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元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」憩「ナイショのキモチ」
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恋人の京太郎(26)の借金を水商売で少しずつ返済している誓子(28)
一方京太郎は裏で爽(28)のヒモに……
一方京太郎は裏で爽(28)のヒモに……
仁美は、最初に自分の目を疑った。
次に、これは夢だと思った。
「京太郎……♪」
「んっ……♪」
「はは――同時にせがまれても、俺は一人しかいませんよ?」
昨日までは、嫉妬に狂った哩と姫子に挟まれ、胃痛で死にそうな顔をしていた後輩が。
なんと、今日は無駄に爽やかな笑みを浮かべて両手に花を侍らかしているではないか。
「あ、先輩。お疲れ様です」
「お、おう……」
「いやあ、花田先輩の助言は正解でしたよ?」
「花田……?」
「はい」
――曰く、健全な精神は健全な肉体に宿る。
この後輩は、哩と姫子の二人を強制的に巻き込んで、「激しい運動」とやらをしたらしい。
その運動の詳細は、断固として聞く気はしないが――なんにせよ。
「まぁ、平和に収まったわけか――」
「京太郎ぉ……♪」
「また、運動がしたぃ……♪」
「またか、やれやれ……あ、先輩。つーわけで、部室閉めますね」
「え、ちょっ」
三対一で追い出されては、どうしようもない。
手持ち無沙汰になった仁美は、いつものようにストローでジュースを啜ろうとして――部室の中に忘れてしまったことに気が付いた。
嬌声が響く室内に踏み入ってまで回収してくる勇気は、仁美にはない。
「……なんもかんも、政治が悪い」
次に、これは夢だと思った。
「京太郎……♪」
「んっ……♪」
「はは――同時にせがまれても、俺は一人しかいませんよ?」
昨日までは、嫉妬に狂った哩と姫子に挟まれ、胃痛で死にそうな顔をしていた後輩が。
なんと、今日は無駄に爽やかな笑みを浮かべて両手に花を侍らかしているではないか。
「あ、先輩。お疲れ様です」
「お、おう……」
「いやあ、花田先輩の助言は正解でしたよ?」
「花田……?」
「はい」
――曰く、健全な精神は健全な肉体に宿る。
この後輩は、哩と姫子の二人を強制的に巻き込んで、「激しい運動」とやらをしたらしい。
その運動の詳細は、断固として聞く気はしないが――なんにせよ。
「まぁ、平和に収まったわけか――」
「京太郎ぉ……♪」
「また、運動がしたぃ……♪」
「またか、やれやれ……あ、先輩。つーわけで、部室閉めますね」
「え、ちょっ」
三対一で追い出されては、どうしようもない。
手持ち無沙汰になった仁美は、いつものようにストローでジュースを啜ろうとして――部室の中に忘れてしまったことに気が付いた。
嬌声が響く室内に踏み入ってまで回収してくる勇気は、仁美にはない。
「……なんもかんも、政治が悪い」
いいぞーこれ
この調子で高校生との爛れた関係に罪悪感をもちつつも京太郎から離れられないプロ勢を
この調子で高校生との爛れた関係に罪悪感をもちつつも京太郎から離れられないプロ勢を
絹ちゃんが母と浮気した京太郎の頭にタイガーショットをくらわす
全てが上手くいく、そう思っていた。
二人は真に愛しあっているのだから、どんな苦難があっても乗り越えられると。
「俺と、別れてくれ……!」
だから。
泣きながら土下座をしてきた彼の姿を、誓子は永遠に忘れることはないだろう。
親に押し付けられた莫大な借金。それはとても、彼一人に払い切れる額ではない。
「……そんなの、私が許さない」
「巻き込みたく、ないんだ」
彼の頰を伝う涙を、誓子は舌で拭い去った。
彼の苦難と不幸は――全て、代わりに飲み込んでみせる。
「私が、あなたを助ける。あなたの為に、何だってするわ」
女としての自分が出来ること。
それが例え、彼への不義理だとしても。
どれだけ自分の価値を穢すことになっても。
全ては彼の為に――今日も、彼女は指輪を外す。
二人は真に愛しあっているのだから、どんな苦難があっても乗り越えられると。
「俺と、別れてくれ……!」
だから。
泣きながら土下座をしてきた彼の姿を、誓子は永遠に忘れることはないだろう。
親に押し付けられた莫大な借金。それはとても、彼一人に払い切れる額ではない。
「……そんなの、私が許さない」
「巻き込みたく、ないんだ」
彼の頰を伝う涙を、誓子は舌で拭い去った。
彼の苦難と不幸は――全て、代わりに飲み込んでみせる。
「私が、あなたを助ける。あなたの為に、何だってするわ」
女としての自分が出来ること。
それが例え、彼への不義理だとしても。
どれだけ自分の価値を穢すことになっても。
全ては彼の為に――今日も、彼女は指輪を外す。
もう三日も、彼女の顔を見ていない。
だから、今日こそは、帰らないと。
「おうっと、どこ行くんだ?」
引き留める声は、かつての先輩のモノ。
ドアノブに伸ばしていた手が、中途半端な形で固まる。
「借金ヤバいんだろ? 借金取りの連中も」
「そんなんじゃ、まだ帰せないし――誓子だって、望まないだろ」
「だからお前は」
「ここで、じっとしてればいいんだよ」
伸ばしかけていた左手が、おずおずと引っ込められていく。
その薬指にある輝き。
対となるものと再び交わる日は――きっと、やって来ない。
だから、今日こそは、帰らないと。
「おうっと、どこ行くんだ?」
引き留める声は、かつての先輩のモノ。
ドアノブに伸ばしていた手が、中途半端な形で固まる。
「借金ヤバいんだろ? 借金取りの連中も」
「そんなんじゃ、まだ帰せないし――誓子だって、望まないだろ」
「だからお前は」
「ここで、じっとしてればいいんだよ」
伸ばしかけていた左手が、おずおずと引っ込められていく。
その薬指にある輝き。
対となるものと再び交わる日は――きっと、やって来ない。
「――てのはどうよ?」
「却下」
渾身のアイディアを即座に切り捨てられた揺杏は唇を尖らせる。
折角徹夜で考えたのに、と欠伸で瞳の端に涙を滲ませて。
「えぇー……似合いそうなんだけどなぁ、センパイ」
「サスペンスもホストも駄目だったんだから、こんなの通るはずがないでしょ」
ブーブー文句を垂れる揺杏に、部長である誓子は呆れるしかない。
腰に手を当てて、とても大きな溜息を吐いた。
「それに、徹夜の頭で考えるからこんなモノしか出てこないんでしょうに」
難航する文化祭の出し物。
果たして本番は、どれだけ苦労することになるか。
「……ところで」
「ん?」
「私に水商売が似合いそうって……どういうことかしら?」
ゲゲ、と女子にあるまじき声を出してももう遅い。
救いの手を求めても、視線を逸らされるだけ。
静かに落とされる雷に――部員たちは、見ないフリをした。
【有珠山愛憎劇場.V2】
「却下」
渾身のアイディアを即座に切り捨てられた揺杏は唇を尖らせる。
折角徹夜で考えたのに、と欠伸で瞳の端に涙を滲ませて。
「えぇー……似合いそうなんだけどなぁ、センパイ」
「サスペンスもホストも駄目だったんだから、こんなの通るはずがないでしょ」
ブーブー文句を垂れる揺杏に、部長である誓子は呆れるしかない。
腰に手を当てて、とても大きな溜息を吐いた。
「それに、徹夜の頭で考えるからこんなモノしか出てこないんでしょうに」
難航する文化祭の出し物。
果たして本番は、どれだけ苦労することになるか。
「……ところで」
「ん?」
「私に水商売が似合いそうって……どういうことかしら?」
ゲゲ、と女子にあるまじき声を出してももう遅い。
救いの手を求めても、視線を逸らされるだけ。
静かに落とされる雷に――部員たちは、見ないフリをした。
【有珠山愛憎劇場.V2】
京太郎から遠ざけるためにレズのレッテルを貼られたがそれでも健気に頑張る美子
そして嘲笑う哩姫
そして嘲笑う哩姫
男性恐怖症であり、同性愛者。
事前にそう聞いていたから、京太郎は安河内美子という先輩が苦手だった。
「あ、須――」
「きょーたろっ」
そして、美子が伸ばした手は姫子によって遮られる。
「今日も、私が練習を見るばい!」
ちゃり、と姫子の鞄に付けられたキーホルダーが鳴る。
それはまるで、美子の努力を嘲笑っているかのようで。
「……」
今日も、伸ばした手に掴めるものは、何もなかった。
事前にそう聞いていたから、京太郎は安河内美子という先輩が苦手だった。
「あ、須――」
「きょーたろっ」
そして、美子が伸ばした手は姫子によって遮られる。
「今日も、私が練習を見るばい!」
ちゃり、と姫子の鞄に付けられたキーホルダーが鳴る。
それはまるで、美子の努力を嘲笑っているかのようで。
「……」
今日も、伸ばした手に掴めるものは、何もなかった。
美子さん二人称すら不明でどうも書きにくさが……
こっそり小ネタ安価下三
こっそり小ネタ安価下三
まことラブラブな京太郎を表面では応援しつつ、裏では協力して誘惑する久・和・咲
――お金と彼、選択を迫られたらどちらを選ぶ?
もちろん、それは――
「……キョウタロー」
ベッドの中で。
ぎゅうっと彼の腕に抱き着くと、彼はいつもより優しく頭を撫でてくれた。
「ん、なんだ?」
「なんでも、ない」
「そうか」
――いつまでも、ココにはいられない。
もっと上を。もっとお金が欲しいと思うなら、ココにはいられない。
「キョウタロー」
「ん?」
「大好き」
――もちろん、どっち?
すぐに答えることが出来ないくらい。彼の存在は、とっても大きくなっていて。
「俺も、だよ」
だから、今は。答えが出せないうちは。
思う存分に、彼の温かさを、堪能していたい。
もちろん、それは――
「……キョウタロー」
ベッドの中で。
ぎゅうっと彼の腕に抱き着くと、彼はいつもより優しく頭を撫でてくれた。
「ん、なんだ?」
「なんでも、ない」
「そうか」
――いつまでも、ココにはいられない。
もっと上を。もっとお金が欲しいと思うなら、ココにはいられない。
「キョウタロー」
「ん?」
「大好き」
――もちろん、どっち?
すぐに答えることが出来ないくらい。彼の存在は、とっても大きくなっていて。
「俺も、だよ」
だから、今は。答えが出せないうちは。
思う存分に、彼の温かさを、堪能していたい。
最近小ネタのが多くなって残念
びっしり書いてくれるなら嬉しいけど、短い上に改行というか空白行多くてなんかへんなポエムみたい
びっしり書いてくれるなら嬉しいけど、短い上に改行というか空白行多くてなんかへんなポエムみたい
まぁ同じ書いてる身としてはネタが思い付かなくて小ネタ安価を挟みたくなる気持ちは分かるよ。
こんなすぐ返せるほど即興に強くないけど。
こんなすぐ返せるほど即興に強くないけど。
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