後、
店内は勝負を見守っていた客達の歓声で包まれた。
負けたが、大切なモノを取り戻せた気がする。
心は穏やかで、とても気持ちが良かった。
???「店主、別途で特製とんこつチャーシュー餃子セットください」
全員『まだ食うのかよ・・・・』
???「ふぅ・・・美味しかった」
???「店主さん、お会計お願いします」
店主「いや、いらん」
???「え? でも最後のは御代が出るのでは?」
店主「良いモノを見せてもらった・・・」
店主「作る側としては嬉しいものだよ」
店主「味わって美味しいって食べてもらうのはね」
店主「私も大切なことを再認識させられたよ」
???「・・・すいません。賞金まで頂いてしまって」
店主「最後に・・・アンタ、名前は?」
赤城「・・・赤城」
店主「え・・・? まさか・・・舞鶴の?」
赤城「そうですけど・・・?」
店主「貴女様が『舞鶴の聖食神・赤城』・・・?」
その宣言の後、
店内は勝負を見守っていた客達の歓声で包まれた。
負けたが、大切なモノを取り戻せた気がする。
心は穏やかで、とても気持ちが良かった。
???「店主、別途で特製とんこつチャーシュー餃子セットください」
全員『まだ食うのかよ・・・・』
???「ふぅ・・・美味しかった」
???「店主さん、お会計お願いします」
店主「いや、いらん」
???「え? でも最後のは御代が出るのでは?」
店主「良いモノを見せてもらった・・・」
店主「作る側としては嬉しいものだよ」
店主「味わって美味しいって食べてもらうのはね」
店主「私も大切なことを再認識させられたよ」
???「・・・すいません。賞金まで頂いてしまって」
店主「最後に・・・アンタ、名前は?」
赤城「・・・赤城」
店主「え・・・? まさか・・・舞鶴の?」
赤城「そうですけど・・・?」
店主「貴女様が『舞鶴の聖食神・赤城』・・・?」
赤城「恥ずかしながら一部で、そう呼ばれてますね」
店主「あのっ!! お願いします!!サインをください!!」
店主「あなたのサインがある店は繁盛すると噂がっ!!」
赤城「ええ、それは構いませんが・・・」
店主「ありがとうございますっ!! ありがとうございますっ!!」
常連「まさか・・・あのお方が・・・・」
常連2「知ってるのか!?」
常連「聞いたことがある・・・」
常連「ごく稀に出現する伝説のフードファイターの噂を・・・」
常連「まさか・・・直に見ることが出来るとは・・・」
常連3「惚れそうになるくらい美人だなぁ」
常連「なんでも結婚していて人妻だそうだ」
常連2「旦那も苦労しそうだなぁ」
赤城「ではご馳走様でした」
ガチャ・・・バタン
大倉井(舞鶴・・・?)
大倉井(まさか・・・)
大倉井「店主、金はここに置いておくぞ!」
店主「はい、毎度」
赤城(そろそろ鎮守府に戻らないと・・・)
大倉井「待ってくれ!!」
赤城「はい?」
店主「あのっ!! お願いします!!サインをください!!」
店主「あなたのサインがある店は繁盛すると噂がっ!!」
赤城「ええ、それは構いませんが・・・」
店主「ありがとうございますっ!! ありがとうございますっ!!」
常連「まさか・・・あのお方が・・・・」
常連2「知ってるのか!?」
常連「聞いたことがある・・・」
常連「ごく稀に出現する伝説のフードファイターの噂を・・・」
常連「まさか・・・直に見ることが出来るとは・・・」
常連3「惚れそうになるくらい美人だなぁ」
常連「なんでも結婚していて人妻だそうだ」
常連2「旦那も苦労しそうだなぁ」
赤城「ではご馳走様でした」
ガチャ・・・バタン
大倉井(舞鶴・・・?)
大倉井(まさか・・・)
大倉井「店主、金はここに置いておくぞ!」
店主「はい、毎度」
赤城(そろそろ鎮守府に戻らないと・・・)
大倉井「待ってくれ!!」
赤城「はい?」
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