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元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」憩「ナイショのキモチ」
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「……っ!」
貴子は、郁乃の言葉により強く拳を握り締めて――それでも、何も言えなかった。
確かに、そうだ。
追い詰められていく京太郎を支えずに、突き放したのは自分だからだ。
彼が、国内無敗に一矢報いることができたのは、郁乃がいたからだ。
「……確かめ、ないと」
良子は、2人よりも彼のことを知らない。
郁乃の言葉が嘘でも真実でも、確かめなければならない。
この想いは、この程度では捨てられない。
形振りなんて、構っていられない。
どうしても、彼のことが欲しいのだから。
貴子は、郁乃の言葉により強く拳を握り締めて――それでも、何も言えなかった。
確かに、そうだ。
追い詰められていく京太郎を支えずに、突き放したのは自分だからだ。
彼が、国内無敗に一矢報いることができたのは、郁乃がいたからだ。
「……確かめ、ないと」
良子は、2人よりも彼のことを知らない。
郁乃の言葉が嘘でも真実でも、確かめなければならない。
この想いは、この程度では捨てられない。
形振りなんて、構っていられない。
どうしても、彼のことが欲しいのだから。
自分の担当した高校が4校とも決勝に上がり、鎬を削った。
誇らしいところだが――心情は、複雑である。
「淡も様子が……ん?」
京太郎は、不意の着信音で足を止めた。
内ポケットから携帯を取り出し、相手を確認をする。
画面に映るのは知らない番号だが――どうやら、携帯からの着信のようだ。
京太郎は――
1.出る
2.出ない
誇らしいところだが――心情は、複雑である。
「淡も様子が……ん?」
京太郎は、不意の着信音で足を止めた。
内ポケットから携帯を取り出し、相手を確認をする。
画面に映るのは知らない番号だが――どうやら、携帯からの着信のようだ。
京太郎は――
1.出る
2.出ない
電話の相手は、教え子の一人で。
自分と同じホテルに滞在している高校の、先鋒を務めた子だ。
「……ん」
ベランダに出て、フェンスにグッタリして寄り掛かる少女。
団体戦で照を上回る活躍を見せた彼女は、いつもと変わらない様子で京太郎を待っていた。
「危ないぞ、小瀬川」
注意の声に、彼女は気怠げに身動ぎして、それでもフェンスからは離れなかった。
自分と同じホテルに滞在している高校の、先鋒を務めた子だ。
「……ん」
ベランダに出て、フェンスにグッタリして寄り掛かる少女。
団体戦で照を上回る活躍を見せた彼女は、いつもと変わらない様子で京太郎を待っていた。
「危ないぞ、小瀬川」
注意の声に、彼女は気怠げに身動ぎして、それでもフェンスからは離れなかった。
健闘を讃えるか、敗北を慰めるか。
京太郎には悩ましいところだが、シロはそのどちらも欲していないようだった。
「……先生」
シロはゆるりと姿勢を正し、京太郎を見つめる。
珍しく、緊張しているのか。
彼女にしては、長く間を置いてから――
「私、先生のことが好きだ」
京太郎には悩ましいところだが、シロはそのどちらも欲していないようだった。
「……先生」
シロはゆるりと姿勢を正し、京太郎を見つめる。
珍しく、緊張しているのか。
彼女にしては、長く間を置いてから――
「私、先生のことが好きだ」
教え子からの告白。
だが、それに応えるわけには、いけない。
「ごめん、それは」
「……どうして?」
シロが、静かに問いかける。
「私が、子どもだから?」
「それは」
「違うよね……胸、見てたの知ってる」
宮守にいた頃――彼の視線が何度か向けられていたのは、知っている。
それに、自分が結婚できる年齢であることも、彼は知っている。
「……先に答えを出さないといけない人が、いるんだ」
「……そう」
「それは、戒能プロのこと?」
だが、それに応えるわけには、いけない。
「ごめん、それは」
「……どうして?」
シロが、静かに問いかける。
「私が、子どもだから?」
「それは」
「違うよね……胸、見てたの知ってる」
宮守にいた頃――彼の視線が何度か向けられていたのは、知っている。
それに、自分が結婚できる年齢であることも、彼は知っている。
「……先に答えを出さないといけない人が、いるんだ」
「……そう」
「それは、戒能プロのこと?」
「え?」
「……ダルい、なぁ」
考えれば考えるほど、答えは遠退く。
だというのに、胸の中を占める感情は、時間を置けば置くほどに、強さを増していく。
「全部……ダルくて」
「おい、小瀬川」
シロが、ベランダのフェンスに手をかけて。
制止の声も聞かず、彼女は乗り越えるようにその身を起こす。
「……ダルい、なぁ」
考えれば考えるほど、答えは遠退く。
だというのに、胸の中を占める感情は、時間を置けば置くほどに、強さを増していく。
「全部……ダルくて」
「おい、小瀬川」
シロが、ベランダのフェンスに手をかけて。
制止の声も聞かず、彼女は乗り越えるようにその身を起こす。
長考した末の行動ならシロはいいけど衝動的な行動ならヤバいヤバい
「止めろ、小瀬川……!」
冗談では、済まされない。
手を伸ばす京太郎に、シロは振り向いて――
「シロでいいって、言ったのに」
京太郎判定、直下
1~60 その手を、掴んだ
61~00 彼女の姿が、向こう側に消えた
冗談では、済まされない。
手を伸ばす京太郎に、シロは振り向いて――
「シロでいいって、言ったのに」
京太郎判定、直下
1~60 その手を、掴んだ
61~00 彼女の姿が、向こう側に消えた
京太郎は、考えるより先に、その身を乗り出して。
考えることを放棄して飛び出したシロの、その手を掴んだ。
「どう……して?」
「どうも……こうも、あるか!」
不安定な体勢で、シロの体重を支える片手は悲鳴を上げている。
それは片腕で持ち上げられているシロも同じで、鋭い痛みに眉を顰めた。
「離……して」
「馬鹿なこと、すんなよ!」
それでも、京太郎は手を離さない。
「なにがなんでも……死んでいいわけ、ないだろうが……!」
「でも」
「でもじゃ、ねえよ!」
考えることを放棄して飛び出したシロの、その手を掴んだ。
「どう……して?」
「どうも……こうも、あるか!」
不安定な体勢で、シロの体重を支える片手は悲鳴を上げている。
それは片腕で持ち上げられているシロも同じで、鋭い痛みに眉を顰めた。
「離……して」
「馬鹿なこと、すんなよ!」
それでも、京太郎は手を離さない。
「なにがなんでも……死んでいいわけ、ないだろうが……!」
「でも」
「でもじゃ、ねえよ!」
シロは、ほんの少しだけ考える素振りを見せて。
それから――京太郎の手を、握り返した。
それから――京太郎の手を、握り返した。
ああしかし、これも彼女の計算だったのです
全てはマヨヒガの手のひらの上
全てはマヨヒガの手のひらの上
というわけで、今夜の更新はここまでで
何でシロが京太郎の携帯の番号知ってたかは書き忘れましたが次回先生編更新時に
大した理由じゃないですけどね
それでは、今夜もお付き合いありがとうございました!
何でシロが京太郎の携帯の番号知ってたかは書き忘れましたが次回先生編更新時に
大した理由じゃないですけどね
それでは、今夜もお付き合いありがとうございました!
乙!
まだだ、まだ足りない……!
もっと病みを!もっともっと激しいヤンデレを!
まだだ、まだ足りない……!
もっと病みを!もっともっと激しいヤンデレを!
むしろ裏を疑われない子が殆どいない件
コーチとアコチャーくらい?
コーチとアコチャーくらい?
ラブリー=森島先輩=伊藤静=竹井久
やっぱりヒッサかわいいんじゃあ
やっぱりヒッサかわいいんじゃあ
最近、彼氏がよそよそしい。
手入れの行き届いた髪先を指で弄りながら、憧は溜息を吐く。
「あんま、不安にさせないでよね……」
目覚めた時間は昼の12時。
思い悩むあまり、寝付けなかった反動を枕元の携帯に表示された時間に見せ付けられる。
――夜更かしは美容にも悪いというのに、まったくアイツは。
「まぁ……信じてるんだけどさ」
焦らしてからのサプライズは、前にもあったし。
だから今回もそうだろうと信じて、憧はベッドから起き上がった。
「……あれ? アイツ、きてるの」
玄関に置いてある彼の靴。
しかし、居間にその姿はない。
「……どこ?」
ぐるりと周りを見渡しても、みつからない。
ならば、後は姉の部屋だろうか。
……ちょうど、姉も家にいるようだし。
「……よし」
ならば、姉がアイツの相手をしている間に身なりを整えよう。
少しだけ気合いを入れて、憧は鏡の前に向かう。
――だから、気付けない。
姉の部屋の扉の隙間から覗く、その光景に。
憧は、いつまでも気付けなかった。
手入れの行き届いた髪先を指で弄りながら、憧は溜息を吐く。
「あんま、不安にさせないでよね……」
目覚めた時間は昼の12時。
思い悩むあまり、寝付けなかった反動を枕元の携帯に表示された時間に見せ付けられる。
――夜更かしは美容にも悪いというのに、まったくアイツは。
「まぁ……信じてるんだけどさ」
焦らしてからのサプライズは、前にもあったし。
だから今回もそうだろうと信じて、憧はベッドから起き上がった。
「……あれ? アイツ、きてるの」
玄関に置いてある彼の靴。
しかし、居間にその姿はない。
「……どこ?」
ぐるりと周りを見渡しても、みつからない。
ならば、後は姉の部屋だろうか。
……ちょうど、姉も家にいるようだし。
「……よし」
ならば、姉がアイツの相手をしている間に身なりを整えよう。
少しだけ気合いを入れて、憧は鏡の前に向かう。
――だから、気付けない。
姉の部屋の扉の隙間から覗く、その光景に。
憧は、いつまでも気付けなかった。
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