私的良スレ書庫
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元スレ咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」
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そういや照咲は実の姉妹だけど、親と血が繋がってるかは公式で明言されてないよな
▼
バッ
咲「……」
咲「……夢…」
咲「…そうだよね…夢だから……」
咲「っ……」ポロポロ
ガラッ バタバタ
ネリー「サキ大丈夫だった!? 体調はもういいの!?」
咲「え…っ?」
ネリー「…サキ?」
咲「……」フイッ
ネリー「泣いてた…の?」
咲「……」
ネリー「サキ…こっち向いてよ」
咲「…ごめん」
ネリー「だから、謝るんじゃなくて…」
ネリー「ネリーをみてよ…」
咲「……」
ネリー「…また出直すね」
ネリー「広間に皆いるから…気が向いたら来て」
咲「……」
咲「…わかった」
ネリー「…うんっ! 来てね!」
ダダダダッ
こらネリー!走るんじゃない!
うええっ!?
咲「……」
咲「……」チャリ…
咲(…鞄につけたお魚のキーホルダー)
咲(ネリーちゃんが買ってくれたお揃いの…)
咲「……」ギュッ
咲(ネリーちゃん……)
▼
広間
ガヤガヤ
ガラッ
咲「あの…遅れました」
ダヴァン「サキ!」
明華「咲さん。お加減はよろしいんですか?」
ハオ「いらっしゃい。待ってたよ」
咲「はい。あの…」
チラ
ネリー「っ……」
バッ
咲「体調はもう大丈夫です。ご心配おかけしました」ペコリ
智葉「大事にならず何よりだ」
ダヴァン「お腹すいてマセンカ? ここにとっておきのカップ麺が…」
ハオ「はいはい。普通に旅館の食事あるからね。また今度ね」
明華「はい、こちらです咲さん。お食事は入りそうですか?」
咲「え、ええっと」
グゥゥゥーー
咲「い、いただきます…っ」
ダヴァン「オーウ、ジャパニーズ赤面」
ハオ「ジャパニーズ赤面て何だよ…」
明華「ふふふふ、とても可愛らしかったです」
ワイワイ
咲「…恥ずかしかった」
パクパク…
ネリー「サーキっ」
咲「ネ、ネリーちゃん…?」
ネリー「はいっ、これ」
スッ
咲「これ…遊園地のチケット?」
ネリー「時間できたらいこうよ!」
咲「……」
咲「わざわざ買ってきてくれたの…?」
ネリー「うえっ?」
咲「……」ジー
ネリー「あー、その、なんていうか余ってた、そう!余ってたのもらったの!」
ネリー「だからその、偶然!偶然だから」
咲「……」
咲「…ふふっ」
ネリー「へ?」きょとん
咲「わかった。時間できたらいこうね。…ありがとう」
ニコッ
ネリー「…うんっ!約束ね!」
ダダダッ
咲「……遊園地かぁ…」
明華「楽しそうなお話をしてましたね」
咲「みょ、明華さん?」
明華「何やら二人の空気が出来上がっていて話しづらかったので今のうちに、と思いまして」
咲「はあ…えっと…」
明華「あ、どうぞお食事なさってください。私は見てますので」
咲「わ、わかりました?」
パクパク…
パクパク…
明華「……」ジー
咲「あの…そんなに見られてると恥ずかしい…です」
明華「ああ、失礼しました」
咲「いえ…」
パクパク…
パクパク…
ダヴァン「……」ジー
咲「メ、メグさん?」
ダヴァン「オットこれは失礼」
ダヴァン「食事、ドーゾ続けて?」
咲「は、はい」
ダヴァン「ところでココに偶然新発売されたカップ麺が…」スッ
ゴスッ
ハオ「ああごめんね咲、このアホは放っといていいから」
咲「え…あ、はい」
スッ
ダヴァン「いやしかしコレはホントとっておきの…」
明華「メグちゃん?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
ダヴァン「またの機会にシマス!!」
明華「ふふふふっ」
咲「……」
ハオ「深く考えない方がいいよ」
▼
(入浴シーンはカットされました)
ネリー「はあーいいお湯だったね」
明華「泳ぐのはやりすぎです。貸切りとはいえ」
ダヴァン「マアマア、次から気をつけマショウ」
ハオ「メガン甘いよ」
咲「……」
ワイワイ
ネリー「あーもう部屋ついちゃった」
明華「ゆっくり寝られていいじゃないですか」
ネリー「個室じゃなくて同室がよかった!具体的にはサキと!」
ダヴァン「個室は個室で贅沢デスヨ」
明華「私だって咲さんと同室してみたいですよ」
ハオ「ツッコミ疲れたー。お先に入りますね。おやすみなさい」パタン
ネリー「あーあ…ツッコミ役が」
ダヴァン「酷使しすぎマシタね」
明華「度重なる酷使に堪えかねて出奔…まあ逃がしませんけど」
咲「えっ」
ネリー「えっ」
ダヴァン「えっ」
明華「えっ」
▼
咲自室
咲「ふう…」パタン
テクテク
布団バタン
咲(明日からインハイ一回戦…)
咲(…二回戦まであと四日)
咲(四日経ったら…今のままではいられない…よね)
咲(……)
咲(…わかってた事だから)
咲(やらなきゃ。お姉ちゃんと仲直りするために)ゴッ
ちょっとですがここまで
ほのぼの書きたい…これ完結させたら俺…宮守SS書くんだ…
ほのぼの書きたい…これ完結させたら俺…宮守SS書くんだ…
?「クク…入浴シーンが見られると思とったんか?キングクリムゾン!」
見せてやりてぇよマジ
キンクリされて(´・ω・`)する人の顔ってのをさぁ!
キンクリされて(´・ω・`)する人の顔ってのをさぁ!
推敲全部おわってませんがおわったものからゆっくり上げてきます
チュンチュン…
咲「……」
ムクリ
咲「朝か…起きなきゃ」
▼
咲「今日は自由に過ごしていいんですか?」
智葉「ああ。観戦してもいいがしなくてもいい」
智葉「夜にミーティングはあるが、一回戦の間は基本的にそうだと思ってくれ」
咲「なるほど…」
咲(一回戦は何日かあるし、今日はお父さんと食事いこうかな…)
智葉「…体調は大丈夫なのか?」
咲「え…?」
智葉「どこか元気がないからな。気のせいならいいんだが」
咲「……」
咲「気のせいです。…あれも大分と楽になりましたから」
智葉「そうか。お大事にな」
咲「は、はい」
ネリー「サキー!」ダキッ
咲「わっ」
智葉「毎度驚かせるやつだな…」
ネリー「おはよー、今日の予定話してた?」
咲「おはよう…うん、そうだよ」
ネリー「ねねっ、だったら遊園地いかない?」
咲「遊園地?って昨日の?」
ネリー「そうそう。準備はもうばんぜ…あいたたた!サトハなにするの!」
智葉「ほーう?昨日私が伝えた事はもう忘れたと?」
ネリー「きのう?…あっ」
智葉「思い出したならこっちに来い。咲、悪いな」
咲「い、いえ」
ぐいっぐいぐいっ
ネリー「いたっ!耳伸びるよサトハぁ!」
智葉「いいんじゃないか?人の話がよく聞けると思うが」
ネリー「歩けるっ、自分で歩けるからぁ!」
スタスタ
咲「……」ぽつーん
咲「あ、お父さんにOKって電話しないと」
ピッ………………ポッ……………………パッ
▼
界「よう。悪いな待ったか?」
咲「ううん」
界「まあ入るか。予約はしてある」
・
・
・
カチャカチャ
咲「へー仕事順調なんだ」
界「ああ。なんやかんや慣れてきたからな。年の功ってやつだ」
咲「ふふ、よかった」
界「そんな心配か…あー、まあ十年も前っていやへっぽこだったからな」
界「心配されてもしょうがないか…」カチャカチャ
咲「でもすごいよ。今結構偉い立場になったんでしょ?」
界「まあな…ただあいつに比べたら小物もいいとこだ」
咲「あいつ?」
界「…母さんだよ」
咲「っ…!」
界「あいつはすごいよ」
界「十年で多少ましになったが、俺が一生かけてもたどり着けないとこにあいつはいる」
界「あの問題がなければ咲も俺なんかよりあいつに庇護してもらった方が…」
咲「そんなことないよっ!」ガタッ
ザワザワ
咲「あ…」
界「まあ…座った方がいいぞ」
咲「うん…」
界「……」
咲「でも…さっきのは本音だよ」
咲「お母さんのことは好きだし、確かにすごい人なのかもしれないけど…」
咲「お父さんは、お父さんしかいないから」
界「咲…」
咲「騒がしくしちゃってごめんね。食べよう?」
界「ああ。冷めないうちにな」
カチャカチャ…
界「…ありがとな」
▼
旅館 講習室
ネリー「あーっ!もうめんどい!」
智葉「あと一息だ。頑張れ」
ネリー「スポンサーをもてなすための企画作りとか…そんなのネリーの仕事じゃないよー」
智葉「だから雑用と言ったろう。嫌なら出なきゃいい」
ネリー「出たいからこうしてあくせく働いてるんだよ!ぷんぷん」
智葉「怒るな怒るな。あとで飴ちゃんやるから」
ネリー「いらないよっ!」
・
・
・
ネリー「おわったー」
智葉「やればできるな。いい仕事じゃないか」
ネリー「ふふーん、こういうのは経験上得意だからね」
ネリー「相手をいい気にさせるくらいわけないよ。ふんす」
智葉「…コメントに困るな」
智葉「とまれかくまれ、これで明日の座談会は準備万端だ」
智葉「知りたいこと、うまく引き出してこいよ」
ネリー「もちろん!」
ネリー「そのためにこんな雑用したんだしね」
ネリー「元はとらせてもらうよ!」
智葉「当日は私もいく。出来る限りのフォローはするよ」
ネリー「サトハ…ありがとね!」
智葉「ふん…一回戦を踏まえた分析もある。私はここらで失礼する」
智葉「ちゃんと寝ておけよ。おやすみ」
ガラッ…パタン
ネリー「明日…座談会の当日か」
ネリー「ミヤナガって人は…本当にサキのお母さん…なのかな」
ネリー「……」
ネリー「まあどうするかは、明日会ってみて決めよう!」
ネリー(サキのこと…ちょっとでも知りたい)
▼
インターハイ本選。各校が団体戦の一回戦を終え、二回戦を明日に控えた夜。
ネリーたち臨海の選手が宿泊する旅館とは別のところで座談会が催されようとしていた。
都心にほど近い立地。風情ある佇まいを現代に残す旅館。
枯淡の趣。その表現が正鵠を射る雅な建築物だった。
ネリー「わー、すごいとこだね」
智葉「ああ……私たちが泊まる旅館も相当なものだが、ここはそれを凌ぐな」
玄関を通り、石畳の玄関口で靴を脱いでロビーに抜ける。大きなガラス窓の向こう、中庭に広がる美しい枯山水に感嘆の息を漏らしながら、智葉とネリーは旅館の廊下を進んでいく。数名の日本人部員を伴いつつ。
枯山水にある赤砂との調和は、素人目にも玄妙な味わいを理解させた。ネリーらの聞いた話が正しければ、日本でも指折りの老舗旅館だそうだ。
智葉「有形文化財にもなっているそうだ」
ネリー「ほえー。すごすぎてもうよくわかんないよ」
座談会を開く講習室への道すがら、軽く会話を交えつつ歩いていく。ほどなくして講習室の前に一行が並ぶ。
智葉「さてネリー。入る前に一つ言っておく事がある」
ネリー「え?」
智葉「何があっても激昂はするな。相手にしているのが誰かよく考えろ」
困惑するネリーをよそに講習室の戸が開いていく。
その向こうから、形容し難い緊張が伝わってくるのをネリーは感じた。
スポンサーA「やあ。来たかね」
智葉「この度は我々に心を砕いて下さり感謝いたします。皆様が割いた時間を無駄にしないよう努めて参ります」
スポンサーB「うむ。あまり気負わずとも大丈夫だ。楽にしなさい」
スポンサーC「立ち話もなんだ。君たちも座りたまえ」
智葉「はい、失礼いたします」
きびきびと振る舞う智葉が他のメンバーを誘導し、席につかせていく。引き締まった空気。ネリーはまだしも、日本人部員は智葉を除き皆呑まれてしまっていた。
ネリーとて平静という訳ではなく、緊張に身を固くする。
スポンサーA「さて、早速本題に入りたいのだが」
スポンサーC「うむ……」
上座に座す出資者たちの視線がネリーに集まる。明らかに疑念や困惑を含んだ目つき。
スポンサーB「彼女は留学生ではなかったか?」
スポンサーA「ああ、確かサカルトヴェロの……どうしてここにいるんだね」
智葉「私が連れて参りました。当人が是非出席したいと希望しましたので」
スポンサーC「ふうむ、本人が望むのなら構わないのだがね……恐らく」
その時、出資者たちの視線が一方に集中する。その先に座す赤い髪の女性、セミロングほどの独特な癖のついた髪の彼女が鋭い眼光を飛ばし、周囲を睥睨した。
「私も構いません。留学生の意見を聞けるのなら、寧ろ歓迎すべき事柄でしょう」
スポンサーB「おお。それなら問題ありませんな」
スポンサーA「時間をとらせて悪かったね。是非参加していってほしい」
智葉「ありがとうございます」
淀みなく返答する智葉に脇を小突かれ、ネリーも応える。
ネリー「あっ、ありがとう、ございます!」
怪しい敬語にじろりと智葉に睨まれたが、幸い出資者たちの機嫌は損ねなかったようだ。にこにことした笑みを浮かべている。
スポンサーC「それでは本題に入ろうか。まずーーーー」
智葉「はい。ーーーー」
スポンサーA「ふうむ。ーーーー」
スポンサーB「ーーーー」
座談会は円滑に進み、スポンサーへのもてなしもまずまずの成果を出した頃、赤い髪の女性が纏めに入る。
「そうね。基本的には今回の運用モデルをベースに、状況に応じて対応していく形でいきましょう」
「団体における日本人の選手枠は一名。個人では留学生を使えない以上、この形で問題ないでしょう」
出資者たちがいち早くその考えに頷く。赤い髪の女性が主導権を握る事に些かの不満もないかのような追従。とはいえ、ネリーの目にも問題らしい問題は見つからない。これは合理的な結論なのだろうとネリーは思った。
しかし智葉はどこか悔しそうな顔をしている。どうしたのだろうか。不思議に思っていると、智葉は不承不承な色を僅かに醸しつつも承諾の意を伝えた。
スポンサーB「さて……長い時間付き合わせて悪かったね」
スポンサーC「明日から君たちの出番もある。早めに帰って休みなさい」
スポンサーA「それでは失礼するよ。……宮永さん、お先に失礼します」
次々と部屋をあとにしていく出資者たち。それを終始緊張した面持ちで見つめる付き添いの日本人部員。智葉の指示で日本人部員たちも帰されていくと。
講習室には、智葉とネリー、そして赤い髪の女性が残った。
「あら……貴女たちは帰らないの?」
智葉「野暮用が残っていまして……ネリー」
ネリー「うえっ?」
また脇を小突かれて、ネリーは変な声を出してしまう。
しかしすぐに目的を思いだし、質問を投げかけた。
ネリー「あの、あなたはサキ……じゃなかった、宮永咲のお母さんですか?」
あまり使う機会のない敬語におかしな訛りを含みながら尋ねる。
果たして返答はすんなり返ってきた。
「咲は私の娘だけど……それが訊きたかったのかしら?」
ネリー「あ、う……いや、その」
しまった。ネリーは焦る。
母親なのか娘なのかばかり気になって、そこからどう質問を繋げるか失念していた。
隣にいる智葉も憮然としている。ネリーは焦った。
「そうね。貴女たちが聞きたいのはこんなとこじゃないかしら」
「私が咲に娘としての愛情を注いでいるかどうか」
「少なくとも辻垣内さん、貴女はそうでしょう?」
智葉「……ええ、そんなところです」
憮然とした智葉が一転、厳しい面持ちで冷や汗を垂らす。
ネリーはいまいち話が飲み込めなかった。
「なら問題はない。私は咲に愛情を注いでいる。この世の誰よりもね」
智葉「ならどうして……一緒に暮らさないのはどうしてですか?」
「照が嫌がるのよ。知っているでしょう? あの子の姉」
智葉「……」
あの子の姉? 照? それって……。
ネリーは困惑する。宮永……照。それは日本のインハイチャンプの名前だ。それが咲の姉? ネリーの知らない話だった。
「あと夫もね……咲の教育に関して意見が衝突している。力ずくで咲を手元に置く事も出来るけど、それは最後の手段。今はその時ではない、という事」
ネリーの遠く及ばないところで話が飛び交っている。さながら空中戦を地上から眺めている心地。ネリーは話を半分も理解出来ていない自信があった。
智葉「……」
「私が気になるのはどちらかというとそちらの……ネリーという子なのだけど」
ネリー「え? ネリー?」
「咲とは随分親密な付き合いをしているそうね。登下校から教室と部室の送り迎え、部活の時間、臨海から斡旋されたアパートでも隣部屋……男女なら懇ろと言われても違和感がないくらい」
ネリー「……え、えーっと」
「咲の事は好いている? 友人として貴女が無二の存在となるのであれば、私としても否やはないのだけど」
ネリー「え? うん??」
「少し迂遠だったかしら……親友となってくれる事を期待しているの」
親友。雑多な言葉に混乱する頭でもその意味は即座に理解できた。咲の親友。ネリーとて望むところだ。
ネリー「うん! じゃなかった、はい! ネリーもサキの親友になりたい、です!」
あまりに拙すぎる敬語に智葉が憮然を通り越して刺すように睨んできていたが、ネリーには目の前の女性とのやり取りに夢中で意識を素通りしていた。
赤い髪の女性、咲の母はそんなネリーに微笑を浮かべ眺めていたが、眼差しを鋭くすると苦言を呈した。
「でもね、今のままじゃそれは不可能」
ネリー「……え?」
ネリーは瞠目し、自失した。
ネリーとサキが親友になるのは不可能? どうして?
「あの子は貴女に心を開いていない。理由は三つある」
愕然とするネリーを尻目に赤い髪の女性は滔々と語り出す。
「第一に、あの子は貴女に過去、特に家族について語らない。中学時代のちょっとした思い出程度なら話しただろうけど」
その時、ネリーの脳裏に浮かんだのは、母親と電話していた咲の姿。
あの時、ネリーは咲の事を何にも知らないと自覚した。以前中学時代の話を電車で耳にして。あれから家族について話す機会は何度かあった。
けれど、咲は家族の事については一貫してはぐらかした。その事が、ネリーの中で徐々に大きな凝りとなりつつあった事を、薄々自覚していた。
その事実を改めて意識させられ、ネリーの心に不安がにじみ出す。
「そして、あの子は貴女に対して遠慮している。何か嫌だと思ってもそれを口にしない。後ろめたい心を隠しながら、貴女と付き合っている」
「そんな関係から親友と呼べる信頼は生まれない」そう言い切る赤い髪の女性。しかしネリーは反論した。
ネリー「そんなことない! 確かに……サキは家族のこと何にも教えてくれなかったけど、嫌なことはちゃんと嫌っていってくれるよ!」
赤い髪の女性が反論するネリーの姿を冷ややかに見つめる。無知な子供を憐れむような瞳。矢のごとく鋭いそれに射抜かれ、思わずネリーはたじろぐ。
「敬語。忘れてるけどいいわ、そのままで。それより……知っていた?」
一拍置いて、続ける。
「咲はね、魚にトラウマがあるの。口にするものくらいなら大した抵抗はないけど」
「身につけるようなものは別。辛い思い出が蘇って相当なストレスを与える」
そこまで聞いて既にネリーの頭には痛烈な閃きが到来していた。魚。身につけるようなもの。顔色が崩れ、真っ青になっていくのがわかる。
「もうわかったかしら? 貴女が咲にプレゼントした魚を模したキーホルダー……あれは最悪のチョイスだった」
半ば悟っていた事実が容赦なく突きつけられる。意識が、混乱の坩堝へと落ちていく。隣にいる智葉の存在も抜け落ち、ネリーの意識は過去のーー思い出の場面へと旅立った。
いったんここで切ります
次はたぶん明日かあさって更新
あと結構前の話ですがハーメルンというサイトに中学の話と過去の投下分をざっと修正したのあげてます
まとめ読みならあちらのが読みやすいと思うのでよければどうぞ
次はたぶん明日かあさって更新
あと結構前の話ですがハーメルンというサイトに中学の話と過去の投下分をざっと修正したのあげてます
まとめ読みならあちらのが読みやすいと思うのでよければどうぞ
あ、↑でいった保管庫になってるやつですが、今のところ気になった文や台詞を直した程度で加筆はないので特に読む必要はありません
▼
その日、ネリーは朝一番にアパートの隣室を訪問した。日曜日。諸事情で部活は昼からとなっていたが、ネリーは朝早くから行動を開始していた。
しかし。かといって咲も朝早くから動くとは限らない。ぶっきらぼうですげない咲の事だから、無視される可能性だってある。
だが、ネリーには秘策があった。
ネリー「サーキー! あーそーぼっ!」
咲「あ、朝っぱらからおかしな呼び方しないでください! 私まで誤解されますっ!」
ふざけた、もとい遊び心に満ちたネリーの呼びかけの甲斐あって、瞬く間に咲が玄関から姿をあらわした。
ネリー「あー敬語! 敬語は禁止禁止! 禁止だよ!」
咲「あっ……えっと。そうだったね」
入部の翌日に約束(?)したというのに嘆かわしい。ネリーは即座に指摘した。咲も直ぐ様悔い改めたようだ。満足したネリーは薄い胸を張った。
咲「……じゃなくてっ! ああいう近所迷惑な事はやめて。困るの」
ネリー「あーそういやそんな話何度かしたね」
アハハ、と乾いた笑いを零す。
咲「それで……何の用?」
虫の居どころが悪い。そう言いたげな咲に「うん!」と答える。
何と伝えようか。やはり、こういう時は直球に限るのではないか。心中で結論づけて。ネリーは直球でぶつかった。
ネリー「咲のとこで朝ごはんごちそうになろうかなって!」
咲「帰ってください」
即答だった。敬語に逆戻りしていた。
ネリー「そんなこと言わないでー冷蔵庫に何も食べもの入ってないんだようー」
咲「そんなの知ら……知りません。自分で何とかしてください」
とりつくしまもない。
しかしやはりネリーには秘策があった。
ネリー「サキ……この前ネリーを看病してくれたよね」
咲「あっ、あれは……あまりにひどい状況だったから仕方なく手を貸したんだよ」
咲「あと部屋もちらかってて、ごみ袋も溜まってるし、ご飯も薬も明らかにちゃんととってないし!」
咲「学校に斡旋されたアパートの、隣部屋の、しかも同じ麻雀部の子が救急車で運ばれなんてしたら、私にも迷惑なんだから!」
咲は顔を真っ赤にしてそう言い切ったあと、息も絶え絶えに肩を上下させる。
そこまでの反応をされるとは思わなかったが、ネリーはこれ幸いと自分の話を口にした。
ネリー「あのときはありがとね! ほんとに助かったよ!」
ネリー「嬉しかった……日本で、ネリーの体調を心配してくれる人なんて、それこそネリーに麻雀の活躍を求める人くらいだったから」
ネリー「ほんとに……ほんとに嬉しかったんだよ!」
混じり気のない感謝を告げると、ちょっぴり咲が驚いた顔をする。呆気にとられて、戸惑っている感じ。
咲「そんなの……知らない」
咲「気まぐれに世話してあげようと思っただけ……勘違いしないで」
言葉から逃れるように顔を逸らす。
居心地悪そうな咲の頬はほんのりと赤く染まっていて。それが素直になれない猫のようで、微笑ましい。淡白で冷えきっていたネリーの心に、ぽっと灯りをともす。
ネリー「そうそう、おかゆとか冷蔵庫にあるもので色々つくってくれたよね」
ネリー「それで……冷蔵庫の中、空っぽなんだよね」
咲「……あっ」
咲がはっとして手を口に当てる。話した通り、部屋の冷蔵庫は空っぽで、咲もそれを把握しているはずだった。
ネリー「だから……お願い! ちゃんとお金払うから!」
咲「お金あるなら外で食べたら……」
ネリー「サキは病み上がりに栄養の偏った食事しろっていうの?」
実際には○○食堂に代表される栄養面も考慮する外食店もあったが、あえて言わないでおく。
咲「……ううっ」
ネリー「ねっ! おねがい!」
咲「わかったよ……じゃあ上がって」
「やったー」と喜び勇みながら咲の部屋に上がり込む。
ネリー「あっ、脱ぎかけの服と下着発見!」
咲「うわああっ! 待って! 入るの待って!」
ネリーの胸はいつになく弾んだ。
・
・
・
ネリー「ごちそうさまーっ!」
丸テーブルの上に置かれた空の皿。そこにあったものを残さず平らげてネリーは日本式の作法で食事を締めた。
咲「口に合ったならよかったんだけど……大丈夫だった?」
ネリー「大満足だったよ! これイングリッシュ・ブレックファストってやつだよね!」
今は空になった大皿には様々な料理が盛られていた。
目玉焼き、ソーセージ、マッシュルーム、ベイクドビーンズ、ハッシュドポテト、トマト、ベーコン、そしてトースト。
どれも素朴なものだが、咲の腕もあってか、非常に美味しく仕上がっていた。
ネリー「看病の食事でも思ったけど、サキって料理うますぎじゃない?」
調理風景から眺めていたが、料理人志望かと疑うほど鮮やかな手並み、そして繊細な味つけ。
ネリーも多少の期待はしていたが、健常な状態で口にする咲の料理は、冗談抜きで食べるたび舌鼓を打つものだった。予想を遥かに越えている。
咲「あ、えっと……子供の頃にちょっとね。大きくなってからも家事をする機会多かったし」
ネリー「へー」
咲の言い回しに少し違和感を覚えたが、すぐに気にならなくなった。それよりも咲自身の事が気になったから。
ネリー「サキってさ、好きな男の子とかいるの?」
咲「へ?」
咲が硬直した。鳶色の瞳が面白いくらい丸くなって、ネリーは思わずぷっと吹き出す。
咲「な、なんなの」
ネリー「いや料理できて、麻雀できて、可愛くて。ネリーが男なら即結婚申し込みだよ」
咲「え、ええっ」
咲の顔が沸騰したように赤くなる。面白い。弄り甲斐があるのも好評価だ。
咲「私……男の人にもてないよ」
ネリー「なんで?」
咲「告白された事ないし、デートにも誘われないし……」
話していくうちに段々元気がなくなっていく。
咲「中学のとき、あだ名魔王だったし……」
そう呟いた瞬間、効果音が出そうなくらい肩を落とす。本気で傷ついているようだった。
ネリー「ぷっ、っくく、ぶはっ! 魔王! 魔王って呼ばれてたの!」
咲「わ、笑わないでよ! 本気で気にしてるんだから!」
ネリー「いいじゃん、魔王。そこらの男じゃ手に負えない高嶺の花ってことでしょ?」
本心からそう思った。咲が麻雀をする時に見せる冷俐な一面や、周囲に撒き散らされる威圧感をもってそういっているのなら、
それは、十把一絡の男には魅力を感じるだけの度量もないという事。咲と同じ土俵に立てる、ネリーのような才ある人間には寧ろ魅力的に映る事さえあるというのに。
そんな気持ちを余さず伝えてみると、咲はぽかんと口を開けて唖然とした。
咲「ネリーちゃんは変わってるね……」
ネリー「ネリーが変わってるんじゃなくて、サキのみてきた男がへっぽこなだけ!」
実際、咲のように威圧を飛ばす人間は何度もみてきた。雀士に限った話ではなく、スポンサーの中にもそういった人間はいた。
そして、そんな人間の殆どは何かの道で成功し、一流と呼ばれる存在だった。
ネリー「ふふん、そのうちサキにもわかるよ。ネリーのいってる事が」
咲「……」
ネリー「うん? どうしたの?」
急に黙りこくった咲に首をかしげ、疑問を呈す。
咲「ううん……前に同じように言われた事があったから……ちょっとびっくりしちゃった」
ネリー「へー。それはきっと大物だね!」
咲「あはは……ネリーちゃんが言うかなそれ」
ネリー「それってどんな人なの?」
咲「それは……」
言い淀んだ咲の言葉を待つ。しかし、咲の口からそれが語られる事はなかった。
咲「……忘れちゃった」
ネリー「えー」
せっかく咲の事が知られると思ったのに。心の中で残念がる自分がいる事にネリーは気づきつつあった。
会話が消化不良に打ち切られたあと、咲はネリーが食べた食器を洗いにいった。
もやもやする。咲ともっと話したかった。
咲「ネリーちゃん」
ネリー「なに?」
この時、あわよくば部活の時間まで一緒にいられるのではないかと期待していた。
しかし、そんな淡い期待はあっさりと裏切られた。
咲「麻雀のことで研究があるから今日は帰ってもらっていいかな?」
ネリー「え……」
衝撃。そして落胆。
咲の提案は一緒にいる事を拒むものだった。
ネリー「そ、そっか。部活には出るの?」
咲「うん。だからまた部活でね」
少しだけほっとする。もう顔も合わせたくないとかそういう流れじゃない。
そんな訳ないとは思いつつも、ネリーはもぞもぞと胸に嫌な感覚を覚える。
咲の顔を見上げる。特に感情の浮かばない表情。
ふと、気づく。
ネリー「サキ、なんか顔赤くない?」
咲「またからかってるの? はいはい、またあとでね」
それとなく促され部屋をあとにする。
やはり、嫌な胸騒ぎがした。
▼
ネリー「ねえねえ、サキはもうきてる?」
正午を過ぎた昼下がり。部室に顔を出したネリーに答えたのは、カップ麺を啜るダヴァンだった。
ダヴァン「サキデスカ? サキなら対局室にいマスヨ」
ネリーは胸を撫で下ろす。
ネリー「そっか。ならいいけど」
どうしたのかとダヴァンが訊いてくる。ネリーは適当にあしらった。徒に時間を費やしたくない。
留学生との会話は実になる事も往々にしてあるが。
時に、己の弱みを露呈させてしまう事もある。
チームだろうと関係ない。油断すれば喰い殺される世界。
日本で安穏と麻雀をする連中には浮世離れした話だろうが、それがネリーの生きてきた現実だった。
ネリー「……ねえ、メグ」
ダヴァン「ング。どうしたんデスカ?」
ネリー「サキのことどう思う?」
ダヴァン「ン……」
しかし、そんな話題を振ったのはどういった心境からだったか。
ダヴァンは口内で咀嚼したカップ麺を嚥下すると、
ダヴァン「べらぼうに麻雀強いデス」
簡潔に返した。
ネリー「そんなのみればわかるよ」
麻雀が強い。それは、咲と相対した雀士の多くが感じるだろう。
卓越したセンス。それを裏打ちする純粋な技術。両方を兼ね備える咲は、高校一年生にして世界ジュニアに通用する域に達している。
息を落としながら落胆したように返すネリー。しかし、続く意見に相づちを打った。
ダヴァン「ノーノー。私が一番見てるのは、潜在能力といいマスカ……その成長性デス」
ネリー「成長性……たしかにね」
成長性。そう、成長だ。
咲が入部してきた時、ネリーは今ほどの評価を咲に下さなかった。
入部した当日。留学生たちと卓を囲み、監督の指示で咲を抑え込むように各人が動いてはいたが、ネリーたち留学生は連携をとらなかった。
各人が交互に牽制にかかり、波状攻撃じみたものを咲に仕掛けてはいたものの、それは一斉攻撃ではなかった。
それでもネリーたち世界ジュニアレベルの選手相手に一進一退の攻防を演じ、わずかに一人沈む程度に済ませた咲を警戒しなかった訳ではない。
しかし。
ダヴァン「尋常じゃない速度でサキは成長してマス。今となっては……私が奥の手を出しても、いや」
ネリー「サトハすら喰いかねないかもね。ほんと、シャレにならないよ」
そう。入部当日は留学生たちが奥の手は出さず、恐らくは咲は全力を出してあの結果だった。
だが今は、留学生たちが奥の手を出さない、その前提を覆しても勝負の行方はわからない。そんな状況になりつつある。
ネリー「ネリーたちと打ってることがそれだけサキの成長を促してる?」
ダヴァン「……強い打ち手と打つコトは大きな経験になりマス」
「デスガ」ダヴァンが言葉を継ぐ。
ダヴァン「それだけとも思えナイ。ナニカがある……そんな気がシマス」
それきりダヴァンは閉口した。ネリーも答えを得た訳ではないが、何となくこの件に関してこれ以上議論を重ねても無駄な気がした。
この辺りが潮時か。すっかり長くなってしまった話を打ち切ろうかと思った時、ふとダヴァンがつぶやいた。
ダヴァン「サキは……時々寂しそうに麻雀を打ちマスね」
ネリー「え?」
ネリーの胸がひとつ脈を打った。
ダヴァン「思いマセンカ? 気のせいでショウカ」
ネリー「うーん……そうかな」
否定的に答えたものの、何か胸に引っかかる。そんな感触があった。
『ツモ。嶺上開花』
ーー勝ったとき。
『……私が一位ですね。ありがとうございました』
ーー他の三人を打ち負かし、一位になったとき。
麻雀を打つ最中、凛々しく見える横顔が翳りを帯びる。
いつしかネリーは目を閉じていた。左右に首を振るう。瞼の裏に浮かぶ光景を振り払った。
ダヴァン「ネリー?」
呼びかける声を無視して部室の奥へと進んでいく。そこは咲がいる対局室とは別の方向。
わからない。どうして意識してしまうのか。こんなにも。
弱った時に看病してもらっただけ。それだけで、どうして。
ーーチャリ。
ポケットに入れたものがスカートの中で擦れ合って、軽妙な金属音を立てた。
▼
日が暮れ、夜のとばりが落ちようとする時分、次々と帰っていく部員を尻目に鞄を持ち上げる。
寄り道をするつもりはない。さっさと帰ろう。
明華「今帰るところですか?」
そう思っていたところに話しかけられる。
ネリー「そうだよ」
努めて親しげに言う。
正直煩わしい。態度にこそ出さないが、明華のように笑顔の裏で何を考えているかわからない、そんな相手と話すのは苦手だった。
明華「よければ忘れ物を届けてくれませんか?」
ネリー「忘れもの?」
みれば明華は肩から二つ鞄を提げている。誰のものだろう。
明華「咲さんのものです」
ネリー「え?」
明華「確かアパートで隣部屋でしたよね?」
ネリー「ああ……うん」
歯切れ悪く返す。なんだろう。大した手間じゃないし、即答で引き受けたっていいはずだ。
なのに。どうして気が乗らないんだろう。
明華「咲さんの対応が気になりますか?」
ネリー「……対応?」
明華が思案げに眉を寄せる。
明華「いえ気のせいかもしれませんけど……最近になってネリーにきつく当たっている気がして」
え、と声が漏れる。
困惑し何も言えずにいると。明華は眉を寄せたまま、話を続けた。
明華「最初は親しげにしていたと思うんですけど。咲さんが刺々しくなっているというか」
明華「言い方は悪いですが智葉に対するそれに近くなったような……」
考える。明華の言葉は憶測だ。けれど、いざ振り返ってみると無視できない符合がある。
咲『それで……何の用?』
咲『そんなの……知らない』
誰に対しても最初からよそよそしい感じではあったが、こんなに拒絶するような空気を前面に出していたか。
咲『あの……私こういうの慣れてないから、あんまり……』
咲『ネリーちゃんが学校にいくときとか、麻雀部の部室にいくときとか、できたら一緒にいてほしいの』
はっとする。そういえば……付き添いを頼まれる事が最近めっきりなくなっていた。
わずかな間の事だったから気にとめなかったし、別の人に頼んだんだと軽く受け止めていたけれど。
考えてみれば、これは明確なサインだったのではないか。
瞬く間に焦燥が募る。
ネリー「ミョンファそれ貸して!」
明華「えっ」
ひったくるように明華から鞄を掴みとると、ネリーは猛然と家路を急ぐ。
部室を飛びだし、校門を抜け、通学路を疾走して。
学校にほど近いアパートに到着し、エレベーターを待ちきれず階段を駆け上っていく。
三階。一直線の通路に等間隔に配置された扉、見慣れつつある自室の扉、今はその手前に。
インターホンを鳴らすのを忘れ、うっかりノブに手をかけてーー開く。鍵がかかっていない!
一瞬の迷い。瞬時に決断して扉を開く。その先には、
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