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元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」憩「ナイショのキモチ」
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どうしても思い出したいなら全国まで我慢するようだけど第三者な立ち位置のトシさん頼るとかアリかもね
>>304
俺の実家愛媛なんだけど左隣の家に戒能良子さんいるぞ
俺の実家愛媛なんだけど左隣の家に戒能良子さんいるぞ
「はい、どうぞ」
一休みしようと背伸びをした瞬間、傍に置かれた湯呑み。
完璧なタイミングである。
「あ、ありがとうございます!」
「おかわりもあるから」
鼻の下を伸ばしながら湯呑みを受け取る。
渋谷尭深という先輩は、京太郎にとって理想の女子だった。
可愛らしいスタイルであり、気配りもできる。
「ふふっ」
さらに、その仕草の尽くがツボを押さえているものだから――もう、骨抜きにされるしかない。
一休みしようと背伸びをした瞬間、傍に置かれた湯呑み。
完璧なタイミングである。
「あ、ありがとうございます!」
「おかわりもあるから」
鼻の下を伸ばしながら湯呑みを受け取る。
渋谷尭深という先輩は、京太郎にとって理想の女子だった。
可愛らしいスタイルであり、気配りもできる。
「ふふっ」
さらに、その仕草の尽くがツボを押さえているものだから――もう、骨抜きにされるしかない。
「ふあ……」
気が緩むと欠伸が出てくる。
涙で視界が滲む京太郎に、尭深は微笑みかけた。
「ちょっと、休む?」
自分の膝をぽんぽん、と叩く尭深。
男なら誰しもが憧れる魅惑の枕に、京太郎が抗えるはずもなく。
「おやすみなさい」
頭を撫でる指の気持ちよさを味わいながら、京太郎は目を閉じる。
幸せで満たされたこの状況を、疑問に思うことなく。
部屋にずっと二人っきりという状況を、当たり前だと考えて。
「いらないものは――全部、間引いたから」
京太郎は、深い眠りに落ちていく。
気が緩むと欠伸が出てくる。
涙で視界が滲む京太郎に、尭深は微笑みかけた。
「ちょっと、休む?」
自分の膝をぽんぽん、と叩く尭深。
男なら誰しもが憧れる魅惑の枕に、京太郎が抗えるはずもなく。
「おやすみなさい」
頭を撫でる指の気持ちよさを味わいながら、京太郎は目を閉じる。
幸せで満たされたこの状況を、疑問に思うことなく。
部屋にずっと二人っきりという状況を、当たり前だと考えて。
「いらないものは――全部、間引いたから」
京太郎は、深い眠りに落ちていく。
作物は間引かないと大きくなりにくいからね、独り占めさせなきゃ(白目)
その日、宥の目覚ましとなったのは彼の優しい声ではなかった。
「う……ぅ……」
全身を滴る冷水と、纏わり付く氷の欠片は容赦なく宥を攻め立てる。
濡れた布団や寝巻きが震える宥の身体に張り付く。
「く、玄ちゃん……?」
だが、宥の心を深く抉るのは、何よりも冷たい妹の目線。
震えて蹲る宥を、玄は怒りを込めて見下す。
「昨日……寝てるフリして、京太郎くんにキスしてたでしょ、おねーちゃん」
「ぅ……う……」
「私がお掃除とか、色々やってる時。京太郎くんにおんぶされてさ」
玄は、宥を実の姉として見ていない。
一人の女として、一人の敵として。
目の前の女を、罵る。
「何も、できないクセに」
「ち、ちが……」
「私が、私たちが、京太郎くんがいなきゃ……何も、できないクセに」
言葉の一つ一つが、宥の胸の内を抉る。
甘えていた自分を、丸裸にされる。
「そんなおねーちゃんは、ずっとこうして震えてればいいの」
「自分が迷惑しか、かけられないんだって」
「ずっと、ずーっと、震えてればいいんだよ」
髪先から滴り落ちた雫が、畳に吸い込まれて消えた。
「う……ぅ……」
全身を滴る冷水と、纏わり付く氷の欠片は容赦なく宥を攻め立てる。
濡れた布団や寝巻きが震える宥の身体に張り付く。
「く、玄ちゃん……?」
だが、宥の心を深く抉るのは、何よりも冷たい妹の目線。
震えて蹲る宥を、玄は怒りを込めて見下す。
「昨日……寝てるフリして、京太郎くんにキスしてたでしょ、おねーちゃん」
「ぅ……う……」
「私がお掃除とか、色々やってる時。京太郎くんにおんぶされてさ」
玄は、宥を実の姉として見ていない。
一人の女として、一人の敵として。
目の前の女を、罵る。
「何も、できないクセに」
「ち、ちが……」
「私が、私たちが、京太郎くんがいなきゃ……何も、できないクセに」
言葉の一つ一つが、宥の胸の内を抉る。
甘えていた自分を、丸裸にされる。
「そんなおねーちゃんは、ずっとこうして震えてればいいの」
「自分が迷惑しか、かけられないんだって」
「ずっと、ずーっと、震えてればいいんだよ」
髪先から滴り落ちた雫が、畳に吸い込まれて消えた。
両親は旅行中。
目覚ましはセットし忘れた。
モーニングコールなんてものはない。
だというのに、京太郎が遅刻もせずいつも通りの時間に投稿できているのは――
「……なあ、ハオ?」
「はい?」
「何で……さっきから、俺の後ろをついてんの?」
何故か、目覚めた時にハオが全ての準備を済ませていたからだ。
食事から着替えから、何から何までを。
「日本ではこういう時……三歩後を歩くものではないのですか?」
「いや、落ち着かないから」
「……わかりました、あなた」
帰って来るのは、どこかズレた返答ばかり。
周囲の好奇の目線が少し痛い。
目覚ましはセットし忘れた。
モーニングコールなんてものはない。
だというのに、京太郎が遅刻もせずいつも通りの時間に投稿できているのは――
「……なあ、ハオ?」
「はい?」
「何で……さっきから、俺の後ろをついてんの?」
何故か、目覚めた時にハオが全ての準備を済ませていたからだ。
食事から着替えから、何から何までを。
「日本ではこういう時……三歩後を歩くものではないのですか?」
「いや、落ち着かないから」
「……わかりました、あなた」
帰って来るのは、どこかズレた返答ばかり。
周囲の好奇の目線が少し痛い。
――なんだ、この空気。
「むー……」
「ふ……」
睨み合うハオとネリー。
きっかけは、いつも通りにネリーが京太郎の膝を陣取ろうとしたこと。
が、背後に控えていたハオがネリーを退かして一言。
『私は、妾など認めるつもりはありません』
一瞬にして着火された導火線。
火花を散らす二人に、京太郎はどう言葉を投げかけたものかわからない。
互いに膠着している間に、時間は進み――
「あー、二人とも……何を、しているんだ?」
「喧嘩、ですか?」
火に注がれる油が、到着した。
「夫の不倫現場を見逃すことは、できませんから」
「……夫?」
「不倫……?」
最早――京太郎にできることは、祈ることだけである。
「むー……」
「ふ……」
睨み合うハオとネリー。
きっかけは、いつも通りにネリーが京太郎の膝を陣取ろうとしたこと。
が、背後に控えていたハオがネリーを退かして一言。
『私は、妾など認めるつもりはありません』
一瞬にして着火された導火線。
火花を散らす二人に、京太郎はどう言葉を投げかけたものかわからない。
互いに膠着している間に、時間は進み――
「あー、二人とも……何を、しているんだ?」
「喧嘩、ですか?」
火に注がれる油が、到着した。
「夫の不倫現場を見逃すことは、できませんから」
「……夫?」
「不倫……?」
最早――京太郎にできることは、祈ることだけである。
麻雀で京太郎の頭、右手、左手、脚、胴体を賭けた宮守の闘牌
その晩(全国大会宿泊中)ホテルで先輩方に抱き付かれ、扉の隙間の殺意と憧憬の篭った視線(竜、怜、咲、久、和)が気になり寝付けない京太郎と熟睡する先輩達
その晩(全国大会宿泊中)ホテルで先輩方に抱き付かれ、扉の隙間の殺意と憧憬の篭った視線(竜、怜、咲、久、和)が気になり寝付けない京太郎と熟睡する先輩達
所構わず京太郎にベタベタしてヘイトを溜める淡
なお本人は気付いてない模様
なお本人は気付いてない模様
廊下の奥から聞こえてくる足音。
背後から段々と近付いてくるそれの正体には、既に勘付いてるが――
「きょーたろー!!」
背中への軽い衝撃と、広がる長い金髪。
声を聞かずとも、この相手が誰なのか、京太郎には既にわかっている。
最近やたらと成長してきたおもちに、どう反応をするべきか迷う相手。
「……お前、なぁ」
「なーにー?」
この高校100年生、どういうわけかすっかり京太郎に懐いてしまった。
同じ金髪同士で通じるものがあったのか、それとも単なる気まぐれか。
所構わずベタベタされては、健全な青少年であることを自負する京太郎の心臓に悪い。
「何とも、思わないのか?」
主に、周りの目線とか。
そう問いかけても背中の淡はどこ吹く風。
「なにかあるのー?」
「いや……まぁ、いいや」
なんだかんだで役得であるし――と、京太郎は背中の感触を楽しむことにした。
背後から段々と近付いてくるそれの正体には、既に勘付いてるが――
「きょーたろー!!」
背中への軽い衝撃と、広がる長い金髪。
声を聞かずとも、この相手が誰なのか、京太郎には既にわかっている。
最近やたらと成長してきたおもちに、どう反応をするべきか迷う相手。
「……お前、なぁ」
「なーにー?」
この高校100年生、どういうわけかすっかり京太郎に懐いてしまった。
同じ金髪同士で通じるものがあったのか、それとも単なる気まぐれか。
所構わずベタベタされては、健全な青少年であることを自負する京太郎の心臓に悪い。
「何とも、思わないのか?」
主に、周りの目線とか。
そう問いかけても背中の淡はどこ吹く風。
「なにかあるのー?」
「いや……まぁ、いいや」
なんだかんだで役得であるし――と、京太郎は背中の感触を楽しむことにした。
だが――そんなウィン・ウィンの関係は長く続かない。
「……来たか」
部室の戸を開けた途端にキツい空気が突き刺さる。
部長の弘世菫を始めとして、チーム虎姫のメンバーが鋭い視線をぶつけてくる。
「れ、練習始めますか」
「……そうだな。淡、さっさと降りろ」
「はいはーい」
実のところ、その視線は淡に向けられたものであるが――二人は、気付かない。
京太郎は、実力を共わない自分が、大将である淡とベタベタしていることが彼女たちの癇に障っているものだと考えている。
淡は、京太郎以外のものは全てがどうでもいい為に、気付けない。
「そ、それじゃ……またな」
「ん! 待っててねー!」
淡は大事な友達だから。
京太郎は大好きな男の子だから。
だから、彼女たちは気付かない。
彼と彼女が結ばれるその日まで――全てが手遅れだということに、気付けなかった。
「……来たか」
部室の戸を開けた途端にキツい空気が突き刺さる。
部長の弘世菫を始めとして、チーム虎姫のメンバーが鋭い視線をぶつけてくる。
「れ、練習始めますか」
「……そうだな。淡、さっさと降りろ」
「はいはーい」
実のところ、その視線は淡に向けられたものであるが――二人は、気付かない。
京太郎は、実力を共わない自分が、大将である淡とベタベタしていることが彼女たちの癇に障っているものだと考えている。
淡は、京太郎以外のものは全てがどうでもいい為に、気付けない。
「そ、それじゃ……またな」
「ん! 待っててねー!」
淡は大事な友達だから。
京太郎は大好きな男の子だから。
だから、彼女たちは気付かない。
彼と彼女が結ばれるその日まで――全てが手遅れだということに、気付けなかった。
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