私的良スレ書庫
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元スレ咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」
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おつ
あと一歩踏み込み過ぎてたらネリーも和と同じ目で見られるようになったのかも
危ない危ない
あと一歩踏み込み過ぎてたらネリーも和と同じ目で見られるようになったのかも
危ない危ない
ネリー「夏だっ! 合宿だっ! お泊まりだーっ!」
明華「ーーーー」
ネリー「日本の夏ってこんなにむし暑いんだね。ほら、もう汗ばんできた」
ハオ「ーーーー」
ネリー「これは合宿所にあるっていう温泉で洗い流さないとね! あっ、せっかくだから洗いっこしてみたいな!」
ダヴァン「ーーーー」
ネリー「咲ってば照れ屋だからお風呂いっしょしたことなかったんだよね。今日は本当に楽しみだなあ」
明華「……ネリー、現実を見ましょう」
ネリー「え、なに? ミョンファもいっしょに入りたいのーしかたないなー」
ハオ「だめだこりゃ……」
ダヴァン「……アワれすぎてカップラーメンを食べる気にもなれマセン」
ネリー「もうーみんなテンション低いよ! お泊まりあり温泉あり旅館宿での合宿なんだからノってこうよ!」
ネリー「ネリーしってるよ、ツアーバスの中では歌うものだって」
ネリー「~~~~♪」
智葉「さっきからうるせェぞネリー!!」
ネリー「ぴいっ!?」
智葉「子どもみたいに駄々をこねるな。ツアーバスのスタッフさんに迷惑だろうが」
ネリー「で、でもサトハ……お泊まりにサキがいないんだよ? ネリーたちは何をしにいくの?」
智葉「部活の合宿」
ネリー「そんなのわかってるよ! でもサキがいないとはじまらないでしょ!?」
智葉「そりゃお前だけだ。この機に咲離れするんだな」
ネリー「やだーやだーサキがいないお泊まりなんてやーだー!」じたばた
智葉「……重症だな。おい明華、そいつ脇に除けとけ」
明華「ネリー、少し休みましょう。ーーハアッ!」
ネリー「うぐっ」
明華「サトハ、寝かせておきました」
智葉「ご苦労。相変わらず良い技の冴えだ」
ダヴァン「((((;゜Д゜)))」
ハオ「どうなってんだ……今のなんだよ……」
智葉「ま、咲がサボるのは意外だったな」
明華「咲さんは練習に皆勤でしたからね。私も欠席するとは思いませんでした」
智葉「ふン……体調を崩したわけじゃあるまい。この時期に体調管理を怠る奴じゃない」
明華「信用してるんですね、咲さんの事」
智葉「……まあな」
智葉「先鋒を任せられるのはあいつしかいないよ」
明華「智葉……」
智葉「同情するなよ? そんな言葉が欲しい訳じゃない」
智葉「今年に懸けてたのはあいつも私も一緒。つまらん横槍は入ったが……まあ、思ったほどショックじゃない」
明華「私たちは優勝しますよ」
智葉「期待してる」
ネリー「うわあーーんっ! サキがいないよーーーーっ!!」
智葉「ちっ」
明華「おや。もう意識を取り戻しましたか」
ネリー「ううっううう……ばん"べサ"キ"い"な"い"の"お"おおお」
明華「寝かせますか?」
智葉「……」
ネリー「う"っ……ううぅぅぅ……」
智葉「放っとけ。スタッフさんには迷惑だろうが、後でお詫びしておく」
明華「智葉もなんだかんだネリーに甘いですね」
智葉「ふン……私だって多少残念には思ってるんだ。気持ちは分からなくもない」
明華「ふふっ……同感です」
衣「トーカ、今日はやけに騒がしいな」
透華「大切なお客様が来るのですわ。食事などの準備をさせているのです」
衣「ほう、客人か。何処の者を迎えるか露と知らぬが、ハギヨシをあれほど駆け回らすのだ。余程大事な客人なのだろう」
透華「ふふ、もう言ってもいいかしら。実は衣を訪ねてくるお客様なのですわ」
衣「真か? 衣にはとんと見当がつかない」
透華「訪ねてくるのは宮永咲という私達の一つ下の娘です」
衣「っ!」
衣「そうか……トーカでかした。今衣が希求する最も魅力を感じる相手だ」
衣「しかし彼の者はトウキョウにいると聞いた。どのようにして招いたのだ?」
透華「さるプロ雀士から打診があったのですわ。衣の胸を借りたい、と」
衣「成程な……願ってもない申し出だ」
口角をつり上げて衣が不敵な笑みを浮かべたとき、入り口の扉が遠慮がちに叩かれる。
透華「どなたですの?」
ハギヨシ「私でございます、お嬢様」
透華「入りなさい」
流れるような動作で年若い黒髪の男が入ってくる。
優雅な佇まいで透華と衣の前に傅くと、用件を口頭で話す。
ハギヨシ「瑞原様がお見えになりました」
透華「案内なさい」
ハギヨシ「はっ」
衣「ついに見えるかミヤナガサキ……」
透華「……」
衣「金剛不壊にできているといいのだけど」
衣「あまりに期待外れなようなら壊してしまうかもしれない」
衣「ノノカ達の手前、それは避けたいが……」
衣「そこまでの凡愚であれば致し方なし。拉ぎ折るのみ」
衣「自ら挑みにきたのだ、闕望させてくれるなよ」
屋敷の敷地に踏み入った瞬間、感覚で理解した。
咲(とんでもない人がいる……まるで昔のお姉ちゃん……)
びりびりと感じる。強者だけが発する威圧。咲が咲であるために必要なもの。
咲(しかも底がみえない……ゾクゾクするよ……)
咲も先ほどから無理に抑えるのをやめて身から威圧的な雰囲気を醸している。
完全に解き放ったわけではないが、十分に真剣といえるレヴェルだ。そもそも本当の意味で力を出し切るのはまだ先で、今はそのときではない。
顔を上げる。見上げた屋敷の佇まいはそうそうたるもので、麻雀とは別の意味で世界が違うなと冷や汗を垂らした。
はやり「はやや……ヤル気十分だね」
はやり「今日は観戦に徹するから目一杯楽しんで☆」
頷く。話していると黒い髪をした執事のような出で立ちの男が音もなくこちらに歩いてくる。
ハギヨシ「お待ちしておりました、瑞原様、宮永様。ご案内致します」
先導する彼の後を歩いて屋敷の中へと入っていく。
外も見事な造りだったが、中も輪をかけて豪奢だ。調度品など幾らかかっているか想像もつかない。
ハギヨシと名乗る男性に案内されたのは、屋敷の一室である重厚な扉の前だった。
ハギヨシ「お入りください。透華様と衣様がお待ちになっております」
勧めに応じて扉の取っ手に手をかけ、押して開いていく。
重厚な扉に見合う音を立て開いていく扉の先に、彼女たちはいた。
透華「お待ちしていましたわ。龍門渕透華です。どうぞこちらに」
いかにもお嬢様然とした少女だ。アホ毛が特徴的な彼女に勧められるまま席につきながら、咲は、隣で視線を送ってくる小さな女の子に意識を鷲掴みにされていた。
衣「天江衣だ。本日は遠路はるばるよく来てくれた」
衣「ミヤナガサキ……噂はかねがね。心待ちにしていたぞ」
衣「莫逆の友になるか贄か供御となるか……しっかり見極めさせてもらおう」
清純そうな見かけに反して不遜な物言いをする子だ。
しかしその言動に見合った力を、彼女は確かに持っている。
ひしひしと感じる威圧的な空気から咲は自ずと理解していた。
咲「お招きいただき感謝します天江さん。今日は一緒に楽しみましょう」
衣「衣でいい。少なくともノノカ達の認める打ち手ではありそうだ。楽にしてほしい」
咲「衣ちゃん、よろしくね」
衣「ちゃん!?」
変な声を上げて固まる衣。
表情にはありありと戸惑いの色が現れていた。
衣「いや待て。どうして天江さんから衣ちゃんになる。砕けすぎではないか」
咲「衣さんというのはなんだか違和感があって……あの、失礼ですけど本当に歳上なんですか?」
衣「衣はれっきとした高校二年生だ! 日本には制度がないから飛び級でもない!」
咲「……うーん。すみません……」
衣「そ、そう謝られると衣が悪い気がしてくるではないか」
衣「なあトーカ、衣は悪くないよね?」
透華「宮永さん、あまり衣をからかわないでくださいまし」
咲「うぅ……ごめんなさい……」
透華「あら……わざとではないんですのね」
透華「衣、宮永さんの反応も致し方のないものかもしれません。許してやりなさいな」
衣「いやおかしくないか!? 衣はそんな反応をされて当然の存在なのか!?」
透華「多少自覚があった方がよいですわ。正しい自己評価はあった方がよいに決まってるのですわー!」
「おーっほっほっほっ!」と高笑いする透華はどこまでもステレオタイプなお嬢様だった。
衣「衣……何か悪いことしたかな……」
咲「あ、あのごめんなさい! でもとても可愛らしいと思います」
「可愛らしい……子ども扱いではないか。ぐすん」と肩を落としてしまう。
どうすればいいんだろう。咲にはフォローの仕方が思い浮かばなかった。
はやり「はや~☆」
はやり「まあまあ二人とも、今日は麻雀をしにきたんだよ」
透華「そ、そうですわ衣! 今日は麻雀を楽しみなさい!」
保護者二人に勧められて麻雀をするための部屋へと移動する。
純「おっ、やっときたぜ」
一「ずいぶん遅かったね。話が弾んでた?」
透華「そ、そんなとこですわ! おっほっほ!」
雀卓が中央に置かれた部屋には三人の先客がおり、咲たちを待っていたようだった。
透華「智紀、牌譜をお願いします」
眼鏡をかけた少女がこくんと頷く。
透華「ささ、おかけになってください」
席につく。
透華「面子は……純と私からいきましょう」
純「げっ、俺からかよ」
軽い愚痴を挟みながらも席に座っていった。
透華「さあ始めますわよ。衣、機嫌を直しなさい」
衣「うう……ぐすん」
若干ぐだりつつも龍門渕邸での麻雀が始まった。
衣「ほう! 予想以上にやるではないか!」
卓を囲んでから数半荘。
衣は、声と表情に喜色を湛えてそう言った。
咲「えっと……光栄です」
若干照れながらも、ほぼ落ち着いた心境で返す。
数半荘卓を囲んだ結果は咲の大勝といっていいもの。
透華は「これは……中々に中々ですわね」とやや驚いた様子でつぶやき、純など「なんだよこいつ……化け物じゃねえか」とカタカタしていた。
手応えは、そこそこ。
期待していたほどではないが、やはりそこそこに満足していた。
衣「妖異幻怪の気形……うむ。まさしくそれだ」
衣「感謝するぞ、咲。衣は今充足を感じている」
咲は愛想笑いで返した。
まだまだ日は高く、麻雀をする時間はたっぷりあるだろう。
一応宿泊する用意もしてきたのだ。
もしかしたら宿泊をお願いするかもしれないと龍門渕側からの提案だが、この喜びようをみると頼まれるだろうか。
少し、気が進まなかった。
咲「衣ちゃ……衣さんも、とても手ごわかったです」
衣「敬語はいい。喋りにくいだろう」
咲「うん、ありがとう」
人心地つく。麻雀の結果はどうあれ、衣本人の人柄は好ましい。
たおやかに笑い、咲は衣との話に耳を傾けた。
衣「…………咲ならば、あるいは……」
咲「どうしたの?」
衣が思案顔でつぶやいた内容が聞き取れず、首をかしぐ。
衣「……咲、頼みがある」
咲「何かな?」
衣「今日は泊まっていってほしい。今宵麻雀を打ちたいのだ」
咲「えっ」
呆気にとられる。薄々予想はしていたが、いざ誘われると戸惑いが先に立った。
思わずはやりの方に視線が泳ぐ。
はやり「?」
咲「え、ええと……その」
承諾すべきか否か。咲の迷いを知ってか知らずか、素知らぬ顔で見つめ返してくるはやりに頬をひきつらせながら、返答に思い悩む。
衣「……そうか。色好い返事をもらえないのは至極妥当だな」
咲「え?」
衣「先の対局でこてんぱんにされた身だ。敗衄した衣が侮られるのも道理。満足させてやれず申し訳なかった」
衣「しかし、だからこそお願いしたい」
衣「先の衣は十全の力を発揮できていなかった」
衣「夜……月が満ちたならばお見せしよう。衣の全力全開を」
咲「っ、なるほど……そういう事なら」
はやりの「今の咲では厳しい」との言に反してあっさり勝利したのはそういう事情か。
咲は見た。既に下した相手と無意識に侮っていた衣に見え隠れする烈々たる気概をーー。
これは……虎の尾を踏んじゃったかな。
怖気が走るほどの眼光で睨む衣に総身が震えた。
透華「話は纏まったようですわね」
純「纏まっちまったのかよ。勘弁してほしいぜ」
そろそろとこの場を離れようとしていた智紀と一の頭を純が掴み、顔を近づけてにやりと笑う。
純「次はお前らもやるんだよ」
あ、昼でも月は出てるから衣の力に昼夜は関係ないか……?
すみませんが夜が深まれば月の力が増す事にはさせてください
すみませんが夜が深まれば月の力が増す事にはさせてください
>>167
夜に全力で思い切りやりたいから敢えて日中は抑えたと脳内変換しておく
夜に全力で思い切りやりたいから敢えて日中は抑えたと脳内変換しておく
月の満ち欠けと時間経過が能力に関係するから別にいいんでねぇの
そもそも、衣がエースポジらしい先鋒ではなく大将である理由が「夜に近い方が強いから」じゃなかったっけ?
1です
ふぅーむ、なるほどなるほどー
アトバイス感謝です、概ね今の解釈で問題なさそうですね
あっさり勝った咲さんに違和感あったかもですが、原作よりブランク少ないのと切磋琢磨する相手に恵まれているってことで
あと衣が昼は手を抜いてたと(後から)考えたのでそれとなくそんな方向に
割と調子がいいので次は近日中に更新できるかと思います
ふぅーむ、なるほどなるほどー
アトバイス感謝です、概ね今の解釈で問題なさそうですね
あっさり勝った咲さんに違和感あったかもですが、原作よりブランク少ないのと切磋琢磨する相手に恵まれているってことで
あと衣が昼は手を抜いてたと(後から)考えたのでそれとなくそんな方向に
割と調子がいいので次は近日中に更新できるかと思います
>>1の話で思い出した
玄か…この咲さんと当たるのか…涙目確定やな(ゲス顔)
玄か…この咲さんと当たるのか…涙目確定やな(ゲス顔)
途中でつまづいたので週末くらいになります
前言撤回になってしまってすみません
前言撤回になってしまってすみません
衣「昼の時間を潰してしまいすまなかったな」
衣「さあ、始めようか」
咲「うん」
一「よろしくお願いします」
衣「さいっ、ころ、回れ~っ」
ガラガラ
衣「………………ふむ」
一「僕から親だね」
透華「昼と同じで25000点持ちの30000点返しですわ」
純「俺らは観戦だな」
智紀「……」こくん
はやり「はやや~☆」
東一局
咲(ついに衣さんの本領が…………)タン
透華(さて、どうなりますか…………)タン
衣(……………………)タン
一(テンパイ……だけど形が悪いな。整えて一向聴に戻すべきか…………)タン
衣「ロンだ、7700」
一「あちゃー早速かあ」
咲(っ! 早い。手が出せなかった)
東二局
衣(様子見するか…………)タン
一(…………)タン
咲(何か不気味な雰囲気……なんだろう…………)タン
透華(目立ちたい、ですが今日は我慢ですわ…………)タン
咲「カン!」
咲「ツモ、2400オールです」
東二局 一本場
咲(さっきから一向聴になるとカンしないと有効牌がツモれないような…………)タン
透華「……」タン
衣「ーーーー昏鐘鳴の音が聞こえるか?」
衣「カン」
咲「なっーー」
咲(私の有効牌が、喰い流された…………!)
咲「うっ……!」タン
咲(ダメだ……一向聴から進めない……それどころか王牌の支配が揺らいだ…………?)
咲(流局する……? っ、いや違う、これは…………っ!)
衣「……無様、と普段の衣なら口にするところだが」
衣「海底、ツモ」
咲「っーーーー!」
咲「っーーーー!」
衣「先のように有効牌を先んじて喰ってしまわねば、海底までにアガられてしまう…………」
衣「凡百の徒が相手ならば海底で力の差をみせつけてやるのだが……余興はこれくらいにしよう」
衣「昼と同じ意識では忽ち敗滅するぞ?」
咲「トンだ……それも三人まとめて…………」
衣「いやいや、25000点持ちにして初見で良く食い下がった方だ」
透華「ふう……相変わらず出鱈目な闘牌ですわ」
一「はは……僕なんて焼き鳥」
咲「これがあなたの本気、ですか……衣さん」
衣「然り。付け加えるなら、昼も力を抑えていた」
衣「互角か……互角とまでいかずとも近い結果にはなったろう」
咲「……どうして……そんなことを?」
衣「笑わないでくれ。逃げられたくなかった」
衣「今ご覧に入れた通り、同じ満月の日といえど昼と夜では雲泥の差があるのだ」
衣「昼に互角の闘牌をみせた相手が夜には更に力を増す……そう聞いて対決を避けられるやもと恐れた。故に手を抜いた」
衣「……怒っているか?」
咲「怒ったりはしません……逃げられると思われたのは心外ですけど、普通に考えればあり得ますから」
咲「私は……勝ち負けにはあまり興味がありません。軽蔑されるかもしれないけど」
咲「負けて悔しくなったり、恐れたり……逆にただ勝ったところで、喜ぶ気持ちがわき上がったりもしない…………」
咲「闘争心ってものがないんです……ごめんなさい……」
透華(悲しい性ですわ……彼女は麻雀を楽しめているのかしら)
はやり(……咲ちゃん)
衣「……衣と似ているな」
衣「衣も勝利に然したる価値を見出だせない。全力を発揮できれば負けた事はない故、逆はわからぬが」
咲「衣さんは強いですから……相手を探すにも一苦労ですね」
衣「だからこそ、打ち合える相手を見つけた喜びは一入。咲、もう一度打とう。次はトビはなしだ」
咲「……そうですね。私も……あなたを上回る力を身につける必要はあります……!」
東一局
衣「再び卓を囲めて素敵滅法っ。だが、気の抜けた牌は打ってくれるなよ……!」タン
一「……」タン
咲「リーチ」タン
咲(③⑥⑨p待ち高めドラ…………悪くない手牌だけど、なんか微妙な気がする……)
透華「……なんでしょう、悪寒がします」タン
衣「ロン」
咲(やっぱりか……)
透華「げっ。三暗刻! そこで高め一盃口のリャンメンテンパイを捨てるなんて……衣、あなた宇宙人ですの?」
衣「悪いな。出てくる気がしたんだ」
東二局
咲「カンっ!」
咲「もいっこカン」
咲「ツモ、嶺山開花です」
東三局
一(タンヤオなら、副露してなんとか…………)⑥p
衣「チー」
一巡後
透華「ええいっ」タン
衣「ロン」
透華「ですのっ!?」
咲(三元役絡みのトイトイ……あれからたまに海底狙いに来る事があったけど……そのときとは速度が違いすぎる)
東三局 一本場
透華「はああ……粉々ですわ」
純(ずいぶん消耗してるな……ま、あんだけ牌効率無視した和了連発する相手につきっきりじゃきついわな)
一(ボクいつからアガってないっけ……焼き鳥とかいうレベルじゃない、いや焼き鳥なんだけど)
咲「…………それ、カン」
咲「ツモ、責任払いで7700です」
一「……はい」
東四局
衣「なあ咲、衣達の麻雀は……相手に負担を強いるな」タン
咲「……何を」タン
衣「衣はトーカ達が大好きだ。故に満月の衣に付き合わせるのは忍びない」タン
一(衣……)タン
衣「……ロンだ。12000」
咲「……」
衣「これだ。こんな調子で楽しく麻雀を打てるはずがない。一やトーカ達は優しく、また慣れたものだが……衣と打った者の多くは、世界の終わりを見たかのような顔をする」
咲「……そうかもしれませんね」
衣「続きを打とう」
南一局
一「……」タン
咲「……」タン
透華「……」タン
衣「衣は麻雀を打つのが楽しい。勝たずともただ牌に触り、卓を囲むだけで嬉しい」タン
衣「負けても構わない。寧ろ衣を凌ぐ気形を見られるならば、喜んで迎えたいくらいだ」
一「……」タン
咲「そう……」タン
透華「……」タン
衣「しかしむべなるかな……現実は衣と再び打ちたくなる者などいない」タン
透華「っ、衣、私はいつでも……!」
衣「良い。……トーカ達は本当に優しいな。こんな衣を気遣ってくれる」
衣「今年の県予選も……多くの者に麻雀を捨てさせてしまったというのに」
透華「それは、半端な輩が……っ」
衣「庇ってくれてありがとう。だがなトーカ、そういうレベルではないと衣も悟っているのだ」
衣「衣の麻雀は、自信を粉微塵に打ち砕く……地道に努力してきた者ほど、衣の天稟に恐れを抱く」
衣「海底ーーーーツモ」
咲「……」
衣「衣も馬鹿げていると思う」
衣「衣は努力と呼べるものなどした事がない……感覚に任せて打つ、ただそれだけで衣は、凡百の打ち手が羨む領域に立つ」
衣「ただそれだけで……衣を孤独にする」
南二局
衣「今年の県予選も心踊る打ち手は見つけられなかった」
衣「だがノノカ達は、衣の力だけでは覆せぬものがあると教えてくれた」
衣「そして……ミヤナガサキ、お前の存在を図らずも示してくれた」タン
咲「清澄の原村和さん……でしたっけ。私は知らない人なんですが、いい人みたいですね」タン
衣「なにっ?」
衣「知らない? そんなはずは……」
衣「……」
衣「くくく……何やら愉快な事になっていそうだ。そんな臭いがする」タン
咲「愉快って……単純に会った事がないってだけですけど」タン
衣「それが……おっとツモだ、満貫」
咲「……」
衣「腑抜けていないか。何やら注意が散漫してしまっているが」
咲「わかっちゃいましたか」
衣「勝つ気概が感じられぬ……あまり衣を退屈させてくれるな」
衣「先ほどから敬語なのは……そういった心境の変化か?」
咲「……無意識だったよ」
南二局 一本場
四五六①②⑦⑦234567
咲(六巡……ペン③p待ちテンパイ。ドラは①p……)タン
衣「ねえ咲、咲は衣の莫逆の友になってくれる?」タン
咲「ばく……ぎゃく?」
衣「親しい仲になろうという事だ。受け入れてくれると嬉しい」
咲「……」タン
衣「黙りか……悲しいな」
はやり(……咲ちゃんと天江さんは、仲良くなれると思ったんだけど)
咲「嫌っていうわけじゃないんだよ……ただ……」
『なあ咲、衣達の麻雀は……相手に負担を強いるな』
衣「凡百の徒ならば壊してしまう衣達の麻雀も……本人同士ならば、共に楽しめるのではないか」
『あんなふざけた打ち方をされても、あの子を認めたのは実績を示す一助になる。そう思っているからこそですよ』
『咲っ! どうしてわざと負けたの!?』
『わたしね、本当は咲ちゃんに嫉妬してた』
咲「そう……だね。私たちみたいな麻雀は何をやっても……傷つけちゃう。嫌な思いをさせる」
衣「だからこそだ!」ガタッ
咲「っ!」
衣「咲が共にいてくれるならば……衣は、衣達は独りではない」
衣「もう嘆かなくていいのだ……狭い部屋に閉じこもって、震えなくても」
衣「力ある打ち手は世の中に数いれど……衣と同じ苦しみを抱えて過ごしてきた者と巡り会えたこの幸運は奇跡」
衣「運命めいた縁すら感じる……この手をとり、繋いでくれるならば……」
衣「もう何も恐くない、衣と共にいてくれ」
咲(…………私は……私の麻雀は…………)
『ーーやっぱりサキは、そうやって笑ってた方が可愛いね』
咲(…………ネリーちゃん……)
スッーーーー
四五六①②⑦⑦234567
咲(ツモ6s……②pを打って一向聴に戻すか……それともドラ①pからしてリーチして勝負する……?)
ちらっ
咲(一さんは副露を絡めてテンパイしたようだけど……気配がいやに薄い。役なし? ならダマテンか)
咲(……透華さんもテンパイ。何か鬼気迫ってるな…………相当な大物手)
咲(衣さんも当然テンパイ……危険な場、だけど…………)
衣「……いきなりやる気になったようだな。願ってもない。受けて立つぞ」
咲「リーチ!」
衣「っ、門前で仕上げたのか」
透華「っ……」③p
咲「ロン、一発」
透華「くうっ……」
一(人間業の読みじゃない……)
衣「見事だ。流されてしまったよ」
咲(まだ余裕がある。海底を防げない局もちらほらあるし……地力は衣さんが上)
咲(それに……段々力が強まってる? まだ底がみえないなんて)
咲(……龍門渕さん、苦しそうだな……何かを抑えつけてるみたいだけど……今はよそ見をしてる場合じゃない、よね)
南三局
衣「衣の支配は、深い水底へといざなう。深い水底こそが衣のフィールド」タン
一「……」タン
咲「……」タン
透華(先ほどのチャンスを逃したのが痛い、ですわね……)タン
衣「地の理は人の和に如かず、とは言うが……独力でその支配を揺るがす咲は、並の打ち手を並べたところで匹敵するものではないか」タン
一「……確かに、宮永さんの代わりはできそうにない」タン
咲「……」タン
衣「リーチだ」
咲(早いっ……役牌と暗刻、待ちは……6sと9sあたり?)
衣「咲よ、喋ろう。もっと話がしたいのだ」
咲「どうして私にこだわるの……」
咲「対等に打てる相手なら私の学校……臨海の人なら私より強い人もいる。わからないよ」
衣「臨海……咲は臨海の人間だったか」
衣「……臨海の打ち手。思い出した。昨年全国に出場した折当たったな」
咲「なら」
衣「正直あまり良い印象はない。対峙こそしなかったものの、まんまと逃げ仰せられた」
咲「逃げ……?」
衣「昨年の準決勝、勁敵を前に尻尾を巻いた選手がいた。それだけの話だよ」
咲「……その選手って」
衣「メガン・ダヴァンといったか」
咲「っ……」タン
衣「衣が望む打ち手は怪物を前に臆する者ではない……あのように小心な様では、衣の望む相手にはほど遠い」タン
咲「……」タン
衣「興を削いでしまったな。つくづくあの打ち手が忌々しいよ」タン
衣「夜も深まりすぎたか……」
衣「いかな咲といえど、これ以上は辛いだろう。名残惜しいが……この半荘で終いにするか」
咲「……まだ、続けられるよ」
咲「私もまだ全力じゃないから……最後まで打てると思う」
衣「なに? それは本当かっ」
咲「うん。でも……代わりに私が最後まで打ち勝ったら、さっきの言葉訂正してほしい」
咲「メグさんは……臆病者なんかじゃない」
咲「誤解してほしくないから……メグさんの事」
衣「……」
衣「わかった。咲がそこまで言うなら、かの者は過去を脱したのかもしれない」
衣「賭けよう。衣と咲、どちらが打ち勝つか」
咲「……ありがとう。じゃあ……」
衣「靴下を脱いで手套を脱す……か?」
咲「うん。これが私の全力」
咲「リーチ」
衣「ーーーー」ビリビリ
衣「成る程……こけおどしではないようだ」
咲(家族麻雀以来……裸足で打った事はなかった)
咲(先輩と個人戦で対決したときでさえ……)
咲(だけど、ここで何もしないでいたら……きっと後悔するから)
『咲……もう靴下を脱いだまま打たないで。約束して』
咲(ごめんなさいお姉ちゃん……約束、一足先に破ります)
咲「もう……負けない」
ネリー「はあ……」
ネリー「もう夜かあ。時間経つの早いな」
ネリー(合宿に来た日に夜まで麻雀打って寝て。また今日も夜まで麻雀……)
ネリー(練習がおわって……お風呂入ったあと旅館の庭を散歩してる。風情ある景色、なんだろうけど……)
ネリー「はあー、つまんないなー」
咲「そうなの? 良い感じに風流だと思うけど」
ネリー「だってサキがいないんだもん」
咲「あれ私はいない扱い?」
ネリー「ん? っていうか誰……」
ばっ
咲「?」
ネリー「サキ!? なんでいるの!?」
咲「用事がおわったから遅れて来たんだ。監督や先輩には許可もらったよ」
ネリー「うわーん、サキー」
咲「うわわっ、そんな勢いよく抱きついたら危ないよ」
ネリー「だって……だってえええ」
咲「……」
ネリー「サキ?」
咲「……ごめん。一方的に避けちゃって」
ネリー「っ……」
咲「どんな顔して接したらいいかわからなくなったの」
咲「本来なら、私は……団体戦のチームにはいない存在だから」
ネリー「……サキの言ってることよくわかんないよ」
咲「そ、そうだよね。あはは……先走っちゃった」
ネリー「でも、サキがどんなことしちゃったんだとしても……ネリーの気持ちは変わらないよ」
咲「……」
ネリー「事情は……話してくれなくてもいい。サキが話したくなったら聞きたいけど」
ネリー「それよりも……どんな理由でも、サキに避けられるのが辛いよ」
咲「ネリー、ちゃん……」
咲「……」
咲「……」
咲「もう少し待ってもらって……いい?」
咲「今は色んな事が山積みで、答えを出せそうにない」
咲「中途半端な気持ちで答えたら……きっと後悔しちゃうから」
ネリー「サキ……」
ネリー(本当は、今すぐにでも仲直りしたい)
ネリー(何に思い悩んでるのか知って、どうしたら解決できるかいっしょに考えて、もっと身近な存在になりたい)
ネリー(でも、今は……)
ネリー(いつになくサキが憔悴してる、気がする)
ネリー(この話をしたから? それとも他のなにか?)
ネリー(どっちでもいい……これ以上、追いつめたくない)
ネリー「……わかった! まってるよ」
ネリー(これでいいんだよね……)
咲「っ! ごめんね……勝手な事ばっかり言って……本当にごめんなさい」
ネリー「そんな泣きそうな顔で謝らないで。こういうときは、笑顔で『ありがとう』じゃない?」
咲「あはは……なんだか映画の殺し文句みたい」
ネリー「他所者に麻雀で敗れた場合、そこらの相手ならリベンジ、相手がサキなら夫としなければならない! 我が部族の掟!」
ネリー「サキは通算でネリーに勝ち越してるから夫ね」
咲「……ぷっ、何それ」
ネリー「古本屋で見つけた漫画から流用してみたよ!」
咲「ふふ……じゃあ私が負け越したら、お嫁さんに来てくれないんだ?」
ネリー「へ? あっ、うーん、それは……」
ネリー「そうだ! ネリーに負け越すようなサキはお嫁さんだよ! それが部族の掟!」
咲「あははは……もう、めちゃくちゃだよぉ……」
ネリー「ていっ! せいやっ!」
咲「あははは……っはぁ……」
ネリー「……えへへ」
咲「……」
ネリー「……」
ネリー「……もうちょっと寄ってもいい?」
咲「……うん」
咲「……今は、そばにいてほしい……」
ネリー「……じゃあ」
すっ
咲「……」
ネリー「……」
咲「インターハイ、始まるね」
ネリー「うん」
咲「……インターハイが終わったら……全部、話すよ」
咲「ネリーちゃんが訊きたい事……なんでも」
ネリー「……無理してない?」
咲「ちょっとしてるかも……」
咲「でも、聞いてほしいんだ……ネリーちゃんに」
ネリー「……うん。まってる」
咲「ネリーちゃん」
ネリー「なに?」
咲「……ありがとう」
インターハイ 全国会場
智葉「……」
明華「……」
ダヴァン「……」
ザッザッザッザッ
霞「……」
初美「……」
春「……」
巴「……」
小蒔「……」
ザッザッザッザッーーーー
小蒔「っ……」ぺこっ
ネリー「……いったね」
ハオ「今のは……鹿児島永水か」
明華「あれが巫女というものですか」
ダヴァン「フム……なるほど」
智葉「お辞儀していった奴は相当やばい」
ネリー「え? あのぽよんぽよんしてた人?」
ハオ「かなりの割合でぽよんぽよんしてたけど……あの集団」
ネリー「一番ぽよんぽよんしてた人だよ! だから一番強いね。ふんすっ!」
ハオ「なんでえばってんの……」
明華「ぽよんぽよんしてたといえばもう一人の黒髪の方も、ただならぬものを感じましたが……」
智葉「石戸霞だな」
明華「知っているんですかサトハ?」
智葉「ああ……去年決勝まで勝ち上がったのは伊達じゃない」
ダヴァン「ってカ、制服着まショウヨ……」
ネリー、ハオ、明華「……」
智葉「耳が痛いな」
ネリー「ネリーたちもやっぱり浮いてみえるかな」
ハオ「まあ……今この瞬間も視線を集めてる時点で、お察しというべきか」
明華「ですが制服を着ては私たちのアイデンティティが」
智葉「我々が視線を集めてるのは強豪校だからだろ」
ハオ(ちゃんと制服着ようかな)
ダヴァン「マア~、ウチであのミコに文句をツケられるのは私とサキくらいデスね」
ネリー「う……サキとお揃いって考えれば……」
ネリー「……ってサキは?」
一同「あっ」
穏乃「おお~、ここが全国!」
憧「こらこら、先走んな」
宥「人でいっぱいだね~」
玄「強そうな人がいっぱいだよ……」
灼「……ついにきた」
晴絵「まだ肩の力は抜いておきな、灼」
憧「晴絵、控え室ってどこなの?」
晴絵「ああ、そこの角を……」
和「……」
宥「ーーーー」ぶるっ
玄「あ……あれ、あっちから歩いてくるのって……っ」
憧「……」
穏乃「間違いない……和だっ!」
和「? 誰か駆けてきて……」
和「っーー、あれ、は……」
穏乃「和っ、和だよね!」
和「高鴨穏乃……さん?」
穏乃「あははっ、なんでフルネームなの」
和「い、いえ、あまりに唐突だったので」
和「皆さん……いるんですね。本当に久しぶりです」
玄「和ちゃん、久しぶりだね」
憧「和……久しぶり」
和「玄さんに、そっちは……もしかして憧ですか?」
憧「あー、わかったみたいでよかった」
和「そして……赤土先生ですよね。……先生?」
晴絵「あ、ああ……私もこんな早く会えると思わなかったから」
晴絵「びっくりしたよ……久しぶり」
和「……はい。お久しぶりです」
穏乃「ねえねえ、うちの控え室に遊びにきなよ!」
憧「この子は……私らもまだ入ってないのに誘う?」
玄「まあまあ、いいじゃない」
宥「あったかい……」ぶるぶる
灼「いや震えてるように見え……」
晴絵「和は一人? あまり引き留めちゃ悪いかな」
和「いえ……ちょっとした野暮用で。一人ですが」
和「チームメイトと競争みたいな話になって……思わず飛び出してきてしまったんです」
晴絵「競争?」
和「ええ。喧嘩ではないのでご心配なく」
和「でもさすがに戻らないといけませんね。また会いましょう」
穏乃「ええ……せっかく会えたのに」
憧「和だって団体行動してるんだから仕方ない」
憧「それに……また会えるわよ」
穏乃「……そうだなっ!」
穏乃「和、試合で会おう!」
和「皆さんも出場していたんですね……」
和「わかりました。約束です!」
穏乃「よしっ」
和「それでは私はこのへんで……」
穏乃「うん、絶対またーー」
咲「ううぅ……ここ、どこぉ……」
一同「ーーーー」ゾクゾクッ
咲「……こっち?」ゴッ
咲「ええっと……あ、あっちかなぁ……」ゴッ
咲「っ~……どうしたらいいの……」ゴゴゴゴゴ
灼「な、何あれ……」
玄「あわわわわ……」
宥「……」ぶるぶるぶるぶるぶるぶる
穏乃「……」レイプ目
憧「ちょっ、シズ大丈夫……?」
晴絵「あれは……臨海女子の制服?」
和「っ!!? っ!!!?! っっ!!!!!」
咲「な、なんだろ……急に寒気が……」
咲「あっちから……」
咲「?」
和「咲さんっ!!!」
中学の話は>>1にある前編を読んでくださいし!
>特に鬼みたいに麻雀の強い、アラフォーみたいなアラサーを見かけたら全力で逃げて☆
健夜「少し、頭冷やそうか」
健夜「少し、頭冷やそうか」
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