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    元スレまゆ 「まゆ、プロデューサーさんの子種が欲しいんです…」

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    201 :

    まゆじゃないんか……

    202 :

    実は重大なネタバレの可能性

    203 :

    102枚ってお前だったのかw

    どどんまい

    204 :

    愛が足らんのだよ

    205 :

    サリナがエロいなおいww

    まああの繭は元からヤバいと思ってたけど…。

    伏線まだまだあるみたいだけど期待するww

    206 :

    寝込んでた

    夜再開ね

    207 :

    おっしゃ

    208 = 1 :

    ああ、またやってしまった。

    輝子は目の前が暗くなっていく感覚に陥りそうになった。

    どうしても、会話と言う行為には慣れはしない。

    そしてそれ故に輝子には友達を作る、と言う行為に歯止めがかかるのだ。

    そしてこの状況から生まれた自分自身の自信のなさがまた似たような状況を生む。

     「友達になってください。」

    この一言が言えない負の螺旋階段を輝子はいつも廻り続けていた。


    まゆさん、私の事、変な人だって思ったに違いない……


    輝子はそう考えて顔を上げた。

    209 = 1 :

    ところが輝子の予想とは外れ、目の前には腕を組んで頭を捻るまゆの姿があった。
    そして腕を組んで頭を傾かせながらまゆは一言呟いた。


     「……分かりませんねぇ。」


    予想外の言葉に虚を付かれ、戸惑いながら輝子は返した。


     「な、何が……?」


     「何って……」


    まゆはさも当たり前の事を聞かれたかのような意外そうな顔をした。


     「あなたが何をしたいのかですよぉ。うーん……」

    そう言いながらまゆはまた頭を捻りだした。

    “人間”ではないエイリアン達には本音と建前が全く理解が出来ないのだ。

    “人間”が雑ざって狡猾さを磨いた混合種ならともかく、如何せん“人間”が持つ特殊な“感情表現”を理解するには、まゆはまだ純粋すぎるのだ。

    だから輝子がいきなり謝ってくるなど理解も出来ないし、予想もつかなかったのだ。


     「うーん、分かりませんねぇ……」


    210 = 1 :

    勿論、まゆがエイリアン故に自分の行動を理解できていないとは輝子には知る由もなかった。

    そしてまゆの行動を輝子は意味があるのでは、と考えて盛大な勘違いをする事になった。


    まゆさんは、私を試している……?

    これは会話がろくに出来やしない私への計らい……!?


    211 = 1 :

    輝子は息を深く吸い、言いたい事を頭で纏めた。

    言える。

    まゆさんが態々こうやってチャンスをくれているんだ。

    今やらないでいつやるんだ。


    頭を捻って考え続けるまゆに輝子は思い切ってもう一度声をかけた。


     「あ、あの、まゆさん!」

     「?」


    212 :



     「わ、私と、と、友達に……なって……くれます、か……?」


    言えた。

    この一言を言うのに昔から躓いてばかりだったけど、今は言えた。

    輝子は治まらない体の震えを感じながらまゆの返答を待った。

    213 = 1 :



     「わ、私と、と、友達に……なって……くれます、か……?」


    今にも消えそうな声でそう言った“人間”の少女を“異星人”の少女は驚いた目で眺めた。


    友達?


    友達。

    自分の頭の中の知識を総動員させて“友達”と言う単語の意味を引っ張り出す。

    友達――トモダチ

    互いに心を許し合って、対等に交わっている人。一緒に遊んだりしゃべったりする親しい人。


    確かこんな筈。

    でもなんで突然?

    “異星人”はやはり目の前の人間の行動原理が分からず困惑した。

    そして考え出した結論は、彼女は最初から友達になりたい、と言いに来たのだろう、となった。


    ……

    ……友達に、ですかぁ。


    その単語からまゆはふと、前居た事務所を思い出した。


    あそこは常に他人に興味が無い人達が集まっていましたねぇ……

    まゆはそれはそれで良かったんですけど……


    そこまで考えてまゆは目の前の人間をもう一度眺めた。


    ……前とは違うやり方も良いのかもしれませんねえ。
    それに、同じ事務所の中では良好な関係を築いておけば、プロデューサーさんからの印象も……



     「……よろしくお願いしますねぇ、輝子ちゃん。」

    輝子の顔がぱあっと明るくなった。


     「よ、よろしく、お願いします……」


    フヒッ、と輝子は短く笑った。


    214 :

    きのまゆktkr

    215 :

    …………
    ……



     「……よし。」


    荷物を持ち、母が残したメモを纏めたサリナは多少の満足感を滲ませながら呟いた。

    繭は既に砕いてトイレに流してある。

    流れきれない部分はごみ袋に詰めれば良い。

    取り敢えずここまでは順調に進んでいるのは確かだ。
    サリナは次に自分のやるべき行動を知るべくメモを開いた。
    メモの内容を見たサリナは驚愕を露にした。


    家を出たらこの電話番号に電話をする。人間だが良い協力者だ。


    協力者?

    人間が?

    サリナは不可思議に思いつつメモをごみ袋に突っ込んだ。

    数十分後、荷物を粗方片付け終えたサリナは生まれ落ちた家を捨て、夜の町に飛び出した。


    まだ見ぬ世界に心を踊らせながら……


    217 :



    数日後


    仲が良くなったように、まゆと輝子が談話をしていた時だった。

    点けっぱなしのTVから流れてきたその臨時ニュースはそれまでの楽しげな空間にヒビを入れた。


     「臨時ニュースを御伝えします。先日、◯◯県の××市で身元不明の遺体が見付かった事件で、先程、警察は遺体が行方不明の警官だった事を発表しました。」


     「あら、物騒な話ね。」


    何時の間にか来ていたのか奏が近くのソファーに寄り掛かって呟いた。

    いつの間に、と二人が驚く間を与えず、続くニュースは更なる驚愕を二人に与えた。


     「また、容疑者は被害者の服を奪い、逃走したと見られています。警察は防犯カメラ等の映像から容疑者の似顔絵を公開しました。容疑者は警官を騙って逃走をしている可能性があり……」


    テレビに写し出された容疑者の顔と服装。

    それは数日前の来訪者であり――

    まゆが駅で声をかけられた警官と一致していた。


    218 = 1 :



    まさかあの時の警官が偽者だったなんて……

    この偽警官は幸運ですねぇ

    まゆに手を出したら今頃は大地の一部になっていたでしょうに……


    偽警官が自分のすぐそばまで近付いていた事を知らないまゆは暢気にそう考えた。

    よもや彼が自分達に親い存在等知る筈もなく、彼が既に何者かに殺害されたなど思う由もない。

    まゆの中では偽警官のニュースは対岸の火事と同じになっていた。

    それがどれだけ危険な事だったのか気付かないまま……


    219 :

    怖い…

    サリナの支援者やまゆのPを得るための策略やら色々あるけど

    スピーシーズが好きなので期待w

    220 :

    ほんっとこのまゆポンコツだよなあww

    221 :

    某17歳アイドルとは逆のベクトルで年齢詐称してるし仕方ないw

    222 :



     「佐久間さーん、今大丈夫ですかー?」


    向こうから自分を呼ぶ声が聞こえて来てまゆは刹那的に反応を示した。


    プロデューサーさんだ!


     「はぁい、大丈夫ですよぉ。」


    頭で考えるよりも早く本能が先に働いてまゆは返答した。

    そしてうっかりまた顔だけを勢いよく動かしていた事に気付いて慌てて体を動かした。

    輝子はまた見てはいけない物を見てしまった気がしたので見なかった振りをした。

    奏は興味深げにまゆの様子を眺めた。

    ユッコはカードのシャッフルに失敗した。

    223 :

    来たぜ…ぐるりと

    224 = 1 :



     「ちょっとお仕事でお話が……」


     「はい」


    あれはお仕事の話なんて耳に入らなそうね。

    まあ心配入らないけど釘くらい刺しますか。

    奏は先輩としての貫禄を感じさせる、やれやれ、と言いたげなため息をついてまゆの方に向かった。

    残された輝子はユッコのカード捌きを見ることにした。

    ユッコはギャラリーが増えた事に喜びを感じながら小さなマジックショーを開きだした。

    225 :

    ユッコときのこ可愛いww

    226 :

    …………
    ………
    ……


     「うおっ。」


    群衆の中でたった今すれ違った女を見て男は思わず声を出した。

    直ぐに後ろを振り返ったが女の姿は人混みに紛れて消えてしまった。

    暫くは脳裏に焼き付いて離れなさそうな見た目の女。
    声をかけておけばよかったな、と若干公開しながら男は歩き出した。




    この姿はどうも目立ちすぎるみたいね。

    まあ、それだけアタシの体が魅惑的、って事かしら?




    10人に9人は思わず振り返るであろうスタイルと遺伝から来る整った顔立ちとブロンド混じりの髪。

    そして大体の男の夢と希望がつまった豊満なバスト。

    完全に成熟したサリナは前の住処を棄てて、純粋種を手に入れる為の計画を少しずつ練っていた。


    そろそろ協力者、とやらと連絡を取らないとね。


    そう考えながらサリナは人目のつかない場所を探し回っていた。


    ……この辺でいいかしら?

    狭い路地裏に潜り込んで周りに人が居ないか確認をしてサリナは携帯を取り出した。

    数回のコールの後、“協力者”と思わしき人物が電話に出た。



     「にゃっふっふ~。この回線を利用して電話をして来た、と言うことは……」
      スピーシーズ
     「“混合種”で間違いないかな?」



    227 :

    志希さんキタwww

    サリナって服どうやって調達したんだ?

    228 :

    想像していた声よりも随分と若いわね……助手さんかしら?


    サリナは電話口から聞こえてくる若くて飄々とした声に若干の戸惑いを得た。

    刺が刺さるかのような不信感が僅かながらにサリナの心に生まれた。


    だけど――


    不信感を吐き出すかの様にサリナは大きく深呼吸をした。


    よく分からない相手だろうと使えるのなら、すがらなきゃやってらんないのよね。


     「……アタシはサリナ。あなたが協力者?
    あなたがアタシ達の助けになってくれるって本当なの?」


    電話口の相手は少し黙った後、飄々とした態度を崩さずに質問に応えた。


     「そう言えば名前を言ってなかったね~。あたしは一ノ瀬志希。

    キミ達に強く惹かれた人間だよ。

    あたしが“協力者”と呼ばれているならそうなんだろうね。」


    電話口から告げられた事実にサリナは面食らった。

    この年端もいかない様な女の子が自分達の助けになるとは到底考えにくいからだ。

    そしてそうサリナが考えたのを見越してか、志希は返答を続けた。


     「んっふっふ、もしかしてあたしがキミ達の助けになるかどうか分かんなくなっちゃったかな~?」


    考えている事を当てられた様でサリナは眉をしかめた。


     「疑うのもムリはないね~。丁度この近くに居るから何処かでお話でもしようか。」


     「え?」


    サリナが驚いて後ろを振り返るのと同時に、路地裏の曲がり角から人影が入り込んできた。


    229 :

    このスレ読んだらスピーシーズ欲しくなったwww

    次も楽しみだw

    230 :

    …………
    ………
    ……


     「こっちこっち~」


     「話す場所って……ここ?」


    数分後、成すがまま連れて来られた近くのファミリーレストランの席に2人は座った。

    各々料理を頼んで一息をついてから目の前の少女――一ノ瀬志希は喋り出した。


     「その顔はまだあたしが一ノ瀬志希かどうか疑っているね~?まあ、ムリもないか。」


    にゃっふっふーと変な笑い方をしながら志希は喋り続けた。


     「まあそんなに身構えなくていいよ。あたしはキミ達の味方だと考えてくれると嬉しいかな~」


     「……」


    にゃはは、これは警戒心が強いなー

    こりゃちと手を焼きそうだな~

    それにしても今まで見た個体でここまで警戒心が強いのは居なかった筈……

    この“変化”は“順応”か、それとも……



    “進化”かな?



    志希は目の前の生命体の変化に何か思う所を見つけ出したかの様ににんまり、と笑った。


     「……」


    サリナは押し黙って下を向いて考え事をしたままだ。

    231 = 1 :

    料理が運ばれて来る頃になってサリナは重い頭を上げた。


     「いいわ。あなたを信用しきった訳じゃないけれど、どの道一人では何も出来そうにないわ。アタシに協力して。」

          スピーシーズ
    志希はこの若い“混合種”が今まで見てきたどの個体よりも狡猾な事を確信しながら頷いた。


     「んっふっふ~、ヨロシクね~。さて、それじゃあ料理も来た事だしお喋りしながら食事といこう♪」


    熱々のハンバーグを自分の元に引き寄せながら志希はそう言ってナイフを手に取った。



    232 :

    サリナ母とあの偽警察官ってまさか異母兄弟姉妹関係なのかな?

    志希さんとサリナがちょっと不穏だなぁ…。

    233 :

    >>232
    あれってシル系統以外全て異母兄弟関係の筈だろ
    今の所まゆだけが意父母関係だな

    234 :

    時を同じくしてまゆはプロデューサーから方針を話されていた。


     「……と言う訳で暫くレッスンをして頂き、その後CDデビュー、ミニライブ、と言った形にしようと考えています。何かご質問等は?」


    まゆは書類に一通り目を通して自分がどうやってアイドルになっていくのかを何と無く考えていた。


    仕事は真面目にやっておかないと後から面倒になりそうですし……

    それにプロデューサーさんの期待に応える為にも頑張らなきゃ!


     「……佐久間さん?」


    書類に目を落としたまま動かないまゆを不思議に思ってプロデューサーは優しく呼び掛けた。


     「……え、あ、はい!大丈夫ですよぉ。」


    慌てて顔を上げたまゆを見て一瞬、プロデューサーはどきり、と心臓が体を揺らすのを感じ取った。

    それは学生時代の初恋の感触に少し似ていた。


    この娘をトップアイドルにしよう。


    プロデューサーは新たに湧いた決意を胸に、微笑みながら話を続けた。

    その様子を眺めていた奏は心配が杞憂だった事を感じ取り、部屋を出た。


    235 :

    …………
    ………
    ……

    平和な事務所とは対極的に、ファミリーレストランの2人は不穏な雰囲気を漂わせていた。

    ハンバーグを夢中になって食べる志希を眺めながらサリナは自分の手元のソーセージをつついて口を開いた。


     「……ところであなたは何でアタシ達に協力してくれるのかまだ言ってないわね。」


    志希のナイフを持つ手がぴたり、と止まった。


     「………“ソレ”聞きたい?」


     「“ソレ”を聞かなきゃ協力者として信用しづらいわ。あなたが逆の立場ならこうすると思うけど?」


    サリナの瞳に映る自分の姿を見て志希は目の前の“混合種”は今まで見てきたどの個体よりも狡猾な事を改めて認識した。


     「いいよ、話してあげよう。」


    236 :

    ソーセージ食べる(意味深)

    …まあともかくこれで志希にゃんの目的やサリナの名前(日本風)が分かるかもなw

    237 :

    沙理奈だろ

    238 :

    ――時は一年前に遡る――
    ―――――
    ――――
    ――
    ―――



    アメリカ。

    それは世界経済を牛耳り多くの若者の夢が集まった場所。

    手に入れようと思って手に入らない物等ない。

    だが苦せずして、何でも手に入る場所は一つ、“余計な物”を作り出す。

    それは古来から神話に登場する神々すら悩まされた物。

    退屈だ。

    この国の人間は一部を除き、退屈に際悩まされていた。

    そして、ここにも“退屈”に悩まされている女が1人――


    239 = 1 :



     「ふわぁ……」


    一ノ瀬志希はベンチで大きく欠伸をした。


    折角日本を離れてこっちに来たけど……

    何も変わらないなー


    志希はベンチに横になってそう思った。

    天才、天才と持て囃されて飛び級と留学をしたものの、自分の興味を特別引くような物は見つからない。

    面白そうな匂いもしないし学生の頭の中はSEXとドラッグ、そして酒。

    脂ぎったハンバーガーは体に合わないし一度食べたらもう充分だ。


     「はあ……」


    何か面白い事、ないかなあ。

    この退屈を紛らわしてくれる何かがないか志希は願いながらスマホを見た。


     「……何コレ?」


    学生ポータルに下手くそな英語と可笑しな文言が表示されていた。


    “アタシはアメリア。ある情報を探しているのだけれど誰かアタシに協力してくれない?”


     「何だろう、コレ……」


    不思議に思いながら添付ファイルを開くと実にセクシーなまるで女優の様な女の写真が表示された。

    普段ならば只の気違いか誰かの悪ふざけ程度に思っただろう。

    だが今の志希にはこれがどこか面白そうな匂いがする格好の具材に見えた。


    “初めまして。あたしは志希。ちょっと気になるからお話をこちらのアドレスまで送ってくれない?”

    240 :

    >>238
    際悩まされていた。→苛まれていた。
    ではあるまいか

    241 :

    >>240
    やっちまった
    さいなまされるを何故……
    あと所用で二日ほど休むわ

    242 :

    はーい

    243 :

    志希がそう送ってから少しの間を開けて“アメリア”から返信が来た。

    そしてその内容を見た志希は首を大きく傾げた。


    “エイリアンの遺伝子について知っているの?”


    エイリアン?

    志希はその単語を聞いて、男性器を模した顔が腹を食い破って出てくる例の映画を思い浮かべた。

    いや、まさか……

    志希は首を横に振りながら画面をもう一度眺めた。


    “エイリアンの遺伝子?ハロウィーンは過ぎたよ。”


    そう書き込んで送り返そうとして、志希ははた、と思い止まった。

    一瞬だが、荒唐無稽な説が頭に展開されたのだ。


    いやいやそんな筈はない、と志希は状況を整理し始めた。


    244 :



    イタズラだと思ったんだけど何かおかしい気がする……


    何か……イタズラにしては手口が雑すぎる……


    普通、こう言う類いのイタズラはリスクも考慮して掲示板とかに貼ったり、ジャンプ先を作る筈。


    なのにこれは学校のポータルに送っている。


    まるで使い方が分からない子供みたい。


    聞いてくる事もかなりぶっ飛んでるのにふざけている感じがしない。


    何だろう、あまりにもおかしい部分がある気がする。


    ……


    245 :

    ふむ

    246 :

    少し考え込んでから志希はメールの内容を書き変えた。


    “まさかとは思うけれどキミは、エイリアンなのかい?”


    数分と経たずに返信が来て、それを見た志希は目を丸くした。


    “そうだとしたらどうするつもり?アタシがエイリアンだとして何か困る事でも?”


    やっぱり悪戯にしてはおかしい。

    まるでこの程度の低さは子供を彷彿させ……




    ……子供?




    247 :

    ああ、やっぱり繭から出てきて対して時間経ってない上、教育もされてないんじゃね…。

    大人の姿だがやっぱり中身は子供成分も混じってるのね…。

    アレが異母兄弟作りすぎるからなぁ…。

    248 :



    子供の悪戯……?


    確かにそう考えると手口は似ていなくもない。

    だがそうだとするとこの添付された写真が不可解だ。

    体は大人。だが知能はまだまだ子供。

    もしかしなくともこの“アメリア”と言う人物は……


    249 = 1 :

    …………
    ………
    ……

    数日後。

    駅の構内で待ち合わせる事になった志希は彼女の到着を待ちわびていた。

    本当に来るのだろうか、と不信に思いつつ駅をぐるぐると回っていると人混みが少し波打った。

    電車が到着し、降りてきた乗客の反応から志希は中に“彼女”がいる事を確信した。

    何故なら歩いてきた男は殆どが何度も後ろを振り向いたり、性欲を顔に滲ませているのだ。

    そして人混みがモーゼの十戒の様に割れ、背の高い、正に絶世の美女と言うに相応しい女が現れた。


    志希は添付ファイルと同じ見た目と“人成らざる者の匂い”から彼女が人間以外の何かである事を確信しながら声をかけた。


    250 :

    これアイマスと何のクロスなんだ?


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